JP4967462B2 - コンセント装置及びこれを用いて形成されたラック - Google Patents

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Description

本発明は、電気機器に流れる電流値を表示装置に表示するコンセント装置、及びこれを用いたラックに関するものであり、より具体的には、表示装置の視認性を高めるように設置することのできるコンセント装置、及びこれを用いたラックに関するものである。
従来、コンセント装置に接続された機器に流れる電流が設定値を越えたことをユーザーに知らせるコンセント装置が提案されている(例えば、特許文献1)。このコンセント装置は検出した負荷電流値が所定の電流値を越えると表示ランプが点灯し、この点灯によりユーザーに注意を促すことができるようにしたものであった。そしてこの特許文献1では、過電流監視装置を電源タップに外装することも提案されている(同文献の図3)
また、従来から通信ネットワークにおけるサーバー(コンピュータ)を収容する為に、その横幅等が規格化されているサーバーラックが提供されている。そしてかかるサーバーラックについては、その内部環境の温度管理、湿度管理、防塵、電源の管理を十分に行い、電子機器のシステムダウンを防止し、電子機器の寿命を最大限に引き出す環境を整えることを企図した電子機器収納家具が特許文献2で提案されている。この特許文献2で提案されている電子機器収納家具は、防塵ラック本体に、温度センサー及び湿度センサーのセンサー信号により自動制御の循環ファン、熱交換器を設け、グラフィック画面を設け、異常検出要因により異常表示並びに異常予告表示や、温度並びに湿度若しくは消費電力の履歴のグラフを表示するようにしたものである。
登録実用新案第3015728号公報 登録実用新案第3075300号公報
本発明が解決しようとする問題点は、上記特許文献1で提案されているコンセント装置は、表示ランプの点灯の有無でユーザーに負荷電流の状況を知らせるように構成されている関係上、電気機器を増設して接続する際には、表示ランプが消灯していてもどの程度余裕があるか否かが判らず、電気機器の増設をしてもよいか否かの判断できなかった点であった。また、この特許文献1には過電流監視装置を電源タップに外装することも提案されているが、この場合でも過電流監視装置は交流電源ケーブルの存在する場所にしか配置できなかった点であった。
そこで本発明は、上記問題を解決し、コンセント装置に接続された電気器具の負荷電流値を量的に明確に把握することができ、且つ負荷電流値を表示する部分を外部から視認しやすくしたコンセント装置、及びこれを用いたラックを提供することを第一の課題とする。
また、上記特許文献2で提案されている電子機器収納家具(防塵ラック)は、グラフィック画面を設けて、異常検出要因による異常表示並びに異常予告表示や、温度並びに湿度若しくは消費電力の履歴のグラフを表示するようにしているが、このグラフィック画面は防塵ラック本体の正面部位に一体化されていることから、例えば後から追加した測定機器による測定値を表示することはできなかった。また防塵ラックに後からグラフィック画面を取り付けることは困難であり、既に保有している防塵ラックに取り付けるには実用性を欠くものとなっていた。
そこで本発明は、上記問題を解決し、測定機器(又は測定手段)などで測定した値を簡易な方法によって、その視認性を高めることのできるコンセント装置、及びこれを用いたラックを提供することを第二の課題とする。
更にこのような測定機器や測定手段で測定した値の表示部分が突出している場合には、作業者が近くを通った時に引っ掛けてしまい、これを損傷させてしまうおそれもあり、またラックの設置や移動に際しても壁面や他の備品との衝突により破損させてしまうおそれもある。
そこで本発明では、このよな表示部分の外的要因に基づく破損をなくすことのできるコンセント装置、及びこれを用いたラックを提供することを第三の課題とする。
前記課題の少なくとも1つを解決するために、本発明では表示部を表に向けて配置することのできる保持手段を備えたコンセント装置、及びこれを用いたラックを提供する。
即ち、本発明に係るコンセント装置は、各種の電気機器が接続されるコンセント装置であって、該コンセント装置は、単数または複数の差し込み口を備えるコンセント本体と、該コンセント本体と分離可能な表示ケース体とを備えてなり、当該表示ケース体は、コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流値を表示する表示部と、当該表示部を外部から視認可能な方向に向けて、当該表示ケース体を、それが設置される設置部に保持する保持手段とを備えている。
かかるコンセント装置では、保持手段によって、負荷電流値を表示する表示部を外部から視認可能な方向に向けて表示ケース体を保持できることから、表示部の視認性を高めることができ、更に当該表示部を伴う表示ケースの設置を容易に行うことができる。
かかる表示ケース体は、例えば電子機器を収容するラック内に設けることができ、その場合には、前記保持手段は、表示部を外側に向けた状態で当該表示ケース体を保持するものとして形成することが望ましい。特に、この表示ケース体をラック内に設置することにより、当該表示ケース体が突出する事をなくすことができ、当該表示ケース体が外的要因(外部から加えられた力等)により損傷するような事態を避けることができるので望ましい。このような表示ケース体が設置されるラックとしては、全面をパネルで包囲した防塵型のラックや、フレームだけで構成した開放型のラックを挙げる事ができる。また、デスクトップ型サーバーやタワー型サーバーを収容するのに適した「テーブルタイプ」のラックでも、ラックマウント型サーバーやブレード型サーバーを収容するのに適した「キャビネットタイプ」のサーバーラックの何れであっても良い。
更に、表示ケース体が内部透視領域を有する扉等を備えたラック内に設けられる場合、前記保持手段は、内部透視領域の周囲に取り付けられるものであって、表示ケース体の表示部を内部透視領域内に存在させて当該表示ケース体を保持するものとして形成することが望ましい。このように形成すればラック内に設けられた表示ケースの表示部を、内部透視領域を透してラックの外側から視認することができ、視認性が向上するばかりか、当該表示ケース体のラック外への突出を無くすことができるので外的要因に基づく損傷などをなくすことができる。
特に、内部透視領域が半透明であるか有彩色透明である場合には、当該表示部はLEDやバックライト表示等のように発光して表示するものであることが望ましい。表示内容の視認性を高める為である。なお、この内部透視領域は、透明又は半透明のフィルムまたはプレートで塞がれているものとして形成されるものであるが、内部透視領域に代えて何ら閉塞されていない開放する窓として形成することもでき、この態様も本発明と均等な技術であるから、本発明の技術的範囲に属する。更に、内部透視領域は多くの場合、ラックにおける前面の扉に形成されることが望ましいが、その他にもラックの側面や背面に形成することもできる。例えばラックの背面を室内(ラックを設置する室内)の壁面に向けることなく視認容易な向きにしてラックを設置する場合には、その背面に内部透視領域を設けることもできる。
上記本発明に係るコンセント装置では、前記保持手段を表示ケース体の一部として一体形成する他、表示ケース体を、表示部を備える表示ケース本体と、この表示ケース本体を設置部に保持する保持手段とで構成し、両者を別体に形成することもできる。いずれの場合であっても、表示ケース体が何らかの操作部を有する場合には、表示ケース体を、それが設置されるラックなどにおける設置部から任意且つ簡易に取り外すことができるように形成する事が望ましい。即ち、表示ケース体における保持手段を、その設置部に着脱自在に設置できるように形成するか、保持手段と表示ケース本体とを着脱自在に保持する様に形成することが望ましい。保持手段とその設置部、又は表示本体と保持手段とを着脱自在とする為には、相互の組み合わせにおいてフックなどにより係止する係止構造、クランプ等で挟み持つ挟持構造、何れかを他方に嵌合させる嵌合構造等の各種構造に形成する他、何れか又は双方に磁石、吸盤、面ファスナー、粘着テープ、接着剤などの各種部材乃至材料を設けることができる。なお、保持手段と表示ケース本体とが別体に形成されている場合、保持手段と表示ケース本体とにおける取付構造と、保持手段とラックなどにおける取付部との取付構造とは、相互に異なっていてもよい。
なお、前記表示ケース体が備える操作部としては、例えばコンセント装置が、それに接続された全ての電気機器に流れる負荷電流を検出部で検出すると共に電流監視手段で監視し、負荷電流値が所定値を越えた場合に報知する様に構成されたものである場合、報知する負荷電流値を設定する設定部を挙げる事ができる。
上記コンセント装置は、更に以下の構成を伴うコンセント装置とすることが望ましい。
即ち、各種の電気機器が接続されるコンセント装置であって、該コンセント装置は、単数または複数の差し込み口を備えるコンセント本体と、該コンセント本体と分離可能に設けられた表示ケース体と、コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流を監視する電流監視手段とを備え、該電流監視手段は、前記コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流を検出する検出部と、該検出部の検出した負荷電流値を表示する表示部とを備え、少なくとも前記検出部はコンセント本体側に設けられると共に、少なくとも前記表示部は表示ケース体内に搭載されており、当該コンセント本体と表示ケース体には、両者間におけるデータ通信及び信号の送受信の少なくとも何れかを行う通信手段を設けたコンセント装置である。
かかるコンセント装置では、検出部はコンセント本体側に設置され、一方、表示部は当該コンセント本体と分離可能な表示ケース体内に搭載されているから、コンセント本体と表示ケースとを、当該表示ケースをコンセント本体から離れた場所に配置したとしても、両者は信号ケーブルで接続することが可能になる。そして、当該コンセント装置を設置する際には、その内の表示ケース体だけを使用者が視認し易い場所に設置することが可能になる。
上記電流監視手段は、コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流を監視する為に構築された各種要素の集合体であり、本明細書中において、「監視」とは負荷電流が一定の値に到達したか否かを測定し、一定値に達した場合に何らかの報知を行う事のみならず、単に負荷電流値を計測することも含む。なお、上記表示部は、コンセント装置に接続された電気器具の負荷電流値を数値的に明示するもの(LEDや液晶パネルなど)であることが望ましいが、その他にも負荷電流値によって発色や発光個数が変化する電球やダイオード、負荷電流値によって点滅速度が変化する警告灯等としても具体化することができる。
また、前記通信手段は、通信ケーブルを伴って構成することができ、当該通信ケーブルは、コンセント本体及び表示ケース体の少なくとも何れか一方に設けられた端子に着脱自在に設置される。例えばコンセント本体及び表示ケース体のそれぞれに形成された端子に通信ケーブルを接続する他、通信ケーブルの一端側をコンセント本体に一体化し、他端部を表示ケース体に形成された端子に着脱自在に設置したり、またその逆も可能である。而して、上記コンセント装置では、コンセント本体側に入出力端子が設けられ、表示ケース体に当該入出力端子から出力されたデータ又は信号を受け取る為の入出力端子が設けられたコンセント装置とすることができる。また前記通信手段として、無線方式の通信手段を使用することができ、その場合には何れか接続される各構成要素(コンセント本体及び表示ケース体等)に、データ又は信号の送信機と受信機とがそれぞれ配置されることになる。
また、前記電流監視手段は、前記検出部の検出した負荷電流値が所定値を超えたことを知らせる報知部と、報知する負荷電流値を設定する設定部と、前記検出部が検出した電流値が所定値を超えたか否かを判断して前記報知部を作動させる制御部とを備え、当該報知部及び設定部の少なくとも何れかは、前記表示ケース体内に搭載されていることが望ましい。報知部を表示ケース体内に搭載すれば、当該報知部も認識し易い場所に設置することができ、また設定部を表示ケース体内に搭載すれば、当該設定操作を行い易いとの効果を発揮できる。かかる報知部としては、ブザーなどのように音乃至警報を発するもの他、表示部に表示された表示を点滅、反転、変色させて表示するもの、或いは警告灯のように光を発するものとして具体化することができる。
特に、コンセント本体側には、前記検出部と、検出部の検出結果に基づいて真の実効値を演算する実効値演算回路と、実効値における演算結果が入力される中央処理装置(CPU)およびAD変換回路を備える制御部と、中央処理装置における処理結果が出力されるフォトカプラと、およびフォトカプラでアイソレートされた信号を外部機器に出力する第二入出力端子とを配置し、表示ケース体内には、制御部からの信号を受信して負荷電流値を表示する表示部と、検出部の検出した負荷電流値が所定値を超えたことを知らせる報知部と、報知する負荷電流値を設定する設定部とを配置することが望ましい。このように形成すれば、外部機器との接続を容易にし、且つ表示部の小型化を果たすことができる為である。
そして、このコンセント装置は、複数のコンセント本体と、1つの表示ケース体とを備え、各コンセント本体と1つの表示ケース体とはデータ通信及び信号の送受信の少なくとも何れかを行う通信手段で電気的に接続され、当該表示ケース体には、各コンセント本体に接続される電気機器に流れる負荷電流値を表示する表示部を設けることもできる。このように形成すれば、複数のコンセント本体における負荷電流値を集中して管理することができるためである。但し、当然に1つのコンセント本体に対して1つの表示ケース体を組み合わせ、各コンセント装置ごとに負荷電流値を管理することも当然に可能である。
特に、当該制御部は、報知する負荷電流値を記憶する記録手段を備えており、前記設定部は、スイッチと、このスイッチを操作するボタンを備えており、押しボタンを押し続けることにより数秒ごとに前記表示部の表示が順次切換わり、所定の表示の時にボタンの操作をやめれば表示されている電流値が報知する負荷電流値として前記制御部の記録手段に記憶される事が望ましい。簡易なボタン操作により報知する負荷電流値を設定することができ、また設定部自体を小型化することができるので、それが設置される対象物(コンセント本体、又は表示ケース体)も小型化することができる為である。
更に、前記コンセント装置は、上記検出部が検出した電流値を計測信号として外部制御機器に出力する入出力端子を備えることが好ましい。かかるコンセント装置によれば、表示部において負荷電流を確認できる他、更に入出力端子に接続したパソコンや専用の監視パネルなどの外部制御機器で負荷に流れる電流を監視できる為である。
また、上記コンセント装置は、各種の電気機器が接続されるコンセント装置であって、該コンセント装置は、単数または複数の差し込み口を備えるコンセント本体と、コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流を監視する電流監視手段とを備え、該電流監視手段は、前記コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流を検出する検出部と、当該検出部で検出された負荷電流に基づいて電流の真の実効値を演算する真の実効値演算回路と、真の実効値演算回路が算出した真の実効値を計測信号として外部制御機器に出力する入出力端子とを備えたコンセント装置とすることもできる。
かかるコンセント装置によれば、当該コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流値が、真の実効値として入出力端子から外部の制御機器に出力されることから、コンセント本体が設置された場所から離れた所で、当該コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流値を確認することができる。
この真の実効値は、交流電圧トランスデューサ等の実効値演算回路を用いて算出することができ、真の実効値を計測信号として外部制御機器に出力することから、より正確な負荷電流値を得ることができる。
また本発明では前記課題の少なくとも1つを解決する為に、表示部の視認性を向上させたラック(19インチラックの一般名称で市販されているサーバーラックを含む)を提供する。
即ち、内部空間に電子機器を収容すると共に、負荷電流値を表示する表示部を備えたコンセント装置と共に使用される電子機器用ラックであって、当該コンセント装置として、上記本発明に係るコンセント装置が使用される電子機器用ラックである。
かかる電子機器用ラックは、全面をパネルで包囲した防塵型のラックや、フレームだけで構成された開放型のラックとして具体化することができ、また、デスクトップ型サーバーやタワー型サーバーを収容するのに適した「テーブルタイプ」のラックでも、ラックマウント型サーバーやブレード型サーバーを収容するのに適した「キャビネットタイプ」のサーバーラックの何れであっても良い。但し、当該コンセント装置における表示ケース体が内部透視領域に存在させることを要件とする場合には、当該ラックの何れかのパネル(望ましくは正面扉を構成するパネル)には、内部透視領域が設けられる必要がある。
特に内部透視領域を供えたパネルを用いて形成されたラックである場合、コンセント装置における表示ケース体を構成する保持手段は、表示ケース体を保持する部分と、表示ケース体をラックの内側に保持する部分とが同じ側の面に設けられることが望ましく、更に当該保持手段は、表示部が存在する側の面に、表示ケース体をラックの内側に保持する保持部が設けられることが望ましい。内部透視領域内に表示ケース体の表示部を存在させる際、当該ラック内に収容される他の電子機器の収容空間を最大限確保する為である。
また本発明では前記課題の少なくとも1つを解決する為に、コンセント装置に限らず、様々な測定器具や手段或いは観測器具や手段で観測又は測定された値を表示する為の表示部の視認性を向上させたラックを提供する。
即ち、内部空間に電子機器を収容し、当該電子機器に供給される電流値・電圧値、内部空間の温度・湿度、その他の測定・観測器具乃至手段で測定・観測した値を表示する表示部を備えた、表示部付電子機器と共に使用される電子機器用ラックであって、当該電子機器用ラックは、前記表示部を外側に向けた状態で、当該表示部付電子機器の一部又は全部を着脱自在に保持する保持手段を備える電子機器用ラックである。
上記ラックによれば、当該ラック内で使用される電気・電子機器や、当該ラックの内部環境を測定又は観測してその値を表示する表示部をラックの外側に向けた状態に保持できることから、その視認性を向上させることができる。更にこのような表示部付電子機器における、表示部が設けられている部分(当該電子機器の全部又は一部)を着脱自在に保持することから、使用者が望む情報を表示する事のできる測定又は観測機器を任意に選択・使用し、その表示部を保持することができるようになる。この点、当該表示部がラックに固定されている場合には、このような測定・観測機器の変更が困難になる事から、本発明に係るラックは、利用者における利便性乃至拡張性を大幅に向上させたラックとなっている。
また、かかる電子機器用ラックが内部透視領域を備えて構成されている場合、前記保持手段は、前記表示部を内部透視領域内に存在させる位置で、内部透視領域の周りに設けられていることが望ましい。このように形成すれば、当該内部透視領域を介して表示部に表示された情報を視認することができる。なお、内部透視領域が半透明であるか有彩色透明である場合には、当該表示部はLEDやバックライト表示等のように発光して表示するものであることが望ましい。表示内容の視認性を高める為である。
更に上記のような電子機器用ラックが、内部空間に電子機器を収容すると共に、正面に内部透視領域を有する扉を用いて形成されている場合、当該扉の内側の面には、情報表示機器を保持する保持手段が設けられており、当該保持手段は、それが保持する情報表示機器に設けられている表示部を、扉と対向状に且つ内部透視領域内に存在させるものとして形成されている電子機器用ラックとすることもできる。かかるラックにおいて保持手段が保持する情報機器としては、温度や湿度などの情報を表示するものの他、ラック内に収容された電子機器(特に情報処理装置)の稼働率を表示するもの、或いは電磁波の大きさを表示するものなどを挙げる事ができる。
更に本発明では、上記課題の少なくとも1つを解決する為に、表示部を有する電子機器における表示部を、外部から視認しやすい場所に保持することのできる表示部付電子機器の保持具を提供する。
即ち、内部空間に電子機器を収容し、当該電子機器に供給される電流値・電圧値、内部空間の温度・湿度、その他の測定・観測器具乃至手段で測定・観測した値を表示する表示部を備えた表示部付電子機器と共に使用される電子機器用ラック内に、当該表示部付電子機器の一部又は全部を、その表示部を外側に向けた状態に保持する保持手段であり、当該保持手段は、表示部付電子機器における表示部を備える部位を保持する表示部付電子機器保持部と、電子機器用ラック内に取り付けられるラック側取付部とを備える表示部付電子機器の保持具である。
かかる保持具で保持する表示部付電子機器は、表示部を有する部位が他の部位から分離して形成されるものであても、当該電子機器自体に表示部が設けられているものであっても良い。このような電子機器における表示部を備える部位を保持し、サーバーラックなどのような電子機器用ラックに取り付けることで、当該表示部の視認性を大幅に向上させることができ、且つそのような電子機器や部位を任意の場所に設置することができる。
〔実施の形態1〕
本実施の形態は、本発明に係るコンセント装置Xおよびこれを用いて形成されたラック50の好適な実施の態様に関するものであり、図1は、本発明に係るコンセント装置の一例の六面図を示している。このコンセント装置Xは複数の電気機器を接続することができるコンセント本体Yと、表示部8が設けられた表示ケース本体Z1と、この表示ケース本体Z1を保持する保持手段Z2とからなり、表示ケース本体Z1と保持手段Z2とで表示ケース体Zを形成している。そしてこのコンセント装置は、負荷電流の状況を把握し、その負荷電流値が設定値を超えた場合はユーザーに知らせることができるようにするとともに、負荷電流値をパソコンなどの外部制御機器で把握できるようにした電流監視手段を備えている。
かかるコンセント装置Xは、本実施の形態では8個の差し込み口2が形成されたコンセント本体Yに、電流監視手段を構成する表示部8が設けられた表示ケース本体Z1、および保持手段Z2を組み合わせたもので、電源監視手段を構成する各要素をコンセント本体Yと表示ケース本体Z1とに分けて配置した上で、これらを通信手段28によって電気的に接続するものとして形成されている(図4参照)。
先ず、コンセント装置Xの構成と表示ケース本体Z1との構成を図1〜4に基づいて説明する。
図2はこのコンセント装置Xの要部拡大図(A1)(A2)、要部縦断面図(B1)(B2)、要部横断面図(C1)(C2)、および表示ケース本体Z1の端面図(D)を示しており、コンセント本体Yは、図1および図2(A2)(B2)(C2)に示すように、上ケース体3と下ケース体4とを上下に組合わせることにより角筒状に形成され、一定の間隔で配置された複数の差し込み口2と、表示ケース本体Z1を設置可能な領域部Sと、表示ケース本体Z1に形成された爪部40を受容する溝部41と、第一入出力端子42及び第二入出力端子43をそれぞれ露出させる為の端子用開口29がそれぞれ形成され、差し込み口2の間に形成された長孔6に固定用のネジ等を差し込んでラック50や壁面などに設置・固定することができるようになっている。
また表示ケース本体Z1は、図2(A1)(B1)(D)に示すように、上ケース18と下ケース19とで構成されており、上ケース18は、上面から表示部8である3桁のデジタル表示LEDが透明カバー9を透して視認できるように方形の開口部11が形成され、この開口部11を挟んで内部に配置された警報ブザーである圧電ブザー12の音を放出するためのスリット13と押しボタン14の先端を突出させる開口部15が形成され、両端には、この上ケース18をネジ7で下ケース19に固定するためのネジ差込孔が形成され、下方にはコンセント本体Yに設けられた溝部41に係合する爪部40が形成されている。
そしてコンセント本体Yと表示ケース本体Z1とは、コンセント本体Yに形成された溝部41に、表示ケース本体Z1に形成された爪部40を継合させることによって組み合わせる事ができる様に形成されている。但し、コンセント本体Y側に爪部を形成し、表示ケース本体Z1側に溝部40を形成して両者を継合させることもできる。このコンセント本体Yと表示ケース本体Z1との組合わせは、その他にも何れか又は双方に設置したマグネットによって行ったり(他方はマグネットでも金属板でも良い)、面ファスナー等によって行うことも当然可能である。これらマグネットや面ファスナーなどは、コンセント本体Yの上面と、表示ケース本体Z1の下面に夫々形成されることになる。
図3は電流監視手段を構成する各要素の配置図を示しており、本実施の形態に係る電流監視手段は、それを構成する各要素がコンセント本体Yと表示ケース本体Z1とに分けて配置され、コンセント本体Y内には、負荷電流を検出する検出部20(カレントトランス20で構成)、検出部20が検出した電流値が設定値を超えたか否かを判断し、上記報知部12を作動させる制御部22、当該制御部22から出力されるデータ(表示部に対する表示信号や電流値など電流値に関連する信号を含む)を後述の第二基板24に出力する第一入出力端子42、上記制御部22から出力されるデータ(表示部に対する表示信号や電流値など電流値に関連する信号を含む)を後述のコンセント装置Xの外部機器に出力するための第二入出力端子43が主に配置された第一基板21が配置され、表示ケース本体Z1内には、前記第一入出力端子42から出力されたデータ・信号を受領する入出力端子44、検出部20の検出した電流値が所定値を越えたことを知らせる報知部12(圧電ブザーで構成)、検出部20の検出した電流値を表示するデジタル表示LED8、報知する負荷電流を設定する設定部23であるタクトスイッチが主に配置された第二基板24が配置されている。
そして、第一基板21と第二基板24とは、第一基板21に設けられた第一入出力端子42と、第二基板24に設けられた入出力端子44とを繋ぐ通信ケーブル等の通信手段28を介してデータ又は信号の送受信が行われており、このため、表示ケース本体Z1をコンセント本体Yから離れた位置に設置した場合であっても、両者を通信ケーブル等の通信手段28によって接続することができる(図4参照)。
かかる通信手段28としては、本実施の形態に示すようなモジュラーケーブルの他、LANケーブル、USBケーブル、シリアルケーブル等、データや信号の送受信を行い得る各種の通信ケーブルを使用することができ、また無線方式の通信手段28を使用することもできる。その何れを使用するかは、表示ケース本体Z1とコンセント本体Yとに収容される部材乃至要素によって適宜選択すればよい。また、通信手段28として通信ケーブルが選択される場合、前記コンセント本体Yに設けられた第一入出力端子42と、表示ケース本体Z1に設けられた入出力端子44とは、その選択された通信ケーブルを接続することのできるものが適宜選択されれば良い。なお、本実施の形態に示すように通信手段としてモジュラーケーブルを使用することにより、その線径を細くすることができ、またケーブル端部に対する接続具(モジュラージャック)を簡易に取り付けることができるから、設置に際してはモジュラーケーブルだけを配線した後に接続具を設置することができ、その取り回しを容易に行うことができる。
そして、図5は、上記コンセント装置Xの電流監視手段を構成する回路のブロック図を示しており、このコンセント装置Xは、交流100Vを電流監視手段を構成する回路部を駆動する直流5Vに変換する電源回路31、電流トランス20で検出された電流に基づいて真の電流実効値を演算する真の実効値演算回路32を備えて構成されており、真の実効値演算回路32の演算結果は電圧値として制御部22に入力され、AD変換回路33でデジタル信号に変換され、このデジタル信号は7セグメントの信号に変換され、3桁のデジタル表示LED8に負荷電流値として表示するようになっている。図5中、電源ケーブル30は、電圧側線30a、接地側線30b、および接地線30cで構成されている。
また、上記制御部22には、さらにスイッチ23、圧電ブザー12、フォトカプラ34を介して第二入出力端子43(モジュラージャック)が接続されている。タクトスイッチ23は、これをONさせ続けることによりデジタル表示LED8に設定電流が数秒ごとに順次切換わり表示(本実施例では、16、18、20、24、27、30Aの6段階に設定)され、当該スイッチがOFFされると、その時の表示電流が設定値(設定電流値)として制御部22内に設けられた内部メモリに記憶されるようになっている。そして、CPU35は計測した電流と設定電流値とを比較判断し、計測値電流が設定電流値を超える場合は圧電ブザー12を作動させ、警報音を発生させてユーザーに知らせるようになっている。
本実施の形態におけるコンセント装置Xでは、図5のブロック図に示すように、制御部22までをコンセント本体Y内に設置し、それよりも先、即ち設定部23、表示部8、および報知部12を表示ケース本体Z1内に設置しているが、その他にも制御部22までを表示ケース本体Z1内に設置したり、実効値演算回路32までを表示ケース本体Z1内に設置したりすることも可能である。但し、コンセント本体Yと表示ケース本体Z1とにおける電気的な接続を、交流電源ケーブル30ではなく、通信ケーブル等の通信手段28で行う為には、少なくともコンセント本体Y内に検出部20が設置される必要があり、また負荷電流値の確認を容易に行うためには、少なくとも表示ケース本体Z1内に表示部8が設置される必要がある。なお、本実施の形態に示すように、コンセント本体Y内に設置される要素を、検出部20、電源回路31、実効値演算回路32、制御部22、フォトカプラ34、第二入出力端子43とすれば、仮に表示ケース本体Z1を使用しない場合でも、負荷電流値は第二入出力端子43に接続された外部機器で確認することもできる。
また、当該コンセント本体Yと表示ケース本体Z1とにおける通信手段は、電流監視手段を構成する要素の何れをコンセント本体Y内に設置するかに基づいて適宜選択される必要があり、例えば実効値演算回路32までをコンセント本体Yに配置し、制御部22から先を表示ケース本体Z1に配置した場合には、実効値演算回路32での演算結果である電圧値を制御部22に送信する通信手段が使用され、一方、制御部22までをコンセント本体Yに配置し、表示部8を表示ケース本体Z1に配置した場合には、制御部におけるAD変換回路33で変換されたデジタル信号(7セグメントの信号)を表示部(3桁のデジタル表示LED)8に送信する通信手段が使用される。
一方、制御部22は第二入出力端子43に対して計測電流値を計測信号として出力するが、この計測信号はリニアに変化する電圧値に変換されて、フォトカプラ34を介してアイソレートされた信号として第二入出力端子43(モジュラージャック)に送られ、この計測信号は第二入出力端子43から、外部制御機器(図示せず)に出力できるようになっている。
この計測信号を外部制御機器側でどのように使用するかは、外部制御機器側に委ねられるが、例えば、電流トランス20に流れる電流がどの程度であるのか、また、計測している電流が設定電流値を超えたか否かを外部制御機器側で判断できるなど、様々な処理を行なわせることが可能になる。しかも、コンセント装置Xと外部制御機器とが離れていても電流を監視することができるので、例えばこのコンセント装置Xをサーバーラック50に設置し、当該コンセント装置に接続された電気機器(情報通信機器を含む)の負荷電流を監視する場合でも、サーバーラック50の設置場所に行って確認する必要がなく、トラブル発生の事前に対応することも可能になるとともに、サーバーラック50における電源を集中管理することが可能になる。
上記構成のコンセント装置Xによれば、このコンセント装置Xに接続した電気機器を使用すると、負荷電流が常に表示部8に表示されるので現状把握が容易にできる。しかも、設定電流値を選択する際は、その設定値が表示部8に表示されるので正確に設定値を確認することができる。また、負荷電流値が設定値を超えると圧電ブザー12が警報音を出力するので視覚だけではなく聴覚でも負荷電流が設定値を超えたことを確認することができる。
そして、上記表示部8と圧電ブザー12とは、通信ケーブル等の通信手段28を介して、コンセント本体Yから離れた位置に設置することもできるので、コンセント本体Yを見えない場所に配置したとしても、検出した負荷電流値の確認や、圧電ブザー12の警報音の確認等を簡易に行うことができる。
更に、検出した負荷電流値を計測信号として出力する第二入出力端子43を備えているので、この入出力端子にパソコンなどの外部制御機器を接続し、離れたところで監視することも可能になり、単に電気機器に電力を供給するコンセント装置ではなく多機能のコンセント装置Xを実現することができる。
以上のようにコンセント本体Yとは別体に形成されている表示ケース本体Z1には、これを、サーバーラック50の内側など、様々な設置部に取り付けるための保持手段Z2が設けられている。図6はこの保持手段Z2を組合わせて構成した表示ケース本体Zを示しており、図6(A)は平面図、(B)は正面図、(C)左側面図、(D)は右側面図である。この表示ケース本体Zを構成する保持手段Z2は、表示ケース本体Z1を保持する表示ケース本体保持面62と、サーバーラック50の内面等のように、この表示ケース本体Z1を取り付ける構造乃至部材に取り付けるための取付面61とを備えており、更に両面を奥行き方向に違える為の壁部63を伴って構成されている。この壁部63は表示ケース本体保持面62に保持した表示ケース本体Z1の正面が、取付面61と面一か、それよりも奥に存在する様に形成されている。
特に本実施の形態において、表示ケース本体保持面62には表示ケース本体Z1の背面に形成された爪部40を受容し、当該表示ケース本体Z1を係止して保持する溝部65が形成されており、一方、取付面61にはラック50の内面など金属部材からなる取付部分に着脱自在に取り付けるための磁石64を設けている。このように形成された表示ケース体Zでは、表示ケース本体Z1の正面に設けられた操作部としての押しボタン14を操作する際、任意に表示ケース体Z又は表示ケース本体Z1を取り外すことができ、操作性を確保しながらも、表示部8を視認しやすい場所に設置することのできるコンセント装置Xが実現している。
次に上記コンセント装置を設置した電子機器用ラック50を、図7及び8に基づいて説明する。特にこの図7及び8に示すラック50は、コンピュータなどの情報処理装置を収納するラック50に、前記コンセント装置Xを設置して構成されたものであり、ラック50にはキャビネットタイプのサーバーラックが使用され、正面側には開閉自在な扉が設けられており、この扉55には、その内部を外側から透視して見ることのできる内部透視領域53が設けられ、当該内部透視領域53の周囲には枠部分54が形成されている。当該内部透視領域は、透明又は半透明のガラス又は樹脂板によって形成されている。
このラック50には、内部空間の奥側に、内部空間に収容されるサーバーやルーター等の情報通信機器に対して電源を供給するコンセント本体Y(図示せず)が設置されており、正面側には、各情報通信機器に供給される負荷電流値を表示する表示ケース体Zが設置されている。そしてコンセント本体Yと表示ケース体Zとはモジュラーケーブル等の通信手段28で接続されており、コンセント本体Yにおける検出部20で検出された負荷電流の真の実効値が、表示ケース体Zにおける表示部8に表示されるようになっている。
表示ケース本体Z1と保持手段Z2とを組み合わせて構成された表示ケース体Zはラック50の内部空間に設置され、より具体的には、この表示ケース体Zは、ラック50の正面扉に形成された内部透視領域53に、前記表示ケース体Zにおける表示部8を存在させて配置されている。
即ち、この図7に示すラック50では、保持手段Z2における取付面62が、内部透視窓53の周囲に設けられた枠部分54の内側に取り付けられており、表示ケース本体Z1における表示部8と同じ側に磁石64などの接合手段を設けている。これにより、当該枠部分54の内面に取り付け面を接合させた状態において、表示ケース本体Z1の表示部8が内部透視領域53を透して視認できる様に配置されている。
図8は、ラック50の正面の扉55を構成するパネルに、上記表示ケース体Zを設置した状態における一部水平断面図であり、この図に示すように、前記保持手段Z2における壁部63は、表示ケース本体Z1を正面扉55の内側に設置した状態において、当該表示ケース本体Z1の正面が内部透視窓53に対向して近接した状態となるように調整されるべきであり、これによりラック50内の収容空間の有効活用を企図することができる。
なお、図7及び9において、符号52は、正面の扉を開閉する為の取っ手を示している。
以上の様に形成された電子機器用ラック50では、コンセント装置に接続された電気・電子機器における負荷電流値を、表示ケース体Zの表示部8に表示することができ、当該表示部8は、設置されたラック50における内部透視領域53を透して外部から観察できることから、その視認性が高められている。しかもこのように表示ケース体Zはラック50内に収容されていることから、何らかの外的要因に基づいてこれが破損するような事態を無くすことができる。更に、表示ケース体Zをラック50内に収容していることから、コンセント本体Yとの通信手段(モジュラーケーブル)をラック50の外側に配線する必要を無くすことができる。
〔実施の形態2〕
本実施の形態は、測定値や観測値などの各種情報を表示する電子機器(特に情報表示装置という)を設置するのに適した電子機器用ラック50に関するものであり、これは図9に示すようにラック50における正面の扉55等に内部透視領域53が形成されているラックにおいて実施することができる。
即ち、ラック50の正面に設けられるパネル(扉55)は、その内部の機器を調整又は操作するために開閉自在な扉として形成されており、この扉55には、ラック50の内部を透視させる領域部分53が設けられている。そして、この領域部分53の周囲には、枠部分54が存在している。
このように形成されたラック50には、正面扉55の内側の面(即ち収容空間側の面)には、各種情報を表示する、図示しない情報表示装置の全部又は一部(少なくとも表示部を備える部分)を保持する保持手段Z2が設けられており、この保持手段Z2は、情報表示装置における表示部を内部透視領域53内に存在させ、当該表示部を内部透視領域53と対向状に設けることにより、当該情報表示装置が表示する情報を、内部透視領域53を透して外部から観察できるようにしている。
かかる保持手段Z2は、一定の高さ(ラックの高さ方向における高さ)を有するものを複数設置する他、一定の高さのものを1つ設置することもできる。特に、この保持手段Z2は、内部透視領域53と対向する対向面を有し、この面に各種情報表示装置を取り付けることが望ましいが、その他にもこのような対向面を形成せず、内部透視領域の縁部に沿って、扉の内面に直交する面を形成することもできる。
また上記保持手段Z2は、各種情報表示装置を内部透視領域53の縁寄りに配置するものとして形成されていることが望ましい。内部透視領域53における本来の機能(内部空間に収容した情報処理装置の管理などの機能)を担保する為である。
以上の様に形成された電子機器用ラック50では、当該ラック或いは内部に収容される電子機器あるいはこれらの付属品に関連する様々な情報を表示する情報表示装置を、その視認性を高めて配置することができ、またこれら情報表示装置はラック50内に収容されることから、配線をラックの外側に導く必要を無くし、またこれら情報表示装置が外的要因によって損傷を受けるようなことをなくすことができる。
本発明に係るコンセント装置の一例を示す六面図であり、(A1)は表示ケース体の平面図、(A2)はコンセント本体の平面図、(B1)は表示ケース体の正面図、(B2)はコンセント本体の正面図、(C1)は表示ケース体の底面図、(C2)はコンセント本体の底面図、(D1)は表示ケース体の左側面図、(D2)はコンセント本体の左側面図、(E1)は表示ケース体の右側面図、(E2)はコンセント本体の右側面図、 本発明に係るコンセント装置の一例を示しており、(A1)は表示ケース体の要部拡大図(A2)はコンセント本体の要部拡大図、(B1)は表示ケース体の要部縦断面図(A2)はコンセント本体の要部縦断面図、(C1)はコンセント本体の要部横断面図(C2)はコンセント本体の要部横断面図、(D)は表示ケース体の端面図 電流監視手段を構成する各要素の配置図を示しており、(A1)は表示ケース体の正面から見た各要素の配置図(A2)はコンセント本体の正面から見た各要素の配置図、(B1)は表示ケース体の側面から見た各要素の配置図(B2)はコンセント本体の側面から見た各要素の配置図、 表示ケース体とコンセント本体を通信手段で接続した状態を示す平面図 上記コンセント装置の電気的構成を説明するブロック図 本発明に係る表示ケース体の一例を示しており、(A)は表示ケース体の一部断面平面図、(B)は表示ケース体の正面図、(C)は表示ケース体の左側面図、(D)は表示ケース体の右側面図 本発明に係るラックの一例を示す斜視図 図7に示すラックの部分断面図 他の実施の形態に係るラックを示し、(A)はラックの正面図、(B)はこのラックの部分断面図
符号の説明
8 表示部(LED)
12 報知部(圧電ブザー)
20 検出部(カレントトランス)
21 第一基板
22 制御部
23 設定部(タクトスイッチ)
28 通信手段
30 交流電源ケーブル
31 電源回路
32 実効値演算回路
33 AD変換回路
34 フォトカプラ
40 爪部
41 溝部
42 第一入出力端子
43 第二入出力端子
44 入出力端子
50 サーバーラック
53 内部透視領域
54 枠部分
X コンセント装置
Y コンセント本体
Z 表示ケース体
S 領域部

Claims (5)

  1. 各種の電気機器が接続されるコンセント装置であって、
    該コンセント装置は、単数または複数の差し込み口を備えるコンセント本体と、該コンセント本体と分離可能であって、電子機器を収容するラック内に設けられる表示ケース体とを備えてなり、
    当該表示ケース体は、コンセント装置に接続された全ての電気機器に流れる負荷電流値を表示する表示部と、当該表示部を外部から視認可能な方向に向けて、当該表示ケース体を、それが設置される設置部に保持する保持手段と、正面に設けられた操作部とを備え、
    前記保持手段は、表示部を外側に向けた状態で当該表示ケース体を保持すると共に、前記表示ケース体を、それが設置される設置部から任意且つ簡易に取り外すことができるように形成されていることを特徴とするコンセント装置。
  2. 前記表示ケース体は内部透視領域を有するラック内に設けられるものであって、
    前記保持手段は、内部透視領域の周囲に取付可能に形成されると共に、表示ケース体の表示部を内部透視領域内に存在させて当該表示ケース体を保持するものとして形成されている請求項1に記載のコンセント装置。
  3. 前記表示ケース体は、表示部を備える表示ケース本体と、当該表示ケース本体を、それが設置される設置部に保持する保持手段とからなり、
    当該保持手段は、表示ケース本体とは別体として形成されて表示ケース本体を着脱自在に保持する、請求項1に記載のコンセント装置。
  4. 前記表示ケース本体を構成する保持手段は、表示ケース本体を保持する表示ケース本体保持面と、この表示ケース本体を取り付ける構造乃至部材に取り付けるための取付面と、両面を奥行き方向に違える為の壁部を伴って構成されており、当該壁部は表示ケース本体保持面に保持した表示ケース本体の正面が、それが設置される設置部の取付面と面一か、それよりも奥に存在する様に形成されている請求項3に記載のコンセント装置。
  5. 内部空間に電子機器を収容すると共に、負荷電流値を表示する表示部を備えたコンセント装置と共に使用される電子機器用ラックであって、
    当該コンセント装置として、請求項1〜4の何れか一項に記載のコンセント装置が使用される電子機器用ラック。
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