JP2013225168A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、監視場所に設置する装置に対する配線工事が不要であり、監視対象物体への取り付けが簡単であり、かつ、メンテナンスの容易な監視システムの提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の監視システムは、無線方式のセンサーユニット(10)と受信ユニット(20)と情報処理ユニット(30)とからなり、センサーユニット(10)に設けられた太陽電池パネルの表面側に汚れが付着すると太陽電池パネルに入射する光が汚れに遮られ太陽電池パネルの出力値が低下する点を利用して、太陽電池パネル自体をセンシング素子として利用し、併せて太陽電池パネルからの起電力を利用して当該センサーユニットを動作させることで、上記の課題を解決した。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体表面の汚れの状態を遠隔監視する監視システムに関する。
例えば工場に設置されている大型の製造装置を安定稼動させるためには定期的に製造装置や工場内の必要箇所を清掃する必要がある。仮に清掃を適切に行わなかった場合、製造装置が故障して突如停止したり、当該製造装置によって製造された製品に不具合が生じたりする。あるいは当該製造装置によって製造された製品自体に不具合がなくても、製品を保管する保管場所の清掃が十分でなく、保管場所で製品に塵が付着し不具合が発生することもあり得る。
このような事態を未然に防ぐためには汚れの状態を自動的に検知し警報を出すことが考えられる。例えば、特許文献1には「工事現場となる敷地境界等の複数地点にそれぞれ粉塵測定器とアラーム装置を取付け、工事により発生した粉塵の濃度を、工事現場より離れた場所に設営した事務所内の中央監視コンピュータに、有線または無線にて接続して監視することにより、異常値になれば、設置したアラーム装置で、警報音、警報ランプにより注意を促すシステム」についての開示が見られる。
実用新案登録第3134823号公報
例えば、特許文献1に開示の監視システムにおいては、監視場所に設置する装置が大掛りであり、監視場所に設置する装置(粉塵測定器)を駆動させるための電源を用意する必要がある。仮に外部電源を利用する場合には外部電源と当該装置を接続するための配線工事が必要となる。したがって、監視対象物体によっては当該装置の取り付けが困難になるという課題がある。
さらに、監視場所に設置する装置の構造によっては当該装置自体に付着した汚れを落とすのが容易でない場合もあり、メンテナンスが面倒になるという課題がある。
そこで本発明は、監視場所に設置する装置に対する配線工事が不要であり、監視対象物体への取り付けが簡単であり、かつ、メンテナンスの容易な監視システムの提供を目的とする。
本発明の監視システムは、以下の各態様に記載の手段により上記の課題を解決するものである。
(第1の態様)
本発明の監視システムの第1の態様は、物体表面に付着物が付着した状態を監視する監視システムにおいて、
前記監視システムは、被監視対象物体の所定箇所表面に載置される無線方式のセンサーユニット(10)と、前記センサーユニットから送信された信号を受信する受信ユニット(20)と、前記受信ユニットからの信号を処理する情報処理ユニット(30)とからなり、前記センサーユニット(10)は、太陽電池パネル(11)と、前記太陽電池パネルの出力値(E)をデジタル化するADコンバーター(12)と、前記ADコンバーターでデジタル化された出力値に対して当該センサーユニットを特定するセンサーユニット識別情報を付加した信号を発生させる信号処理部(13)と、前記信号を送信するための送信部(14)ならびにアンテナ(15)と、前記太陽電池パネル(11)の起電力を利用して当該センサーユニットを動作させる電源部(16)とを備え、
前記情報処理ユニット(30)は、前記受信ユニット(20)からの信号に含まれるセンサーユニット識別情報(ID)を検出する識別情報検出手段(31)と、前記識別情報検出手段によって検出されたセンサーユニット識別情報(ID)と前記信号に含まれる出力値(E)と、を対応付けて記憶する記憶部(330)と、前記記憶手段に記憶された出力値(E)のうち、被監視対象物体表面に汚れが実質的に存在しない初期状態の出力値(E0)と監視状態の出力値(E1)との差分を算出する差分算出手段(34)とを少なくとも備え、
前記差分算出手段によって算出された差分出力値(δE)から被監視対象物体の所定箇所表面の汚れの状態を推定するようにしたことを特徴とするものである。
前記第1の態様によれば、センサーユニット(10)に設けられた太陽電池パネル(11)の表面側に汚れが付着すると光源から入射する光が汚れによって遮られて太陽電池パネル(11)の出力値(E)が低下する点を利用して、太陽電池パネル自体をセンシング素子として利用している。
他方、太陽電池パネル(11)からの起電力を利用して当該センサーユニットを構成する各電子回路(ADコンバーター、信号処理部、送信部)を動作させている。そのため、太陽電池パネル(11)の起電力に変動があっても前記各電子回路を安定的に動作させるために電源部(16)を設けている。
本発明のシステムの運用に際しては、センサーユニット(10)自体を直接操作して設定あるいは調整する必要はなく、全ての設定あるいは調整に関しては情報処理ユニット(30)側で行えるのでメンテナンスが容易である。
このように、本発明のセンサーユニット(10)は外部電源が不要であり、しかも無線方式であるが故に配線が全く不要である。したがって、被監視対象物体への載置が容易である。さらに、被監視対象物体を掃除する際に、センサーユニットが邪魔になることがなく、かつ、センサーユニット自体の掃除も容易である。
なお、前記初期状態とは、当該センサーユニットが載置されている被監視対象物体を掃除した直後であって、センターユニット表面に汚れがない状態であることを意味するものである。勿論、被監視対象物体に当該センサーユニットを新たに載置した直後も初期状態である。
(第2の態様)
本発明の第2の態様は、前記第1の態様において、前記記憶部(330)に記憶する出力値は、時刻情報(t)とともに記憶するようにしたことを特徴とするものである。
前記第2の態様によれば、汚れの付着する状態を経時的に監視することができる。
例えば、光源からの光量が毎日同じになる時刻を予め見出しておき、前記時刻に取得した出力値を利用することで光源の変動に起因する誤差を最小限にすることができる。
(第3の態様)
本発明の第3の態様は、前記第1または第2の何れかの態様において、前記情報処理ユニットは表示制御手段(36)を備え、前記表示制御手段によって被監視対象物体の外観を示す画像に対して当該センサーユニットの載置された箇所に当該センサーユニット載置箇所の汚れの状態を、色、シンボルマーク、数値の何れか乃至は何れかを組み合わせて表示することを特徴とするものである。
(第4の態様)
本発明の第4の態様は、前記第1〜第3の何れかの態様において、前記センサーユニットを覆う筐体(17)の一方の面に太陽電池パネルの受光面を配置し、前記筐体の他方の面を被監視対象物体への載置面としたことを特徴とするものである。
(第5の態様)
本発明の第5の態様は、前記第1〜第4の何れかの態様において、前記電源部(16)は、太陽電池パネルからの起電力によって充電可能な二次電池(161)と、太陽電池パネルからの出力値を安定化させるレギュレータ(162)とを備えたことを特徴とするものである。
(第6の態様)
本発明の第6の態様は、前記第1〜第5の何れかの態様において、前記センサーユニットは被監視対象物体の複数箇所に載置され、載置されたそれぞれのセンサーユニット(U1、U2、・・・、Un)毎に異なるセンサーユニット識別情報(ID1、ID2、・・・、IDn)が付与されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、センサーユニットに対する配線が全く不要であるが故に、被監視対象物体に対してセンサーユニットを載置し易いという効果がある。
また、本発明によれば、センサーユニット自体を直接操作して設定あるいは調整する必要はなく、全ての設定あるいは調整に関しては情報処理ユニット側で行えるのでメンテナンスが容易に行えるという効果がある。
本発明の監視システムの全体図である。 本発明のセンサーユニットの構成を示すブロック図である。 本発明の情報処理ユニットの構成を示す図である。 本発明にかかる初期化段階の処理手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる監視段階の処理手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる汚れ評価値を定める定義テーブルの一例である。 本発明にかかる監視状態の表示にかかる処理を示すフローチャートである。 本発明にかかる経時変化監視用データの一例である。 本発明にかかる表示用データの一例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の監視システムの全体図である。
図中、10はセンサーユニット(U1、U2、・・・、Un)、20は受信ユニット、21はネットワーク、30は情報処理ユニットである。
図1に示すようにセンサーユニット10は複数用意されており、それぞれのセンサーユニット10には後述する固有のセンサーユニット識別情報が割り当てられている。それぞれのセンサーユニット10は被監視対象物(図示せず)の所定箇所に載置される。
被監視対象物に載置されたそれぞれのセンサーユニット10でセンシングして得た情報は無線信号としてセンサーユニットから送信され、該センサーユニットから送信された無線信号は受信ユニット20によって受信される。受信ユニット20で受信した無線信号は受信ユニット20で元の信号に復調され、復調された信号はネットワーク21を介して情報処理ユニット30へ送られる。
以上が本発明の監視システムにおける全体的な流れである。
図2はセンサーユニットのブロック図である。図中、11太陽電池パネル、12は前記太陽電池パネルからのアナログの出力値をデジタル化するADコンバーター、13はADコンバーター12によってデジタル化された信号を処理する信号処理部、14は信号処理部13によって信号処理された信号を搬送波に乗せて無線信号とするための送信部、15は送信用のアンテナ、16は太陽電池パネルの起電力でセンサーユニット内の全ての電子回路の動作に必要な電力を安定的に発生させるための電源部、17はセンサーユニット全体を覆う筐体、19は太陽電池パネル11の受光面に光源からの光を当てるために設けられた筐体17の窓部である。
前記電源部16は、太陽電池パネル11からの起電力によって充電可能な二次電池161と、太陽電池パネル11ならびに二次電池からの出力電圧を安定化させるレギュレータ162とを備えている。
図2を参照してセンサーユニット10について更に詳しく説明する。
本発明のセンサーユニット10を覆う筐体17の一方の面に太陽電池パネル11の受光面を配置し、前記筐体17の他方の面を被監視対象物体と接する載置面とする。前記筐体17が例えば遮光性のある樹脂素材や金属類の場合は、前記受光面に相当する部分に窓部19を設けることになる。
前記センサーユニット10を被監視物体の所定箇所に載置する場合は、例えば前記載置面に吸盤を設けるなり、磁石を設けるなりして固定することが望ましい。勿論、ねじ止めでもよい。
なお、前記センサーユニット10を被監視物体に載置する際は、太陽電池パネル11の受光面と被監視物体の載置面とが可能な限り平行になるように調整することが好ましい。
その理由は、センサーユニット載置面近傍における被監視物体表面に対する汚れの付着条件と、センサーユニットの太陽電池パネル11の受光面上の汚れの付着条件とを近づけるためである。
次にセンサーユニット10を構成する電子回路について説明する。
本発明のセンサーユニット10は、太陽電池パネル11と、前記太陽電池パネルの出力値をデジタル化するADコンバーター12と、前記ADコンバーターでデジタル化された出力値に対して当該センサーユニットを特定するセンサーユニット識別情報を付加した信号を発生させる信号処理部13と、送信部14と、アンテナ15と、から構成されている。
本発明のセンサーユニット10は、被監視物体表面の汚れの状態を監視するためのセンシング素子として太陽電池パネルを利用する点、ならびにセンサーユニットに対する配線を不要にする点に特徴がある。
そのため、本発明のセンサーユニット10に用いる太陽電池パネル11はセンシング素子としての機能と電源供給機能とを兼ね備えている。
センシング素子としての機能においては太陽電池パネル11の受光面に入射した光量に応じて出力値が変動する点を積極的に利用するものである。他方、電源供給機能においては太陽電池パネル11の出力値は変動せずに安定している方がよい。
そこで、本発明のセンサーユニット10は、太陽電池パネル11からの起電力によって充電可能な二次電池161と、太陽電池パネル11ならびに前記二次電池161からの出力電圧を安定化させるレギュレータ162とを備えた電源部16によってセンシング素子としての機能と電源供給機能の両方の機能を実現している。
本発明のセンサーユニット10は、太陽電池パネル11の受光面が受けた光量に応じた情報量を得るために、太陽電池パネル11からのアナログ出力値をADコンバーター12によってデジタル化した出力値(電圧値換算)に変換する。ADコンバーターによってデジタル化された出力値は信号処理部13でセンサーユニットに固有なセンサーユニット識別情報IDの付与されたデジタル信号となる。
前記信号処理部13は、例えばMPU(Micro Processing Unit)とROM(Read Only Memory)を主要な構成とするマイクロコンピュータで構成することができる。センサーユニットに固有なセンサーユニット識別情報IDは、前記ROMの中に予め書き込んでおけばよい。
前記ADコンバーターとしては例えば4bitのものを使用すれば、太陽電池パネルからの出力値(電圧値換算)を00〜15の各レベルからなる16段階のデジタル信号に変換できる。本発明においては出力値として16段階の分解能があれば十分である。
前記ADコンバーターを4bitにすればマイクロコンピュータも4bitのMPUで実現することが可能であり、センサーユニットの小型化ならびに低消費電力化にも寄与し得る。
前記信号処理部13で信号処理されたデジタル信号は、送信部14によって無線信号に変換され、アンテナ15を介して空間へと伝播される。
前記無線信号は受信ユニット20によって受信され、該受信ユニットの復調部(図示せず)によってデジタル信号に復調され、復調されたデジタル信号はネットワーク21を介して情報処理ユニット30へ伝送される(図1参照)。
次に情報処理ユニット30について図3を参照して説明する。
本発明の情報処理ユニット30は、前記ネットワーク21と通信するための通信制御部350と、各種情報処理を司る情報処理部320と、各種情報を記憶させる記憶部330と、表示装置(例えば、コンピュータに繋がる画像表示用のディスプレイ、警報ランプなど)へ当該監視物体の汚れの状態を視覚的に表示させるための表示制御部360を主要な構成とするものである。
なお、前記情報処理部320は実質的にコンピュータであって、該コンピュータを実行させる所定のプログラムによって機能する識別情報検出手段31、識別情報対応付け手段32、記憶部制御手段33、差分算出手段34、通信制御手段35、表示制御手段36を少なくとも備えている。
ネットワーク21を介して伝送されて来る所定センサーユニット10からのデジタル信号は、情報処理ユニット30の通信制御部350に順次送り込まれ、通信制御手段35の制御によって記憶部330の所定記憶領域に一時記憶される。この段階のデジタル信号にはセンサーユニットを特定するセンサーユニット識別情報IDと当該センサーユニットの太陽電池パネルが受けた光の量に応じた出力値Eが含まれている。
情報処理ユニット30においては、まず初めに、識別情報検出手段31によって前記デジタル信号に含まれているセンサーユニット識別情報IDを検出する。
次に、前記識別情報IDと、前記デジタル信号に含まれる出力値Eとを識別情報対応付け手段32によって対応付ける。
次に、前記識別情報対応付け手段32によって対応付けられた識別情報IDと出力値Eを記憶部制御手段33によって記憶部330の所定記憶領域に記憶させる。
次に、前記記憶部に記憶された出力値Eのうち、被監視対象物体表面に汚れが実質的に存在しない状態(以下、初期状態という)の出力値をE0とし、汚れを監視している状態(以下、監視状態という)の出力値をE1とする。
次に、差分算出手段34によって初期状態の出力値E0と監視状態の出力値E1との差分出力値δEを算出する。
以上のようにして被監視対象物体の所定箇所に載置した所定センサーユニット10に設けられた太陽電池パネルが受けた光の量に応じた太陽電池パネルの出力値Eをもとに算出した差分出力値δEを求めることができる。
差分出力値δEは被監視対象物体に載置されたセンサーユニット10に設けられた太陽電池パネル受光面に入射する光量の変化分であり、前記受光面が汚れてくると光源から入射する光量が少なくなり差分出力値δEが増大する。
このようにして被監視対象物体の所定箇所にセンサーユニット10を載置して当該センサーユニット10から発せられるデジタル信号を遠隔地で受け情報処理することにより、遠隔地から被監視対象物体の所定箇所表面の汚れの状態を監視することができる。
次に、情報処理ユニット30における処理内容を詳細に説明する。
<初期化段階の処理手順>
図4は、本発明にかかる初期化段階の処理手順を示すフローチャートである。
本発明においては、被監視対象物体表面に汚れが実質的に存在しない状態、すなわち初期状態における情報処理ユニット30側の処理を「初期化段階」と呼ぶこととする。
例えば、所定センサーユニット10が載置されている被監視対象物体を掃除した直後は被監視対象物体表面に汚れが実質的に存在しないので、この状態を以て初期状態とすることができる。
図4の左側に示した処理の流れはデータ収集にかかる処理ルーチンである。データ収集にかかる処理ルーチンによって各センサーユニット10(U1、U2、・・・、Un)からのデジタル信号が情報処理ユニット30へ逐次取り込まれ蓄積される。
具体的には、各センサーユニット10からのデジタル信号は非同期で受信ユニット20に送り込まれ、受信ユニット20は送り込まれた前記デジタル信号を、ネットワーク21を介して情報処理ユニット30に逐次伝送する。情報処理ユニット30は、前記受信ユニット20から逐次伝送されてくるデジタル信号を記憶部330の所定記憶領域に一時的に記憶させる(S11)。
次に、識別情報検出手段31によって前記デジタル信号に含まれているセンサーユニット識別情報IDを検出する(S12)。
次に、検出されたセンサーユニット識別情報IDと前記デジタル信号に含まれる出力値Eとを識別情報対応付け手段32によって対応付けて記憶部330に格納する(S13)。
記憶部330の所定記憶領域に一時的に記憶させた全てのデジタル信号に対してS11〜13の一連の処理を実効することで、各センサーユニット(U1、U2、・・・、Un)から逐次伝送されてくるデジタル信号からなるデータの収集が行える。
次に、各センサーユニット(U1、U2、・・・、Un)のうち、初期化段階の処理を必要とするセンサーユニットに対して以下の処理を行う。
まず、初期化段階の処理をする対象となるセンサーユニットを特定する。
以下、n番目のセンサーユニットUnを対象とする場合について説明する。
即ち、センサーユニット識別情報ID=ID(n)とする(S20)。
次に、ID(n)に対応する初期状態のデータを格納する所定記憶領域をリセットする(S21)。
次に、ID(n)に対応する出力値Eを特定する。
即ち、E=E(n)とする(S22)。
次に、E(n)を初期状態の出力値として位置づける。
即ち、E(n)=E0(n)とする(S23)。
初期状態の出力値E0(n)とセンサーユニット識別情報ID(n)を対応付けて初期状態のデータとして所定記憶領域に格納する(S24)。
以上がn番目のセンサーユニットUnを初期化する場合の処理手順である。
仮に、すべてのセンサーユニットに対する初期化を行う場合は、すべてのセンサーユニット(U1、U2、・・・、Un)の対応する識別情報(ID(1)、ID(2)、・・・、ID(n))と対応する出力値(E(1)、E(2)、・・・、E(n))に対してS20〜S24を繰り返して処理すればよい。
<監視段階の処理手順>
図5は本発明にかかる監視段階の処理手順を示すフローチャートである。
図5の左側に示した処理の流れはデータ収集にかかる処理ルーチン(S11〜S13)である。前記処理ルーチンは図4において既に説明したデータ収集にかかる処理ルーチン(図4のS11〜S13)と同様であるから説明を省略する。
監視段階の処理としては、まず、記憶部330の所定記憶領域に一時記憶された情報の中から所定識別情報IDと当該IDに対応する出力値Eを特定する。例えば、n番目のセンサーユニットUnを監視する場合について以下説明する。
まず、監視するセンサーユニットをセンサーユニット識別情報IDで特定する。
即ち、センサーユニット識別情報ID=ID(n)とする(S30)。
次に、センサーユニット識別情報ID(n)に対応する出力値Eを特定する。
即ち、E=E(n)とする(S31)。
次に、E(n)を監視段階の出力値として位置づける。
即ち、E(n)=E1(n)とする(S32)。
次に、初期化段階で求めたn番目のセンサーユニットUnの初期化段階の出力値E0(n)を所定記憶領域から呼び出して、初期化段階の出力値E0(n)と監視段階の出力値E1(n)との差分出力値δE(n)を算出する。
即ち、δE(n)=E0(n)−E1(n)を求める(S33)。
以上のようにして求めた差分出力値δE(n)をセンサーユニット識別情報ID(n)と対応付けて記憶部330の所定記憶領域に格納する(S34)。
以上がn番目のセンサーユニットUnを監視する場合の処理手順である。
仮に、すべてのセンサーユニットに対する監視を行う場合は、すべてのセンサーユニット(U1、U2、・・・、Un)の対応する識別情報(ID(1)、ID(2)、・・・、ID(n))と対応する出力値(E(1)、E(2)、・・・、E(n))に対してS30〜S34を繰り返して処理すればよい。
図5の監視段階の処理ルーチンS34について更に説明する。
(イ) S34において、汚れの経時変化を記録しない場合であって、所定記憶領域に既にδE(n)が存在するときはこれを更新する。
(ロ) S34において、汚れの経時変化を記録するときは、時刻情報(t)を含む差分出力値δE(n、t)が新たに発生するので、これを順次格納する。
図8は、n番目のセンサーユニットUnに対して経時変化を記録するときに記憶部に記憶される経時変化監視用データの例を示している。
<監視状態の表示>
監視状態の表示を行うには、センサーユニット10の太陽電池パネルが受けた光の量に対応する太陽電池パネルの出力値(電圧値換算)を人間の感覚として評価し易く表すことが要求される。
例えば、被監視物体に汚れがなく掃除の必要がない状態を「きれい」、直ちに掃除しなくてもよいが少し汚れがある状態を「注意」、直ちに掃除すべき状態を「汚れ大」とする三段階に区分し、さらに区分ごとに異なる表示色を割当てて表示することが考えられる。
具体的には、ディスプレイ上に被監視物体の外観画像を表示させ、センサーユニットを載置した箇所に対応する外観画像上の位置に三段階に区分した汚れの状態を色として表示することによって監視に当たる人間が感覚的に被監視物体上の汚れの状態を把握できる。
図6は、本発明のセンサーユニット10によって検出した出力値Eを情報処理ユニット30によって処理した差分出力値δEと、δEに対応する汚れ評価値Rとの関係を定める定義テーブルTの具体例を示している。
図6に示す定義テーブルTは、被監視物体の汚れの評価値を三段階に区分した場合の例である。本実施形態においてはセンサーユニット内のADコンバーターとして4bit(00〜15の16段階)の分解能のものを用いた。従って、情報処理ユニット30によって処理した差分出力値δEも4bit換算値で表した。
具体的な定義テーブルTとしては、図示のようにδEが00〜07の範囲の評価値をR1、08〜11の範囲の評価値をR2、12〜15の範囲の評価値をR3にそれぞれ区分し、評価値R1の被監視物体の状態は「きれい」、評価値R2の被監視物体の状態は「注意」、評価値R3の被監視物体の状態は「汚れ大」と定義した。併せてディスプレイ表示色を図示のように「緑色」「黄色」「赤色」として表すようにした。
図7は本発明にかかる監視状態の表示にかかる処理を示すフローチャートである。
初めに汚れ状態の定義にかかる処理ルーチンによって、差分出力値δE、評価値R、表示色の関係を定めた定義テーブルT(図6参照)を作成し、記憶部330の所定領域に格納しておく(S41)。
以下、監視状態の表示ルーチンについて説明する。
ここではn番目のセンサーユニットUnによりセンシングした被監視物体kの汚れの状態をディスプレイ上に表示する場合を例に説明する。
まず、被監視物体識別情報によって被監視物体kを特定する(S51)。
なお、被監視物体には被監視物体を識別する識別情報が予め定められているものとする。
次に、被監視物体kの所定箇所に設置したセンサーユニットをセンサーユニット識別情報IDで特定する(S52)。
即ち、センサーユニット識別情報ID=ID(n)とする。
次に、センサーユニット識別情報ID(n)に対応する差分出力値δE(n)を特定する(S53)。
次に、S41で定義した定義テーブルTを参照してδEに対応する評価値Rを求める(S54)。
次に、ディスプレイ上に表示された被監視物体kの画像上のセンサーユニット設置箇所k(x、y)に相当する位置に評価値Rに対応する表示色を表示する(S55)。
図9は、n番目のセンサーユニットUnを被監視物体kの設置位置座標k(x、y)に載置したときの表示用データの例を示している。
例えば、センサーユニットUnによってセンシングした結果から差分出力値δEが「13」であったとする。定義テーブルTを参照するとδEが「13」に該当する汚れ評価値RはR3であるからディスプレイ表示色は「赤色」になる。従って、ディスプレイ上に表示された被監視物体kの座標k(x、y)の位置が「赤色」に表示される。
(変形例)
本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば以下のようなものが挙げられる。
(a)図1に示した監視システムの全体図おいて、各センサーユニット10から発せられた無線信号を受信ユニット20で受信し復調したデジタル信号をネットワーク21を介して情報処理ユニット30に伝送する形態を示したが、ネットワーク21を介さずに受信ユニット20と情報処理ユニット30とが直接接続された形態、または、受信ユニット20が情報処理ユニット30に内蔵された形態でもよい。
(b)図1に示した監視システムの全体図において、受信ユニット20が一つの場合を例に説明したが受信ユニットを複数設けてもよい。例えば、被監視物体として工場に設置された製造装置を想定した場合、受信ユニットを工場内の複数個所に設けることで敷地面積の広い工場内に多数の製造装置が設置されていても対応可能となる。
(c)図6に示した定義テーブルTにおいて、評価値を三段階に区分した例を示したが、五段階でもそれ以上でもよい。しかしながら、必要以上に細かく区分すると逆に人間の感覚として捉え難くなる。
(d)本発明のセンサーユニット10に対する光源としては特別な光源を用意せずに工場や事務所で通常使用している照明をそのまま利用することができる。したがって、本発明の監視システムの導入に際して新たな照明器具を用意する必要はない。
しかしながら、被監視物体が設置されている環境が暗い場合や、照度が任意に変動しているような場合は専用の光源を用意した方がよい。
10・・・センサーユニット
11・・・太陽電池パネル
12・・・ADコンバーター
13・・・信号処理部
14・・・送信部
15・・・アンテナ
16・・・電源部
20・・・受信ユニット
21・・・ネットワーク
30・・・情報処理ユニット
320・・・情報処理部
330・・・記憶部
350・・・通信制御部
360・・・表示制御部

Claims (6)

  1. 物体表面の汚れの状態を監視する監視システムにおいて、
    前記監視システムは、被監視対象物体の所定箇所表面に載置される無線方式のセンサーユニットと、前記センサーユニットから送信された信号を受信する受信ユニットと、前記受信ユニットからの信号を処理する情報処理ユニットとからなり、
    前記センサーユニットは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルの出力値をデジタル化するADコンバーターと、前記ADコンバーターでデジタル化された出力値に対して当該センサーユニットを特定するセンサーユニット識別情報を付加した信号を発生させる信号処理部と、前記信号を無線送信するための送信部ならびにアンテナと、前記太陽電池パネルの起電力を利用して当該センサーユニットを動作させる電源部とを備え、
    前記情報処理ユニットは、前記受信ユニットからの信号に含まれるセンサーユニット識別情報を検出する識別情報検出手段と、前記識別情報検出手段によって検出されたセンサーユニット識別情報と前記信号に含まれる出力値とを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された出力値のうち、被監視対象物体表面に汚れが実質的に存在しない初期状態の出力値と監視状態の出力値との差分を算出する差分算出手段とを少なくとも備え、
    前記差分算出手段によって算出された差分出力値から被監視対象物体の所定箇所表面の汚れの状態を推定するようにしたことを特徴とする監視システム。
  2. 前記記憶部に記憶する出力値は、時刻情報とともに記憶するようにしたことを特徴とする請求項1記載の監視システム。
  3. 前記情報処理ユニットは表示制御手段を備え、前記表示制御手段によって被監視対象物体の外観を示す画像に対して当該センサーユニットの載置された箇所に当該センサーユニット載置箇所の汚れの状態を、色、シンボルマーク、数値の何れか乃至は何れかを組み合わせて表示することを特徴とする請求項1または2記載の監視システム。
  4. 前記センサーユニットを覆う筐体の一方の面に太陽電池パネルの受光面を配置し、前記筐体の他方の面を被監視対象物体への載置面としたことを特徴とする請求項1〜3何れか一項記載の監視システム。
  5. 前記電源部は、太陽電池パネルからの起電力によって充電可能な二次電池と、太陽電池パネルからの出力値を安定化させるレギュレーターとを備えたことを特徴とする請求項1〜4何れか一項記載の監視システム。
  6. 前記センサーユニットは被監視対象物体の複数箇所に載置され、載置されたそれぞれのセンサーユニット毎に異なるセンサーユニット識別情報が付与されていることを特徴とする請求項1〜5何れか一項記載の監視システム。

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