JP4965536B2 - 高膨張泡消火設備 - Google Patents

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Description

この発明は、工場、各種危険物施設、駐車場、或いは、船室、船倉等に用いられる、高膨張泡消火設備に関するものである。
高膨張泡消火設備では、筒状に形成された発泡機本体と、該発泡機本体の先端側に設けられた発泡網と、該発泡機本体内部の後端側に設けられ、発泡網に向って泡水溶液を放出する放射ノズルとから構成されている。そして、前記放射ノズルから泡水溶液を放出し、それを発泡網に衝突させて空気を巻き込むことにより発泡させ、この泡で火源を埋め尽くして窒息消火を行っている(例えば、特許文献1、参照)。ここで泡水溶液と生成された泡の体積比を示す発泡倍率が、80以上1000未満となるものを、高膨張泡消火設備という。
特開平06−165837号公報
従来例では、防護対象物の空間に発生した場合には、前記空間全てを泡で埋め尽くして消火を行っているので、防護空間(消火区画)が増大するほど、所定の時間内に防護空間を泡で埋め尽くす必要があり、泡消火設備の規模が大きくなる。そのため、前記防護対象物が非常に大きな空間となると、泡消火設備が高価になるという問題点があった。
又、消火の際には、火源から遠く離れている場所にも多量の泡が放出されるので、泡(消火剤)の無駄使いになるという問題点があった。
この発明は、上記事情に鑑み、火源の周囲だけに消火用泡を溜められるようにすることにより、泡による消火効率の向上を図ることを目的とする。
この発明は、泡水溶液を発泡網に向って放射するノズルを有する発泡機を、防護対象物の天井付近に設けた高膨張泡消火設備であって;前記発泡機の周囲に、前記泡水溶液によって生成される泡が充填される充填袋を設け、前記充填袋は、間隔をおいて複数個設けられ、隣り合う充填袋は、天井から床面までネットによって接続され、火災時に該充填袋と前記ネットが、床面から所定の高さの泡消火区画を形成し、該泡消火区画内に前記発泡機から放出された泡を溜めることを特徴とする。
この発明は、本体、該本体に内蔵されたノズル及び該本体の出口に設けられた発泡網からなる発泡機を防護対象物に設けて、該防護対象物における火災を前記発泡機から放出した泡で消火する高膨張泡消火設備において;前記防護対象物に設けた第1の発泡機と、該第1の発泡機の周囲に設けられた第2の発泡機と、火災時に前記第2の発泡機から放出された泡が充填され、床面から所定の高さの泡壁となる充填袋と、を設け、前記充填袋は、床面から所定の高さまではシートで、残りの部分はネットで形成され、前記充填袋によって、前記防護対象物の火源を囲うように泡消火区画を形成し、該泡消火区画に、前記第1の発泡機から泡を放出することを特徴とする。
この発明は、前記第2の発泡機の先端に接続され、火災時に前記第2の発泡機から放出された泡が通る泡ダクトと、前記泡ダクトの底板に設けられた開口部と、を設け、前記充填袋は、前記開口部と対向する位置に設けられ、前記開口部から放出された泡が充填されることを特徴とする。
この発明は、前記充填袋の上端部は、前記第2の発泡機から泡を放射しても離れることのない程度の磁気吸着力を備える第1の磁石で、前記第2の発泡機の本体に固定されている金属板に固定され、前記充填袋の底部は、前記第1の磁石より磁気吸着力の弱い第2の磁石で、前記第2の発泡機の発泡網の先端に固定されていることを特徴とする。
この発明は、発泡機の周囲に、前記泡水溶液によって生成される泡が充填される充填袋を設け、火災時に該充填袋が、床面から所定の高さの泡壁となって泡消火区画を形成し、該泡消火区画内に前記発泡機から放出された泡を溜めるので、火災消火に必要な最小限度の範囲に泡を堆積させる。そのため、防護対象物全体を泡で埋める従来例に比べ、著しく効率よく消火を行うことができる。
この発明は、防護対象物に設けた第1の発泡機と、該第1の発泡機の周囲に、配管を介して接続された第2の発泡機と、該第2の発泡機の先端に接続され、火災時に前記第2の発泡機から放出された泡が充填される充填袋と、を設け、該充填袋によって、前記防護対象物の火源を囲うように泡消火区画を形成し、該泡消火区画に、前記第1の発泡機から泡を放出するので、火災消火に必要な最小限度の範囲に泡を堆積させる。そのため、防護対象物全体を泡で埋める従来例に比べ、著しく効率よく消火を行うことができる。
この発明は、防護対象物に設けた第1の発泡機と、該第1の発泡機と一体に形成された前記第2の発泡機と、該第2の発泡機の先端に接続され、火災時に前記第2の発泡機から放出された泡が通る泡ダクトと、前記泡ダクトの底板に設けられた開口部と、該開口部と対向する位置であって、前記開口部から放出された泡が充填される充填袋と、を設け、該充填袋によって、前記防護対象物の火源を囲うように泡消火区画を形成し、該泡消火区画に、前記第1の発泡機から泡を放出するので、防護対象物全体を泡で埋める従来例に比べ、著しく効率よく消火を行うことができる。
又、前記第2の発泡機で生成された泡は、前記ダクト内を移動するので、空間閉鎖用発泡機が不要となるため、設置作業を効率良く行うことができる。
この発明の前記充填袋は、間隔をおいて複数個設けられ、隣り合う充填袋は、天井から床面までネットによって接続されているので、より少ない泡で泡消火区画を形成することができる。
この発明の前記ノズルは、前記消火区画の天井近傍に設けられた感熱開放継手、又は、開放弁を介して配管に接続されているので、火災が起きた際、前記感熱開放継手、又は、開放弁の作動により、火源近傍の発泡機だけを作動させることができる。
この発明の第1実施形態を図1〜図3により説明する。
防護対象物1、例えば、倉庫、の天井2附近には、泡水溶液を供給する消火配管3が配置され、該消火配管3には、弁開放手段、例えば、感熱開放弁5を介して消火用の第1発泡機7が連結されている。前記発泡機7は、所定間隔をおいて複数配置され、前記感熱開放弁5は、前記各発泡機7に対応してそれぞれ設けられている。前記感熱開放弁5は、グラスバルブを備えている感熱開放継手であるが、感熱素子として可溶合金(ヒューズ)を用いた感熱開放弁を用いることもできる。
前記第1発泡機7は、発泡機本体8と、該発泡機本体8の先端に設けられた発泡網9と、該本体8に内蔵され、前記発泡網9に向かって泡水溶液を放射するノズル10と、を備えている。
前記第1発泡機7の周囲には、空間閉鎖用の第2発泡機14が、複数個、例えば、4個設けられている。この第2発泡機14は、第1発泡機7を中心に十字状に配置されているが、両発泡機7、14は、逆止弁18を有する連結管16を介して連結されている。
前記第2発泡機14には、充填袋20が設けられているが、この充填袋20は、合成樹脂等で袋状に形成されたシート、又は、ネット、或いはそれらを組み合わせたもの、である。該ネットの網目の大きさは、該網目から泡が漏れない程度の大きさであればよく、又、その材質は、火炎に触れることにより溶解するものでも良い。例えば、この充填袋20は、1mm角程度の網目で、ナイロンなどの化学繊維からなるネットがあり、上端部(開口部)20aが開放され、下端部(底部)20bが閉鎖されている有底筒状体である。
なお、この充填袋20は、第2発泡機14から放射された泡を積層し保持するための泡壁形成手段であるので、この機能を備えている限り、本発明の充填袋の概念に含まれる。
例えば、底部のないもの、即ち、上端部及び下端部が開放され、筒状になっているネットも、底部が床面や機械等に垂れ下がり、底部から流出する泡の速度が充填袋内に積層する泡の速度より遅ければ、上記機能を備えていると言え、本発明の充填袋に含まれる。
また、充填袋全体をシートとするよりも、床面から所定の高さまでをシートとし、残りの部分をネットとすることによって、充填袋内に泡が溜まっても、ネットの部分から充填袋内の空気が抜けるので、充填袋が破裂することなく所定の高さまで確実に泡を積層させることができる。
前記充填袋20は、小さく折り畳んだ状態で、第2発泡機14の先端に、着脱可能に設けられている。前記充填袋20の上端部(開口部)には、固定用の第1磁石24が設けられ、その底部には、仮固定用の第2磁石26が設けられている。前記第1磁石24は、第2発泡機14の本体に固定されている、長方形状の金属板22の四辺部に磁気吸着されており、又、前記第2磁石26は、第2発泡機14の発泡網9の先端に吸着されている。
前記第1磁石24は、本固定用の永久磁石であり、第2発泡機14から泡を放射しても離れることはなく、人の手によって引っ張ることにより初めて離れる程度の強い吸着力を備えている。前記第2磁石26は、仮固定用の永久磁石であり、前記第1磁石24より吸着力が弱く、第2発泡機14から泡を放射したり、又は、充填袋20内に泡が充填されて、該充填袋20の自重が大きくなると、前記発泡網9から離れて落下する。
前記各充填袋20は、平面視長方形状に折り畳まれおり、全体として第1発泡機7を方形状に包囲する様に配設されている。
なお、前記充填袋20の長さは、隣接する第2発泡機14間の長さとほぼ等しく形成され、その端部は互いに当接しているが、必ずしも当接している必要はなく、第1泡機7から放出される泡が漏出しない範囲であれば、離間させても良い。
又、前記充填袋20の幅は、泡の充填厚さ等を考慮して適宜選択される。
この実施形態の作動について説明する。
防護対象物1の消火区画内に火源Fが発生すると、該火源F近傍の感熱開放弁5のグラスバルブが破損し開弁する。そうすると、消火配管3内の泡水溶液は、第1発泡機7及び第2発泡機14のノズル10、21に供給され、発泡網9、23に向かって放出されて発泡する。
第2発泡機14から放射された泡B2は、充填袋20の底部20bに衝突し、該底部20bを下方に押圧する。そのため、第2磁石26は、発泡網23から離れると共に、折り畳まれている充填袋20は、自重及び流入する泡B1の重みを受けて下方に伸び、その底部20bは床面25に着地する。これにより、泡B2が充填されている充填袋29は、泡壁となり、火源Fを包囲する方形状の泡消火区画Aを形成する。
この泡消火区画Aは、防護対象物1の広い空間を小さな区画に仕切り、消火に必要な最小限の狭い消火空間を形成するものであり、火災がこの泡消火区画Aから外部に拡がるのを防止する。
前記第1発泡機7から前記泡消火区画A内に泡B1が放出されると、該泡B1は泡壁に流出を阻止されるので、該泡消火区画A外に流出することができない。そのため、消火の初期段階で該消火区画A内に堆積するので、火源Fは完全に該泡B1に覆われ、窒息消火される。
この様に本実施形態では、火災時に火源Fを包囲する狭い泡消火区画Aを形成し、この泡消火区画Aのみに第1発泡機7の泡B1を供給するので、効率良く消火を行うことができる。
各第1発泡機7に対応する感熱開放手弁5をそれぞれ設けているので、火源近傍の感熱開放弁5のみを開放させ、該感熱開放弁5に対応する発泡機7、14のみを作動させることができる。
又、前記連結管16には、互いに逆向きな、一対の逆止弁18を設けているので、他の区画の発泡機に泡水溶液が供給されるのを防止することができる。
この発明の第2実施形態を図4〜図8により説明するが、図1〜図3と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施形態と前記第1の実施形態との相違点は、次の通りである。
(1)第1発泡機と第2発泡機とを離間して別個独立に設ける代わりに、両発泡機を一体にした発泡機(一体型発泡機)30とし、第1の発泡機部30Aと第2の発泡機部30Bとを形成したことである。
前記発泡機30は、発泡機本体31と、該発泡機本体31の軸心(垂直)方向に設けた第1発泡網33と、水平方向に設けた第2の発泡網35と、該本体31に内蔵され、第1ノズル37aと第2ノズル37bからなるノズル37と、を備えている。
前記第1ノズル37aは、導入管39の下端に垂直方向に連結され、第1発泡網33に向かって泡水溶液を放射し、又、前記第2ノズル部37bは、導入管39の下端に水平方向に連結され、第2発泡網35に向かって泡水溶液を放射する。
なお、前記第1ノズル37aと第1発泡網33は、第1の発泡機部30Aを構成し、前記第2ノズル37bと第2発泡網35は、第2の発泡機部30Bを構成している。
(2)前記第2発泡網35は、泡ダクト40内に突出しており、該泡ダクト40の底面40aの一部に開口部42が設けられ、該開口部42に充填袋20が設けられている。この充填袋20の上端部20aには、第1磁石24が設けられ、該第1磁石24は前記開口部42に設けた金属板22に磁気吸着されている。前記充填袋20の下端部20bには、第2磁石26が設けられ、該第2磁石26は前記金属板22に吸着されている。
この実施形態では、火災時に、発泡機30のノズル37a、37bに泡水溶液が供給されると、第2ノズル37bから放射された泡水溶液は、発泡網35に衝突して発泡すると共に、該泡B2は前記泡ダクト40内を流れ、開口部42を通って充填袋20の底部20bを押圧し、第2磁石26を前記第2発泡網35から離す。
更に、泡B2が開口部42から流下すると、該充填袋20は自重及び充填された泡B2の重みにより底部20bが降下して、床面25に着地する。そのため、前記充填袋20は、泡壁となり、平面視方形状の泡消火区画Aが形成される。
第1ノズル37aに供給された泡水溶液は、第1発泡網33に衝突して発泡し、その泡B1は、前記泡消火区画A内に落下し堆積される。
この発明の第3実施形態を図9〜図12により説明するが、図1〜図8と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
本実施形態と前記第2実施形態との相違点は、次の通りである。
(1)発泡機50の本体51の側部に水平方向の第1発泡網53を設け、その先端部に垂直方向の第2発泡網55を設ける。前記充填袋20Xの上端部20aに設けられている第1磁石24は、前記本体51の先端部の金属枠22Xに磁気吸着させ、該充填袋20Xの下端部20bに設けられている第2磁石26は、第2発泡網55の先端部に吸着させる。
(2)前記発泡機50は、泡水溶液の供給経路の異なる2系統の発泡機部50A、50Bを備えている。第1系統の発泡機50Aは、第1供給管59aに連結されており、第1発泡網53に向かって泡水溶液を放射する第1ノズル57aと第2発泡網55に向かって泡水溶液を放出する第2ノズル57bとを備えている。第2系統の発泡機50Bは、第2供給管59bに連結されており、第1発泡網53に向かって泡水溶液を放射する第1ノズル57bと第2発泡網55に向かって泡水溶液を放出する第2ノズル57bとを備えている。
(3)前記充填袋20Xは、平面視正方形状に形成されている。隣り合う充填袋20Xは、離間しているが、これらの充填袋20Xは、包囲用のネット60を介して連結されている。このネット60は、折り畳まれているが、該ネット60の上端部60aは前記充填袋20Xの上端部20aに連結され、その下端部60bは、該充填袋20Xの下端部20bに連結されている。このネット60も同様に、充填袋20Xと同一素材のネットが用いられているが、網目の大きさや材質等は、必要に応じて適宜選択される。
この実施の形態では、火災の熱を検知した感熱開放弁5が作動して開弁すると、該感熱開放弁5が設けられている第2供給管59bにのみ泡水溶液が供給され、該第2供給管59bと別系列の第1供給管59aには、該泡水溶液が供給されることはない。従って、前記第2の実施形態と異なり、逆止弁を設ける必要はない。
前記第2供給管59bに泡水溶液が供給されると、該泡水溶液は、第1及び第2ノズル57a、57bから放射されて発泡網53、55に衝突して発泡する。
前記第2発泡網55から放出された泡B2は、充填袋20Xの底部20bを押圧して前記第2磁石26を第2発泡網55から離す。
そうすると、該充填袋20Xの底部20bが下方に移動して床面25に着地する。この時、充填袋20Xは、柱状となるが、充填袋20Xの伸張に連れて包囲用のネット60が伸びて着地するため、火源Fを包囲する平面視方形状の泡消火区画Aが形成される。
前記第1ノズル57aから放射された泡水溶液は、第1発泡網53に衝突して発泡すると共に、その泡B1は、水平方向に放出されながら前記泡消火区画A内に落下して堆積する。
この発明の実施形態は、前記に限定されるものではなく、例えば、次の様にしてもよい。
(1)第1及び第2の実施形態において、充填袋は、発泡機、又は、泡ダクト近傍に小さく折り畳んで接続され、火災時に降下させているが、該充填袋は、初めから床面まで垂れ下がっていても良い。
(2)充填袋は、永久磁石を用いて発泡機等に着脱したが、その他の着脱手段を用いても良いことは勿論である。
(3)前記充填袋は、天井面近傍から床面までの高さであることが望ましいが、この充填袋の高さは、床面から所定の高さを有していれば足りる。具体的には、防護対象物の高さの半分程度である。この場合消火配管から所定の高さまで立ち下げ管を伸ばし、その先に低膨張泡ヘッドを設ける。
更に、この低膨張泡ヘッドの先端に充填袋を接続することで高膨張泡消火設備を用いた場合と比較して、より簡単な装置で充填袋内に泡を満たすことができる。この充填袋は、所定の高さを有しているので、その泡消火区画内に泡を充填することができ、効率良く消火を行うことができる。
本発明の第1実施形態を示す正面図である。 図1の要部拡大図である。 図1のIII−III線断面縮小図である。 本発明の第2実施形態を示す正面図である。 図4の要部拡大図である。 発泡網の斜視図である。 図4の要部拡大図である。 図4のVIII−VIII線断面縮小図である。 本発明の第3実施形態をしめす正面図である。 図9の要部拡大図である。 図9の要部拡大図である。 図9のXII―XII線断面縮小図である。
符号の説明
1 防護対象物
5 感熱開放弁
7 第1発泡機
9 発泡網
10 ノズル
14 第2発泡機
20 充填袋
21 ノズル
23 発泡網
30 発泡機
40 泡ダクト
50 発泡機
A 泡消火区画
B1 泡
B2 泡

Claims (4)

  1. 泡水溶液を発泡網に向って放射するノズルを有する発泡機を、防護対象物の天井付近に設けた高膨張泡消火設備であって;
    前記発泡機の周囲に、前記泡水溶液によって生成される泡が充填される充填袋を設け、
    前記充填袋は、間隔をおいて複数個設けられ、隣り合う充填袋は、天井から床面までネットによって接続され、
    火災時に該充填袋と前記ネットが、床面から所定の高さの泡消火区画を形成し、該泡消火区画内に前記発泡機から放出された泡を溜めることを特徴とする高膨張泡消火設備。
  2. 本体、該本体に内蔵されたノズル及び該本体の出口に設けられた発泡網からなる発泡機を防護対象物に設けて、該防護対象物における火災を前記発泡機から放出した泡で消火する高膨張泡消火設備において;
    前記防護対象物に設けた第1の発泡機と、該第1の発泡機の周囲に設けられた第2の発泡機と、火災時に前記第2の発泡機から放出された泡が充填され、床面から所定の高さの泡壁となる充填袋と、を設け、
    前記充填袋は、床面から所定の高さまではシートで、残りの部分はネットで形成され、
    前記充填袋によって、前記防護対象物の火源を囲うように泡消火区画を形成し、該泡消火区画に、前記第1の発泡機から泡を放出することを特徴とする高膨張泡消火設備。
  3. 前記第2の発泡機の先端に接続され、火災時に前記第2の発泡機から放出された泡が通る泡ダクトと、前記泡ダクトの底板に設けられた開口部と、を設け、
    前記充填袋は、前記開口部と対向する位置に設けられ、前記開口部から放出された泡が充填されることを特徴とする請求項2記載の高膨張泡消火設備。
  4. 前記充填袋の上端部は、前記第2の発泡機から泡を放射しても離れることのない程度の磁気吸着力を備える第1の磁石で、前記第2の発泡機の本体に固定されている金属板に固定され、
    前記充填袋の底部は、前記第1の磁石より磁気吸着力の弱い第2の磁石で、前記第2の発泡機の発泡網の先端に固定されていることを特徴とする請求項2、又は、3記載の高膨張泡消火設備。
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