JP4965320B2 - シャワーシステム及びその運転方法 - Google Patents
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Description
一方、大流量シャワーヘッドに関しては、浴室の天井付近に固定して使うリング状のシャワーヘッドが公知である(例えば特許文献3)。
また、特許文献3のリング状シャワーヘッドについても同様に、浴室側に設けられた温調ハンドル(ミキシングバルブ)を操作することによって湯・水の混合比を調節する機構であるため、二重の圧力損失が発生する問題がある。
第1の発明は、湯温安定機構を備えた給湯熱源機と、混合水栓を介することなく、専用給湯配管を介して給湯熱源機と直結するシャワーヘッドと、を備えて成ることを特徴とするシャワーシステムである。
本発明において「湯温安定機構」とは、一般に電子制御により出湯温度特性を改良した瞬間式給湯器の湯温制御機構をいうが、これに限らず、貯湯式給湯器において高温のお湯と冷水(水道水)を混合して、設定温度のお湯を供給する機構等も含む概念である。
上記発明において、シャワーヘッドは、長手方向が平均的成人男性の肩幅の長さを備え、かつ、浴室天井部に2列に設けることができる(第2の発明)。
さらに、専用給湯配管から分岐する排水用配管と、シャワー給湯時に、専用給湯配管内の滞留水温度に基づいて、滞留水を排水用配管を介してパージする手段と、を、さらに備えることができる(第3の発明)。
さらに、ミストサウナ装置と、給湯熱源機はミストサウナ装置に供給するための暖房温水循環回路と、をさらに備え、かつ、排水用配管は、ミストサウナ装置の排水手段を利用するように構成することができる(第4の発明)。
この場合、給湯温度が上限温度以上のときは、排水用配管を介して前記専用給湯配管内の高温水をパージすることができる(第6の発明)。
また、本発明のシャワーヘッドによれば、天井から広範囲に多量のお湯を散水することができ、身体全体をお湯で包むことができる。また、お湯が身体を伝わり落ちる際の伝熱効果もあいまって、シャワー浴であっても身体を十分に暖めることができる。さらに、身体を暖めることにより血行促進を図ることができ、シャワー水圧が皮膚に与える刺激も相俟って肩こりを緩和する効果がある。
図2は、ミストサウナ装置2の詳細構成を示す図である。
図3はミストサウナ装置2の天井取り付け状態を示す図である。
図4は、天井シャワーの利用形態を示す図である。
図5は、シャワーシステム1の天井シャワー運転制御フローを示す図である。
図6は、立ち上がり時における給湯配管のパージを示す図である。
図7は、通常運転時におけるミスト水の経路を示す図である。
図8は、急速立ち上げ時におけるミスト水の経路を示す図である。
ミストサウナ装置2は、下部ユニット3及び上部ユニット4により構成されている。下部ユニット3は、2個のシャワーヘッド8a、8bと、4個のミストノズル3c、3dと、暖房用熱交換器3aと、循環ファン3bと、を備えている。上部ユニット4は、ミスト温水加熱用の熱交換器4aを備えている。
図3をも参照して、シャワーヘッド8a、8bは、中空長方体形状で表面に多数の散水孔が設けられており、長さは成人男性の肩幅と同等以上(例えば500mm)であり、かつ、後述するように散水角度を任意に回動できるように構成されている。
なお、浴室内には天井部のシャワーヘッド8a、8bの他に、混合水栓とハンドシャワーを備えたシャワー装置及び給水・給湯配管を浴室内に備えているが、図示を省略してある。
さらにシャワーシステム1の制御系統は、給湯暖房ユニット10a内の制御部(図示せず)、浴室内リモコン10c、センサS1及び各装置のアクチュエータ(図示せず)及びこれらを結ぶ信号線を主要構成として備えている。これにより、天井シャワー又はミストサウナ使用時に、リモコン4bを操作して装置の発停又は温度設定を可能に構成されている。
S105において上限温度以下のときは弁V2を開とし、また弁V4が開状態のときは閉弁する(S106)。これによりシャワーヘッド8a、8bから42℃のお湯が散水されることになる(図2の太線経路)。その後、シャワーSWがOFFになったときは(S107)、給湯運転を停止し、さらに全ての弁を閉止し(S108)、本制御を終了する。
さらに、湯温安定機構を備えた給湯器を用いることも可能である。
また、暖房回路について温水を用いる形態としたが、電力を用いる形態とすることも可能である。
<温冷感の変化>
(概要)
被験者7名(20代〜60代の男性)に1日目に天井シャワーを浴びてもらい、入浴前、入浴直後、入浴20分後の3回に分けて、その時点における温冷感を7段階で自己申告してもらった。後日、従来型のハンドシャワーについて同様の試験を行った。
(試験条件)
試験条件は下表の通りである。
(概要)
次に、日頃、肩がこっているとの自覚がある被験者10名(20代〜40代の男女)に、1日目に天井シャワーを浴びてもらい、入浴前、入浴直後、入浴20分後の3回に分けて、「あなたは肩がこっていると思いますか?」の質問に答えてもらった。後日、従来型のハンドシャワーを浴びてもらい、同様の質問を行って比較した。
(試験条件)
実施例1と同一の条件による。
(結果及び評価)
図10に天井シャワー(左側)及び従来シャワー(右側)の肩こり感スコアを示す。天井シャワーでは、入浴前の肩こり感に対して、入浴直後および入浴20分後の肩こり感が有意に低下した(p<0.05)。一方、従来のハンドシャワーでは、入浴前に対して、入浴直後および入浴20分後の肩こり感が低下する傾向はあるものの、有意差なしと判断される。
以上の2つの被験者試験の結果から天井シャワーの有効性が証明された。
2・・・・ミストサウナ装置
3a、4a・・・・熱交換器
3b・・・・循環ファン
3c、3d・・・・ミストノズル
4b・・・・リモコン
6a・・・・水道配管
6b・・・・給水配管
6d・・・・排水用配管
7a・・・・給湯配管
8a、8b・・・・シャワーヘッド
10・・・・コージェネレーション・システム
10a・・・・給湯暖房ユニット
10b・・・・発電ユニット
10c・・・・浴室内リモコン
H1〜H4・・・・温水配管
S1・・・・温度センサ
V1〜V6・・・・開閉弁
Claims (3)
- 湯温安定機構を備えた給湯熱源機と、
混合水栓を介することなく、専用給湯配管を介して給湯熱源機と直結するシャワーヘッドと、
前記専用給湯配管から分岐する排水用配管と、
シャワー給湯時に、該専用給湯配管内の滞留水温度に基づいて、滞留水を排水用配管を介してパージする手段と、
ミストサウナ装置と、
を備えて成り、
該給湯熱源機は該ミストサウナ装置に供給するための暖房温水循環回路を備え、
該排水用配管は、該ミストサウナ装置の排水手段を利用するように構成し、
該シャワーヘッドは、長手方向が平均的成人男性の肩幅の長さを備え、かつ、浴室天井部に2列に設けてなる、
ことを特徴とするシャワーシステム。 - 給湯温度が下限温度以下のときは、前記排水用配管を介して前記専用給湯配管内の滞留水をパージするように構成したことを特徴とする請求項1に記載のシャワーシステム。
- 請求項2において、さらに、
給湯温度が上限温度以上のときは、前記排水用配管を介して前記専用給湯配管内の高温水をパージするように構成したことを特徴とするシャワーシステム。
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