JP4965172B2 - リュウノヒゲ属又はヤブラン属の種苗生産方法並びにその方法を利用した地被緑化工法 - Google Patents

リュウノヒゲ属又はヤブラン属の種苗生産方法並びにその方法を利用した地被緑化工法 Download PDF

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Description

本発明は、環境緑化に供する地被植物の一つで、近年特にその特性が評価されているリュウノヒゲ属及びヤブラン属の苗を、効率的に大量生産するための方法並びにその方法を用いた緑化工法に関するものである。
現在における地被緑化は、一般的に、張芝や洋芝の吹付によって行なわれている。かかる地被緑化に用いられている地被植物の代表としては、イネ科の暖地型芝草としてノシバ、コウライシバ、バミューダグラス(ティフトンシバ)等、同イネ科の寒地型芝草(冬芝)としてベントグラス類、ブルーグラス類、フェスク類、ライグラス類等、その他の地被植物として地被用草本類、矮性低木類、つる植物類等が中心的に用いられている。
これらの地被植物は、刈込回数からみた管理集約度AクラスからDクラスがあり、さらに除草・施肥などの育成管理を加えると、年間維持管理費は1平方メートルあたり4,000円(Aクラス)〜500円(Dクラス)でありコスト高となっている。その理由は、植物体の傷み、または景観の悪化を防止するため、刈込み管理(年に数回から150回)、施肥・抜根・手取り作業・集草・積込・搬出処分、ときには殺菌・殺虫など、労働力不足、単価高となっている中で、人工管理をしなければならず、さらに、抜根や刈草の廃棄処分も、環境面から現地焼却は難しく、処分場への搬出となっているからである。
また、上記地被緑化作業の危険性、例えば、堤防での芝養生工は暑い時期の作業となることや斜面上での無理な姿勢での作業、熱射病や転倒、滑落の危険等が指摘されており、人力に依存した施工や維持管理等について、改善の必要性を有する課題が多い。
そしてまた、現在の一般的な地被緑化は、その施工及びその後の管理に膨大な経費がかかっており、国土交通省・河川局直轄では、毎年度199億円の河川堤防草刈・芝刈の年間維持管理工事を発注している。その他、各都道府県・各市町村においても同様な状況である。歳出削減・公共工事の縮減・年間維持管理費の縮減を考えると、低コストで施工ができ、さらに維持管理費がほとんどかからない方法が求められている。しかしながら、既往の地被植物による緑化作業の現状の中で、維持管理技術だけを革新するのはむずかしく、地被植物品種そのものを変えることが望まれる。
そこで近年、地被緑化植物として、リュウノヒゲやヤブランに対する関心が高まってきている。かかるリュウノヒゲ又はヤブランの特性は、矮性で刈り込み等の手間がかからず、また、根張が良いため、地被緑化に優れ、高茎雑草の生育抑制や火災防止、法面の保護等に役立ち、路肩や法面の雨水による表面土壌浸食防止にもその効果は優れている。そしてまた、日陰・乾燥に強く、年間を通して常緑であり、冬季景観の向上にも有効である。さらに、一度繁茂してしまえば、維持管理をほとんど必要としないなど、管理コストの面でも多くの優れた効果を奏する。かかるいくつもの有益性から、リュウノヒゲ又はヤブランは、堤防植生や樹林帯緑化、芝生にかわる法面緑化など、さらには、道路の中央分離帯や路肩、水田の畦畔への植生等、使途範囲は非常に広く予想されている。
しかしながら、従来におけるリュウノヒゲ又はヤブランの苗の生産方法は、株分けによるものであり、大量に一括して生産することが困難であった。すなわち、リュウノヒゲ又はヤブランの苗生産が株分けによる理由として、普通に播種したのでは容易に発芽しないという特徴がある。また、株分けによれば、容易に繁殖できるという手軽さも背景にある。そこで、繁殖技術が株分けから発展せずに、実生技術が発達しなかった理由がある。
したがって、かかるリュウノヒゲ又はヤブランの苗を用いた緑化作業においても、その株分けしたポット苗を人工によって植え付ける作業(植付工)を行う必要があるため、苗自体も高価であって、施工労力と時間を多く要して施工性が劣り、全体的にコスト高になってしまって、事後の管理の優位性が極めて高いという特性を持ちながら、リュウノヒゲやヤブランによる地被緑化の施工例を見ることがほとんどできなかった。そこで、種子からの実生によるリュウノヒゲ又はヤブランの苗の生産が望まれるところであるが、今日までその生産方法は確立しておらず、地被吹付け工法の種子としても使用されていない現状である。
特開2005−73625号公報 特開2004−267092号公報
上記問題点に鑑み、本発明は、地被緑化に好適なリュウノヒゲ属及びヤブラン属の苗の生産を種子からの実生により大量かつ安定的に生産する方法、並びに、その方法を用いた地被緑化工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対し所定の温度条件下で所定の期間温度調整処理を行い、かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで水分を吸収させた後に脱皮処理を行い、その後に該種子を育苗容器または植生マットに充填されている所定の培土あるいは任意の培地へ播種することで、該培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させる種苗生産方法である。
また、本発明は、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対し所定の温度条件下で所定の期間温度調整処理を行い、かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで水分を吸収させた後に脱皮処理を行い、その後に該種子を所定の培土と混合して混合培土を得て、かかる混合培土を加圧噴射により育苗容器、植生マットまたは任意の培地に吹き付けて定着させることで、該混合培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させる種苗生産方法である。
なお、本発明において、前記乾燥処理後の種子について4〜10℃の冷却状態で少なくとも7日以上冷却処理を行い、さらに該冷却処理後の種子を3〜5日程度浸水させて水分を吸収させる復元処理を行ってから、その後に該種子を所定の培土または任意の培地へ播種し、あるいは、その後に該種子を所定の培土と混合して混合培土を得て、かかる混合培土を加圧噴射により育苗容器、植生マットまたは任意の培地に吹き付けて定着させる種苗生産方法とすることができる。
上記温度調整処理に際しての所定の温度条件下及び所定の期間については、温度条件を4℃〜10℃、かつ、期間を7日以上とするものである。
またさらに、本発明は、前記培土が、質量比約50%の針葉樹皮と、質量比約30%の有機質土壌改良材と、質量比約20%の赤土からなる種苗生産方法である。
さらにまた、本発明は、前記培土に、質量比3%〜5%の水分保持用添加物を添加してなる種苗生産方法である。
そしてまた、本発明は、前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土の含有水分が、質量比40%〜60%になるように水分調整・管理する種苗生産方法である。
そしてさらに、本発明は、前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土を、夜間13℃〜20℃、昼間20℃〜30℃の温度条件下で実生管理する種苗生産方法である。
またさらに、本発明は、前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土について、昼間における最高温度と夜間における最低気温との設定温度差を少なくとも7℃以上設ける種苗生産方法である。
さらにまた、本発明は、前記育苗容器が、セルトレーである種苗生産方法である。
そしてまた、本発明は、前記セルトレーを使ったリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法によって得られるセル苗を、任意の培地に植え付けて定着させる地被緑化工法である。
またさらに、本発明は、リュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法の過程で得られる混合培土を、加圧噴射により任意の培地に吹き付けて定着させる地被緑化工法である。
そしてさらに、本発明は、前記地被緑化工法において、混合培土に、さらに肥料、粘、水のうち少なくとも一以上を混合したものを加圧噴射により任意の培地に吹き付けて定着させる地被緑化工法である。
本発明にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法によれば、地被緑化に好適なリュウノヒゲ又はヤブランの苗を、株分けではなく育苗容器あるいは植生マットでの種子からの実生により、季節に関係なくいつでも大量かつ安定的に生産することが可能となり、苗自体のコストダウンを実現するとともに、苗育成管理の労力を減少するといった効果を奏する。
また、本発明にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法を用いた地被緑化工法によれば、上記の通り大量生産可能なことから、大面積施工に対する普及を可能ならしめるとともに、吹き付け定着による方法を採ることによって、人工による植え付け作業(植付工)を不要とし、施工労力・施工時間の削減といった施工性を向上させる優れた効果を奏する。
本発明は、リュウノヒゲ又はヤブランの苗を、ある一定の条件下のもとで管理並びに処理を行うことで、種子からの実生によって、季節を問わずいつでも大量かつ安定的に生産することが可能な種苗生産方法、並びに、その方法によって得られるセル苗、あるいは、その方法の過程で得られる混合培土を用いた地被緑化工法を実現したことを最大の特徴とする。以下、本発明にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法並びにその方法を利用した地被緑化工法を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法を示すフローチャートである。該種苗生産方法は、まず初めに、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対して、所定の温度条件の下で所定の期間、温度調整処理が行われる。かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで該種子に水分を吸収させ、次に該種子に対して脱皮処理が行われる。その後、該種子を育苗容器または植生マットに充填されている所定の培土あるいは任意の培地へ播種することで、最終的に該培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させる種苗生産方法である。
温度調整処理について、従来より、種子に対して低温処理により休眠状態を経験させ、季節を感じさせることで種子の活動を活発化させる方法は広く知られている。かかる低温処理による発芽率の向上の観点から、本発明にかかる温度調整処理に際して、最適な温度条件並びに期間を決定すべく、下記の表1並びに表2に示す各条件の下で温度調整処理を行った種子ついて、播種後45日間の発芽率の検証を行った。
Figure 0004965172
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上記表1並びに表2に示すように、リュウノヒゲ及びヤブランのいずれについても、温度条件が3℃以下の場合の発芽率は、全ての期間でおよそ20%程度である。これは種子に含まれる水分が凍結した可能性があり、そのため発芽に影響を及ぼしたと推測される。また、温度条件が11℃以上であると、低温処理にはならずに種子が休眠状態に入らない。そのため種子には何ら刺激が与えられず、無処理の種子と同様に、発芽率は全ての期間でおよそ50%前後となる。これに対し、温度条件が4℃、7℃そして10℃の場合、期間が3日であると種子が休眠状態に入らず、無処理の種子と変わらずに発芽率は50%前後となるが、期間が7日以上であれば種子は休眠状態となり、発芽率が80%前後まで飛躍的に向上する。したがって、本発明にかかる温度調整処理においては、温度条件を4℃〜10℃とし、期間を7日以上とすることが最も望ましい。
上記温度調整処理を行った種子に対して、続いて一昼夜間浸水させることで種子に水分を吸収させ、その後該種子の脱皮処理が行われる。かかる脱皮処理を採用するに際し、その有効性を検証すべく、下記の表3並びに表4に示すようなその他各種処理を行った際の効果との比較検証を行った。尚、比較検証に際し、各種処理を行った種子を水洗いして一昼夜間浸水した種子について、播種後75日間における発芽率の検証を行った。
Figure 0004965172
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上記表3並びに表4に示すように、リュウノヒゲ及びヤブランのいずれについても、播種して75日後の発芽率はそれぞれ、無処理(皮付)が55%前後、脱皮処理が80%前後、砂もみ処理が25%前後、砂もみ処理+発芽促進剤が35前後%という結果となった。尚、砂もみ処理及び砂もみ+発芽促進剤処理については、早い段階からカビが発生しており、それが発芽に大きく影響したものと推測される。以上の結果から、脱皮処理がリュウノヒゲ又はヤブランの発芽率に有効に作用することがわかった。
次に、上記各処理を経たリュウノヒゲ又はヤブランの種子を、所定の培土に播種することによって培土と種子の混合培土が得られることとなる。かかる培土については、特に限定するものではないが、本発明にかかる種苗生産方法に最適な培土を決定すべく、下記の表5並びに表6に示すように、各種培土における発芽率の比較検証を行った。
Figure 0004965172
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上記表5並びに表6に示すように、リュウノヒゲ及びヤブランのいずれについても、播種して130日後の発芽率はそれぞれ、含水脱脂綿が60%前後、寒天培地が80%前後、バーク堆肥が40%前後、育苗培土(ピートモス及びバーミキュライトを主とした培土を使用)が60%前後、質量比約50%の針葉樹皮と質量比約30%の有機質土壌改良材と質量比約20%の赤土とからなる培土が90%弱、という結果となった。尚、バーク堆肥では、発芽後、約半数近くの苗が立ち枯れてしまった。以上の結果から、本発明にかかる種苗生産方法に最適な培土として、質量比約50%の針葉樹皮と質量比約30%の有機質土壌改良材と質量比約20%の赤土からなる培土がリュウノヒゲ又はヤブランの発芽率に有効であり、かかる培土を採用することが望ましい。尚、かかる培土成分を選択した理由として、播種後約45日から発芽するまでの60日間高い保水力を維持するためには赤土が有効であり、発芽後の透水通気を確保すべく針葉樹皮を用いるのが有効であるからである。また、かかる針葉樹皮は、木材製造時等に排出される廃材を利用できるためコスト面で有利であり、さらには、後述する地被緑化施工後の培地安定性にも優れた効果を発揮する。そして、有機質土壌改良材の混入については、種子及び苗への養分供給や生育促進、発根促進に有効に働くためである。かかる有機質土壌改良材としては、特に限定はないが、例えば、草炭やバーク堆肥及びその混合物などが挙げられる。
尚、上記培土に、質量比3%〜5%の水分保持用添加物を添加することも考え得る。かかる水分保持用添加物としては、例えば、鹿沼土などが挙げられる。該鹿沼土は、団粒構造であり、団粒には多くの細孔があるため、水や空気を通し易いとともに、水分を保持し易いといった性質がある。また、団粒内の水は毛管張力によって侵入したものだが、保水はシルト質粘土の吸着力によっても行われる。これにはシルト質粘土に含まれているアロフェン(火山灰土の主要粘土鉱物)の含有量が大きく寄与しているといわれるが、鹿沼土のアロフェン含有量は50%程度以上であり、含水比が高いので、添加物として鹿沼土などが有効である。
また、上記培土に、質量比2〜5%程度の炭粉を添加することも考えられる。かかる炭粉について特に限定はないが、土壌との相性を考慮すると、木炭粉や竹炭粉等の植物性の炭粉が望ましい。かかる炭粉には、土壌の殺菌効果を備え、さらには、有害成分を吸着する性質がある。
上記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を育苗容器または植生マットに充填されている上記培土あるいは上記培土が敷設された任意の培地に播種することにより、該培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させることとなる。また、リュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させるに際し、あらかじめ上述した各管理・処理を行ったリュウノヒゲ又はヤブランの種子を上記培土と混合して混合培土を得て、かかる混合培土を加圧噴射により育苗容器、植生マットまたは任意の培地に吹き付け定着させることで、リュウノヒゲ又はヤブランの苗の実生を図る態様が考え得る。育苗容器、植生マットまたは任意の培地へ吹き付け定着させることにより、育苗容器や植生マット、任意の培地へ上記培土を充填・敷設する作業を不要とすることができる効果を奏するとともに、特に植生マットの場合は地被緑化作業における造成箇所への並置作業の利便性に優れ、作業効率の向上に資することとなる。
このとき、上記育苗容器については、セルトレーを使用する態様が考え得る。セルトレーとは、一つ一つ分割可能な鉢穴がトレー状に多数連結されて所定の枠内(例えば縦約30cm×横約60cm)に多数の鉢穴を備えた状態の育苗容器をいう。通常、リュウノヒゲ又はヤブランの苗の実生には、ポリ鉢のポットを使用するのが一般的であるが、セルトレーに比して大面積での栽培が必要であり、また、用土コスト・物流コストが嵩み、生育にもばらつきが発生しやすい。これに対し、セルトレーによれば、小面積での栽培が可能であって、用土コスト・物流コストも低コストであり、生育においても均一化を図ることが可能である。
リュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させるに際し、前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土の含有水分について、本発明にかかる種苗生産方法に最適な水分量を検証すべく、下記表7並びに表8に示すように、各土壌水分量における播種して2ヶ月後の発芽率の比較検証を行った。
Figure 0004965172
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上記表7並びに表8に示すように、リュウノヒゲ及びヤブランのいずれについても、播種して2ヶ月後の発芽率は、種子を播種した培土あるいは混合培土の含有水分が35%の場合は20%前後、含有水分が40%の場合は75%前後、含有水分が50%の場合は同様に75%前後、含有水分が60%の場合も同様に75%前後、含有水分が65%の場合は10%強、という結果となった。尚、含有水分の%表示は、リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土に対する質量比である。含有水分が35%の場合の発芽率については、水分不足が原因として考えられ、また、発芽日数も120間を要する。そして、含有水分が65%の場合の発芽率については、水分過多が原因として考えられ、また、発芽した苗の約半数近くが立ち枯れてしまい、さらに、発芽しなかった種子は乳化して腐ってしまった。以上の結果から、本発明にかかる最適な含有水分として、質量比40%〜60%がリュウノヒゲ又はヤブランの発芽率に有効であり、かかる含有水分量になるように水分調整・管理することが望ましい。
さらに、リュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させるに際し、前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土を、夜間13℃〜20℃、昼間20℃〜30℃の温度条件下で実生管理することが望ましい。種子の一般的な発芽可能温度は、15℃前後であるが、夜間において13℃未満であると、種子が発芽するのに要する日数がかかりすぎてしまい、また、昼間において31℃以上であると、蒸発により混合培土の含有水分量が減少しすぎてしまうために散水を頻繁に行う必要が生じてしまうとともに、場合によっては、種子の水分吸湿状態が保たれずに発芽に影響を及ぼしてしまう可能性があるからである。
尚、上記のように昼間と夜間に温度差を設けて実生管理する際、昼間における最高温度と夜間における最低温度との設定温度差を、少なくとも7℃以上設けることが望ましい。リュウノヒゲ又はヤブランは、本来5月頃に分けつが旺盛となる性質を有しており、自然界における5月の最高気温と最低気温との温度差がおおよそ7℃以上であるため、その温度差に合わせることによって、リュウノヒゲ又はヤブランの発芽を促す役割を果たすこととなる。
図2は、本発明の第二の実施形態にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法を示すフローチャートである。該種苗生産方法は、まず初めに、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対して、所定の温度条件の下で所定の期間、温度調整処理が行われる。かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで該種子に水分を吸収させ、次に該種子に対して脱皮処理が行われる。そして、かかる脱皮処理後の種子に対し、含有水分8%前後まで乾燥処理を行う。次いで該乾燥処理後の種子について4〜10℃の冷却状態で少なくとも7日以上の冷却処理を行い、さらに該冷却処理後の種子を3〜5日程度浸水させて水分を吸収させ、種子を脱皮処理直後(乾燥処理前)の状態に復元させる。その後、該種子を育苗容器または植生マットに充填されている所定の培土あるいは任意の培地へ播種することで、最終的に該培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させる種苗生産方法である。
第二の実施形態にかかる種苗生産方法において、温度調整処理から脱皮処理までは第一の実施形態と同様である。脱皮処理を行った種子に対して、続いて含有水分が8%前後となるまで乾燥処理が行われる。かかる乾燥処理は、種子の生育(発芽)活動をストップさせるために行う。ただし、含有水分0%まで種子を完全乾燥してしまうと、種子が死滅してしまう恐れがあるため、種子の生命維持に必要な最小限度である含有水分8%前後で乾燥処理をストップさせることとなる。
上記乾燥処理を行った種子に対して、次に4〜10℃の冷却状態で、かつ、少なくとも7日以上の期間、冷却処理が行われる。かかる冷却処理は、先に行う種子に対する温度調整処理と同様の趣旨から行うものであり、したがって、前記温度調整処理において比較検証を行ったデータ(表1及び表2)に基づいて、温度並びに期間が設定される。すなわち、上記表1及び表2に示すように、リュウノヒゲ及びヤブランのいずれについても、温度条件が3℃以下の場合の発芽率は、全ての期間でおよそ20%程度であり、また、温度条件が11℃以上であると、発芽率は全ての期間でおよそ50%前後となる。これに対し、温度条件が4℃、7℃そして10℃の場合、期間が3日であると種子が休眠状態に入らず、無処理の種子と変わらずに発芽率は50%前後となるが、期間が7日以上であれば種子は休眠状態となり、発芽率が80%前後まで飛躍的に向上する。したがって、本発明にかかる冷却処理においては、温度条件を4℃〜10℃とし、期間を7日以上とすることが最も望ましい。
上記冷却処理を行った後の種子を、今度は3〜5日程度浸水させて種子に水分を吸収させることにより、該種子を脱皮処理直後(乾燥処理前)の状態へと復元させるための復元処理が行われる。このようにして復元した種子は、その後は第一の実施形態と同様、育苗容器または植生マットに充填されている所定の培土あるいは任意の培地へ播種したり、また、種子を培土と混合して混合培土を得て、かかる混合培土を加圧噴射により育苗容器、植生マットまたは任意の培地に吹き付け定着させることで、リュウノヒゲ又はヤブランの苗の実生を図ることとなる。
なお、上述した第二の実施形態において、該実施形態特有の過程以外(培土等)は、第一の実施形態と同様である。
上述した通りの第二の実施形態を行うことにより、播種の時期に合わせて種子を脱皮した状態で長期保存することが可能となる。すなわち、第一の実施形態では、播種時期に合わせて費やす日数を逆算して遡って作業を行う必要があったが、第二の実施形態では、播種時期の3〜5日前に冷却処理状態の種子を浸水させれば足りることとなる。
また、上述した第二の実施形態は、単に作業における時期的利点を有するためだけに行われるのではなく、発芽率並びに発芽スピードについても効果を発揮することが比較検証の結果わかった。かかる検証結果について、下記表9並びに表10に示す。尚、比較検証に際し、第一の実施形態にかかる種子(第一)と第二の実施形態にかかる種子(第二)とについて、播種後75日間における発芽率の検証を行った。
Figure 0004965172
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上記表9並びに表10に示すように、リュウノヒゲ及びヤブランのいずれについても、播種して50日後、60日後、70日後、75日後の発芽率は、第二の実施形態が第一の実施形態よりも発芽率が上回る結果となった。よって、第二の実施形態における各処理を行うことが、リュウノヒゲ及びヤブランの発芽率に有効に作用することがわかった。
次に、育苗容器としてセルトレーを使用したリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法によって得られるセル苗を用いた地被緑化工法について説明する。該地被緑化工法は、上記リュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法における育苗容器としてセルトレーを使用し、セルトレーから得られたセル苗を任意の培地に植え付けて定着させ、リュウノヒゲ又はヤブランの実生を図る工法である。
セル苗はおよそ直径2cm程度であるのに対し、従来のポット苗では直径が9〜12cmほどであった。したがって、セル苗を任意の培地に植え付ける際に植穴掘削が小さくてすむため、作業効率が飛躍的に向上し工期短縮につながるとともに、材料コストや運搬性にも資するものである。
次いで、上述したリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法の過程で得られる混合培土を用いた地被緑化工法について説明する。図3は、本発明にかかる地被緑化工法の作業例を示す概略説明図である。該地被緑化工法は、上記リュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法の過程で得られる混合培土を、加圧噴射により任意の培地に吹き付けて、その場に定着させて実生を図る工法である。
地被緑化の対象たる培地が、新しい砂質土などの雑草が生えにくい培地である場合には、前記混合培土を種子吹付機や高圧圧送タンク車1から吹き付け用ホース2を介して該培地に直接吹き付けることにより、リュウノヒゲ又はヤブランの植生を活用した地被緑化工法が完了する。また、地被緑化の対象たる培地が、雑草が生えそうな培地である場合には、前記混合培土を培地に直接吹き付けるよりも、その前段階で防草マルチング発芽促進材をあらかじめ培地に吹き付けておき、その後に混合培土を種子吹付機や高圧圧送タンク車1から吹き付け用ホース2を介して該防草マルチング発芽促進材の上へ吹き付けることが望ましい。
上記地被緑化工法において、混合培土に、さらに肥料、粘、水のうち少なくとも一以上を混合したものを加圧噴射により任意の培地に吹き付けて定着させる態様も考え得る。肥料は、リュウノヒゲ又はヤブランの発芽・生育を促進するためであり、また粘は、特に地被緑化の対象となる培地が傾斜面である場合に、混合培土の崩落を防止するためであり、さらに水は、肥料同様、リュウノヒゲ又はヤブランの発芽・生育を促進するためである。
リュウノヒゲ又はヤブランは、その特性を考慮すれば、今後多くの場面で需要が見込まれており、本発明にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法によれば、今まで困難であったリュウノヒゲ又はヤブランの実生を実現可能なものとして確立し、且つ、かかるリュウノヒゲ又はヤブランを季節に関係なくいつでも早期安定的に大量生産可能であるため、多くの需要に対して供給を行うことが充分に可能である。また、かかる種苗生産方法の過程で得られる混合培土を用いた地被緑化工法によれば、同様にリュウノヒゲ又はヤブランの実生が可能であるため、地被緑化の対象である培地に対して、かかるリュウノヒゲ又はヤブランの種子と培土との混合培土を吹き付けるだけの簡単な作業で地被緑化作業を行うことができ、上記同様、多くの需要に対して地被緑化作業を行うことが充分に可能である。
本発明の第一の実施形態にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態にかかるリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法を示すフローチャートである。 本発明にかかる地被緑化工法の作業例を示す概略説明図である。
1 高圧圧送タンク車
2 吹き付けホース

Claims (13)

  1. リュウノヒゲ又はヤブランの苗を大量生産するための方法であって、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対し4℃〜10℃の温度条件下で7日以上の期間温度調整処理を行い、かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで水分を吸収させた後に脱皮処理を行い、その後に該種子を育苗容器または植生マットに充填されている所定の培土あるいは任意の培地へ播種することで、該培土または培地からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させることを特徴とするリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  2. リュウノヒゲ又はヤブランの苗を大量生産するための方法であって、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対し4℃〜10℃の温度条件下で7日以上の期間温度調整処理を行い、かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで水分を吸収させた後に脱皮処理を行い、かかる脱皮処理後の種子に含有水分8%前後まで乾燥処理を行い、次いで該乾燥処理後の種子について4〜10℃の冷却状態で少なくとも7日以上冷却処理を行い、さらに該冷却処理後の種子を3〜5日程度浸水させて水分を吸収させる復元処理を行い、その後に該種子を育苗容器または植生マットに充填されている所定の培土あるいは任意の培地へ播種することで、該培土または培地からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させることを特徴とするリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  3. リュウノヒゲ又はヤブランの苗を大量生産するための方法であって、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対し4℃〜10℃の温度条件下で7日以上の期間温度調整処理を行い、かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで水分を吸収させた後に脱皮処理を行い、その後に該種子を所定の培土と混合して混合培土を得て、かかる混合培土を加圧噴射により育苗容器、植生マットまたは任意の培土に吹き付けて定着させることで、該混合培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させることを特徴とするリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  4. リュウノヒゲ又はヤブランの苗を大量生産するための方法であって、リュウノヒゲ又はヤブランの種子に対し4℃〜10℃の温度条件下で7日以上の期間温度調整処理を行い、かかる温度調整処理後の種子を一昼夜間浸水させることで水分を吸収させた後に脱皮処理を行い、かかる脱皮処理後の種子に含有水分8%前後まで乾燥処理を行い、次いで該乾燥処理後の種子について4〜10℃の冷却状態で少なくとも7日以上冷却処理を行い、さらに該冷却処理後の種子を3〜5日程度浸水させて水分を吸収させる復元処理を行い、その後に該種子を所定の培土と混合して混合培土を得て、かかる混合培土を加圧噴射により育苗容器、植生マットまたは任意の培土に吹き付けて定着させることで、該混合培土からリュウノヒゲ又はヤブランの苗を実生させることを特徴とするリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  5. 前記培土が、質量比約50%の針葉樹皮と、質量比約30%の有機質土壌改良材と、質量比約20%の赤土からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  6. 前記培土に、質量比3%〜5%の水分保持用添加物を添加してなることを特徴とする請求項5に記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  7. 前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土の含有水分が、質量比40%〜60%になるように水分調整・管理することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  8. 前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土を、夜間13℃〜20℃、昼間20℃〜30℃の温度条件下で実生管理することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  9. 前記リュウノヒゲ又はヤブランの種子を播種した培土あるいは混合培土について、昼間における最高温度と夜間における最低温度との設定温度差を少なくとも7℃以上設けることを特徴とする請求項8に記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  10. 前記育苗容器が、セルトレーであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法。
  11. 請求項10に記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法によって得られるセル苗を、任意の培地に植え付けて定着させることを特徴とする地被緑化工法。
  12. 請求項3から請求項9のいずれかに記載のリュウノヒゲ又はヤブランの種苗生産方法の過程で得られる混合培土を、加圧噴射により任意の培地に吹き付けて定着させることを特徴とする地被緑化工法。
  13. 前記地被緑化工法において、混合培土に、さらに肥料、粘、水のうち少なくとも一以上を混合したものを加圧噴射により任意の培地に吹き付けて定着させることを特徴とする請求項12に記載の地被緑化工法。
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