JP4963801B2 - ケーブル用介在物 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル用介在物に係り、特に軽量化を図ると共にコストの低減を図ることができるケーブル用介在物に関する。また、本発明は、軽量化を図ると共に環境を配慮することのできるケーブル用介在物に関する。
ケーブルを搬送するに当たっては、ケーブルドラムに巻き付けて、このケーブルドラムを運搬して搬送している。このため、従来のケーブルに用いられる介在物にプラスチック100%の介在物を用いると、介在物のケーブルの単位長さ当たりの使用量が非常に多くなることから、ケーブルの単位長さ当たりの重量が大きくなる。そこで、ケーブルドラムに木を使用するなどして軽量化を図っているが、軽量化には限界があるため、ケーブルの搬送コストを引き下げるためにもケーブルそのものの軽量化が望まれている。
また、従来のケーブルに用いられる介在物にプラスチック100%の介在物を用いると、介在物のケーブルの単位長さ当たりの使用量が非常に多くなることから、ケーブルの単位長さ当たりの重量が大きくなり、ケーブル布設時の作業効率が悪い。
そこで、介在物の使用量の削減を図ってケーブルの軽量化を図ることが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
この特許文献1に記載の発明は、介在を構成する樹脂組成物の充填剤の一部または全部に軽比重のウッドチップを使用する構成を有する。そして、この構成から、比重が小さく、軽量である電気ケーブル用介在が得られる。
また、特許文献2に記載の発明は、プラスチック再生材料100質量部に対し無機充填材を30〜200質量部配合してなる組成物を延伸しシート状にした後にこれをスリットし折りたたんで紐状に形成してなる構成を有する。そして、この構成から、軽量化と作業環境の向上とリサイクル性の向上を図ることが可能なケーブル用介在物が得られる。
しかし、特許文献1に記載の発明に係る電気ケーブル用介在は、ベース樹脂に配合される充填材にウッドチップを使用しているが、このウッドチップの原料には木材が用いられるので将来的には木材資源の枯渇を招くという問題点を有している。
特許文献2に記載の発明に係るケーブル用介在物24は、軽量化するために延伸されて製造されるので、製造コストが高くなりがちになるという問題点を有している。また、特許文献2に記載の発明に係るケーブル用介在物24は、ベース樹脂に無機充填材が配合されているため、ケーブルをリサイクルする時にケーブル用介在物24から無機充填材を除去することが必要であり、この除去がリサイクルする上でネックになってしまうという問題点を有している。
本発明の目的は、ケーブル全般における介在物の使用量の削減を図ってケーブルの軽量化を図ると共にコストの低減を図ることができるケーブル用介在物を提供することにある。また、本発明の目的は、ケーブル用介在物の軽量化を図ると共に環境を配慮することのできるケーブル用介在物を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のケーブル用介在物は、導体と、該導体の上に絶縁体を被覆してなる絶縁線心を複数本撚り合わせて形成するケーブルの前記撚り合わせた複数の絶縁線心間の隙間に介在するケーブル用介在物において、
前記介在物を、ベース材料として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)の汎用熱可塑性樹脂のプラスチック樹脂のうちのいずれか1種又は2種以上によってなり、該ベース材料のプラスチック樹脂をテープ状に押出し成形する際、またはケーブルを製造する際のいずれかの工程においてダイスを通して表裏面に皺を施してなるテープを複数枚重なり合わせ、該テープと前記絶縁線心との接触する箇所、該テープの皺の部分同士が重なり合い接触して空間を生ぜしめるように形成してなることを特徴としている。
この構成により、内部に隙間を多く有するケーブル用介在物が得られる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のケーブル用介在物は、請求項1に記載のケーブル用介在物において、
前記介在物を、
樹木成分のリグニンの有機物からなる充填材を配合して構成したことを特徴としている。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のケーブル用介在物は、請求項2に記載のケーブル用介在物において、
前記介在物の前記ベース材料と前記充填材との配合を、
ベース材料としてプラスチック樹脂100質量部に対し、充填材として樹木成分を1〜200質量部配合して構成したことを特徴としている。
ここで、充填材の配合量をプラスチック樹脂100質量部に対して1〜200質量部としたのは、1質量部を下回ると、介在物の軽量化が不充分だからであり、200質量部を超えると、介在物の押出し成形性が悪くなるからである。
請求項1に記載の発明によれば、軽量化することができるとともに、コストの低減を図ることができるケーブル用介在物を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、軽量化することができるとともに、コストの低減を図ることができるケーブル用介在物を得ることができる。また、充填材にリグニンをリサイクルして用いるため、環境を配慮することができるとともに、リグニンが安価な材料であるために製造コストの低減を図ることができるケーブル用介在物を得ることができる。
請求項に記載の発明によれば、軽量化することができるとともに、コストの低減を図ることができるケーブル用介在物を得ることができる。
本発明は、複数の絶縁線心を撚り合わせ各線心間の隙間に介在するケーブル用介在物において、この介在物のベース材料にプラスチック樹脂を用い、該ベース材料に皺を設けて形成した構成により実現される。
以下、本発明に係るケーブル用介在物の実施の形態について、第1の発明の実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
図1には、第1の発明の実施例に係るケーブル用介在物を用いたケーブルの断面図が示されている。そして、図2は、図1に示すケーブルの一部分を拡大した図であり、図3は図2に示されているケーブルの介在物に用いられるテープの概念を示す図である。
この図1において、第1の発明の実施例に係るケーブルを示している。ケーブル1は、軟銅線によって構成される導体2と、この導体2の上に被覆された絶縁体3とからなる絶縁線心4が構成されている。絶縁体3には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の汎用樹脂が用いられる。
この絶縁体3の上には介在物5が設けられている。介在物5は、絶縁線心4を2本以上撚り合わせる際に生じる各絶縁線心4の間の隙間を埋めるために添わせるもので、ケーブル1の断面が略円形になるようにするためのものであり、皺が付与されている。そして、介在物5の上から押え巻テープ6が巻き回されて、この押え巻テープ6の上にポリ塩化ビニル、ポリエチレン等で形成されるシース7が被覆されている。
この介在物5は、ベース材料として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の汎用熱可塑性樹脂やリサイクルされて再生されたポリエチレンテレフタレート(再生PET)などのプラスチック樹脂が用いられ、プラスチック樹脂に無機充填材やウッドチップなどの充填材が配合されていない構成を有している。そして、このプラスチック樹脂に再生PETなどのリサイクル可能な材料を用いた場合は、これらの材料がリサイクル性に優れているので環境をより一層配慮することができる。また、このプラスチック樹脂は、リサイクルする上でネックとなる無機充填材やウッドチップなどの充填材が介在物5に配合されていないことから、リサイクルを容易に行うことができる。
また、この介在物5は、皺が付与されている。この皺は、テープをダイスに通して付与され、ベース材料のプラスチック樹脂をテープ状に押出し成形する際、またはケーブルを製造する際のいずれかの工程において付与される。ここで、皺の付与は、ケーブルを製造する際の場合が好ましい。これは、テープ状に押出し成形する際に皺を付与した場合には、介在物5がコイル状に巻き取られるため、付与された皺が元に戻ることがあるからである。
このように、介在物5に皺を付与したのは、皺により介在物5内部に隙間が多くなるため介在物5の嵩高が増し、その増した嵩高の分介在物5を軽くすることができるからである。この皺が付与された介在物5について、図2及び図3に基づいて詳しく説明する。
図2は、図1に示すケーブル1の一部分を拡大した図を示している。また、図3は、ケーブル1の介在物5に用いられるテープの概念図を示している。
図2において、介在物5は、絶縁線心4の撚り合わせ時に生じる隙間を埋めるように介在された状態となっている。この介在物5は、図2に示されているように、表裏面に皺を有する構造のテープが複数枚重ね合わせられた状態となっている。このように、介在物5を構成するテープの表裏面に皺が設けられていることにより、テープと絶縁線心4の接触する箇所や、テープ同士が重なり合う箇所に隙間Aが生じるようになっている。
また、図2において、この隙間Aは、斜線で示されているが、これは便宜上斜線で示したものであって、隙間Aは空間を示している。この隙間Aは、表裏面に皺が施されたテープ状の介在物5が複数枚重なり合って、このテープの皺の部分同士が接触することにより生じる空間である。また、皺が施されたテープ状の介在物5と絶縁線心4との接触箇所にも、テープの皺の部分と絶縁線心4とが接触することで、隙間Aが生じるようになっている。
また、この介在物5の皺は、ベース材料のプラスチック樹脂をテープ状に押出し成形する際、またはケーブルを製造する際のいずれかの工程において介在物に用いられるテープに付与されたものであることから、経時変化やテープの復元力等によって皺が消えることがない。テープの成形後に皺が施されたものであると、時間の経過や、テープが引き伸ばされることによって生じるテープの復元力によって、テープに施された皺が伸びてしまうことがあるが、本発明のように、介在物に皺を付与することによって、テープが引き伸ばされたり、時間が経過してもテープの皺が伸びてしまうことがなく、テープ同士の隙間を保持した状態でケーブル1に充填させることができる。
さらに、この介在物5の皺は、介在物5の挿入方向(テープの長手方向)に対して略直角方向に向かって設けられていることが望ましい。このように構成することによって、介在物5の皺がケーブル1内部で嵩高となるため、ケーブル1に充填させる介在物5の量を軽減させることができるようになる。
このように皺が付与された介在物5は、例えば公知の介在テープ集束治具等を用いて複数本の絶縁線心と同時に撚り合わせて充填されるようになっている。本実施の形態においては、このテープ状の介在物5は複数枚が重ね合わせられて充填されている。そして、その周囲にそれぞれ公知の方法で押え巻テープ6及びシース7が順次形成されて、皺を有するテープ状の介在物5が充填されたケーブル1が形成されるようになっている。ここで、絶縁線心の撚り合わせ工程時に介在物が充填された後、続くケーブル全体を真円化する工程において、ケーブル1全体が絞られることで、真円化に掛かる外部からの力により、介在物5がケーブル1の内部で適度に折り曲げられ、介在物5が複数本の絶縁線心の隙間を埋めるようになっている。
このように構成される第1の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルと、従来の介在物を用いたケーブルとの単位長さ当たりの介在使用質量を比較したものが表1に示されている。ここで、従来の介在物には、樹脂組成物を延伸してシート状にした後、これをスリットし、折りたたんで紐状にしたものが用いられている。
Figure 0004963801
表1には、従来の介在物を用いたケーブルの単位長さ当たりの介在物使用質量を100とした場合における、第1の発明の実施例に係る介在物の介在物使用質量比が示されている。この表1によれば、第1の発明の実施例に係るケーブルは、従来の介在物を用いたケーブルと比べて軽量化されている。このようにケーブルが軽量化されるのは、皺が付与された介在物を用いているためである。すなわち、皺が付与された介在物は、皺により介在物の内部に多くの隙間が形成されるため介在物の嵩高が増し、その増した嵩高の分介在物が軽くなるからである。
この第1の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、皺が付与された介在物を用いるため、軽量化されるとともに、コストの低減を図ることができる。また、この実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物のプラスチック樹脂に再生PETなどのリサイクル可能な材料を用いた場合には、これらの材料がリサイクル性に優れていることから環境を配慮する上で一層好ましいケーブルとなる。
さらに、この実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物をリサイクルする場合にネックとなる無機充填材やウッドチップなどの充填材が配合されていないことから、リサイクルを容易に行うことができる。
なお、第1の発明の実施例に係るケーブルにおいては、導体を絶縁体で被覆してなる絶縁線心が2本からなる介在物を用いたケーブルについて説明したが、これに限られるものではなく、絶縁線心が3本以上であっても、第1の発明の実施例に係るケーブルと同様の効果を得ることができる。
次に、この第1の発明の実施例に係るケーブル1に用いたケーブル介在物について、他の実施例を説明する。
この第1の発明の他の実施例に係るケーブル介在物は、前記実施例に係るケーブル介在物5に用いられるプラスチック樹脂に充填材が配合されるように構成されている。充填材には、リグニン、セルロース、ヘミセルロース等の樹木成分、ウッドチップなどの木材、炭酸カルシウム,炭酸マグネシウムなどの無機物が用いられる。これらの充填材はプラスチック樹脂と比べて密度が小さいため、介在物5のプラスチック樹脂に充填材が配合されると、介在物5はさらに一層軽くなるという効果が得られる。なかでも、樹木成分からなる充填材は、介在物5の軽量化に効果的であるばかりかリサイクル性にも優れているため、より好ましい充填材である。
ここで、リグニン、セルロース、ヘミセルロース等の樹木成分について、詳しく説明する。リグニンは、木または木質植物の維管束細胞壁成分として存在する無定形高分子物質であり、分子構造はフェニルプロパン系の構成単位が複雑に縮合したものである。また、セルロースは、繊維素ともいい、植物体の木質,表皮の細胞を構成する主成分である。また、ヘミセルロースは、植物体でセルロースに伴って存在する多糖類で、木材パルプ中に多く存在する。このように、樹木成分は木質又は植物体であることから密度が小さい。そのため、前記プラスチック樹脂に樹木成分の充填材を配合する構成の介在物5は、より一層軽量化されることができる。そして、この樹木成分のなかでも、リグニンは紙製造業等で副産物として生成し、そのほとんどが廃棄処分にされているため、安価に購入することができる。そのため、リグニンが前記プラスチック樹脂の充填材に用いられた場合は、介在物5が軽くなるばかりか、コストの低減も可能となり、環境の配慮、特に木材の資源枯渇に対しても一層効果的である。
このように、第1の発明の他の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物のプラスチック樹脂に密度の小さな充填材が配合されているため、より一層軽量化されるとともに、コストの低減をより一層図ることができる。
次に、第1の発明の実施例に係るケーブル用介在物と異なる第2の発明のケーブル用介在物を用いたケーブルの実施例を図4〜図7に基づいて説明する。
図4は、第2の発明の実施例に係るケーブル用介在物を用いたケーブルの斜視図を示し、図5は、このケーブルの断面図を示している。また、図6は、この実施例に係るケーブル用介在物に用いられる糸を概念的に表した図であり、図7は、図6に示す糸のX−X方向の断面図を示している。
この図4及び図5において、11は第2の発明に係る実施例のケーブルである。このケーブル11の構成は図1に示されるケーブル1の構成と介在物5を除いて同じであるため、同じ構成のものについては同じ引用符号を用い、構成の説明を省略する。
ケーブル11の介在物15は、絶縁線心4を2本以上撚り合わせる際に生じる各絶縁線心4の間の隙間を埋めるために添わせるもので、ケーブルの断面を略円形になるようにするものである。介在物15は、ベース材料にポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の汎用熱可塑性樹脂やリサイクルされて再生されたポリエチレンテレフタレート(再生PET)などのプラスチック樹脂を用い、このプラスチック樹脂に無機充填材やウッドチップなどの充填材が配合されていない構成を有している。そして、このプラスチック樹脂は再生PETなどのリサイクル可能な材料が用いられた場合には、これらの材料がリサイクル性に優れているので環境をより一層配慮することができる。また、このプラスチック樹脂は、リサイクルする上でネックとなる無機充填材やウッドチップなどの充填材が介在物5に配合されていないことから、リサイクルを容易に行うことができる。
さらに、この介在物15は、前記ベース材料のプラスチック樹脂を押出機にて混練して繊維状に押出成形し、得られた繊維を公知の紡績方法によって得られた糸を紐状にしたものによって形成されている。
図6には、この糸50が示されている。また、図7には、図6に示される糸50のX―X方向の断面図が示されている。図7に示される糸50は繊維52を4本撚り加工して作られ、繊維52と繊維52の間に隙間60が形成されている。この隙間が形成された糸50を紐状にして用いる介在物15は、従来のテープを紐状にしたものを用いた介在物と比べて同一体積のもとでは、より軽いものとなる。すなわち、介在物15に隙間が形成された糸50を用いると、この隙間の体積分介在物15の使用量が経るため、介在物15はより軽くなる。なお、本発明の実施の形態においては、4本の繊維52が撚り加工された糸50を用いた介在物について説明したが、これに限られるものではなく、繊維52が2本以上で撚り加工された糸であれば、この第2の発明に係る実施例の形態と同様の効果を得ることができる。
このように構成される第2の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルと、従来の介在物用いたケーブルとの単位長さ当たり(単位体積当たり)の介在使用質量を比較したものが表2に示されている。
ここで、従来の介在物には、樹脂組成物を延伸してシート状にした後、これをスリットし、折りたたんで紐状にしたものが用いられている。
Figure 0004963801
表2には、従来の介在物を用いたケーブルの単位長さ当たりの介在物使用質量を100とした場合における、第2の発明の実施例に係る介在物の介在物使用質量比が示されている。この表2によれば、第2の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、従来の介在物を用いたケーブルと比べて軽量化されている。この実施例に係る介在物を用いたケーブルが軽量化できるのは、介在物に繊維を撚り加工して作られる糸を紐状にして用いるためである。この繊維を撚り加工して作られる糸は、糸内部の繊維と繊維の間に隙間が形成されているため、その隙間の体積分介在物の使用量を減らせ、介在物を軽くすることができる。
このように、第2の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物に繊維を撚り加工して作られる糸を紐状にして用いるため、軽量化されるとともに、コストの低減を図ることができる。また、第2の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物のプラスチック樹脂に再生PETなどのリサイクル可能な材料を用いた場合は、これらの材料がリサイクル性に優れているので環境を配慮する上で好ましい。またさらに、この実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物をリサイクルする場合にネックとなる無機充填材やウッドチップなどの充填材が配合されていないことから、リサイクルを容易に行うことができる。
なお、第2の発明の実施例に係るケーブルにおいては、導体を絶縁体で被覆してなる絶縁線心が2本からなる介在物を用いたケーブルについて説明したが、これに限られるものではなく、絶縁線心が3本以上であっても、第2の発明の実施例に係るケーブルと同様の効果を得ることができる。
次に、この第2の発明の実施例に係るケーブル11に用いた介在物について、他の実施例を説明する。
この第2の発明の他の実施例に係るケーブル介在物は、前記実施例に係るケーブル介在物15に用いられるプラスチック樹脂に充填材が配合されるように構成されている。充填材には、リグニン、セルロース、ヘミセルロース等の樹木成分、ウッドチップなどの木材、炭酸カルシウム,炭酸マグネシウムなどの無機物が用いられる。これらの充填材はプラスチック樹脂と比べて密度が小さいため、介在物15のプラスチック樹脂に充填材が配合されると、介在物15はさらに一層軽くなるという効果が得られる。なかでも、樹木成分からなる充填材は、介在物15の軽量化に効果的であるばかりかリサイクル性にも優れているため、より好ましい充填材である。
ここで、リグニン、セルロース、ヘミセルロース等の樹木成分について、詳しく説明する。リグニンは、木または木質植物の維管束細胞壁成分として存在する無定形高分子物質であり、分子構造はフェニルプロパン系の構成単位が複雑に縮合したものである。また、セルロースは、繊維素ともいい、植物体の木質,表皮の細胞を構成する主成分である。また、ヘミセルロースは、植物体でセルロースに伴って存在する多糖類で、木材パルプ中に多く存在する。このように、樹木成分は木質又は植物体であることから密度が小さい。そのため、前記プラスチック樹脂に樹木成分の充填材を配合する構成の介在物15は、より一層軽量化されることができる。そして、この樹木成分のなかでも、リグニンは紙製造業等で副産物として生成し、そのほとんどが廃棄処分にされているため、安価に購入することができる。そのため、リグニンが前記プラスチック樹脂の充填材に用いられた場合は、介在物15が軽くなるばかりか、コストの低減も可能となり、環境の配慮、特に木材の資源枯渇に対しても一層効果的である。
このように、第2の発明の他の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物のプラスチック樹脂に密度の小さな充填材が配合されているため、より一層軽量化されるとともに、コストの低減をより一層図ることができる。
さらに次に、第2の発明の実施例に係るケーブル用介在物と異なる第3の発明のケーブル用介在物を用いたケーブルの実施例を図8に基づいて説明する。
図8は、第3の発明の実施例に係るケーブル用介在物を用いたケーブルの断面図を示している。
この図8において、21は第3の発明の実施例に係るケーブル用介在物を用いたケーブルである。このケーブル21の構成は図1に示されるケーブル1の構成と介在物5を除いて同じであるため、同じ構成のものについては同じ引用符号を用い、構成の説明を省略する。
このケーブル21の介在物25は、ベース材料のプラスチック樹脂に樹木成分の充填材が配合されて構成されている。ベース材料のプラスチック樹脂には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の汎用熱可塑性樹脂やリサイクルされて再生されたポリエチレンテレフタレート(再生PET)などのプラスチック樹脂が用いられる。なかでも、介在物25のベース材料のプラスチック樹脂に再生PETなどのリサイクル可能な材料を用いたものは、リサイクル性に優れているので環境を配慮する上で好ましい。
また、充填材には、リグニン、セルロース、ヘミセルロース等の樹木成分が用いられる。リグニンは、木または木質植物の維管束細胞壁成分として存在する無定形高分子物質であり、分子構造はフェニルプロパン系の構成単位が複雑に縮合したものである。また、セルロースは、繊維素ともいい、植物体の木質,表皮の細胞を構成する主成分である。また、ヘミセルロースは、植物体でセルロースに伴って存在する多糖類で、木材パルプ中に多く存在する。このように、樹木成分は密度が小さいために、介在物25のプラスチック樹脂に充填材として配合されると、介在物25の軽量化において、従来用いられている無機系充填材と比べて同等かそれ以上の効果を得ることができる。なかでも、リグニンは、紙製造業等で副産物として生成し、そのほとんどが廃棄処分にされており、安価に購入することができる。このため、リグニンがリサイクルされて介在物25に用いられると、介在物25が軽くなるばかりか、コストの低減も可能となり、環境の配慮、特に木材の資源枯渇に対しても一層効果的である。
そして、この樹木成分からなる充填材は、介在物25のベース材料であるプラスチック樹脂100質量部に対して1〜200質量部がベース材料に配合される。
ここで、充填材の配合量をプラスチック樹脂100質量部に対して1〜200質量部としたのは、1質量部を下回ると、介在物25の軽量化が不充分だからであり、200質量部を超えると、介在物25の押出し成形性が悪くなるからである。
このことを実施例として具体的に示したのが表3である。
Figure 0004963801
表3には、第1の実施例〜第4の実施例および比較例1〜比較例2に示す介在物の組成とその介在物の評価結果が示されている。
この表3に示されている第1の実施例〜第4の実施例および比較例1〜比較例2の介在物は、以下に示す組成から構成されている。
〔第1の実施例〕
第1の実施例の介在物は、介在物のベース材料のプラスチック樹脂にポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、商品名:ノバテックLD LF440)が用いられ、このポリエチレン100質量部に対してリグニン(リサイクル品)が1質量部配合される組成から構成されている。
〔第2の実施例〕
第2の実施例の介在物は、介在物のベース材料のプラスチック樹脂にポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、商品名:ノバテックLD LF440)が用いられ、このポリエチレン100質量部に対してリグニン(リサイクル品)が200質量部配合される組成から構成されている。
〔第3の実施例〕
第3の実施例の介在物は、介在物のベース材料のプラスチック樹脂に再生PETが用いられ、この再生PET100質量部に対してリグニン(リサイクル品)が50質量部配合される組成から構成されている。
〔第4の実施例〕
第4の実施例の介在物は、介在物のベース材料のプラスチック樹脂にポリエチレンテレフタレート(PET)と再生PET(リサイクル品)が1対1配合されたものが用いられ、このベース材料のプラスチック樹脂50質量部に対してリグニン(リサイクル品)が50質量部配合される組成から構成されている。
〔比較例1〕
比較例1の介在物は、介在物のベース材料のプラスチック樹脂にポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、商品名:ノバテックLD LF440)が用いられ、このポリエチレン100質量部に対してリグニン(リサイクル品)が250質量部配合される組成から構成されている。
〔比較例2〕
比較例2の介在物は、介在物のベース材料のプラスチック樹脂であるポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製、商品名:ノバテックLD LF440)のみからなる組成から構成されている。
このような組成から構成される第1の実施例〜第4の実施例および比較例1〜比較例2の介在物は、例えば押出成形機で混練されて押し出され、インフレーションによってフィルム状に成形され、介在物として成形される。成形された介在物は環境配慮の観点、軽量性の観点、押出し成形性の観点から評価され、評価結果が表3に示されている。ここで、環境配慮の観点とは、資源のリサイクル性に優れているか否かで評価するものであり、リサイクル材を沢山用いるもの程高い評価を得ることができる。また、軽量性の観点とは、介在物の重量を軽くすることができるか否かで評価するものであり、軽量化に寄与するリグニンの量が多いものほど高い評価を得ることができる。さらに、押出し成形性の観点とは、押出し成形が容易にできるか否かで評価するものであり、リグニンの量が少ないものほど高い評価を得ることができる。
この表3に示されている評価結果によれば、環境配慮の観点で評価が『◎』とされたのは、第2の実施例、第3の実施例、第4の実施例、比較例1である。これは、第2の実施例にはリグニンが200質量部、比較例1にはリグニンが250質量部と多量に配合されているために多量のリグニンを介在物にリサイクルすることができるので、資源のリサイクル性に優れているからである。また、第3の実施例にはリグニンが50質量部と再生PETが100質量部配合されているために介在物にリグニンをリサイクルすることとリサイクルされた再生PETを使用することができるので、資源のリサイクル性に優れているからである。さらに、第4の実施例にはリグニンが50質量部と再生PETが50質量部配合されているために介在物にリグニンをリサイクルすることとリサイクルされた再生PETを使用することができるので、資源のリサイクル性に優れているからである。評価が『○』とされたのは、第1の実施例である。第1の実施例にはリグニンが1質量部配合されているため、リグニンが介在物にリサイクルして使用されることができることから環境の配慮がなされているからである。そして、評価が『×』とされたのは、比較例2である。これは、比較例2にはリグニンも再生PETも配合されていないため、環境を配慮することができないからである。
また、軽量性の観点で評価が『◎』とされたのは、第2の実施例と比較例1である。これは、第2の実施例にはリグニンが200質量部、比較例1にはリグニンが250質量部と密度の小さなリグニンが多量に配合されているために介在物の軽量化に優れているからである。評価が『○』とされたのは、第1の実施例と第3の実施例と第4の実施例である。第1の実施例と第3の実施例と第4の実施例には密度の小さなリグニンが配合されているために介在物を軽くすることができるからである。そして、評価が『×』とされたのは、比較例2である。これは、比較例2には密度の小さなリグニンが配合されていないため、介在物の軽量化ができないからである。
さらにまた、押出し成形性の観点で評価が『◎』とされたのは、第1の実施例と比較例2である。これは、ベース材料のプラスチック樹脂に配合される充填材のリグニンが、第1の実施例では1質量部、比較例2では無しというために、樹脂の押出し成形性が損なわれることがなく、押出し成形性に優れているからである。評価が『○』とされたのは、第2の実施例と第3の実施例と第4の実施例である。第2の実施例と第3の実施例と第4の実施例にはリグニンが配合されていても、樹脂を押出し成形することができるからである。そして、評価が『×』とされたのは、比較例1である。比較例1にはリグニンが250質量部とさらに多量に配合されているため、樹脂を押出し成形することが難しいからである。
このように、第3の発明の実施例に係る介在物を用いたケーブルは、介在物のプラスチック樹脂にリグニンなどの樹木成分からなる充填材を配合していることから、軽量化と環境を配慮することができるとともに、安価な材料を使用するために介在物とその介在物を用いるケーブルの製造コストの低減を図ることができる。
なお、第3の発明の実施例に係る介在物は、介在物の形態について、例えば第1の発明の実施例に係る介在物の形態、又は第2の発明の実施例に係る介在物の形態に何ら限定するものではなく、従来の樹脂組成物を延伸してシート状にした後、これをスリットし、折りたたんで紐状にしたものであってもよい。
第1の発明の実施例に係るケーブルの断面図。 図1の部分拡大図である。 図2に示されるケーブルの介在物に用いられるテープの概念図。 第2の発明の実施例に係るケーブルの斜視図。 第2の発明の実施例に係るケーブルの断面図。 図4に示されるケーブルの介在物に用いられる糸の概念図。 図6に示されるケーブルの介在物に用いられる糸のX−X方向の断面図。 第3の発明の実施例に係るケーブルの断面図。
符号の説明
1,11,21………ケーブル
2………………………導体
3………………………絶縁体
4………………………絶縁線心
5,15,25………介在物
6………………………押え巻テープ
7………………………シース

Claims (3)

  1. 導体と、該導体の上に絶縁体を被覆してなる絶縁線心を複数本撚り合わせて形成するケーブルの前記撚り合わせた複数の絶縁線心間の隙間に介在するケーブル用介在物において、
    前記介在物は、ベース材料として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)の汎用熱可塑性樹脂のプラスチック樹脂のうちのいずれか1種又は2種以上によってなり、該ベース材料のプラスチック樹脂をテープ状に押出し成形する際、またはケーブルを製造する際のいずれかの工程においてダイスを通して表裏面に皺を施してなるテープを複数枚重なり合わせ、該テープと前記絶縁線心との接触する箇所、該テープの皺の部分同士が重なり合い接触して空間を生ぜしめるように形成してなる
    ことを特徴とするケーブル用介在物。
  2. 請求項1に記載のケーブル用介在物において、
    前記介在物は、
    樹木成分のリグニンの有機物からなる充填材を配合して構成したものである
    ことを特徴とするケーブル用介在物。
  3. 請求項2に記載のケーブル用介在物において、
    前記介在物の前記ベース材料と前記充填材との配合は、
    ベース材料としてプラスチック樹脂100質量部に対し、充填材として樹木成分を1〜200質量部配合して構成した
    ことを特徴とするケーブル用介在物。
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