JP3457135B2 - 発泡状介在入りケーブル - Google Patents

発泡状介在入りケーブル

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JP3457135B2 JP00791597A JP791597A JP3457135B2 JP 3457135 B2 JP3457135 B2 JP 3457135B2 JP 00791597 A JP00791597 A JP 00791597A JP 791597 A JP791597 A JP 791597A JP 3457135 B2 JP3457135 B2 JP 3457135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁線心を複数本
を介在物と撚り合わせたものをシース層で被覆したケー
ブルに関し、特に型崩れがなく、外径が均一な、かつ軽
量なケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】導体上にゴムあるいはプラスチック絶縁
被覆を設けてなる絶縁線心の複数本を集合あるいは撚り
合わせ、これにシース層を被覆してケーブルを構成する
場合に、各絶縁線心の配置の乱れや型崩れの防止、ある
いはケーブルを所望の外形とする目的で絶縁線心の間及
び絶縁線心の集合あるいは撚り合わせとシース層との間
に介在物が施こされている。この介在物として従来広く
使われてきたものは、紙製細幅テープ、ジュート製撚り
糸やポリエチレン製紐、ポリプロピレン製紐、ポリ塩化
ビニル製紐等のプラスチック製紐等であり、これら介在
物は絶縁線心の間及び絶縁線心とシース層との間に均一
に充填されている。
【0003】しかし、例えば介在物が紙製細幅テープで
ある場合にはケーブルの製造の各段階で断紙し易く、充
填にも多くのテープ量が必要である上、ケーブルの外形
も整え難く、吸湿し易い等の欠点がある。また、介在物
がジュート製撚り糸である場合にはケーブルの製造の各
段階で多くの屑、埃が発生し非常に作業環境を悪くする
他、ジュートは天然物であるため供給が必ずしも順調で
なく、さらに吸湿し易い等の欠点がある。ポリプロピレ
ン製紐、ポリエチレン製紐やポリ塩化ビニル製紐等のプ
ラスチック製紐からなる介在物を使用すると外形を整え
るのに絶縁線心の隙間に多くの介在物を充填しなければ
ならないのでケーブルの重量が重くなり、価格も高くな
る等の欠点がある。前記したように、従来の介在物を使
用してケーブルを製造する場合、製造する上で介在物の
使い難さ、加工し難さ及び介在物の特性上や従来の介在
物を使用して製造されたケーブルには特性上で多くの不
満があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決し、従来の介在物の有していた機能は十分に満足さ
せた上、介在物を改良して、さらにケーブルとしての施
工性を向上させ、軽量で型崩れせず、外径が均一な、か
つ経済的なケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明の発
泡状介在入りケーブルの提供によって達成される。すな
わち、導体上にゴムあるいはプラスチック絶縁被覆を設
けてなる絶縁線心の複数本と絶縁物からなる紐状介在物
とを撚り合わせ、これにゴムあるいはプラスチック絶縁
物からなるシース層で被覆してなるケーブルにおいて
記介在物としてプラスチック製絶縁物からなる発泡状
の紐状体を使用することを特徴とする発泡状介在入りケ
ーブルを提供することである。ここで、前記のプラスチ
ック製絶縁物からなる発泡状の紐状体とは、ダイスから
押し出して得られたプラスチック製絶縁物からなる(充
実)糸をランダムに交絡させることにより得られた、内
部に空気層を有してなる発泡状長尺体である。以下充実
糸をランダムに交絡させることにより得られた、内部に
空気層を有してなる発泡状の紐状体を単に発泡状紐状体
という。前記発泡状紐状体の外径は、好ましくは1mm
〜10mmである。
【0006】
【発明の実施の形態】前記本発明の発泡状紐状体は、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、例えばイソフタル酸、フタル酸やテレフタル酸
などの二塩基有機カルボン酸とエチレングリコール、プ
ロピレングリコールなどグリコール類との共縮合物から
なるポリエステル系樹脂や例えばポリ塩化ビニル樹脂等
の熱可塑性樹脂を0.01〜0.5mm程度の複数本の
(充実)糸として押し出すと共に、その直後に該複数本
の糸を集合ダイス孔などを介して交絡させ、内部に空気
層を有する紐状体として成形することによって製造され
る。本発明に使用する充実糸は、上には、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂やポリ塩化ビニル樹脂を
例示して説明したがプラスチック性樹脂で糸状に加工で
き、加工した糸が使用範囲の温度で可塑性を有するもの
であれば特に制限されるものではない。
【0007】前記したように0.01〜0.5mm程度
の(充実)糸の複数本を交絡させて得られた発泡状の紐
状体の製品の一例を図2に示した。図2において、6は
充実(要素)糸、7は空気層、8は溶融接点である。ま
た、複数本の充実糸を交絡させる方法も特に制限される
ものでなく、得られた紐状体を更に三つ編み等に撚り合
わせてロ−プ状にしたものを使用することも可能であ
る。
【0008】
【0009】前記したようにして得られた本発明の発泡
状紐状体は、太さは、絶縁線心と撚り合わせる状態で
直径が1mm〜10mmであることが好ましく、構成
要素となっている細い充実糸は互いに接触している部分
の多くは溶融接着しているため、発泡状の紐状体は全体
として一体化した紐状体となっているもので、空気層
を含んでおり、見かけ比重は0.8以下であることが望
ましい。また、本発明の発泡状紐状体の発泡倍率は、3
倍〜15倍が好ましい。
【0010】本発明の発泡状紐状体は、前記のような構
成であり、弾性を有し、これを介在物として絶縁線心と
共に撚り合わせたとき線心間隙の形状に馴染んで変形
し、線心間への介在物の充填重量は従来より減少するに
も関わらずケーブルの外形を整えることができる。本発
明の発泡状紐状体は、前記内部に空気層を有する紐状体
として成形された状態以降のいずれかの段階で、例えば
放射線照射によって糸状体の成分高分子間を架橋するな
どして、耐熱性を向上させることができる。従って、本
発明の発泡状介在入りケーブルは、耐熱性、難燃性で非
吸湿性の優れたケーブルとしての特性を満足するもので
ある。
【0011】本発明の発泡状紐状体からなる介在物は、
前記紐状体を構成している要素糸は内部に実質的に空隙
を有しないが、それら充実要素糸をランダムに交絡さ
せ、内部に空気層を有する紐状体として成形される。し
して、この紐状体を用いて介在物とした段階では、内
部に空気層を有することで、ケーブルの外径均一化、重
量の軽減、価格引下げに貢献できる。
【0012】図1に本発明の発泡状介在入りケーブルの
基本構造の断面図を示す。図1において、1は導体、2
は絶縁体、3は本発明の発泡状介在物、4は押えテー
プ、5はシースであり、ケーブルサイズは3c(3心)
×14(mm2 )である。導体1は1本の導体で構成さ
れていても、複数本の導体を撚り合わせたものでも良
い。この導体1を絶縁体2で被覆した絶縁線心の複数本
と本発明の発泡状介在物3の複数本とを撚り合わせ、こ
れに必要ならばテープ巻きして撚りの戻りを抑え、その
上層にゴムあるいはプラスチック絶縁物からなるシース
層5を被覆してケーブルとする。3の本発明の発泡状介
在物の外観は先に図2に示したようである。
【0013】
【0014】前記図1に示したケーブルの導体1は1本
の導体で構成されていても、複数本の導体を撚り合わせ
たものでも良い。この導体1を絶縁体2で被覆した絶縁
線心の複数本と本発明の介在物3の複数本を撚り合わ
せ、これに必要ならばテープ巻きして撚りの戻りを抑
え、その上層にゴムあるいはプラスチック絶縁物からな
るシース層5を被覆してケーブルとする。介在物3の本
発明の発泡状介在物の外観は先に図2に示したようであ
る。
【0015】比較のために示した図5は、従来の紙製細
幅テープ、ジュート製撚り糸、ポリエチレン製やその他
のプラスチック製の紐などを介在物10として製造され
た発泡状介在入りケーブルの基本構造の断面図であり、
その構成材料は介在物10を除けば図1のものと同じで
ある。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の発泡状介在入りケーブルの
実施例を示す。ただし、本発明は以下の実施例によって
制限されるものではない。 実施例1 導体1(14mm2 )を絶縁体2で絶縁した線心3本
(ケーブルサイズ:3c×14mm2 )を、太さ0.0
3mmのポリエチレン(発泡倍率:12倍)製の充実糸
をランダムに交絡させて発泡状紐に成形された外径4m
mの介在物(発泡状介在物3)3本とを撚りあわせ、前
記撚り合わせたものの外周に押えテープ4を設け、線心
3本と介在物3本とが隙間なく接触するよう成形した後
シース層5を設けて図1に示すような基本構造の断面を
有する発泡状介在入りケーブルとした。なお、発泡状介
在物3の外観は図2に示したものと同様であった。
【0017】比較例1 導体1を絶縁体2で絶縁した線心3本を、紙の厚み0.
1mm、幅100mmの薄紙2枚を介在させて撚りあわ
せ、前記撚り合わせたものの外周に押えテープ4を設
け、線心3本と介在物(薄紙2枚)が隙間なく接触する
よう成形した後シース層5を設けて図5と同様な発泡状
介在入りケーブルとした。なお、ケーブルサイズは、3
c×14mm2 とした。
【0018】比較例2 導体1を絶縁体2で絶縁した線心3本を、10000デ
ニールのジュート繊維13本から紡いだ介在紐3本とを
撚りあわせ、前記撚り合わせたものの外周に押えテープ
4を設け、線心3本と介在物3本とが隙間なく接触する
よう成形した後シース層5を設けて図5と同様な発泡状
介在入りケーブルとした。なお、ケーブルサイズは、3
c×14mm2 とした。
【0019】比較例3 導体1を絶縁体2で絶縁した線心3本を、10000デ
ニールのポリプロピレン製紐13本から紡いだ介在紐3
本とを撚りあわせ、前記撚り合わせたものの外周に押え
テープ4を設け、線心3本と介在物3本とが隙間なく接
触するよう成形した後シース層5を設けて図5と同様な
発泡状介在入りケーブルとした。なお、ケーブルサイズ
は、3c×14mm2 とした。
【0020】前記実施例1〜比較例3の介在物の種類、
構成及び重量を第1表に記載した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1の介在物の重量と比較例3の介在
物の重量とを比較すると、 (39.0/48.8)×100=79.9% となり、この実施例のケーブルでは、同じサイズとする
のに、本発明の発泡状介在の使用量は、従来のプラスチ
ック介在に比べ重量で20%少なくできたことになる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の効果】(1)絶縁線心とシース層の間に設けた
介在を、本発明の発泡状紐状体からなる発泡状介在とす
ることで、ケーブルの外径の均一化、ケーブルの軽量
化、ケーブルの低価格化が実現できた。 (2)本発明の発泡状介在は空気層を随伴するためにケ
ーブルに可撓性を付与でき、施工性を良くすることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡状紐状体からなる発泡状介在入り
ケーブルの1例の基本構造の断面図である。
【図2】細い充実要素糸をランダムに交絡させ、接点を
溶融接着した発泡状介在紐状体の斜視図である。
【図3】 従来の介在入りケーブルの典型例の基本構造
の断面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 絶縁体 3 紐状体よりなる介在物 4 押え巻きテープ 5 シース層 6 充実(要素糸(牽索糸) 7 空気層 8 溶融接 2 介在物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/17 - 7/295

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体上にゴムあるいはプラスチック絶縁被
    覆を設けてなる絶縁線心の複数本と絶縁物からなる紐状
    介在物とを撚り合わせ、これにゴムあるいはプラスチッ
    ク絶縁物からなるシース層で被覆してなるケーブルにお
    いて、前記介在物として、熱可塑性樹脂を約0.01〜
    0.5mmの糸に押し出すと共に糸をランダムに交絡さ
    せ、内部に空気層を有する発泡状の紐状体として成形す
    る方法によって製造されることを特徴とする発泡状介在
    入りケ−ブル。
  2. 【請求項2】前記発泡状の紐状体が互いに接触している
    部分の多くが溶融接着して、全体として一体化した紐状
    体となっていることを特徴とする請求項1記載の発泡状
    介在入りケ−ブル。
  3. 【請求項3】前記発泡状の紐状体が、ポリエステル系樹
    脂又は塩化ビニルから選択される熱可塑性樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の発泡状介在入り
    ケ−ブル。
  4. 【請求項4】前記ポリエステル系樹脂が、ポリオレフィ
    ン系樹脂又は二塩基有機カルボン酸とグリコ−ル類との
    共縮合物であることを特徴とする請求項3記載の発泡状
    介在入りケ−ブル。
  5. 【請求項5】前記発泡状の紐状体の直径が1mm〜10
    mmであることを特徴とする請求項1または2記載の発
    泡状介在入りケ−ブル。
  6. 【請求項6】前記発泡状の紐状体が空気層を含み、見か
    け比重は0.8以下であることを特徴とする請求項5記
    載の発泡状介在入りケ−ブル。
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