JP2003529181A - 撚れた充填部材を有するケーブル - Google Patents

撚れた充填部材を有するケーブル

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JP2003529181A
JP2003529181A JP2000564210A JP2000564210A JP2003529181A JP 2003529181 A JP2003529181 A JP 2003529181A JP 2000564210 A JP2000564210 A JP 2000564210A JP 2000564210 A JP2000564210 A JP 2000564210A JP 2003529181 A JP2003529181 A JP 2003529181A
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トートランド ルーン
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ダブリュ. グラボウスキー ヨゼフ
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プレストライト ワイヤ コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 等分にグループに分割された偶数個の導体対と、追加的な導体対と、該導体対が結合し、長手方向に巻回する充填部材とを含み、偶数個の導体対と追加的な導体対とは、平行に延伸して、導体対のグループが追加的な導体対と充填部材とを囲み、被覆部材により被覆されたケーブルと、該ケーブルの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルに関する、さらに詳細には、奇数個の導体対を備えるケー
ブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
種々のデータ通信システムは、奇数個の導体対を備える通信ケーブルを必要と
している。そのような目的のために通常使用されるケーブルは、25対のカテゴ
リ5のケーブルである。このケーブルは、他のケーブルのように、関連するTI
A/EIA要求特性に従わなければならない。TIA/EIAの25対のカテゴ
リ5のケーブルに対するパワーサム近接端クロストーク(NEXT)仕様に合格
するように、種々のケーブル製造方法が試みられてきた。
【0003】 プレナム(plenum)製品に対しては、星形構造を有する充填部材の使用は、該
製品がUL910燃焼試験に合格することを許容しない。星形の充填部材が、現
在では当業者に既知である材料に基づく銅のヒートシンクと比較すると、可燃性
のプラスチックの割合(百分率)を大幅に増加させるからである。
【0004】 TIA/EIAのパワーサムNEXT電気仕様に合格するケーブルにおいては
、ケーブルを構成する導体対の配置は重要である。成功した試みの1つは、被覆
された25番目の対を有するケーブル構成を利用し、2つ又は2以上の異なる対
の配置スキームと、充填部材を囲む1つ又は1以上の異なるクワド(quad、4本
の導体対を含む集合体)の配置長さ(L)とを用いて、6つのクワドを有する中
央の充填部材として使用した。しかしながら、充填部材の内側に25対を配置す
ることは、据付時間と潜在的な損傷の可能性とを増加させる。例えば、そのよう
なケーブル配置を利用するケーブルにおいて、25番目の対は、据付中にかなり
厚い充填部材の被覆を引き剥がすときに損傷する傾向がある。
【0005】 過去に、いくつかの異なるケーブル構成が試みられてきており、2つのクワド
の間で25番目の対を引張って真直にすること、管状の充填部材に沿った中央部
付近に25番目の対を配置すること、ケーブル芯の外側に25番目の対を配置す
ることとを含む。しかし、これらのケーブルは、25番目の対に対するTIA/
EIAのパワーサムNEXT要求特性を満足することに失敗する。さらに、25
番目の対の不安定性のために、信号反射損失(SRL、Signal Reflection Loss
)と、インピーダンスと、減衰とに係る要求特性も満たせなかった。
【0006】 25番目の対が、それに最も近接したクワドの対を妨害することが判明した。
25番目の対が、クワドの間に挟まれることにより、あるいはクワドと充填部材
との間に挟まれることにより、さらには芯と被覆部材との間に挟まれることによ
って、25番目の対の据付に対する損傷が生じた。25対のケーブルを得るため
に、12の導体対と13の導体対とを被覆するケーブル構成も、限定された成功
を伴って試行されてきた。例えば、結果的にケーブルの形状は円形ではなく、そ
れ故、特にコンジット挿入に関して、据付が一層難しくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、追加的な導体対に沿って、偶数の導体対を含むケーブルに関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るケーブルは、 偶数の導体対と、 ケーブルの導体対の総数を奇数にする追加的な1つの導体対と、 を備えるケーブルユニットを少なくとも1つ有し、 前記偶数の導体対は、少なくとも2つの導体対を有するグループに等分に分割
され、 前記追加的な導体対は、前記ケーブルの長手方向に延伸する充填部材と結合し
、該充填部材の長さ方向に巻回し、 少なくとも2つの導体対を有する前記グループは、前記追加的な導体対と前記
充填部材とを囲む、 ことを特徴とする。
【0009】 導体対の総数は奇数である。偶数の導体対は、少なくとも2つの導体対から構
成されるグループに、等分に分割され、追加的な導体対は、対となり、充填部材
の長さ方向に沿って、該充填部材に巻回する。導体対のグループと、充填部材に
結合された追加的な導体対とは、平行に延伸し、導体対のグループが追加的な導
体対と充填部材とを囲むように、ケーブルを形成する。被覆部材は、導体対と充
填部材とを囲む。
【0010】 充填部材が追加的な導体対より大きい径を有し、充填部材は追加的な導体対と
対をなし、その結果、充填部材は、充填部材と接触していない追加的な導体対の
すべての部分を取り囲むために、空隙を生成する。
【0011】 充填部材は、該充填部材に形成された長手方向の溝の中に、追加的な導体対を
確保するようにしても良い。
【0012】 充填部材は、空気の誘電定数(誘電率、Dielectic Constant)よりも高い誘電
定数(誘電率)を有する。さらに詳細には、充填部材は、少なくとも以下の物質
の1つから選択される、即ち、ポリフルオロアルコキシ(PFA,Polyfluoroal
koxy)、TFE/パーフルオロメチルビニルエーテル(MFA)、エチレンクロ
ロトリフリオロエチレン(ECTFE,Ethylen Chlorotrifluoroethylene)、
ポリ塩化ビニル(PVC,Polyvinyl Chloride)、弗化パーフルオロエチレンプ
ロピレン(FEP,Flurorinated Perfuluroethylene Propylene)及び耐炎性ポ
リプロピレン(FRPP,Flame Retardant Polypropylene)である。
【0013】 被覆部材は誘電層を含む。誘電層は、単層または多層で、各層は少なくとも以
下の物質の1つから構成される、即ち低発煙性ゼロハロゲン化合物(LDOH,
Low Smoke Zero Halogen)、ポリ塩化ビニル(PVC)、耐炎性ポリプロピレン
(FRPP)、直鎖タイプの低密度ポリエチレン(LLDPE,Linear Low Den
sity Polyethylene)、ポリビニリデン弗化物(PVDF,Polyvinylidene Fluo
ride)、エチレンクロロトリフリオロエチレン(ECTFE)、弗化エチレンプ
ロピレン(FEP,Fluorinated Ethylene-Propylene)、熱可塑性エラストマー
(TPE,Thermoplastic Elastomer)及びポリウレタン(Polyurethane)であ
る。
【0014】 各導体は、むきだしの銅線であっても良く、約2.5以下の誘電定数(誘電率
)を有する絶縁部材により絶縁される。通常、むきだしの銅線のそれぞれは、2
2AWGから24AWGの間にある。絶縁部材は、望ましくは、少なくとも以下
の物質の1つを有する、即ち耐炎性ポリエチレン(FRPE,Flame Retardant
Polyethylene)、耐炎性ポリプロピレン(FRPP)、高密度ポリエチレン(H
DPE,High Density Polyethylene)、ポリプロピレン(PP,Polypropylene
)、ポリフルオロアルコキシ(PFA)、固体もしくは発泡体のTFE/パーフ
ルオロメチルビニルエーテル(MFA)、固体もしくは発泡体の弗化エチレンプ
ロピレン(FEP)及び発泡体のエチレンクロロトリフリオロエチレン(ECT
FE)である。
【0015】 上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るケーブル製造方法は、 導体対を互いに組み合わせ、偶数の導体対を形成するステップと、 追加的な1つの導体対を組み合わせ、導体対の総数を奇数にするステップと、 前記偶数の導体対を少なくとも2つの導体対を有するグループに分割するステ
ップと、 前記追加的な導体対を充填部材と結合し、該充填部材の長さ方向に前記追加的
な導体対を巻回するステップと、 少なくとも2つの導体対を有する前記グループを平行に延伸し、前記追加的な
導体対を前記充填部材に結合し、少なくとも2つの導体対を有する前記グループ
が前記追加的な導体対と前記充填部材とを囲むケーブルを形成するステップと、 前記ケーブルを被覆部材で囲むステップとを備える、 ことを特徴とする。
【0016】 先ず、偶数の対を作成するために、導体の組を互いに対にする。次いで、追加
的な導体の組が対となり、導体対の総数を奇数とする。偶数の導体対は、それか
ら、少なくとも2つの導体対から構成されるグループに、等分に分割される。追
加的な導体対は、充填部材と結合し、該充填部材をその長さ方向に沿って巻回し
、導体対のグループと、充填部材と結合した追加的な導体対とは、平行に延伸し
、導体対のグループが追加的な対と充填部材とを取り囲むように、ケーブルを形
成する。最後に、ケーブルは、被覆部材により覆われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる撚れた充填部材を有するケーブルについて、以下
図面を参照して説明する。
【0018】 本発明の第1の具体例において、図1のケーブル100は、25対の素線(Wi
re)を有する。先ず、それぞれ4本の素線からなる6つのクワド(Quad)140
を別々に形成する。次いで、充填部材110と25番目の対とを他の6つのクワ
ド140とともにケーブル化する間のまたはその前の製造ステップで、25番目
の素線の対120を充填部材110に巻き付ける。誘電定数(誘電率)の異なる
層間での信号の反射に起因するSRL破壊を避けるために、充填部材110は、
3.2以下の誘電定数(誘電率)を有する高耐炎性材料から構成される。素線に
沿って伝播する電磁気場が可能な限り軽度に減衰し、同時に対と対との結合場が
可能な限り高度に減衰するように、充填部材110の材料を選択する際に注意を
払う必要がある。許容できる材料は、例えば、ポリフルオロアルコキシ(PFA
,Polyfluoroalkoxy)、TFE/パーフルオロメチルビニルエーテル(MFA)
、エチレンクロロトリフリオロエチレン(ECTFE,Ethylene Chlorotrifluo
roethylen)、ポリ塩化ビニル(PVC,Polyvinyl Chloride)、弗化パーフル
オロエチレンプロピレン(FEP,Fluorinated Perfluoroethylene Polypropyl
ene)及び耐炎性ポリプロピレン(FRPP,Flame Retardant Polypropylene)
を含む。
【0019】 第1の具体例によれば、本発明のケーブル100は、22AWGから24AW
Gのむきだしの銅の導体50から構成される。導体50のそれぞれは、約2.5
以下の誘電定数(誘電率)を有する材料60を用いて絶縁され、該材料60は、
耐炎性ポリエチレン(FRPE,Flame Retardant Polyethylene)、耐炎性ポリ
プロピレン(FRPP)、高密度ポリエチレン(HDPE,High Density Polye
thylene)、ポリプロピレン(PP、Polypropylene)、MFA、PFAまたは固
体あるいは発泡体のFEP及び発泡体のECTFEを含む。導体50は、撚られ
て図5に示すような対10を形成し、その後、図3に示されるように構成される
。図3の破線は、導体対10のグループ化と、編まれた導体対10から構成され
るクワドとを示すために使用され、部材を明示するものではない。
【0020】 同時に、少なくとも2つの導体対から構成されるグループのそれぞれは、部材
により囲まれることが可能である。例として、アルミニウム/ポリエステル材料
、アルミニウム/ポリプロピレン材料、及び/又は錫めっきした或いはアルミニ
ウムの紐を含むように製造されたグループシールドにより、各グループ140が
囲まれても良い。
【0021】 本発明の原理によれば、グループ140のぞれぞれは、TIA/EIAの最低
要求特性に対応して、データ伝送のために100MHzで35dBのグループ内
での最悪の近接端クロストークを示す。さらに、グループ140の間の近接端ク
ロストークの分離は、TIA/EIAの最低要求特性に対応して、100MHz
で38dBのパワーサム(Power Sum)という最悪の実用性能を示す。全体の被
覆部材250は、単層または多層の誘電層から構成され、以下の材料のいずれか
から構成される層を有する。即ち、低発煙性ゼロハロゲン化合物(LSOH,Lo
w Smoke Zero Halogen)、ポリ塩化ビニル(PVC)、耐炎性ポリエチレン(F
RPE)、直鎖タイプの低密度ポリエチレン(LLDPE,Linear Low Density
Polyethylene)、ポリビニリデン弗化物(PVDF,Polyvinylidene Fluoride
)、エチレンクロロトリフリオロエチレン(ECTFE)、弗化エチレンプロピ
レン(FEP)、熱可塑性エラストマー(TPE,Thermoplastic Elastomer)
及びポリウレタン(Polyurethane)である。また、単独で或いは他の材料ととも
に、アルミニウム/ポリエステル材料、アルミニウム/ポリプロピレン材料、及
び/又は錫めっきした紐或いはアルミニウムの紐を含む導体対の全ての周囲に、
外部シールドを配置しても良い。
【0022】 正確な材料の組み合わせは、環境特性(屋内、屋外、化学プラント、高湿度、
高温等)と、所定のケーブルが所定の据付に対して満足する必要がある全体の耐
炎特性(非加圧状態での一般の水平燃焼、垂直燃焼、加圧燃焼、真空燃焼等)と
に基づいて選択される。
【0023】 本発明の第2の具体例において、図1の第1の具体例で示されたように25番
目の対120が充填部材110を覆うのではなく、充填部材110は、図2に示
すように25番目の対120に撚り合わせるために十分な可撓性がある。25番
目の対120を充填部材110と撚り合わせる場合には、充填部材は、波形状に
なる中心軸の変化を抑制する。図2と図3とに示されるように、波形状は、25
番目の対が、周囲のクワド140と充填部材110との間に挟まれることを防止
する。これは、特に、充填部材110が、導体対120の幅より大きい径を有す
る場合に、確実になる。
【0024】 さらに、図2に示されるように、変化する中心軸は、ケーブル芯の中央に沿っ
て空気ポケット230を提供する。該空気ポケット230は、25番目の対の周
囲の誘電定数(誘電率)を向上させ、分離を最大にし、当該構造中の6つの他の
クワドに対して、誘電的に明確な境界を提供する。充填部材110を他の6つの
クワド140とともにケーブル化する前に、あるいはそれに先立って、25番目
の対を充填部材110に撚り合わせることの重要な効果は、25番目の対120
が充填部材110に撚り合わせる配置長さ(L)を繰り返すごとに、25番目の
対120が唯一1つのクワド140に近接するように、他の6つのクワド140
に比較して、25番目の対120の位置を変えることである。対10相互間の電
磁気的結合は、現実には、上述の構成中の25番目の対120を参照して、分配
される。結果として、クロストークは、結果物たるケーブルにおいて、最小とな
る。
【0025】 さらに、等分に分割された導体対140が充填部材と25番目の対を囲むよう
にして、充填部材110を中央に配置して25番目の対と撚り合わせることによ
り、据付中にケーブルの構造を同一に維持し、その結果ケーブルが円形に維持さ
れることが確実になる。このことは、ケーブル据付中に、特に重要である。例え
ば、コンジット中に、ケーブルトレイ中に、Jフック上に該ケーブルを据付る場
合には、ケーブルは曲げられた角の周辺で力がかかり、種々のひずみに曝される
。ケーブルの円形状は、据付を簡単にし、25番目の対120を充填部材110
と撚り合わせることは、据付中に屈曲部周辺に力がかかっている場合であっても
、充填部材がその位置を維持することを確実にする。
【0026】 6つのクワド140の全てと、25番目の対120を伴う充填部材110とを
、ケーブル芯に撚り合わせる間の、またはその前の製造ステップにおいて、第1
の24対を4つのクワド140に撚り合わせることにより、芯の外側と対比して
、クワド140中の各対10の位置を、クワドの配置長さ(L)の周期で変更す
る。このような構成は、第1のケーブル中の対の相互間での容量結合を最小にし
、当該対は、第1のケーブルと隣接するように或いは、例えばケーブルトレイ中
でその周囲を囲むように据付られた、隣合うケーブルにおいて、同一の配置長さ
(L)を有する。今度は、隣接して据付られたケーブル間のクロストークは、最
小化される。
【0027】 ケーブルの第3の具体例では、25番目の対120を載置するように、その長
手方向に十分深くかつ幅のある溝を有する充填部材115を作成することにより
、25番目の対120の物理的な防護と誘電効果とが、さらに向上する。図4は
、第3の具体例に対応して作成されたケーブル400の断面図を示す。図4に示
されるように、充填部材115は、25番目の対120を載置する溝410を有
する。
【0028】 上述のケーブル400の構成は、ある程度、結果的にケーブルの減衰性能を低
下させるけれども、該ケーブルのNEXT性能は向上する。ケーブル400の構
成において、25番目の対120が、部分的に充填部材115から構成される部
材により、取り囲まれるので、ケーブル400は、ケーブル300(図3に示す
)の減衰と比較して、増加した減衰を示す。充填部材115の材料は、空気(本
来は、ケーブル300の25番目の対を囲んでいる)よりも遙かに高い誘電定数
(誘電率)を有する。結果として、減衰損失は、ケーブル400におけるものよ
り高くなる。したがって、ケーブル400は、部分的に、充填部材115から構
成される部材により、囲まれるので、該ケーブル400は、ケーブル300と比
較して、極小のクロストークを有する。
【0029】 上述したことは、単に本発明の原理を図解的に示すものに過ぎず、本発明の範
囲及び意図から逸脱することなく、当業者により種々の応用が可能である。例え
ば、本発明によるケーブルは、充填部材と撚り合わされた13番目の対を伴う3
つのクワドを有する13対構成を含んでも良い。同様に、2つの25対のユニッ
トを形成し、1つの被覆部材中に配置することにより、本発明にしたがって、5
0対ケーブルが形成可能である。2つの25対のユニットのそれぞれを、3つの
クワド(12対)のサブユニットに分割し、3つのクワドは、それぞれ、充填部
材(13番目の対)と撚り合わされた1つの対を有するようにして、前述の50
対ケーブルを形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の具体例に対応するケーブルの断面図を示し、奇数個の導体対が
可撓性の低い充填部材の周囲を取り囲んでいる。
【図2】 本発明の第2の具体例に対応するケーブルの長手方向の切断面図を示し、奇数
個の導体対が可撓性に富む充填部材に撚り付いている。
【図3】 本発明の第1と第2の具体例に対応するケーブルの横断面図を示す。
【図4】 本発明の第3の具体例に対応するケーブルの横断面図を示し、充填部材が長手
方向に溝を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ヨゼフ ダブリュ. グラボウスキー アメリカ合衆国、ネブラスカ州 69162− 1432、シドニー、キング ストリート 1810番 Fターム(参考) 5G315 CA03 CA04 CB02 CB04 CB06 CC09 CD01 CD02 CD04 CD06 CD07 5G319 DA01 DA07 DB01 DC01 DC07 EA01 EB02 EB04 EC04 EC07 EC10 EC11 ED02

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偶数の導体対と、 ケーブルの導体対の総数を奇数にする追加的な1つの導体対と、 を備えるケーブルユニットを少なくとも1つ有し、 前記偶数の導体対は、少なくとも2つの導体対を有するグループに等分に分割
    され、 前記追加的な導体対は、前記ケーブルの長手方向に延伸する充填部材と結合し
    、該充填部材の長さ方向に巻回し、 少なくとも2つの導体対を有する前記グループは、前記追加的な導体対と前記
    充填部材とを囲む、 ことを特徴とするケーブル。
  2. 【請求項2】 前記充填部材は、前記追加的な導体対の幅より大きい径を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  3. 【請求項3】 前記充填部材は、前記追加的な導体対と撚り合わされ、 前記充填部材は、前記充填部材と接触しない前記追加的な導体対の全ての部分
    を囲む空隙を生成する、 ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル。
  4. 【請求項4】 前記充填部材は、前記追加的な導体対よりも大きい径を有し、前記追加的な導
    体対の載置を確実にする長手方向の溝を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  5. 【請求項5】 前記充填部材は、空気の誘電定数(誘電率、Dielectic Constant)よりも高い
    誘電定数(誘電率)を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  6. 【請求項6】 前記充填部材は、ポリフルオロアルコキシ(PFA)と、TFE/パーフルオ
    ロメチルビニルエーテル(MFA)と、エチレンクロロトリフリオロエチレン(
    ECTFE)と、ポリ塩化ビニル(PVC)と、弗化パーフルオロエチレンプロ
    ピレン(FEP)と、耐炎性ポリプロピレン(FRPP)との中の少なくとも1
    つである、 ことを特徴とする請求項5に記載のケーブル。
  7. 【請求項7】 前記導体対の全てと前記充填部材とを覆い、誘電層を有する外部被覆部材をさ
    らに備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  8. 【請求項8】 前記誘電層は、多層であり、 それぞれの層は、低発煙性ゼロハロゲン化合物(LSOH)、ポリ塩化ビニル
    (PVC)、耐炎性ポリエチレン(FRPE)、直鎖タイプの低密度ポリエチレ
    ン(LLDPE)、ポリビニリデン弗化物(PVDF)、エチレンクロロトリフ
    リオロエチレン(ECTFE)、弗化エチレンプロピレン(FEP)、熱可塑性
    エラストマー(TPE)及びポリウレタンの中から少なくとも1つの材料から構
    成される、 ことを特徴とする請求項7に記載のケーブル。
  9. 【請求項9】 前記偶数の導体対と、前記追加的な導体対とに含まれる導体対のそれぞれは、
    むきだしの銅の素線を備え、約2.5以下の誘電定数(誘電率)を有する絶縁材
    料で、独立に絶縁されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  10. 【請求項10】 前記絶縁材料は、耐炎性ポリエチレン(FRPE)、耐炎性ポリプロピレン(
    FRPP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ
    フルオロアルコキシ(PFA)、固体あるいは発泡体のTFE/パーフルオロメ
    チルビニルエーテル(MFA)、固体あるいは発泡体の弗化エチレンプロピレン
    (FEP)及び発泡体のエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)の
    中の少なくとも1つから構成される、 ことを特徴とする請求項9に記載のケーブル。
  11. 【請求項11】 少なくとも2つの導体対を有する前記グループのそれぞれは、アルミニウム/
    ポリエステル材料、アルミニウム/ポリプロピレン材料、及び錫めっきした紐或
    いはアルミニウムの紐の中の少なくとも1つから構成されるグループシールドに
    より囲まれている、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  12. 【請求項12】 前記グループは、正確に4つの導体対から構成され、それぞれのグループに含
    まれる各導体対は、前記ケーブルユニットの長さの範囲で、3回以下で対配置を
    繰り返される、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  13. 【請求項13】 少なくとも2つの導体対を有する前記グループのそれぞれは、データ伝送用の
    100MHzで少なくとも35dBを有するグループ内における、最小の最悪対
    の近接端クロストークを示す、 ことを特徴とする請求項12に記載のケーブル。
  14. 【請求項14】 前記充填部材は、多層の誘電層を備え、 それぞれの層は、低発煙性ゼロハロゲン化合物(LSOH)、ポリ塩化ビニル
    (PVC)、耐炎性ポリエチレン(FRPE)、耐炎性ポリプロピレン(FRP
    P)、直鎖タイプの低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリビニリデン弗化物
    (PVDF)、エチレンクロロトリフリオロエチレン(ECTFE)、弗化エチ
    レンプロピレン(FEP)、熱可塑性エラストマー(TPE)及びポリウレタン
    の中から少なくとも1つの材料から構成される、 ことを特徴とする請求項13に記載のケーブル。
  15. 【請求項15】 前記導体対の全てを囲む外部シールドをさらに備え、 前記外部シールドは、アルミニウム/ポリエステル材料、アルミニウム/ポリ
    プロピレン材料、及び錫めっきした紐或いはアルミニウムの紐の中の少なくとも
    1つから構成される、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  16. 【請求項16】 導体対を互いに組み合わせ、偶数の導体対を形成するステップと、 追加的な1つの導体対を組み合わせ、導体対の総数を奇数にするステップと、 前記偶数の導体対を少なくとも2つの導体対を有するグループに分割するステ
    ップと、 前記追加的な導体対を充填部材と結合し、該充填部材の長さ方向に前記追加的
    な導体対を巻回するステップと、 少なくとも2つの導体対を有する前記グループを平行に延伸し、前記追加的な
    導体対を前記充填部材に結合し、少なくとも2つの導体対を有する前記グループ
    が前記追加的な導体対と前記充填部材とを囲むケーブルを形成するステップと、 前記ケーブルを被覆部材で囲むステップとを備える、 ことを特徴とするケーブル製造方法。
  17. 【請求項17】 前記充填部材は、前記追加的な導体対より大きい径を有し、 前記追加的な導体対を前記充填部材の長さ方向に巻回するステップにおいて、
    前記充填部材を前記追加的な導体対と撚り合わせ、前記充填部材は、該充填部材
    と接触しない前記追加的な導体対の全ての部分を囲む空隙を形成する、 ことを特徴とする請求項16に記載のケーブル製造方法。
  18. 【請求項18】 前記充填部材は、前記追加的な導体対より大きい径を有し、 前記追加的な導体対を前記充填部材の長さ方向に巻回するステップにおいて、
    前記充填部材に形成された長手方向の溝に前記追加的な導体対を保持する、 ことを特徴とする請求項16に記載のケーブル製造方法。
  19. 【請求項19】 前記充填部材は、空気の誘電定数(誘電率)より高い誘電定数(誘電率)を有
    する、 ことを特徴とする請求項16に記載のケーブル製造方法。
  20. 【請求項20】 前記充填部材は、ポリフルオロアルコキシ(PFA)と、TFE/パーフルオ
    ロメチルビニルエーテル(MFA)と、エチレンクロロトリフリオロエチレン(
    ECTFE)と、ポリ塩化ビニル(PVC)と、弗化パーフルオロエチレンプロ
    ピレン(FEP)と、耐炎性ポリプロピレン(FRPP)との中の少なくとも1
    つである、 ことを特徴とする請求項19に記載のケーブル製造方法。
  21. 【請求項21】 前記被覆部材は、誘電層を備える、 ことを特徴とする請求項16に記載のケーブル製造方法。
  22. 【請求項22】 前記誘電層は、多層であり、 それぞれの層は、低発煙性ゼロハロゲン化合物(LSOH)、ポリ塩化ビニル
    (PVC)、耐炎性ポリエチレン(FRPE)、直鎖タイプの低密度ポリエチレ
    ン(LLDPE)、ポリビニリデン弗化物(PVDF)、エチレンクロロトリフ
    リオロエチレン(ECTFE)、弗化エチレンプロピレン(FEP)、熱可塑性
    エラストマー(TPE)及びポリウレタンの中から少なくとも1つの材料から構
    成される、 ことを特徴とする請求項21に記載のケーブル製造方法。
  23. 【請求項23】 約2.5以下の誘電定数(誘電率)を有する絶縁材料で、それぞれの導体対を
    独立に絶縁し、該導体対のそれぞれは、むきだしの銅の素線を備える、 ことを特徴とする請求項16に記載のケーブル製造方法。
  24. 【請求項24】 前記むきだしの銅の素線は、22AWGから24AWGである、 ことを特徴とする請求項23に記載のケーブル製造方法。
  25. 【請求項25】 前記絶縁材料は、耐炎性ポリエチレン(FRPE)、耐炎性ポリプロピレン(
    FRPP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ
    フルオロアルコキシ(PFA)、固体あるいは発泡体のTFE/パーフルオロメ
    チルビニルエーテル(MFA)、固体あるいは発泡体の弗化エチレンプロピレン
    (FEP)及び発泡体のエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)の
    中の少なくとも1つから構成される、 ことを特徴とする請求項23に記載のケーブル製造方法。
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