JP2001250427A - 複合ケーブル - Google Patents

複合ケーブル

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JP2001250427A
JP2001250427A JP2000060124A JP2000060124A JP2001250427A JP 2001250427 A JP2001250427 A JP 2001250427A JP 2000060124 A JP2000060124 A JP 2000060124A JP 2000060124 A JP2000060124 A JP 2000060124A JP 2001250427 A JP2001250427 A JP 2001250427A
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optical fiber
composite cable
sheath
pipe
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JP2000060124A
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English (en)
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Masaaki Nakano
雅章 中野
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物等の屋内に電力用の主線材を敷設した後
に光ファイバーケーブルを特別な部品・工程を付加する
ことなく耐久性を増大しつつ容易に追加することができ
る複合型ケーブルを提供する。 【解決手段】 直線状に並置した複数の絶縁線心11、
12をシース14で被覆し、シース14内に別途のケー
ブル挿通用空隙13を形成して複合ケーブル10を構成
する。上記空隙は光ファイバー挿通用パイプをシース内
に包含することで形成しても良い。光ファイバーの敷設
が必要になった時点で上記挿通用パイプに光ファイバー
を挿通する。光ファイバー挿通用パイプを透明材料で平
型に形成し、その1面が複合ケーブルの外面を構成する
ようにシース外に露出して包含すると、光ファイバー追
加時に状況を外部から目視で確認しつつ挿通作業を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用ケーブル等
と情報通信用等に用いられるケーブル等を複合して配線
する複合ケーブルに関し、より詳しくは低圧電力伝送用
のケーブル等と情報通信用の光ファイバーのケーブル等
を複合して配線する複合ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】最近ケーブル業界に於いて、配電用およ
び電力用の電力ケーブルを情報通信用等の光ファイバー
のケーブルと撚り合わせた、複合ケーブルが多く用いら
れるようになってきている。これらの複合ケーブルは、
脆弱で外部からの圧力をノイズとして誤認しやすい光フ
ァイバーのケーブルを強固な電力ケーブルと複合するこ
とによりその耐久強度を高め、強く屈曲したり固着して
も光ファイバー等が損傷したり外部の圧力をノイズとし
て誤認しエラーを発生しないようにするために構成され
たものである。一般に光ファイバーを用いた複合ケーブ
ルでは、電力ケーブルと光ファイバーのケーブルを挿通
する中空の挿通用パイプとを撚り合わせて一体のケーブ
ルとして構成し、パイプの内部に光ファイバーを圧送挿
通して使用し、光ファイバーケーブルの将来の光心線数
の追加に柔軟に対応できるよう線心数のより多いものと
交換するために、敷設後に挿通されている光ファイバー
を抜き出し線心数の多い光ファイバーケーブルと交換で
きるようになっている。
【0003】これらのケーブルは、その概略を図4に示
すいわゆるエアブロン工法により作成されている。この
エアブロン工法は、サプライリール41から供給するフ
ァイバー心線42を挿通用パイプ43内に挿通し、コン
プレッサ44により圧縮した空気をドライヤ45で乾燥
させながら、コントロールユニット46で線心繰り出し
量および空気量等を制御しつつ、圧送ヘッド47を経由
して供給し、その風圧で線心42を挿通用パイプ43内
に圧送して作成している。ここで、48はパイプコネク
タ、49はチューブケーブルである。上記の複合ケーブ
ルの一例は例えば実公平5−5619号に開示されてお
り、その概観を図5に示す。図5に示される複合ケーブ
ルでは、3本の光ファイバー等のケーブル挿通用パイプ
51が3本の電力ケーブル52と撚り合わされている。
この種の複合ケーブルは、主に地下管路に敷設すること
を目的とした比較的大電力の電力ケーブルに情報通信用
の光ファイバー等ケーブル挿通用パイプを撚り合わせ光
ファイバー等を挿通するものである。
【0004】ところで光ファイバーの大量高速伝送性を
家庭で利用するために、従来は金属心線であった各家庭
等の建物内部への通信回線である電話配線を光ファイバ
ー化する、いわゆるFTTH(Fiber to th
e Home)計画が議論されている。これによれば、
現在の建物内の電話用配線を光ファイバーとすることで
話し手から聞き手までの電話回線利用経路の全てが光フ
ァイバーにより提供され、家庭用電話回線を高速大容量
化し音声のみならず動画映像も含む大量のデータを高速
でやりとりすることが可能になり家庭レベルでのマルチ
メディア化が実現される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在各
家庭等の屋内の低圧電源配線はユニットケーブルであ
り、配電盤から各室のコンセント等への各々の配線長に
応じた多くのビニル絶縁ビニルシース平型ケーブル(V
VF)が一端をジョイントボックス内で結線されたのち
モールドされたものとなっている。平型の形状は、
「コ」字型の股釘の平坦部で押圧して係止し建物内部の
壁や柱・床等の建物の木質部に電源線を容易に固定でき
るという利点により用いられているものである。このよ
うな状況下で電源線に光ファイバー等のケーブルを追加
して建物内部に敷設しようとしても、上に説明した地下
配管用の複合ケーブルのように光ファイバー等のケーブ
ルを既に敷設した強固な配電用ケーブルと組み合わせる
ことで複合化して補強することは不可能であり、全く別
個に光通信線を単独で配線することが必要になる。光フ
ァイバーケーブルをそのまま配線したのでは断線やノイ
ズ発生等の不具合を招来する可能性が生じ、高い信頼性
を必要とするデータ通信を提供する媒体としては妥当で
はなくとうてい採用しがたい。
【0006】また単独の光ファイバー等のケーブルを強
度を向上して敷設するには別途の補強材を光ファイバー
の周囲に配置したりすることが必要となり、それを施す
と光ファイバーケーブルの価格が高騰しかつその直径が
補強材のために大きくなって使い勝手の悪いものとな
る。さらに家庭に光ファイバー等を導入するとはいうも
のの、その主な用途が在来の電話に加えてマルチメディ
アのデータ情報を提供するということであれば、パソコ
ン等の端末を必要とするので電話とは異なり家屋の新築
時にどこで使用するのか予め決めておくことは困難で、
使用者の都合に応じて随意の場所で光ファイバー等によ
る通信が実現できるよう、いずれの場所でも敷設可能で
高い耐久性と信頼性を保証しつつ使用できるようにして
おく必要がある。
【0007】本発明の目的は、低圧の電源線として使用
しながら、複雑で特別な部品・工程を付加することなく
電源線の敷設後のいつの時点でも容易に光ファイバー等
のケーブルを挿通して複合化し高い信頼性を保証しつつ
使用することができる低圧配線用の複合ケーブルを提供
することにある。本発明の他の目的は、屋内配線として
使用した場合、従来の股釘により建物の木質部に容易に
固定して使用できかつそれにより損傷を受けない低圧配
線用の複合ケーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の複合ケーブルは、複数の絶縁線
心を直線状に並置しシースで被覆してなるケーブルにお
いて、前記シース内に別途のケーブルの挿通用空間を形
成したものである。かかる構成により請求項1に記載の
発明によると、低圧の電源線として使用される複数の絶
縁線心を被覆するシース内に、光ファイバー等の別途の
ケーブルを挿通する挿通用空間が形成されているので、
この複合ケーブルを低圧の電源線として使用しながら複
雑で特別な部品・工程を付加することなく電源線の敷設
後のいつの時点でも容易に光ファイバー等のケーブルを
シース内の空間に挿通して複合化し、強固な絶縁線心に
より光ファイバー等の強度を増大して高い信頼性を保証
しつつ使用することができる低圧配線用の複合ケーブル
が提供される。
【0009】また請求項2に記載の複合ケーブルは、前
記挿通用空間は中空パイプをシース内に敷設することに
より形成されている。かかる構成により、請求項2に記
載の発明によると、別途のケーブルの挿通用空間が中空
パイプをシース内に敷設することにより形成されている
ので、この複合ケーブルを低圧の電源線として使用しな
がら複雑で特別な部品・工程を付加することなく電源線
の敷設後のいつの時点でも容易に中空パイプに光ファイ
バー等のケーブルを挿通して複合化し、強固な絶縁線心
により光ファイバー等の強度を増大して高い信頼性を保
証しつつ使用することができる低圧配線用の複合ケーブ
ルが提供される。
【0010】また請求項3に記載の複合ケーブルは、前
記複合ケーブルが平型ケーブルであるものである。かか
る構成により請求項3に記載の発明によると、複合ケー
ブルが平型に構成されているので一般の平型ケーブルに
使用していた従来の股釘により建物の木質部に容易に固
定して使用できかつ強固な絶縁線心により強度が増大さ
れており股釘での固定により損傷を受けない低圧配線用
の複合ケーブルが提供される。
【0011】また請求項4に記載の複合ケーブルは、前
記中空パイプは平型の透明パイプであり、前記パイプの
一面が複合ケーブルの外面を構成するように露出して配
設されている。かかる構成により請求項4に記載の発明
によると、平型複合ケーブルの一面に透明な光ファイバ
ー等のケーブルの平型挿通用パイプの一面が露出して配
設されており挿通用パイプの内部が複合ケーブルの外部
から見えるので、挿通状況を外部から目視で確認しつつ
作業を行うことができる低圧配線用の複合ケーブルが提
供される。
【0012】また請求項5に記載の複合ケーブルは、前
記挿通用空間が、直線状に並置した複数の絶縁線心が当
接して構成する溝部が一端を規定する領域である。かか
る構成により請求項5に記載の発明によると、低圧の電
源線として使用される複数の絶縁線心を被覆するシース
内に光ファイバー等のケーブルを挿通することができる
別途のケーブルの挿通用空間が、並置した複数の絶縁線
心が当接して構成する溝部が一端を規定する領域として
形成されているので、このケーブルを低圧の電源線とし
て使用しながら、複雑で特別な部品・工程を付加するこ
となく電源線の敷設後のいつの時点でも容易に光ファイ
バー等のケーブルをシース内の挿通用空間に挿通して複
合化し、強固な絶縁線心により光ファイバー等の強度を
増大して高い信頼性を保証しつつ使用することができる
低圧配線用の複合ケーブルが提供される。
【0013】また請求項6に記載の複合ケーブルは、前
記挿通用空間には線状体が含まれている。かかる構成に
より請求項6に記載の発明によると、挿通用空間に光フ
ァイバー等のケーブルを挿通する場合光ファイバー等の
ケーブルの先端と前記線状体の一端を結びつけて線状体
の反対側を引っ張ることにより容易に光ファイバー等の
ケーブルを挿通用空間に挿通することができるので、こ
のケーブルを低圧の電源線として使用しながら、複雑で
特別な部品・工程を付加することなく電源線の敷設後の
いつの時点でも容易に光ファイバー等のケーブルをシー
ス内の空間に挿通して複合化し、強固な絶縁線心により
光ファイバー等の強度を増大して高い信頼性を保証しつ
つ使用することができる低圧配線用の複合ケーブルが提
供される。
【0014】また請求項7に記載の複合ケーブルは、前
記挿通用空間には光ファイバーが含まれている。かかる
構成により請求項7に記載の発明によると、強固な絶縁
線心により光ファイバー等の強度を増大して高い信頼性
を保証しつつ使用することができる低圧配線用の複合ケ
ーブルが提供される。
【0015】また請求項8に記載の複合ケーブルは、前
記シースはポリエチレン(以下「PE」という)系の樹
脂材料で形成されている。かかる構成により請求項8に
記載の発明によると、環境に悪影響を及ぼす塩素を含む
塩化ビニル系の樹脂を使用せずに、PE系の樹脂でシー
スを形成したときの柔軟性の欠如が挿通用空間の空洞に
より緩和され、ケーブルの敷設の際の使い勝手が改善さ
れたノンハロゲン製品の複合ケーブルが提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の低圧配線用の複合ケ
ーブルの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明の低圧配線用の複合ケーブルの1実施
形態を示す断面図、図2は他の実施形態を示す断面図、
図3はまた別の実施形態を示す断面図である。
【0017】図1は、本発明を適用した低圧配線用の複
合ケーブルの1実施形態を示す断面図である。この実施
形態の複合ケーブル10は、直線状に並置した2本のビ
ニル絶縁線心11、12の接触部が当接して形成する溝
部上に光ファイバー等のケーブルの挿通用空間13とし
て空洞が形成されたPE系の樹脂材料であるシラン架橋
PEで形成したシース14が全体を被覆して平型ケーブ
ルを構成したものである。
【0018】従来、環境に悪影響を及ぼす塩素の使用を
嫌いシース材料としてPEを使用したケーブルは柔軟性
に欠け引きまわしが困難であったが、本発明のケーブル
ではシース内部に光ファイバー等のケーブルの挿通用空
間13の空洞が設けられているために柔軟性の欠如が緩
和され、PEを使用しても硬くなりすぎずケーブル敷設
の際の使い勝手を改善しながら環境への影響を配慮した
ノンハロゲン製品を実現することができる。この複合ケ
ーブル10は、電線用押出器を用いて絶縁線心11、1
2をシース14で充填する際に、押出成形ダイスに円柱
状の邪魔板を絶縁線心に長さ方向を一致させてシース材
料の吐出口付近の絶縁線心に接する位置に配設し、シー
スを充填しない空間を形成しつつシース材料を固化させ
て押し出すことにより製造されている。この場合邪魔板
の円柱の長さをシース材料が冷却されて固化する位置よ
り十分長くすることでシースを充填しない空間が潰れる
ことなく固化して、邪魔板の断面の大きさに対応する円
形の別途のケーブルの挿通用空間が長さ方向に形成され
た複合ケーブルが安価に製造できる。なお邪魔板を円柱
状から平板状または角柱状に変更すれば、挿通用空間を
平型または矩形にすることができる。
【0019】図2は、本発明の複合ケーブルの他の実施
形態を示すものである。この複合ケーブル20は光ファ
イバー等のケーブルの挿通用パイプが包含されたビニル
絶縁PEシースの平型ケーブルである。3本の絶縁線心
21、22、23を直線状に並置したものの上方に1本
の平型の中空の筒であるケーブル挿通用パイプ24を、
下方に2本の円形の中空の筒であるケーブル挿通用パイ
プ25、26を配置して直鎖状低密度PEシース27で
被覆して構成したものである。
【0020】これらの挿通用パイプは従来用いられたP
Eとポリ塩化ビニル(以下「PVC」という)の2層構
造ではなく、PEの一層構造になっている。これは、こ
れらの複合ケーブルが屋内用であり光ファイバーの挿通
距離が比較的に短く、耐候性のために外筒を強靱なPV
Cとしその内部に円滑な挿通のために平滑性に勝るPE
の内筒を構成した従来の挿通用パイプを特に使用しなく
てもよいことによっており、このために塩素を含むPV
Cの使用を避けコストダウンと環境への影響を考慮した
ノンハロゲン製品となっている。
【0021】さらにこの実施形態では、平型の中空の筒
であるケーブル挿通用パイプ24は透明直鎖状低密度P
Eで形成されており、直線状に並置した絶縁線心21、
22、23の上方に戴置して押出器の内側面に挿通用パ
イプ24が接するように通過させ、直鎖状低密度PEの
シース材料で形成したシース27で被覆するようにして
いる。これにより図2に示されるように、挿通用パイプ
24の一方の外面が複合ケーブル20の上面の一部に露
出して構成されている。この実施形態ではシースも挿通
用パイプも共に同じPEであるために、特にシース材料
で挿通用パイプを被覆して完全にくるまなくても樹脂材
料の相溶性によりシースが三方から挿通用パイプを密着
保持して脱落させることはない。平型の挿通用パイプ2
4はテープ状細径光ファイバー心線を挿通するのに適し
ており、この実施形態ではさらに挿通用パイプは一方の
外面が露出した透明な挿通用パイプなので、挿通状態を
外部から目視で確認しながら挿通作業を行うことがで
き、また使用中の損傷等の不具合発生時に光ファイバー
等のケーブルの状態を外部から目視で確認できるので保
全上も利点を有する。
【0022】図3は、さらにまた別の実施形態を示す断
面図である。この実施形態では、複合ケーブルに形成さ
れた挿通用空間33は、図3に示されるように直線状に
並置した絶縁線心31、32が当接して構成する上方側
の溝部(接触点Cの上方側)が一端を規定する領域とし
て、一端を溝部が規定し他端を2本の絶縁線心への共通
接線が構成する面(以下「共通接触面」という)36が
規定する領域となっており、さらに挿通用空間33内部
にはコットン製の糸である線状体35が含まれている。
【0023】この複合ケーブル30は、並置した絶縁線
心31、32の接触部が当接して構成する上方側の溝部
に線状体35としてコットン糸を戴置しさらにPEのテ
ープにより絶縁線心31、32の共通接触面35を形成
するように溝部を覆い挿通用空間33とする領域を規定
して、コットン糸の線状体35を繰り出しながら全体を
押出成型器に通してシラン架橋PEのシースにより被覆
したものである。この実施形態の、絶縁線心31、32
の接触点Cの上方側の溝部を覆って共通接触面36を構
成しケーブル挿通用空間33を規定するテープは同じP
E製なので、シースと相溶性が良く密着保持される。光
ファイバー等のケーブルを挿通する際には、線状体35
の一端と光ファイバー等のケーブルの先端を結びつけ、
線状体35の反対側を引っ張ることで容易に光ファイバ
ー等のケーブルを挿通用空間33に挿通させることがで
きる。
【0024】なおこの実施形態では、挿通用空間は絶縁
線心が当接して構成する溝部と絶縁線心の共通接触面が
構成するものとしたが、挿通用空間の一端を溝部が規定
し他端を規定するために断面が溝部とは反対側に反った
凸状のPEテープで絶縁線心を覆えば、より断面積の大
きな挿通用空間を形成することができる。また挿通用空
間が邪魔板を用いて形成した空洞である第一の実施形態
で上記の線状体を含ませるには、邪魔板を中空としその
部分に線状体を予め通しておき、絶縁線心の押出に合わ
せて線状体を繰り出せばよい。この実施形態では線状体
35はコットン糸とした例で説明したが、ピアノ線等の
金属線でも同様の効果を奏する。
【0025】なお上記の実施形態では、光ファイバー等
のケーブルの挿通用パイプをPEの1層構造としたが、
内壁面の摩擦がさらに低くなるポリプロピレンを挿通用
パイプとして用いることもできる。また塩素の含有を厭
わなければ、屋内用の配線では挿通距離は比較的に短い
ので従来挿通用パイプとした場合内壁面の摩擦が高くな
り適さないとされたPVCをコストダウンのために用い
ることもできる。
【0026】本発明の絶縁線心および挿通用空間または
挿通用パイプの数は必要に応じて適宜の数とすることが
できるが、図1のように2本の絶縁線心11、12上に
1の挿通用空間13を形成したものが最も標準的で、図
2のような3本の絶縁線心21、22、23の上下の線
心接触部に2〜4本の平型・丸型の挿通用パイプを配置
しても良く、さらに並置した4本以上の絶縁線心の上下
に適宜挿通用空間または挿通用パイプを絶縁線心が構成
する溝部の数を最大数として配置することもできる。ま
た上記の実施形態では複合ケーブルを股釘で係止するの
に好適な平型としたもので説明したが、直線状に並置し
た複数の絶縁線心と別途のケーブル挿通用空間を形成し
た複合ケーブルであれば、外形は円形であっても股釘で
はなく別種のもので係止することにより平型のものと同
様の効果を奏することができる。
【0027】本発明のシース材料としては、実施形態で
使用したものの他耐熱PE、高密度PE、低密度PE、
架橋PE等のポリエチレン系樹脂が使用可能である。ま
た上記の実施形態では、絶縁線心として広く用いられて
いるPVCを採用したが、PE被覆のものを使用すれば
さらにノンハロゲンが推進され、柔軟性の欠如が挿通用
空間の空洞の存在で緩和された敷設の際の使い勝手の良
い複合ケーブルが提供される。
【0028】
【発明の効果】本出願は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。請求項1に
記載の複合ケーブルによれば、低圧の電源線として使用
される複数の絶縁線心を被覆するシース内に光ファイバ
ー等の別途のケーブルを挿通する挿通用空間が形成され
ているので、この複合ケーブルを低圧の電源線として使
用しながら複雑で特別な部品・工程を付加することなく
電源線の敷設後のいつの時点でも容易に光ファイバー等
のケーブルをシース内の空間に挿通して複合化し、強固
な絶縁線心により光ファイバー等の強度を増大して高い
信頼性を保証しつつ使用することができる低圧配線用の
複合ケーブルが提供される。また請求項2に記載の複合
ケーブルによれば、別途のケーブルの挿通用空間が中空
パイプをシース内に敷設することにより形成されている
ので、この複合ケーブルを低圧の電源線として使用しな
がら、複雑で特別な部品・工程を付加することなく電源
線の敷設後のいつの時点でも容易に中空パイプに光ファ
イバー等のケーブルを挿通して複合化し、強固な絶縁線
心により光ファイバー等の強度を増大して高い信頼性を
保証しつつ使用することができる低圧配線用の複合ケー
ブルが提供される。
【0029】また請求項3に記載の複合ケーブルによれ
ば、複合ケーブルが平型に構成されているので一般の平
型ケーブルに使用していた従来の股釘により建物の木質
部に容易に固定して使用できかつ強固な絶縁線心により
強度が増大されており股釘での固定により損傷を受けな
い低圧配線用の複合ケーブルが提供される。また請求項
4に記載の複合ケーブルによれば、平型複合ケーブルの
一面に透明な光ファイバー等のケーブルの平型挿通用パ
イプの一面が露出して配設されており挿通用パイプの内
部が複合ケーブルの外部から見えるので、挿通状況を外
部から目視で確認しつつ作業を行うことができる低圧配
線用の複合ケーブルが提供される。
【0030】また請求項5に記載の複合ケーブルによれ
ば、低圧の電源線として使用される複数の絶縁線心を被
覆するシース内に光ファイバー等のケーブルを挿通する
ことができる別途のケーブルの挿通用空間が、並置した
複数の絶縁線心が当接して構成する溝部と、絶縁線心の
共通接触面が規定する領域として形成されているので、
このケーブルを低圧の電源線として使用しながら、複雑
で特別な部品・工程を付加することなく電源線の敷設後
のいつの時点でも容易に光ファイバー等のケーブルをシ
ース内の挿通用空間に挿通して複合化し、強固な絶縁線
心により光ファイバー等の強度を増大して高い信頼性を
保証しつつ使用することができる低圧配線用の複合ケー
ブルが提供される。また請求項6に記載の複合ケーブル
によれば、挿通用空間に光ファイバー等のケーブルを挿
通する場合光ファイバー等のケーブルの先端と前記線状
体の一端を結びつけて線状体の反対側を引っ張ることに
より容易に光ファイバー等のケーブルを挿通用空間に挿
通することができるので、このケーブルを低圧の電源線
として使用しながら、複雑で特別な部品・工程を付加す
ることなく電源線の敷設後のいつの時点でも容易に光フ
ァイバー等のケーブルをシース内の空間に挿通して複合
化し、強固な絶縁線心により光ファイバー等の強度を増
大して高い信頼性を保証しつつ使用することができる低
圧配線用の複合ケーブルが提供される。
【0031】また請求項7に記載の複合ケーブルによれ
ば、強固な絶縁線心により光ファイバーの強度を増大し
て高い信頼性を保証しつつ使用することができる低圧配
線用の複合ケーブルが提供される。また請求項8に記載
の複合ケーブルによれば、環境に悪影響を及ぼす塩素を
含む塩化ビニル系の樹脂を使用せずに、PE系の樹脂で
シースを形成したときの柔軟性の欠如が挿通用空間の空
洞により緩和され、ケーブルの敷設の際の使い勝手が改
善されたノンハロゲン製品の複合ケーブルが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合ケーブルの1実施形態の断面図。
【図2】本発明の複合ケーブルの他の実施形態の断面
図。
【図3】本発明の複合ケーブルの別の実施形態の断面
図。
【図4】エアブロン工法の説明図。
【図5】従来の複合ケーブル。
【符号の説明】
10…複合ケーブル 11…絶縁線心 12…絶縁線心 13…ケーブル挿通用空間 14…シース 20…複合ケーブル 21…絶縁線心 22…絶縁線心 23…絶縁線心 24…ケーブル挿通用パイプ 25…ケーブル挿通用パイプ 26…ケーブル挿通用パイプ 27…シース 30…複合ケーブル 31…絶縁線心 32…絶縁線心 33…ケーブル挿通用空間 34…シース 35…線状体 36…共通接線が構成する面(共通接触面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H001 BB15 BB27 FF02 KK17 KK22 MM08 5G309 KA02 KA03 LA24 LA25 5G311 CB02 CB04 CB05 CC02 CD05 5G319 HA08 HB05 HC01 HD02 HE17 HE26 5G363 AA16 BA05 BA10 DC10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁線心を直線状に並置しシース
    で被覆してなるケーブルにおいて、前記シース内に別途
    のケーブルの挿通用空間を形成したことを特徴とする複
    合ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記挿通用空間は中空パイプをシース内
    に敷設することにより形成されたものである請求項1に
    記載の複合ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記複合ケーブルが平型ケーブルである
    請求項1または2に記載の複合ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記中空パイプは平型の透明パイプであ
    り、前記パイプの一面が複合ケーブルの外面を構成する
    ように露出して配設されている請求項3に記載の複合ケ
    ーブル。
  5. 【請求項5】 前記挿通用空間は、直線状に並置した複
    数の絶縁線心が当接して構成する溝部が一端を規定する
    領域であることを特徴とする請求項1に記載の複合ケー
    ブル。
  6. 【請求項6】 前記挿通用空間には線状体が含まれてい
    ることを特徴とする請求項1または5に記載の複合ケー
    ブル。
  7. 【請求項7】 前記挿通用空間には光ファイバーが含ま
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の複合ケーブル。
  8. 【請求項8】 前記シースはポリエチレン系の樹脂材料
    で形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載の複合ケーブル。
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