JP3414576B2 - 低圧用配線ケーブル - Google Patents
低圧用配線ケーブルInfo
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- JP3414576B2 JP3414576B2 JP05334496A JP5334496A JP3414576B2 JP 3414576 B2 JP3414576 B2 JP 3414576B2 JP 05334496 A JP05334496 A JP 05334496A JP 5334496 A JP5334496 A JP 5334496A JP 3414576 B2 JP3414576 B2 JP 3414576B2
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- Japan
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- cross
- linked
- cable
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- parts
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/82—Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]
Landscapes
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は低圧用配線ケーブ
ル、とりわけ６００Ｖビニル絶縁ビニルシースケーブル
（ＶＶ）に関するものである。
ル、とりわけ６００Ｖビニル絶縁ビニルシースケーブル
（ＶＶ）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】６００Ｖ定格のビニル絶縁ビニルシース
ケーブルは、経済的に優れ、とりわけ屋内の低圧用とし
て一般に多用されている。従前のビニル絶縁ビニルシー
スケーブルでは、図４および図５に示すように、ビニル
絶縁ビニルシースケーブル１Ａは丸形ケーブルである構
造上から、銅導体２を絶縁被覆して形成した複数本の線
心３間の隙間にジュート４などの介在物を撚り込み、さ
らに撚り込んだジュート４が緩んだり解けたりしないよ
うに、その上から不織布などのテープ５を巻いた後、Ｐ
ＶＣ（ポリ塩化ビニル）シース６を外装として設けてい
た。このため、製造時に多くの工程を要するとともに、
施工工事時にはテープやジュートの除去が必要となって
施工作業が非効率的であった。また、導体となる銅、Ｐ
ＶＣ、ジュート、押さえ巻きテープと材料が多岐にわた
るため、分別に手間がかかり、廃棄やリサイクルがしに
くいという問題があった。
ケーブルは、経済的に優れ、とりわけ屋内の低圧用とし
て一般に多用されている。従前のビニル絶縁ビニルシー
スケーブルでは、図４および図５に示すように、ビニル
絶縁ビニルシースケーブル１Ａは丸形ケーブルである構
造上から、銅導体２を絶縁被覆して形成した複数本の線
心３間の隙間にジュート４などの介在物を撚り込み、さ
らに撚り込んだジュート４が緩んだり解けたりしないよ
うに、その上から不織布などのテープ５を巻いた後、Ｐ
ＶＣ（ポリ塩化ビニル）シース６を外装として設けてい
た。このため、製造時に多くの工程を要するとともに、
施工工事時にはテープやジュートの除去が必要となって
施工作業が非効率的であった。また、導体となる銅、Ｐ
ＶＣ、ジュート、押さえ巻きテープと材料が多岐にわた
るため、分別に手間がかかり、廃棄やリサイクルがしに
くいという問題があった。
【０００３】一方、ケーブル外装として架橋ポリエチレ
ン（以下、単に架橋ＰＥとも記す）等のプラスチックを
絶縁体被覆としたものがある。架橋ＰＥはポリエチレン
の分子間に架橋を行い網状の分子構造としたもので、未
架橋のポリエチレンに比べ、耐熱性、対応力亀裂性、耐
薬品性に優れている。ところで、この架橋ＰＥを導体に
被覆する工程では、押出条件等を調整するために、実際
の被覆に先立って樹脂のみを押出機から排出する必要が
ある（押出オーバーフローともいう）。そしてこの架橋
ＰＥ押出オーバーフローは架橋反応が部分的に進行して
いるため、再度押出被覆機のフィーダーに戻し熱溶融し
て再利用することは、製品の信頼性を考慮すると不可能
である。よって、この架橋ＰＥ押出オーバーフローは、
廃棄する以外に処分する手段がなかった。
ン（以下、単に架橋ＰＥとも記す）等のプラスチックを
絶縁体被覆としたものがある。架橋ＰＥはポリエチレン
の分子間に架橋を行い網状の分子構造としたもので、未
架橋のポリエチレンに比べ、耐熱性、対応力亀裂性、耐
薬品性に優れている。ところで、この架橋ＰＥを導体に
被覆する工程では、押出条件等を調整するために、実際
の被覆に先立って樹脂のみを押出機から排出する必要が
ある（押出オーバーフローともいう）。そしてこの架橋
ＰＥ押出オーバーフローは架橋反応が部分的に進行して
いるため、再度押出被覆機のフィーダーに戻し熱溶融し
て再利用することは、製品の信頼性を考慮すると不可能
である。よって、この架橋ＰＥ押出オーバーフローは、
廃棄する以外に処分する手段がなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術的問題点を解決し、製造時における生産性向上が図
れるとともに、施工時における省力化が実現でき、剥離
分別作業を行い易くリサイクル処理も容易なケーブルを
提供することを目的とした。また、従来より廃棄処分さ
れていた架橋ＰＥ押出オーバーフロー等のプラスチック
廃材を有用資源としてリサイクル活用する事も目的とし
た。
技術的問題点を解決し、製造時における生産性向上が図
れるとともに、施工時における省力化が実現でき、剥離
分別作業を行い易くリサイクル処理も容易なケーブルを
提供することを目的とした。また、従来より廃棄処分さ
れていた架橋ＰＥ押出オーバーフロー等のプラスチック
廃材を有用資源としてリサイクル活用する事も目的とし
た。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る低圧用配線ケーブルの構成は、複数本の
絶縁線心間に介在を充填してなる低圧用配線ケーブルに
おいて、前記介在が架橋ポリエチレン細断物１００重量
部に対して、ＬＤＰＥを１５〜３０重量部、発泡剤を５
〜１０重量部、架橋ポリエチレン細断物以外の組成物の
総和が２５重量部以上で構成される架橋ポリエチレン混
和物からなることを特徴とするものである。架橋ＰＥ細
断物としては、従来より廃棄処分されていた架橋ＰＥ押
出しオーバーフロー等のプラスチック廃材を適宜好まし
いサイズに細断する事によって得ることが好ましく、こ
れにより資源の有効化を図ることができる。架橋ＰＥ細
断物のサイズとしては、０．５ｍｍ〜１０．０ｍｍの範
囲であればよいが、好ましくは０．５ｍｍ〜６．０ｍ
ｍ、さらに好ましくは０．５ｍｍ〜３．０ｍｍの範囲で
ある。
の本発明に係る低圧用配線ケーブルの構成は、複数本の
絶縁線心間に介在を充填してなる低圧用配線ケーブルに
おいて、前記介在が架橋ポリエチレン細断物１００重量
部に対して、ＬＤＰＥを１５〜３０重量部、発泡剤を５
〜１０重量部、架橋ポリエチレン細断物以外の組成物の
総和が２５重量部以上で構成される架橋ポリエチレン混
和物からなることを特徴とするものである。架橋ＰＥ細
断物としては、従来より廃棄処分されていた架橋ＰＥ押
出しオーバーフロー等のプラスチック廃材を適宜好まし
いサイズに細断する事によって得ることが好ましく、こ
れにより資源の有効化を図ることができる。架橋ＰＥ細
断物のサイズとしては、０．５ｍｍ〜１０．０ｍｍの範
囲であればよいが、好ましくは０．５ｍｍ〜６．０ｍ
ｍ、さらに好ましくは０．５ｍｍ〜３．０ｍｍの範囲で
ある。
【０００６】架橋ＰＥ混和物は架橋ＰＥ細断物の他に、
結合剤を含むことが好ましい。結合剤としては、押出成
形機により容易に溶融し、架橋ＰＥ細断物を好適に分散
・結合できるものであれば特に限定されず、ＬＤＰＥ
（低密度ポリエチレン）、ＥＥＡ、ＥＶＡ、ＥＭＡ、Ｅ
ＰＤＭ等が挙げられる。前記架橋ＰＥ混和物には、発泡
剤が含まれていればさらに好ましい。発泡剤としては、
重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、ＡＤＣＡ、Ｂ
ＳＨ、ＯＢＳＨ、ＴＳＨ等が挙げられる。
結合剤を含むことが好ましい。結合剤としては、押出成
形機により容易に溶融し、架橋ＰＥ細断物を好適に分散
・結合できるものであれば特に限定されず、ＬＤＰＥ
（低密度ポリエチレン）、ＥＥＡ、ＥＶＡ、ＥＭＡ、Ｅ
ＰＤＭ等が挙げられる。前記架橋ＰＥ混和物には、発泡
剤が含まれていればさらに好ましい。発泡剤としては、
重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、ＡＤＣＡ、Ｂ
ＳＨ、ＯＢＳＨ、ＴＳＨ等が挙げられる。
【０００７】前記架橋ＰＥ混和物の組成としては、架橋
ＰＥ細断物１００重量部に対して、ＬＤＰＥを１５〜３
０重量部、発泡剤を５〜１０重量部であることが好まし
く、さらには架橋ＰＥ細断物１００重量部に対して、Ｌ
ＤＰＥを１５〜２０重量部、発泡剤を５〜１０重量部で
あることが好ましく、より好ましくは架橋ＰＥ細断物１
００重量部に対して、ＬＤＰＥを１５重量部、発泡剤を
１０重量部であることである。
ＰＥ細断物１００重量部に対して、ＬＤＰＥを１５〜３
０重量部、発泡剤を５〜１０重量部であることが好まし
く、さらには架橋ＰＥ細断物１００重量部に対して、Ｌ
ＤＰＥを１５〜２０重量部、発泡剤を５〜１０重量部で
あることが好ましく、より好ましくは架橋ＰＥ細断物１
００重量部に対して、ＬＤＰＥを１５重量部、発泡剤を
１０重量部であることである。
【０００８】前記架橋ＰＥ混和物を介在として有する低
圧用配線ケーブルは、その用途上から柔軟性や表面性の
優れたものであることが好ましく、具体的には介在物の
柔軟性として曲げ応力が２Ｎ／mm2 以下、表面性として
表面起伏０．２mm以下であることが好ましい。
圧用配線ケーブルは、その用途上から柔軟性や表面性の
優れたものであることが好ましく、具体的には介在物の
柔軟性として曲げ応力が２Ｎ／mm2 以下、表面性として
表面起伏０．２mm以下であることが好ましい。
【０００９】前記架橋ＰＥ混和物中には、本発明のケー
ブルの特性を損なわなければ、他の成分を含んでいても
よい。他成分としては、可塑剤、安定剤、シキソトロピ
ー付与剤、ゲル化促進剤、離型剤、発泡促進剤、紫外線
吸収剤、着色剤等が挙げられる。
ブルの特性を損なわなければ、他の成分を含んでいても
よい。他成分としては、可塑剤、安定剤、シキソトロピ
ー付与剤、ゲル化促進剤、離型剤、発泡促進剤、紫外線
吸収剤、着色剤等が挙げられる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る低圧用配線ケ
ーブルの好適な実施の形態を添付図面を参照して説明す
る。図１は、本発明に係る低圧用配線ケーブルの構成を
示す斜視図、図２は、図１の低圧用配線ケーブルの正面
図である。なお、本実施例では、低圧用配線ケーブルと
して２心のビニル絶縁ビニルシースケーブルが適用され
た場合について説明するが、３芯のビニル絶縁ビニルシ
ースケーブルにおいても同様である。また、従来構造と
同一部分については同一符号を用いて説明は省略する。
図において、銅導体２には押出しによるＰＶＣの絶縁処
理が施され、絶縁線心３（ＰＶＣ絶縁体）が形成され
る。２本の絶縁線心３は、軸方向に沿って相互に撚られ
るとともに、後述する架橋ＰＥ混和物介在７がケーブル
の円形形状を確保する目的で線心３間の隙間に充填され
る。そして、ビニル絶縁ビニルシースケーブル１は、絶
縁線心３および架橋ＰＥ混和物介在７を被覆するＰＶＣ
シース６を外装に設けて構成される。
ーブルの好適な実施の形態を添付図面を参照して説明す
る。図１は、本発明に係る低圧用配線ケーブルの構成を
示す斜視図、図２は、図１の低圧用配線ケーブルの正面
図である。なお、本実施例では、低圧用配線ケーブルと
して２心のビニル絶縁ビニルシースケーブルが適用され
た場合について説明するが、３芯のビニル絶縁ビニルシ
ースケーブルにおいても同様である。また、従来構造と
同一部分については同一符号を用いて説明は省略する。
図において、銅導体２には押出しによるＰＶＣの絶縁処
理が施され、絶縁線心３（ＰＶＣ絶縁体）が形成され
る。２本の絶縁線心３は、軸方向に沿って相互に撚られ
るとともに、後述する架橋ＰＥ混和物介在７がケーブル
の円形形状を確保する目的で線心３間の隙間に充填され
る。そして、ビニル絶縁ビニルシースケーブル１は、絶
縁線心３および架橋ＰＥ混和物介在７を被覆するＰＶＣ
シース６を外装に設けて構成される。
【００１１】前記架橋ＰＥ混和物介在７の組成例として
は、従来より廃棄処分されていた架橋ＰＥ押出オーバー
フロー等のプラスチック廃材を適宜好ましいサイズに細
断した架橋ＰＥ細断物を、ＬＤＰＥなどの結合剤中に分
散し、発泡剤等で結合剤を発泡させたものが挙げられ
る。上記構成によるビニル絶縁ビニルシースケーブル１
は、ＰＶＣ絶縁体３と架橋ＰＥ混和物介在７とＰＶＣシ
ース６との間に相溶性がない為，剥離が容易であり、し
たがって、ケーブル施工工事での介在７の剥ぎ取り作業
が行い易く、また分離リサイクルも容易である。また、
架橋ＰＥとして、架橋ＰＥ押出オーバーフローの細断物
を使用することにより、従来より廃棄処分されていたも
のを有用資源としてリサイクル活用することができる。
さらに、上記構成のケーブル１は、従来のケーブルのよ
うなジュート縒り込みやテープ巻き付け等の複雑な製造
方法を採る必要もない。以下に、上記構成のビニル絶縁
ビニルシースケーブル１の製造工程を説明する。
は、従来より廃棄処分されていた架橋ＰＥ押出オーバー
フロー等のプラスチック廃材を適宜好ましいサイズに細
断した架橋ＰＥ細断物を、ＬＤＰＥなどの結合剤中に分
散し、発泡剤等で結合剤を発泡させたものが挙げられ
る。上記構成によるビニル絶縁ビニルシースケーブル１
は、ＰＶＣ絶縁体３と架橋ＰＥ混和物介在７とＰＶＣシ
ース６との間に相溶性がない為，剥離が容易であり、し
たがって、ケーブル施工工事での介在７の剥ぎ取り作業
が行い易く、また分離リサイクルも容易である。また、
架橋ＰＥとして、架橋ＰＥ押出オーバーフローの細断物
を使用することにより、従来より廃棄処分されていたも
のを有用資源としてリサイクル活用することができる。
さらに、上記構成のケーブル１は、従来のケーブルのよ
うなジュート縒り込みやテープ巻き付け等の複雑な製造
方法を採る必要もない。以下に、上記構成のビニル絶縁
ビニルシースケーブル１の製造工程を説明する。
【００１２】上記構成によるビニル絶縁ビニルシースケ
ーブルの製造は、従来公知の押出し被覆法によって介在
が線心間に充実される。即ち、予備成形品として、銅導
体にＰＶＣを絶縁処理して形成されたＰＶＣ絶縁体は、
例えば２本縒り合わせ状態で押出し装置に連続搬送され
る。押出し装置は、一般的なクロスヘッド押出し機が適
用でき、介在材料となるＬＤＰＥの結合剤等に架橋ＰＥ
混和物を分散してなるプラスチック粒状物が、ホッパー
から供給されて、スクリューフィーダによってクロスヘ
ッドに連続注入されると、クロスヘッドに設けられた予
熱ダイスで加熱されながら、直角方向から搬送されてく
る前記ＰＶＣ絶縁体の口金を通して線心間に架橋ＰＥ混
和物介在（図１、２参照）として充実される。この充実
中、架橋ＰＥ混和物に配合した発泡剤が主に結合剤を発
泡させるとともに、架橋ＰＥ混和物は熱可塑性物質なの
で押出し後は冷却するだけでゲル化が進行する。なお、
発泡剤が発泡することで、介在充填物は柔軟性が高めら
れる。その後、線材はシース押出し機に案内されて、Ｐ
ＶＣシースを外装として被覆し製品化される。
ーブルの製造は、従来公知の押出し被覆法によって介在
が線心間に充実される。即ち、予備成形品として、銅導
体にＰＶＣを絶縁処理して形成されたＰＶＣ絶縁体は、
例えば２本縒り合わせ状態で押出し装置に連続搬送され
る。押出し装置は、一般的なクロスヘッド押出し機が適
用でき、介在材料となるＬＤＰＥの結合剤等に架橋ＰＥ
混和物を分散してなるプラスチック粒状物が、ホッパー
から供給されて、スクリューフィーダによってクロスヘ
ッドに連続注入されると、クロスヘッドに設けられた予
熱ダイスで加熱されながら、直角方向から搬送されてく
る前記ＰＶＣ絶縁体の口金を通して線心間に架橋ＰＥ混
和物介在（図１、２参照）として充実される。この充実
中、架橋ＰＥ混和物に配合した発泡剤が主に結合剤を発
泡させるとともに、架橋ＰＥ混和物は熱可塑性物質なの
で押出し後は冷却するだけでゲル化が進行する。なお、
発泡剤が発泡することで、介在充填物は柔軟性が高めら
れる。その後、線材はシース押出し機に案内されて、Ｐ
ＶＣシースを外装として被覆し製品化される。
【００１３】本発明の低圧用配線ケーブルは、その架橋
ＰＥ混和物介在７の組成・成分比を特定することによ
り、用途上、外観品質上から、柔軟性（曲げ応力）や軽
量化（重量）、表面性の優れたケーブルとすることがで
きる。
ＰＥ混和物介在７の組成・成分比を特定することによ
り、用途上、外観品質上から、柔軟性（曲げ応力）や軽
量化（重量）、表面性の優れたケーブルとすることがで
きる。
【００１４】
【実施例】架橋ＰＥ混和物介在７の組成・成分比に関わ
る評価を、実施例を用いて詳細に説明するが、本発明は
この実施例に限定されるものではない。架橋ＰＥ混和物
介在として、下記表１に示す組成のケーブルを作成し、
その柔軟性および表面起伏を評価した。
る評価を、実施例を用いて詳細に説明するが、本発明は
この実施例に限定されるものではない。架橋ＰＥ混和物
介在として、下記表１に示す組成のケーブルを作成し、
その柔軟性および表面起伏を評価した。
【００１５】
【表１】
【００１６】その結果、架橋ＰＥ細断物１００重量部に
対して、ＬＤＰＥを１５〜３０重量部、発泡剤を５〜１
０重量部含み、架橋ＰＥ細断物以外の組成物の総和が２
５重量部以上である介在のケーブルが、柔軟性および表
面起伏の双方ともに優れていることが分かった。
対して、ＬＤＰＥを１５〜３０重量部、発泡剤を５〜１
０重量部含み、架橋ＰＥ細断物以外の組成物の総和が２
５重量部以上である介在のケーブルが、柔軟性および表
面起伏の双方ともに優れていることが分かった。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る低圧
用配線ケーブルは、絶縁線心間の隙間に、架橋ＰＥ細断
物を主体とする架橋ＰＥ混和物介在を配しているので、
ＰＶＣ絶縁体と介在とＰＶＣシースとの間に相溶性がな
く、したがって、ケーブル施工工事での介在の剥ぎ取り
作業が行い易く、また分離リサイクルも容易である。ま
た、上記構成のケーブルは、従来のケーブルのようなジ
ュート縒り込みやテープ巻き付け等の複雑な製造方法を
採る必要がなく、製造も容易である。さらに、架橋ＰＥ
細断物として、架橋ＰＥ押出オーバーフローを使用する
ことにより、従来より廃棄処分されていたものを有用資
源としてリサイクル活用することができる。そのうえ、
前記介在の組成、成分比を特定することにより、柔軟性
および表面起伏をより好ましいケーブルとすることがで
きる。
用配線ケーブルは、絶縁線心間の隙間に、架橋ＰＥ細断
物を主体とする架橋ＰＥ混和物介在を配しているので、
ＰＶＣ絶縁体と介在とＰＶＣシースとの間に相溶性がな
く、したがって、ケーブル施工工事での介在の剥ぎ取り
作業が行い易く、また分離リサイクルも容易である。ま
た、上記構成のケーブルは、従来のケーブルのようなジ
ュート縒り込みやテープ巻き付け等の複雑な製造方法を
採る必要がなく、製造も容易である。さらに、架橋ＰＥ
細断物として、架橋ＰＥ押出オーバーフローを使用する
ことにより、従来より廃棄処分されていたものを有用資
源としてリサイクル活用することができる。そのうえ、
前記介在の組成、成分比を特定することにより、柔軟性
および表面起伏をより好ましいケーブルとすることがで
きる。
【図１】本発明に係る低圧用配線ケーブルの構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図２】図１の低圧用配線ケーブルの正面図である。
【図３】従来の低圧用配線ケーブルの構成を示す斜視図
である。
である。
【図４】図３の低圧用配線ケーブルの正面図である。
１ ビニル絶縁ビニルシースケーブル
２ 銅導体
３ 絶縁線心（ＰＶＣ絶縁体）
７ 架橋ＰＥ混和物介在
６ ＰＶＣシース
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01B 7/17
H01B 3/44
H01B 15/00
Claims (3)
- 【請求項１】 複数本の絶縁線心間に介在を充填してな
る低圧用配線ケーブルにおいて、前記介在が架橋ポリエ
チレン細断物１００重量部に対して、ＬＤＰＥを１５〜
３０重量部、発泡剤を５〜１０重量部、架橋ポリエチレ
ン細断物以外の組成物の総和が２５重量部以上で構成さ
れる架橋ポリエチレン混和物からなることを特徴とする
低圧用配線ケーブル。 - 【請求項２】 前記架橋ポリエチレン細断物のサイズが
０．５ｍｍ〜１０．０ｍｍであることを特徴とする請求
項１記載の低圧用配線ケーブル。 - 【請求項３】 前記介在の曲げ応力が２Ｎ（ニュート
ン）以下であることを特徴とする請求項１記載の低圧用
配線ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05334496A JP3414576B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 低圧用配線ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05334496A JP3414576B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 低圧用配線ケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09245536A JPH09245536A (ja) | 1997-09-19 |
| JP3414576B2 true JP3414576B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=12940162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05334496A Expired - Lifetime JP3414576B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 低圧用配線ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3414576B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5886229B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2016-03-16 | タツタ電線株式会社 | ケーブル |
| CN111627602A (zh) * | 2019-02-27 | 2020-09-04 | 云南多宝电缆集团股份有限公司 | 一种高寿命无卤共挤辐照家装线及其生产方法 |
| JP6838679B2 (ja) * | 2020-09-10 | 2021-03-03 | 日立金属株式会社 | ケーブル |
| CN113421723B (zh) * | 2021-08-24 | 2021-11-16 | 启东市罗源光伏设备有限公司 | 一种光伏用电缆回收装置 |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP05334496A patent/JP3414576B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09245536A (ja) | 1997-09-19 |
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