JP4962431B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、光学センサを利用して感光体の新旧を検知する画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この画像形成装置では、感光体側面に位相マークが取り付けられているとともに、感光体を回転させるギアに半円形の反射板が取り付けられており、光学センサから位相マークに至る検出光路を遮るように反射板の位置設定が新品時になされている。反射板は感光体の新規稼働時に検出光路から外れるように構成されており、以後、光学センサから発光される光が位相マークによって反射されるようになる。
上記の画像形成装置では、光学センサから発光される光が反射板によって反射される時間と位相マークによって反射される時間とは異なるように設定されており、感光体の回転開始時から予め記憶された時間、光学センサが反射光を受光していると、反射板からの反射光を受光したものとみなし、感光体の新品を検知する。一方、感光体の回転開始時から予め記憶された時間、光学センサが反射光を受光していないと、感光体の旧品を検知する。
特開2001−092194公報
ところで、画像形成装置によっては感光体の交換時にユーザが感光体に手を触れる可能性があるものもある。この場合、交換時にユーザが反射板に触れて新品時の位置から旧品時の位置に回転すると、新品の感光体が旧品の感光体として検知されてしまう可能性が高くなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数の感光体が一体的に取り付けられている感光体ユニットを着脱可能な構成の画像形成装置において、感光体ユニットの新品の検知精度を向上させる画像形成装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像形成装置であって、本体ケースと、前記本体ケースに着脱可能であり、複数の感光体が取り付けられている感光体ユニットと、各前記感光体の回転位相を検知する位相検知手段と、前記感光体ユニットが新品であるときの各前記感光体の回転位相の組み合わせである新品位相パターンを記憶している記憶手段と、前記位相検知手段によって検知される2以上の前記感光体の位相パターンが前記新品位相パターンと一致するか否かを判定し、一致する場合は、前記感光体ユニットは新品であると判定する新旧検知手段と、を備える。
この発明によると、位相検知手段によって検知される2以上の感光体の位相パターンが新品位相パターンと一致するか否かを判定することにより、感光体ユニットが新品であるか否かを判定する。したがって、例えば感光体ユニットを交換する際にユーザがいずれかの感光体を誤って回転させてしまっても、他の2つの感光体の位相パターンが新品位相パターンと一致すれば新品であると判定されるので、感光体ユニットの新品の検知精度が向上する。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置であって、前記新旧検知手段は、判定後に各前記感光体の回転位相が一致するように各前記感光体の回転を停止させる。
第3の発明は、第1又は第2の発明の画像形成装置であって、前記新旧検知手段は、前記位相検知手段によって検知される2以上の前記感光体の位相パターンと前記新品位相パターンとのずれ量が所定量以下である場合は、前記感光体ユニットは新品であると判定する。
新品の感光体ユニットであっても、製造公差などにより、位相検知手段によって検知される2以上の感光体の位相パターンが新品位相パターンに完全に一致しないこともあり得る。この発明によると、位相検知手段によって検知される2以上の感光体の位相パターンと新品位相パターンとのずれ量が所定量以下である場合は新品と判定するので、製造公差によって新品ではないと判定されてしまうことを低減できる。
第4の発明は、第1又は第3の発明の画像形成装置であって、前記新旧検知手段は、特定の前記感光体を除外して他の前記感光体の位相パターンのみを用いて前記感光体ユニットが新品であるか否かを判定する。
例えば新品の感光体ユニットに交換する際にユーザが手を触れてしまい易い位置にある感光体は、ユーザが触れて回転してしまうことにより回転位相がずれる可能性が高い。回転位相がずれた感光体を用いて判定しても新品とは判定されないので、そのような回転位相がずれる可能性が高い感光体を用いて判定すると判定効率が悪くなる虞がある。すなわち、回転位相がずれる可能性が高い感光体を除外して他の感光体の位相パターンのみを用いて判定すると、新品であるか否かを効率よく判定できる。
第5の発明は、第4の発明の画像形成装置であって、前記新旧検知手段は、前記感光体ユニットを装着する際に前記感光体ユニットが前記本体ケース内に向かって進行するときの進行方向の最も前側の感光体を除外する。
感光体ユニットを装着する際、ユーザは感光体ユニットの進行方向前側と進行方向後側とを手で持つことが多い。この場合、感光体ユニットの進行方向後側については取っ手を設けることにより感光体に触れ難くくすることができるが、前側についてはユーザが下から手で支えるなどすることが多く、他の感光体に比べて触れ易い。したがって、進行方向の最も前側の感光体は回転位相がずれる可能性が高い感光体であるといえる。
本発明によれば、複数の感光体が一体的に取り付けられている感光体ユニットを着脱可能な構成の画像形成装置において、感光体ユニットの新品の検知精度を向上させる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
(1)プリンタの全体構成
図1は、本発明の実施形態1に係るプリンタ1(画像形成装置の一例)の全体構成図である。以下、図1の紙面右側をプリンタ1の前側、紙面左側をプリンタ1の後側として説明する。
給紙カセット7は、本体ケース2の前方に引き出し可能に本体ケース2の下部に装着されている。給紙カセット7内の用紙4は用紙押圧板9によってピックアップローラ10に向けて押圧されており、ピックアップローラ10と分離パッド11とにより1枚ずつ分離されて搬送される。
給紙カセット7から送り出された用紙4は給紙ローラ12によってレジストローラ13へ送られ、レジストローラ13により所定のタイミングで後方のベルトユニット15上へ送り出される。
ベルトユニット15は、ベルトフレーム20、支持ローラ16、17、搬送ベルト18などを備えている。搬送ベルト18は支持ローラ16、17に張架されており、支持ローラ17が回転駆動されることにより図1における反時計回り方向に循環移動し、その上面に載置された用紙4を後方へ搬送する。
ベルトフレーム20には、4つの転写ローラ19が前後方向に回転可能に支持されている。転写時にはこれらの転写ローラ19と感光体ドラム31(感光体の一例)との間に転写バイアスが印加される。
ベルトユニット15の下側には搬送ベルト18に付着したトナーや紙粉等を除去するためのクリーニング装置21が設けられている。
ベルトユニット15の上方にはプロセス部25が配され、プロセス部25の上方にはスキャナ部27が配されている。
スキャナ部27は、図示しないレーザ発光部から出射されたレーザ光LをK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色に対応する感光体ドラム31の表面に照射する。
プロセス部25は、各色に対応した4つの現像カートリッジ26と、感光体ユニット28とを備えている。
4つの現像カートリッジ26は前後に並んだ状態で感光体ユニット28に着脱可能に設けられている。各現像カートリッジ26は上部にトナー収容室38が設けられ、その下側に供給ローラ39、現像ローラ40、及び層厚規制ブレード41が設けられている。各トナー収容室38には、現像剤として各色の正帯電性の非磁性1成分のトナーがそれぞれ収容されている。また、各トナー収容室38には、トナーを撹拌するためのアジテータ42が設けられている。
感光体ユニット28は、4つの感光体ドラム31(31K〜31C)、各感光体ドラム31に対応して設けられている4つのスコロトロン型の帯電器32などを備えている。本体ケース2の前面には開閉可能な前面カバー3が設けられており、感光体ユニット28は前面カバー3を開放することにより本体ケース2の前面から引き出すことができる。
感光体ドラム31は、感光体ユニット28に一体に設けられており、接地された金属製のドラム軸31Aと、ドラム軸31Aに対して回動可能に設けられた円筒形状のドラム本体31Bとを備えている。ドラム本体31Bの最表層はポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されている。
各感光体ドラム31はそれぞれ互いに独立して回転可能に感光体ユニット28に取り付けられており、図示しない駆動機構によって回転駆動される。図示しない駆動機構は各感光体ドラム31にそれぞれ独立して回転駆動力を伝達することにより、各感光体ドラム31を独立して回転させられるように構成されている。
図1では示していないが、感光体ドラム31の軸方向の一端部の外周面にはドラム本体31Bの外周面よりも相対的に光反射率の高い反射シール51(図2参照)が張り付けられている。この反射シール51は後述する光電センサ52(図2参照)によって感光体ドラム31の回転位相を検出するためのものであり、詳しくは後述する。
各帯電器32は、それぞれ対応する感光体ドラム31の後側斜め上方において、感光体ドラム31と接触しないように所定間隔を隔てて感光体ドラム31と対向配置されている。
本体ケース2内には制御部55が設けられている。制御部55(新旧検知手段の一例)はCPU、ROM(記憶手段の一例)、RAMなどで構成されており、プリンタ1の動作全般を制御する。
(2)印刷動作の概要
感光体ドラム31の表面は帯電器32により一様に正に帯電された後、スキャナ部27からのレーザ光Lの高速走査により露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像は現像ローラ40から供給されるトナーによって現像され、各色のトナー像となる。
その後、搬送ベルト18によって搬送される用紙4が感光体ドラム31と転写ローラ19との間の各転写位置を通る間に、各感光体ドラム31の表面上に担持されたトナー像が、転写ローラ19に印加される負極性の転写バイアスによって用紙4に順次転写される。
トナー像が転写された用紙4はトナー像を用紙4に定着させるために加熱ローラ44と加圧ローラ45との間で加熱され、トナー像が定着された用紙4は本体ケース2上部に設けられた排紙ローラ49へ搬送され、この排紙ローラ49によって排紙トレイ5上に排出される。
(3)感光体ユニットの新旧検知
感光体ドラム31は使用するに従って劣化する。したがってある程度使用すると交換する必要がある。前述したように本実施形態の感光体ドラム31は感光体ユニット28に一体に取り付けられているので、交換の際には感光体ユニット28ごと交換することになる。制御部55は感光体ドラム31の回転数をカウントし、ある回転数を超えると図示しない操作部にメッセージを表示してユーザに感光体ユニット28を交換するよう案内する。
この案内に従ってユーザが感光体ユニット28を交換した場合には、制御部55は回転数をカウントするカウンタ(回転数カウンタ)をリセットする必要がある。リセットしないと交換した新品の感光体ユニット28の交換時期が不明確になってしまう上、交換を案内するメッセージを表示し続けてしまうからである。そのため、制御部55は例えばプリンタ1の電源が投入されたタイミング、あるいは前面カバー3が閉じられたタイミングで感光体ユニット28が新品であるか否かを判定し、新品であると判定した場合には回転数カウンタをクリアする。
本実施形態では、制御部55はプリンタ1の電源が投入されると、あるいは前面カバー3が閉じられると、各感光体ドラム31の回転位相の組み合わせである位相パターンを取得し、取得した位相パターンと新品位相パターンとを比較することにより、感光体ユニット28が新品であるか否かを判定する。以下、具体的に説明する。
(3−1)新品位相パターン
図2は、新品の感光体ユニット28の各感光体ドラム31に設けられている反射シール51及び光電センサ52の位置を示す模式図である。図示するように新品の感光体ユニット28では、感光体ドラム31Yの反射シール51は感光体ドラム31Kの反射シール51の位置を基準として時計回りに90度ずれている。同様に感光体ドラム31Mの反射シール51は時計回りに180度ずれており、感光体ドラム31Cの反射シール51は270度ずれている。
各感光体ドラム31の下方には、反射シール51を検出するための光電センサ52(位相検知手段の一例)がそれぞれ設けられている。光電センサ52はドラム本体31Bの外周面に向けて光を放射する投光器とドラム本体31Bで反射された光を受光する受光器とで構成されており、反射シール51で反射された光を受光すると制御部55に検出信号を出力する。
図3は、図2に示す新品の感光体ユニット28の各感光体ドラム31を同時に回転させたときの各光電センサ52から出力される検出信号の波形図である。なお、ここでは全ての感光体ドラム31を同時に回転させる場合を例に説明するが、必ずしも同時に回転させる必要はなく、例えば一つずつ順に回転させてもよい。
各感光体ドラム31を同時に回転させると、感光体ドラム31Kの検出信号が出力されたときを基準として、90度回転した後に感光体ドラム31Yの検出信号が出力される。同様に180度回転した後に感光体ドラム31Mの検出信号が出力され、270度回転した後に感光体ドラム31Cの検出信号が出力される。
各検出信号はそれぞれ対応する感光体ドラム31の回転位相を表している。そして、これら複数の検出信号が出力されるパターンは、各感光体ドラム31の回転位相の組み合わせである位相パターン(新品位相パターン)を表している。ここで、回転位相とは、感光体ドラム31の外周上の基準点(本実施形態では反射シール51が貼られている位置)が検出されるタイミングであり、位相パターンとは各感光体ドラム31の基準点が検出される時間差あるいは回転角度差をいう。
新品位相パターンは、例えば以下に示すように各感光体ドラム31をある特定の回転速度で回転させたときの隣り合う感光体ドラム31の検出信号が出力される時間差としてROMに記憶される。
感光体ドラム31Kと感光体ドラム31Yとの時間差=時間RKY
感光体ドラム31Yと感光体ドラム31Mとの時間差=時間RYM
感光体ドラム31Mと感光体ドラム31Cとの時間差=時間RMC
なお、新品位相パターンを記憶する方法はこれに限られず、例えば隣り合う感光体ドラム31の検出信号が出力される回転角度差を記憶してもよい。
(3−2)旧品位相パターン
図4は旧品の感光体ユニット28の各感光体ドラム31に設けられている反射シール51の位置を示す模式図であり、図5は旧品の位相パターンを示す波形図である。本実施形態では新旧検知を行った後、図4に示すように各感光体ドラム31の回転位相が一致するように感光体ドラム31の回転を停止させる。この場合、旧品の位相パターン(旧品位相パターン)は図5に示すように各感光体ドラム31について同時に検出信号が出力されるパターンとなる。
(3−3)新旧検知の処理概要
図3に示す新品位相パターンと図5に示す旧品位相パターンとを比較すれば明らかなように、新品位相パターンと旧品位相パターンとは一致しない。したがって、感光体ユニット28が新品であるか否かを判定するためには、その感光体ユニット28の位相パターンを新品位相パターンと比較すればよい。
ただし、本実施形態では全ての感光体ドラム31についての位相パターンを新品位相パターンと比較するのではなく、全ての感光体ドラム31の数よりも少ない数の感光体ドラム31であって且つ2以上の感光体ドラム31の位相パターンと新品位相パターンとを比較する。具体的には例えば、2つの感光体ドラム31の組み合わせを順に選択し、選択した2つの感光体ドラム31についての位相パターンと、新品位相パターンにおける当該選択した2つの感光体ドラム31についての位相パターンとを比較し、一致すれば新品であると判定する。一致しない場合は別の組み合わせについて同様に比較する。そして、最後まで一致しなかった場合は新品ではないと判定する。
このように全ての感光体ドラム31の数よりも少ない数の感光体ドラム31であって且つ2以上の感光体ドラム31の位相パターンと新品位相パターンとを比較するようにすると、ある一つの感光体ドラム31の回転位相がずれてしまったとしても、その感光体ドラム31を含まない組み合わせのときの位相パターンと新品位相パターンとが一致すれば新品であると判定される。したがって、感光体ドラム31が4つある場合は、2つの感光体ドラム31の位相パターンと新品位相パターンとを比較するようにすると、最大2つの感光体ドラム31の回転位相がずれてしまったとしても新品であると判定できることになる。
(3−4)新旧検知処理の流れ
図6は、感光体ユニット28の新旧を判定する処理のフローチャートである。
S101では、制御部55は判定対象の感光体ユニット28の全ての感光体ドラム31を同時に回転させ、各光電センサ52からの検出信号を取得する。これにより判定対象の感光体ユニット28の位相パターンが取得される。なお、必ずしも同時に回転させる必要はなく、例えば一つずつ順に回転させてもよい。
S102では、判定対象の感光体ユニット28の感光体ドラム31K及び感光体ドラム31Yの位相パターンと、新品位相パターンの感光体ドラム31K及び感光体ドラム31Yの位相パターンとが一致するか否かを判定する。
具体的には例えば、制御部55は判定対象の感光体ユニット28において感光体ドラム31Kの検出信号が出力された時から感光体ドラム31Yの検出信号が出力された時までの時間TKYと、新品位相パターンにおける感光体ドラム31Kの検出信号が出力された時から感光体ドラム31Yが出力された時までの時間RKYとを比較する。そして、時間TKYと時間RKYとの時間差(ずれ量)が所定範囲内であれば、一致すると判定する。
ここで所定範囲の誤差を許容しているのは、仮に感光体ドラム31が少々ずれてしまったとしても、それらのずれ量が小さければ、新品であると判定されるようにするためである。
ただし、この所定範囲は時間RKYよりも短い時間であるとする。なぜなら、判定対象の感光体ユニット28が旧品である場合、時間TKYは0となるので、時間TKYと時間RKYとの時間差はRKYとなる。この場合、所定時間が時間RKYよりも長いとすると、時間差(この場合はRKY)は誤差の範囲内であることになり、旧品が新品と誤判定されてしまうからである。逆にいうと、新品位相パターンは、時間RKYが所定時間よりも長くなるように設定されている必要がある。これは他の感光体ドラム31の組み合わせについても同様である。
制御部55は、時間TKYと時間RKYとの時間差が所定範囲内である場合は一致すると判定してS108に進み、所定範囲を超えている場合は一致しないと判定してS103に進む。
S103では、判定対象の感光体ユニット28における感光体ドラム31K及び感光体ドラム31Mの位相パターンと、新品位相パターンにおける感光体ドラム31K及び感光体ドラム31Mの位相パターンとが一致するか否かを判定する。S103の処理はS102の処理と実質的に同一であるため詳細な説明は省略する。以降のS104からS107についても同様である。
S104では、判定対象の感光体ユニット28の感光体ドラム31K及び感光体ドラム31Cの位相パターンと、新品位相パターンの感光体ドラム31K及び感光体ドラム31Cの位相パターンとが一致するか否かを判定する。
S105では、判定対象の感光体ユニット28の感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Mの位相パターンと、新品位相パターンの感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Mの位相パターンとが一致するか否かを判定する。
S106では、判定対象の感光体ユニット28の感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Cの位相パターンと、新品位相パターンの感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Cの位相パターンとが一致するか否かを判定する。
S107では、制御部55は判定対象の感光体ユニット28の感光体ドラム31M及び感光体ドラム31Cの位相パターンと、新品位相パターンの感光体ドラム31M及び感光体ドラム31Cの位相パターンとが一致するか否かを判定する。
S108では、制御部55は感光体ドラム31の回転数カウンタをクリアする。
S109では、制御部55は各感光体ドラム31の回転位相が一致するように各感光体ドラム31をそれぞれ異なるタイミングで停止させる。
なお、ここでは感光体ドラム31K〜感光体ドラム31Cの全てを用いて判定する場合を例に説明したが、特定の感光体ドラム31を除外して他の感光体ドラム31の位相パターンのみを用いて新旧検知を行ってもよい。
具体的には例えば、感光体ユニット28を装着する際に感光体ユニット28が本体ケース2内に向かって進行するときの進行方向(図1の矢印53)の最も前側の感光体ドラム31Cを除外してもよい。感光体ユニット28を装着する際、ユーザは一方の手で感光体ユニット28の進行方向前側を持ち、他方の手で進行方向後側を持つことが多い。この場合、進行方向後側については取っ手54(図1参照)を設けることにより感光体ドラム31Kに触れ難くくすることができるが、前側についてはユーザが下から手で支えるなどすることが多く、そのため感光体ドラム31Cは他の感光体ドラム31K〜31Mに比べてユーザが手を触れ易い。回転位相がずれた感光体ドラム31を用いて判定しても新品とは判定されないので、そのような回転位相がずれる可能性が高い感光体ドラム31Cを用いて判定すると判定効率が悪くなる虞がある。すなわち、感光体ドラム31Cを除外して他の感光体の位相パターンのみを用いて判定すると、効率よく新品を検知できる。
(4)本実施形態の効果
以上説明した本発明の実施形態1に係るプリンタ1によると、全ての感光体ドラム31の数よりも少ない数の感光体ドラム31であって且つ2以上の感光体ドラム31の位相パターンが新品位相パターンと一致するか否かを判定することにより、感光体ユニット28が新品であるか否かを判定する。
したがって、例えば3以上の感光体が一体的に取り付けられている感光体ユニット28の場合、感光体ユニット28を交換する際にユーザがいずれかの感光体を誤って回転させてしまっても、他の2つの感光体の位相パターンが新品位相パターンと一致すれば新品であると判定されるので、感光体ユニット28の新品の検知精度が向上する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では4つの感光体ドラム31がある場合に2つの感光体ドラム31の位相パターンと新品位相パターンとを比較する場合を例に説明したが、2つではなく3つの感光体ドラム31の位相パターンと新品位相パターンとを比較するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では新旧検知を行った後、図4に示すように各感光体ドラム31の回転位相が一致するように感光体ドラム31の回転を停止させるが、2以上の感光体ドラム31の位相パターンが新品位相パターンと一致しないように停止させればよく、必ずしも各感光体ドラム31の回転位相を一致させなくてもよい。
また、上記実施形態では各感光体ドラム31の回転位相が一致するように回転を停止させるが、回転数カウンタがある回転数を超えているときは、別のパターンで停止させるようにしてもよい。そして、新旧検知の際に感光体ユニットの位相パターンが当該別の位相パターンと一致する場合には、寿命がきているものとして使用しないようにしてもよい。これにより、例えばあるプリンタから取り外された感光体ユニットが誤って別のプリンタに装着されたとしても、当該別のプリンタで当該別の位相パターンを検出することにより、使用しないようにすることができる。
(3)上記実施形態では新旧検知を行った後、反射シールの位置が一致するように感光体ドラム31の回転を停止させる。ところで、感光体ドラム31の断面(回転軸心に垂直な断面)は完全な円であるわけではなく、周方向で回転軸心までの距離が異なる場合もある。この場合、回転軸心までの距離が最も遠い点(「ピーク点」という)に反射シールを張るようにするとよい。これにより、反射シールの位置が一致するように感光体ドラム31の回転を停止させると、各感光体ドラムのピーク点の回転位相を一致させることができる。
逆にいうと、すでに反射シールの位置で各感光体ドラムのピーク点の回転位相を一致させる構成を有している画像形成装置の場合は、本発明を適用することにより、新たな構成部品を追加することなく感光体ユニットの新品の検知精度を向上させることができる。
(4)上記実施形態では一つの新品位相パターンを例に説明したが、新品位相パターンは複数あってもよい。例えば、複数種類の感光体ユニットがある場合、種類ごとに新品位相パターンが異なるようにし、新旧検知の際に新品位相パターンによって感光体ユニットの種類を判別するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では感光体ドラム31の外周面に反射シール51を張り付ける場合を例に説明したが、例えば感光体ドラム31の端面に反射シール51を張り付け、軸方向から光を放射して検出する構成であってもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図。 本発明の一実施形態に係る新品の感光体ユニットの各感光体ドラムに設けられている反射シールの位置を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る新品の感光体ユニットの位相パターンを示す波形図。 本発明の一実施形態に係る旧品の感光体ユニットの各感光体ドラムに設けられている反射シールの位置を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る旧品の感光体ユニットの位相パターンを示す波形図。 本発明の一実施形態に係るフローチャート。
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)
2…本体ケース
28…感光体ユニット
31K、31Y、31M、31C…感光体ドラム(感光体)
52…光電センサ(位相検知手段)
55…制御部(記憶手段、新旧検知手段)

Claims (5)

  1. 本体ケースと、
    前記本体ケースに着脱可能であり、複数の感光体が取り付けられている感光体ユニットと、
    各前記感光体の回転位相を検知する位相検知手段と、
    前記感光体ユニットが新品であるときの各前記感光体の回転位相の組み合わせである新品位相パターンを記憶している記憶手段と、
    前記位相検知手段によって検知される2以上の前記感光体の位相パターンが前記新品位相パターンと一致するか否かを判定し、一致する場合は、前記感光体ユニットは新品であると判定する新旧検知手段と、
    を備え
    前記新旧検知手段は、判定後に2以上の前記感光体の位相パターンが前記新品位相パターンと一致しないように各前記感光体の回転を停止させる画像形成装置。
  2. 前記新旧検知手段は、判定後に各前記感光体の回転位相が一致するように各前記感光体の回転を停止させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記新旧検知手段は、前記位相検知手段によって検知される2以上の前記感光体の位相パターンと前記新品位相パターンとのずれ量が所定量以下である場合は、前記感光体ユニットは新品であると判定する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記新旧検知手段は、特定の前記感光体を除外して他の前記感光体の位相パターンのみを用いて前記感光体ユニットが新品であるか否かを判定する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記新旧検知手段は、前記感光体ユニットを装着する際に前記感光体ユニットが前記本体ケース内に向かって進行するときの進行方向の最も前側の感光体を除外する請求項4に記載の画像形成装置。
JP2008174930A 2008-07-03 2008-07-03 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4962431B2 (ja)

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