JP2014126690A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014126690A
JP2014126690A JP2012283193A JP2012283193A JP2014126690A JP 2014126690 A JP2014126690 A JP 2014126690A JP 2012283193 A JP2012283193 A JP 2012283193A JP 2012283193 A JP2012283193 A JP 2012283193A JP 2014126690 A JP2014126690 A JP 2014126690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
image forming
forming apparatus
charging voltage
electrostatic latent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012283193A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Nakagawa
純一 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2012283193A priority Critical patent/JP2014126690A/ja
Publication of JP2014126690A publication Critical patent/JP2014126690A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】感光体ドラムの膜厚の検知精度を向上させ、画像品質の劣化を抑制する。
【解決手段】静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御部と、前記静電潜像担持体に光を照射し、反射した光を受光する受発光素子と、前記受発光素子で受光した光のスペクトル解析を行う受発光素子制御部とを有し、前記受発光素子制御部によるスペクトル解析の結果に基づいて前記帯電電圧制御部が前記帯電電圧を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタや複写機等の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、感光体ドラムに対する帯電、露光および除電を繰り返すことにより、感光体ドラムの膜厚が低下して表面電位が上昇することによる画像品質の劣化を防止するため、感光体ドラムの表面に光を照射する発光素子と、その光の反射光を受光する受光素子とを有する膜厚センサを備え、受光素子が受光した反射光量に基づいて感光体ドラムの膜厚を算出するようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−347545号公報
しかしながら、従来の技術においては、感光体ドラムの表面にトナーや紙粉のような付着物が存在する場合、感光体ドラムからの反射光量がばらついてしまい、感光体ドラムの膜厚を正確に検知することができず、画像品質が劣化してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、感光体ドラムの膜厚の検知精度を向上させ、画像品質の劣化を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御部と、前記静電潜像担持体に光を照射し、反射した光を受光する受発光素子と、前記受発光素子で受光した光のスペクトル解析を行う受発光素子制御部とを有し、前記受発光素子制御部によるスペクトル解析の結果に基づいて前記帯電電圧制御部が前記帯電電圧を制御することを特徴とする。
このようにした本発明は、感光体ドラムの膜厚の検知精度を向上させ、画像品質の劣化を抑制することができるという効果が得られる。
第1の実施例における画像形成部の構成を示す説明図 第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図 第1の実施例における画像形成装置の制御構成を示すブロック図 第1の実施例における感光体ドラムの構成を示す説明図 第1の実施例における感光体ドラムと受発光素子の位置を示す説明図 第1の実施例における帯電補正処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例におけるCTL膜厚による感光体ドラムの表面電位を表すグラフ 第1の実施例におけるCTL膜厚による反射光スペクトルを表すグラフ 第1の実施例におけるトナー付着時と未付着時の反射光スペクトルを表すグラフ 第2の実施例における画像形成装置の構成を示すブロック図 第2の実施例における帯電補正処理の流れを示すフローチャート 第2の実施例における帯電補正処理の変形例の流れを示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における画像形成装置の構成を示す概略側面図である。
図2において、画像形成装置1は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色の現像剤としてのトナーによる印刷が可能なプリンタや複写機等であり、用紙カセット20と、ホッピングローラ21と、搬送ローラユニット22と、用紙位置検出センサ73と、吸着ローラ74と、現像装置11(11K、11Y、11M、11C)と、転写ベルト60と、駆動ローラ61、62と、転写ローラ63と、定着ユニット24と、排出ローラ対26とにより構成されている。なお、本実施例では、画像形成装置1をプリンタとして説明する。
用紙カセット20は、内部に複数枚の記録媒体90を堆積した状態で収納するものである。
ホッピングローラ21は、回転することにより用紙カセット20に収納された記録媒体90を1枚ずつ分離して取り出すものである。
搬送ローラユニット22は、ホッピングローラ21により取り出された記録媒体90を引き出して搬送するものである。
用紙位置検出センサ73は、搬送ローラユニット22により搬送された記録媒体90の先端を検知するものである。
吸着ローラ74は、搬送ローラユニット22により搬送された記録媒体90を転写ベルト60上に吸着させるものである。
現像装置11(11K、11Y、11M、11C)は、静電潜像を担持する感光体ドラム51(51K、51Y、51M、51C)と、感光体ドラム51を露光する露光装置としてのLED(Light Emitting Diode)15(15K、15Y、15M、15C)と、感光体ドラム51の表面を一様に帯電させる帯電ローラ52(52K、52Y、52M、52C)と、LED15の露光により感光体ドラム51に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体としての現像ローラ53(53K、53Y、53M、53C)と、トナーを貯蔵するトナータンク54(54K、54Y、54M、54C)と、トナータンク54のトナーを現像ローラ53に供給する現像剤供給部材としての供給ローラ55(55K、55Y、55M、55C)と、現像ローラ53のトナー層を規制する現像剤規制部材としての現像ブレード56(56K、56Y、56M、56C)と、発光部571(571K、571Y、571M、571C)および受光部572(572K、572Y、572M、572C)からなる感光体ドラム膜厚検知手段としての受発光素子57(57K、57Y、57M、57C)と、感光体ドラム51に残留したトナーを掻き取るクリーニングブレード58(58K、58Y、58M、58C)とを備え、感光体ドラム51(51K、51Y、51M、51C)に、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のトナー像を現像するものである。
なお、現像装置11K、11Y、11M、11Cは、それぞれ同じ構成であり、現像するトナーの色が異なるものであり、その詳細は後述する。
転写ベルト60は、現像装置11K、11Y、11M、11Cに対向して配置され、吸着ローラ74により吸着された記録媒体90を搬送するものである。
駆動ローラ61、62は、無端状の転写ベルト60を張架するとともに、回転駆動させるものである。
転写ローラ63(63K、63Y、63M、63C)は、転写ベルト60を挟んで感光体ドラム51(51K、51Y、51M、51C)に対向して配置され、感光体ドラム51(51K、51Y、51M、51C)に現像されたトナー像を転写ベルト60により搬送される記録媒体90上に転写するものである。
定着ユニット24は、加熱ローラ71および加圧ローラ72からなり、加熱ローラ71および加圧ローラ72により記録媒体90に転写されたトナー像を加熱および加圧して記録媒体90に定着させるものである。
排出ローラ対26は、定着ユニット24によりトナー像が定着された記録媒体90を搬送し、装置外へ排出するものである。
図3は第1の実施例における画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
図3において、画像形成装置1は、印刷制御部30と、インタフェイス制御部32と、操作入力部33と、ROM(Read Only Memory)35およびRAM(Random Access Memory)36からなるメモリ34と、CPU(Central Processing Unit)37と、各種センサ38と、プロセス制御部40と、現像ローラ53に印加する電圧を制御する現像電圧制御部41と、供給ローラ55に印加する電圧を制御する供給電圧制御部42と、現像ブレード56に印加する電圧を制御する層形成電圧制御部43と、帯電ローラ52に印加する電圧を制御する帯電電圧制御部44と、LED15(15K、15Y、15M、15C)を制御する露光制御部45と、感光体ドラムモータ50を制御するモータ制御部46と、発光部571および受光部572を制御する受発光素子制御部47とを含んで構成されている。
インタフェイス制御部32は、情報入力手段としての上位装置31から印刷データおよび制御命令(制御コマンド)を受信するものである。
印刷制御部30は、インタフェイス制御部32を介して受信した印刷データおよび制御命令に基づいて画像形成装置1の印刷動作を制御するものである。
操作入力部33は、操作者の入力操作を受け付ける操作ボタン等の入力手段およびディスプレイ等の表示手段を備えた操作パネル等である。
メモリ34は、ROM35およびRAM36からなる記憶部であり、ROM35は画像形成装置1全体の動作の制御および処理を行うための制御プログラム(ソフトウェア)や制御データ等を記憶し、RAM36は制御プログラムの実行に伴って生成される各種情報を一時的に記憶するものである。なお、本実施例では、ROM35は、書き換え可能なフラッシュROM等を用いるものとする。
主制御部としてのCPU37は、メモリ34のROM35に格納された制御プログラムに基づいて画像形成装置1全体の動作の制御および処理を行う。
各種センサ38は、図2に示す用紙位置検出センサ73を含み、記録媒体を検出するセンサである。
プロセス制御部40は、印刷制御部30からの指示に基づいて各ローラへ印加する電圧の制御を行うものである。
現像電圧制御部41は、現像部内の現像ローラ53に印加する電圧(現像電圧)を制御するものであり、供給電圧制御部42は、現像部内の供給ローラ55に印加する電圧(供給電圧)を制御するものであり、層形成電圧制御部43は、現像部内の現像ブレード56に印加する電圧を制御するものである。
帯電電圧制御部44は、帯電ローラ52に印加する電圧(帯電電圧)を制御するものである。この帯電電圧制御部44は、受発光素子制御部47によるスペクトル解析の結果に基づいて帯電電圧を制御する。
露光制御部45は、印刷データに応じてLED15(15K、15Y、15M、15C)の露光を制御するものである。
モータ制御部46は、感光体ドラムモータ50を制御し、図2に示す感光体ドラム51を回転駆動するものである。図2に示す感光体ドラム51、現像ローラ53および供給ローラ55の一方の端部には駆動を伝達するギヤが配設され、現像ローラ53および供給ローラ55のギヤが感光体ドラム51のギヤと噛合うことにより、現像ローラ53および供給ローラ55は感光体ドラムモータ50により回転駆動される。
受発光素子制御部47は、感光体ドラム51に光を照射し、反射した光を受光する受発光素子としての発光部571および受光部572を制御し、受光部572で受光した光のスペクトル解析を行うものである。
ここで、スペクトル解析とは、発光部571が感光体ドラム51に照射した光の反射光を受光部572で受光し、受光した光の波長毎の強さを計測し、計測した強さが最大となる波長を検出することである。
なお、インタフェイス制御部32、操作入力部33、メモリ34、CPU37、および各種センサ38は、印刷制御部30と接続され、印刷制御部30へ信号を出力し、またプロセス制御部40、現像電圧制御部41、供給電圧制御部42、層形成電圧制御部43、帯電電圧制御部44、露光制御部45、モータ制御部46、および受発光素子制御部47は、印刷制御部30と接続され、印刷制御部30からの出力信号を受けて動作する。
図1は第1の実施例における画像形成部の構成を示す説明図である。
図1において、画像形成部100は、現像装置11と、CPU37と、印刷制御部30と、受発光素子制御部47と、帯電電圧制御部44とにより構成され、現像装置11は、感光体ドラム51と、LED15と、帯電ローラ52と、現像ローラ53と、トナータンク54と、供給ローラ55と、現像ブレード56と、発光部571および受光部572からなる受発光素子57と、クリーニングブレード58とにより構成されている。
静電潜像を担持する静電潜像担持体としての感光体ドラム51は、表面に静電潜像を生成するものであり、図3に示す感光体ドラムモータ50の駆動により図中矢印Aが示す方向に回転するものである。
帯電部材としての帯電ローラ52は、帯電電圧制御部44の制御により所定の電圧が印加され、感光体ドラム51の表面を一様に帯電させるものである。
LED15は、感光体ドラム51の表面に向けて配置され、印刷データに基づいて選択的に光を感光体ドラム51の表面に照射して露光し、静電潜像を形成するものである。
トナータンク54は、現像剤としてのトナーを貯蔵するものであり、そのトナーは記録媒体に可視像を描くものである。本実施例のトナーは、ポリエステル樹脂、着色剤、帯電制御剤、および離型剤で構成され、外添剤(疎水シリカ)が添加されており、粉砕法により得られた粉砕形状の平均粒径8μmの現像剤を利用する。
現像ローラ53は、感光体ドラム51上に形成された静電潜像にトナーを現像するものであり、金属製のシャフトの外周に弾性体が取り付けられて構成される。例えば、現像ローラ53は、金属製のシャフト上に弾性体としてゴム硬度70°(アスカーC)の半導電性のウレタンゴムを用いて構成される。
供給ローラ55は、トナータンク54に貯蔵されたトナーを現像ローラ53に供給するものである。
現像ブレード56は、現像ローラ53上のトナー層を一定の層厚に規制するものである。
クリーニングブレード58は、記録媒体に転写されず感光体ドラム51上に残留したトナーを取り除くものである。
受発光素子57は、帯電ローラ52とLED15との間の感光体ドラム51の近傍に配設され、発光部571と受光部572とから構成されている。発光部571は、白色光を感光体ドラム51の表面に照射するものであり、受光部572は、発光部571が照射した光の感光体ドラム51からの反射光を受光するものである。受光部572で受光した反射光は、受発光素子制御部47によりスペクトル解析される。
CPU37は、受発光素子制御部47によりスペクトル解析された反射光のスペクトルの値と、帯電ローラ52に印加する帯電電圧とが対応付けられた補正値テーブルの値を基に帯電電圧を算出する。印刷制御部30は、CPU37により算出された帯電電圧に基づいて帯電電圧制御部44を用いて帯電ローラ52に補正された帯電電圧を印加する。
図5は第1の実施例における感光体ドラムと受発光素子の位置を示す説明図である。
図5において、受発光素子57は、感光体ドラム51の長手方向における略中央に配置される。
図4は第1の実施例における感光体ドラムの構成を示す説明図である。
図4において、感光体ドラム51は、本実施例では、基材としてのアルミニウム素管51aと、アルミニウム素管51a上に積層したUCL(下引き層)51bと、UCL(下引き層)51b上に積層したCGL(電荷発生層)51cと、CGL(電荷発生層)51c上に積層したCTL(電荷輸送層)51dとにより構成されている。
CGL(電荷発生層)51cは、図2に示すLED15により露光されることにより電荷を発生する。
CTL(電荷輸送層)51dは、CGL(電荷発生層)51cで発生した電荷を感光体ドラム51表面に輸送する。
UCL(下引き層)51bは、アルミニウム素管51aから発生した電荷を遮断し、CGL(電荷発生層)51cで発生した電荷をアルミニウム素管51aに輸送する。
このように構成された感光体ドラム51は、経時で帯電、露光および除電を繰り返すことにより、CTL(電荷輸送層)51dが削れ、膜厚が減少してしまう。
上述した構成の作用について説明する。
まず、画像形成装置が行う印刷処理の動作を図2に基づいて説明する。
用紙カセット20に収納されている記録媒体90は、ホッピングローラ21により1枚ずつ分離された後、搬送ローラユニット22により搬送され、吸着ローラ74により転写ベルト60上に吸着される。
転写ベルト60上に吸着された記録媒体90は、回転する転写ベルト60により搬送され、転写ローラ63(63K、63Y、63M、63C)により現像装置11(11K、11Y、11M、11C)の感光体ドラム51(51K、51Y、51M、51C)上に現像されたトナー像が転写される。
記録媒体90に転写されたトナー像は、定着ユニット24により加熱および加圧されて記録媒体90上に定着される。
トナー像が定着された記録媒体90は、排出ローラ対26により装置外へ排出されて印刷動作が終了する。
次に、画像形成部の動作を図1に基づいて説明する。
まず、感光体ドラム51は、図3に示す感光体ドラムモータ50により図1中矢印Aが示す方向に回転し、帯電ローラ52により帯電された後、LED15により露光されて静電潜像が形成される。
一方、トナーは供給ローラ55により現像ローラ53上に供給され、現像ブレード56により現像ローラ53上に供給されたトナーの層厚が規制される。
層厚が規制された現像ローラ53上のトナーは、現像ローラ53から感光体ドラム51上に形成された静電潜像上に移動し、感光体ドラム51上でトナー像を形成する。
感光体ドラム51上に形成されたトナー像は、転写ローラ63により記録媒体90上に転写され、また記録媒体90に転写されず感光体ドラム51上に残留したトナーは、クリーニングブレード58により取り除かれる。
本実施例において、帯電ローラ52に印加する帯電電圧を−1000V、現像ローラ53に印加する現像電圧を−200V、供給ローラ55に印加する供給電圧を−300Vとした。
次に、画像形成部が行う帯電補正処理を図6の第1の実施例における帯電補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1を参照しながら説明する。
S1:まず、画像形成装置1に電源が投入されるものとする。
S2:画像形成装置1の印刷制御部30は、ROM35からドラムカウントの値を読み出す。ここで、1ドラムカウントとは、用紙約1枚(例えば、A4版)の印刷を行うために必要な感光体ドラムの回転数をいう。
S3:印刷制御部30は、CPU37により、ROM35から読み出したドラムカウントが500×n(nは自然数)に達したか否かを判定し、達したと判定すると処理をS4へ移行し、達していないと判定すると処理をS8へ移行し印刷処理を開始する。すなわち、印刷制御部30は、500ドラムカウント毎に、感光体ドラム51の膜減り量を計測し(S4)、帯電電圧の補正値を決定する(S5、S6)。
S4:ドラムカウントが500×n(nは自然数)に達したと判定した印刷制御部30は、受発光素子制御部47により感光体ドラム51表面の反射スペクトルを計測(スペクトル解析)する。
S5:印刷制御部30は、ROM35から帯電電圧補正値テーブルを読み出す。この帯電電圧補正テーブルは、感光体ドラム51の膜減り量と、反射光スペクトルのピーク位置(反射光の強さが最大となる波長、以下同じ)の変化量と、帯電電圧の補正値とが対応付けられたデータテーブルであり、例えば表1に示すデータテーブルである。
Figure 2014126690
S6:印刷制御部30は、CPU37により、CTL膜厚18μmの感光体ドラム51の反射光スペクトルのピーク位置(基準波長)と、S4において計測した感光体ドラム51の反射光スペクトルのピーク位置との差を算出し、その差を反射光スペクトルのピーク位置の変化量とし、表1に示す帯電電圧補正値テーブルに基づいて帯電電圧の補正値を決定する。なお、帯電電圧補正値テーブルは、反射光スペクトルのピーク位置の変化量が大きくなるにつれ、印加する帯電電圧の絶対値を小さくする補正値が記述されている。
S7:印刷制御部30は、帯電電圧の補正値に基づいて帯電電圧を補正し、帯電電圧制御部44により、補正した帯電電圧を帯電ローラ52に印加する。
S8:印刷制御部30は、印刷処理を開始する。なお、印刷制御部30は印刷処理を終了すると処理をS2へ移行する。
ここで、図4に示す感光体ドラム51のCTL(電荷輸送層)51dの膜厚による感光体ドラム51表面電位の違いについて図7を用いて図4を参照しながら説明する。
図7は第1の実施例におけるCTL膜厚による感光体ドラムの表面電位を表すグラフであり、縦軸は感光体ドラムの表面電位(−V)、横軸は帯電電圧(−V)を表し、「○」は、CTL(電荷輸送層)の膜厚が18μm、「△」は、CTL(電荷輸送層)の膜厚が14μm、「□」は、CTL(電荷輸送層)の膜厚が10μmの特性を表している。
図7において、帯電電圧が同じでもCTL(電荷輸送層)51dの膜厚によって帯電される感光体ドラム51の表面電位が図中矢印B2に示すように異なる。例えば、感光体ドラム51のCTL(電荷輸送層)51dの膜厚が10μmと18μmとにおいて、表面電位を同じにするには、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が10μmに印加する帯電電圧を、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmに印加する帯電電圧に対して図中矢印B1に示す帯電電圧の差として絶対値で100V下げなければならない。
したがって、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmから10μmへ8μm減ったとき、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmのときと同じ表面電位にするためには、帯電電圧を絶対値で100V下げなければならない。すなわち、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚がa(μm)減ったとき、膜厚が減る前と同じ表面電位にするためには、帯電電圧を絶対値で12.5a(V)下げなければならない。
次に、図4に示す感光体ドラム51のCTL(電荷輸送層)51dの膜厚による反射光スペクトルの違いについて図8を用いて図4を参照しながら説明する。
図8は第1の実施例におけるCTL膜厚による反射光スペクトルを表すグラフであり、縦軸は反射光スペクトルの強弱、横軸は発光の波長(nm)を表し、「○」は、CTL(電荷輸送層)の膜厚が18μm、「△」は、CTL(電荷輸送層)の膜厚が12μmの特性を表している。
図8において、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmから12μmへ6μm減ったとき、反射光のスペクトルのピークの位置が、図中矢印B3が示すように約20nm、長波長側へシフトする。すなわち、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚がa(μm)減ると、反射光のスペクトルのピークの位置が約3a(nm)、長波長側へシフトする。
表1に示す帯電補正値テーブルは、図7および図8をもとに、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmのときの反射光のスペクトルのピーク位置に対し、計測した反射光のスペクトルのピーク位置の変化量に基づいて、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmのときの帯電電圧の絶対値から下げる帯電電圧補正値(絶対値)を表している。
例えば、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmのときの帯電電圧を−1000Vとすると、反射光スペクトルのピーク位置の変化量が3nm(CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が1μm減)のとき、帯電電圧を−1000Vから絶対値で12.5V下げて−987.5Vとするように補正する。
図9は第1の実施例におけるトナー付着時と未付着時の反射光スペクトルを表すグラフであり、CTL(電荷輸送層)51dの膜厚が12μmの感光体ドラムにおいて残留トナーが付着しているときと残留トナーが付着していないときの反射光スペクトルの違いを表している。なお、縦軸は反射光スペクトルの強弱、横軸は発光の波長(nm)を表している。
残留トナーが付着しているときと、残留トナーが付着していないときでは、反射光スペクトルのピークの位置は同じであるが、残留トナーが付着していないときに比べて残留トナーが付着しているときの反射光スペクトルの強度が低くなっていた。
本実施例では、残留トナーの付着により影響を受ける反射光スペクトルの強度そのものを直接的に用いるのでなく、相対的な反射光のスペクトルのピーク位置の変化量に基づいて感光体ドラムのCTL(電荷輸送層)51dの膜減り量を検出するようにしているため、感光体ドラムに残留トナーが付着している場合であっても正確にCTL(電荷輸送層)51dの膜減り量を検出することができる。
このように、本実施例では、図1に示す感光体ドラム51の反射光のスペクトルのピーク位置の変化量を検知する受発光素子制御部およびその変化量に基づいて感光体ドラム51のCTL(電荷輸送層)の膜減り量を算出する印刷制御部を備えたことにより、感光体ドラム51の膜厚の検知精度を向上させることができる。
また、検知した膜減り量に応じて帯電電圧制御部44により帯電ローラ52に印加する帯電電圧を補正するようにしたことにより、感光体ドラム51の表面電位を適正にすることができ、正に帯電したトナーが感光体ドラム51に移動しやすくなるために発生するカブリの悪化を抑制し、画像品質の劣化を抑制することができる。
以上説明したように、第1の実施例では、感光体ドラムの反射光のスペクトルのピーク位置の変化量を検知する受発光素子制御部およびその変化量に基づいて感光体ドラムのCTL(電荷輸送層)の膜減り量を算出する印刷制御部を備え、検知した膜減り量に応じて帯電電圧制御部により帯電ローラに印加する帯電電圧を補正するようにしたことにより、感光体ドラムの膜厚の検知精度を向上させ、画像品質の劣化を抑制することができるという効果が得られる。
第2の実施例の画像形成装置の構成は、第1の実施例の画像形成装置の構成に寿命判断部を追加したものとしている。その第2の実施例の画像形成装置の構成を説明する。
図10は第2の実施例における画像形成装置の構成を示すブロック図である。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10において、画像形成装置1は、印刷制御部30と、インタフェイス制御部32と、操作入力部33と、ROM35およびRAM36からなるメモリ34と、CPU37と、各種センサ38と、寿命判断部39と、プロセス制御部40と、現像ローラ53に印加する電圧を制御する現像電圧制御部41と、供給ローラ55に印加する電圧を制御する供給電圧制御部42と、現像ブレード56に印加する電圧を制御する層形成電圧制御部43と、帯電ローラ52に印加する電圧を制御する帯電電圧制御部44と、LED15(15K、15Y、15M、15C)を制御する露光制御部45と、感光体ドラムモータ50を制御するモータ制御部46と、発光部571および受光部572を制御する受発光素子制御部47とを含んで構成されている。
寿命判断部39は、受発光素子制御部47によるスペクトル解析の結果に基づいて感光体ドラムの交換要否を判断するものである。この寿命判断部39は、図4に示す感光体ドラム51のCTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmのときの反射光のスペクトルのピーク位置に対し、計測した反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が、閾値(例えば、30nm)以上か否かを判定し、反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が閾値以上であると判定した場合、感光体ドラム51の寿命に達した(交換が必要)と判断し、印刷制御部30が操作入力部33により感光体ドラム51が寿命に達し、交換が必要である旨の表示を行う。
上述した構成の作用について説明する。
画像形成部が行う帯電補正処理を図11の第2の実施例における帯電補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図10を参照しながら説明する。なお、画像形成装置および画像形成部の動作は、第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
S101〜S104:図6におけるS1〜S4と同様の処理なので説明を省略する。
S105:印刷制御部30は、CPU37により、図4に示す感光体ドラム51のCTL(電荷輸送層)51dの膜厚が18μmのときの反射光のスペクトルのピーク位置に対し、計測した反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)を算出する。なお、膜厚が18μmのときの反射光のスペクトルのピーク位置を表す情報はROM35に記憶されているものとする。
S106:寿命判断部39は、S105において算出された反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上であると判定すると処理をS107へ移行し、閾値未満であると判定すると処理をS108へ移行する。
S107:寿命判断部39により反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が閾値以上であると判定されると印刷制御部30は、操作入力部33に感光体ドラムが寿命に達し、交換が必要である旨の表示を行い、印刷処理を開始することなく本処理を終了する。
S108:寿命判断部39により反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が閾値未満であると判定されると印刷制御部30は、印刷処理を開始する。なお、印刷制御部30は印刷処理を終了すると処理をS102へ移行する。
このように、寿命判断部39により反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が閾値以上であることを検知するようにしたことにより、感光体ドラムの寿命を正確に検知することができ、交換の要否を利用者に報知することができる。
次に、画像形成部が行う帯電補正処理の変形例を図12の第2の実施例における帯電補正処理の変形例の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図10を参照しながら説明する。
なお、本変形例は、寿命判断部39が、算出された反射光のスペクトルのピーク位置の差(変化量)が閾値未満であると判定した場合、第1の実施例と同様に帯電電圧の補正を行うようにしたものである。
S201〜S207:図11におけるS101〜S107と同様の処理なので説明を省略する。
S208:印刷制御部30は、ROM35から帯電電圧補正値テーブルを読み出す。この帯電電圧補正テーブルは、感光体ドラム51の膜減り量と、反射光スペクトルのピーク位置の変化量と、帯電電圧の補正値とが対応付けられたデータテーブルであり、例えば表1に示すデータテーブルである。
S209:印刷制御部30は、CPU37により、CTL膜厚18μmの感光体ドラム51の反射光スペクトルのピーク位置と、S204において計測した感光体ドラム51の反射光スペクトルのピーク位置との差を算出し、表1に示す帯電電圧補正値テーブルに基づいて帯電電圧の補正値を決定する。
S210:印刷制御部30は、帯電電圧の補正値に基づいて帯電電圧を補正し、帯電電圧制御部44により、補正した帯電電圧を帯電ローラ52に印加する。
S211:印刷制御部30は、印刷処理を開始する。なお、印刷制御部30は印刷処理を終了すると処理をS202へ移行する。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、感光体ドラムの寿命を正確に検知することができ、交換の要否を利用者に報知することができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られることなく、画像形成装置を複写機、ファクシミリ装置、または複合機(MFP)としても良い。
1 画像形成装置
11 現像装置
15 LED
20 用紙カセット
21 ホッピングローラ
22 搬送ローラユニット
24 定着ユニット
26 排出ローラ対
30 印刷制御部
32 インタフェイス制御部
34 メモリ
37 CPU
38 各種センサ
39 寿命判断部
40 プロセス制御部
41 現像電圧制御部
42 供給電圧制御部
43 層形成電圧制御部
44 帯電電圧制御部
45 露光制御部
46 モータ制御部
47 受発光素子制御部
50 感光体ドラムモータ
51 感光体ドラム
52 帯電ローラ
53 現像ローラ
54 トナータンク
55 供給ローラ
56 現像ブレード
57 受発光素子
571 発光部
572 受光部
58 クリーニングブレード
60 転写ベルト
61、62 駆動ローラ
63 転写ローラ

Claims (7)

  1. 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御部と、
    前記静電潜像担持体に光を照射し、反射した光を受光する受発光素子と、
    前記受発光素子で受光した光のスペクトル解析を行う受発光素子制御部とを有し、
    前記受発光素子制御部によるスペクトル解析の結果に基づいて前記帯電電圧制御部が前記帯電電圧を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記受発光素子制御部は、前記受発光素子で受光した光の波長毎の強さを計測し、前記スペクトル解析を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記スペクトル解析は、前記計測した光の波長毎の強さが最大となる波長を検出することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記帯電電圧制御部は、前記受発光素子制御部が検出した前記波長と基準波長との差に基づいて前記帯電電圧を補正することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記帯電電圧制御部は、前記受発光素子制御部が検出した前記波長と基準波長との差が大きくなるにつれ、前記帯電電圧の絶対値を小さくすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記静電潜像担持体の交換要否を判断する寿命判断部を有し、
    前記受発光素子制御部によるスペクトル解析の結果に基づいて前記寿命判断部が前記静電潜像担持体の交換要否を判断することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記寿命判断部は、前記差が閾値以上であるとき、前記静電潜像担持体の交換が必要と判断することを特徴とする画像形成装置。
JP2012283193A 2012-12-26 2012-12-26 画像形成装置 Pending JP2014126690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012283193A JP2014126690A (ja) 2012-12-26 2012-12-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012283193A JP2014126690A (ja) 2012-12-26 2012-12-26 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014126690A true JP2014126690A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51406234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012283193A Pending JP2014126690A (ja) 2012-12-26 2012-12-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014126690A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004715A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004715A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4355002B2 (ja) 画像形成装置
CN1776538A (zh) 图像形成装置及处理卡盒
JP2009015013A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP2007034087A (ja) 画像形成装置
JP4443589B2 (ja) 現像装置およびこれを備える画像形成装置
JP2006227325A (ja) 画像形成装置
JP2012155116A (ja) 画像形成装置
JP4712068B2 (ja) 画像形成装置
JP5103843B2 (ja) 画像形成装置
JP2008158246A (ja) 画像形成装置
JP2005173102A (ja) 画像形成装置とトナー補給方法
JP2006235103A (ja) 画像形成装置及びその制御プログラム
JP2011154146A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、制御プログラム及び記録媒体
JP2014126690A (ja) 画像形成装置
JP5538937B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009222892A (ja) 画像形成装置及び同装置におけるイメージングユニットのライフ判定方法
JP2013054251A (ja) 現像剤終了判定方法
JP7087914B2 (ja) 画像形成装置
JP7077040B2 (ja) 画像形成装置
JP7338253B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、現像装置を制御する方法、および現像装置を制御するプログラム
JP6814387B2 (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2009294239A (ja) 画像形成装置
JP2006308940A (ja) 画像形成装置
JP2017161559A (ja) 画像形成装置、画像濃度調整方法及びプログラム
JP2018017868A (ja) 画像形成装置