JP4962049B2 - 圧延機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧延機の振動を防止するための技術に関するものである。
鋼板などの圧延において、圧延機の異常振動であるチャタリングが発生すると被圧延材の板厚変動を生じる。このため、従来から圧延機の振動を防止するための数多くの提案がなされている。例えば、特許文献1〜3は、チャタリングの発生原因となる圧延バイト部の潤滑条件を適正に保つための技術である。
一方、チャタリングの発生原因に対する対策ではなく、チャタリングを成長させないための圧延機の構造に関する検討もなされている。チャタリングは圧延機の固有振動であり、複数あるいは無数にある固有振動モードのなかで、ワークロールの上下逆位相の振動モードであるという考え方である。例えば、特許文献4では、圧延機ハウジングの固有振動数に一致させた周波数にバネ定数を設定した動吸振器をハウジング上に設置することで、ワークロールの上下振動を防止しようとしている。また、特許文献5では、圧延機の上下ワークロール間にダンパーを取り付けることで、上下振動を防止しようとしている。
ところで、ワークロールの上下逆位相振動モードは垂直方向の振動現象であるが、実際のチャタリング現象発生時には、垂直だけでなく水平方向の振動も連成して生じている。一般に3次元構造物の振動は、構造物全体で連成して振動モードを形成している。着目している部位の振動を抑制することが機構上難しい場合、連成している別の部位の任意方向振動を制振することで、その振動モードの固有振動数や減衰比を変化させ、結果として、着目している部位の振動を抑制することができる。圧延機のチャタリングについても同様の考え方が適用できる。上記特許文献4はこのような考え方に基づくものであり、また、例えば、特許文献6では、垂直方向振動であるチャタリングの抑制のためにロールチョックの水平方向の振動を低減する考え方を開示している。この特許文献6の考え方によると、チャタリング抑制装置を考案する場合の設置範囲を広げて考えることができ、装置開発の自由度が増す。
一方、ロールチョックの押し付け装置として、ロールチョッククランプ装置が知られている。圧延機のロール交換作業は、ロールユニット(ワークロールまたはバックアップロール、ベアリングおよびロールチョック(軸受箱)からなるユニット)を圧延機ハウジングから取り出して新品と交換する作業であるが、作業を簡便にするためにロールユニットとハウジング間(両者の摺動面)には隙間(遊び)を設けてある。圧延時にはロールユニットがこの隙間の間で動いてしまうため、一般にはくさび状のライナーを装入したり、隙間を埋めるような直動シリンダを装備するといった、ロールチョッククランプ装置を適用する。例えば、特許文献7〜10には、そのようなロールチョッククランプ装置が示されている。
特開昭52−81054号公報 特開昭57−156807号公報 特開昭60−18219号公報 特開平5−104117号公報 特開平9−174122号公報 特開2001−137915号公報 特開昭61−129208号公報 特開平8−174009号公報 実開昭63−80006号公報 特開2001−340907号公報
特許文献1〜3に示されるような潤滑条件を適正に保つ技術は、圧下荷重、被圧延材の変形抵抗、ロールの変形や摩擦、圧延油の濃度、動粘度、温度など、複雑な要因が関係するため、これらが日々刻々変化する操業において常に適正な状態を保つことは極めて困難である。
特許文献4に示されるような圧延機に動吸振器を取り付ける技術や、特許文献5に示されるような上下ワークロール間をダンパーで接続する技術は、ワークロールの上下振動を直接減衰させることを狙ったものであるが、装置が複雑で大掛かりであるため、実操業で頻繁に起こるロール交換作業を阻害するので現実的ではない。
一方、特許文献7〜10に示されるようなロールチョッククランプ装置は、ロールチョックをハウジングに対して水平方向に固定するのでチャタリング防止効果が期待される。ロールチョッククランプ装置の機能は、ロールチョックとハウジングの間に強いバネ剛性を与えることであり、このバネ剛性は圧延精度の向上のためにはロールがハウジングに対して動かない状態を実現させるために必要である。しかしながら、バネ剛性を強化することは圧延機の固有振動数を多少変化させるだけであり、チャタリングを制御する効果は期待できない。実際、本発明者らが実機を対象として調査、検討したところによれば、ロールチョッククランプ装置を装備する圧延機と装備しない圧延機とでチャタリングの発生確率に有意差は見られなかった。
また、特許文献6に示される技術も、後述するように、本発明者らによる検討の結果、チャタリング抑制機能を十分に果たさないことが判った。
したがって本発明の目的は、このような従来技術の課題を解決し、チャタリングの発生を効果的に抑制できる圧延機を提供することにある。
特許文献6には、制振手段として、水平方向でロールチョックとハウジング間にダンパー装置または剛体の押し付け装置を設置することが示されているが、本発明者らによる検討の結果では、このような制振手段では、適切なチャタリング抑制機能を果せないことが判った。その理由は、特許文献6の制振手段(例えば、ダンパー装置)では、ダンパーは振動の第一ピークに対しては有効に働くが、ダンパーが押しのけられた後はロールチョックとダンパーとの間に遊びが生じてしまい、ダンパー機能を発揮できなくなるからである。言うまでもないが、例えば、特許文献6の図9に示されるような油圧シリンダ(ダンパー)にチョック押し付け方向の圧力を発生させた場合、作動油が封入されていることと同じであるから、ダンパーとしては機能しない。つまり、この特許文献6の機構では、ダンパー機能または押し付け機能のいずれか一方の機能しか果たせない。
そこで、このような従来技術の課題を解決すべく検討を重ねた結果、ロールチョックとハウジング間に、ロールチョックとハウジング間でバネ剛性要素として機能するバネ剛性手段と、同じく振動減衰要素として機能する制振手段とを並列に備えるロールチョッククランプ装置を設けることにより、非常に優れたチャタリング抑制効果が得られることが判った。
本発明は、このような知見に基づきなされたもので、以下を要旨とするものである。
[1]ロールチョックとハウジング間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、ロールチョックを水平方向でハウジングに対して拘束するようにした圧延機であって、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がロールチョックとハウジングのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられ、
前記クランプ体(1)が基体部(a)に対して進退可能なクランプピストン(1a)からなり、前記バネ剛性手段(2)が流体圧、磁力、弾性体による弾性力のうちの少なくとも1つの付勢作用で前記クランプピストン(1a)を付勢する付勢機構(2a)からなり、前記制振手段(3)が前記基体部(a)とクランプピストン(1a)間を連結するダンパー(3a)からなり、
該ダンパー(3a)は、前記クランプピストン(1a)内に形成されたシリンダ室(4)と、該シリンダ室(4)内に進退可能に配置されるピストン(5)と、前記シリンダ室(4)からクランプピストン(1a)の後端に貫通する挿通孔を通じて前記ピストン(5)を基体部(a)に連結するピストンロッド(6)を備えることを特徴とする圧延機。
[2]上記[1]の圧延機において、ロールチョッククランプ装置(A)は、ワークロールチョックおよび/またはバックアップロールチョックの片側または両側とハウジング間に介在することを特徴とする圧延機。
[3]バックアップロールチョックが1対のアーム部を有し、該1対のアーム部間にワークロールチョックが配置され、該ワークロールチョックと前記バックアップロールチョックのアーム部間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、ワークロールチョックを水平方向でバックアップロールチョックに対して拘束するようにした圧延機であって、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がワークロールチョックとバックアップロールチョックのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられることを特徴とする圧延機。
[4]上記[3]の圧延機において、ロールチョッククランプ装置(A)は、ワークロールチョックの片側または両側とバックアップロールチョックのアーム部間に介在することを特徴とする圧延機。
[5]上記[3]または[4]の圧延機において、さらに、バックアップロールチョックとハウジング間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、バックアップロールチョックを水平方向でハウジングに対して拘束するようにした圧延機であって、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がバックアップロールチョックとハウジングのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられることを特徴とする圧延機。
[6]バックアップロールチョックが1対のアーム部を有し、該1対のアーム部間にワークロールチョックが配置され、バックアップロールチョックとハウジング間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、バックアップロールチョックを水平方向でハウジングに対して拘束するようにした圧延機であって、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がバックアップロールチョックとハウジングのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられることを特徴とする圧延機。
[7]上記[5]または[6]の圧延機において、ロールチョッククランプ装置(A)は、バックアップロールチョックの片側または両側とハウジング間に介在することを特徴とする圧延機。
[8]上記[3]〜[7]のいずれかの圧延機において、制振手段(3)がダンパー(3a)からなることを特徴とする圧延機。
[9]上記[8]の圧延機において、クランプ体(1)が基体部(a)に対して進退可能なクランプピストン(1a)からなり、バネ剛性手段(2)が流体圧、磁力、弾性体による弾性力のうちの少なくとも1つの付勢作用で前記クランプピストン(1a)を付勢する付勢機構(2a)からなり、制振手段(3)が前記基体部(a)とクランプピストン(1a)間を連結するダンパー(3a)からなることを特徴とする圧延機。
[10]上記[9]の圧延機において、ダンパー(3a)は、クランプピストン(1a)内に形成されたシリンダ室(4)と、該シリンダ室(4)内に進退可能に配置されるピストン(5)と、前記シリンダ室(4)からクランプピストン(1a)の後端に貫通する挿通孔を通じて前記ピストン(5)を基体部(a)に連結するピストンロッド(6)を備えることを特徴とする圧延機。
本発明の圧延機は、ロールチョッククランプ装置(A),(A),(A)を構成するクランプ体(1)が、バネ剛性手段(2)の付勢作用により、水平方向で振動するロールチョックまたはハウジングの変位に追随してロールチョックに常に押し当てられ、制振手段(3)は、このようなクランプ体(1)を介してロールチョックの振動を減衰するので、その振動減衰機能を常に有効に発揮することができる。このためロールの水平方向振動が効果的に抑制され、水平垂直振動が連成しているチャタリングを効果的に抑制することができる。この結果、チャタリングを抑制するためのバイト部潤滑条件を考慮することなく圧延操業を行うことが可能となり、例えば、圧延速度の制限を解除することができ、圧延機モーターの能力限界で圧延・通板が可能となり、生産性を飛躍的に向上させることができる。
図1は、本発明の圧延機の一実施形態を示す概念図である。図において、7はハウジング、8x,8yは上下ワークロール、10x,10yはそれらのロールチョック(ワークロールチョック)、9x,9yは上下バックアップロール、11x,11yはそれらのロールチョック(バックアップロールチョック)、Aはロールチョッククランプ装置である。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、上下ワークロール8x,8yを「ワークロール8」と、ロールチョック10x,10yを「ロールチョック10」と、上下バックアップロール9x,9yを「バックアップロール9」と、ロールチョック11x,11yを「ロールチョック11」と、それぞれ言う場合がある。
この実施形態では、上下ワークロール8x,8yの各両端を支持するロールチョック10x,10yとハウジング7間に各々ロールチョッククランプ装置Aを介在させ、このロールチョッククランプ装置Aにより、ロールチョック10x,10yを水平方向でハウジング7に対して拘束するようにしている。
前記各ロールチョッククランプ装置Aは、その基体部a(装置本体)に対して進退可能なクランプ体1を有するともに、このクランプ体1をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段2と、クランプ体1の振動を減衰する制振手段3(振動減衰手段)を有している。これらバネ剛性手段2と制振手段3は、並列した関係で上記のような機能を果たすべくクランプ体1と各々連係している。すなわち、基体部aとクランプ体1との間にあって、バネ剛性手段2はクランプ体1を付勢してロールチョック10x,10yに押し付け、制振手段3はロールチョック10x,10yに追随して振動(変位)するクランプ体1を制振する。
各ロールチョッククランプ装置Aは、その基体部aがハウジング7に固定されるとともに、ロールチョック10x,10yに対して、クランプ体1がバネ剛性手段2のバネ剛性で押し付けられている。
前記バネ剛性手段2は、そのバネ剛性でクランプ体1を付勢し、ロールチョック10x,10yに押し付けることが可能な手段であれば如何なるものでもよいが、通常は、油圧や気体圧(空気圧など)などの流体圧、磁石による磁力、コイルスプリングや皿バネなどの弾性体による弾性力のうちの少なくとも1つの付勢作用でクランプ体1を付勢する付勢機構が用いられる。上記流体圧による付勢機構は、実質的に油圧シリンダ機構、空圧シリンダ機構などからなるものである。また、付勢機構としては、例えば、ボールネジ式の電導シリンダ機構などを用いてもよい。
前記制振手段3は、バネ剛性手段2によりクランプ体1が押し付けられるロールチョック10x,10yの振動を、クランプ体1を介して減衰するものであり、このような機能を発揮できる手段であれば如何なるものでもよいが、通常はダンパー(例えば、油圧ダンパー、摩擦ダンパー、MRダンパー(磁気粘性流体ダンパー)、ERダンパー(電気粘性流体ダンパー)、鉛ダンパーなど)が用いられる。
本発明の圧延機では、ロールチョッククランプ装置Aは、ワークロール8のロールチョック10とハウジング7間、バックアップロール9のロールチョック11とハウジング7間のいずれか一方に設けてもよいし、両方に設けてもよい。また、その場合に、ロールチョッククランプ装置Aは、図1の実施形態のようにロールチョックの両側とハウジング7間に設けてもよいし、ロールチョックの片側とハウジング7間に設けてもよい。
図2は、本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図であり、ロールチョッククランプ装置Aを、ワークロール8x,8yのロールチョック10x,10yとハウジング7間だけでなく、バックアップロール9x,9yのロールチョック11x,11yとハウジング7間にも設けたものである。
なお、各ロールチョッククランプ装置Aの構成は、図1の実施形態と同じであるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3は本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図であり、各ロールチョック10x,10y,11x,11yの片側とハウジング7間にのみロールチョッククランプ装置Aを設けたものである。この場合、各ロールチョック10x,10y,11x,11yの他側の側面は、ロールチョッククランプ装置Aのバネ剛性手段2により、ハウジング7の本体またはこれと一体の部材に押し当てられた状態になる。本実施形態では、各ロールチョック10x,10y,11x,11yの他側の側面は、ハウジング7の本体に固定されたシリンダブロック70(ロール持ち上げ用などのシリンダ装置を内蔵したブロック)に押し当てられている。
なお、各ロールチョッククランプ装置Aの構成は、図1の実施形態と同じであるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本発明の圧延機では、ロールチョッククランプ装置Aは、その基体部aがロールチョックに固定されるとともに、ハウジング7に対して、クランプ体1がバネ剛性手段2のバネ剛性で押し付けられるようにしてもよい。図4は、そのような圧延機の実施形態を示す概念図であり、ロールチョッククランプ装置Aの基体部aがロールチョック10x,10yに固定されるとともに、ハウジング7に対して、クランプ体1がバネ剛性手段2のバネ剛性で押し付けられている。同様の構成は、ロールチョック11x,11yとハウジング7間に設けるロールチョッククランプ装置Aに適用してもよい。
なお、各ロールチョッククランプ装置Aの他の構成は、図1の実施形態と同じであるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、ロールチョッククランプ装置Aの基体部aは、ロールチョックまたはハウジング7の本体に直接固定されるようにしてもよいし、ロールチョックやハウジング7の本体に設けられるライナーやブロックを介して固定されるようにしてもよい。図5は、ロールチョッククランプ装置Aの基体部aをライナーやブロックを介してハウジング7に固定する場合の実施形態を示す概念図であり、ロールチョック10x,10yの片側とハウジング7間に設けられるロールチョッククランプ装置Aでは、その基体部aはライナー12を介してハウジング7に固定され、一方、ロールチョック10x,10yの他側とハウジング7間に設けられるロールチョッククランプ装置Aでは、その基体部aはブロック13を介してハウジング7に固定されている。同様の構成は、ロールチョック11x,11yとハウジング7間に設けるロールチョッククランプ装置Aに適用してもよい。
なお、ロールチョッククランプ装置Aの他の構成は、図1の実施形態と同じであるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
以上述べた各実施形態のロールチョッククランプ装置Aでは、バネ剛性手段2と制振手段3が並列した関係でクランプ体1と連係し、クランプ体1を介してロールチョック10または11(以下、「ロールチョック10」を例に説明する)の振動を適切に減衰させる。すなわち、クランプ体1は、バネ剛性手段2の付勢作用により、水平方向で振動するロールチョック10の変位に追随して、その先端がロールチョック10またはハウジング7に常に押し当てられる。制振手段3は、このようにロールチョック10に追随するクランプ体1を介してロールチョック10の振動を減衰するので、常に振動減衰機能を発揮することができ、このためロールの水平方向振動が効果的に抑制され、水平垂直振動が連成しているチャタリングも効果的に抑制される。
次に、本発明の圧延機が備えるロールチョッククランプ装置Aのより具体的な実施形態について説明する。
図6および図7は、ロールチョッククランプ装置Aの一実施形態を示すもので、図6はロールチョッククランプ装置Aの縦断面図、図7はダンパーを部分的に示す縦断面図である。
この実施形態のロールチョッククランプ装置Aは、さきに概念図(図1〜図5)で示したクランプ体1が、基体部aに対して進退可能なクランプピストン1aで構成され、同じくバネ剛性手段2が、油圧の付勢作用で前記クランプピストン1aを付勢する付勢機構2aで構成され、同じく制振手段3が、前記基体部aとクランプピストン1a間を連結するダンパー3aで構成されている。
前記ロールチョッククランプ装置Aの基体部aは、先端が開放したシリンダ14を備え、この基体部aのシリンダ14に前記クランプピストン1aが進退可能に保持されている。このクランプピストン1aは、後半部分がシリンダ14内にスライド可能に嵌挿されている。なお、クランプピストン1aは、その内部にダンパー3aを収める構造とするなどのために、本体100とその後部側に連結される部材101,102などで構成されている。
前記付勢機構2aは、前記クランプピストン1aの後端が面するシリンダ内部空間であるシリンダ室140と、このシリンダ室140に作動油を供給する油液通路15などから構成され、この油液通路15は図示しない油圧源に通じている。このような付勢機構2aは、油圧によりクランプピストン1aを付勢する。
前記ダンパー3aは油圧ダンパーで構成されており、図7に示すように前記クランプピストン1a内に形成されたシリンダ室4と、このシリンダ室4内に進退可能に配置されるピストン5と、このピストン5を基体部a(シリンダ14)に連結するピストンロッド6とを備えている。前記シリンダ室4からクランプピストン1aの後端に挿通孔16が貫通しており、一端側がピストン5に固定された前記ピストンロッド6は、この挿通孔16に嵌挿され、その他端側がシリンダ14の内底部に固定されることで、ピストン5を基体部aに対して連結している。
ピストン5とシリンダ室4の内周面との間には適当な間隙が設けられ、これがピストン5の移動に伴って作動油を移動させるための通路17を構成している。シリンダ室4内には作動油が充填・封入されるが、シリンダ室4内のピストン5の両側(移動方向の前後)は、それぞれ油液室40a,40bを構成し、これら油液室40a,40bは前記通路17を介して連通している。
このようなダンパー3aによれば、ロールチョック10または11の振動がクランプピストン1aに伝わり、例えば、クランプピストン1aが図中矢印k方向に変位(移動)すると、油液室40a内が高圧になるので、油液室40a内の作動油が通路17を通って油液室40b内に流入する。このようにして作動油が通路17を通過する際に油圧抵抗力が生じ、この油圧抵抗力によって、クランプピストン1aの変位(移動)に伴うシリンダ室4内でのピストン5の相対変位が緩衝される。
以上のようなロールチョッククランプ装置Aは、クランプピストン1aがロールチョック方向に対して水平に進退できるよう、基体部a(シリンダ14など)がハウジング7に固定される。付勢機構2aは、一定の油圧がかけられることでクランプピストン1aを付勢し、このように付勢されたクランプピストン1aは、その先端側部分がハウジング内側面から突出し、その先端面がロールチョック10または11(以下、「ロールチョック10」を例に説明する)の側面に押し付けられている。
その他図面において、18,19はシール部材、20はハウジング7の内側面に取り付けてロールチョッククランプ装置Aを固定する固定部材である。
このようなロールチョッククランプ装置Aによれば、バネ剛性手段である付勢機構2aと制振手段であるダンパー3aが、並列した関係でクランプピストン1aと連係し、クランプピストン1aを介してロールチョック10の振動を適切に減衰させる。すなわち、クランプピストン1aは、付勢機構2aの付勢作用により、水平方向で振動するロールチョック10の変位に追随して、その先端がロールチョック10に常に押し当てられる。ダンパー3aは、このようにロールチョック10に追随するクランプピストン1aを介してロールチョック10の振動を減衰するので、常に振動減衰機能を発揮することができ、このためロールの水平方向振動が効果的に抑制され、水平垂直振動が連成しているチャタリングも効果的に抑制される。
図6に示すようなクランプピストン1aを有するロールチョッククランプ装置Aにおいて、付勢手段2aとしては、上記実施形態のような油圧方式をはじめとして種々の形式のものを用いることができ、例えば、流体圧(例えば、油圧、気体圧など)、磁石による磁力、弾性体(例えば、コイルスプリング、皿バネなど)による弾性力のうちの少なくとも1つの付勢作用でクランプピストン1aを付勢するものを用いることができる。
図8は、ロールチョッククランプ装置Aの他の実施形態を示す縦断面図であり、空気圧の付勢作用でクランプピストン1aを付勢する付勢機構2aを備えたものである。この付勢機構2aは、クランプピストン1aの後端が面するシリンダ内部空間であるシリンダ室140と、このシリンダ室140に作動空気を供給する気体通路21などから構成され、この気体通路21は図示しない空気圧源に通じている。このような付勢機構2aは、一定の空気圧がかけられることでクランプピストン1aを付勢する。
なお、その他の構成は図6の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9は、ロールチョッククランプ装置Aの他の実施形態を示す縦断面図であり、磁石の磁力の付勢作用でクランプピストン1aを付勢する付勢機構2aを備えたものである。この付勢機構2aは、クランプピストン1aの後端に固定された磁石22と、シリンダ14の内底部に前記磁石22と対向するように配置・固定された磁石23とから構成される。前記磁石22と磁石23は、対向する面が同じ極性(例えば、N極どうし)を有しており、これら両磁石22,23の磁力の反発による付勢作用によって、クランプピストン1aが付勢される。なお、通常、磁石22は永久磁石で、磁石23は電磁石でそれぞれ構成されるが、磁石22,23ともに永久磁石または電磁石としてもよい。
なお、その他の構成は図6の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10は、ロールチョッククランプ装置Aの他の実施形態を示す縦断面図であり、弾性体の弾性力の付勢作用でクランプピストン1aを付勢する付勢機構2aを備えたものである。この付勢機構2aは、シリンダ14の内底部に配置された単層状または多層状の皿バネ24で構成され、この皿バネ24の弾性力による付勢作用によって、クランプピストン1aが付勢される。ピストンロッド6は、皿バネ24を貫通してシリンダ14に固定されている。なお、弾性体としては、コイルスプリングや板バネなどを用いてもよい。
なお、その他の構成は図6の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、付勢機構2aとしては、例えば、ボールネジ式の電導シリンダ機構などを用いてもよい。この場合、剛体である電導シリンダもある程度伸縮できるバネ剛性を有しており、このバネ剛性によりクランプピストン1aの変位(振動)に十分追従した付勢を行うことができる。
なお、図6〜図10では、ロールチョッククランプ装置Aの基体部aをハウジング7に固定した例を示したが、図4に示すように基体部aはロールチョック側に固定してもよく、この場合には、基体部aを構成するシリンダ14や付勢機構2aはロールチョック内に設けられる。
また、図6に示すようなクランプピストン1aを有するロールチョッククランプ装置Aにおいて、ダンパー3aとしても、種々の形式のものを用いることができる。
図11は、ダンパー3aとして他の形式の油圧ダンパーを用いた場合の一実施形態を示す縦断面図である。このダンパー3aは、ピストン5に、これを軸方向で貫通するオリフィス25が設けられ、このオリフィス25を介して油液室40a,40bが連通し、ピストン5の移動に伴ってオリフィス25を通じて作動油を移動させるようにしている。したがって、この作動油がオリフィス25を通過する際の油圧抵抗力によって、クランプピストン1aの変位(移動)に伴うシリンダ室4内でのピストン5の相対変位が緩衝される。
なお、その他の構成は図7の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
なお、油圧ダンパーとしては、例えば、シリンダ室4の外側に設けられる配管で油液室40a,40bを連通させる構造など、適宜な構造のものを用いることができる。
図12は、ダンパー3aとして摩擦ダンパーを用いた場合の一実施形態を示す縦断面図である。このダンパー3aでは、ピストン5がシリンダ室4の内壁を軸方向で摩擦摺動し、この際に生じる摩擦力によって、クランプピストン1aの変位(移動)に伴うシリンダ室4内でのピストン5の相対変位が緩衝される。
なお、その他の構成は図7の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
ダンパー3aとしては、上述した油圧ダンパー、摩擦ダンパー以外にも、例えば、MRダンパー(磁気粘性流体ダンパー)、ERダンパー(電気粘性流体ダンパー)、鉛ダンパーなど適宜な形式のものを適用することができる。
圧延機のロールチョックの形態としては、ワークロールのロールチョックがバックアップロールのロールチョックに拘束されるような構造のものが知られており、本発明はこのような構造の圧延機に適用してもよい。この場合、ロールチョッククランプ装置Aは、ワークロールのロールチョックとバックアップロールのロールチョック間に設けてもよいし、バックアップロールのロールチョックとハウジング間に設けてもよいし、或いはそれらの両方に設けてもよい。
図13はそのような圧延機の一実施形態を示す概念図である。
上バックアップロール9xのロールチョック11xは、垂下した1対のアーム部110を有し、この1対のアーム部110間に上ワークロール8xのロールチョック10xが配置され、このロールチョック10xと前記ロールチョック11xのアーム部110間にロールチョッククランプ装置Aを介在させ、このロールチョッククランプ装置Aにより、ロールチョック10xを水平方向でロールチョック11x(1対のアーム部110)に対して拘束するようにしている。
図1〜図5に示すロールチョッククランプ装置Aと同様、前記ロールチョッククランプ装置Aは、その基体部a(装置本体)に対して進退可能なクランプ体1を有するとともに、このクランプ体1をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段2と、クランプ体1の振動を減衰する制振手段3(振動減衰手段)を有している。これらバネ剛性手段2と制振手段3は、並列した関係で上記のような機能を果たすべくクランプ体1と各々連係している。すなわち、基体部aとクランプ体1との間にあって、バネ剛性手段2はクランプ体1を付勢してロールチョック10xに押し付け、制振手段3はロールチョック10xに追随して振動(変位)するクランプ体1を制振する。
各ロールチョッククランプ装置Aは、その基体部aが上バックアップロール9xの前記アーム部110に固定されるとともに、上ワークロール8xのロールチョック10xに対して、クランプ体1がバネ剛性手段2のバネ剛性で押し付けられている。
さらに、本実施形態では、上バックアップロール9xのロールチョック11xとハウジング7間にロールチョッククランプ装置Aを介在させ、このロールチョッククランプ装置Aにより、前記ロールチョック11xを水平方向でハウジング7に対して拘束するようにしている。
前記各ロールチョッククランプ装置Aも、その基体部a(装置本体)に対して進退可能なクランプ体1を有するとともに、このクランプ体1をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段2と、クランプ体1の振動を減衰する制振手段3(振動減衰手段)を有している。これらバネ剛性手段2と制振手段3は、並列した関係で上記のような機能を果たすべくクランプ体1と各々連係している。すなわち、基体部aとクランプ体1との間にあって、バネ剛性手段2はクランプ体1を付勢してロールチョック11xに押し付け、制振手段3はロールチョック11xに追随して振動(変位)するクランプ体1を制振する。
各ロールチョッククランプ装置Aは、その基体部aがハウジング7に固定されるとともに、上バックアップロール9xのロールチョック11x(アーム部110)に対して、クランプ体1がバネ剛性手段2のバネ剛性で押し付けられている。
ロールチョッククランプ装置A,Aの機能およびより具体的な実施形態は、さきに述べた実施形態のロールチョッククランプ装置Aと同様である。例えば、図6〜図10の構造をロールチョッククランプ装置Aに適用する場合、その基体部aはロールチョック11xのアーム部110またはこれと対向するロールチョック10xに固定される。また、図6〜図10の構造をロールチョッククランプ装置Aに適用する場合、その基体部aはハウジング7またはこれと対向するロールチョック11xに固定される。
また、以上の構成は、下ワークロール8yのロールチョック10yと、下バックアップロール9yのロールチョック11yに適用してもよく、この場合には、ロールチョック11yに上方に延びる1対のアーム部を設け、この1対のアーム部間にロールチョック10yを配置することになる。
また、バックアップロール9のロールチョック11とワークロール8のロールチョック10間のロールチョッククランプ装置Aと、ハウジング7とバックアップロール9のロールチョック11間のロールチョッククランプ装置Aは、いずれか一方のみを設けてもよい。
また、ロールチョッククランプ装置Aとロールチョッククランプ装置Aは、それぞれ図13の実施形態のようにロールチョックの両側に設けてもよいし、図3と同様にロールチョックの片側に設けてもよい。
本発明の圧延機の一実施形態を示す概念図 本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図 本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図 本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図 本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図 本発明の圧延機が有するロールチョッククランプ装置Aの一実施形態を示す縦断面図 図6のロールチョッククランプ装置Aのダンパーを部分的に示す縦断面図 本発明の圧延機が有するロールチョッククランプ装置Aの他の実施形態を示す縦断面図 本発明の圧延機が有するロールチョッククランプ装置Aの他の実施形態を示す縦断面図 本発明の圧延機が有するロールチョッククランプ装置Aの他の実施形態を示す縦断面図 ロールチョッククランプ装置Aが有するダンパーの他の実施形態を部分的に示す縦断面図 ロールチョッククランプ装置Aが有するダンパーの他の実施形態を部分的に示す縦断面図 本発明の圧延機の他の実施形態を示す概念図
符号の説明
1 クランプ体
1a クランプピストン
2 バネ剛性手段
2a 付勢機構
3 制振手段
3a ダンパー
4 シリンダ室
5 ピストン
6 ピストンロッド
7 ハウジング
8x 上ワークロール
8y 下ワークロール
9x 上バックアップロール
9y 下バックアップロール
10x,10y,11x,11y ロールチョック
12 ライナー
13 ブロック
14 シリンダ
15 油液通路
16 挿通孔
17 通路
18,19 シール材
20 固定部材
21 気体通路
22,23 磁石
24 皿バネ
25 オリフィス
40a,40b 油液室
70 シリンダブロック
100 本体
101,102 部材
110 アーム部
140 シリンダ室
A,A,A ロールチョッククランプ装置
a 基体部

Claims (10)

  1. ロールチョックとハウジング間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、ロールチョックを水平方向でハウジングに対して拘束するようにした圧延機であって、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がロールチョックとハウジングのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられ、
    前記クランプ体(1)が基体部(a)に対して進退可能なクランプピストン(1a)からなり、前記バネ剛性手段(2)が流体圧、磁力、弾性体による弾性力のうちの少なくとも1つの付勢作用で前記クランプピストン(1a)を付勢する付勢機構(2a)からなり、前記制振手段(3)が前記基体部(a)とクランプピストン(1a)間を連結するダンパー(3a)からなり、
    該ダンパー(3a)は、前記クランプピストン(1a)内に形成されたシリンダ室(4)と、該シリンダ室(4)内に進退可能に配置されるピストン(5)と、前記シリンダ室(4)からクランプピストン(1a)の後端に貫通する挿通孔を通じて前記ピストン(5)を基体部(a)に連結するピストンロッド(6)を備えることを特徴とする圧延機。
  2. ロールチョッククランプ装置(A)は、ワークロールチョックおよび/またはバックアップロールチョックの片側または両側とハウジング間に介在することを特徴とする請求項1に記載の圧延機。
  3. バックアップロールチョックが1対のアーム部を有し、該1対のアーム部間にワークロールチョックが配置され、該ワークロールチョックと前記バックアップロールチョックのアーム部間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、ワークロールチョックを水平方向でバックアップロールチョックに対して拘束するようにした圧延機であって、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がワークロールチョックとバックアップロールチョックのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられることを特徴とする圧延機。
  4. ロールチョッククランプ装置(A)は、ワークロールチョックの片側または両側とバックアップロールチョックのアーム部間に介在することを特徴とする請求項3に記載の圧延機。
  5. さらに、バックアップロールチョックとハウジング間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、バックアップロールチョックを水平方向でハウジングに対して拘束するようにした圧延機であって、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がバックアップロールチョックとハウジングのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられることを特徴とする請求項3または4に記載の圧延機。
  6. バックアップロールチョックが1対のアーム部を有し、該1対のアーム部間にワークロールチョックが配置され、バックアップロールチョックとハウジング間にロールチョッククランプ装置(A)を介在させ、該ロールチョッククランプ装置(A)により、バックアップロールチョックを水平方向でハウジングに対して拘束するようにした圧延機であって、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)に対して進退可能なクランプ体(1)と、該クランプ体(1)をバネ剛性で付勢するバネ剛性手段(2)と、前記クランプ体(1)の振動を減衰する制振手段(3)とを備えるとともに、前記バネ剛性手段(2)と制振手段(3)は並列した関係で、前記クランプ体(1)と各々連係し、
    前記ロールチョッククランプ装置(A)は、その基体部(a)がバックアップロールチョックとハウジングのうちのいずれか一方の部材に固定されるとともに、他方の部材に対して、前記クランプ体(1)がバネ剛性手段(2)のバネ剛性で押し付けられることを特徴とする圧延機。
  7. ロールチョッククランプ装置(A)は、バックアップロールチョックの片側または両側とハウジング間に介在することを特徴とする請求項5または6に記載の圧延機。
  8. 制振手段(3)がダンパー(3a)からなることを特徴とする請求項〜7のいずれかに記載の圧延機。
  9. クランプ体(1)が基体部(a)に対して進退可能なクランプピストン(1a)からなり、バネ剛性手段(2)が流体圧、磁力、弾性体による弾性力のうちの少なくとも1つの付勢作用で前記クランプピストン(1a)を付勢する付勢機構(2a)からなり、制振手段(3)が前記基体部(a)とクランプピストン(1a)間を連結するダンパー(3a)からなることを特徴とする請求項8に記載の圧延機。
  10. ダンパー(3a)は、クランプピストン(1a)内に形成されたシリンダ室(4)と、該シリンダ室(4)内に進退可能に配置されるピストン(5)と、前記シリンダ室(4)からクランプピストン(1a)の後端に貫通する挿通孔を通じて前記ピストン(5)を基体部(a)に連結するピストンロッド(6)を備えることを特徴とする請求項9に記載の圧延機。
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