JP4961948B2 - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法並びに記憶媒体 - Google Patents

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    • C23C16/50Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges
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    • C23C16/509Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating using electric discharges using radio frequency discharges using internal electrodes

Description

本発明は、プラズマにより基板に対して処理を行う平行平板型のプラズマ処理装置及び、前記プラズマ処理装置を用いて行われるプラズマ処理方法、並びに記憶媒体に関する。
半導体デバイスや、液晶表示装置などのFPD(Flat Panel Display)基板の製造工程においては、半導体ウエハやガラス基板といった基板にエッチング処理や、成膜処理等の所定の処理を施す工程があり、例えばこれらの処理は、プラズマエッチング装置やプラズマCVD装置等のプラズマ処理装置にて行われている。 このプラズマ処理装置の一例について、平行平板型のプラズマ処理装置を例にして、図14に基づいて簡単に説明する。
この装置においては、例えばアルミニウムなどからなる処理容器11内に、ガス供給部をなすガスシャワーヘッドを兼用した上部電極12が設けられると共に、この上部電極12に対向するように、基板10の載置台を兼用する下部電極13が設けられており、この下部電極13は、整合回路(マッチング回路)を備えたマッチングボックス14を介して高周波電源15に接続されている。16は絶縁材である。そして上部電極12から処理容器11内に処理ガスを供給し、排気路17を介して処理容器11内を真空引きする一方、高周波電源15から下部電極13に高周波電力を印加することにより、上部電極12と下部電極13との間の空間に処理ガスのプラズマを形成し、これにより下部電極13に載置された基板10に対するプラズマ処理が行われるようになっている。
ところで、前記プラズマ処理装置では、処理ガスの種類や処理対象の膜に応じて、前記上部電極12と下部電極13との間の間隔(距離)の最適値が異なっており、例えば前記間隔が基板10を搬入できない程狭い場合がある。また同じプラズマ処理装置で異なる処理プロセスを連続して行う場合には、処理毎に前記間隔を切り換えることが好ましい。
このようなことから、上述のプラズマ処理装置は、例えば上部電極12の天井部に昇降軸18aを取り付け、上部電極12を昇降自在に構成して、前記上部電極12と下部電極13との間の距離を可変にできるように構成されている。図中18bは支持板、18cは昇降機構であり、19は昇降軸18aを囲むように設けられたベローズ体である。この際、前記昇降軸18aと支持板18bとベローズ体19とは導電性部材により形成され、こうして上部電極12は昇降軸18aと支持板18bとベローズ体19とよりなる導電路を介して処理容器11に電気的に接続される。また処理容器11は高周波電源15のアース側に電気的に接続されている。
このような装置では、プラズマが発生しているときには、高周波電源15からの高周波電流は、図15に示すように、下部電極13→プラズマ→上部電極12→導電路→処理容器11の壁部を介して高周波電源15のアース側に流れていく。従って前記ベローズ体19は高周波電流のリターン経路に含まれ、抵抗成分として作用する。
ところで処理対象である基板10の中で液晶ディスプレイなどのフラットパネル用のガラス基板は益々大型化する傾向にあり、これに伴い処理容器11が大型化してくると、上部電極12を支持するための昇降軸18aを太くしたり、昇降軸18aが長くなる傾向がある。昇降軸18aが太くなると、この回りを囲むベローズ体19が大型化してしまうし、昇降軸18aが長くなると、それに伴いベローズ19体も長くなることになるが、ベローズ体19は導電性部材が蛇腹状に折り畳まれた形状であるため、構造上インダクタンス成分が大きく、ベローズ体19が大型化したり、長くなったりすると、高周波電流のリターン経路の電気抵抗が増大することになってしまう。
ここで基板面積が2.0m程度の大きさまでは、このベローズ体19の電気抵抗はさほど問題にはならないが、基板面積が2.7m程度の大きさになってくると、前記電気抵抗が大きくなり、問題となってくる。つまりリターン経路の電気抵抗が増大すると、均一なプラズマの発生が困難となって、基板10に対して面内均一性の高い処理を行うことができなくなり、装置の性能低下を招く要因となってしまうからである。
一方、高周波電流のリターン経路にベローズ体19を含めず、上部電極12と下部電極13との間の間隔を可変にできる技術については、特許文献1に記載されている。この技術は、チャンバ1の上蓋1aと、昇降自在に構成されたウエハ載置台2を構成している絶縁された下部電極13との間でプラズマを生成するチャンバ1において、チャンバ1の側壁部と、ウエハ載置台2に連結された導体筒22の上端部との間を導通させることにより、高周波電流のリターン経路に金属ベローズ24を含めない構成とするものである。
しかしながら、特許文献1の構成では、導体筒22の上端部とチャンバ1の側壁部とを接続させており、導通部の接点がチャンバ1内に存在するので、プラズマ処理を行う際に、前記接点がプラズマに晒されることになる。このためプラズマとの接触や、プラズマにより活性化された処理ガスとの接触により、前記接点が腐食しやすく、この結果、前記接点における電気的接触の悪化を招く。このように電気的接触の程度が悪くなると、チャンバ1内におけるプラズマの分布が不均一になり、安定したプラズマ処理を行うことができなくなるおそれがある。
さらに、前記導体筒22の上端部とチャンバ1の側壁部とは、接触体26がウエハ載置台2を介して昇降されることにより、互いに接離自在に構成されているが、このように導通部の接点が可動自在に構成されていると、当該接点部分が、使用頻度の増化に従い、パーティクルの発生原因となりやすい。しかも導通部の接点はチャンバ1内に存在するので、チャンバ1内にパーティクルが発生することになり、基板のパーティクル汚染を招くおそれもある。このようにこの特許文献1の構成によっても、本発明の課題の解決を図ることはできない。
特開2001−203189
本発明はこのような事情のもとになされたものであり、本発明の目的は、平行平板電極の間で高周波電力によりプラズマを発生させるにあたり、前記平行平板電極の間の間隔を変更でき、高周波電流のリターン経路の電気抵抗を小さくすることにより均一なプラズマを発生させ、装置を安定可動させる技術を提供することにある。
このため本発明のプラズマ処理装置は、処理容器の内部に少なくとも一対の平行平板電極と、前記一対の電極間隔を変化させるように駆動することができる少なくとも一つの駆動電極と、を有し、高周波電源から高周波電流を処理容器を介して前記高周波電源のアース側にリターンさせると共に、プラズマにより基板に対して処理を行うプラズマ処理装置において、
一端が前記駆動電極と電気的に接続された駆動部材、あるいは絶縁された駆動部材と、
該駆動部材を駆動させる駆動手段と、
少なくとも1つの処理容器外接触機構と、を備え、
前記処理容器外接触機構は、
処理容器の外に突出した該駆動部材の他端と電気的に導通する導電性の移動側接触部材と、
該移動側接触部材が移動したときに当該移動側接触部材と接触するように設けられ、処理容器外壁と連結された導電性の固定側接触部材とからなり、
前記移動側接触部材と固定側接触部材とが接触したときに高周波電流のリターン経路を形成することを特徴とする。
ここで前記処理容器外接触機構の移動側接触部材と固定側接触部材の接点は、少なくとも1つ以上の電極間隔に対応する位置を有するものとすることができる。また前記処理容器外接触機構の移動側接触部材と固定側接触部材の接点は、任意の電極間隔に対応する位置に変更可能に構成してもよい。前記駆動電極は基板を載置する載置台と対向する電極であってもよいし、また前記駆動電極は基板を載置する載置台であってもよい。
さらに前記駆動電極はアノード電極であり、該アノード電極と前記駆動部材は電気的に接続されるものであってもよいし、前記駆動電極はアノード電極であり、前記アノード電極と前記駆動部材は電気的に絶縁され、前記アノード電極からインピーダンス調整部を経由して接続された接点を有する前記処理容器外接触機構を少なくとも一つ含むものであってもよい。
前記駆動電極はカソード電極であり、前記カソード電極と前記駆動部材は電気的に絶縁されているものであってもよいし、前記カソード電極と高周波電源との間に整合回路を配置し、この整合回路の筐体に前記処理容器外接触機構の固定側接触部材と移動側接触部材との接点及び前記移動側接触部材を経由した高周波のリターン電流が帰還するものであってもよい。
また本発明のプラズマ処理方法は、処理容器の内部に少なくとも一対の平行平板電極と、前記一対の電極間隔を変化させるように駆動することができる少なくとも一つの駆動電極と、を有し、高周波電源から高周波電流を処理容器を介して高周波電源のアース側にリターンさせると共に、プラズマにより基板に対して処理を行うプラズマ処理方法において、
一端が前記駆動電極と電気的に接続された駆動部材、あるいは絶縁された駆動部材と、該駆動部材を駆動させる駆動手段とにより前記駆動電極を駆動させ、前記電極間隔を広げた後、基板を前記処理容器の内部に搬入する工程と、
前記駆動部材の他端と電気的に導通した移動側接触部材が処理容器外壁と連結された固定側接触部材と接触する位置まで前記駆動電極を駆動させ、前記基板にプラズマ処理を施す工程と、
再度前記駆動電極を駆動させて前記電極間隔を広げた後、基板を処理容器の外部へ搬出する工程と、を含むことを特徴とする。
さらに本発明の記憶媒体は、プラズマにより基板に対して処理を行うプラズマ処理装置に用いられ、コンピュータ上で動作するコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、前記プラズマ処理方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする。
本発明によれば、処理容器内にて平行平板電極の間で高周波電力によりプラズマを発生させ、前記平行平板電極の間の間隔を変更できるプラズマ処理装置において、高周波電流を電気抵抗の小さい部材及び処理容器を介して高周波電源のアース側へ流すようにしたことにより、電気抵抗の大きな部材を含まずに高周波電流を流すことができる。従って電力効率が良くなり、安定したプラズマを発生させることができる。
以下、本発明のプラズマ処理装置の一実施の形態について、フラットパネル用のガラス基板をエッチングする装置に適用した場合を例にして説明する。図1において2は、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる角筒形状の処理容器である。前記フラットパネル用のガラス基板10は、例えば基板面積が2.7m程度の大きさの角型基板である。この処理容器2の上部には、ガス供給部であるガスシャワーヘッドを兼用する上部電極3が設けられている。
この上部電極3はこの例ではアノード電極に相当するものであり、ガス供給路32を介して処理ガス供給部31に接続されると共に、ガス供給路32から供給されたガスを多数のガス孔33から処理容器2内に供給するように構成されている。前記上部電極3は、後述するように昇降自在に設けられているので、前記ガス供給路32も上部電極3の昇降に合わせて、図示しない昇降機構により、前記処理容器2とガス供給路32との間をベローズ体32aにより気密にシールされた状態で昇降できるように構成されている。
一方、処理容器2の底部には、前記上部電極3と対向するように、基板10を載置する載置台を兼用した下部電極4が設けられている。この下部電極4は、例えばその周囲を、絶縁材料により構成される支持部41にて支持され、こうして処理容器2から絶縁された状態になっている。またこの下部電極4は、給電棒42及びマッチングボックス43を介して高周波電源部44に接続され、カソード電極として作用する。前記マッチングボックス43は、導電性の筐体の内部に整合回路が包有されるものであり、前記筐体は処理容器2の底部に形成された、前記給電棒42を貫通させるための開口部46を囲むように設けられている。またマッチングボックス43と高周波電源部44とは同軸ケーブル45により接続されている。より詳しくは、同軸ケーブル45の内部導体がマッチングボックス43の整合回路と高周波電源部44の給電部に接続され、同軸ケーブル45の外部導体がマッチングボックス43の筐体と高周波電源部44の導電性の筐体とに接続されている。このように同軸ケーブル45の外部導体は高周波電源部44の筐体を介して接地され、こうして高周波電源部44から高周波電流をカソード電極(下部電極4)、プラズマ空間、アノード電極(上部電極3)及び処理容器2を介して高周波電源44のアース側にリターンさせるように構成されている。
さらに下部電極4の内部には、図示しない搬送手段と当該下部電極4との間で基板10の受け渡しを行なう際に用いられる複数本の昇降ピン47が設けられており、この昇降ピン47は、図示しない昇降機構により、昇降ピン47と処理容器2との間をベローズ体47aにより気密にシールされた状態で昇降できるように構成されている。また処理容器2の側壁には、排気路21を介して真空排気手段22が接続されると共に、基板10の搬送口23を開閉するためのゲートバルブ24が設けられている。
前記上部電極3は、前記処理容器2の天井部に形成された貫通孔25を介して処理容器2の天井部を貫通するように設けられた複数本の駆動部材をなす導電性の昇降棒51a,51bより、処理容器2の天井部から吊り下げられる状態で支持されており、上部電極3と昇降棒51a,51bとは互いに電気的に接続されている。前記昇降棒51a,51bの他端側には、処理容器2の天井部の外部において夫々導電性の移動側接触部材5a,5bが接続されている。前記移動側接触部材5a,5b及び昇降棒51a,51bは、例えばアルミニウムやステンレス等によって形成され、前記移動側接触部材5a,5bは、図2及び図3に示すように、中央近傍に設けられた平面形状が四角形状の第1の移動側接触部材5aと、この第1の移動側接触部材5aの回りに、当該移動側接触部材5aを空間を介して囲むように設けられた環状の板状部材よりなる第2の移動側接触部材5bとにより構成されている。
これら第1及び第2の移動側接触部材5a,5bは、上部電極3の上面に、夫々昇降棒51a,51bにより上部電極3に対する高さ位置が同じになるように接続されている。この例では、2本の昇降棒51bに共通の第2の移動側接触部材5bが接続されていることになり、各昇降棒51bに設けられた移動側接触部材5bが互いに電気的に接続されていることになる。さらに第1及び第2の移動側接触部材5a,5bの上面には、夫々連結部材52a,52bを介して共通の昇降板53が接続され、この昇降板53を昇降手段54により昇降させることにより、上部電極3が移動側接触部材5a,5bと昇降棒51a,51bとを介して、下部電極4に対して昇降自在に設けられるようになっている。前記昇降棒51a,51bは図示の便宜上3本しか描いていないが、その設置数は処理容器2の大きさに合わせて適宜選択される。この例では、昇降手段54と昇降板53と連結部材52a,52bとにより駆動手段が構成され、前記上部電極3が駆動電極に相当する。
一方、前記処理容器2の天井部の外部には導電性の固定側接触部材が設けられている。この例では固定側接触部材は、処理容器2に接続された導電性の支持部材61〜63と、この支持部材61〜63に接続された導電性の固定側接触部71〜73とより構成されている。前記支持部材61〜63及び固定側接触部71〜73は例えばアルミニウムやステンレス等の導電性部材により形成されている。前記支持部材61〜63は、この例では、前記移動側接触部材5a,5bの周囲を囲むように処理容器2の上面に立設されている。つまり図1及び図2に示すように、第1の移動側接触部材5aの周縁領域を周方向に囲むように第1の支持部材61が立設され、第2の移動側接触部材5bの内側領域を周方向に囲むように第2の支持部材62が立設され、第2の移動側接触部材5bの周縁領域を周方向に囲むように第3の支持部材63が立設されている。
このように設けられた第1〜第3の支持部材61〜63は、その上端の処理容器2の上面からの高さ位置が互いに揃うように設けられ、例えば図1〜図3に示すように、前記第1の支持部材61には、第1の移動側接触部材5aの周縁領域を周方向に囲む環状の第1の固定側接触部71(71A,71B)が、前記第2の支持部材62には、前記第1の固定側接触部71を間隔をおいて囲むように、第2の移動側接触部材5bの内側領域を周方向に囲む環状の第2の固定側接触部72(72A,72B)が、前記第3の支持部材63には、前記第2の固定側接触部72を間隔をおいて囲むように、第2の移動側接触部材5bの周縁領域を周方向に囲む環状の第3の固定側接触部73(73A,73B)が、夫々接続されている。
さらに前記第1〜第3の固定側接触部71〜73は、夫々第1高さ固定側接触部7A(71A〜73A)と、第2高さ固定側接触部7B(71B〜73B)と、を備えている。これらは互いに平面形状が同じに構成され、前記第1〜第3の支持部材61〜63に互いに上下に接続されている。つまり前記第1〜第3の支持部材61〜63の上段の位置例えばその上面には、第1〜第3の第1高さ固定側接触部71A〜73Aが夫々取り付けられ、また前記第1〜第3の支持部材61〜63の上段の位置よりも低い下段の位置には、第1〜第3の第2高さ固定側接触部71B〜73Bが夫々取り付けられている。このような第1高さ固定側接触部71A〜73A及び第2高さ固定側接触部71B〜73Bは、例えば支持部材61〜63に例えばネジ止めされることにより取り付け自在に設けられている。なおこの例では、図1〜図3に示すように、第1の固定側接触部71Aと第2の固定側接触部72Aとは一体に構成されている。
前記固定側接触部71〜73の内、内側の第1の固定側接触部71は、第1高さ固定側接触部71Aと第2高さ固定側接触部71Bとの間の高さ位置に前記第1の移動側接触部材5aが位置し、当該移動側接触部材5aが上昇したときに、第1高さ固定側接触部71Aの下面の内側領域が、前記移動側接触部材5aの上面の周縁領域と周方向全体に亘って接触し、前記移動側接触部材5aが下降したときに、第2高さ固定側接触部71Bの上面の内側領域が、前記移動側接触部材5aの下面の周縁領域と周方向全体に亘って接触するように設けられている。
また、真ん中の第2の固定側接触部72は、第2の第1高さ固定側接触部72Aと第2の第2高さ固定側接触部72Bとの間の高さ位置に前記第2の移動側接触部材5bが位置し、当該移動側接触部材5bが上昇したときに、第1高さ固定側接触部72Aの下面の周縁領域が、前記移動側接触部材5bの上面の内側領域と周方向全体に亘って接触し、前記移動側接触部材5bが下降したときに、第2高さ固定側接触部72Bの上面の周縁領域が、前記移動側接触部材5bの下面の内側領域と周方向全体に亘って接触するように設けられている。
さらに、外側の第3の固定側接触部73は、第3の第1高さ固定側接触部73Aと第3の第2高さ固定側接触部73Bとの間の高さ位置に前記第2の移動側接触部材5bが位置し、当該移動側接触部材5bが上昇したときに、第1高さ固定側接触部73Aの下面の内側領域が、前記移動側接触部材5bの上面の周縁領域と周方向全体に亘って接触し、前記移動側接触部材5bが下降したときに、第2高さ固定側接触部73Bの上面の内側領域が、前記移動側接触部材5bの下面の周縁領域と周方向全体に亘って接触するように設けられている。こうして移動側接触部材5a,5bと固定側接触部材とにより、後述するように、これらが互いに接触したときに高周波電流のリターン経路を形成する処理容器外接触機構が構成されている。
また前記移動側接触部材5a,5bと、固定側接触部71〜73の互いの接触面には、例えば下方側の部材、つまり移動側接触部材5a,5bと第1高さ固定側接触部71A〜73Aとの間であれば移動側接触部材5a,5b側であり、移動側接触部材5a,5bと第2高さ固定側接触部71B〜73Bとの間であれば第2高さ固定側接触部71B〜73B側に、前記移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71A〜73A、71B〜73Bとを電気的に導通させるためのシールドスパイラル55が設けられている。このシールドスパイラル55は、金属製の帯状体をコイル状に形成した弾性体からなる導通部材である。
前記処理容器2の天井部の昇降棒51a,51bの貫通孔25には、その一端側が処理容器2の上面に接続されると共に、その他端側が移動側接触部材5a,5bの下面に接続されるベローズ体26が、昇降棒51a,51bの周囲を囲むように、第1の支持部材61にて囲まれる領域の内側、第2の支持部材62と第3の支持部材63にて囲まれる領域の内側に夫々設けられた貫通孔25に対応して設けられている。このベローズ体26は、昇降棒51a,51bが昇降できる状態で処理容器2と昇降棒51a,51bとの間を気密にシールするシール手段に相当するものである。なお図2においては、図示の便宜上ベローズ体26を省略して描いている。
ここで既述のように上部電極3は昇降自在に構成され、前記移動側接触部材5a,5bは上部電極3と共に昇降されるが、上部電極3が上昇し、移動側接触部材5a,5bが前記第1高さ固定側接触部71A〜73Aと接触するときの上部電極3の高さ位置が第1の高さ位置であり、この例では基板10の受け渡しを行なう高さ位置であると共に、第1の処理条件で基板10に対してプラズマ処理を行う高さ位置である。また上部電極3が第1の高さ位置から下降し、移動側接触部材5a,5bが前記第2高さ固定側接触部71B〜73Bと接触するときの上部電極3の高さ位置が第2の高さ位置であり、この例では第1の処理条件とは上部電極3の位置が異なる第2の処理条件で基板10に対してプラズマ処理を行う高さ位置である。
こうして上部電極3が第1の高さ位置まで上昇したときには、昇降棒51aと移動側接触部材5aと第1高さ固定側接触部71Aと支持部材61とにより、高周波電流のリターン経路が形成されると共に、昇降棒51bと移動側接触部材5bと第1高さ固定側接触部72A,73Aと支持部材62,63とにより処理容器2に対する高周波電流のリターン経路が形成される。一方上部電極3が第2の高さ位置まで下降したときには、昇降棒51aと移動側接触部材5aと第2高さ固定側接触部71Bと支持部材61とにより、高周波電流のリターン経路が形成されると共に、昇降棒51bと移動側接触部材5bと第2高さ固定側接触部72B,73Bと支持部材62,63とにより、高周波電流のリターン経路が形成される。
前記プラズマ処理装置は図示しない制御手段を備えている。この制御手段は、例えばコンピュータからなるプログラム格納部を備えており、プログラム格納部には、後述するようなプラズマ処理装置の作用、つまりウエハWの処理、ウエハWの受け渡しの制御などが実施されるように命令が組まれた例えばソフトウェアからなるプログラムが格納される。そして当該プログラムが制御手段に読み出されることにより、当該制御手段は例えば昇降手段54や、処理ガス供給部31、真空排気手段22、高周波電源部44等に指令を出力し、後述するプラズマ処理装置の作用を制御する。なおこのプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に収納された状態でプログラム格納される。
このような実施の形態の作用効果について述べる。先ず図4(a)に示すように、上部電極3を第1の高さ位置(基板の受け渡し位置)まで上昇させる。そしてゲートバルブ24を開いて図示しないロードロック室から図示しない搬送アームにより、基板10を処理容器2内に搬入し、下部電極4内を貫通する昇降ピン47との協同動作により基板10を下部電極4の上に受け渡す。次いで図4(b)に示すように、ゲートバルブ24を閉じ、上部電極3を第2の高さ位置(基板の処理位置)まで下降させる。そして処理ガス供給部31から上部電極3を通じて処理容器2内に処理ガスを供給すると共に、真空排気手段22により真空排気することにより処理容器2内を所定の圧力に維持する。一方高周波電源44から高周波電力を下部電極4に印加することで処理ガスが励起されてプラズマが生成され、こうして処理ガスをプラズマ化し、これにより基板10に対して所定のエッチング処理が行われる。エッチング処理後の基板10は、上部電極3を第1の高さ位置まで上昇させ、ゲートバルブ24を開いて図示しない搬送アームにより、処理容器2の外部に搬出される。
このようなプラズマ処理装置では、上部電極3を昇降自在に構成し、基板10を搬入するときには、上部電極3を第1の高さ位置に位置させて上部電極3と下部電極4との間の間隔を広げ、基板10に対してプラズマ処理を行なう時には、上部電極3を第1の高さ位置から第2の高さ位置まで下降させて、所定の処理を行っている。従って前記エッチング処理時の前記上部電極3と下部電極4との間の間隔(距離)の最適値が、基板10を搬入できない程狭い場合であっても、基板10を搬入するときには、上部電極3と下部電極4との間を広げ、この後上部電極3を前記処理位置まで下降させて前記間隔を狭めることによって、適切な間隔で処理を行うことができる。
この際、上部電極3が前記第2の高さ位置にあるときには、処理容器2の天井部の外部では、移動側接触部材5a,5bは第2高さ固定側接触部71B〜73Bに接触する。このため処理容器2内にてプラズマが発生しているときには、図5(a)にて矢印にて示すように、高周波電流の大部分は、下部電極(カソード電極)4→プラズマ→上部電極(アノード電極)3→昇降棒51a,51b→移動側接触部材5a,5b→第2高さ固定側接触部71B〜73B→支持部材61〜63→処理容器2の壁部→マッチングボックス43→同軸ケーブル44の外部導体→高周波電源部44の筐体→アースの経路で流れる。この際、移動側接触部材5a,5bはベローズ体26を介しても処理容器2の上部と接続されているが、ベローズ体26は蛇腹構造であるので、平板構造である第2高さ固定側接触部71B〜73Bに対して構造上インダクタンス成分が大きい。このためベローズ体26と第2高さ固定側接触部71B〜73Bを比べると、高周波電流はインダクタンス成分の小さい部材である第2高さ固定側接触部71B〜73Bの方へ流れて行きやすい。このため高周波電流の大部分は、移動側接触部材5a,5bから第2高さ固定側接触部71B〜73B、支持部材61〜63を介して処理容器2へ流れることになる。
このように、上述のプラズマ処理装置では、高周波電流のリターン経路ではベローズ体26よりもインダクタンス成分が小さい部材を介して高周波電流が流れていくので、前記リターン経路にベローズ体を含む場合に比べて、前記リターン経路の電気抵抗をかなり小さくすることができる。このため、既述のように基板面積が、2.7mと大きなフラットパネル用のガラス基板等を処理する場合であって、ベローズ体26が大型化したり、その長さが長い場合であっても、ベローズ体26に流れる高周波電流は極めて少ないため、リターン経路の電気抵抗の増大を抑えることができる。この結果、電力効率が向上するので、リターン経路の電気抵抗の増大が原因となる不均一なプラズマの発生が抑えられて、均一で安定したプラズマを発生させることができ、基板10に対して面内均一性の高いエッチング処理を行うことができる。また処理容器2内における不均一なプラズマの発生が抑えられることから、処理容器2の内壁や内部部品の偏った損傷や消耗が抑制され、装置の性能の低下を防止することが期待できる。
また上述の装置では、第1高さ固定側接触部71A〜73Aと、第2高さ固定側接触部71B〜73Bと、を互いに上下に支持部材61〜63に取り付けているので、同じプラズマ処理装置で異なる処理プロセスを連続して行う場合であって、上部電極3と下部電極4との間の間隔の最適値が異なる場合であっても、上部電極3が上方側の第1の高さ位置に上昇し、上部電極3と下部電極4との間が広い第1の間隔で行う第1の処理と、上部電極3が下方側の第2の高さ位置に下降し、下部電極4との間が狭い第2の間隔で行う第2の処理との間で、上部電極3を昇降させるという簡易な動作で前記間隔を処理毎に切り換えることできる。このため夫々の処理において、上部電極3と下部電極4との間を適切な間隔にスムーズに切り換えて処理を行うことができるので、スループットの低下を抑えながら、夫々の処理に対して面内均一性の高いエッチング処理を行うことができる。
この際、上部電極3が上方側の第1の高さ位置に位置する場合においても、処理容器2の天井部の外部では、移動側接触部材5a,5bは、第1高さ固定側接触部71A〜73Aに接触する。このため処理容器2内にてプラズマが発生しているときには、図5(b)に示すように、高周波電流の大部分は、下部電極(カソード電極)4→プラズマ→上部電極(アノード電極)3→昇降棒51a,51b→移動側接触部材5a,5b→第1高さ固定側接触部71A〜73A→支持部材61〜63→処理容器2の壁部→マッチングボックス43→同軸ケーブル45の外部導体→高周波電源部44の筐体→アースの経路で流れるので、この場合においても高周波電流のリターン経路の電気抵抗が小さくなる。
さらに固定側接触部71〜73は支持部材61〜63に取り付け自在に設けられているので、第1高さ固定側接触部71A〜73Aと、第2高さ固定側接触部71B〜73Bの高さ位置を、部材を付け替えるという簡易な作業で調整することができる。このため、エッチング処理の処理条件に応じて、上部電極3と下部電極4との間の間隔が異なったとしても、上部電極3の高さ位置に対応して固定側接触部71〜73を付け替えればよく、調整作業が容易となる。この際、支持部材61〜63を処理容器2に対してネジ止め等により接続することによって取り付け自在に設け、支持部材61〜63に第1高さ固定側接触部71A〜73Aと、第2高さ固定側接触部71B〜73Bの高さ位置が異なるように取り付けた部材を数種用意しておき、処理に応じてこの部材を交換するようにしてもよい。
また本発明では、処理容器2の外部において、移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71〜73とを接続させており、導通部の接点が処理容器2の外部に設けられている。従って可動自在に構成された導通部の接点において、使用頻度が高くなって、仮にパーティクルが発生したとしても、処理容器2の内部にパーティクルが混入するおそれはない。さらに導通部の接点が処理容器2の外部に設けられているので、プラズマ処理を行う際に、前記接点がプラズマに晒されることがない。このため前記接点がプラズマに晒される場合のように、当該接点がプラズマや腐食性処理ガスとの接触により腐食し、前記接点における電気的接触が悪化するといった事態を招くおそれがないので、安定したプラズマ処理を継続して行うことができる。
続いて本発明のプラズマ処理装置の第2の実施の形態について図6により説明する。この例が上述の第1の実施の形態の形態と異なる点は、固定側接触部材の構造とシール手段である。具体的に説明すると、アノード電極をなす上部電極3は、前記処理容器2の天井部に形成された貫通孔25を貫通するように設けられた複数本例えば3本の導電性の駆動部材をなす昇降棒81により、処理容器2の上部側から吊り下げられる状態で支持されており、上部電極3と昇降棒81とは互いに電気的に接続されている。この昇降棒81の外端には、処理容器2の天井部外部の上方側において、例えば平面形状が円形の導電性の板状の移動側接触部材82が接続されている。前記複数の移動側接触部材82の上面には、連結部材83を介して共通の昇降板84が接続され、この昇降板84を昇降手段85により昇降させることによって、移動側接触部材82、昇降棒81を介して上部電極3が昇降されるように構成されている。この例においても、昇降手段85と昇降板84と連結部材83とにより駆動手段が構成され、上部電極3が駆動電極に相当する。
一方処理容器2の天井部には、前記処理容器2から突出して設けられた昇降棒81の周囲を囲むように例えば円筒状の導電性の固定側接触部材86が立設され、上部電極3が基板10に対してプラズマ処理を行う高さ位置(基板10の処理位置)に位置するときに、前記移動側接触部材82の下面が固定側接触部材86の上端全面に接触して高周波電流のリターン経路を形成し、固定側接触部材86の内側に形成された開口部86aを覆うように構成されている。こうして移動側接触部材82と固定側接触部材86とにより処理容器外接触機構が構成されている。
また前記固定側接触部材86と移動側接触部材82との接触面には、例えば前記固定側接触部材86側に、移動側接触部材82と固定側接触部材86との間を電気的に導通させるためのシールドスパイラル87が設けられている。さらに前記処理容器2の天井部の貫通孔25には、昇降棒81の周囲に、昇降棒81が昇降できる状態で、処理容器2と昇降棒81との間を気密にシールするためのシール手段をなす、磁性流体を用いた磁気シール部材88が設けられている。その他の構成は上述の第1の実施の形態と同様であり、同様の部位には同じ符号を付してある。この例においても、下部電極4がカソード電極、上部電極3がアノード電極に夫々相当する。
このような実施の形態では、先ず図7(a)に示すように、上部電極3を、移動側接触部材82が固定側接触部材86の上方側に位置する基板の受け渡し位置に位置させる。そして既述のように、基板10を処理容器2内に搬入し、下部電極4の上に受け渡す。次いで図7(b)に示すように、上部電極3を前記処理位置まで下降させて、移動側接触部材82の下面を固定側接触部材86の上端に接触させ、この位置にて所定のエッチング処理を行う。エッチング処理後の基板10は、上部電極3を前記受け渡し位置まで上昇させ、ゲートバルブ24を開いて図示しない搬送アームにより、処理容器2の外部に搬出される。
このようなプラズマ処理装置においても、上部電極3を昇降自在に構成し、基板10を処理容器2に対して受け渡すときには、上部電極3を上方側に位置させて上部電極3と下部電極4との間の間隔を広げ、基板10に対してエッチング処理を行なう時には、上部電極3を前記処理位置まで下降させて所定の処理を行っているので、前記上部電極3と下部電極4との間の間隔(距離)を最適な間隔にした状態で、基板10に対してエッチング処理を行うことができる。
この際、上部電極3が前記処理位置にあるときには、処理容器2の天井部の外部において移動側接触部材82は固定側接触部材86に接触する。このため処理容器2内にてプラズマが発生しているときには、高周波電流は、下部電極(カソード電極)4→プラズマ→上部電極(アノード電極)3→昇降棒81→移動側接触部材82→固定側接触部材86→処理容器2の壁部→マッチングボックス43の筐体→同軸ケーブル45の外部導体→高周波電源部44の筐体→アースのリターン経路を介して流れる。またベローズ体の代わりに磁気シール部材88を用いて処理容器2の真空度を維持しているので、高周波電流のリターン経路に、電気抵抗が大きいベローズ体を含むことがなく、前記リターン経路の電気抵抗をより小さくすることができる。このため基板サイズが大きいフラットパネル用のガラス基板10を処理する場合であっても、均一なプラズマを発生することができ、基板10に対して面内均一性の高いエッチング処理を行うことができると共に、処理容器2の内壁や内部部品の偏った損傷や消耗が抑えられ、装置の性能の低下を防止することができる。またこの例においても、導通部の接点が処理容器2の外部に設けられているので、既述のように、仮に導通部の接点においてパーティクルが発生したとしても、処理容器2の内部にパーティクルが混入するおそれはないし、前記接点がプラズマに晒される場合のように、前記接点における電気的接触の悪化を招くおそれがない。
さらに続いて本発明のプラズマ処理装置の第3の実施の形態について図8を用いて説明する。この例が上述の第1の実施の形態の形態と異なる点は、上部電極3に高周波電力を印加してカソード電極とし、アノード電極をなす下部電極4側を昇降できるように構成したことであり、この例では下部電極4が駆動電極に相当する。具体的には、上部電極3は、例えばその周囲を絶縁材料により構成される支持部30にて支持され、こうして処理容器2から電気的に絶縁された状態となっている。また上部電極3は、給電棒34、整合回路を備えたマッチングボックス35、同軸ケーブル36を介して高周波電源部37に接続されており、前記マッチングボックス35は、処理容器2の天井部に形成された給電棒34を貫通させるための開口部27を塞ぐように、処理容器2の天井部の外部に設けられている。
前記同軸ケーブル36の内部導体は、マッチングボックス35の整合回路と高周波電源部37の給電部とに夫々接続され、同軸ケーブル36の外部導体はマッチングボックス35の導電性の筐体と高周波電源部37の導電性の筐体とに夫々接続されている。このように同軸ケーブル36の外部導体は高周波電源部37の筐体を介して接地され、こうして高周波電源部37から高周波電流をカソード電極(上部電極3)、プラズマ空間、アノード電極(下部電極4)及び処理容器2を介して高周波電源37のアース側にリターンさせるように構成されている。
一方、下部電極4は処理容器2の底部を貫通するように設けられた導電性の昇降棒51a,51bにより、処理容器2底部から浮上した状態で支持されている。この昇降棒51の外端には処理容器2の外部において、導電性の移動側接触部材5a,5bが接続されており、また前記処理容器2の底部の外部には固定側接触部材が設けられている。この例の固定側接触部材は、第1の実施の形態と同様に、導電性の支持部材61〜63と、これに接続される導電性の固定側接触部71〜73とにより構成され、下部電極4がプラズマ処理を行う高さ位置(基板10の処理位置)に設定されたときに、前記処理容器2の底部の外部において、前記固定側接触部71〜73と移動側接触部材5a,5bとが接触し、高周波電流のリターン経路を形成するように構成されている。
この例の昇降棒51a,51b、移動側接触部材5a,5b、支持部材61〜63、固定側接触部71〜73は、上述の第1の実施の形態の構成を、処理容器2の天井部が下側に位置するように反転させた構成と同様に構成されている。つまり図8中5a,5bは夫々第1及び第2の移動側接触部材、51a,51bは夫々第1及び第2の昇降棒、52a,52bは夫々連結部材、53は昇降板、54は昇降手段、61〜63は夫々第1〜第3の支持部材、71A〜73Aは夫々第1〜第3の第1高さ固定側接触部、71B〜73Bは夫々第1〜第3の第2高さ固定側接触部、26はベローズ体、55はシールドスパイラルであり、これらは上述の第1の実施の形態と同様に構成されている。その他の構成も上述の第1の実施の形態と同様である。
そしてこの例では、下部電極4は昇降手段54により移動側接触部材5a,5b、昇降棒51a,51bを介して昇降自在に構成され、下部電極4が下降し、移動側接触部材5a,5bが前記第1高さ固定側接触部71A〜73Aと接触するときの下部電極4の高さ位置が第1の高さ位置であり、この例では、基板10の受け渡しを行なう高さ位置であると共に、第1の処理条件で基板10に対してプラズマ処理を行う高さ位置である。また下部電極4が第1の高さ位置から上昇し、移動側接触部材5a,5bが第2高さ固定側接触部71B〜73Bと接触するときの上部電極3の高さ位置が第2の高さ位置であり、この例では第1の処理条件とは上部電極3の位置が異なる第2の処理条件で基板10に対してプラズマ処理を行う高さ位置である。
こうして下部電極4が第1の高さ位置に位置するときには、支持部材61と第1高さ固定側接触部71Aと移動側接触部材5aとにより、また支持部材62,63と第1高さ固定側接触部72A,73Aと移動側接触部材5bとにより高周波電流のリターン経路が形成される。また上部電極3が第2の高さ位置に位置するときには、支持部材61と第2高さ固定側接触部71Bと移動側接触部材5aとにより、また支持部材62,63と第2高さ固定側接触部72B,73Bと移動側接触部材5bとにより高周波電流のリターン経路が形成される。
このような実施の形態では、先ず下部電極4を第1の高さ位置まで下降させて基板10を処理容器2内に搬入して、下部電極4の上に受け渡し、次いで下部電極4を第2の高さ位置まで上昇させて所定のエッチング処理を行う。プラズマ処理後の基板10は、下部電極4を前記第1の高さ位置まで下降させ、図示しない搬送アームにより、処理容器2の外部に搬出する。
このようなプラズマ処理装置においても、下部電極4を昇降自在に構成し、基板10を搬出入するときには、下部電極4を下方側に位置させて上部電極3と下部電極との間の間隔を広げ、基板10に対してエッチング処理を行なう時には、下部電極4を前記処理位置まで上昇させて所定の処理を行っているので、前記上部電極3と下部電極4との間の間隔(距離)を最適な間隔にした状態でエッチング処理を行うことができる。
この際、下部電極4が前記第2の高さ位置にあるときには、処理容器2の底部の外部では、移動側接触部材51a,51bは第2高さ固定側接触部71B〜73Bに接触して高周波電流のリターン経路を形成する。このため処理容器2内にてプラズマが発生しているときには、高周波電流は、上部電極(カソード電極)3→プラズマ→下部電極(アノード電極)4→昇降棒51a,51b→移動側接触部材5a,5b→第2高さ固定側接触部71B〜73B→支持部材61〜63→処理容器2の壁部→マッチングボックス35の筐体→同軸ケーブル36の外部導体→高周波電源部37の筐体→アースのリターン経路で流れる。従って上述の実施の形態1と同様の効果、つまり高周波電流のリターン経路の電気抵抗を小さくすることができて、均一なプラズマを発生することができるという効果や、また第1高さ固定側接触部71A〜73Aと第2高さ固定側接触部71B〜73Bとを夫々上下に2段に支持部材61〜63に取り付けているので、同じプラズマ処理装置で異なる処理プロセスを連続して行う場合であっても、夫々の処理において、上部電極3と下部電極4との間を適切な間隔にスムーズに切り換えて夫々の処理を行うことができるという効果、さらに固定側接触部71〜73は支持部材61〜63に取り付け自在に設けられているので、第1高さ固定側接触部71A〜73Aと、第2高さ固定側接触部71B〜73Bの高さ位置を容易に調整できるという効果、導通部の接点が処理容器2の外部に設けられているので、処理容器2内部へのパーティクルが混入や、前記接点における電気的接触の悪化を抑えられるという効果が得られる。
続いて本発明のプラズマ処理装置の第4の実施の形態について図9を用いて説明する。この例が上述の第1の実施の形態の形態と異なる点は、カソード電極側を昇降自在に設け、カソード電極側に移動側接触部材を設けると共に、処理容器の外に、カソード電極をプラズマ処理を行う高さ位置に設定したときに、前記移動側接触部材と接触して高周波電流のリターン経路を形成するように固定側接触部材を設けたことである。
具体的にはカソード電極をなす上部電極3の上部には、絶縁部材30aを介してベース部材30が設けられている。このベース部材30はグランドをなすものであり、前記絶縁部材30aは例えば上部電極3表面の周縁部に全周に亘って設けられて、その上部に、ベース部材30を前記上部電極3の上面と対向するように設けることにより、ベース部材30が上部電極3との間に所定の空間を介して設けられるようになっている。
前記上部電極3は、前記ベース部材30を介して、外端が処理容器2の外に突出する複数本の駆動部材をなす昇降棒38、51bにより処理容器2から吊り下げられた状態で、処理容器2とは電気的に絶縁された状態で支持されている。ここで前記昇降棒38は例えば内部が空洞になるように構成され、当該内部に給電棒34が設けられており、この給電棒34の一端側は前記上部電極3の上面に接続され、他端側はマッチングボックス35、同軸ケーブル36を介して高周波電源部37に接続されている。また昇降棒38は給電棒34とは電気的に絶縁されており、昇降棒38と残りの昇降棒51bの一端側はベース部材30の上面に接続されている。こうして上部電極3は昇降棒38,51bとは電気的に絶縁されて設けられることになる。
前記昇降棒38における処理容器2の外に突出している部位には、前記上部電極3とは電気的に絶縁されて設けられると共に、前記高周波電源部37のアース側に電気的に接続された導電性の第1の移動側接触部材5aが設けられている。この例では、前記移動側接触部材5aは、マッチングボックス35の筐体と同軸ケーブル36の外部導体と高周波電源部37の筐体とを介して前記高周波電源部37のアース側に電気的に接続されていることになる。また前記昇降棒51bにおける処理容器2の外に突出している部位にも、上述の第1の実施の形態と同様に、導電性の第2の移動側接触部材5bが夫々設けられている。
また処理容器2の天井部の外部には、前記上部電極3をプラズマ処理を行う高さ位置に設定したときに、前記移動側接触部材5a,5bと接触して高周波電流のリターン経路を形成するように、導電性の固定側接触部材が設けられており、この例では、固定側接触部材は、第1の実施の形態と同様に、支持部材60,63と固定側接触部71A〜73A,71B〜73Bとにより構成されている。ここで、第1の固定側接触部71A,71Bと第2の固定側接触部72A,72Bとは一体に形成されており、これら固定側接触部71A,71B、72A,72Bが共通の1つの支持部材60に取り付けられるようになっている。こうしてこの例では、前記移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71B〜73B(71A〜73A)とが接触したときに、第1の移動側接触部材5aと第2の移動側接触部材5bとが互いに電気的に接続されるようになっている。
さらにまた第1の移動側接触部材5aの下面と上部電極3の天井部との間には、給電棒34の回りを囲むようにベローズ体26が設けられており、昇降棒38と上部電極3との接触面及び昇降棒38と第1の移動側接触部材5aとの接触面には、夫々シール部材をなすOリング39a,39bが設けられている。一方下部電極4の下面と処理容器2の底部との間には導電棒40が設けられており、こうして下部電極4は処理容器2と電気的に接続されている。
以上において、昇降棒38が設けられていること、絶縁体30aとベース体30とが設けられていること、第1の移動側接触部材5aの上部側にマッチングボックス35が設けられていること、共通の支持部材60を用いること、導電棒40が設けられていること以外の構成は、上述の第1の実施の形態と同様に構成されている。またこの例では、上部電極3が駆動電極に相当し、連結部材52a,52b、昇降板53、昇降手段54により駆動手段が構成され、移動側接触部材5a,5bと固定側接触部材とにより処理容器外接触機構が構成されている。
このような構成では、上部電極3は、移動側接触部材5a,5bが第1高さ固定側接触部71A〜73Aと接触する第1の高さ位置と、移動側接触部材5a,5bが第2高さ固定側接触部71B〜73Bと接触する第2の高さ位置との間で昇降自在に設けられ、また上部電極3がこれらのいずれの高さ位置に位置するときであっても、前記移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71B〜73B(71A〜73A)とが接触したときに、第1の移動側接触部材5aと第2の移動側接触部材5bとが互いに電気的に接続されるようになっている。
このため処理容器2内において、上部電極3が第1の高さ位置あるいは第2の高さ位置にて、プラズマが発生しているときの高周波電流は、図10に示すように、上部電極(カソード電極)3→プラズマ→下部電極(アノード電極)4→処理容器2の壁部に至り、支持部材63→固定側接触部73A(73B)→移動側接触部材5b→固定側接触部72A(72B)→固定側接触部71A(71B)→移動側接触部材5aの経由、又は処理容器2の壁部から支持部材60→固定側接触部71A(71B)→移動側接触部材5aの経由で、移動側接触部材5aに至り、次いでマッチングボックス35の筐体→同軸ケーブル36の外部導体→高周波電源部37の筐体→アースの経路で流れる。このため高周波電流のリターン経路において電気抵抗が大きい部材が含まれないので、前記リターン経路の電気抵抗が小さくなり、上述の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
ここでこの例では、高周波電流はマッチングボックス35の筐体を介してアース側へ流れていくので、マッチングボックス35を備えた移動側接触部材5aと、これに対応する固定側接触部71と支持部材60とを接触させれば、高周波電流のリターン経路は形成できる。しかしながら、基板10の大型化に伴い、装置が大型化しているので、例えば処理容器2の天井部の中央部と周縁部とでは電位が異なる現象が発生している。このため処理容器2の天井部の中央部と周縁部との間の電位差をより小さくするためには、複数の昇降棒38、51bの夫々に移動側接触部材5a,5bを設け、これらを電気的に接続して、リターン経路のインピーダンスを小さくする必要がある。
この際、上述の例では、第1の固定側接触部71A(71B)と第2の固定側接触部72A(72B)とを一部において互いに接続されるように設けることにより、前記移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71B〜73B(71A〜73A)とが接触したときに、移動側接触部材5a,5b同士が互いに電気的に接続されるように構成してもよい。
以上において本発明では、上部電極3又は下部電極4が第1の高さ位置にあるときに処理容器2に対して基板10の受け渡しを行うようにしたが、基板10の受け渡しは、上部電極3又は下部電極4が第1の高さ位置と第2の高さ位置との間にあるときに行ってもよい。
さらに上述の第2の実施の形態においても、上部電極3をカソード電極とし、下部電極4をアノード電極として下部電極4側を駆動電極として昇降させ、処理容器2の底部の外部において、移動側接触部材82と固定側接触部材86とを接触させるように構成してもよいし、上述の第4の実施の形態においても、下部電極4をカソード電極とし上部電極3をアノード電極として、下部電極4側を駆動電極として昇降させ、処理容器2の底部の外部において、移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71〜73とを接触させるように構成してもよい。
また上述の第1の実施の形態、第3の実施の形態、第4の実施の形態において、固定側接触部材を第2の実施の形態の形態の固定側接触部材に変更してもよいし、いずれの実施の形態においても、シール手段として磁気シール部材、ベローズ体のいずれを用いることができる。
また本発明では、図11に図1の構成の昇降棒51aを代表して示すように、前記移動側接触部材として、例えば板状の導電性の第1高さ移動側接触部材91と第2高さ移動側接触部材92とを、前記導電性の昇降棒51aに夫々高さ位置が異なるように上下に取り付けて設け、導電性の固定側接触部材93を、これらの高さ位置の異なる第1高さ移動側接触部材91と第2高さ移動側接触部材92との間に、前記昇降棒51aが昇降したときに前記第1高さ移動側接触部材91と第2高さ移動側接触部材92に夫々接触するように設けるようにしてもよい。
前記固定側接触部材93は、例えば処理容器2から上方側に鉛直に伸び、処理容器2の中心側に屈曲する部材により構成される。
この例においては、例えば図11(a)に示すように、第1高さ移動側接触部材91の上面が固定側接触部材93の下面に接触するときの上部電極3の位置が前記第1の高さ位置であり、例えば基板10の受け渡しが行われる位置であって、例えば図10(b)に示すように、第2高さ移動側接触部92の下面が固定側接触部材93の上面に接触するときの上部電極3の位置が前記第2の高さ位置であり、例えば基板10の処理位置である。
さらに本発明では、カソード電極とアノード電極とを両方共昇降させて駆動電極とし、処理容器2の天井部及び底部の外部の両方において、移動側接触部材と固定側接触部材とを接触させて、高周波電流のリターン経路を形成するように構成してもよい。この場合、移動側接触部材と固定側接触部材との接続手法は、第1〜第4の実施の形態のいずれかの手法で行うようにすればよく、処理容器2の天井部及び底部の外部の夫々において、移動側接触部材と固定側接触部材との接続手法が異なっていてもよい。
さらにまた移動側接触部材と固定側接触部材の形状は、前記基板に対してプラズマ処理を行う高さ位置にアノード電極又はカソード電極が位置するときに、前記処理容器2の外において、前記移動側接触部材と固定側接触部材とが互いに接触する構成であれば、上述の例に限らず、例えば第1の移動側接触部材5aとこれに接触する固定側接触部材のみを備える構成であってもよいし、環状の例えば第2の移動側接触部材5bとこれに接触する固定側接触部材のみを備える構成であってもよい。また環状の移動側接触部材の設置数は処理容器2の大きさに応じて適宜選択できる。
このように本発明では、高周波電流のリターン経路を形成するためには、1つの移動側接触部材と、これに対応する固定側接触部材とを接触させる構成であればよく、必ずしも上述の実施の形態のように固定側接触部71〜73を移動側接触部材5a,5bの回りを囲むように形成し、移動側接触部材5a,5bの周縁全体に固定側接触部71〜73を接触させる必要はないが、上述の第1の実施の形態及び第3の実施の形態のように、複数の昇降棒51a,51bに夫々移動側接触部材5a,5bを設け、アノード電極をプラズマ処理を行う高さ位置に設定したときに、夫々移動側接触部材5a,5bを固定側接触部71〜73にて囲むように両者を接触させる構成を採用することにより、一辺の大きさが2.0m以上の大きな処理容器2においても、高周波電流のリターン経路のインピーダンスを小さくすることができることから、処理容器2の天井部の中央部と周縁部との間の電位差をより小さくすることができる。
さらに本発明では、図12に第1の移動側接触部材5aを例にして示すように、当該移動側接触部材5aを導電性の処理容器2の天井部外面に接触する位置と、導電性の固定側接触部材93に接触する位置との間で昇降自在に設けると共に、ベローズ体28を上部電極3と処理容器2の天井部内面との間に、前記開口部25を塞ぐように設けるようにしてもよい。前記固定側接触部材93は、例えば処理容器2の天井部外面から上方側に向けて鉛直に伸び、処理容器2の中心側に屈曲するように構成される。この場合には、移動側接触部材5aが固定側接触部材93に接触する位置を第1の高さ位置とし、処理容器2の天井部外面に接触する位置が第2の高さ位置として処理が行われる。図中55はシールドスパイラルであり、その他の構成は上述の図1の構成と同じである。
このような構成においても、処理容器2内にてプラズマが発生しているときの高周波電流は、上部電極3が第1の高さ位置にあるときには、下部電極4(カソード電極)→プラズマ→上部電極3(アノード電極)→昇降棒51a→移動側接触部材5a→固定側接触部材93→処理容器2の壁部→マッチングボックス43の筐体→同軸ケーブル45の外部導体→高周波電源部44の筐体→アースのリターン経路で流れ、また上部電極3が第2の高さ位置にあるときには、下部電極4(カソード電極)→プラズマ→上部電極3(アノード電極)→昇降棒51a→移動側接触部材5a→処理容器2の壁部→マッチングボックス43の筐体→同軸ケーブル45の外部導体→高周波電源部44の筐体→アースのリターン経路で流れる。
さらにまた本発明では、図13に示すように、アノード電極が駆動電極である場合に、当該アノード電極にインピーダンス調整部を接続するようにしてもよい。図13に示す例では、上部電極3がアノード電極であり、この上部電極3には図9に示す例と同様に、その上部に絶縁体30aを介してベース部材30が設けられている。そして前記上部電極3は、前記ベース部材30を介して、外端が処理容器2の外に突出する複数本の駆動部材をなす昇降棒38、51bにより処理容器2から吊り下げられた状態で、処理容器2とは電気的に絶縁されて支持されている。ここで前記昇降棒38は例えば内部が空洞になるように構成され、当該内部に導電棒34が設けられており、この導電棒34の一端側は前記上部電極3の上面に接続され、他端側はインピーダンス調整部94に接続されている。また昇降棒38は導電棒34とは電気的に絶縁されており、昇降棒38と残りの昇降棒51bの一端側はベース部材30の上面に接続されている。
前記昇降棒38における処理容器2の外に突出している部位には、前記上部電極3とは絶縁されて設けられるように導電性の第1の移動側接触部材5aが設けられている。また前記昇降棒51bにおける処理容器2の外に突出している部位にも、上述の第1の実施の形態と同様に、導電性の第2の移動側接触部材5bが夫々設けられている。図中39a,39bはOリングであり、55はシールドスパイラルである。
この例では、固定側接触部材は、第4の実施の形態と同様に、支持部材60,63と固定側接触部71A〜73A,71B〜73Bとにより構成されている。ここで、第1の固定側接触部71A,71Bと第2の固定側接触部72A,72Bとは一体に形成されており、これら固定側接触部71A,71B、72A,72Bが共通の1つの支持部材60に取り付けられるようになっている。こうして前記移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71B〜73B(71A〜73A)とが接触したときに、第1の移動側接触部材5aと第2の移動側接触部材5bとが互いに電気的に接続されるようになっている。
以上において、昇降棒38が設けられていること、絶縁体30aとベース体30とが設けられていること、第1の移動側接触部材5aの上部側にインピーダンス調整機構94が設けられていること、共通の支持部材60を用いること以外の構成は、上述の第1の実施の形態と同様に構成されている。またこの例では、上部電極3が駆動電極に相当し、連結部材52a,52b、昇降板53、昇降手段54により駆動手段が構成され、移動側接触部材5a,5bと固定側接触部材とにより処理容器外接触機構が構成されている。
このような構成では、いわば正常な経路で高周波電流が流れる場合には、下部電極4→プラズマ→上部電極3→インピーダンス調整部94→移動側接触部材5a→固定側接触部71A,71B→支持部材60→処理容器2の壁部→マッチングボックス43の筐体→同軸ケーブル45の外部導体→高周波電源部44の筐体→アースのリターン経路で流れることになるが、下部電極4→プラズマ→処理容器2→マッチングボックス43を介してアースに至るいわば異常な経路にて高周波電流が流れるおそれがあるため、上部電極3から処理容器2の下部に至るまでの経路(リターン経路)のインピーダンスをインピーダンス調整部94により調整するようにしている。
つまりプラズマのキャパシタンス(C1)及び上部電極3から処理容器2の下部に至るまでの経路のインダクタンス(L)をインピーダンス調整部94の容量成分(C)により相殺させることで、前記経路のインピーダンスをj(−1/ωC1+ωL−1/ωC)として、前記異常な経路のインピーダンスよりも小さくしている。このためインピーダンス調整部94は容量成分を含むものであり、その形態としては例えば容量可変コンデンサを用いる構成、固定容量のコンデンサと容量可変コンデンサとを組み合わせる構成、固定容量コンデンサを用いる構成、容量可変コンデンサとインダクタとを組み合わせる構成、インダクタンスを可変できるインダクタと固定容量コンデンサを用いる構成等種々の構成を採用することができる。固定容量コンデンサのみを用いた場合でも容量の異なるコンデンサと交換することによりインピーダンス値を調整できる。
このように構成することにより、プラズマの発生により高周波電流は既述のような正常な経路を流れるが、このとき当該経路のインピーダンス値がほぼ最小値となるように設定されていて、前記異常な経路のインピーダンス値よりも小さくなっているため、下部電極4と処理容器2の壁部との間でプラズマが立ちにくくなっている。この結果下部電極4と上部電極3との間にプラズマが集中し、基板10上のプラズマは面内均一性の高いものとなる。
また前記移動側接触部材5a,5bと固定側接触部71B〜73B(71A〜73A)とが接触したときに、第1の移動側接触部材5aと第2の移動側接触部材5bとが互いに電気的に接続されるようになっているので、プラズマ発生時の高周波電流は、インピーダンス調整が行なわれた状態で、移動側接触部材5a→固定側接触部72B(72A)→移動側接触部材5b→固定側接触部73B(73A)→支持部材63を介して処理容器2へ流れていく。このため処理容器2の天井部の中央部と周縁部との間の電位差を小さくすることができる。なお前記インピーダンス調整部94を、第2の移動側接触部材5bに設けるようにしてもよい。
以上において本発明のプラズマ処理装置は、エッチング処理のみならず、アッシングやCVD等、他のプラズマ処理を行う処理に適用することができる。また基板としてはFPD基板の他、半導体ウエハであってもよく、処理容器の形状は円筒形状であってもよい。
本発明の一実施の形態に係るエッチング処理装置を示す断面図である。 前記エッチング処理装置の一部を示す斜視図である。 前記エッチング処理装置を示す平面図である。 前記エッチング処理装置の作用を説明するための断面図である。 前記エッチング処理装置の作用を説明するための断面図である。 前記エッチング処理装置の第2の実施の形態を示す断面図である。 前記エッチング処理装置の作用を説明するための断面図である。 前記エッチング処理装置の第3の実施の形態を示す断面図である。 前記エッチング処理装置の第4の実施の形態を示す断面図である。 前記エッチング処理装置の第4の実施の作用を示す断面図である。 前記エッチング処理装置のさらに他の例を示す断面図である。 前記エッチング処理装置のさらに他の例を示す断面図である。 前記エッチング処理装置のさらに他の例を示す断面図である。 従来のプラズマ処理装置を示す断面図である。 従来のプラズマ処理装置を示す断面図である。
符号の説明
10 基板
2 処理容器
26 ベローズ体
3 上部電極
31 処理ガス供給部
4 下部電極
34、42 給電棒
35、43 マッチングボックス
37、44 高周波電源部
36、45 同軸ケーブル
5、82 移動側接触部材
38、51、81 昇降棒
52 連結部材
53 昇降板
54 昇降手段
61〜63、86 支持部材
71A〜73A 第1高さ固定側接触部
71B〜73B 第2高さ固定側接触部

Claims (11)

  1. 処理容器の内部に少なくとも一対の平行平板電極と、前記一対の電極間隔を変化させるように駆動することができる少なくとも一つの駆動電極と、を有し、高周波電源から高周波電流を処理容器を介して前記高周波電源のアース側にリターンさせると共に、プラズマにより基板に対して処理を行うプラズマ処理装置において、
    一端が前記駆動電極と電気的に接続された駆動部材、あるいは絶縁された駆動部材と、
    該駆動部材を駆動させる駆動手段と、
    少なくとも1つの処理容器外接触機構と、を備え、
    前記処理容器外接触機構は、
    処理容器の外に突出した該駆動部材の他端と電気的に導通する導電性の移動側接触部材と、
    該移動側接触部材が移動したときに当該移動側接触部材と接触するように設けられ、処理容器外壁と連結された導電性の固定側接触部材とからなり、
    前記移動側接触部材と固定側接触部材とが接触したときに高周波電流のリターン経路を形成することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記処理容器外接触機構の移動側接触部材と固定側接触部材の接点は、少なくとも1つ以上の電極間隔に対応する位置を有することを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記処理容器外接触機構は、前記一対の平行平板電極の電極間隔を決定する移動側接触部材と固定側接触部材の接点の高さ位置を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記駆動電極は、基板を載置する載置台と対向する電極であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記駆動電極は、基板を載置する載置台であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記駆動電極は、高周波電源のアース側に処理容器を介して接続されたアノード電極であり、該アノード電極と前記駆動部材は電気的に接続されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記駆動電極は、高周波電源のアース側に処理容器を介して接続されたアノード電極であり、前記アノード電極と前記駆動部材は電気的に絶縁され、前記アノード電極からインピーダンス調整部を経由して接続された接点を有する前記処理容器外接触機構を少なくとも一つ含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記駆動電極は、高周波電源に整合回路を介して接続されたカソード電極であり、前記カソード電極と前記駆動部材は電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記カソード電極と高周波電源との間に整合回路を配置し、この整合回路の筐体に前記処理容器外接触機構の固定側接触部材と移動側接触部材との接点及び前記移動側接触部材を経由した高周波のリターン電流が帰還することを特徴とする請求項8記載のプラズマ処理装置。
  10. 処理容器の内部に少なくとも一対の平行平板電極と、前記一対の電極間隔を変化させるように駆動することができる少なくとも一つの駆動電極と、を有し、高周波電源から高周波電流を処理容器を介して高周波電源のアース側にリターンさせると共に、プラズマにより基板に対して処理を行うプラズマ処理方法において、
    一端が前記駆動電極と電気的に接続された駆動部材、あるいは絶縁された駆動部材と、該駆動部材を駆動させる駆動手段とにより前記駆動電極を駆動させ、前記電極間隔を広げた後、基板を前記処理容器の内部に搬入する工程と、
    前記駆動部材の他端と電気的に導通した移動側接触部材が処理容器外壁と連結された固定側接触部材と接触する位置まで前記駆動電極を駆動させ、前記基板にプラズマ処理を施す工程と、
    再度前記駆動電極を駆動させて前記電極間隔を広げた後、基板を処理容器の外部へ搬出する工程と、を含むことを特徴とするプラズマ処理方法。
  11. プラズマにより基板に対して処理を行うプラズマ処理装置に用いられ、コンピュータ上で動作するコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項10記載のプラズマ処理方法を実施するようにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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