JP4961764B2 - 自動車のエンジンフード構造 - Google Patents
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このため、サスペンションタワー部分において、エンジンフードが底付き変形するおそれが低下し、確実に衝撃を緩和することができる。
よって、延出部のエネルギ吸収性能がさらに向上して、エンジンフードの歩行者保護性能を向上することができる。
上記構成によれば、エンジンフード組立時に搬送装置の吸盤によって吸着されるインナパネルの被吸着部を、前記延出部とすることにより、組立時に必要な被吸着部を利用して、サスペンションタワー部分における衝撃吸収性能を高めることができる。
よって、別途専用の補強構造を施すことなく、エンジンフードの歩行者保護性能を向上することができる。
上記構成によれば、延出部が略車両前後方向に延びる前記側端外枠部と前記後端外枠部の車両前方側に位置して略車幅方向に延びる前記横中枠部に跨って形成されることで、前記側端外枠部と前記横中枠部のコーナー部分に延出部が形成されることになる。
このため、延出部は二つの枠部によって支持されるため、一つの枠部で支持されるよりも剛性が高まり、衝撃吸収性能を高めることができる。
よって、延出部のエネルギ吸収性能が向上し、エンジンフードの歩行者保護性能をさらに向上することができる。
上記構成によれば、延出部の枠部から最も離間した位置に、突出形成した接着部を設けることで、枠部から最も離間した部分の剛性を高めることができる。
このため、枠部から離間することで低下する延出部の剛性を、接着部の剛性を利用して補うことができる。
よって、延出部の剛性が全体的に高まることになり、エネルギ吸収性能が高まり、エンジンフードの歩行者保護性能を、さらに向上することができる。
上記構成によれば、エンジンフードが傾斜することによって、サスペンションタワーとの上下方向距離が小さくなる車両前方側のみに延出部を設け、上下方向距離が大きい車両後方側では開口部を設定することにより、底付き変形が生じやすいサスペンションタワーの車両前方側では衝撃吸収性能を確保しつつも、底付き変形の生じにくいサスペンションタワーの車両後方側では軽量化を図ることができる。
よって、歩行者保護性能を確保しつつも、エンジンフードの軽量化を図ることができる。
上記構成によれば、枠部をサスペンションタワーの上方位置を避けて設置しつつも、エンジンフードが傾斜することによってサスペンションタワーとの上下方向距離が小さい車両前方側の横中枠部のみに延出部を設けることにより、底付き変形が生じやすいサスペンションタワーの車両前方側では衝撃吸収性能を確保しつつも、底付き変形の生じにくいサスペンションタワーの車両後方側では軽量化を図ることができる。
よって、歩行者保護性能を確保しつつも、エンジンフードの軽量化を図ることができる。
このため、サスペンションタワー部分において、エンジンフードが底付き変形するおそれが低下し、確実に衝撃を緩和することができる。
よって、アウタパネルとインナパネルとを具備するエンジンフード構造において、余分な衝撃吸収材等を設けることなくエンジンフードを軽量に構成しつつも、歩行者保護を確実に図ることができる。
よって、延出部のエネルギ吸収性能がさらに向上して、エンジンフードの歩行者保護性能を向上することができる。
具体的には、図3に示すように、エンジンフード1が所定の傾斜角αを持って車両前方側が低くなるように傾斜して設置されているため、車両後方側の方が車両前方側に比してサスペンションタワー41との上下方向距離が大きくなる(L1>L2)。よって、サスペンションタワー41の車両後方側部分では、変形空間を確保できるため、延出部38を設けなくても、底付き変形のおそれがなくなる。そこで、この部分を開口部36’とすることで、エンジンフード1の軽量化を図っている。
エンジンフード1の組立作業は、まず、インナパネル3とアウタパネル2をそれぞれ別の鋼板シートからプレス機でプレス成形し、そのプレス成形したインナパネル3とアウタパネル2を搬送装置で組立ラインに搬送し、その後に、両パネル2,3を組み合わせて溶接機で溶接することによって行う。
本実施形態では、インナパネル3に、サスペンションタワー41上方に位置する開口部36’を覆うように、側端外枠部31Cから延出する延出部38を設けている。
このため、サスペンションタワー41部分において、エンジンフード1が底付き変形するおそれがなくなり、確実に衝撃を緩和することができる。
よって、アウタパネル2とインナパネル3とを具備するエンジンフード1構造において、余分な衝撃吸収材等を設けることなくエンジンフード1を軽量に構成しつつも、歩行者保護を確実に図ることができる。
これによれば、エンジンフード組立時に搬送装置50の吸盤部53に吸着されるインナパネル3の被吸着部Pを、延出部38とすることにより、生産時に必要な被吸着部Pを利用して、サスペンションタワー41に対応する部分の衝撃吸収性能を高めることができる。
よって、別途専用の補強構造を施すことなく、エンジンフード1の歩行者保護性能を向上することができる。
これによれば、側端外枠部31Cと横中枠部32b’との角部39に、延出部38が形成されることになる。
このため、延出部38は二つの枠部によって支持されるため、一つの枠部で支持されるよりも剛性が高まり、衝撃吸収性能を高めることができる。
よって、延出部38のエネルギ吸収性能が向上するため、エンジンフード1の歩行者保護性能をさらに向上することができる。
これによれば、枠部30の中で太く剛性の高い側端外枠部31Cに、延出部38を設けているため、延出部38の剛性をさらに高めることができる。
よって、延出部38のエネルギ吸収性能がさらに向上して、エンジンフード1の歩行者保護性能を向上することができる。
これによれば、接着部38cの剛性を利用して、延出部38の先端38bの剛性を高めることができる。
よって、延出部38の先端38bの剛性が高まることで、延出部38全体のエネルギ吸収性能が高まり、エンジンフード1の歩行者保護性能をさらに向上することができる。
これによれば、エンジンフード1の傾斜によってサスペンションタワー41との上下方向距離が小さい車両前方側のみに延出部38を設け、上下方向距離が大きい車両後方側に開口部36’を設定することにより、底付き変形が生じやすいサスペンションタワー41の車両前方側では衝撃吸収性能を確保しつつも、底付き変形の生じにくいサスペンションタワー41の車両後方側では軽量化を図ることができる。
よって、歩行者保護性能を確保しつつも、エンジンフード1の軽量化を図ることができる。
上記構成によれば、枠部30をサスペンションタワー41の上方位置を避けて設置しつつも、エンジンフード1の傾斜によってサスペンションタワー41との上下方向距離が小さい前方側の枠部(32b’)のみに延出部38を設けることにより、底付き変形が生じやすいサスペンションタワー41の車両前方側では衝撃吸収性能を確保しつつも、底付き変形の生じにくいサスペンションタワー41の車両後方側では軽量化を図ることができる。
よって、歩行者保護性能を確保しつつも、エンジンフード1の軽量化を図ることができる。
したがって、本実施形態では、さらに高い歩行者保護性能を得ることができる。
この発明の第一枠部は、側端外枠部31C,31D,231Cに対応し、
第二枠部は、横中枠部32b’後端外枠部31Bに対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる自動車のエンジンフード構造に適用する実施形態を含むものである。
1…エンジンフード
2…アウタパネル
3,103,203…インナパネル
31…外枠部
31B…後端外枠部(エンジンフード後端に位置する外枠部)
31C,31D…側端外枠部
32…中枠部
32a…縦中枠部
32b…横中枠部
36,36’,136’,236’…開口部
38,138,238…延出部
38a…延出部の端縁部
41,141…サスペンションタワー
50…搬送装置
P…被吸着部
Claims (6)
- 自動車のエンジンフード構造であって、
エンジンフードの表面を形成するアウタパネルと、
該アウタパネルの裏側に配置され、外縁に外枠部を形成し、該外枠部の内側には、開口部を有するように縦中枠部と横中枠部とから成る中枠部を形成し、これら枠部の一部をアウタパネルに接着する接着部を有するインナパネルとを備え、
前記インナパネルに、エンジンルーム内に設けたサスペンションタワーの上方に位置する前記開口部の一部を覆うように、少なくとも、エンジンフード側端に位置する側端外枠部から延出する延出部を設け、
該延出部の端縁部がエンジンフード後端に位置する後端外枠部および前記側端外枠部の車幅方向内方側に位置する前記縦中枠部と離間している
自動車のエンジンフード構造。 - 前記インナパネルに、エンジンフード組立時に、搬送装置の吸盤に吸着される被吸着部を備え、
該被吸着部を前記延出部とした
請求項1記載の自動車のエンジンフード構造。 - 前記延出部を、略車両前後方向に延びる前記側端外枠部と前記後端外枠部の車両前方側に位置して略車幅方向に延びる前記横中枠部とに跨って形成した
請求項1または2記載の自動車のエンジンフード構造。 - 前記延出部の枠部から最も離間した位置に、アウタパネル側に突出形成した接着部を設定した
請求項3記載の自動車のエンジンフード構造。 - 前記エンジンフードを、車両前方側が低くなるように傾斜して設置し、
前記延出部を、平面視でサスペンションタワーの車両前方側のみに重複するように設定した
請求項3または4記載の自動車のエンジンフード構造。 - 前記エンジンフードを、車両前方側が低くなるように傾斜して設置し、
前記サスペンションタワーの前後位置にそれぞれ略車幅方向に延びる前記後端外枠部、前記横中枠部を設置し、
該横中枠部に、車両後方側に延びる延出部を設けた
請求項3または4記載の自動車のエンジンフード構造。
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