JP4960990B2 - 牽引式のグラウンド整備作業機 - Google Patents

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Description

本発明は野球場や学校の運動場、ゴルフ場のバンカー、庭園、遊歩道、その他のグラウンドを、使用するための最適な状態に整備する牽引式のグラウンド整備作業機に関する。
この種の牽引式グラウンド整備作業機は下記特許文献1〜3に開示されており、そのうち特許文献1に記載のグラウンド整備車が、整地用ブラシ(5)とその背後に土ほこり(塵埃)抑制用散水パイプ(6)とを並列設置している点で、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
尚、特許文献2にもほぐし用レーキ(1)(図1)やならし用整地ブラシ(4)(図5)、散水装置(7)(図8)が記載されているが、これらの各作業機はその工程毎にトラクターへ、着脱・交換して装着使用するようになっているため、本発明と根本的に相違する。
実開昭61−84707号公報 特開2002−161510号公報 特開2009−41283号公報
ところが、上記特許文献1に開示されたグラウンド整備車の構成では、たとえブラシ(5)と散水パイプ(6)とが一緒に取り付け使用されるようになっているとしても、これらは第1、2レーキ(2)(3)も含む悉く裸状態に放置されており、全然被覆されていないため、グラウンドから立ち昇る土ほこりがあらゆる方向へ自由に拡散し、グラウンドを整地している周辺の作業者や観客席の観客などへ、悪影響を与えてしまうことになる環境上又は公衆衛生上の問題がある。
本発明はこのような問題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では動力本機の搭載油圧シリンダーにより昇降作動される3点リンク機構又はヒッチフレームへ、着脱自在に連結使用される牽引式のグラウンド整備作業機であって、
上記ヒッチフレームをその動力本機の後部に付属する雄ヒッチフレームと、その雄ヒッチフレームへ係脱自在にかぶせ付け一体化し得る対応的な雌ヒッチフレームとから形作り、
その雌ヒッチフレームの下部へツールバーを設置高さの調整自在に枢支連結して、そのツールバーへグラウンドの土掻きほぐし用レーキとその後の地均らし用フィニッシャーとを取り付ける一方、
同じく雌ヒッチフレームの上部へ風洞のトップカバーと整地ブラシ用ハンガーステーとを、前後方向に沿い延在する左右一対の支持アームにより枢支連結して、上記フィニッシャーの直後位置に並列する整地ブラシをそのハンガーステーから一体的に吊持させると共に、
上記トップカバーと左右両サイドカバーとから背面視のほぼ倒立U字形に造形された風洞によって、上記レーキとフィニッシャー並びに整地ブラシを包囲し、
上記風洞のトップカバー上へ点在分布状態に並列設置した複数の水噴射ノズルから、その風洞の後出口部やその周辺部へ一定の角度範囲だけ、水を上記整地ブラシに付着しないように噴霧して、上記レーキとフィニッシャー並びに整地ブラシでの作用中にグラウンドから土ほこりが立ち昇ることを、そのミスト水により抑制又は鎮静化することを特徴とする。
又、請求項2では動力本機に貯水タンクと送水ポンプとを搭載させて、その貯水タンクと送水ポンプとを水吸入ホースにより連通接続する一方、
風洞におけるトップカバーの後端部に沿って固定横架した送水管に、複数の水噴射ノズルを介挿設置して、
その送水管のほぼ中央部と上記送水ポンプとを水吐出ホースにより連通接続したことを特徴とする。
請求項3では土掻きほぐし用レーキをタイン・レーキとして、ツールバーに取り付け一体化された側面視のほぼL字形ベース板と、その水平面を貫通する起立状態に螺合締結された多数のタインとから形作る一方、
地均らし用フィニッシャーを狭い一定幅に分割された複数のブレードと、上記レーキを吊持したツールバーから、張り出し長さに差がある左右一対づつのハンガーアームとチェンを介して、前後の位置ズレした並列状態に吊り下げたことを特徴とする。
請求項4では整地ブラシをレーキ並びにフィニッシャーの取付け用ツールバーと同じく幅方向に沿い延在する水平のブラシ保持ビームと、これからの垂下状態に植え付けられた多数のブラシ毛とから形作り、
そのブラシ保持ビームから一体的に起立する左右一対のネジ支柱を、整地ブラシ用ハンガーステーにおける下端部の軸受筒へ、下方から設置高さの調整自在に差し込み固定したことを特徴とする。
更に、請求項では動力本機における運転席の背後位置又は横隣り位置から広告媒体取り付け用の支柱を一体的に立設すると共に、
その支柱へ電光掲示板や電子看板、その他の広告媒体を着脱自在に取り付けて、機体の電源と接続使用することを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、グラウンドの土掻きほぐし作業を行なうレーキとその後の地均らし作業を行なうフィニッシャーと、更に引き続きグラウンド表面を平滑化する整地ブラシとが、背面視のほぼ倒立U字形をなす風洞によって包囲されているため、その上記作業中にグラウンドから立ち昇る土ほこり(塵埃)が、風洞から左右横方向へいたづらに拡散せず、動力本機の走行中にその風洞の前入口部から後出口部へ誘導される制約状態にある。
しかも、上記風洞を形作るトップカバー上には幅方向に沿って、複数の水噴射ノズルが点在分布状態に並列設置されており、これらの水噴射ノズルから風洞の後出口部やその周辺部へ一定の角度範囲だけ、水をミストとして噴霧するようになっているため、その風洞の上記制約された後出口部やその周辺部において土ほこりをすばやく高効率に抑制・鎮静化することができ、冒頭に述べた従来技術の環境・衛生問題を確実に解消し得る効果がある。
又、水噴射ノズルから噴霧する水は、整地ブラシに付着しないようになっているため、その水の付着による所謂ダマを生成してしまうおそれがなく、上記土ほこりの抑制・鎮静作用を安定良く営なませ得る顕著な効果がある。
更に、動力本機側の雄ヒッチフレームへ係脱自在にかぶせ付け一体化される共通の雌ヒッチフレームを活用して、その下部には土掻きほぐし用レーキと地均らし用フィニッシャーとの取り付け上共通するツールバーを枢支連結する一方、同じく雌ヒッチフレームの上部には上記レーキとフィニッシャーを包囲する風洞のトップカバーを、又そのトップカバーのみならず整地ブラシのハンガーステーも、左右一対の支持アームを介して枢支連結することにより、その互いに異なる昇降運動を営なむ複数の構成部材を、雌ヒッチフレームへ合理的に組み付けることができ、その全体の安定性も向上する。
その場合、請求項2の構成を採用するならば、動力本機に搭載された貯水タンクの貯水量に応じて、一定時間だけグラウンドの整備作業を軽快に能率良く行なえ、その水噴射ノズルからの噴霧も送水ポンプの圧力調整により、容易に行なえる効果がある。
請求項3の構成を採用するならば、土掻きほぐし用レーキが具備する多数のタインと、地均らし用フィニッシャーが具備する複数の分割されたブレードにより、グラウンドの土や砂がたとえ濡れていても、いたづらに過大な抵抗を受けることなく地均らし作業できる効果があり、耐用性の向上にも役立つ。
請求項4の構成を採用するならば、整地ブラシの設置高さを高低調整できる効果がある。
更に、請求項5の構成を採用するならば、グラウンドの整備作業中に走り廻る動力本機を活用して、その機体から起立する支柱へ取り付けた広告媒体により、例えば野球やゴルフなどの観客に対して、その競技中の経過情報や新らしい運動用具などを知らせることができ、マーケティングに役立て得る効果もある。
本発明に係るグラウンド整備作業機の使用状態を示す側面図である。 グラウンド整備作業機の上昇状態を示す図1に対応する側面図である。 図1の拡大背面図である。 図3の平面図である。 雌ヒッチフレームの分解斜面図である。 雄ヒッチフレームに対する雌ヒッチフレームのかぶせ付け施錠状態を示す側断面図である。 図6の7−7線断面図である。 雌・雄ヒッチフレームの分解状態を示す図6に対応する側断面図である。 雌ヒッチフレームへグラウンド整備作業機を取り付けた状態の正面図である。 動力本機を抽出して示す側面図である。 図10の正面図である。 図11の背面図である。 動力本機に広告媒体を取り付けた状態の側面図である。 図13の背面図である。 グラウンド整備作業機を抽出して示す側面図である。 図15の背面図である。 図16の平面図である。
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述すると、図1〜4はその動力本機による牽引式グラウンド整備作業機の概略全体を示しており、(V)は乗用の三輪駆動車やトラクター、その他の動力本機であって、その機体(1)には例えば約80リットルの容量を有する貯水タンク(2)と、送水ポンプ(3)とが搭載されている。
(4)はその貯水タンク(2)と送水ポンプ(3)とを連通接続するフレキシブルな水吸入ホース、(5)は上記機体(1)の後部中央から後向き一体的に張り出す剛性なヒッチ取付ブラケットであり、これには左右一対の昇降ガイド長孔(6)が、図6、8、10のような側面視の円弧状に切り抜かれている。
又、(M)は鋼板から背面視のほぼ二等辺三角形や等脚台形などに造形された雄ヒッチフレームであり、その左右対称な一対の横下がり傾斜肩縁部が折曲げリップ(7)として補強されているほか、その水平な下端縁部の中央には図12のようなほぼ倒立U字形のキー溝(8)が切り欠かれている。(9)は同じく雄ヒッチフレーム(M)の上半部から前向き一体的に張り出す左右一対の大きな連結片であり、上記ヒッチ取付ブラケット(5)側の昇降ガイド長孔(6)を貫通する水平な枢支ピン(10)によって、その機体(1)のヒッチ取付ブラケット(5)へ連結されることになる。
(11)は上記機体(1)の後部から内向き一体的に張り出す水平な左右一対の固定支軸、(12)は図4のような平面視のクランク形に造形された回動アームであり、その前端部(基端部)をなす左右一対の鞘筒(13)が、上記機体(1)側の固定支軸(11)に差し込み套嵌されている。(14)はその左右何れか一方(図例では後方から見て左側)の鞘筒(13)から後上方へ一体的に張り出されたロッド受け片、(15)は上記回動アーム(12)の後端部(先端部)をなす左右一対の鞘筒であり、これは上記雄ヒッチフレーム(M)の下部から前向き一体的に張り出す左右一対の連結片(16)へ、水平な枢支ピン(17)を介して連結されている。
そして、上記動力本機(V)の機体(1)には油圧シリンダー(18)も搭載されており、その油圧シリンダー(18)の前後方向に沿って進退するピストンロッド(19)の後端部(先端部)が、上記回動アーム(12)の前端部(基端部)をなす鞘筒(13)から張り出すロッド受け片(14)の後部先端へ、水平な枢支ピン(20)によって連結されている。
つまり、動力本機(V)の運転席(21)に座乗したオペレーター(22)が、機体(1)の搭載油圧シリンダー(18)をコントロール操作して、そのピストンロッド(19)を前後方向へ進退させれば、上記回動アーム(12)がそのロッド受け片(14)と図1、2、10のような一定交叉角度(鋭角)(α)を保ったままで、上記固定支軸(11)の軸線廻りに起伏的に回動作用し、その回動アーム(12)により下方から支持されている上記雄ヒッチフレーム(M)が、そのヒッチ取付ブラケット(5)側の昇降ガイド長孔(6)に沿って昇降運動し得るようになっている。
(23)は上記機体(1)の後部に固定横架された管棒材から成る水平な上限ストッパーであって、上記固定支軸(11)のほぼ真上位置に延在しており、後述する作業機用長い支持アームの前端部を受け止める。
更に、(F)は鋼板から上記雄ヒッチフレーム(M)との対応的な二等辺三角形や等脚台形などに造形された雌ヒッチフレームであって、その左右対称な一対の横下がり傾斜肩縁部がカバーリップ(24)として折り曲げられており、上記雄ヒッチフレーム(M)側の折曲げリップ(7)へ後上方から係脱自在にかぶせ付け被着できるようになっている。
しかも、その雌ヒッチフレーム(F)の上端中央部から一体的に隆起するレバー受け台(25)には、図5〜9のような一定回動角度(例えば約90〜100度)(β)の滑らかなほぼ倒立L字形をなす回動ガイド長孔(26)が切り抜かれている一方、同じく雌ヒッチフレーム(F)における水平な下端縁部の中央には、図7のようなほぼ倒立U字形のキー溝(27)が切り欠かれている。上記雄ヒッチフレーム(M)へ雌ヒッチフレーム(F)をかぶせ付け一体化した時には、そのキー溝(8)(27)同士が自づと合致連通するようになっている。
(28)は一定長さの回動操作レバーであり、その下端部(基端部)のほぼ倒立J字形をなす取付枠(29)が、上記レバー受け台(25)へ図6、8のような跨がる状態に枢着されている。(30)はそのための回動枢支ピン、(31)は上記レバー受け台(25)の回動ガイド長孔(26)を貫通する水平状態として、その回動操作レバー(28)の取付枠(29)内に横架された係合ピン、(32)はその係合ピン(31)を介して吊持状態に枢支連結された昇降ロッドであり、上記回動操作レバー(28)を枢支ピン(30)の廻りに一定の回動角度(β)だけ起伏操作すれば、これに応じて昇降ロッド(32)は昇降作用するが、その昇降ロッド(32)は昇降ストロークを大小調整できるターンバックルやその他のネジ締結具などとして組み立てられている。
又、上記雌ヒッチフレーム(F)の上部からは左右一対の取付ステー(33)が後向き一体的に張り出されており、ここには後述する作業機用長い支持アームの中途部と、同じく作業機用短かい支持アームの前端部とが各々枢支連結されることになる。(34)は同じく雌ヒッチフレーム(F)の下部中央からやはり後向き一体的に張り出す剛性な作業機取付ブラケットであって、これには左右一対づつのピン受け入れ孔(35)がその高さの異なる複数段として開口分布されている。
そのため、その複数段のピン受け入れ孔(35)を選択使用して、水平な枢支ピンを貫通させることにより、後述する第1、2レーキの取付け用ツールバーをその作業機取付ブラケット(34)へ連結することができる。(36)はその最下段のピン受け入れ孔(35)を選択して、ここに固定横架された水平な枢支ピンであり、その枢支ピン(36)には取付筒(37)が差し込み套嵌されている。しかも、その取付筒(37)の円周面からは比較的短かい連結片(38)と、比較的長いラッチ(39)とが一定交叉角度(鋭角)(γ)を保つ関係状態として、ほぼ前向き一体的に張り出されている。
そして、その連結片(38)の張り出し先端部が上記昇降ロッド(32)の下端部へ、別な枢支ピン(40)を介して連結されている一方、ラッチ(39)の張り出し先端部は雌ヒッチフレーム(F)側のキー溝(27)と上記雄ヒッチフレーム(M)側のキー溝(8)へ、その下方から一挙係脱自在に係止し得るようになっている。
つまり、図6、7は動力本機(V)の機体(1)に付属している雄ヒッチフレーム(M)へ、作業機側の雌ヒッチフレーム(F)がかぶせ付け一体化された施錠状態を示しており、この状態では回動操作レバー(28)の起立操作によって、昇降ロッド(32)が引き上げられていると共に、ラッチ(39)も枢支ピン(36)を中心として上向きに回動し、雄ヒッチフレーム(M)と雌ヒッチフレーム(F)との両キー溝(8)(27)へ係止している。
そして、上記回動操作レバー(28)を伏倒操作し、昇降ロッド(32)を押し下げれば、ラッチ(39)が枢支ピン(36)を中心として下向きに回動するため、そのラッチ(39)が両キー溝(8)(27)から下方へ抜け出した図8のような解錠状態となり、その結果動力本機(V)の機体(1)側から後述のグラウンド整備作業機(A)を分離できるのである。
力本機(V)はグラウンド(G)の整備作業中に移動するため、その機体(1)における運転席(21)の背後位置又は横隣り位置から、図13、14のような支柱(骨格)(41)を一体的に立設しておき、その支柱(41)へ電光掲示板や液晶モニター、電子看板(デジタルサイネージ)、その他の広告媒体(42)を着脱自在に取り付け、必要に応じて機体(1)の電源(図示省略)と接続使用することが好ましい。
そうすれば、野球やゴルフなどの観客に対して、その競技中の経過情報をリアルタイムに知らせたり、新らしい運動用具を広告したり、更には電子看板のような遠方からのデータ通信により、表示する広告内容を変更したりすることができ、各種商品や役務のマーケティングに役立て得る効果もある。
その場合、図13、14の骨格は左右一対の支柱(41)として、各々筋交(43)により補強されている。(H)は左右一対の起立するコ字形枠板(44)と上下一対の水平な角バー(45)とから組み立て一体化された広告媒体保持枠であり、その保持枠(H)の両角バー(45)が合計4組のネジ締結具(46)と防振ゴム座(47)を介して、上記動力本機(V)側の両支柱(41)に取り付け固定されている。
そして、上記保持枠(H)の枠内に広告媒体(例えば電光掲示板)(42)が後方から嵌め込まれ、且つそのコ字形枠板(44)の上下方向から螺入される合計4本の固定ボルト(48)によって、押え付け一体化されている。(49)は広告媒体(42)から導出された電源コードを示唆している。
尚、図示の骨格をなす支柱(41)は、左右一対として平行に起立しているが、その支柱(41)を動力本機(V)の機体(1)から背面視のほぼ門字形などに枠組み立設して、これを機体転倒時におけるオペレーター(22)の安全なロールバーとして兼用機能させても良い。
他方、上記動力本機(V)によって牽引されるグラウンド整備作業機(A)は、図15〜17に抽出して示す如く、グラウンド(G)の土を掻きほぐし均らす第1、2レーキ(A1)(A2)と、その土を引き続き一層平滑化する整地ブラシ(A3)と、これらの前工程においてグラウンド(G)から立ち昇る土ほこり(塵埃)を引き続き抑制・鎮静化するミスト水スプレーヤー(A4)とから成り、しかも第1、2レーキ(A1)(A2)と整地ブラシ(A3)がその土ほこりの拡散を防ぐ風洞(通風トンネル)(T)によって、被覆状態に保たれているのである。
その風洞(T)は金属やゴム、合成樹脂などの膜板材から、トップカバー(50)と左右一対のサイドカバー(51)とを備えた背面視のほぼ倒立U字形に造形されており、その内部を横方向から目視できるように透明化しても良い。
上記グラウンド整備作業機(A)を構成する主要部材のうち、先ず第1レーキ(A1)はタイン・レーキとして、図15のような側面視のほぼL字形をなすベース板(52)と、そのベース板(52)の水平面を貫通する起立状態に螺合締結された多数のタイン(53)とから成り、その先細り鋼棒のタイン(53)が全体的な2列の千鳥配置状態に点在分布している。
そして、このような第1レーキ(A1)のベース板(52)は作業機(A)の幅方向に沿って延在する共通の取付け用となる水平なツールバー(54)へ、左右一対の溶接片(55)と固定ボルト(56)を介して、吊持状態に取り付け固定されており、その多数のタイン(53)によってグラウンド(G)の土掻き作業や土ほぐし作業を行なう。上記ツールバー(54)が金属角管材から成ることは、言うまでもない。
次に、第2レーキ(A2)はフィニッシャーとして、図16、17のような狭い一定幅(W)に分割された複数(図例では合計5個)の地均らしブレード(金属板)から成り、上記ツールバー(54)から左右一対づつの平行なハンガーアーム(58a)(58b)並びにチエン(59)を介して吊り下げられている。しかも、その各別に吊り下げられた地均らしブレード(57)の下端部(接地面)が、波形や鋸歯形をなしている。
その場合、上記地均らしブレード(57)のハンガーアーム(58a)(58b)は悉く共通のツールバー(54)から、後向き一体的に張り出されているが、その張り出し長さについては隣り合う交互の長短差が与えられており、これによってハンガーアーム(58a)(58b)の後端部から吊り下がる地均らしブレード(57)の複数(先に例示した合計5個)が、交互に前後方向へ位置ズレ分散した並列状態に保たれている。
そのため、各地均らしブレード(57)の下端部が波形や鋸歯形として接地することとも相俟って、グラウンド(G)の土や砂がたとえ濡れていたとしても、その地均らし作業を抵抗少なく軽快に行なえ、全体の平滑面に効率良く仕上げ得る利点がある。
そして、上記ツールバー(54)の中央部からは角筒型のヒッチボックス(60)が前向き一体的に張り出しており、そのヒッチボックス(60)の張り出し前端部が上記作業機取付ブラケット(34)のピン受け入れ孔(35)を貫通する水平な枢支ピン(61)によって、その雌ヒッチフレーム(F)の作業機取付ブラケット(34)へ起伏的な回動自在に連結されている。
その際、ヒッチボックス(60)の枢支ピン(61)をその複数段のピン受け入れ孔(35)へ差し替えることにより、上記第1、2レーキ(A1)(A2)やその共通する取付け用ツールバー(54)の設置高さを、上記風洞(T)における左右両サイドカバー(51)との相関々係上、常時最適に高低調整することができる。
更に、整地ブラシ(A3)はグラウンド(G)の表面を高精度に平滑化する部材として、上記第1、2レーキ(A1)(A2)の取付け用ツールバー(54)と同じく幅方向に沿い延在する水平のブラシ保持ビーム(62)と、これから垂下状態に植え付けられた多数のブラシ毛(63)とを備え、上記風洞(T)のトップカバー(50)から吊持された状態にある。
つまり、図15〜17の符号(64)は一定間隔を保つ左右一対のハンガーステーであって、その側面視の後下がりに傾斜した下端部が軸受筒(65)をなし、上記ブラシ保持ビーム(62)の対応位置から上向き一体的に起立する左右一対のネジ支柱(66)が、そのハンガーステー(64)側の軸受筒(65)へ下方から差し込み貫通され、且つ固定ナット(67)によって締結一体化されている。
そのため、整地ブラシ(A3)の設置高さを高低調整したり、又整地ブラシ(A3)をその両ハンガーステー(64)から取りはずしたりすることがきる。尚、整地ブラシ(A3)のブラシ毛(63)は各種の金属材又は/及び合成樹脂材から成る。
(68)は上記風洞(T)を形作るトップカバー(50)の天井補強フレームであって、金属角管材から縦横交錯状態に枠組み一体化されており、その天井補強フレーム(68)のほぼ中央位置に一定幅のほぼ倒立U字形をなすハンガーベース(69)が溶接されている。そして、そのハンガーベース(69)の左右両端部から屈曲する平行な一対の耳片(70)に、上記両ハンガーステー(64)の上端部が左右一対の短かい固定ピン又は貫通する長い1本の固定ピン(71)を介して組み付け一体化されている。
しかも、そのハンガーベース(69)の両耳片(70)と両ハンガーステー(64)との組み付け固定部位からは、左右一対の支持アーム(72a)(72b)が前向き一体的に張り出し延長されている。その場合、両支持アーム(72a)(72b)の前向き張り出し長さには長短差が与えられており、その左右何れか一方(図例では後方から見て右側)の支持アーム(72b)は張り出し前端部において、上記雌ヒッチフレーム(F)側の取付ステー(33)へ水平の枢支ピン(73)によって連結されている。
又、残る他方(図例では後方から見て左側)の長い支持アーム(72a)は張り出し中途部において、同じく雌ヒッチフレーム(F)側の取付ステー(33)へやはり枢支ピン(73)により連結されているが、その中途部から更に延長された前端部は図1、2、4のように、上記動力本機(V)における機体(1)の後部を横架する水平な上限ストッパー(23)と言わば直交する如く、その上限ストッパー(23)の真下位置まで潜り込む関係状態にある。
そのため、本発明のグラウンド整備作業機(A)が下降している図1の使用状態から、上記油圧シリンダー(18)のピストンロッド(19)が前方へ移動制御されて、回動アーム(12)が上向きに回動すると共に、雌ヒッチフレーム(F)のかぶせ付け施錠状態にある雄ヒッチフレーム(M)の枢支ピン(10)が、動力本機(V)側のヒッチ取付ブラケット(5)に開口する昇降ガイド長孔(6)に沿って上昇する過程では、整地ブラシ(A3)と風洞(T)とを一体的に支持している両支持アーム(72a)(72b)のうちの長い支持アーム(72a)が、機体(1)側の水平な上限ストッパー(23)に下方から衝当する結果、雌ヒッチフレーム(F)の取付ステー(33)に対する両支持アーム(72a)(72b)の枢支ピン(73)を回動中心として、図2のようにグラウンド整備作業機(A)が両支持アーム(72a)(72b)の後端側から上昇する傾斜姿勢状態となるのである。
このような図2の上昇状態から、上記油圧シリンダー(18)のピストンロッド(19)を後方へ移動制御すれば、上記回動アーム(12)や雄ヒッチフレーム(M)、雌ヒッチフレーム(F)並びに左右一対の支持アーム(72a)(72b)などが逆方向へ作動することとなり、グラウンド整備作業機(A)が図1のように下降する状態を得られることは、言うまでもない。
何れにしても、上記風洞(T)を形作るトップカバー(50)の天井補強フレーム(68)から吊持された状態の整地ブラシ(A3)は、図15〜17のような風洞(T)の内部に存在し、その整地ブラシ(A3)より前側位置に並列している上記第1、2レーキ(A1)(A2)も、同じく風洞(T)によって包囲されているため、これらの土掻き作業や土ほぐし作業、地均らし作業などを行なっている最中にグラウンド(G)から立ち昇る土ほこりが、左右横方向へ自由に拡散せず、その風洞(T)の内部を後出口部の方向(図1の矢印(Y)参照)へのみ流動するように、自づと誘導・制限されるのである。
最後に、ミスト水スプレーヤー(A4)は先の第1、2レーキ(A1)(A2)や整地ブラシ(A3)によってグラウンド(G)から起生される土ほこりを、拡散してしまうまでにすばやく抑制・鎮静化するための部材であり、上記第1、2レーキ(A1)(A2)の取付け用ツールバー(54)やブラシ保持ビーム(62)と同じく、作業機(A)の幅方向に沿って延在する水平な送水管(74)と、その送水管(74)へ一定間隔おきの点在分布状態に介挿設置された複数(図例では合計6個)の水噴射ノズル(75)と、上記動力本機(V)に搭載された送水ポンプ(3)と送水管(74)のほぼ中央部とを連通接続するフレキシブルな水吐出ホース(76)とから成る。(77)はその水吐出ホース(76)の中途部に介在するフィルターである。
その場合、送水管(74)は図15〜17のような複数の支持脚(78)を介して、上記風洞(T)におけるトップカバー(50)の後端部に沿い固定横架されており、これに介挿設置された水噴射ノズル(75)の複数が、悉く風洞(T)の後出口部やその周辺部を指向して、図1のような一定の角度(鋭角)範囲(θ)だけ水を噴霧できるようになっている。尚、各水噴射ノズル(75)の指向角度は変更・調整することができる。上記水吸入ホース(4)や水吐出ホース(76)の中途部へ、必要に応じて介在される接続用のカップリングは図示省略してある。
上記動力本機(V)の機体(1)に搭載された貯水タンク(2)の貯水を、その送水ポンプ(3)により作業機(A)側の送水管(74)や水噴出ノズル(75)へ圧送し、その水をミストとして勢い良く噴霧するのである。図1、15の符号(D)は上記整地ブラシ(A3)におけるブラシ毛(63)の作用先端部と、水噴射ノズル(75)が位置する風洞(T)の後出口部との前後間隔距離を示しており、この前後間隔距離(D)の確保によって、上記整地ブラシ(A3)のブラシ毛(63)に水噴射ノズル(75)からの水が付着して、所謂ダマとなる現象を防ぎ、土ほこりを確実に安定良く抑制・鎮静化できるようになっている。
本発明の牽引式グラウンド整備作業機(A)は上記した構成を備えているため、その使用に当っては動力本機(V)の機体(1)側に付属している雄ヒッチフレーム(M)へ、作業機(A)が取り付けられている雌ヒッチフレーム(F)を、図1〜4のようにかぶせ付け一体化して、その被着状態を雌・雄ヒッチフレーム(F)(M)の両キー溝(8)(27)へ係止するラッチ(39)により、分離しないように施錠するのである。
そして、動力本機(V)を野球場や学校の運動場などのグラウンド(G)において走行させ、その動力本機(V)により上記作業機(A)を牽引すれば、その作業機(A)を構成している第1レーキ(A1)によるグラウンド(G)の土掻き作業や土ほぐし作業と、その後の第2レーキ(A2)による地均らし作業と、引き続く整地ブラシ(A3)による高精度な整地作業とを実行でき、その場合整地ブラシ(A3)はグラウンド(G)の表面を最後に平滑化するため、動力本機(V)の走行後にその車輪跡が見苦しく残存するおそれはない。
又、上記土掻き作業や土ほぐし作業を行なう第1レーキ(A1)と、そのほぐした土の地均らし作業を行なう第2レーキ(A2)と、更に表面を平滑化する整地ブラシ(A3)とは、図1〜4や図15〜17のように悉く風洞(通風トンネル)(T)の内部にあって、その風洞(T)を形作っているトップカバー(50)と左右両サイドカバー(51)により包囲されているため、一連の上記作業中にグラウンド(G)から立ち昇る(舞い上がる)土ほこりが、左右横方向や上方へいたづらに拡散せず、図1の直進矢印(Y)で示す如く、風洞(T)の前入口部から後出口部へ集約的に誘導されることとなる。
そして、その風洞(T)の後出口部やその周辺部に臨む水噴射ノズル(75)から、上記土ほこりへ水をミストとして勢い良く噴霧することにより、その土ほこりを確実に抑制・鎮静化し得るのである。これを換言すれば、土ほこりの粒子にミスト水を付着・含浸させて、その立ち昇らない(舞い上がらない)ように沈下させるのである。その結果、冒頭に述べた公知技術のように、グラウンド(G)を整備している周辺の作業者や観客席の観客などへ、土ほこりが飛散する環境上又は公衆衛生上の問題を生じない。
動力本機(V)の搭載油圧シリンダー(18)を制御して、上記作業機(A)を図2のように上昇させれば、グラウンド(G)外での走行(路上走行)などを支障なく行なえ、又動力本機(V)側の雄ヒッチフレーム(M)から作業機(A)側の雌ヒッチフレーム(F)を、図8のように取りはずし分離させて、その作業機(A)を便利良く格納することもできる。
図示の実施形態では上記したように、土掻き作業や土ほぐし作業を行なう第1レーキ(A1)をタイン・レーキとし、その後の地均らし作業を行なう第2レーキ(A2)をフィニッシャーとして、複数のブレード(57)から形作っているが、上記第1レーキ(A1)としては土掻きほぐし作業を行なえる限り、タイン・レーキに代るツース・レーキやスプリング・レーキを採用しても良く、又上記第2レーキ(A2)としても地均らし作業を行なえる限り、ブレード(57)に代るスプリング付きの排土板やグレーダーを採用することができる。
尚、図示しないが、上記ミスト水スプレーヤー(A4)の送水管(74)を上下数段の積層状態又は階段状態に並列設置して、その上下数段に点在分布する多数の水噴射ノズル(75)から、風洞(T)の後出口部やその周辺部へ噴霧するミスト水により、上記土ほこり(塵埃)を一層すばやく確実に抑制・鎮圧できるように設定しても良い。
(1)・機体
(2)・貯水タンク
(3)・送水ポンプ
(4)・水吸入ホース
(5)・ヒッチ取付ブラケット
(6)・昇降ガイド長孔
(7)・折曲げリップ
(8)(27)・キー溝
(9)(16)(38)・連結片
(10)(17)(20)(30)(36)(40)(61)(73)・枢支ピン
(11)・固定支軸
(12)・回動アーム
(13)(15)・鞘筒
(14)・ロッド受け片
(18)・油圧シリンダー
(19)・ピストンロッド
(21)・運転席
(22)・オペレーター
(23)・上限ストッパー
(24)・カバーリップ
(25)・レバー受け台
(26)・回動ガイド長孔
(28)・回動操作レバー
(29)・取付枠
(31)・係合ピン
(32)・昇降ロッド
(33)・取付ステー
(34)・作業機取付ブラケット
(35)・ピン受け入れ孔
(37)・取付筒
(39)・ラッチ
(41)・支柱
(42)・広告媒体
(43)・筋交
(44)・枠板
(45)・角バー
(46)・ネジ締結具
(47)・防振ゴム座
(48)・固定ボルト
(49)・電源コード
(50)・トップカバー
(51)・サイドカバー
(52)・ベース板
(53)・タイン
(54)・ツールバー
(55)・溶接片
(56)・固定ボルト
(57)・地均らしブレード
(58a)(58b)・ハンガーアーム
(59)・チエン
(60)・ヒッチボックス
(62)・ブラシ保持ビーム
(63)・ブラシ毛
(64)・ハンガーステー
(65)・軸受筒
(66)・ネジ支柱
(67)・固定ナット
(68)・天井補強フレーム
(69)・ハンガーベース
(70)・耳片
(71)・固定ピン
(72a)(72b)・支持アーム
(74)・送水管
(75)・水噴射ノズル
(76)・水吐出ホース
(77)・フィルター
(78)・支持脚
(A)・グラウンド整備作業機
(A1)・第1レーキ(タイン・レーキ)
(A2)・第2レーキ(フィニッシャー)
(A3)・整地ブラシ
(A4)・ミスト水スプレーヤー
(F)・雌ヒッチフレーム
(G)・グラウンド
(H)・広告媒体保持枠
(M)・雄ヒッチフレーム
(T)・風洞(通風トンネル)
(V)・動力本機
(D)・前後間隔距離
(W)・一定幅
(α)(γ)・一定交叉角度
(β)・一定回動角度
(θ)・水噴射角度範囲

Claims (5)

  1. 動力本機の搭載油圧シリンダーにより昇降作動されるヒッチフレームへ、着脱自在に連結使用される牽引式のグラウンド整備作業機であって、
    上記ヒッチフレームをその動力本機の後部に付属する雄ヒッチフレームと、その雄ヒッチフレームへ係脱自在にかぶせ付け一体化し得る対応的な雌ヒッチフレームとから形作り、
    その雌ヒッチフレームの下部へツールバーを設置高さの調整自在に枢支連結して、そのツールバーへグラウンドの土掻きほぐし用レーキとその後の地均らし用フィニッシャーとを取り付ける一方、
    同じく雌ヒッチフレームの上部へ風洞のトップカバーと整地ブラシ用ハンガーステーとを、前後方向に沿い延在する左右一対の支持アームにより枢支連結して、上記フィニッシャーの直後位置に並列する整地ブラシをそのハンガーステーから一体的に吊持させると共に、
    上記トップカバーと左右両サイドカバーとから背面視のほぼ倒立U字形に造形された風洞によって、上記レーキとフィニッシャー並びに整地ブラシを包囲し、
    上記風洞のトップカバー上へ点在分布状態に並列設置した複数の水噴射ノズルから、その風洞の後出口部やその周辺部へ一定の角度範囲だけ、水を上記整地ブラシに付着しないように噴霧して、上記レーキとフィニッシャー並びに整地ブラシでの作用中にグラウンドから土ほこりが立ち昇ることを、そのミスト水により抑制又は鎮静化することを特徴とする牽引式のグラウンド整備作業機。
  2. 動力本機に貯水タンクと送水ポンプとを搭載させて、その貯水タンクと送水ポンプとを水吸入ホースにより連通接続する一方、
    風洞におけるトップカバーの後端部に沿って固定横架した送水管に、複数の水噴射ノズルを介挿設置して、
    その送水管のほぼ中央部と上記送水ポンプとを水吐出ホースにより連通接続したことを特徴とする請求項1記載の牽引式のグラウンド整備作業機。
  3. 土掻きほぐし用レーキをタイン・レーキとして、ツールバーに取り付け一体化された側面視のほぼL字形ベース板と、その水平面を貫通する起立状態に螺合締結された多数のタインとから形作る一方、
    地均らし用フィニッシャーを狭い一定幅に分割された複数のブレードと、上記レーキを吊持したツールバーから、張り出し長さに差がある左右一対づつのハンガーアームとチェンを介して、前後の位置ズレした並列状態に吊り下げたことを特徴とする請求項1記載の牽引式のグラウンド整備作業機。
  4. 整地ブラシをレーキ並びにフィニッシャーの取付け用ツールバーと同じく幅方向に沿い延在する水平のブラシ保持ビームと、これからの垂下状態に植え付けられた多数のブラシ毛とから形作り、
    そのブラシ保持ビームから一体的に起立する左右一対のネジ支柱を、整地ブラシ用ハンガーステーにおける下端部の軸受筒へ、下方から設置高さの調整自在に差し込み固定したことを特徴とする請求項1記載の牽引式のグラウンド整備作業機。
  5. 動力本機における運転席の背後位置又は横隣り位置から広告媒体取り付け用の支柱を一体的に立設すると共に、
    その支柱へ電光掲示板や電子看板、その他の広告媒体を着脱自在に取り付けて、機体の電源と接続使用することを特徴とする請求項1記載の牽引式のグラウンド整備作業機。
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