JP4960326B2 - 二次電池 - Google Patents
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Description
前記第1電極は、第1電極芯材および前記第1電極芯材に形成された第1電極合剤層を含み、
前記第2電極は、第2電極芯材および前記第2電極芯材に形成された第2電極合剤層を含み、
前記第1電極の一端部は、前記電極群の一端面において、前記第2電極の端部および前記多孔質絶縁層の端部よりも突出しており、
前記突出する第1電極の端部は、第1電極芯材の露出部を有し、
前記第1電極芯材の露出部は、前記第1集電板に溶接され、
前記多孔質絶縁層の端部は、前記第1電極合剤層および前記第2電極合剤層の端部よりも突出しており、
前記第1集電板と、前記多孔質絶縁層における前記第1集電板側の端部との間の距離が3mm以下であることを特徴とする。
前記第2電極の一端部は、前記電極群の一端面において、前記第1電極の端部および前記多孔質絶縁層の端部よりも突出しており、
前記突出する第2電極の端部は、第2電極芯材の露出部を有し、
前記第2電極芯材の露出部は、前記第2集電板に溶接されているのが好ましい。
前記第2集電板と、前記多孔質絶縁層における前記第2集電板側の端部との間の距離が3mm以下であるのが好ましい
前記多孔質絶縁層は、セラミックス粒子およびバインダからなるのが好ましい。
前記多孔質絶縁層は、前記第1電極合剤層および前記第2電極合剤層の少なくとも一方を覆うように形成されているのが好ましい。
前記第1電極芯材の露出部は、前記第1集電板と、アーク溶接により接続されているのが好ましい。
前記第2電極芯材の露出部は、前記第2集電板と、アーク溶接により接続されているのが好ましい。
集電板を電極芯材の露出部に溶接する際に、熱が発生しても、正極と負極との間に配される耐熱性を有する多孔質絶縁層は、熱的影響を受けない。すなわち、溶接時において、多孔質絶縁層は、従来からセパレータに用いられているポリオレフィン系フィルムのように収縮および溶融することがない。正極と負極との間には、多孔質絶縁層のみが配されるため、セパレータの収縮または溶融による内部短絡を確実に防ぐことができる。
集電板を電極芯材の露出部に溶接する際に、熱が発生しても、正極と負極との間に配される耐熱性を有する多孔質絶縁層は、熱的影響を受けずに、従来からセパレータに用いられているポリエチレンフィルムまたはポリプロピレンフィルムのように収縮または溶融しない。また、正極と負極との間には、多孔質絶縁層のみが配されるため、セパレータの収縮または溶融による内部短絡を確実に防ぐことができる。したがって、電池の信頼性が向上する。
第1集電板と多孔質絶縁層の第1集電板側の端部との間の距離が3mmを超えると、電極合剤層が小さくなり、電池のエネルギー密度が低下する場合がある。
電池のエネルギー密度をより高くすることができるため、前記第2集電板と、前記多孔質絶縁層における前記第2集電板側の端部との間の距離は、3mm以下であるのが好ましい。
正極(正極合剤層)および負極(負極合剤層)の面積が異なる場合は、電極合剤層の面積の大きい方の電極における電極合剤層の端部より突出していればよい。多孔質絶縁層は、例えば、正極および負極のうち、電極合剤層の面積が大きい方の電極における電極合剤層の端部より0.5〜5mmだけはみ出していればよい。
多孔質絶縁層は、正極および負極のうち少なくとも一方の電極における電極合剤層を覆うように形成されているのが好ましい。電極面積(電極合剤層の面積)の大きい方の電極において、電極合剤層を多孔質絶縁層で被覆して電極複合体を形成するのがより好ましい。
上記のように、多孔質絶縁層を電極と一体化させることにより、積層または捲回時に、正極と負極との間に、別途多孔質絶縁層からなるセパレータを配置する必要がないため、捲きずれ等の不具合を生じることがない。
また、正極を負極と確実に絶縁させることができ、かつ正負極間において、正負極合剤層の端部よりも突出して多孔質絶縁層を形成することが容易であるため、電極合剤層の表面全体を多孔質絶縁層で被複するのがより好ましい。このとき、電極芯材の露出部における電極合剤層側の端部は、電極合剤層における電極芯材の露出部側の端面とともに多孔質絶縁層で覆われていてもよい。
本発明の二次電池としては、例えば、ニッケルカドミウム蓄電池、ニッケル水素蓄電池、非水電解質二次電池が挙げられる。非水電解質二次電池では、水系電解質と比べて導電率が低い非水電解質を用いるため、非常に薄いセパレータを用いる必要があり、セパレータは溶接時に熱影響を受け易く、内部短絡を生じ易い。したがって、非水電解質二次電池では、本発明の効果が顕著に得られる。
電極芯材の露出部と集電板とを溶接する手法としては、アーク溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接等の溶接法を採用することができる。具体的には、集電板の一方の面を電極芯材の露出部に接触させ、集電板の他方の面からアーク放電等によりエネルギーを照射する。上記溶接法のなかでも、アーク溶接が好ましい。アーク溶接では、電極芯材を損傷せず、信頼性の高い溶接を容易に行うことができる。アーク溶接では、溶接時の熱集中が抑制されるため、溶接箇所に穴が開くのを防止することでき、OCV不良等の不具合の発生を抑制することができる。アーク溶接としては、TIG(タングステンイナートガス)溶接、ミグ溶接、マグ溶接、炭酸ガスアーク溶接等が挙げられるが、TIG溶接が特に好ましい。TIG溶接は、集電板が、銅、アルミニウムなどで構成されている場合に特に有効である。TIG溶接の場合、集電板だけを容易に溶融させることができ、電極芯材を損傷せず、信頼性の高い溶接を容易に行うことができる。リチウムイオン二次電池などの場合、電極芯材の厚みは、例えば10〜30μm程度である。よって、電極芯材の座屈による短絡等の不良を抑制する観点からも、TIG溶接が好ましい。TIG溶接の条件は、例えば、電流値150A〜250A、溶接時間5msec〜20msecである。溶接時における集電板の電極芯材との接続部の温度は、例えば、1100℃程度である。多孔質絶縁層3は、上記溶接により熱的影響を受けることがなく、溶解または収縮しない材料で構成すればよい。
正極集電板6は、例えば、厚み0.3〜2mmである。正極集電板6には、例えば、アルミニウム板が用いられる。
負極集電板7には、例えば、ニッケル板、銅板、またはニッケルめっきを施した銅板が用いられる。負極集電板7は、例えば、厚み0.3〜2mmである。
電極群4は、正極1と、負極複合体5とを、捲回することにより得られる。電極群4の構成時において、正極1と、負極2とを捲回する際に、正極1と負極2との間に、多孔質絶縁層3を別途配置する必要がないため、捲回時に捲きずれの発生を抑制することができる。
負極複合体5は、例えば、グラビアロール法により、セラミックスおよびバインダ等の原料を含むスラリーを負極の所定箇所に塗布した後、乾燥して、負極上に多孔質絶縁層を形成することにより得られる。
負極合剤層2bの下端面に形成される多孔質絶縁層3は、負極芯材の露出部2a上に形成されるため、負極合剤層2bにおける正極合剤層1bとの対向面および負極2の上端面に形成される多孔質絶縁層3よりも、負極2上への保持性が高く、厚みを大きくすることが可能である。上記厚み(B1−A1)が1mm未満と薄くなる場合、負極集電板7の負極2との溶接による負極合剤層2bの熱的影響の観点から、上記距離A1は1mm以上が好ましい。
上記厚み(D1−C1)が1mm未満と薄くなる場合、正極集電板6と負極2との絶縁性、および正極集電板6の正極1との溶接による負極合剤層2bの熱的影響の観点から、上記距離C1は1mm以上が好ましい。
多孔質絶縁層3には、例えば、イミド系化合物、またはセラミックスが用いられる。これらの材料は、絶縁性が良好であり、融点が高く、安定性に優れている。セラミックスには、酸化物、窒化物、または炭化物が用いられる。これらを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのなかでも、入手が容易である等の点から酸化物が好ましい。酸化物としては、例えば、アルミナ(酸化アルミニウム)、チタニア(酸化チタン)、ジルコニア(酸化ジルコニウム)、マグネシア(酸化マグネシウム)、酸化亜鉛、シリカ(酸化ケイ素)が用いられる。これらのなかでも、アルミナが好ましく、α−アルミナが特に好ましい。α−アルミナは化学的に安定であり、高純度のものは特に安定である。また、α−アルミナは、電池内部において電解質や酸化還元電位により電池特性に悪影響を及ぼすような副反応を起こすことがない。
また、セラミックス粒子は、単結晶の核同士が連結して多結晶粒子を含むのが望ましい。多結晶粒子の形状としては、球状でもよく、一部に突部を有する形状でもよいが、樹枝状、珊瑚状、または房状が好ましい。多結晶粒子を含むセラミックス粒子は、例えばセラミックス前駆体を焼成してセラミックス焼成体を得、そのセラミックス焼成体を機械的に解砕することより得られる。セラミックス焼成体は、単結晶の核が成長して、その核同士が3次元的に連結した構造を有する。このような焼成体を、適度に、機械的に解砕すれば、多結晶粒子を含むセラミックス粒子が得られる。セラミックス粒子は、全てが多結晶粒子からなることが好ましいが、セラミックス粒子は、例えば、多結晶粒子を30重量%未満含んでいればよい。セラミックス粒子は、多結晶粒子以外の粒子、例えば球状もしくは略球状の一次粒子、またはそれらが凝集した粒子を含んでいてもよい。
《実施例1》
(1)正極の作製
正極活物質としてのコバルト酸リチウム3kgと、正極導電剤としての電気化学工業(株)製のアセチレンブラック90gと、正極結着剤としての三井デュポンフロロケミカル(株)製のテフロン(登録商標)230J(PTFEを60重量%含む水性分散液)100gと、適量の水とを、プラネタリーミキサーにて混練し、スラリー状の正極合剤を得た。この正極合剤をアルミニウム箔(厚み15μm、幅53mm)からなる正極芯材の両面に塗布した後、乾燥し、正極芯材の両面に正極合剤層1bを形成した。このとき、正極芯材の長手方向に沿う一端部に幅3mmの正極芯材の露出部1aを設け、正極合剤層1bの幅を50mmとし、図3に示す正極1を得た。正極1を圧延し、正極1の厚み100μmとした。
負極活物質としての人造黒鉛3kgと、負極結着剤としての日本ゼオン(株)製のBM−400B(スチレン−ブタジエン共重合体(ゴム粒子)を40重量%含む水性分散液)75gと、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)30gと、適量の水とを、プラネタリーミキサーにて混練し、スラリー状の負極合剤を得た。この負極合剤を銅箔(厚み10μm、幅57mm)からなる負極芯材の両面に塗布した後、乾燥し、負極芯材の両面に負極合剤層2bを形成した。このとき、負極芯材の長手方向に沿う一端部に幅3mmの負極芯材の露出部2aを設け、負極合剤層2bの幅を54mmとし、図4に示す負極を得た。負極2を圧延し、負極2の厚み110μmとした。
メディアン径0.3μmのアルミナ粉末1000gと、日本ゼオン(株)製のBM−720H(アクリロニトリル単位を含むゴム性状高分子を8重量%含むNMP溶液)375gと、適量のNMP溶媒とを、プラネタリーミキサーにて混練し、スラリーを得た。このスラリーを、上記で得られた負極の負極合剤層上に、グラビアロール法で、0.5m/分の速度で塗布し、120℃の熱風を0.5m/秒の風量を送り、乾燥させた。このようにして、負極の両面(負極合剤層における正極合剤層との対向面)に、それぞれ厚み20μmの多孔質絶縁層3を形成した。
さらに、正極集電板6と対向する負極2の上端面にスラリーを塗布し、厚み(図2中の(D1−C1))が100μmである多孔質絶縁層3を形成した。このようにして、負極合剤層2bの表面全体を多孔質絶縁層3で覆い、負極複合体5を得た。負極芯材の露出部2aにおける負極合剤層2b側の端部以外は、多孔質絶縁層3を形成せずに、負極芯材を露出させた。
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)を体積比2:3:3で含む混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解させて、非水電解質を得た。さらに、非水電解質100重量部にビニレンカーボネート(VC)2重量部を添加した。
上記で得られた正極1と、負極複合体5とを、それぞれ長手方向の長さ100cmに切断し、これらを用いて電極群4を構成した。より具体的には、電極群4の一方の端面において正極芯材の露出部1aが突出し、電極群4の別の端面において負極芯材の露出部2aが突出するように、正極1と負極複合体5とを捲回して円筒形の電極群4を作製した。このとき、電極群4の最内周側にも厚み20μmの多孔質絶縁層を配置した。
アルミニウム箔(厚み15μm、幅51mm)からなる正極芯材を用い、正極芯材の長手方向に沿う一端部に幅5mmの正極芯材の露出部1aを設け、正極合剤層1bの幅を46mmとした以外、実施例1と同様の方法により正極1を作製した。
銅箔(厚み10μm、幅55mm)からなる負極芯材を用い、負極芯材の長手方向に沿う一端部に幅5mmの負極芯材の露出部2aを設け、負極合剤層2bの幅を50mmとした以外、実施例1と同様の方法により負極2を作製した。
負極集電板7と、多孔質絶縁層3における負極集電板7側の端部との間の距離A1は、3mmとした。正極集電板6と、多孔質絶縁層3における正極集電板6側の端部との間の距離C1は、3mmとした。
上記以外、実施例1と同様の方法により電池(2)を作製した。
図5に示すように、多孔質絶縁層3の代わりに、セパレータとして帯状のポリエチレンフィルム13a(旭化成ケミカルズ(株)製、厚み20μm)を正極1と負極2との間に配置した。
負極集電板7と、ポリエチレンフィルム13aにおける負極集電板7側の端部との間の距離A2は、1mmとした。ポリエチレンフィルムにおける負極合剤層2bの下端部から突出する部分の長さ(B2−A2)は、2mmとした。正極集電板6と、ポリエチレンフィルム13aにおける正極集電板6側の端部との間の距離C2は、1mmとした。ポリエチレンフィルム13aにおける負極2の上端部から突出する部分の長さ(D2−C2)は、100μmとした。
上記以外、実施例1と同様の方法により電池(3)を作製した。
アルミニウム箔(厚み15μm、幅51mm)からなる正極芯材を用い、正極芯材の長手方向に沿う一端部に幅7mmの正極芯材の露出部1aを設け、正極合剤層1bの幅を44mmとした以外、実施例1と同様の方法により正極を作製した。
厚み10μmおよび幅53mmの銅箔を用い、負極芯材の長手方向に沿う一端部に幅5mmの負極芯材の露出部2aを設け、負極合剤層2bの幅を48mmとした以外、実施例1と同様の方法により負極を作製した。
上記以外、比較例1と同様の方法により電池(4)を作製した。
図6に示すように、実施例1と同じ正極1と、実施例1と同じ負極複合体5とを、正極1と負極複合体5との間に比較例1と同じポリエチレンフィルム13aを介在させて電極群を構成した。このとき、ポリエチレンフィルム13aの上端および下端を、負極複合体5の上端および下端と一致させた。
具体的には、負極集電板7と、多孔質絶縁層3およびポリエチレンフィルム13aにおける負極集電板7側の端部との間の距離A3は、1mmとした。ポリエチレンフィルム13aにおける負極合剤層2bの下端部から突出する部分の長さおよび負極集電板7と対向する負極合剤層2bの下端面に形成された多孔質絶縁層3の厚み、すなわち、(B3−A3)の寸法は、2mmとした。正極集電板6と、多孔質絶縁層3およびポリエチレンフィルム13aにおける正極集電板6側の端部との間の距離C3は、1mmとした。ポリエチレンフィルム13aにおける負極2の上端部から突出する長さ、および正極集電板6と対向する負極2の上端面に形成された多孔質絶縁層3の厚み、すなわち、(D3−C3)の寸法は、100μmとした。
上記以外、実施例1と同様の方法により電池(5)を作製した。
[評価]
(1)電池容量の測定
各電池を電池電圧が4.2Vに達するまで1Aの定電流で充電した後、充電電流値が0.2Aに減少するまで4.2Vの定電圧で充電した。その後、各電池を、電池電圧が2.5Vに達するまで1Aで放電し、そのときの放電容量(電池容量)を求めた。各電池の試験数を30個とし、電池容量を、電池30個の放電容量の平均値として求めた。電池容量が900mAh以上であれば、電池は高容量(高エネルギー密度)を有すると判断した。
各電池を、1Aの定電流で4時間充電した。そして、充電してから10分間経過した後の電池の開路電圧(V1)を測定した。
また、各電池を、上記と同じ条件で充電した後、45℃で48時間保存した。保存後の電池の開路電圧(V2)を測定した。(V1−V2)(保存前後の開路電圧の差)を求めた。
そして、(V1−V2)が100mV以上である電池を不良であると判断した。
各電池の試験数を30個とし、30個の電池に対する不良と判断された電池数の割合(OCV不良率)を求めた。
上記の評価結果を表1に示す。
また、多孔質絶縁層の端部を従来よりも電極集電体の近くに配置でき、電極合剤層を大きく設けることができるため、電池(1)および(2)では高エネルギー密度が得られた。出力の大きいタブレス構造を有しながらエネルギー密度を損なうことなく、信頼性の高い二次電池を提供することができた。
これに対して、比較例1の電池(3)では、いずれの電池もOCV不良を発生した。電池(3)では、セパレータに、従来品であるポリエチレンフィルムを用いたため、TIG溶接により接合部が高温になり、セパレータはこの溶接による熱的影響を受けて、収縮し、正極は負極と接触し、内部短絡を生じたと考えられる。
電池製造時において、電極芯材の露出部の電極集電板への溶接法に、TIG溶接の代わりに、レーザ溶接を用いた以外、実施例2と同様の方法により非水電解質二次電池(6)を作製した。この電池(6)について、上記と同様の方法によりOCV不良率を求めた。
OCV不良と判断された電池(6)を解体調査した。その結果、集電板に穴が開いていることが確認された。レーザ溶接は、TIG溶接と比べて、熱が集中するため、耐熱性を有する多孔質絶縁層を用いた場合でも、集電板の一部が融解し穴が開くことにより、OCV不良が発生した。
このことから、電極芯材の露出部の集電板への溶接は、TIG溶接が好ましいことがわかった。
1a 正極芯材の露出部
1b 正極合剤層
2 負極
2a 負極芯材の露出部
2b 負極合剤層
3 多孔質絶縁層
4 電極群
5 負極複合体
6 正極集電板
6a 正極リード
7 負極集電板
8 電池容器
9 絶縁板
10 封口板
11 ガスケット
Claims (9)
- 第1電極と、第2電極とを、前記第1電極と前記第2電極との間に耐熱性を有する多孔質絶縁層のみを介して、捲回または積層してなる電極群と、前記第1電極と電気的に接続された第1集電板とを具備し、
前記第1電極は、第1電極芯材および前記第1電極芯材に形成された第1電極合剤層を含み、
前記第2電極は、第2電極芯材および前記第2電極芯材に形成された第2電極合剤層を含み、
前記第1電極の一端部は、前記電極群の一端面において、前記第2電極の端部および前記多孔質絶縁層の端部よりも突出しており、
前記突出する第1電極の端部は、第1電極芯材の露出部を有し、
前記第1電極芯材の露出部は、前記第1集電板に溶接され、
前記多孔質絶縁層の端部は、前記第1電極合剤層および前記第2電極合剤層の端部よりも突出しており、
前記第1集電板と、前記多孔質絶縁層における前記第1集電板側の端部との間の距離が3mm以下であることを特徴とする二次電池。 - さらに、前記第2電極と電気的に接続された第2集電板を具備し、
前記第2電極の一端部は、前記電極群の別の端面において、前記第1電極の端部および前記多孔質絶縁層の端部よりも突出しており、
前記突出する第2電極の端部は、第2電極芯材の露出部を有し、
前記第2電極芯材の露出部は、前記第2集電板に溶接されている請求項1記載の二次電池。 - 前記第2集電板と、前記多孔質絶縁層における前記第2集電板側の端部との間の距離が3mm以下である請求項2記載の二次電池。
- 前記多孔質絶縁層は、セラミックス粒子を含む請求項1記載の二次電池。
- 前記多孔質絶縁層は、セラミックス粒子およびバインダからなる請求項1記載の二次電池。
- 前記多孔質絶縁層は、前記第1電極合剤層および前記第2電極合剤層の少なくとも一方を覆うように形成されている請求項1記載の二次電池。
- 前記二次電池は非水電解質二次電池である請求項1記載の二次電池。
- 前記第1電極芯材の露出部は、前記第1集電板と、アーク溶接により接続されている請求項1記載の二次電池。
- 前記第2電極芯材の露出部は、前記第2集電板と、アーク溶接により接続されている請求項2記載の二次電池。
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