JP4960311B2 - 部品実装方法 - Google Patents

部品実装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4960311B2
JP4960311B2 JP2008173664A JP2008173664A JP4960311B2 JP 4960311 B2 JP4960311 B2 JP 4960311B2 JP 2008173664 A JP2008173664 A JP 2008173664A JP 2008173664 A JP2008173664 A JP 2008173664A JP 4960311 B2 JP4960311 B2 JP 4960311B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mounting
imaging
camera
mounting head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008173664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010016115A (ja
Inventor
康宏 前西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008173664A priority Critical patent/JP4960311B2/ja
Publication of JP2010016115A publication Critical patent/JP2010016115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4960311B2 publication Critical patent/JP4960311B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、部品供給部から供給される部品を装着ヘッドが吸着し、基板に装着する部品実装機の部品実装方法に関する。
従来から、基板に電子部品(以下、単に「部品」という)を実装し、回路基板を生産する設備として部品実装機がある。このような部品実装機は、部品供給部から供給される部品を吸着して移動し、その部品を基板に装着する装着ヘッドと、その装着ヘッドに吸着されている部品を撮像するカメラとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の部品実装機は、部品を吸着している装着ヘッドをカメラの上方に移動させる。装着ヘッドは例えば2列に分かれて並んだ8つのノズルを有し、それらのノズルが部品を1つずつ吸着している。この装着ヘッドの移動によって、カメラの上方に部品が順次到達すると、カメラは、その上方にある部品の画像を取り込む。
ここで、カメラの上方を移動するときのヘッドの移動方向と垂直な方向(行方向)に沿って2つのノズルが配列されているため、カメラは、それら2つのノズルに吸着されている2つの部品の画像を同時に取り込む。従って、同時に撮像されても適切な画像が得られるような同じ認識方式の2つの部品を選択して、行方向に沿って配列する2つのノズルにその2つの部品を吸着させるように、実装条件が決定される。
このように、上記特許文献1の部品実装機では、2つの部品の画像が同時に取り込まれるため、各部品の撮像時間が抑えられ、実装効率が向上する。
特開2008−91725号公報
しかしながら、上記特許文献1の部品実装機では、1つの実装基板を生産するのに要する時間であるタクトを十分に短くすることができないという問題がある。
つまり、部品の画像を取り込むためには、その部品に適した撮像条件で取り込む必要があり、上記特許文献1の部品実装機では、2つの部品の画像を同時に取り込むときには、1つの撮像条件でそれらの画像が取り込まれる。従って、上記特許文献1の部品実装機では、適切な撮像条件が互いに異なる2つの部品を、行方向に沿って配列された2つのノズルに吸着させることができない。行方向に沿って配列された2つのノズルで吸着する部品について、同一の種類もしくは同一の撮像条件のものとする必要があるということは、部品の実装順序や部品供給部の部品配列等の実装条件の最適化に制約条件が加えられたことを意味する。一般的に、制約条件が加わる程、タクト短縮のための最適化が阻害される。それでも、その制約条件のもと、タクトを最小にさせる最適化処理を実行しようとすると、最適化処理が複雑になる。その結果、最適な実装条件で部品実装を行うことができず、タクトが長くなってしまう。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、タクトの短縮化を図った部品実装方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の部品実装方法は、部品を保持して移動し、前記保持する部品を基板に実装する装着ヘッドと、前記装着ヘッドに保持された部品を撮像するカメラとを備える部品実装機を対象とする部品実装方法であって、前記装着ヘッドは、千鳥状に少なくとも2列に配置された、部品を保持する複数のノズルを有し、前記カメラ及び前記装着ヘッドのいずれかを前記ノズルの列方向に平行な向きに移動させながら、異なる列のノズルに保持された部品を1つの前記カメラにより交互に撮像させる撮像ステップと、前記撮像が行われた部品を前記装着ヘッドにより基板に実装する実装ステップとを含み、前記撮像ステップにおいて、一方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われてから他方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われるまでの間に前記カメラの撮像条件を切り替えることを特徴とする。
これによって、複数のノズルが千鳥状に配置されており、スキャン速度を落とすことなくノズルの部品を1つずつ撮像し、更に撮像の合間に撮像条件を変更できるため、従来の部品実装機のように行方向に並ぶ2つのノズルに吸着される部品を同一の撮像条件のものにするという制約がなくなる。従って、互いに異なる撮像条件を要する2つの部品の一方の実装を後回しにする必要がなく、より最適な実装条件で部品実装を行うことができ、タクトの短縮を図ることができる。このとき、カメラ及び装着ヘッドのいずれかの所定の向きへの移動で、つまり1回のスキャン動作で装着ヘッドに保持された全ての部品を撮像できるため、撮像時間を抑えることができ、実装効率を向上させることができる。
なお、本発明は、このような部品実装方法として実現することができるだけでなく、その方法に従って部品を実装する部品実装機や、その部品実装機に部品を実装させるためのプログラム、そのプログラムを格納する記憶媒体としても実現することができる。
本発明の部品実装方法は、ノズルに吸着させる部品種の位置の制約を受けることなくタクトの短縮化を図ることができるという作用効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態における部品実装システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る部品実装方法を実現する部品実装システム10の構成を示す外観図である。
本実施の形態における部品実装システム10は、部品実装機100と、実装条件決定装置200とを備えている。
部品実装機100は、上流側から基板20を受け取り、その基板20に対して部品を実装し、その部品が実装された基板20を下流側に送り出す。
具体的には、部品実装機100は、複数種の部品を供給する2つの部品供給部115a及び115bを備え、搬入口130から挿入される基板20を部品実装機100の内部に搬送して停止させる。そして、部品実装機100は、部品供給部115a及び115bから供給される部品を順次取り出し、その停止している基板20に対して、取り出した部品を実装する。また、部品実装機100は、部品供給部115a及び115bから供給された部品を基板20に装着する前に、その部品を撮像してその部品の形状等を認識する。
実装条件決定装置200は、部品実装機100による部品の実装条件を決定するコンピュータである。
図2は、部品実装機100の内部の主要な構成を示す図である。
部品実装機100は、装着ヘッド112と、X軸ロボット121と、一対の基板搬送レール122と、Y軸ロボット140と、部品供給部115a及び115bと、シャッタカメラ116とを備えている。
部品供給部115a及び115bはそれぞれ、部品テープを収納する複数の部品カセット(フィーダ)114の配列からなる。なお、部品テープとは、例えば、同一部品種の複数の部品がテープ(キャリアテープ)上に並べられたものであり、リール等に巻かれた状態で供給される。また、部品テープに並べられる部品は、例えばチップ部品であって、具体的には0402チップ部品や1005チップ部品等である。
一対の基板搬送レール122は、基板20の幅に応じた距離だけ互いに離れて平行に配置され、部品実装機100の搬入口130から挿入された基板20が部品実装機100の内部に搬送されてその外部に搬出されるように、基板20をガイドする。
なお、本実施の形態では、この基板搬送レール122に沿って搬送される基板20の搬送方向をX方向とし、水平面上でそのX方向と垂直な方向をY方向とする。
X軸ロボット121は装着ヘッド112をX方向に移動させ、Y軸ロボット140はX軸ロボット121をX軸に平行に保った状態でY方向に移動させる。これにより、装着ヘッド112はX、Y方向に移動することができる。
装着ヘッド112は、それぞれ1つの部品を吸着する例えば8本のノズルnzを備えた、マルチ装着ヘッドと呼ばれるヘッドである。
この装着ヘッド112は、各ノズルnzを同時又は独立して上下動させることにより、部品供給部115a及び115bの部品カセット114から供給される部品をそれらのノズルnzに吸着させる。また、装着ヘッド112は、各ノズルnzを同時又は独立して上下動させることにより、それらのノズルnzに吸着された部品を基板20に装着させる。従って、装着ヘッド112は、部品供給部115a及び115bから最大8個の部品を吸着して基板20に装着することができる。
シャッタカメラ116は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)型のカメラであり、シャッタカメラ116の上方を移動する装着ヘッド112に吸着された部品を2次元的に撮像する。シャッタカメラ116は、シャッタを開いている間のみ撮像画像を取得可能であり、X方向に1つの部品を撮像可能な視野を有している。
図3は、装着ヘッド112と部品カセット114の位置関係を示す模式図である。
装着ヘッド112には、8つのノズルnzが2列に分かれて並んでいる。各列では、4つのノズルnzがX方向(列方向)に沿ってそれぞれ等間隔だけ離れて配置されている。また、一方のノズル列(列方向に並ぶノズルnz)と他方のノズル列とでは、Y方向(行方向)に所定間隔だけ離れている。
このような装着ヘッド112は、最大4個の部品カセット114のそれぞれから部品を同時に(1回の上下動作で)吸着することができ、Y方向に移動することで、さらに、最大4個の部品カセット114のそれぞれから部品を同時に(1回の上下動作で)吸着することができる。従って、装着ヘッド112は2回の上下動作で最大8個の部品を同時に吸着することができる。
図4は、部品を収めた部品テープ及びリールの例を示す図である。
チップ形電子部品等の部品は、図4に示すキャリアテープ424に一定間隔で複数個連続的に形成された収納凹部424aに収納されて、この上面にカバーテープ425を貼付けて包装される。そしてこのようにカバーテープ425が貼り付けられたキャリアテープ424は、リール426に所定の数量分だけ巻回されたテーピング形態でユーザに供給される。また、このようなキャリアテープ424及びカバーテープ425によって部品テープが構成される。なお、部品テープの構成は、図4に示す構成以外の他の構成であってもよい。
このような部品実装機100は、装着ヘッド112を部品供給部115a又は115bに移動させて、部品供給部115a及び115bから供給される部品をその装着ヘッド112に吸着させる。そして、部品実装機100は、装着ヘッド112をシャッタカメラ116上方に一定速度で移動させ、装着ヘッド112に吸着された全ての部品の画像をシャッタカメラ116に取り込ませ、部品の形状や吸着位置等を正確に認識する。さらに、部品実装機100は、装着ヘッド112を基板20に移動させて、吸着している全ての部品を基板20の実装点に順次装着させる。部品実装機100は、このような装着ヘッド112による吸着、移動、及び装着という一連の動作を繰り返し実行することにより、予め定められた全ての部品を基板20に実装する。
なお、上述の装着ヘッド112による一連の動作、または、その1回あたりの一連の動作で装着ヘッド112に吸着される部品群を、以下、タスクという。
図5は、シャッタカメラ116によって部品が撮像される状態を説明するための図である。なお、図5(a)は、装着ヘッド112とシャッタカメラ116の配置を示し、図5(b)は、シャッタカメラ116から見た装着ヘッド112を示す。
装着ヘッド112は、図5(a)に示すように、シャッタカメラ116の上方をX方向に沿って移動する。このとき、例えば、装着ヘッド112の各ノズルnzは部品pを吸着している。なお、装着ヘッド112の各ノズルnzはそれぞれ、シャッタカメラ116からの照明等を反射する反射板reを有する。
装着ヘッド112の8つのノズルnzは、図5(b)に示すように、千鳥状に2列に配列している。すなわち、各列のノズルが装着ヘッド112の移動方向(X方向)に沿った配列を示し、一方の列のノズルが他方の列のノズルに対してX方向に所定距離だけ全体的にずれて配列している。列には、A列及びB列がある。A列及びB列のそれぞれでは、ノズルA1〜A4又はノズルB1〜B4の4つのノズルnzがX方向に沿って配列している。
装着ヘッド112をX方向に平行な向きに移動させ、異なる列のノズルに保持された部品をシャッタカメラ116によって交互に撮像させることにより、装着ヘッド112に保持された全ての部品pの画像が得られる。つまり、シャッタカメラ116は、装着ヘッド112がシャッタカメラ116の上方に到達した後、シャッタカメラ116上をX方向に移動している間に、装着ヘッド112に保持された全ての部品pの画像を取り込む。その結果、装着ヘッド112がシャッタカメラ116上を一回通過するだけで、すなわち一回のスキャン動作で装着ヘッド112に保持された全ての部品pの撮像が可能になるので、撮像時間が抑えられ、実装効率が向上する。例えばノズルA1及びB1に保持される部品で撮像条件が異なっていても、シャッタカメラ116上を一回通過するだけで全ての部品を撮像できる。
図6は、本実施の形態における部品実装機100の制御系の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態における部品実装機100は、入力部251、表示部252、撮像条件切り替え部254、制御部255、通信部256及び格納部257を備えている。
入力部251は、キーボードやマウス等であり、オペレータからの操作を受け付けて、その操作結果を制御部255等に通知する。
表示部252は、CRT(Cathode‐Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、部品実装機100の動作状態等を表示したり、格納部257等に格納されているデータを表示したりする。
制御部255は、入力部251に受け付けられた操作や、通信部256で受信されたデータに応じて、部品実装機100を制御する処理部であり、例えばCPU、ROM、RAM及び専用プログラム等である。
通信部256は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、実装条件決定装置200と通信する。例えば、通信部256は、基板20の各実装点に関する情報等を示すNC(Numeric Control)データ257aと、各部品に関する情報を示す部品ライブラリ257bとを実装条件決定装置200から取得してそれらを格納部257に格納する。
格納部257は、ハードディスクやメモリ等であり、通信部256により取得されたNCデータ257a及び部品ライブラリ257bを格納している。
図7は、NCデータ257aの一例を示す図である。
NCデータ257aは、実装の対象となる全ての部品の実装点を示す情報の集まりである。1つの実装点piは、部品種ci、X座標xi、Y座標yi、制御データφi及び実装角度θiからなる。ここで、部品種は、図8に示される部品ライブラリ257bにおける部品名に相当し、X座標及びY座標は、実装点の座標(基板20上の特定位置を示す座標)であり、制御データは、その部品の実装に関する制約情報(使用可能な吸着ノズルのタイプ、装着ヘッドの最高移動加速度等)を示す。実装角度θiは、部品種ciの部品を吸着した吸着ノズルが回転すべき角度を示す。なお、最終的に求めるべきNCデータ257aとは、実装タクトが最小となるように実装順序の最適化や、各タスクへの実装点の割り当て等が行われた実装点の並びである。
図8は、部品ライブラリ257bの一例を示す図である。
部品ライブラリ257bは、部品実装機100が扱うことができる全ての部品種それぞれについての固有の情報を集めたライブラリである。この部品ライブラリ257bは、図8に示すように、部品種(部品名)ごとの部品サイズ、タクト(一定条件下における部品種に固有のタクト)、その他の制約情報(使用可能な吸着ノズルのタイプ、シャッタカメラ116の照明の明るさ及び認識方式、装着ヘッド112の最高加速度比等)等からなる。なお、本図には、参考として、各部品種の部品の外観も併せて示されている。部品ライブラリ257bには、その他に、部品の色や形状等の情報が含まれていてもよい。
撮像条件切り替え部254は、装着ヘッド112をX方向に平行な向きに移動させながら、異なる列のノズルに保持された部品を1つのシャッタカメラ116により交互に撮像させるときに、一方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われてから他方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われるまでの間でシャッタカメラ116の撮像条件を切り替える処理部である。
具体的には、撮像条件切り替え部254は、連続する撮像の合間で、撮像条件として装着ヘッド112の部品に照射するシャッタカメラ116の照明の明るさ(ランプ値)を切り替える。同時に、撮像条件切り替え部254は、撮像条件としてシャッタカメラ116の認識方式も切り替える。例えば、撮像条件切り替え部254は、認識方式の切り替えとして、部品による照明の反射光に基づいて画像を形成する反射方式と、部品の照明の透過光に基づいて画像を形成する透過方式とを切り替える。撮像対象となる部品に応じて撮像に適したランプ値及び認識方式が異なるからである。
例えば、図5(b)に示されるように装着ヘッド112に吸着された部品の撮像が行われるとする。この場合、撮像条件切り替え部254は、図9A及び9Bに示されるタイミングチャートに従って撮像条件を切り替える。
すなわち、撮像条件切り替え部254は、最初に、A列の右端の部品A1に最適な撮像条件からB列の右端の部品B1に最適な撮像条件に切り替える。具体的には、撮像条件切り替え部254は、照明のランプ値を10から20に切り替え、認識方式を反射方式から透過方式に切り替える。これは、部品A1の撮像が行われてから部品B1の撮像が行われるまでの、装着ヘッド112がX方向に移動している時間t1で行われる。
そして、撮像条件切り替え部254は、B列の右端の部品B1に最適な撮像条件からA列の右端から2番目の部品A2に最適な撮像条件に切り替える。具体的には、撮像条件切り替え部254は、照明のランプ値を20から15に切り替え、認識方式を透過方式から反射方式に切り替える。これは、部品B1の撮像が行われてから部品A2の撮像が行われるまでの、装着ヘッド112がX方向に移動している時間t2で行われる。
そして、撮像条件切り替え部254は、同様の切り替えを他のノズルに保持された部品を撮像する際にも行う。これは、それぞれt3〜t7で行われる。
従って、装着ヘッド112の部品を1つずつ撮像し、更に撮像の合間に撮像条件を変更するため、従来の部品実装機のようにY方向に並ぶ2つのノズルに吸着される部品を同一の撮像条件のものにするという制約がなくなる。従って、実装条件の最適化に制約条件が加えられず、より最適な実装条件で部品実装を行うことができ、タクトの短縮を図ることができる。
このとき、一方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われてから他方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われるまでの時間が、シャッタカメラ116の特性上、撮像条件を切り替えるのに必要となる最小の時間と等しくなるように、装着ヘッド112はX方向に移動する。撮像条件を切り替えるのに必要となる最小の時間とは、例えば、照明のランプ値を切り替えるのに要するランプ切り替え時間と、認識方式を切り替えるのに要する時間とのいずれか長い方の時間である。この場合、X方向における異なる列のノズル間の距離(図5(b)における距離C)を、照明のランプ値を切り替えるのに要するランプ切り替え時間と、認識方式を切り替えるのに要する時間とのいずれか長い方の時間で割って算出される速度で、装着ヘッド112はX方向に移動する。なお、認識方式を切り替えるのに要する時間は、シャッタカメラ116から得られる画像を取り込むのに要する画像取り込み時間と、画像が重なって取り込みされることを防止するための安全余裕時間とのトータル時間である。これにより、装着ヘッド112を停止させることなく最短の時間で撮像条件を切り替え、適切な部品の画像を取得することができる。
例えば、ランプ切り替え時間が0.1secであり、画像取り込み時間及び安全余裕時間がそれぞれ0.1sec及び0.05secである場合、X方向におけるノズル間の距離を0.15secで割って算出される速度で装着ヘッド112がX方向に移動する。
図10は、本実施の形態における部品実装方法の一例を示すフローチャートである。
制御部255は、装着ヘッド112をシャッタカメラ116の上方に移動させ、装着ヘッド112に保持された部品の撮像が開始されたのを受け、装着ヘッド112の全ての部品についてシャッタカメラ116による撮像(ステップS51〜S55)を開始させる。
最初に、制御部255は、シャッタカメラ116により装着ヘッド112に保持されたいずれかの部品を撮像させる(ステップS52)。
そして、撮像条件切り替え部254は、次の部品を撮像するために撮像条件を切り替える必要があるか否かを判断する(ステップS53)。つまり、撮像条件切り替え部254は、NCデータ257aに基づいて現在撮像を行っている部品の撮像条件と次に撮像対象となる部品の撮像条件(照明のランプ値及び認識方式)とが一致するか否かを判断する。
そして、撮像条件切り替え部254は、撮像条件を切り替える必要があると判断した場合(ステップS53でYES)、撮像条件を次に撮像対象となる部品に適したものに切り替える(ステップS54)。
そして、タスク内の全ての部品について同様の撮像を行い(ステップS51〜S55)、部品の撮像を終了する。
そして、撮像が行われた部品を装着ヘッド112により基板20に実装する(ステップS56)。
以上のように本実施の形態の部品実装方法によれば、装着ヘッド112において複数のノズルが千鳥状に配置されており、シャッタカメラ116上方で装着ヘッド112をノズルの列方向に移動させて部品の撮像が行われる。従って、スキャン速度を落とすことなくノズルに吸着された部品を1つずつ撮像し、更に撮像の合間に撮像条件を変更できるため、従来の部品実装機のように行方向に並ぶ2つのノズルに吸着される部品を同一の撮像条件のものにするという制約がなくなる。その結果、互いに異なる撮像条件を要する2つの部品の一方の実装を後回しにする必要がなく、より最適な実装条件で部品実装を行うことができ、タクトの短縮を図ることができる。このとき、列方向と平行な向きへの装着ヘッド112の移動で、つまり1回のスキャン動作で装着ヘッド112に保持された全ての部品を撮像できるため、撮像時間を抑えることができ、実装効率を向上させることができる。
以上、本発明に係る部品実装方法について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、シャッタカメラを用いて部品の撮像を行うとしたが、例えばCCD(Charge Coupled Devices)型のラインカメラを用いて部品の撮像を行ってもよい。この場合には、1つの部品を撮像するために、ラインカメラの主走査方向と垂直な副走査方向に装着ヘッドを移動させる必要があり、1つの部品全体を副走査するまではラインカメラの撮像条件を変更することができない。従って、撮像条件は、ノズル間を移動する間に切り替えられるのではなく、部品の副走査が終了してから次の部品の副走査が開始されるまでに切り替えられる。装着ヘッドは、X方向における異なる列の部品間の距離(X方向における先の部品の後端部から次の部品の前端部までの距離)を、照明のランプ値を切り替えるのに要するランプ切り替え時間と、認識方式を切り替えるのに要する時間とのいずれか長い方の時間で割って算出される速度でX方向に移動する。よって、部品を撮像するために装着ヘッドが移動する速度は、連続して撮像される部品の大きさに応じて異なる。従って、部品を撮像するために装着ヘッドが移動する速度は、最小のものに揃えられてもよい。つまり、基板に実装される部品の中で一番大きな幅を有するものが異なる列のノズルのそれぞれに保持された場合のX方向における異なる列の部品間の距離を、照明のランプ値を切り替えるのに要するランプ切り替え時間と、認識方式を切り替えるのに要する時間とのいずれか長い方の時間で割って算出される速度で揃えられてもよい。
また、上記実施の形態では、部品実装機本体にシャッタカメラが設けられ、装着ヘッドがシャッタカメラ上方を移動して部品の撮像が行われるとした。しかし、装着ヘッド及びシャッタカメラの相対的な位置を変えることができればこれに限られず、装着ヘッドにシャッタカメラが設けられ、装着ヘッド上でシャッタカメラを移動させて部品の撮像を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、部品間の移動の間に撮像条件が切り替え可能なように装着ヘッドの移動速度が決定されるとしたが、部品間の距離(ノズル間ピッチ)が決定されるものでも構わない。
また、上記実施の形態では、装着ヘッドが2列のノズルの並びを有するとしたが、少なくとも2列であれば、3列以上のノズルの並びを有するものであっても構わないし、それらノズル列間で撮像条件を切り替えるものであっても構わない。
本発明は、部品実装方法に利用でき、特に複数の部品を吸着して基板に実装する部品実装機における実装条件を決定するコンピュータ等に利用することができる。
本発明の実施の形態における部品実装システムの外観図である。 部品実装機の内部の主要な構成を示す図である。 装着ヘッドと部品カセットの位置関係を示す模式図である。 部品を収めた部品テープ及びリールの例を示す図である。 シャッタカメラによって部品が撮像される状態を説明するための図である。 部品実装機の制御系の機能構成を示す図である。 NCデータの一例を示す図である。 部品ライブラリの一例を示す図である。 ランプ値が切り替えられる様子を説明するためのタイミングチャートである。 認識方式が切り替えられる様子を説明するためのタイミングチャートである。 部品実装方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 部品実装システム
20 基板
100 部品実装機
112 装着ヘッド
114 部品カセット
115a、115b 部品供給部
116 シャッタカメラ
121 X軸ロボット
122 基板搬送レール
130 搬入口
140 Y軸ロボット
200 実装条件決定装置
251 入力部
252 表示部
254 撮像条件切り替え部
255 制御部
256 通信部
257 格納部
257a NCデータ
257b 部品ライブラリ
424 キャリアテープ
424a 収納凹部
425 カバーテープ
426 リール

Claims (2)

  1. 部品を保持して移動し、前記保持する部品を基板に実装する装着ヘッドと、前記装着ヘッドに保持された部品を撮像するカメラとを備える部品実装機を対象とする部品実装方法であって、
    前記装着ヘッドは、千鳥状に少なくとも2列に配置された、部品を保持する複数のノズルを有し、
    前記カメラ及び前記装着ヘッドのいずれかを前記ノズルの列方向に平行な向きに移動させながら、異なる列のノズルに保持された部品を1つの前記カメラにより交互に撮像させる撮像ステップと、
    前記撮像が行われた部品を前記装着ヘッドにより基板に実装する実装ステップとを含み、
    前記撮像ステップにおいて、一方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われてから他方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われるまでの間に前記カメラの撮像条件として前記カメラの認識方式と前記部品に照射する照明の明るさとを切り替え、
    前記撮像ステップにおいて、前記カメラの認識方式の切り替えとして、前記部品による照明の反射光に基づいて画像を形成する反射方式と、前記部品の照明の透過光に基づいて画像を形成する透過方式とを切り替え、
    前記撮像ステップにおいて、一方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われてから他方の列のノズルに保持された部品の撮像が行われるまでの時間が、前記部品に照射する照明の明るさを切り替えるのに要する時間、及び前記カメラの認識方式を切り替えるのに要する時間のいずれか長い方の時間と等しくなるように、前記カメラ及び前記装着ヘッドのいずれかを前記ノズルの列方向に平行な向きに移動させる
    ことを特徴とする部品実装方法。
  2. 前記カメラは、ラインカメラであり、
    前記撮像ステップにおいて、前記ラインカメラの主走査方向と垂直な副走査方向に平行な向きに前記カメラ及び前記装着ヘッドのいずれかを移動させながら前記撮像を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の部品実装方法。
JP2008173664A 2008-07-02 2008-07-02 部品実装方法 Expired - Fee Related JP4960311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008173664A JP4960311B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 部品実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008173664A JP4960311B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 部品実装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010016115A JP2010016115A (ja) 2010-01-21
JP4960311B2 true JP4960311B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=41701966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008173664A Expired - Fee Related JP4960311B2 (ja) 2008-07-02 2008-07-02 部品実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4960311B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5562906B2 (ja) * 2011-06-09 2014-07-30 ヤマハ発動機株式会社 部品撮像方法、部品撮像装置および同装置を備えた部品実装装置
JP5873338B2 (ja) * 2012-01-11 2016-03-01 ヤマハ発動機株式会社 部品実装装置
JP5600705B2 (ja) 2012-05-10 2014-10-01 ヤマハ発動機株式会社 部品実装装置
JP5659255B2 (ja) * 2013-03-01 2015-01-28 ヤマハ発動機株式会社 部品実装装置、部品実装方法、実装プログラムおよび部品実装装置における段取り方法
US20150029330A1 (en) * 2013-07-25 2015-01-29 Panasonic Corporation Electronic component mounting apparatus and electronic component mounting method
US9491411B2 (en) 2013-07-25 2016-11-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting apparatus and electronic component mounting method
JP6896468B2 (ja) * 2017-03-23 2021-06-30 ヤマハ発動機株式会社 部品実装機、部品認識方法、部品認識プログラム
JP6920548B2 (ja) * 2018-04-18 2021-08-18 ヤマハ発動機株式会社 部品認識装置、部品実装機および部品認識方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0923097A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Yamaha Motor Co Ltd 表面実装機
JP3955206B2 (ja) * 2001-12-07 2007-08-08 松下電器産業株式会社 部品実装方法及び部品実装装置
JP4147923B2 (ja) * 2002-12-03 2008-09-10 松下電器産業株式会社 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP4728181B2 (ja) * 2006-06-30 2011-07-20 パナソニック株式会社 部品実装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010016115A (ja) 2010-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4960311B2 (ja) 部品実装方法
JP2001053496A (ja) 電子部品実装方法
JP6378839B2 (ja) 部品実装装置および部品実装装置における部品実装判定方法
JPWO2016135915A1 (ja) 部品実装機
KR101051106B1 (ko) 전자부품 실장장치 및 전자부품 실장방법
JP5408153B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装装置における画像読取り方法
JP4728181B2 (ja) 部品実装装置
JP4635852B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
KR100651361B1 (ko) 부품의 실장 장치 및 실장 방법
JP4495069B2 (ja) 撮像装置、部品実装機
JP2010135521A (ja) 部品テープ送り方法
JPH10209688A (ja) 部品搭載装置
US7032299B2 (en) Apparatus for mounting electronic parts
JP4387963B2 (ja) 部品実装方法
JP5220910B2 (ja) 部品実装方法
JP4522936B2 (ja) 撮像装置、部品実装機、撮像方法、撮像プログラム
JP2007200990A (ja) 部品認識方法、同装置および表面実装機
JP4172757B2 (ja) 部品実装装置
JP5372444B2 (ja) 複数ガントリ表面実装装置の部品搭載方法
US11191200B2 (en) Component mounting method
JP4850693B2 (ja) 部品認識装置、表面実装機および部品試験装置
JP6636393B2 (ja) 撮像装置、及び、表面実装機
JP5007352B2 (ja) 撮像装置、部品実装機
JP4712287B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP4097892B2 (ja) 電子部品実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4960311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees