JP4959645B2 - 冷間圧延における板圧延機の形状制御方法 - Google Patents
冷間圧延における板圧延機の形状制御方法 Download PDFInfo
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板圧延の理論と実際、日本鉄鋼協会編集(昭和59年9月1日発行) 「板クラウン及び平坦度に関する理論」、89〜102頁
下記式(1)により、
λ2=f(β,L,p) (1)
ここで、λ2:形状評価パラメータ
β=C/H−c/h:メカニカル板クラウン比率変化
C、c:板端部の入・出側板クラウン
H、h:入・出側板厚
L=W/2(mm):板幅Wの半幅
p=PN/W(kN/m):線荷重(PNは正味圧延荷重であり、圧延 時の圧延荷重からワークロールベンダー力を除いた値)
基準圧延条件からの、メカニカル板クラウン比率変化の偏差Δβおよび線荷重変化の偏差△pから形状評価パラメータの偏差Δλ2を計算し、この形状評価パラメータ偏差Δλ2から前記式(1)に基づき、該形状評価パラメータ偏差Δλ2を相殺するワークロールベンダー力制御量を計算し、線荷重が基準線荷重から変動しても所望とする板形状が得られるように、ワークロールベンダー力を制御することを特徴としている。
上記基準圧延条件の線荷重からの線変動として、加減速(摩擦係数変化)、スキッドマーク(変形抵抗変化)、およびワークロール摩耗(摩擦係数変化)、熱間圧延時の温度変化による長手方向の変形抵抗変化などがある。
λ2=f(β,L,p) (1)
ここで、λ2:形状評価パラメータ
β=C/H−c/h:メカニカル板クラウン比率変化
C、c:板端部の入・出側板クラウン
H、h:入・出側板厚
L=W/2(mm):板幅Wの半幅
p=PN/W(kN/m):線荷重(PNは正味圧延荷重であり、圧延 時の圧延荷重からワークロールベンダー力を除いた値)
板クラウンおよび張力分布は4次式で近似することとし、板端部のエッジドロップの影響を受けなくて、実際の板クラウンおよび張力分布を正確に模擬する板幅方向の位置を検討した結果、板クラウンの代表点として規格化された板幅方向の位置としては、
0:板幅中央
1/SQRT(2):板幅中央から板端までの約7割離れた位置 および
1/SQRT(3/2):板幅中央から板端までの約8割離れた位置
の3点が好ましいことが明らかとなった。
上記の差異の原因としては、上述したように、メカニカル板クラウンモデルでは板〜ワークロール間の荷重分布は一定であり、ワークロール〜バックアップロール間の荷重分布は放物線分布と仮定されているのに対し、表2に示すような条件では、実際は図2に示すように必ずしも上述の仮定が満たされていないためと考えられる。したがって、メカニカル板クラウン比率変化βは一定ではなく、形状一定でワークロールベンダー力を制御する必要があるために、メカニカル板クラウン比率変化βを用いた形状推定モデルが必要となる。
λ2=3871.9β/√L−0.013790745p+0.58653766 (3)
上述の回帰モデルは回帰範囲内では厳密モデルと比較的良く一致していること、誤差は+2.0〜−4.0N/mm2であることが分かる。本モデルでは、通常の回帰モデルと異なり、板幅、ベンダー、ワークロールおよびバックアップロール径の影響を単独で考慮する必要は無い。
式(4)で表される。
△λ2=3871.9(β−βL)/√L−0.013790475(P−PL)/W (4)
また、圧延荷重が同じ場合に、ワークロールベンダーFWを操作した際のメカニカル板クラウン比率変化の偏差Δβ(=β−βL)に基づく形状評価パラメータ変化△λ2′は前述の影響係数γを用いて、式(5)で表される。
△λ2=3871.9△β/√L
=3871.9γ(FW−FWL)/√L (5)
したがって、式(4)、(5)より形状を一定に保つためのワークロールベンダー力制御量FW−FWLは式(6)で表される。
FW−FWL=−△λ2/3871.9/γ*√L (6)
本発明の本実施形態においては、この式(6)で得られた制御量に基づいてワークロールベンダー力を制御する。式(6)は圧延荷重が同じ場合から求めたが、実際の制御の際では、線荷重Δpが生じており、これによってメカニカル板クラウン比率変化の偏差Δβが生じ、これらによってΔλ2も変化する。したがって、式(4)及び式(6)等の展開によって、Δp、Δβ、Lより、Δλ2が求まり、さらに、Δλ2よりワークロールベンダー力制御量FW−FWLが求まり、このワークロールベンダー制御によって、本発明の形状制御方法が実現されることになる。
式(6)に基づいて各圧延速度での形状を一定とするようにワークロールベンダーの操作量を求めて形状制御した場合の計算結果を図6に示す。なお、形状評価パラメータλ2は、前記ワークロールベンダーの操作量を用いて非特許文献1に記載の厳密モデルから求めた。
1)予めワークロール径、バックアップロール径、ワークロールクラウン、バックアップロールクラウン、板厚、板幅、板クラウンの実測値と、設定荷重および設定ワークロールベンダー力を用いてメカニカル板クラウン計算を行い、メカニカル板クラウン比率変化βに及ぼす圧延荷重の影響係数γ1(ワークロールベンダー力は設定値)とメカニカル板クラウン比率変化βに及ぼすワークロールベンダー力の影響係数γ2(圧延荷重は設定値)をそれぞれ求める。
2)低速圧延時の伸びと形状設定後の状態をロックオンし、その時の圧延荷重、ワークロールベンダー力の実績値を記憶する。
3)ロックオン後の荷重変化を検出し、形状評価パラメータ変化量△λ2を前記影響係数γ1と式(3)に示した回帰モデルの線荷重項を用い式(4)に基づいて計算する。
4)メカニカル板クラウン比率変化βに及ぼすワークロールベンダー力の影響係数γ2を用いて、式(6)に基づいて、ワークロールベンダーの操作量FWを求め制御する。
5)サーマルクラウンや入側板クラウン等の変動により、圧延時にオペレータが板形状をみてワークロールベンダー力を修正する場合があるので、手動介入が入った場合には形状制御を切り、手動介入終了時にはその値を再度ロックオンし直す。
本発明では、圧延速度50m/minの基準圧延状態からのメカニカル板クラウン比率変化の偏差Δβおよび線荷重変化の偏差△pから形状評価パラメータの偏差Δλ2を計算し、この形状評価パラメータ偏差Δλ2から前記式(1)に基づき、該形状評価パラメータ偏差Δλ2を相殺するワークロールベンダー力制御量を計算し、線荷重が基準線荷重から変動しても所望とする板形状が得られるように、ワークロールベンダー力を制御した。
これらの、圧延速度50m/minから440m/minまでの加速部を10分割し、それぞれの圧延速度での板形状を定盤上で巻きほぐして測定した。
従来技術も本発明も、圧延速度50m/min時は板形状が急峻度0.3%の端伸びであった。加速するにつれて従来技術では、板形状の端伸びが大きくなり、圧延速度450m/min時到達時は板形状が急峻度1.5%の端伸びであった。これに対し、本発明では加速中の板形状の端伸びはあまり変化せず、圧延速度450m/min時到達時でも板形状が急峻度0.8%の端伸びであった。この製品では急峻度1%未満である必要があるため、従来技術では形状不良部として切り捨てるか、もしくは別ライン(例えばテンションレベラーライン)で矯正なければならなかったものを省略することが可能となり、歩留まりもしくは生産性を大幅に救済することができた。
Claims (3)
- 金属ストリップを冷間圧延する板圧延機でメカニカル板クラウンモデルを使用して圧延時の形状制御を行う方法において、
下記式(1)により、
λ2=f(β,L,p) (1)
ここで、λ2:形状評価パラメータ
β=C/H−c/h:メカニカル板クラウン比率変化
C、c:板端部の入・出側板クラウン
H、h:入・出側板厚
L=W/2(mm):板幅Wの半幅
p=PN/W(kN/m):線荷重(PNは正味圧延荷重であり、圧延 時の圧延荷重からワークロールベンダー力を除いた値)
基準圧延条件からの、メカニカル板クラウン比率変化の偏差Δβおよび線荷重変化の偏差△pから形状評価パラメータの偏差Δλ2を計算し、この形状評価パラメータ偏差Δλ2から前記式(1)に基づき、該形状評価パラメータ偏差Δλ2を相殺するワークロールベンダー力制御量を計算し、線荷重が基準線荷重から変動しても所望とする板形状が得られるように、ワークロールベンダー力を制御することを特徴とする冷間圧延における板圧延機の形状制御方法。 - 基準圧延条件を圧延開始時に予め設定した設定条件とし、圧延開始後はオペレータによるワークロールベンダー力修正後の圧延条件に随時更新することを特徴とする請求項1に記載の板圧延機の形状制御方法。
- 形状評価パラメータλ2とメカニカル板クラウン比率変化βとの線形重回帰モデルから前記式(1)を求める請求項1または請求項2記載の板圧延機の形状制御方法。
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| JP2008191012A JP4959645B2 (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | 冷間圧延における板圧延機の形状制御方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008191012A Active JP4959645B2 (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | 冷間圧延における板圧延機の形状制御方法 |
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