JP4959073B2 - 塗装ガン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装ガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、塗装ガンとしては、ガン本体の銃身前端部に常閉式の塗料用開閉弁を内蔵するとともに、銃身後端部に常閉式のエア用開閉弁を塗料用開閉弁と同軸状に内蔵し、トリガの操作により、両開閉弁を開弁してノズルから塗料とエアを吐出させるようにしたものがある。
2つの開閉弁は、トリガの操作により同時に開閉されるようにするため、次のような構造とされている。塗料用開閉弁は、ニードルとニードルの後端を保持するベローズとからなり、ベローズには後方から押すようにシャフトの前端部が嵌合されている。一方、エア用開閉弁は、Oリングからなるエアシートと、このエアシートに対して後方から当接するタペットとを備えており、タペットの軸部はOリングを貫通して前方へ延び、その前端部には、上記シャフトの後端部が連結されている。そして、タペットに対して後方から当接するスプリングにより、タペット、シャフト及びニードルが前方、即ち閉弁方向へ付勢されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の塗装ガンにおいて、洗浄などの目的でニードル、エアシート及びタペットをガン本体から外す際には、まず、タペットとシャフトを後方へ抜き取り、その後で、エアシートを抜き取るとともに、ニードルをベローズと一緒に抜き取り、また、これらの部品を取り付ける際には、上記とは逆に、ニードルを取り付けるとともにエアシートを取り付け、その後でタペットをシャフトと一緒に取り付けるようになっていた。このように、従来では、タペットとエアシートとニードルの3部品のガン本体に対する着脱を、各部品毎に別個に行っていたため、作業性の点で改善が望まれていた。
【0004】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、エア用開閉弁を構成するタペットとエアシート、及び塗料用開閉弁を構成するニードルの3部品のガン本体に対する着脱作業性の向上を図ることを目的としている。
【0005】
請求項1の発明は、ガン本体の前端部に塗料用開閉弁が内蔵され、前記ガン本体の後端部にエア用開閉弁が前記塗料用開閉弁と同軸状に内蔵され、トリガの操作により、前記2つの開閉弁が開弁されてノズルから塗料とエアが吐出されるようになっているとともに、前記塗料用開閉弁を構成するニードルと、前記エア用開閉弁を構成すべく前記ガン本体内に組み付けられたエアシート及びこのエアシートに対して後方から当接されるタペットと、前記エアシート及び前記タペットを貫通し、前記ニードルと一体移動可能に連結されたシャフトと、が前記ガン本体の後端の開口から着脱されるようになっている塗装ガンにおいて、このシャフトには、前記タペットを前方から押動可能なタペット用前部押動手段と、前記タペットを後方から押動可能なタペット用後部押動手段と、前記開口からの当該シャフトの抜脱時に前記エアシートを押動して前記シャフトと一体に取り出し、前記開口からの前記シャフトの装着時に前記エアシートを押動して組み付け可能なエアシート用押動手段と、が設けられている構成とした。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記エアシートが、合成樹脂材料からなり、スプリングによって前方へ付勢されているとともに、ストッパによって前止まりされている構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
ニードルには、エアシート及びタペットを貫通するシャフトが一体移動可能に連結され、このシャフトには、タペットに対して前方から押動可能なタペット用前部押動手段と、タペットに対して後方から押動可能なタペット用後部押動手段と、開口からのシャフトの抜脱時にエアシートを押動してシャフトと一体に取り出し、開口からのシャフトの装着時にエアシートを押動して組み付け可能なエアシート用押動手段とが設けられているので、ニードルとタペットとエアシートは、一体的に取り扱うことができる。
【0008】
[請求項2の発明]
エアシートは、合成樹脂製であって変形し難く、エア用開閉弁の開閉時にタペットが前後移動してもスプリングとストッパによって前後方向における所定の位置に保持されているので、エア用開閉弁の開閉動作が確実に行われる。
また、エアシートをOリングとした場合には変形させつつ凹所に押し込んで摩擦によって位置決めするため、エアシートを外すときには治具を差し込んでOリングに引っ掛けるという手間のかかる作業が必要であったが、本発明では、エアシートをスプリングとストッパによって位置決めするので、摩擦に抗してエアシートを押し込むという必要がなく、スプリングを先に外すだけでエアシートを簡単に取り出すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態の塗装ガンは、ガン本体10の銃身11内の前端部に常閉式の塗料用開閉弁20を内蔵するとともに、銃身11内の後端部に塗料用開閉弁20と同軸状に常閉式のエア用開閉弁30を内蔵したものであり、トリガ12を後方へ引くことにより、2つの開閉弁20,30が開弁して、塗料Pと霧化用エアASとパターン用エアAPがノズル13から吐出され、高電圧発生装置14により静電印加された塗料Pが霧化用エアASにより霧化されるとともに、その霧化された塗料Pに対してパターン用エアAPが吹き付けられるようになっている。
【0010】
まず、塗料用開閉弁20について説明する。銃身11の内部には、前後方向に細長い円形孔21が形成され、この円形孔21内にはシャフト22が前後方向への移動可能に収容されている。シャフト22は、円形孔21内に固定されたガイド筒23内に嵌通された前部シャフト22Fと、この前部シャフト22Fの後端に螺合により一体移動可能に連結されてガイド筒23の後方に露出した後部シャフト22Rとから構成されている。前部シャフト22Fの前端部には、前端部が先細りのテーパ面とされたニードル24の後端部がピン25により一体移動可能に連結されている。このニードル24は、第1スプリング48Aにより前方へ付勢され、常には、円形孔21の前端部に固定されている筒状の弁座26に対して当接する状態に保持されている。また、ニードル24の最大外径寸法は、ガイド筒23の最小内径よりも小さい寸法とされている。円形孔21における弁座26の後端とガイド筒23の前端との間の空間は弁室27されている。そして、銃身11の前端部には、塗料供給パイプ28が接続され、その塗料供給パイプ28が弁室27内に連通されている。ニードル24が後方へ移動して弁座26から離間すると、弁室27内に供給されている塗料Pが、ニードル24と弁座26との隙間及び弁座26の中空内を通り、ノズル13の塗料吐出口15から前方へ吐出される。
【0011】
次に、エア用開閉弁30について説明する。ガン本体10内における円形孔21よりも後方には、円形孔21と連通する収容空間31が形成されており、この収容空間31内には、保持部材32が固定されている。保持部材32内には、円形孔21に対して同心状に連通するとともに、前端部に段差状縮径部34を有する円形のガイド孔33が形成されている。このガイド孔33の前端部には、後端部外周に鍔部35Aを有する円筒形のストッパ35が、その鍔部35Aを段差状縮径部34に対して後方から当接させることで前止まりされ且つ後方への移動は許容された状態で取り付けられいる。
【0012】
また、ガイド孔33には、ストッパ35に対して後方から当接するように円筒形のエアシート36が嵌合されている。エアシート36は、合成樹脂製であり、外周には周方向の連通溝36Aが形成されているとともに、この連通溝36Aの溝底面(エアシート36の外周面)とエアシート36の内周面との間を連通させる連通孔36Bが形成されている。また、エアシート36の外周には周方向のシール溝36Cが形成され、このシール溝36CにはOリング37が装着されている。このストッパ35とエアシート36は、エアシート36の後端面と、ガイド孔33の後端の着脱孔16に螺合した筒状栓体38との間に介装した圧縮コイルバネからなる第3スプリング48C(本発明の構成要件であるスプリング)により、前方へ付勢され、常には、ストッパ35が段差状縮径部34に当接するとともにエアシート36がストッパ35に当接することで、ストッパ35とエアシート36が前止まり状態に保持されている。
【0013】
ストッパ35とエアシート36の中空には、タペット39の円筒形をなす軸部39Aが径方向のガタ付きなく、且つ前後方向への相対移動を可能に貫通されている。タペット39は、軸部39Aと、その軸部39Aの後端に連なる環形の弁体部39Bとから構成される。弁体部39Bは、軸部39Aよりも径が大きく、エアシート36の内周後端縁の弁座36Dに当接するテーパ状をなしている。このタペット39は、その後端面に当接するとともに後部シャフト22Rに外嵌されたバネ受け体40と、筒状栓体38との間に介装した圧縮コイルバネからなる第2スプリング48Bにより、前方へ付勢され、常には、弁体部39Bをエアシート36の弁座36Dに当接させた閉弁状態に保持されている。
【0014】
円形孔21におけるエアシート36よりも後方の空間は、弁室41とされ、グリップ17内に設けたエア供給管18の上端がこの弁室41内に連通されている。タペット39が後方へ移動してエアシート36の後端の弁座36Dから離間すると、弁室41内に供給されているエアAが、弁体部39Bと弁座36Dとの隙間、エアシート36の内周と軸部39Aとの隙間、連通孔36B及び連通溝36Aを通り、保持部材32に形成した霧化用エア流路32Sとパターンエア流路32Pへ流入される。霧化用エア流路32Sに供給された霧化用エアASは、ノズル13の霧化用エア噴出口19Sから塗料Pを囲むように噴出してその塗料Pを霧化する。また、パターンエア流路32Pに供給されたパターン用エアAPは、パターン幅調整弁42を通ってノズル13のパターンエア噴出口19Pから霧化された塗料Pに対して上下から挟むようにして噴出し、霧化された塗料Pを所定のパターン幅の楕円形断面流とする。
【0015】
タペット39の軸部39Aには、上記した後部シャフト22Rが径方向のガタ付きなく且つ前後方向への相対移動可能に嵌通されている。この後部シャフト22Rには、タペット39のバネ受け体40よりも後方に位置する鍔状のバネ受け部43(本発明の構成要件であるタペット用後部押動手段)が形成され、このバネ受け部43と筒状栓体38との間に介装した圧縮コイルバネからなる第1スプリング48Aにより、前後両シャフト22F,22R及びニードル24が前方へ付勢され、常には、ニードル24が弁座26に当接して塗料用開閉弁20が閉弁状態に保持されている。また、後部シャフト22Rの後端には、筒状栓体38に貫通されたスライダ44が離脱可能に嵌合されており、そのスライダ44の後端には摘み部材45が固着されている。
【0016】
この後部シャフト22Rには、リング状のワッシャ46(本発明の構成要件であるタペット用前部押動手段、エアシート用押動手段)が前後方向への相対移動を可能に外嵌されている。このワッシャ46は、前後両シャフト22F,22Rを連結する手段としてのナット47(本発明の構成要件であるタペット用前部押動手段、エアシート用押動手段)とタペット39の軸部39Aとの間に位置している。また、ワッシャ46は、ガン本体10に対して着脱可能とされたトリガ12によって後方へ押動されるようになっている。尚、ワッシャ46及びナット47の外径は円形孔21の最小内径よりも小さく、また、ワッシャ46の外径はタペット39の軸部39Aの外径よりも大きい。したがって、ワッシャ46が後方へ移動すると、ワッシャ46は軸部39A及びストッパ35に対して前方から当接することになる。
【0017】
次に、本実施形態の作用を説明する。
トリガ12を引くと、このトリガ12によって後方へ押されたワッシャ46が、軸部39Aの前端を押してタペット39を第2スプリング48Bの付勢に抗して後方へ移動させる。これにより、エア用開閉弁30が開弁され、霧化用エアとパターン用エアAPがノズル13から噴出される。この状態からトリガ12の引き操作を進めると、タペット39と一体に後方移動したバネ受け体40が、後部シャフト22Rのバネ受け部43に当接し、第1スプリング48Aの付勢に抗して後部シャフト22R、前部シャフト22F及びニードル24を一体的に後方へ移動させる。これにより、塗料用開閉弁20が開弁し、塗料Pがノズル13から吐出される。また、トリガ12の引き操作を解除すると、第1スプリング48Aと第2スプリング48Bの弾性復元力により、前後両シャフト22F,22R及びニードル24が前進して塗料用開閉弁20が閉弁するとともに、タペット39が前進してエア用開閉弁30が閉弁する。
【0018】
さて、ニードル24、タペット39及びエアシート36をガン本体10から外す際には、まず、図5に示すように、筒状栓体38とスライダ44と摘み部材45をガン本体10から外すとともに、第1〜第3のスプリング48A,48B,48Cを抜き取り、さらに、トリガ12をガン本体10から外しておく。この状態から、後部シャフト22Rの後端部を摘んで後方へ引っ張ると、前後両シャフト22F,22R、ニードル24及びナット47が一体的に移動してそのナット47がワッシャ46に当接し、それ以降は、ワッシャ46もナット47と一体的に移動する。その後、ワッシャ46がタペット39の軸部39Aの前端に当接し、その後は、ワッシャ46に押されたタペット39が前後両シャフト22F,22R及びニードル24と一体的に後方へ移動する。この後、ワッシャ46がストッパ35にも当接し、それ以降はワッシャ46に押されたストッパ35とこのストッパ35に押されたエアシート36とが、前後両シャフト22F,22R、ニードル24及びタペット39と一体的に後方へ移動する。このようにして、前後両シャフト22F,22R、ニードル24、タペット39、ストッパ35及びエアシート36が、一体的に移動しつつガン本体10から抜き取られる。
【0019】
また、ニードル24、タペット39及びエアシート36をガン本体10に組み付ける際には、後部シャフト22Rの後端部を摘み、ニードル24を先に向けてガン本体10内に挿入する。すると、ニードル24と前後両シャフト22F,22Rが一体となって前方へ移動するとともに、バネ受け部43がタペット39を後方から押してそのタペット39をニードル24及び前後両シャフト22F,22Rと一体に前方移動させるとともに、タペット39の弁体部39Bがエアシート36を後方から押すことによって、エアシート36とストッパ35が、ニードル24、前後両シャフト22F,22R及びタペット39と一体的に前方へ移動する。以上により、前後両シャフト22F,22R、ニードル24、タペット39、ストッパ35及びエアシート36が、一体的に移動しつつガン本体10内に組み付けられる。この後は、第1〜第3のスプリング48A,48B,48Cを円形孔21内に収容するとともに、筒状栓体38及びスライダ44と摘み部材45をガン本体10の着脱孔16に組み付ければ、組付け作業が完了する。
【0020】
上述のように本実施形態においては、タペット39がエアシート36に対して後方から当接する構造とした上で、ニードル24に、エアシート36及びタペット39を貫通するシャフト22を一体移動可能に連結し、このシャフト22に、タペット39を前方から押動可能なタペット用前部押動手段とエアシート36を前方から押動可能なエアシート用押動手段とを兼ねるナット47とワッシャ46、タペット39を後方から押動可能なタペット用後部押動手段としてのバネ受け部43を設けた構成としている。これにより、ニードル24とタペット39とエアシート36は、1つのユニットとして一体的に取り扱うことができるので、ガン本体10に対し一括して着脱することができるようになっている。
【0021】
また、エアシート36は高い気密性が要求されるため、細長いドライバのような治具を使用して着脱を行おうとすると、エアシート36が傷付けられたり変形を来たしてシール性の低下を招くことが懸念される。その点本実施形態では、着脱時にエアシート36の弁座36Dに対して後方から当たるのは、本来シールを確保するための手段であるタペット39となっている。また、エアシート36においてエアシート用押動手段としてのワッシャ46が当たるのは、エアシート36における弁座36Dとは反対側の前側部分であるから、例えワッシャ46の表面が平滑でなくても、弁座36Dに影響を及ぼすことはない。したがって、エアシート36のシール性が低下する虞はない。
【0022】
また、エアシート36は、合成樹脂製であってゴムに比べて変形し難く、エア用開閉弁30の開閉時にタペット39が前後移動しても第3スプリング48Cとストッパ35によって前後方向における所定の位置に保持されているので、エア用開閉弁30の開閉動作が確実に行われる。
また、エアシートをゴム製のOリングとした場合には変形させつつ凹所に押し込んで摩擦によって位置決めする構造をとることになるため、そのOリングを外すときには治具を差し込んでOリングに引っ掛けるという手間のかかる作業が必要である。しかし、本実施形態では、エアシート36をゴムに比べて変形し難い合成樹脂製にするとともに、第3スプリング48Cとストッパ35によって位置決めしているので、摩擦に抗してエアシート36を凹所へ押し込むという必要がなく、第3スプリング48Cを外しておくだけでエアシート36を簡単に取り出すことができる構造になっている。
【0023】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではエアシートを合成樹脂製とするとともに筒形状としたが、本発明によれば、ゴム製のOリングとしてもよい。
(2)上記実施形態では静電塗装用のものに適用した例を説明したが、本発明は、非静電塗装用のものにも適用することができる。
【0024】
(3)上記実施形態では塗料を霧化用エアによって霧化するようにしたが、本発明は、ポンプで高圧に加圧された塗料を吐出することで霧化し、その霧化塗料に対してパターンエアを付加するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の断面図
【図2】エア用開閉弁の閉弁状態をあらわす部分拡大断面図
【図3】エア用開閉弁の開弁状態をあらわす部分拡大断面図
【図4】塗料用開閉弁の開弁状態をあらわす部分拡大断面図
【図5】ニードル、タペット及びエアシートをガン本体から外す工程をあらわす一部切欠断面図
【図6】ニードル、タペット及びエアシートをガン本体から外した状態をあらわす一部切欠断面図
【図7】ガン本体から外した状態のニードル、タペット及びエアシート等をあらわす斜視図
【符号の説明】
10…ガン本体
12…トリガ
13…ノズル
20…塗料用開閉弁
22…シャフト
24…ニードル
30…エア用開閉弁
35…ストッパ
36…エアシート
39…タペット
43…バネ受け部(タペット用後部押動手段)
46…ワッシャ(タペット用前部押動手段、エアシート用押動手段)
47…ナット(タペット用前部押動手段、エアシート用押動手段)
48C…第3スプリング(スプリング)

Claims (2)

  1. ガン本体の前端部に塗料用開閉弁が内蔵され、前記ガン本体の後端部にエア用開閉弁が前記塗料用開閉弁と同軸状に内蔵され、トリガの操作により、前記2つの開閉弁が開閉されてノズルから塗料とエアが吐出されるようになっているとともに、
    前記塗料用開閉弁を構成するニードルと、前記エア用開閉弁を構成すべく前記ガン本体内に組み付けられたエアシート及びこのエアシートに対して後方から当接されるタペットと、前記エアシート及び前記タペットを貫通し、前記ニードルと一体移動可能に連結されたシャフトと、が前記ガン本体の後端の開口から着脱されるようになっている塗装ガンにおいて
    のシャフトには、
    前記タペットを前方から押動して前記エア用開閉弁を開くタペット用前部押動手段と、
    前記タペットを後方から押動して前記エア用開閉弁を閉じるタペット用後部押動手段と、
    前記開口からの当該シャフトの抜脱時に前記エアシートを押動して前記シャフトと一体に取り出し、前記開口からの前記シャフトの装着時に前記エアシートを押動して組み付け可能なエアシート用押動手段と、が設けられていることを特徴とする塗装ガン。
  2. 前記エアシートが、合成樹脂材料からなり、スプリングによって前方へ付勢されているとともに、ストッパによって前止まりされていることを特徴とする請求項1記載の塗装ガン。
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