JP4957484B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は、紫外線により硬化するUV硬化インクを用いて印刷を行う印刷装置に関するものである。
近年、紫外線で硬化するUV硬化インクを用いたインクジェットプリンタが提案されている。例えば、特許文献1(特開2004−314304号公報)に開示されるインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドから被記録体に向けてUV硬化インクを吐出し、被記録体に着弾したインク液滴に向けてインクジェットヘッドに隣接するUV光源から紫外線を照射することで、UV硬化インクを硬化させて被記録体に固着させる。このようにUV硬化インクを用いれば、紙以外の樹脂や金属等にも印刷を行うことが可能となると共に、耐水性も良好となり、光沢感のある印刷物が得られるという利点がある。
ところで、インクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドのノズル面にインクが付着するとノズルが目詰まりし、記録媒体にインクが付着していない画素が発生して画質を劣化させる場合がある。そこで、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取るためのワイパー機構を備えたインクジェットプリンタが既に提供されている。ワイパー機構の動作としては、停止したインクジェットヘッドに対してワイパー部材を平行移動させてノズル面を拭き取るタイプや、インクジェットヘッドが移動する際に静止したワイパーを突出させてノズル面を拭き取るタイプなどがある。
特開2004−314304号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェットプリンタにワイパー機構を導入するとした場合、ワイパーがノズル面の端部から離反した後、インクジェットヘッドに隣接するUV光源の近傍にワイパーが位置することとなるため、UV硬化インクがUV光源の光出射面に付着してしまうおそれがある。この場合、ワイピング動作の終了後にUV光源から紫外線が照射されると、UV光源の光出射面に付着したUV硬化インクは即座に硬化する。したがって、UV光源から紫外線を均一に照射することができず、印刷品質が低下する。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、UV硬化インクを用いた印刷装置の印刷品質を向上させることを目的としている。
本発明の態様に従えば、紫外線により硬化するUV硬化インクを用いて印刷を行う印刷装置であって、記録媒体に向けてUV硬化インクを吐出する複数のノズル孔が開口されたノズル面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドと一体に設けられ、記録媒体に向けて紫外線を照射するUV光源ユニットと、前記インクジェットヘッドのノズル面を拭き取るワイパーと、前記インクジェットヘッドと前記UV光源ユニットとの間に設けられたインク吸収体とを備え、前記UV光源ユニットのケーシングの一部であって前記UV光源ユニットの少なくとも前記インク吸収体側の側壁は、前記インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に向けて突出しており、前記インクジェットヘッドのノズル面は、前記インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に突出しており、前記インクジェットヘッドの前記インク吸収体側の側面には、前記ノズル面から前記インク吸収体までの間の領域に凹凸が形成されている印刷装置が提供される。
本発明の印刷装置によれば、ワイパーがノズル面を拭き取ってインクジェットヘッドの端部に達した後、ワイパーが拭き取ったUV硬化インクはインクジェットヘッドに隣接するインク吸収体に吸収されるので、UV光源ユニットの光出射面にUV硬化インクが付着することを防止できる。したがって、UV光源ユニットから紫外線を均一に照射することができ、UV硬化インクによる印刷品質を向上することが可能となる。
そして、前記インクジェットヘッドのノズル面は、前記インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に突出しており、ワイパーは、インク吸収体に邪魔されずにインクジェットヘッドの端部から確実にワイピングすることが可能であるので、ノズル面全体に付着したUV硬化インクを効果的に除去することができる。前記インクジェットヘッドの前記インク吸収体側の側面には、前記ノズル面から前記インク吸収体までの間の領域に凹凸が形成されており、ワイパーがインクジェットヘッドのノズル面をワイピングしてノズル面の端部まで到達した際に、ワイパーの先端に付着したUV硬化インクの液玉が、インクジェットヘッドの側面の凹凸に触れる。これにより、そのUV硬化インクが表面張力によりインクジェットヘッドの側面上に拡がる。したがって、ワイピングされたUV硬化インクの液玉が成長して落下することが防がれて、UV硬化インクをインクジェットヘッドの側面を伝ってインク吸収体に確実に吸収させることが可能となる。
本発明の印刷装置において、前記UV光源ユニットの少なくとも前記インク吸収体側の側壁は、インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に向けて突出しており、UV光源ユニットからの紫外線がUV光源ユニットの側壁により遮られるので、インク吸収体に紫外線が当たることが防止される。
したがって、インク吸収体に吸収されたUV硬化インクが固まることが防止され、インク吸収体のインク吸収機能が低下するのを抑制することができる。
前記側壁は、前記UV光源ユニットのケーシングの一部であ、インク吸収体にUV光源ユニットから紫外線が当たるのを遮るための部材を別途設ける必要がないので、部品点数の増加を抑制することができる。
前記インクジェットヘッドのノズル面は、前記UV光源ユニットの光出射面よりも前記UV硬化インクの吐出方向に突出していてもよい。この場合、インクジェットヘッドのノズル面を払拭するワイパーが、UV光源ユニットの光出射面に接触することが防止されるので、ワイパーにより拭き取られたUV硬化インクがUV光源ユニットの光出射面に付着するのを防止することができる。
前記インクジェットヘッドのノズル面は、前記インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に突出していてもよい。この場合、ワイパーは、インク吸収体に邪魔されずにインクジェットヘッドの端部から確実にワイピングすることが可能であるので、ノズル面全体に付着したUV硬化インクを効果的に除去することができる。
前記インクジェットヘッドの前記インク吸収体側の側面には、前記ノズル面から前記インク吸収体までの間の領域に凹凸が形成されていてもよい。この場合、ワイパーがインクジェットヘッドのノズル面をワイピングしてノズル面の端部まで到達した際に、ワイパーの先端に付着したUV硬化インクの液玉が、インクジェットヘッドの側面の凹凸に触れる。これにより、そのUV硬化インクが表面張力によりインクジェットヘッドの側面上に拡がる。したがって、ワイピングされたUV硬化インクの液玉が成長して落下することが防がれて、UV硬化インクをインクジェットヘッドの側面を伝ってインク吸収体に確実に吸収させることが可能となる。
前記凹凸は、前記側面に前記ノズル面から前記インク吸収体へのガイド溝により形成されていてもよい。この場合、ワイピングによりノズル面の端部まで達したUV硬化インクの液玉が、表面張力によりガイド溝に沿ってインク吸収体へと導かれるように拡がるので、ワイピングされたUV硬化インクをインク吸収体に迅速に吸収させることが可能となる。
前記凹凸は、粗面状又は皺状に形成されていてもよい。この場合、ワイピングによりノズル面の端部まで達したUV硬化インクの液玉が、表面張力によりインクジェットヘッドの側面に拡がるので、ワイピングされたUV硬化インクがインクジェットヘッドの側面に沿ってインク吸収体に吸収されやすくなる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1参考形態に係る印刷装置1の斜視図である。図1に示すように、印刷装置1は、筐体2に架設されたガイドロッド3を有し、そのガイドロッド3にインクジェットヘッド4がスライド可能に支持されている。インクジェットヘッド4には、インク供給チューブ5の一端が接続され、インクタンク(図示せず)からUV硬化インクが供給される。UV硬化インクは、光重合性樹脂、光重合開始剤、及び色剤から組成される。光重合性樹脂としては、アクリレート系あるいはメタクリレート系等の樹脂を用いることができ、光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、アセトフェノン系、チオキサントン系等の樹脂を用いることができる。また、色剤としては顔料を用いることができる。インクジェットヘッド4の下面にはノズル面18(図2参照)が設けられており、その下方のインク吐出領域を紙送りローラ6により記録媒体7(例えば、紙等)が搬送される。(なお、以下の説明において、「紙送り方向」は記録媒体7が搬送される方向を意味する。)インクジェットヘッド4は、一対のプーリー8に巻き掛けられたタイミングベルト9に接合されており、タイミングベルト9はガイドロッド3の軸線方向と平行に配設されている。一方のプーリー8には正逆回転駆動するモータ10が設けられており、そのプーリー8が正逆回転駆動されることでタイミングベルト9が往復移動し、インクジェットヘッド4がガイドロッド3に沿って移動する。即ち、ガイドロッド3、プーリー8、タイミングベルト9及びモータ10によりインクジェットヘッド4が移動する。(なお、以下の説明において、「走査方向」はインクジェットヘッド4の移動方向を意味する。)
インクジェットヘッド4の走査方向の両側には、UV光源ユニット11がインクジェットヘッド4と一体的に夫々取り付けられている。UV光源ユニット11の下面には光出射面21a(図2及び図3参照)が設けられており、その下方で搬送ローラ6により搬送される記録媒体7に向けて紫外線が照射される。UV硬化インクを硬化するための波長帯は、約250〜420nmなので、UV光源としては、例えば波長310nm、380nm等にピークを有するメタルハライドランプ、波長365nm等にピークを有する高圧水銀紫外線ランプ、あるいは波長365nm等にピークを有する紫外線LED等を用いることができる。そして、インクジェットヘッド4とUV光源ユニット11との間には、インク受容部としてスポンジやウレタン等の多孔質体からなる直方体形状のインク吸収体12が設置されている。また、記録媒体7の搬送路から外れたインクジェットヘッド4の走査方向の一方側には、弾性板からなるワイパー13が筐体2の底壁より立設されている。即ち、インクジェットヘッド4が記録媒体7の搬送路を超えて一方側に移動することで、ワイパー13の上端13aがインクジェットヘッド4のノズル面18を払拭する。また、ワイパー13の一方側には、印刷装置1の非印刷時にインクジェットヘッド4のノズル面18を封止するための凹部14aを有するパージキャップ14が設けられている。パージキャップ14は、ノズル面18に接する位置とノズル面18から離れた位置との間で昇降可能であり、ポンプ(図示せず)からの吸引圧を凹部14aに伝達するためのパージチューブ15が接続されている。
図2は図1に示す印刷装置1の要部下面の斜視図である。図2に示すように、インクジェットヘッド4はハウジング16を有しており、そのハウジング16の下部にはヘッド本体17が下方に露出するように埋設されている。ヘッド本体17の下面17aにはUV硬化インクを下方に吐出するノズル孔17bが多数形成されている。そして、ヘッド本体17の下面17aと、該下面17aを同一平面上で囲繞するハウジング16の下面16aとで、ノズル面18が形成されている。
ハウジング16の走査方向の両側面における、紙送り方向の両端からは壁16bがUV光源ユニット11に向けて一対ずつ延在している。各壁16bは記録媒体7に対してノズル面18よりも上方、即ちUV硬化インクの吐出方向とは反対方向に設けられており、紙送り方向に対向する壁16bの間に形成された凹部16cにインク吸収体12が収容されている。UV光源ユニット11は壁16bの走査方向の端面に取り付けられており、UV光源ユニット11とインクジェットヘッド4とでインク吸収体12が挟持されている。このように、UV光源ユニット11は、インクジェットヘッド4に対して走査方向に並ぶように配置されており、下方に向けて紫外線を照射する。
図3は図1に示す印刷装置1の要部正面図である。図3に示すように、UV光源ユニット11は、下方に開口するケーシング19を有している。ケーシング19の内面には反射面19aが設けられており、そのケーシング19内の空間に紫外線を発光する線状の発光体20が配置されている。そして、ケーシング19の下面開口は紫外線を透過させる透明カバー21により閉鎖されており、透明カバー21の下面により光出射面21aが形成されている。
インクジェットヘッド4のノズル面18は、UV光源ユニット11の光出射面21aと平行で且つ光出射面21aよりもUV硬化インクの吐出方向に向けて距離L1だけ突出する位置に設けられている。即ち、UV光源ユニット11の光出射面21aは、インクジェットヘッド4のノズル面18よりも距離L1だけ記録媒体7から離反する位置に設けられている。また、UV光源ユニット11のケーシング19の一部であるインク吸収体12側の側壁19bは、インク吸収体12よりもUV硬化インクの吐出方向に向けて距離L2だけ突出している。即ち、UV光源ユニット11のケーシング19の側壁19bは、インク吸収体12よりも記録媒体7に向けて突出している。そして、インクジェットヘッド4のノズル面18は、インク吸収体12よりもUV硬化インクの吐出方向に向けて距離L1+L2だけ突出する位置に設けられている。即ち、インク吸収体12の記録媒体7側の先端12aは、インクジェットヘッド4のノズル面18よりも記録媒体7から離反する位置に設けられている。なお、ケーシング19の側壁19bのインク吐出方向の先端と、光出射面21aとは、インク突出方向において同一位置となっている。
図4(a)は図1に示す印刷装置1のワイピング開始時の要部正面図、図4(b)はワイピング中の要部正面図である。図4(a)に示すように、ワイパー13の先端13aはインクジェットヘッド4のノズル面18よりも上方に、即ちUV硬化インクの吐出方向とは反対方向に距離L3だけ突出しており、ワイパー13が撓みながらノズル面18を払拭する。ただし、ワイパー13は、UV光源ユニット11の直下に位置したときにUV光源ユニット11の光出射面21aに接触しないようにUV光源ユニット11との間で距離L4の空隙が形成されるように配置されている。また、ワイパー13の厚みT1は、インク吸収体12の厚みT2よりも小さい。
図4(b)に示すように、インクジェットヘッド4がワイパー13の上方を通過するように移動すると、ワイパー13の先端13aがインクジェットヘッド4のノズル面18を走査方向に払拭する。そして、ワイパー13がノズル面18の走査方向の端部まで到達すると、ワイピングにより集められたUV硬化インクがインクジェットヘッド4の側面を伝ってインク吸収体12に吸収される。
以上の構成とすると、ワイパー13がノズル面18を拭き取ってインクジェットヘッド4の端部に達した後、ワイパー13が拭き取ったUV硬化インクはインクジェットヘッド4に隣接するインク吸収体12に吸収されるので、UV光源ユニット11の光出射面21aにUV硬化インクが付着することを防止できる。したがって、UV光源ユニット11から紫外線を均一に照射することができ、UV硬化インクによる印刷品質を向上することが可能となる。
また、UV光源ユニット11のインク吸収体12側の側壁19bは、インク吸収体12よりもUV硬化インクの吐出方向に向けて突出する位置に設けられているので、光出射面21aからの紫外線が側壁19bにより遮られ、インク吸収体12に紫外線が当たることが防止される。このため、インク吸収体12に吸収されたUV硬化インクが固まることが防止され、インク吸収体12のインク吸収機能の低下を抑制することができる。
さらに、インクジェットヘッド4のノズル面18が、UV光源ユニット11の光出射面21aよりもUV硬化インクの吐出方向に向けて突出する位置にあるので、ワイパー13の先端13aとUV光源ユニット11の光出射面21aとの間に距離L4だけ空隙を設けることができる。このため、ワイパー13がUV光源ユニット11の光出射面21aに接触せず、ワイピングされたUV硬化インクがUV光源ユニット11の光出射面21aに付着するのを防止することができる。
また、インクジェットヘッド4のノズル面18は、インク吸収体12よりもUV硬化インクの吐出方向に向けて突出する位置に設けられているので、ワイパー13は、インク吸収体12に邪魔されずにノズル面18の走査方向の端部から確実にワイピングすることが可能となり、ノズル面18全体に付着したUV硬化インクを効果的に除去することができる。
次に、本発明の第2参考形態について説明する。図5は本発明の第2参考形態に係る印刷装置の要部正面図である。図6は図5に示す印刷装置の要部下面の斜視図である。図7は図5及び図6に示す印刷装置のインク吸収体31の断面図である。図5に示すように、本参考形態の印刷装置では、樹脂製(例えば、ポリプロピレンやABS樹脂など)で多数の微細なインク流路31dが形成されたインク吸収体31が、インクジェットヘッド4とUV光源ユニット11との間で挟持されている。図6に示すように、インク吸収体31は、インクジェットヘッド4のケーシング16の両側面の凹部16cに収容されている。
図7に示すように、インク吸収体31は、インクジェットヘッド4のケーシング6の凹部16cに収まる直方体形状の本体部31aと、本体部31aの上面から上方に突出した吸引接続部31bとを有している。本体部31aには、その下面31cに多数開口した吸収口31eに連通するインク流路31dが形成されている。各インク流路31dは上部で互いに合流し、吸引接続部31bに形成された吸引流路31fと連通している。図6及び図7に示すように、インク吸収体31の吸引接続部31bには吸引ポンプ33に接続された吸引チューブ32が接続されている。
以上の構成によれば、ワイパー13がノズル面18を拭き取ってインクジェットヘッド4の走査方向の端部に達した後、ワイパー13が拭き取ったUV硬化インクは吸収口31eからインク吸収体31のインク流路31dに毛細管現象により吸収される。そして、インク流路31d内のインクは、吸引ポンプ33で定期的に吸引されて排タンク(図示せず)に排出される。よって、UV光源ユニット11の光出射面21aにUV硬化インクが付着することが防止され、UV硬化インクによる印刷品質を向上することが可能となる。なお、他の構成は第1参考形態と同様であるため説明を省略する。
次に、本発明の第3参考形態について説明する。図8は本発明の第3参考形態に係る印刷装置の要部正面図である。図8に示すように、本参考形態のUV光源ユニット41は、UV光源本体43と遮光板42とを有している。UV光源本体43は、下方に開口するハウジング19を有している。ハウジング19の内面には反射面19aが設けられており、そのハウジング19内の空間に紫外線を発光する線状の発光体20が配置されている。そして、ハウジング19の下面開口は紫外線を透過させる透明カバー21により閉鎖されており、透明カバー21の下面により光出射面21aが形成されている。
遮光板42は、UV光源本体43のケーシング19のインク吸収体12側の側面に取り付けられている。インクジェットヘッド4のノズル面18は、遮光板42よりもUV硬化インクの吐出方向に向けて距離L5だけ突出する位置に設けられている。即ち、遮光板42は、ノズル面18よりも距離L5だけ記録媒体7から離反する位置に設けられている。また、遮光板42は、インク吸収体12よりもUV硬化インクの吐出方向に向けて距離L6だけ突出している。即ち、遮光板42は、インク吸収体12よりも距離L6だけ記録媒体7側に突出している。さらに、遮光板42は、UV光源ユニット41の光出射面21aよりもUV硬化インクの吐出方向に向けて距離L7だけ突出している。即ち、光出射面21aは、遮光板42の記録媒体7側の先端42aよりも距離L7だけ記録媒体7から離反する位置に設けられている。また、遮光板42の記録媒体7側の先端42aは、ワイパー13の先端13aと同一高さ又はUV硬化インクの吐出方向に向けて若干突出するように配置されており、ワイパー13の上方を遮光板42が走査方向に横切る際に互いが接触するようになっている。
以上の構成によれば、UV光源本体43からの紫外線が遮光板42で確実に遮られるので、紫外線がインク吸収体12に当たることが防止される。よって、UV光源本体43の光出射面21aを記録媒体7から離して配置することも可能となり、紫外線照射範囲を拡げることができる。また、ワイパー13の先端13aが、遮光板42の記録媒体7側の先端42aに接触するので、ワイパー13がノズル面18を拭き取ってインクジェットヘッド4の端部に達した後、ワイパー13の先端13aに残存したUV硬化インクは遮光板42との接触により除去される。よって、UV光源ユニット11の光出射面21aにUV硬化インクが付着するのを好適に防止することができる。さらに、遮光板42はケーシング19とは別体として設けられているので、UV光源ユニット41の光出射面21aの位置に関わらず遮光板42の配置を変更することが可能であり、遮光範囲を容易に調節することができる。なお、他の構成は第1参考形態と同様であるため説明を省略する。また、第3参考形態では、遮光板42の先端42aはワイパー13の先端13aと接触するように設けられているが、互いに接触しない構成としてもよい。
次に、本発明の第実施形態について説明する。図9は本発明の第実施形態に係る印刷装置の要部下面の斜視図である。図9に示すように、本実施形態の印刷装置では、インクジェットヘッド51のインク吸収体12側の両側面に凹凸が形成されている。
詳しくは、インクジェットヘッド51はケーシング52を有しており、そのケーシング52の下部にはヘッド本体17が下方に露出するように埋設されている。そして、ヘッド本体17のノズル孔17bが形成された下面17aと、該下面17aを同一平面上で囲繞するケーシング52の下面52aとで、ノズル面53が形成されている。ケーシング52の走査方向の両側面における、紙送り方向の両端からは壁52bがUV光源ユニット11に向けて一対ずつ延在している。各壁52bは記録媒体7に対してノズル面53よりも上方、即ちUVインクの吐出方向とは反対方向に設けられており、紙送り方向に対向する壁52bの間に形成された凹部52cにインク吸収体12が収容されている。ケーシング52の走査方向の両側面には、ノズル面53の走査方向の端部からインク吸収体12まで上下方向に延在する多数のガイド溝52dが断面鋸刃状に形成されている。
以上の構成によれば、インクジェットヘッド51のインク吸収体12側の両側面にガイド溝52dが設けられているため、ワイパー13(図4参照)がインクジェットヘッド51のノズル面53をワイピングしてノズル面53の走査方向の端部まで到達した際に、ワイパー13の先端13aに付着したUV硬化インクの液玉が、インクジェットヘッド51の側面のガイド溝52dに触れる。このとき、そのUV硬化インクが表面張力によりインクジェットヘッド51のガイド溝52dに沿ってインク吸収体12へと導かれるように拡がる。したがって、ワイピングされたUV硬化インクの液玉が成長して落下することが防がれて、UV硬化インクをインクジェットヘッド51のガイド溝52dに沿ってインク吸収体12に迅速かつ確実に吸収させることが可能となる。なお、他の構成は第1参考形態と同様であるため説明を省略する。
次に、本発明の第実施形態について説明する。図10は本発明の第実施形態に係る印刷装置の要部下面の斜視図である。図10に示すように、本実施形態の印刷装置では、インクジェットヘッド61のインク吸収体12側の両側面62dに微細な凹凸が形成されている。
詳しくは、インクジェットヘッド61はケーシング62を有しており、そのケーシング62の下部にはヘッド本体17が下方に露出するように埋設されている。そして、ヘッド本体17のノズル孔17bが形成された下面17aと、該下面17aを同一平面上で囲繞するケーシング62の下面62aとで、ノズル面63が形成されている。ケーシング62の走査方向の両側面における、紙送り方向の両端からは壁62bがUV光源ユニット11に向けて一対ずつ延在している。各壁62bは記録媒体7に対してノズル面63よりも上方、即ちUVインクの吐出方向とは反対方向に設けられており、紙送り方向に対向する壁62bの間に形成された凹部62cにインク吸収体12が収容されている。ケーシング62の走査方向の両側面62dには、ノズル面63の走査方向の端部からインク吸収体12までの領域に微細な凹凸が粗面状に形成されている。
以上の構成によれば、ワイピングによりノズル面63の端部まで達したUV硬化インクの液玉は、インクジェットヘッド61の側面62dの凹凸に触れると表面張力により拡がるので、ワイピングされたUV硬化インクがインクジェットヘッド61の側面62dに沿ってインク吸収体12に吸収されやすくなる。なお、他の構成は第1参考形態と同様であるため説明を省略する。また、インクジェットヘッド61の側面62dは粗面状とする代わりに皺状の微細な凹凸を設けてもよい。
なお、UV光源ユニットは、必ずしも反射面19aや透明カバー21を有する必要はなく、UV−LEDがケーシング内に配列されたものでもよい。この場合、UV−LEDの先端が光出射面に相当する。
以上説明した各実施形態において、UV光源ユニット11はインクジェットヘッド4の走査方向両側に2つ設けられていたが、走査方向のいずれか一方側にのみ設けられていてもよい。また、インクジェットヘッド4の紙送り方向上流側にのみUV光源ユニットが設けられ、UV光源ユニットとインクジェットヘッド4との間にインク受容部が設けられてもよい。この場合、ワイパーは印字領域の外側で待機し、インクジェットヘッド4が印字領域の外側まで移動した際に、ノズル面を紙送り方向上流に向かって拭くように設けられていてもよい。これらの場合においても、ノズル面、光出射面、ワイパーの先端、及びインク受容部が、前記各実施形態と同様のインク吐出方向の位置関係を有するように配置することにより、前記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上説明した実施形態では、インクジェットヘッドとUV光源ユニットとの間に、インク受容部としてのインク吸収体が設けられていたが、インク受容部として単なる溝が形成されていてもよい。この場合、UV光源ユニットの側壁がUV硬化インクの吐出方向に延在して、溝の一部を形成することにより、紫外線が側壁に遮られるので、溝に溜まったUV硬化インクが固まるのを防止することができる。
以上の説明では、本発明を記録媒体にインクを吐出して印刷を行う印刷装置に適用した例について説明したが、本発明の適用可能な形態はこれらに限られない。液滴を吐出するヘッドと、吐出した液滴に光を照射するための光源とを備える装置であれば、印刷装置に限らず、医療、分析など種々の分野で用いられる装置にも適用することができる。
本発明の第1参考形態に係る印刷装置の斜視図である。 図1に示す印刷装置の要部下面の斜視図である。 図1に示す印刷装置の要部正面図である。 (a)は図1に示す印刷装置のワイピング開始時の要部正面図であり、(b)はワイピング中の要部正面図である。 本発明の第2参考形態に係る印刷装置の要部正面図である。 図5に示す印刷装置の要部下面の斜視図である。 図5に示す印刷装置のインク吸収体の断面図である。 本発明の第3参考形態に係る印刷装置の要部正面図である。 本発明の第実施形態に係る印刷装置の要部下面の斜視図である。 本発明の第実施形態に係る印刷装置の要部下面の斜視図である。
符号の説明
1 印刷装置
4,51,61 インクジェットヘッド
7 被記録体
11,41 UV光源ユニット
12,31 インク吸収体
13 ワイパー
17b ノズル孔
18 ノズル面
19b 側壁
21a 光出射面
42 遮光板(側壁)
52d ガイド溝(凹凸)

Claims (4)

  1. 紫外線により硬化するUV硬化インクを用いて印刷を行う印刷装置であって、
    記録媒体に向けてUV硬化インクを吐出する複数のノズル孔が開口されたノズル面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドと一体に設けられ、記録媒体に向けて紫外線を照射するUV光源ユニットと、
    前記インクジェットヘッドのノズル面を拭き取るワイパーと、
    前記インクジェットヘッドと前記UV光源ユニットとの間に設けられたインク吸収体とを備え
    前記UV光源ユニットのケーシングの一部であって前記UV光源ユニットの少なくとも前記インク吸収体側の側壁は、前記インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に向けて突出しており、
    前記インクジェットヘッドのノズル面は、前記インク吸収体よりも前記UV硬化インクの吐出方向に突出しており、前記インクジェットヘッドの前記インク吸収体側の側面には、前記ノズル面から前記インク吸収体までの間の領域に凹凸が形成されていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記インクジェットヘッドのノズル面は、前記UV光源ユニットの光出射面よりも前記UV硬化インクの吐出方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記凹凸は、前記側面に前記ノズル面から前記インク吸収体へのガイド溝により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記凹凸は、粗面状又は皺状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
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