JP4956985B2 - 液体吐出装置、液体吐出方法、および、プログラム - Google Patents
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Description
複数の駆動パルスを有する駆動信号と、素子に印加する前記駆動パルスを前記駆動信号から選択するための印加データと、に基づいて、前記素子に前記駆動パルスを印加して前記素子を駆動させることにより、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置において、
前記ノズルから第1の量の液体を吐出するための前記第1の印加データ、及び、前記ノズルから前記第1の量と異なる第2の量の液体を吐出するための前記第2の印加データが、それぞれ、複数種類の基印加データを組み合わせることで生成される、
液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、基印加データの方が印加データよりも種類が多く1種類あたりのビット数が少なくなる。このため、基印加データの送信を、印加データそのものをパラレル送信するよりも短時間で終えることができる。その結果、印加データの送信を効率よく行うことができる。
このような液体吐出装置によれば、或る印加データが少なくとも2つのノズル群について共用されるので、ノズル群よりも少ない種類の印加データを有効に使用することができる。
このような液体吐出装置によれば、印加データ選択部により、素子に印加される駆動信号の必要部分と液体の吐出量との関係を液体毎に変更できる。
このような液体吐出装置によれば、選択データ記憶部の記憶内容を書き換えることで、前記印加データを選択することができる。
このような液体吐出装置によれば、印加データを容易に生成することができる。
このような液体吐出装置によれば、印加データを容易に生成することができる。
このような液体吐出装置によれば、印加データ記憶部と基印加データ記憶部とが独立しているので、或る期間で液体の吐出制御をしている最中に、次の期間で用いられる選択データや吐出量データを送信することができる。
このような液体吐出装置によれば、液体の吐出量に関してきめ細かな制御が行える。
このような液体吐出装置によれば、画像等の印刷を効率よく行うことができる。
このような液体吐出装置によれば、駆動信号に対する応答性がよいピエゾ素子を用いているので、液体の吐出量を高い精度で制御できる。
すなわち、(A)液体を吐出させるための動作をする素子を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部であって、或る期間において複数の前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、(B)前記素子の動作によって液体が吐出されるノズルを複数有するノズル群であって、吐出させる液体がそれぞれ定められている複数のノズル群と、(C)前記素子へ印加される前記駆動信号の必要部分を定めるための印加データの基となる基印加データであって前記ノズル群に応じた所定種類かつ所定ビット数の基印加データをパラレル送信する基印加データ送信部と、(D)前記基印加データ送信部によって送信された所定種類の前記基印加データを記憶する基印加データ記憶部と、(E)前記印加データを記憶する印加データ記憶部を有し、前記基印加データ記憶部に記憶された前記基印加データを前記印加データ記憶部の定められた領域に記憶させることで、複数種類の前記基印加データを組み合わせ、これにより、前記所定種類よりも少ない種類であって前記所定ビット数よりも多いビット数であり、かつ、前記素子へ印加される前記駆動信号の必要部分を前記液体の吐出量毎に定めるための複数種類のサブ印加データを有する前記印加データを生成する印加データ生成部と、(F)前記印加データを選択するための選択データであって前記吐出させる液体の種類に応じた種類の選択データを書き換え可能に記憶する選択データ記憶部を有し、前記印加データ生成部によって生成された印加データを吐出させる液体に応じて選択し、前記駆動信号印加部へ出力する印加データ選択部と、(G)選択された印加データに基づいて、前記駆動信号の必要部分を前記素子に印加させる駆動信号印加部であって、少なくとも2つの前記ノズル群について或る印加データを共用し、前記液体の吐出量を複数の前記素子のそれぞれについて示す吐出量データから、前記吐出量データに対応するサブ印加データを選択し、選択したサブ印加データに基づいて複数の前記駆動信号から選択された駆動信号の必要部分を前記素子に印加させる駆動信号印加部と、を有し、(H)前記液体は、印刷用のインクであり、(I)前記素子は、ピエゾ素子である、液体吐出装置を実現することもできる。
このような液体吐出装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的を最も有効に達成することができる。
すなわち、液体吐出方法であって、(A)液体を吐出させるための動作をする素子を駆動する駆動信号を生成すること、(B)前記素子へ印加される前記駆動信号の必要部分を定めるための印加データの基となる基印加データであって所定種類かつ所定ビット数の基印加データをパラレル送信すること、(C)前記基印加データに基づいて、前記所定種類よりも少ない種類であって前記所定ビット数よりも多いビット数の前記印加データを生成すること、(D)前記印加データに基づいて、前記駆動信号の必要部分を前記素子に印加させること、を行う液体吐出方法が実現できる。
すなわち、液体吐出装置を制御するためのプログラムであって、(A)液体を吐出させるための動作をする素子を駆動する駆動信号を駆動信号生成部に生成させること、(B)前記素子へ印加される前記駆動信号の必要部分を定めるための印加データの基となる基印加データであって所定種類かつ所定ビット数の基印加データを、基印加データ送信部にパラレル送信させること、(C)前記基印加データに基づいて、前記所定種類よりも少ない種類であって前記所定ビット数よりも多いビット数の前記印加データを、印加データ生成部に生成させること、(D)前記印加データに基づいて、駆動信号印加部により、前記駆動信号の必要部分を前記素子に印加させること、を前記液体吐出装置に行わせるプログラムが実現できる。
<液体吐出装置について>
液体吐出装置には、印刷装置、カラーフィルタ製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、およびDNAチップ製造装置など、様々な種類があり、全てについて説明することは困難である。そこで、本明細書では、インクジェットプリンタ、および、このプリンタを有する印刷システムを例に挙げて説明する。なお、印刷システムとは、印刷装置と、この印刷装置の動作を制御する印刷制御装置とを少なくとも有するシステムのことであり、液体吐出装置と吐出制御装置とを有する液体吐出システムの一形態に相当する。
まず、印刷装置を印刷システム100とともに説明する。ここで、図1は、印刷システム100の構成を説明する図である。例示した印刷システム100は、印刷装置としてのプリンタ1と、印刷制御装置としてのコンピュータ110とを含んでいる。具体的には、この印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを有している。
<コンピュータ110の構成について>
図2は、コンピュータ110、および、プリンタ1の構成を説明するブロック図である。まず、コンピュータ110の構成について簡単に説明する。このコンピュータ110は、前述した記録再生装置140と、ホスト側コントローラ111とを有している。記録再生装置140は、ホスト側コントローラ111と通信可能に接続されており、例えばコンピュータ110の筐体に取り付けられている。ホスト側コントローラ111は、コンピュータ110における各種の制御を行うものであり、前述した表示装置120や入力装置130も通信可能に接続されている。このホスト側コントローラ111は、インタフェース部112と、CPU113と、メモリ114とを有する。インタフェース部112は、プリンタ1との間でデータの受け渡しを行う。CPU113は、コンピュータ110の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ114は、CPU113が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM、磁気ディスク装置等によって構成される。このメモリ114に格納されるコンピュータプログラムとしては、前述したように、アプリケーションプログラムやプリンタドライバがある。そして、CPU113は、メモリ114に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。
<プリンタ1の構成について>
次に、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を示す図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。なお、以下の説明では、図2も参照する。
用紙搬送機構20は、媒体を搬送させる媒体搬送部に相当する。この用紙搬送機構20は、媒体としての用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。そして、図3Aおよび図3Bに示すように、用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された用紙Sを搬送するためのローラである。搬送モータ22は、用紙Sを搬送方向に搬送させる際の動力を生成する。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって送られてきた用紙Sを印刷可能な領域まで搬送するためのローラである。プラテン24は、印刷中の用紙Sを、この用紙Sの裏面側から支持する部材である。排紙ローラ25は、印刷が終了した用紙Sを搬送するためのローラである。
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。このキャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、アイドラプーリー35とを有する。
次にヘッドユニット40について説明する。ここで、図4は、ヘッドユニット40の構成を説明する分解斜視図である。図5Aは、ヘッド41の構造を説明するための断面図である。図5Bは、ヘッド41が有するノズルNzの配置を説明する図である。
検出器群50は、プリンタ1の状況を監視するためのものである。図3A,図3Bに示すように、この検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出器53、および、紙幅検出器54等が含まれている。リニア式エンコーダ51は、キャリッジCR(ヘッド41,ノズルNz)のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出器53は、印刷される用紙Sの先端位置を検出するためのものである。紙幅検出器54は、印刷される用紙Sの幅を検出するためのものである。
プリンタ側コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うものである。このプリンタ側コントローラ60は、図2に示すように、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110との間でデータの受け渡しを行う。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。そして、CPU62は、各制御対象部を制御する。例えば、CPU62は、制御ユニット64を介して用紙搬送機構20やキャリッジ移動機構30を制御する。また、CPU62は、ヘッド41の動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッド制御部HCに出力したり、駆動信号COMを生成させるための制御信号を駆動信号生成回路70に出力したりする。このようなCPU62の動作は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従ってなされる。このため、このコンピュータプログラムは、各制御対象部を制御するためのコードを有する。
駆動信号生成回路70は、ピエゾ素子417を動作させるための駆動信号COMを生成する。前述したように、ピエゾ素子417は、液体を吐出させるための動作をする素子である。このため、駆動信号生成回路70は、この素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部に相当する。このプリンタ1では、プリンタ側コントローラ60からの制御信号に基づき、駆動信号生成回路70は駆動信号COMを生成する。プリンタ側コントローラ60からの制御信号は、例えば、出力電圧を指示する電圧指示信号である。この電圧指示信号は、例えば10ビットのデジタル値で出力電圧を表す。そして、駆動信号生成回路70は、この電圧指示信号に対応する電圧値のアナログ信号を出力する。このため、電圧指示信号は、DAC値とも呼ばれる。なお、この駆動信号生成回路70は、電流増幅回路も有している(図示せず。)。この電流増幅回路は、出力されたアナログ信号について、その電流を増幅させる。これにより、多数のピエゾ素子417が同時にオン状態になって大きな電流が流れたとしても、電流が不足する不具合を防止できる。
前述の構成を有するプリンタ1では、印加データとしての波形部選択データ(SP_A〜SP_D)を用い、必要な波形部SS1〜SS8をピエゾ素子417へ印加させている。これらの波形部選択データは、ノズル列N1〜N8毎に設定できることが望ましい。すなわち、インクの吐出量とピエゾ素子417に印加される波形部の関係は、そのインクに応じて選択できることが望ましい。これは、インク毎にその特性が異なるからである。また、高品位な画像を印刷するためには、インクと印刷モードに応じて吐出量を最適化することが好ましい。
<フレキシブルケーブルFCについて>
まず、プリンタ側コントローラ60からの信号送信に用いられるフレキシブルケーブルFCについて説明する。ここで、図6Aは、フレキシブルケーブルFCの一部分について構成を説明する断面図である。図6Bは、フレキシブルケーブルFCで送信される信号を芯線CW毎に説明する図である。前述したように、フレキシブルケーブルFCは、プリンタ側コントローラ60とヘッド制御部HCとを電気的に接続するためのものである。このように、フレキシブルケーブルFCが用いられている理由は、このプリンタ1では、画像を印刷する際に、ヘッドユニット40等が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向へ往復移動させているからである。つまり、可動部に設けられたヘッド制御部HC等とプリンタ側コントローラ60とを電気的に接続するためにフレキシブルケーブルFCが用いられている。そして、ヘッドユニット40を移動させる関係から、ヘッドユニット40側に搭載できる部品のスペースは限られる。このため、ヘッドユニット40側に搭載する部品は、なるべく少ないことが望ましい。そこで、このプリンタ1では、駆動信号COMの印加に必要とされる最小限の部品でヘッド制御部HCを構成し、プリンタ本体側に設けられたプリンタ側コントローラ60でこのヘッド制御部HCを制御するようにしている。
送信される信号の中で、転送信号TR1〜TR8、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、N−チャージ信号NCHG、および、クロック信号SCKは、ヘッド41を制御するためのヘッド制御信号に相当する。そして、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、および、N−チャージ信号NCHGは、駆動信号COMをピエゾ素子417へ印加するための制御信号に相当する。
次に、転送信号TR1〜TR8について説明する。図7は、転送信号TR1〜TR8を模式的に説明する図である。図7に示すように、転送信号TR1〜TR8は、第1転送信号TR1から第8転送信号TR8までの8つの信号で構成されている。これらの第1転送信号TR1から第8転送信号TR8は、ドット形成データSIと、指定データSLと、基波形部選択データ(SP1〜SP8)とを有している。
次にヘッド制御部HCについて説明する。ここで、図8は、ヘッド制御部HCの全体構成を説明するためのブロック図である。図9は、ヘッド制御部HCが有するシフトレジスタ群81、および、制御ロジック82の構成を説明する図である。図8に示すように、ヘッド制御部HCは、シフトレジスタ群81と、制御ロジック82と、データ選択部83と、信号印加部SGとを有する。
シフトレジスタ群81は、プリンタ側コントローラ60からパラレル送信された各転送信号TR1〜TR8をそれぞれ記憶する。このため、シフトレジスタ群81は、第1転送信号TR1に対応する第1グループ81Aから第8転送信号TR8に対応する第8グループ81Hまでの8つのグループを有する。そして、クロック信号SCKで規定されるタイミング毎に、各グループ81A〜81Hには対応する転送信号TR1〜TR8が1ビットずつセットされる。各転送信号TR1〜TR8が最後のビットまでセットされると、各転送信号TR1〜TR8に含まれるデータが対応する記憶部へ記憶される。例えば、ドット形成データSI1〜SI8は、ピエゾ素子417に対応する組毎に、ラッチ回路(第1ラッチ回路841aおよび第2ラッチ回路841b,図15を参照。)でラッチされる。指定データSL1〜SL8は、データ選択部83が有する指定データメモリ831(図12を参照。)に記憶される。基波形部選択データSP1〜SP8は、制御ロジック82が有する波形部選択データメモリ821〜824に記憶される。これらのデータの中で、ドット形成データSI1〜SI8および基波形部選択データSP1〜SP8は、ラッチ信号LAT(記憶信号に相当する。)が有するラッチパルスに基づいて対応するメモリに記憶される。また、指定データSL1〜SL8は、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、および、N−チャージ信号NCHGの組み合わせが、通常の制御では用いられない特定の組み合わせになった場合に、指定データメモリ831に記憶される。
次に制御ロジック82について説明する。ここで、図10は、制御ロジック82の具体的な構成例を説明する図である。制御ロジック82は、波形部選択データSP_A〜SP_Dを記憶する波形部選択データメモリ(821〜824)と、波形部選択データSP_A〜SP_Dをデータ選択部83へ出力するデータ出力部825とを有する。
次にデータ選択部83について説明する。ここで、図11は、データ選択部83の全体構成を説明する図である。図12は、データ選択部83を構成する第1データ選択部83A〜第8データ選択部83Hの構成を説明する図である。図13は、各データ選択部83が有するq0選択回路832の構成を説明する図である。
次に指定データSLについて説明する。ここで、図14は、指定データSLの内容を説明する図である。前述したように、指定データSLは、使用される波形選択データSP_A〜SP_Dをノズル列N1〜N8毎に指定するために使用される。この実施形態では、ブラックインク用の第1ノズル列N1に対応する第1指定データSL1はデータ[00]である。これにより、第1波形部選択データSP_Aが指定される。同様に、ブラックインク用の第2ノズル列N2に対応する第2指定データSL2もデータ[00]である。シアンインク用の第3ノズル列N3に対応する第3指定データSL3はデータ[01]である。これにより、第2波形部選択データSP_Bが指定される。マゼンタインク用の第4ノズル列N4に対応する第4指定データSL4もデータ[01]である。ライトシアンインク用の第5ノズル列N5に対応する第5指定データSL5、および、ライトマゼンタインク用の第6ノズル列N6に対応する第6指定データSL6はデータ[10]である。これにより、第3波形部選択データSP_Cが指定される。イエローインク用の第7ノズル列N7に対応する第7指定データSL7はデータ[01]である。これにより、第2波形部選択データSP_Bが指定される。レッドインク用の第8ノズル列N8に対応する第8指定データSL8はデータ[11]である。これにより、第4波形部選択データSP_Dが指定される。
次に、信号印加部SGについて説明する。ここで、図15は、信号印加部SGの構成を説明する図である。図16は、デコーダ851の構成を説明する図である。図8に示すように、信号印加部SGは、複数のノズル列N1〜N8のそれぞれに対応して設けられている。つまり、各ノズル列N1〜N8が有するピエゾ素子群PZnのそれぞれに対応して設けられている。そして、1つの信号印加部SGは、例えば図15に示すように、ラッチ回路群84、デコーダ群85、および、スイッチ群86を有する。
このように、例示した信号印加部SGでは、複数種類のサブ印加データq0〜q3のうちドット形成データSIの内容に応じたものを、波形部選択データSP_A〜SP_Dとしてスイッチ861へ出力する。これにより、吐出されるインクの量をきめ細かに制御することができる。また、ラッチ回路群84やデコーダ群85がロジック回路によって構成されているので、動作周波数を高めても駆動信号COMの必要部分をピエゾ素子417へ印加できる。その結果、ドット形成データSIの内容に応じた複数種類の制御を効率よく行うことができる。
次に、印刷時の動作について説明する。ここで、図17は、印刷時の動作を説明するフローチャートである。この動作は、プリンタ側コントローラ60によって制御される。すなわち、プリンタ側コントローラ60のCPU62が、メモリ63に記憶されたコンピュータプログラムに従って行う。このため、コンピュータプログラムは、この動作を行わせるためのコードを有する。
次に、ドット形成動作について説明する。ここで、図18は、駆動信号COMを説明する図である。図19Aは、第1波形部選択データSP_Aを説明する図である。図19Bは、第2波形部選択データSP_Bを説明する図である。図19Cは、第3波形部選択データSP_Cを説明する図である。図19Dは、第4波形部選択データSP_Dを説明する図である。図20は、各転送信号TR1〜TR8の送信タイミングを説明する図である。ドット形成動作では、駆動信号COMを生成し、ドット形成データSIに応じてこの駆動信号COMの必要部分をピエゾ素子417へ印加する。
まず、駆動信号COMについて説明する。図18に示すように、駆動信号COMは、8つの波形部SS1〜SS8を有している。すなわち、期間T1で生成される第1波形部SS1、期間T2で生成される第2波形部SS2、期間T3で生成される第3波形部SS3、期間T4で生成される第4波形部SS4、期間T5で生成される第5波形部SS5、期間T6で生成される第6波形部SS6、期間T7で生成される第7波形部SS7、および、期間T8で生成される第8波形部SS8を有している。そして、駆動信号生成回路70は、これらの第1波形部SS1から第8波形部SS8までを繰り返し単位とし、各波形部SS1〜SS8を繰り返し生成している。
図19Aに示す第1波形部選択データSP_Aにおいて、ドット無し(ドット形成データSI[00])に対応するサブ波形部選択データq0は、データ[01000001]である。これにより、第2波形部SS2と第8波形部SS8がピエゾ素子417に印加され、第2駆動パルスPS2および第8駆動パルスPS8によってメニスカスの微振動が行われる。小ドットの形成(ドット形成データSI[01])に対応するサブ波形部選択データq1は、データ[00001000]である。これにより、第5波形部SS5がピエゾ素子417に印加され、第5駆動パルスPS5によって約7plのインクが吐出される。中ドットの形成(ドット形成データSI[10])に対応するサブ波形部選択データq2は、データ[00101000]である。これにより、第3波形部SS3および第5波形部SS5がピエゾ素子417に印加され、第3駆動パルスPS3および第5駆動パルスPS5によって約14plのインクが吐出される。大ドットの形成(ドット形成データSI[11])に対応するサブ波形部選択データq3は、データ[10101010]である。これにより、第1波形部SS1、第3波形部SS3、第5波形部SS5および第7波形部SS7がピエゾ素子417に印加され、第1駆動パルスPS1、第3駆動パルスPS3、第5駆動パルスPS5および第7駆動パルスPS7によって約28plのインクが吐出される。
前述したように、このプリンタ1では、各転送信号TR1〜TR8をプリンタ側コントローラ60からヘッド制御部HCへ送信する。このとき、或る繰り返し単位の駆動信号COMによるインクの吐出制御を行っている期間に、次の繰り返し単位で用いられる各転送信号TR1〜TR8を送信する。図20の例では、或る繰り返し期間TAにおいて、次の繰り返し期間TBで用いられる各転送信号TR1〜TR8を送信している。これらの転送信号TR1〜TR8はヘッド制御部HCが有するシフトレジスタ群81に記憶される。各転送信号TR1〜TR8が有する基波形部選択データSP1〜SP8とドット形成データSIは、繰り返し期間TBの開始タイミングを規定するラッチパルスのタイミングで所定の記憶部(波形部選択データメモリ821〜824、第1ラッチ回路841a、第2ラッチ回路841b)に記憶される。これにより、基波形部選択データSP1〜SP8から波形部選択データSP_A〜SP_Dが生成され、第1波形部SS1用の波形部選択データSP_A〜SP_Dが信号印加部SGへ出力される。
以上説明した第1実施形態では、各指定データSL1〜SL8によって複数種類の波形部選択データSP_A〜SP_Dを、ノズル列N1〜N8毎に選択できる。このため、ノズル列N1〜N8と波形部選択データSP_A〜SP_Dとの関係を変更したい場合に、この変更を容易に行うことができる。例えば、印刷モードが変わった場合に、変更後の印刷モードに迅速に対応できる。また、或るヘッドユニット40を、取り付け方向が異なる装置に取り付けた場合にも、容易に対応できる。
前述した第1実施形態では、駆動信号生成回路70は1種類の駆動信号COMを生成していた。この構成では、駆動信号COMが有する波形部の数を増やすと、駆動信号COMの繰り返し単位が過度に長くなり、インクの吐出周波数を高くすることが難しくなる。第2実施形態は、このような事情に鑑みてなされたものであり、或る期間において駆動信号生成回路70から複数種類の駆動信号COMを生成させ、これらの駆動信号COMが有する波形部を選択的にピエゾ素子417へ印加することで、インクの吐出周波数を高めている。
この第2実施形態において、駆動信号生成回路70は、印刷動作の期間中に亘って、2種類の駆動信号COM_A,COM_Bを同時に生成する(図26を参照。)。これらの駆動信号COM_A,COM_Bについては後述するが、それぞれ4つの波形部SS11〜SS14,SS15〜SS18を有している。このため、図21に示すように、各波形部選択データSP_A〜SP_Dは、第1駆動信号COMが有する波形部SS11〜SS14を選択するためのサブ波形部選択データq0〜q3と、第2駆動信号COMが有する波形部SS15〜SS18を選択するためのサブ波形部選択データq4〜q7とを有する。
本実施形態のデータ選択部83もまた、第1データ選択部83A〜第8データ選択部83Hを有する。そして、各データ選択部83A〜83Hは、制御ロジック82から出力された複数種類の波形部選択データSP_A〜SP_Dを、各ノズル列N1〜N8に対応して設けられた信号印加部SGに選択して出力する。ここで、本実施形態では、各波形部選択データSP_A〜SP_Dが8種類のサブ波形部選択データq0〜q7を有している。このため、図23に示すように、各データ選択部83は、q0選択回路832〜q7選択回路839からなる8個の選択回路を有する。そして、q0選択回路832〜q3選択回路835は、前述した第1実施形態のものと同じ構成である(図12を参照。)。また、q4選択回路836は、サブ波形部選択データq6(A)〜q6(D)のうち、指定データSLで指定されたものを出力する。さらに、q5選択回路837、q6選択回路838、q7選択回路839も同様である。
図24に示すように、本実施形態の信号印加部SGも、ラッチ回路群84、デコーダ群85、および、スイッチ群86を有する。
まず、駆動信号COM_A,COM_Bについて説明する。ここで、図26は、第2実施形態における駆動信号COM_A,COM_Bを説明する図である。第1駆動信号COM_Aおよび第2駆動信号COM_Bはそれぞれ4つの波形部を有している。すなわち、第1駆動信号COM_Aは、期間T1で生成される第1波形部SS11、期間T2で生成される第2波形部SS12、期間T3で生成される第3波形部SS13、および、期間T4で生成される第4波形部SS14を有する。同様に、第2駆動信号COM_Bは、期間T1で生成される第5波形部SS15、期間T2で生成される第6波形部SS16、期間T3で生成される第7波形部SS17、および、期間T4で生成される第8波形部SS18を有する。そして、駆動信号生成回路70は、第1駆動信号COM_Aについては第1波形部SS11から第4波形部SS14を繰り返し単位とし、第2駆動信号COM_Bについては第5波形部SS15から第8波形部SS18を繰り返し単位とし、これらの波形部SS11〜SS18を繰り返し生成している。
次に、波形部選択データSP_A〜SP_Dについて説明する。ここで、図27Aは、第1波形部選択データSP_Aを説明する図である。図27Bは、第2波形部選択データSP_Bを説明する図である。図27Cは、第3波形部選択データSP_Cを説明する図である。図27Dは、第4波形部選択データSP_Dを説明する図である。前述したように、このプリンタ1では、サブ波形部選択データq0〜q3とサブ波形部選択データq4〜q7によって、第1駆動信号COM_Aや第2駆動信号COM_Bの必要部分がピエゾ素子417へ印加される。
上記の各実施形態は、印刷装置としてのプリンタ1について記載されているが、このプリンタ1によるインクの吐出制御方法の開示や、このプリンタ1を制御するためのコンピュータプログラム、このプログラムが有するコードについての開示も含まれている。また、上記の各実施形態は、プリンタ1を有する印刷システム100について記載されているが、その中には液体吐出装置及び液体吐出システムの開示も含まれている。また、液体を吐出して各種の処理操作を行う装置、および、この装置の制御方法も含まれている。さらに、上記の各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
印刷モードの変更に関し、インクカートリッジICの差し替えを契機に行ってもよい。ここで、図28Aは、第1印刷モードにおけるノズル列とインクの関係等を説明する図である。また、図28Bは、第2印刷モードにおけるノズル列とインクの関係等を説明する図である。
前述した各実施形態では、給紙動作(S10)にて指定データSLを更新していた。しかし、指定データSLの更新タイミングは、この例に限定されるものではない。例えば、搬送動作(S40)のタイミングで、指定データSLを更新するようにしてもよい。勿論、他のタイミングで更新してもよい。
駆動信号生成回路70で生成される駆動信号COMに関し、第1実施形態では1種類であり、第2実施形態では2種類であった。しかし、駆動信号COMを3種類以上生成するように構成してもよい。
前述した各実施形態では、ドット形成データSIは2ビットで構成され、4階調でドットの形成を行っていた。言い換えれば、インクの吐出量を4段階で制御していた。しかし、階調数は4つに限定されるものではない。例えば、8階調(3ビット)で構成してもよいし、それ以外の階調数としてもよい。
説明の都合上、基波形部選択データSP1〜SP8は、それぞれ16ビットとしたが16ビットに限定されるものではない。例えば、32ビットとしてもよいし、それ以上であってもよい。
前述した各実施形態では、7種類のインク(図14を参照)、8種類のインク(図28Aを参照。)、4種類のインク(図28Bを参照。)を吐出させる構成について説明した。吐出させるインクの種類は、これらに限定されるものではなく、種々定めることができる。
前述した各実施形態では、同じ種類の液体を吐出するノズル群がノズル列によって構成されていた。そして、1つのヘッド41が8つのノズル列を有していた。しかし、ノズル列は、8つに限定されるものではなく、複数であればよい。また、ノズル群はノズル列に限られない。例えば、1つのノズル列内に、同じ液体を吐出させる複数のグループがあれば、各グループがノズル群を構成する。
前述した各実施形態では、プリンタ1の実施形態であったので、液状のインクを吐出させていた。しかし、吐出させる液体は、液状であればインクに限られるものではない。その用途に応じた液体を吐出させればよい。そして、各実施形態のように、液体が印刷用のインクである場合には、画像等の印刷を効率よく行うことができる。
また、前述の実施形態では、プリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
23 搬送ローラ,24 プラテン,25 排紙ローラ,
30 キャリッジ移動機構,31 キャリッジモータ,32 ガイド軸,
33 タイミングベルト,34 駆動プーリー,35 アイドラプーリー,
40 ヘッドユニット,41 ヘッド,41A 流路ユニット,
411 ノズルプレート,412 貯留室形成基板,
412a インク貯留室,413 供給口形成基板,413a インク供給口,
41B アクチュエータユニット,414 圧力室形成基板,
414a 圧力室,415 振動板,416 蓋部材,416a 供給側連通口,
417 ピエゾ素子,42 ヘッド側配線部材,43 ヘッドケース,
50 検出器群,51 リニア式エンコーダ,52 ロータリー式エンコーダ,
53 紙検出器,54 紙幅検出器,60 プリンタ側コントローラ,
61 インタフェース部,62 CPU,63 メモリ,64 制御ユニット,
70 駆動信号生成回路,
81 シフトレジスタ群(81A 第1グループ〜81H 第8グループ),
82 制御ロジック,821 第1波形部選択データメモリ,
822 第2波形部選択データメモリ,823 第3波形部選択データメモリ,
824 第4波形部選択データメモリ,
825 データ出力部(825a〜825h マルチプレクサ),
83 データ選択部,830 アンド回路,
831 指定データメモリ(831a レジスタ,831b レジスタ),
832 q0選択回路,832a 第1アンド回路,832b 第2アンド回路,
832c 第3アンド回路,832d 第4アンド回路,832e オア回路,
833 q1選択回路,834 q2選択回路,835 q3選択回路,
84 ラッチ回路群,841a 第1ラッチ回路,841b 第2ラッチ回路,
85 デコーダ群,851 デコーダ,851A 第1デコード部,
851B 第2デコード部,851a 第1アンド回路,
851b 第2アンド回路,851c 第3アンド回路,
851d 第4アンド回路,851e オア回路,851f 第1アンド回路,
851g 第2アンド回路,851h 第3アンド回路,851i 第4アンド回路,
851j オア回路,86 スイッチ群,861 スイッチ,
861A 第1スイッチ,861B 第2スイッチ,
100 印刷システム,110 コンピュータ,111 ホスト側コントローラ,
112 インタフェース部,113 CPU,114 メモリ,
120 表示装置,130 入力装置,131 キーボード,132 マウス,
140 記録再生装置,141 フレキシブルディスクドライブ装置,
142 CD−ROMドライブ装置,S 用紙,CTR コントローラ基板,
HC ヘッド制御部,SG 信号印加部,RG レジスタ,
CT カウンタ,CTA カウンタ,CTB カウンタ,INV インバータ,
CR キャリッジ,N1 第1ノズル列,N2 第2ノズル列,
N3 第3ノズル列,N4 第4ノズル列,N5 第5ノズル列,
N6 第6ノズル列,N7 第7ノズル列,N8 第8ノズル列,
Nz ノズル,PZn ピエゾ素子群,
FC フレキシブルケーブル,CW 芯線,COM 駆動信号,
COM_A 第1駆動信号,COM_B 第2駆動信号,
SS1 第1波形部,SS2 第2波形部,SS3 第3波形部,
SS4 第4波形部,SS5 第5波形部,SS6 第6波形部,
SS7 第7波形部,SS8 第8波形部,
SS11 第1波形部,SS12 第2波形部,SS13 第3波形部,
SS14 第4波形部,SS15 第5波形部,SS16 第6波形部,
SS17 第7波形部,SS18 第8波形部,
PS1 第1駆動パルス,PS2 第2駆動パルス,PS3 第3駆動パルス,
PS4 第4駆動パルス,PS5 第5駆動パルス,PS6 第6駆動パルス,
PS7 第7駆動パルス,PS8 第8駆動パルス,
PS11 第1駆動パルス,PS12 第2駆動パルス,
PS13 第3駆動パルス,PS14 第4駆動パルス,
PS15 第5駆動パルス,PS16 第6駆動パルス,
PS17 第7駆動パルス,PS18 第8駆動パルス,
TR1 第1転送信号,TR2 第2転送信号,TR3 第3転送信号,
TR4 第4転送信号,TR5 第5転送信号,TR6 第6転送信号,
TR7 第7転送信号,TR8 第8転送信号,
SI1 第1ドット形成データ,SI2 第2ドット形成データ,
SI3 第3ドット形成データ,SI4 第4ドット形成データ,
SI5 第5ドット形成データ,SI6 第6ドット形成データ,
SI7 第7ドット形成データ,SI8 第8ドット形成データ,
SP1 第1基波形部選択データ,SP2 第2基波形部選択データ,
SP3 第3基波形部選択データ,SP4 第4基波形部選択データ,
SP5 第5基波形部選択データ,SP6 第6基波形部選択データ,
SP7 第7基波形部選択データ,SP8 第8基波形部選択データ,
SL1 第1指定データ,SL2 第2指定データ,SL3 第3指定データ,
SL4 第4指定データ,SL5 第5指定データ,SL6 第6指定データ,
SL7 第7指定データ,SL8 第8指定データ,
SP_A 第1波形部選択データ,SP_B 第2波形部選択データ,
SP_C 第3波形部選択データ,SP_D 第4波形部選択データ,
LAT ラッチ信号,CH チェンジ信号,NCHG N−チャージ信号,
SCK クロック信号,VDD ロジック用電源
Claims (10)
- 複数の駆動パルスを有する駆動信号と、素子に印加する前記駆動パルスを前記駆動信号から選択するための印加データと、に基づいて、前記素子に前記駆動パルスを印加して前記素子を駆動させることにより、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置において、
前記ノズルから第1の量の液体を吐出するための第1の印加データ、及び、前記ノズルから前記第1の量と異なる第2の量の液体を吐出するための第2の印加データが、それぞれ、複数種類の基印加データを組み合わせることで生成される、
液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記ノズルを複数有するノズル群であって、吐出させる液体がそれぞれ定められている複数のノズル群を有し、
前記基印加データを送信する基印加データ送信部は、
前記ノズル群に応じた所定種類の基印加データをパラレル送信し、
前記素子に前記駆動パルスを印加させる駆動信号印加部は、
少なくとも2つの前記ノズル群について或る印加データを共用し、前記駆動パルスを前記素子に印加させる、液体吐出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記基印加データに基づいて前記印加データを生成する印加データ生成部によって生成された印加データを、吐出させる液体に応じて選択し、前記素子に前記駆動パルスを印加させる駆動信号印加部へ出力する印加データ選択部を有する、液体吐出装置。 - 請求項3に記載の液体吐出装置であって、
前記印加データ選択部は、
前記印加データを選択するための選択データであって前記吐出させる液体の種類に応じた種類の選択データを書き換え可能に記憶する選択データ記憶部を有する、液体吐出装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記基印加データに基づいて前記印加データを生成する印加データ生成部は、
前記印加データを記憶する印加データ記憶部を有し、
前記基印加データを前記印加データ記憶部の定められた領域に記憶させることで、複数種類の前記基印加データを組み合わせる、液体吐出装置。 - 請求項5に記載の液体吐出装置であって、
前記基印加データを送信する基印加データ送信部によって送信された所定種類の前記基印加データを記憶する基印加データ記憶部を有し、
前記印加データ生成部は、
前記基印加データ記憶部に記憶された前記基印加データを前記印加データ記憶部の定められた領域に記憶させる、液体吐出装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記印加データは、
前記素子へ印加される前記駆動パルスを前記液体の吐出量毎に定めるための複数種類のサブ印加データを有し、
前記素子に前記駆動パルスを印加させる駆動信号印加部は、
前記液体の吐出量を複数の前記素子のそれぞれについて示す吐出量データから、前記吐出量データに対応するサブ印加データを選択し、選択したサブ印加データに基づいて前記駆動パルスを前記素子に印加させる、液体吐出装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記駆動信号を生成する駆動信号生成部は、
或る期間において複数の前記駆動信号を生成し、
前記素子に前記駆動パルスを印加させる駆動信号印加部は、
選択された印加データに基づいて、複数の前記駆動信号から選択された駆動信号が有する前記駆動パルスを前記素子に印加させる、液体吐出装置。 - 液体吐出方法であって、
複数の駆動パルスを有する駆動信号を生成すること、
素子に印加する前記駆動パルスを前記駆動信号から選択するための印加データであって、ノズルから第1の量の液体を吐出するための第1の印加データ、及び、ノズルから前記第1の量と異なる第2の量の液体を吐出するための第2の印加データを、それぞれ、複数種類の基印加データを組み合わせることで生成すること、
前記駆動信号と前記印加データとに基づいて、前記素子に前記駆動パルスを印加して前記素子を駆動させることにより、ノズルから液体を吐出すること、を行う液体吐出方法。 - 液体吐出装置を制御するためのプログラムであって、
複数の駆動パルスを有する駆動信号を生成させること、
素子に印加する前記駆動パルスを前記駆動信号から選択するための印加データであって、ノズルから第1の量の液体を吐出するための第1の印加データ、及び、ノズルから前記第1の量と異なる第2の量の液体を吐出するための第2の印加データを、それぞれ、複数種類の基印加データを組み合わせることで生成させること、
前記駆動信号と前記印加データとに基づいて、前記素子に前記駆動パルスを印加させ前記素子を駆動させることにより、ノズルから液体を吐出すること、
を前記液体吐出装置に行わせるプログラム。
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