JP4956361B2 - アキュムレータ - Google Patents

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Description

本発明は、蓄圧装置または脈圧減衰装置等として用いられるアキュムレータに関するものである。本発明のアキュムレータは例えば、自動車等車両における油圧配管等に用いられる。
従来から、圧力配管に接続されるオイルポートを備えたアキュムレータハウジングの内部にベローズを配置して前記ハウジングの内部空間を高圧ガスを封入するガス室とポート穴に連通する液室とに仕切るようにしたアキュムレータが知られており、このアキュムレータにはそのタイプとして、図5に示すように一端(遊動端)51aにベローズキャップ52を取り付けたベローズ51の他端(固定端)51bをハウジング53上部のエンドカバー54に固定することによりベローズ51の内周側をガス室55、外周側を液室56とするタイプ(ベローズ51の内周側にガス室55が設定されるので「内ガスタイプ」と称される、特許文献1参照)と、図6に示すように一端(遊動端)51aにベローズキャップ52を取り付けたベローズ51の他端(固定端)51bをハウジング53下部のオイルポート57に固定することによりベローズ51の外周側をガス室55、内周側を液室56とするタイプ(ベローズ51の外周側にガス室55が設定されるので「外ガスタイプ」と称される、特許文献2または3参照)とがある。
ここで、機器の圧力配管に接続されたアキュムレータでは、機器の運転が停止すると液体(油)がポート穴58から徐々に排出され、上記図6の外ガスタイプのアキュムレータでは、これに伴って封入ガス圧によりベローズ51が徐々に収縮し、ベローズキャップ52下面に設けたシール59が相手材60に接触して所謂ゼロダウン状態となる。そしてこのゼロダウン状態では、シール59により液室56(ベローズ51およびシール59間の空間)内に一部の液体が閉じ込められ、この閉じ込められた液体の圧力とガス室55のガス圧力とがバランスするので、ベローズ51に過大な応力が作用して異常変形が発生するのが抑制される構成とされている。
しかしながら、このような運転停止によるゼロダウンが低温で行なわれ、その状態で温度が上昇した場合、液室56に閉じ込められた液体および封入ガスはそれぞれ熱膨張し、それぞれ圧力が上昇する。この場合、液体は、封入ガスに比べて圧力の上昇度合いが大きいが、ベローズキャップ52における受圧面積が封入ガスに比べて小さく設定されているので、液体圧がガス圧よりもかなり大きくならないとベローズキャップ52は移動しない。したがってベローズ51内外の液体圧とガス圧とに数MPa程度にも及ぶ大きな圧力差が発生することがあり、このように大きな圧力差が発生するとベローズ51が異常変形したり、シール59が損傷したりする虞がある。
特開2005−315429号公報 特開2001−336502号公報 特開2007−187229号公報
また、図7に示すアキュムレータは、上記図6のアキュムレータと同様に外ガスタイプのアキュムレータであるとともに、ベローズ51の内周側に補助液体室71を設け、この補助液体室71にピストンシール73付きのピストン72をストローク可能に内挿すると云う特異な構成を有しているために、以下の不都合が指摘される(特許文献4参照)。
(イ)補助液体室71の容積分しかベローズ51の伸長を行なうことができない(補助液体室71の容積を増やすとベローズ51の収縮が制限され、同室71を小さくするとベローズ51を伸長させるための液量が少なくなり、伸長量を増やすことができない)。
(ロ)ピストンシール73でピストン72を密封した状態でストロークさせるので、シール面圧による滑り抵抗が大きく、その損失分だけベローズ51の動きが鈍化する(アキュムレータとしての機能が低下する)。
特開2003−278702号公報
更にまた、下記特許文献5に、ベローズキャップに二次ベローズを介して二次ピストンを連結した構造のアキュムレータが開示されているが、この従来技術には以下の不都合が指摘される。
(ハ)ゼロダウン時に二次ベローズが伸長した状態でベローズの収縮が生じ、二次ピストンが最下面に到達した段階でベローズの収縮が止まるので、十分なベローズの伸縮ストロークを確保することができない。
特表2005−500487号公報
本発明は以上の点に鑑みて、外ガスタイプのアキュムレータにおいて、ゼロダウン時に液室に閉じ込められた液体および封入ガスが熱膨張したときに発生する圧力差を低減させる機構を備え、もってベローズ内外の圧力差を低減させて、ベローズが異常変形するのを抑制することができるアキュムレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるアキュムレータは、アキュムレータハウジングと、
前記ハウジングに備えられるとともに圧力配管に接続されるポート穴を設けたオイルポートと、
前記ハウジングの内部に配置されるとともに固定端を前記オイルポートに固定したベローズと、
前記ベローズの遊動端に固定されたベローズキャップと、
前記ベローズの外周側に設けられるとともに高圧ガスを封入するガス室と、
前記ベローズの内周側に設けられるとともに前記ポート穴に連通する液室と、
前記ベローズキャップのオイルポート側にゴム状弾性体製パッキンを介して支持された可動プレートと、
前記オイルポートのベローズキャップ側内面に設けられるとともに前記可動プレートが接離可能に接触するシールと、
前記液室の液体が前記ポート穴から排出され前記可動プレートが前記シールに接触することで前記液室が閉塞されてこの液室に一部の液体が閉じ込められるゼロダウン時に、前記閉塞された液室と前記ベローズキャップおよび可動プレート間の空間とを連通させる連通路と、
前記連通路の一部として前記可動プレートに設けられた貫通孔と、
を有し、
定常作動時、前記可動プレートは前記パッキンに支持された状態で前記ベローズキャップとともに移動し、
前記ゼロダウン時、前記可動プレートは前記ベローズキャップとともに移動して前記シールに接触し、
前記液体および封入ガスの熱膨張時には、前記可動プレートは前記シールに接触したままで前記ベローズキャップが液体圧とガス圧が釣り合う位置まで前記パッキンを圧縮しながら移動することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2によるアキュムレータは、上記した請求項1記載のアキュムレータにおいて、ベローズキャップおよび可動プレートの対向面の一方または双方に、スペーサーとして作用する立体構造を設けたことを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明では、ベローズの固定端がオイルポートに固定されてベローズの外周側をガス室、内周側を液室としているので、本発明のアキュムレータは外ガスタイプのアキュムレータである。
また、本発明のアキュムレータは以下のように作動する。
定常作動時・・・
可動プレートがパッキンに支持された状態でベローズキャップとともに移動することによりシールから離れているので、ポート穴と液室(ベローズおよびシール間の空間)は連通している。したがってポート穴から液室へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップが可動プレートとともに液体圧とガス圧が釣り合うように移動する。
ゼロダウン時・・・
機器の運転が停止すると液室内の液体がポート穴から徐々に排出され、これに伴って封入ガス圧によりベローズが収縮し、ベローズキャップがベローズ収縮方向へ移動する。可動プレートはベローズキャップのオイルポート側に配置されているので、この可動プレートがシールに接触する。可動プレートがシールに接触すると液室(ベローズおよびシール間の空間)が閉塞されてこの液室に一部の液体が閉じ込められるので、更なる圧力低下は発生しなくなり、よってベローズ内外で液体圧とガス圧とが釣り合うことになる。尚、シールに接触するのは可動プレートであってベローズキャップはシールに接触しないので、ベローズキャップの受圧面積はシールにより制限されることがない。したがってベローズキャップの受圧面積は一面のガス室側と反対面の液室側とで等しく設定されている。
ゼロダウン状態における熱膨張時・・・
ゼロダウン状態すなわち可動プレートがシールに接触した状態で雰囲気温度の上昇等により液室に閉じ込められた液体および封入ガスが熱膨張すると、液体のほうがガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。ここで本発明では上記したようにベローズキャップの受圧面積がガス室側と液室側とで等しく設定されているので、圧力差が発生するとベローズキャップがパッキンを圧縮しながら直ちに移動して圧力差を低減させる。したがってベローズ内外に大きな圧力差が発生するのが抑制されることから、ベローズに圧力差による異常変形が発生するのを防止することが可能となる。パッキンは圧力低下時にベローズキャップを復帰動させるために設けられている。
尚、この熱膨張作動時、可動プレートはこれまでのベローズキャップに代わってシールによる受圧面積の制限を受けることになるので、シールに接触したままで離れない(移動しない)。したがってベローズキャップのみがパッキンを圧縮しながら移動する。またこの熱膨張作動時、液室に閉じ込められた液体はその一部がベローズ内周空間からベローズキャップおよび可動プレート間の空間へ流入するが、ベローズキャップおよび可動プレート間に介装されたパッキンはバネ作用のほかにシール作用を奏するので液体を通過させず、よって液体の連通路を別途設ける必要がある。そこで本発明では、可動プレートに貫通孔を設けてこれを連通路として利用することにした。
したがって、以上のように作動する本発明のアキュムレータによれば、外ガスタイプのアキュムレータにおいて、ゼロダウン時に液室に閉じ込められた液体および封入ガスが熱膨張したときに発生する圧力差を低減させることが可能とされているために、ベローズ内外の圧力差を低減させ、ベローズが異常変形するのを防止することができる。したがって、ベローズ延いてはアキュムレータの耐久性を向上させることができる。また、上記補助液体室や二次ベローズを有していないために、上記(イ)(ロ)(ハ)の不都合も解消される。
また、ベローズキャップおよび可動プレートの対向面の一方または双方にスペーサーとして作用する立体構造を設ける場合には、両者の間へ液体が流入しやすいために、両者が密着しにくくなる。したがって、熱膨張作動時における両者の相対移動を円滑化することができる。
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)ベローズの外部に高圧ガスを封入し、ポート穴からベローズの内部に液体を出入りさせる。ベローズキャップのオイルポート側に、ゴム(弾性体)で支持された円板(可動プレート)を設ける。この円板がゼロダウン時に、オイルポートに設けられたシールと接触し、ベローズ内部の液体の流出を防止する。
(2)ゼロダウン時に円板によってシールされるため、ベローズキャップにおけるガス圧とベローズ内部の液体圧の受圧面積は等しくなる。円板はゴム製のOリング、角リングまたはVリング(パッキン)を介してベローズキャップに固定されているため、円板がオイルポート上に押し付けられた状態であっても、ベローズキャップはある範囲で自由に上下動できる。ベローズ内部の液体が熱膨張した場合には、円板はオイルポートに押し付けられたままの状態で、ベローズキャップはガス圧と液体圧が釣り合う位置まで移動できるため、ベローズ内外の差圧が発生せず、ベローズの変形が生じない。
(4)円板およびベローズキャップの形状としては、円板およびベローズキャップが相対的に傾いた場合にも滑らかに相対運動できるように、その円筒面にテーパーを付与し、更に円板上面とベローズキャップ下面の密着を防止する突起を円板上面もしくはベローズキャップ下面に付与する。
(5)ゴム(弾性体)を使用する場合は、このゴムを装着する部位を液体が通過できないので、可動プレートに連通孔を設け、この連通孔を経由させて油を円板とベローズキャップ間に流入させる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1ないし図3は、本発明の実施例に係るアキュムレータ1の全体断面ないし部分断面を示している。図1は定常作動時、図2はゼロダウン時、図3はゼロダウン状態における熱膨張時の状態をそれぞれ示している。
当該実施例に係るアキュムレータ1は、ベローズ7として金属ベローズを用いる金属ベローズ型アキュムレータであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、図示しない圧力配管に接続されるオイルポート4を備えたアキュムレータハウジング2が設けられており、このハウジング2の内部にベローズ7が配置されてハウジング2の内部空間が高圧ガスを封入するガス室10と、オイルポート4のポート穴5に連通する液室11とに仕切られている。ハウジング2としては、有底円筒状のシェル3と、このシェル3の開口部に固定されたオイルポート4の組み合わせよりなるものが描かれているが、このハウジング2の部品割り構造は特に限定されるものではなく、例えばシェル3の底部はシェルと別体のエンドカバーであっても良く、何れにしてもシェル3の底部またはこれに相当する部品には、ガス室10にガスを注入するためのガス注入口(図示せず)が設けられている。
ベローズ7は、その固定端7aをハウジング2のポート側内面であるオイルポート4のフランジ部内面に固定するとともにその遊動端7bに円板状のベローズキャップ8を固定しており、よって当該アキュムレータ1はベローズ7の外周側にガス室10を配置するとともにベローズ7の内周側に液室11を配置する外ガスタイプのアキュムレータとされている。また図2に示すように、遊動端7bの外周部には、ハウジング2の内面に対するベローズ7およびベローズキャップ8の接触を防止するために制振リング9が取り付けられている。
ポート穴5の内側すなわちオイルポート4の内面(図では上面)には、環状のストッパ突起(着座面)4aの内周側に位置して環状の第一および第二段部4b,4cが順次形成され、第一段部4bにシール13が嵌着されて、第二段部4cに嵌着したシールホルダ14により抜け止め保持されている。シール13は、当該アキュムレータ1のゼロダウン時に液室11(ベローズ7およびシール13間の空間)を閉塞してこの液室11に一部の液体を閉じ込めるものであって、この機能を十分に発揮するよう外向きのシールリップを備えたゴム状弾性体製パッキンにより形成されている。尚、シール13としては、十分なシール性能が得られるものであればOリングやXリングなどを用いても良く、本発明は特にシール13の形状を制限するものではない。
また当該アキュムレータ1には、ゼロダウン時に液室11に閉じ込められた液体および封入ガスがそれぞれ熱膨張したときに発生する圧力差を低減させる圧力差調整機構21が設けられている。
この圧力差調整機構21は、ベローズキャップ8のオイルポート4側に環状を呈するゴム状弾性体製のパッキン23で支持された可動プレート22と、ゼロダウン時にベローズ7、オイルポート4、可動プレート22、パッキン23およびベローズキャップ8に囲まれる空間(ベローズ内周空間)11aとベローズキャップおよび可動プレート間の空間11bとを連通させる連通路24とを有している。ベローズキャップ8のオイルポート4側の面(図では下面、以下、下面とも称する)には、可動プレート22を収容する凹部8aが設けられており、この凹部8aに可動プレート22が相対移動可能に収容されている。ベローズキャップ8の下面であって凹部8aの周りには、環状のパッキン受け25が設けられている。可動プレート22の外周部に設けた段差状の係合部22aとパッキン受け25の間には、Oリング、角リングまたはVリング(図ではOリング)よりなるパッキン23が介装されている。したがって可動プレート22は、ベローズキャップ8の下面に設けた凹部8aに収容された状態でパッキン受け25およびパッキン23を介してベローズキャップ8により保持されており、可動プレート22とベローズキャップ8は、パッキン23が縮む範囲で軸方向に相対変位可能とされている。定常時、ベローズキャップ8の下面(凹部底面)と可動プレート22のベローズキャップ8側の面(図では上面、以下、上面とも称する)との間には図示するように所定の軸方向間隙cが設定されているが、両面は間隙なしで接触する構造であっても良い。
上記可動プレート22は、金属等剛材製の円板よりなり、シール13に対して接離するものである。また可動プレート22はストッパ突起4aに当接することにより停止するものである。シール13のリップ端はストッパ突起4aよりも若干突出しているので、可動プレート22がストッパ突起4aに当接する時点ではすでに可動プレート22はシール13に接触している。
また上記連通路24は、ストッパ突起4aの端面(上面)に設けられた径方向溝4dと、可動プレート22に設けられた貫通孔22bとを有している。径方向溝4dはストッパ突起4aを径方向に貫通してベローズ内周空間11aと、ストッパ突起4a、シール13および可動プレート22に囲まれる空間(シール外周空間)11cとを連通するように形成されている。またこの径方向溝4dは複数がストッパ突起4aの円周方向に所定の間隔をあけて並んで設けられている。貫通孔22bは可動プレート22を板厚方向に貫通してシール外周空間11cとベローズキャップ8および可動プレート22間の空間11bとを連通するように形成されている。またこの貫通孔22bは複数が可動プレート22の円周方向に所定の間隔をあけて並んで設けられている。
上記構成のアキュムレータ1は、ベローズ7の固定端7aがハウジング2のポート側内面であるオイルポート4のフランジ部内面に固定されているので、外ガスタイプの範疇に属し、また上記構成により以下のように作動する。
定常作動時・・・
すなわち、図1は当該アキュムレータ1の定常作動時の状態を示している。オイルポート4は図示しない機器の圧力配管に接続される。この定常状態では、可動プレート22がパッキン23に支持された状態でベローズキャップ8とともに移動することによりシール13から離れているので、ポート穴5と液室11(ベローズ7およびシール13間の空間)は連通している。したがって、ポート穴5から液室11へそのときどきの圧力を備えた液体が導入されるので、ベローズキャップ8が可動プレート22とともに液体圧とガス圧とが釣り合うように移動する。
ゼロダウン時・・・
図1の状態から機器の運転が停止すると、液室11内の液体がポート穴5から徐々に排出され、これに伴って封入ガス圧によりベローズ7が徐々に収縮し、ベローズキャップ8がベローズ収縮方向へ徐々に移動する。ベローズキャップ8のオイルポート4側には可動プレート22が配置されているので、ベローズキャップ8が移動すると可動プレート22がシール13に接触する。図2に示すように可動プレート22はストッパ突起4aに当接することにより停止し、ベローズキャップ8も停止する。このように可動プレート22がシール13およびストッパ突起4aに接触すると液室11(ベローズ7およびシール13間の空間)が閉塞されてこの液室に一部の液体が閉じ込められることになるので、この液室11において更なる圧力低下は発生しなくなり、よってベローズ7内外で液体圧とガス圧とが釣り合うことになる。したがって、ゼロダウンによるベローズ7の異常変形を抑制することが可能とされている。尚、このゼロダウン時、シール13に対しては可動プレート22が接触しベローズキャップ8は接触しないので、ベローズキャップ8の受圧面積は上記従来技術のようにシール13により制限されることがない。したがって、ベローズキャップ8の受圧面積は一面のガス室10側と反対面の液室11側とで等しく設定されている。
ゼロダウン状態における熱膨張時・・・
図2のゼロダウン状態すなわち可動プレート22がシール13およびストッパ突起4aに接触した状態で雰囲気温度の上昇等により液室11に閉じ込められた液体および封入ガスがそれぞれ熱膨張すると、液体のほうがガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。しかしながら当該アキュムレータ1ではベローズキャップ8の受圧面積がガス室10側と液室11側とで等しく設定されているので、圧力差が発生すると、図3に示すようにベローズキャップ8がパッキン23を圧縮しながら可動プレート22から離れる方向へ直ちに移動を開始し、液体圧とガス圧が釣り合う位置で停止する。したがって、ベローズ7内外に大きな圧力差が発生するのが抑制されることから、ベローズ7に圧力差による異常変形が発生するのを防止することができる。このとき可動プレート22は、上下両面の受圧面積の差により図示したようにシール13に接触したままであるので、ゼロダウン状態が解消してしまうことはない。またベローズ内周空間11aの液体は、上記連通路24すなわち径方向溝4d、シール外周空間11cおよび貫通孔22bを経由してベローズキャップ8および可動プレート22間の空間11bに流入する。
したがって、上記アキュムレータ1によれば、外ガスタイプのアキュムレータにおいて、ゼロダウン時に液室11に閉じ込められた液体および封入ガスがそれぞれ熱膨張したときに発生する圧力差を低減させることが可能とされているために、ベローズ7内外の圧力差を低減させ、ベローズ7に異常変形が発生するのを防止することができる。したがって、ベローズ7延いてはアキュムレータ1の耐久性を向上させることができる。
また、図2のゼロダウン状態において、ストッパ突起4aの先端に設けられた径方向溝4dにはシール外周空間11cをベローズ内周空間11aに対して連通させる働きがあり、また可動プレート22に設けられた貫通孔22bにはシール外周空間11cをベローズキャップ8および可動プレート22間の空間11bに対して連通させる働きがあり、これによりシール外周空間11cにおける液体の熱膨張による高圧化が抑制される。したがって、このシール外周空間11cの高圧化によりシール13が損傷するのを防止することもできる。
更にまた、上記実施例に係るアキュムレータ1についてはその構成を以下のように付加・変更することが考えられる。
(1)上記実施例におけるパッキン23は、可動プレート22の外周部に設けた段差状の係合部22aとパッキン受け25の間に介装されているが、その非圧縮時、可動プレート22の外周面およびベローズキャップ8の内周面(凹部8aの内側面)に対しては接触しないように設定されている。これに対してパッキン23を可動プレート22の外周面およびベローズキャップ8の内周面(凹部8aの内周面)に対して常に接触させる構成とすると、このパッキン23が可動プレート22とベローズキャップ8とを調芯させる機能(常に同芯に保つ機能)を発揮することができる。
(2)可動プレート22およびベローズキャップ8が相対的に傾いた場合にも滑らかに相対移動するよう、図4の各図に示すように、両者8,22の円筒面(可動プレート22の外周面およびベローズキャップ8の凹部8a内周面)にテーパー形状27を設けることにする。テーパーは何れも内径側から外径側へかけてオイルポート4側へ傾く向きとされている。
(3)可動プレート22およびベローズキャップ8が互いに密着(吸着)することなく滑らかに相対移動するよう、図4の各図に示すように、両者8,22の対向面の何れか一方または双方に、スペーサーとして作用する立体構造を設ける。
図4(A)の例では、ベローズキャップ8下面(凹部8a底面)の平面中央に突起28が設けられ、この突起28の外周側(周り)に間隙スペース29が設定されている。図4(B)の例では、可動プレート22上面の平面中央に突起28が設けられ、この突起28の外周側(周り)に間隙スペース29が設定されている。図4(C)の例では、ベローズキャップ8下面(凹部8a底面)の周縁部に環状の突起28が設けられ、突起28の内周側に間隙スペース29が設定されている。尚、この突起28内周側の間隙スペース29に液体を流入させるため、突起28の円周上一部には径方向に延びる溝または切欠状の流路(図示せず)が設けられている(但し、液体は貫通孔22bから流入するので流路はなくても可)。図4(D)の例では、可動プレート22上面の周縁部に環状の突起28が設けられ、突起28の内周側に間隙スペース29が設定されている。尚、この突起28内周側の間隙スペース29に液体を流入させるため、突起28の円周上一部には径方向に延びる溝または切欠状の流路(図示せず)が設けられている(但し、液体は貫通孔22bから流入するので流路はなくても可)。
以上の構成によれば、ベローズキャップ8および可動プレート22が互いに接触していても両者8,22の間へ液体が流入しやすい。したがって両者8,22が密着しにくく、熱膨張作動時における両者8,22の相対移動を円滑化することができる。
本発明の実施例に係るアキュムレータの定常作動時の状態を示す全体断面図 同アキュムレータのゼロダウン時の状態を示す部分断面図 同アキュムレータのゼロダウン状態における熱膨張時の状態を示す部分断面図 (A)(B)(C)および(D)とも可動プレートまたはベローズキャップに立体構造を設けた例を示す断面図 従来例に係るアキュムレータの断面図 他の従来例に係るアキュムレータの断面図 他の従来例に係るアキュムレータの断面図
符号の説明
1 アキュムレータ
2 ハウジング
3 シェル
4 オイルポート
4a ストッパ突起
4b,4c 段部
4d 径方向溝
5 ポート穴
7 ベローズ
7a 固定端
7b 遊動端
8 ベローズキャップ
8a 凹部
9 制振リング
10 ガス室
11 液室
11a,11b,11c 空間
13 シール
14 シールホルダ
21 圧力差調整機構
22 可動プレート
22a 係合部
22b 貫通孔
23 パッキン
24 連通路
25 パッキン受け
27 テーパー形状
28 突起
29 間隙スペース

Claims (2)

  1. アキュムレータハウジングと、
    前記ハウジングに備えられるとともに圧力配管に接続されるポート穴を設けたオイルポートと、
    前記ハウジングの内部に配置されるとともに固定端を前記オイルポートに固定したベローズと、
    前記ベローズの遊動端に固定されたベローズキャップと、
    前記ベローズの外周側に設けられるとともに高圧ガスを封入するガス室と、
    前記ベローズの内周側に設けられるとともに前記ポート穴に連通する液室と、
    前記ベローズキャップのオイルポート側にゴム状弾性体製パッキンを介して支持された可動プレートと、
    前記オイルポートのベローズキャップ側内面に設けられるとともに前記可動プレートが接離可能に接触するシールと、
    前記液室の液体が前記ポート穴から排出され前記可動プレートが前記シールに接触することで前記液室が閉塞されてこの液室に一部の液体が閉じ込められるゼロダウン時に、前記閉塞された液室と前記ベローズキャップおよび可動プレート間の空間とを連通させる連通路と、
    前記連通路の一部として前記可動プレートに設けられた貫通孔と、
    を有し、
    定常作動時、前記可動プレートは前記パッキンに支持された状態で前記ベローズキャップとともに移動し、
    前記ゼロダウン時、前記可動プレートは前記ベローズキャップとともに移動して前記シールに接触し、
    前記液体および封入ガスの熱膨張時には、前記可動プレートは前記シールに接触したままで前記ベローズキャップが液体圧とガス圧が釣り合う位置まで前記パッキンを圧縮しながら移動することを特徴とするアキュムレータ。
  2. 請求項1記載のアキュムレータにおいて、
    ベローズキャップおよび可動プレートの対向面の一方または双方に、スペーサーとして作用する立体構造を設けたことを特徴とするアキュムレータ。
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