JP4956279B2 - 床パンの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、床パンの支持構造に関し、詳しくは、例えば床パンの下面を支持する床支持脚の上端部に突設した連結用ボルトを、床パンに設けたナット埋込凹所内に埋め込んだ埋込ナットに螺合させた構造において、床パンの支持強度を確保するための技術に関するものである。
従来から、図10(a)(b)に示すように、浴室ユニットの床パン1の下面から突設されるナット埋込凹所21内に埋込ナット23を埋設し、保持座25上にゴムブロック22を介して立設したアジャスターボルト9の上端部を埋込ナット23に螺合させると共に、ゴムブロック22を回動させることで、アジャスターボルト9と埋込ナット23との螺合作用で床パン1の高さの調整を行ない、その後、アジャスターボルト9に螺合しているロックナット24を締め付けるようにした床パンの防振支持構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記特許文献1に示された従来例では、製造上において、ナット埋込凹所21内の埋込ナット23の埋め込み位置のばらつきに起因して、床パン1のナット埋込凹所21の下端面と埋込ナット23とが面一とならず、仮りにナット埋込凹所21の下端21aよりも埋込ナット23の下端23aが下方に突出する場合があり、この場合、上方からの荷重が図10(b)の矢印イのように、ナット埋込凹所21の内面と埋込ナット23と接合面に集中して、接合破壊によって埋込ナット23の接合位置がずれる虞があり、結果、ナット埋込凹所21内への埋込ナット23の埋め込み位置のばらつきに起因して、床パン1の支持強度が低下するという問題があり、そのうえ、床パン1のナット埋込凹所21の下端21aとロックナット24の上端面との間に隙間が生じやすくなり、床パン1とアジャスターボルト9のロックナット24とを構成する異種材料間による音鳴りが発生するという問題もある。
また他の従来例として、床パン1の階高を確保するために床パン1とアジャスターボルト9との間に、例えば図11(b)に示す床支持脚2を介在させ、床支持脚2の下端部にアジャスターボルトと螺合するロックナット11を固定し、床支持脚2の上端部から突設した連結用ボルト3のネジ部を埋込ナット5に螺合させるようにした構造が知られている。
ところでこの従来例においても、図11(a)のようにナット埋込凹所21への埋込ナット23の埋め込み位置が均一の場合は強度的に問題はないが、仮りに図11(c)のように、床パン1のナット埋込凹所21の下端面4aよりも埋込ナット23が下方に突出している場合は、上方からの荷重がナット埋込凹所21内面と埋込ナット23との接合面30(図11(c))に集中してかかり、接合破壊によって埋込ナット23の接合位置がずれる虞があり、このため、ナット埋込凹所21内への埋込ナット23の埋め込み位置のばらつきに起因して、前記図10の従来例と同様、床パン1の支持強度の低下を招くという問題や、床パン1のナット埋込凹所21の下端21aとロックナット24の上端面との間に隙間が生じやすくなり、床パン1と床支持脚2とを構成する異種材料間による音鳴りが発生するという問題もある。
特開平8−165688号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、床パンのナット埋込凹所内の埋込ナットの埋め込み位置のばらつきを容易に防止でき、さらに応力分散効果を高めることができ、これにより、床支持脚による床パンの支持強度を確保できると共に音鳴り防止を図ることができるようにした床パンの支持構造を提供することを課題とし、また、応力分散効果が高まると共に地震や長期使用に伴う振動などに起因して連結用ボルトの緩みを防止でき、さらに床パンにクラックが発生する可能性をなくすことができ、これにより高い締結精度を長期に亘って持続でき、床パンの支持強度が一層向上する床パンの支持構造を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明にあっては、床パン1を高さ調整自在に支持する床支持脚2の上端部に突設した連結用ボルト3を、床パン1に設けたナット埋込凹所4内に埋め込んだ埋込ナット5に螺合させてなる床パンの支持構造において、上記埋込ナット5は、床パン1のナット埋込凹所4に埋め込まれるナット部6の下端外周からフランジ部7が突設されており、上記床支持脚2の連結用ボルト3を上記ナット部6に螺合させた状態で、上記フランジ部7の上面が上記床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接し且つフランジ部7の下面に床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周面2aが面接触してなることを特徴としている。
このような構成とすることで、埋込ナット5のナット部6を床パン1のナット埋込凹所4内に埋め込む際に、フランジ部7を床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接させることにより、埋込ナット5の埋め込み位置を均一にできる。しかも、床パン1の埋込ナット5と床支持脚2の連結用ボルト3との螺合状態では、フランジ部7の上面が床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接し且つフランジ部7の下面に床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周面2aが面接触することで、埋込ナット5と床パン1と床支持脚2との3者が互いに一体的に結合された一体結合物となり、上方からの荷重が床支持脚2の複数箇所に分散されるようになり、結果、床パン1の支持強度を確保できるようになる。
また、上記埋込ナット5のフランジ部7の上面と床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aとの間に緩衝材8を介在させるのが好ましく、この場合、仮りに埋込ナット5のフランジ部7の上面と床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aとの間に隙間があった場合でも、緩衝材8を挿入することで緩衝作用が得られ、床パン1と床支持脚2とを構成する異種材料間による音鳴りを解消できる。
さらに、本発明にあっては、床パン1を高さ調整自在に支持する床支持脚2の上端部に突設した連結用ボルト3を、床パン1に設けたナット埋込凹所4内に埋め込んだ埋込ナット5に螺合させてなる床パンの支持構造において、上記埋込ナット5は、床パン1のナット埋込凹所4に埋め込まれるナット部6と、ナット部6の下端外周からナット埋込凹所4の外方に突出する金属製の床パン側径大フランジ31とが一体に構成されており、床支持脚2における上記床パン側径大フランジ31と対面する位置に金属製の床側径大フランジ32が突設されており、上記床パン側径大フランジ31及び床側径大フランジ32の外寸Dは連結用ボルト3の外寸Eよりもそれぞれ径大に形成されていると共に、連結用ボルト3の締付け完了後の緩みを防止するための緩み止め手段33を備えており、上記連結用ボルト3の締付け完了状態で上記床パン側径大フランジ31と床側径大フランジ32が面接触し且つこの面接触状態で上記緩み止め手段33にて連結用ボルト3を緩み止めしてなることを特徴としている。
このような構成とすることで、床パン1のナット埋込凹所4内に埋込ナット5のナット部6を埋め込む際に、ナット部6から突設した床パン側径大フランジ31が床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接することで、埋込ナット5の埋め込み位置を均一にできるものであり、また、金属製の床パン側径大フランジ31と金属製の床側径大フランジ32とのメタルタッチによる堅固で安定した締結ができると共に、両径大フランジ31,32の外寸Dはそれぞれ連結用ボルト3の外寸Eよりも径大(D>E)となっているため、該メタルタッチ部分において応力が分散されて耐荷重性が高まるので、従来のような埋込ナット5と連結用ボルト3との接合面に応力集中が起こるのを防止でき、さらに、連結用ボルト3の締付け完了後の緩みを緩み止め手段33により防止したので、地震や長期使用に伴う振動などに起因して連結用ボルト3が緩んでガタつきが生じるのを防止できる。
また、上記床パン1のナット埋込凹所4よりも外周側の位置に上記床パン側径大フランジ31の外周縁31aを保持するための保持突部34を備え、該保持突部34は、床パン側径大フランジ31の下面31bを保持突部34の下端面34aよりも下方に突出する位置に保持してなるのが好ましく、この場合、床パン側径大フランジ31の外周縁31aが保持突部34にて安定良く保持されるので、床パン側径大フランジ31の保持力が高められると共に、床パン側径大フランジ31の下面31bが保持突部34の下端面34aよりも下方に突出して保持されるので、保持突部34と床側径大フランジ32との接触を防止でき、床パン1にクラックが発生する可能性をなくすことができる。
本発明に係る床パンの支持構造は、埋込ナットの埋め込み位置を均一にできると共に埋込ナットと床パンと床支持脚との3者が互いに一体的に結合された一体結合物となるので、上方からの荷重が床支持脚の複数箇所に分散される結果、床パンの支持強度を十分に確保できると共に音鳴りを確実に防止できるものである。
また、本発明に係る床パンの支持構造は、金属製の床パン側径大フランジと金属製の床側径大フランジとのメタルタッチによって、埋込ナットの埋め込み位置を均一にできると共に該メタルタッチ部分で応力が分散されて耐荷重性が高まり、そのうえ、地震や長期使用に伴う振動などに起因して連結用ボルトが緩むのを確実に防止でき、さらに床パンにクラックが発生する可能性をなくすことができる結果、高い締結精度を長期に亘って持続でき、床パンの支持強度を一層向上させることができるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1は本発明の一実施形態の床パン1の支持構造を示し、図2は上記床パン1を備えた浴室ユニットの一例を示している。床パン1は、図2に示すように、浴槽が設置される浴槽設置パン1Aと、洗い場パン1Bとがそれぞれ樹脂成形品、例えば、SMCからなるFRP樹脂で構成されている。床パン1の下面には複数のアジャスターボルト9が装備され、アジャスターボルト9を用いて床パン1を建物躯体の床面10から一定距離浮かせた状態で支持している。ここでは、床パン1の高さを確保するために床パン1とアジャスターボルト9とを床支持脚2を介して連結している。
床支持脚2は、上下方向に長いバーからなり、その上端部に連結用ボルト3が固定されている。連結用ボルト3は、ボルト頭部3aを下向きにし、ネジ部3bを上向きして固定されている。連結用ボルト3のネジ部3bを後述の埋込ナット5のナット部6に螺合することで床パン1との連結固定が行なわれる。また、床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周面2aは、埋込ナット5のフランジ部7の下面に面で接触するようになっている。
床支持脚2の下端部にはロックナット11が固定されており、このロックナット11にアジャスターボルト9の上端部が螺合している。アジャスターボルト9の下端部に設けたベース板12(図2)は床面10上に設置されており、アジャスターボルト9を回転操作することにより、床パン1の高さと水平度、傾きの補正が可能となる。
ここで、本発明の埋込ナット5は、図3に示すように、ナット部6の外周下端から水平方向にフランジ部7を突設させたフランジ付きナットで構成されている。ナット部6は図3(b)のようにナット埋込凹所4内に埋め込まれ、フランジ部7はナット埋込凹所4の外部に配置されるものである。
また図3(b)のようにフランジ部7の外寸Aは、ナット埋込凹所4周りの下端面4aの開口寸法Bよりも大きく形成されており(B<A)、これにより、床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに対してフランジ部7の上面が当接可能となっている。さらに、フランジ部7の外寸Aは、床支持脚2の上端部の外寸(図1のC)よりも大きく形成されており(C<A)、床支持脚2の連結用ボルト3をナット部6に螺合した状態で、フランジ部7の下面と床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周面2aとが面接触可能とされている。そして、図1に示すように、埋込ナット5のナット部6に床支持脚2の連結用ボルト3を螺合させた状態で、埋込ナット5のフランジ部7の上面が床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接し且つフランジ部7の下面に床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周面2aが面接触することによって、埋込ナット5のフランジ部7が床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aと床支持脚2の上端外周面2aとの間で上下から隙間なく挟持されるようになっている。
なお、上記フランジ部7の外郭形状は図4(a)に示すような円形以外に、同(b)のような四角形、或いは、同(c)のような羽根形等であってもよい。
しかして、上記構成の床パン1のナット埋込凹所4内への埋込ナット5の埋め込み作業は、主に工場で行なわれ、埋込ナット5と床支持脚2との連結作業は、主に浴室ユニットの据付け現場で行なわれる。
工場では、床パン1のナット埋込凹所4内に埋込ナット5のナット部6を埋め込む際に、ナット部6から突設したフランジ部7を床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接させることにより、埋込ナット5の埋め込み位置を均一にできる。従って、従来のような埋込ナット5の埋込位置のばらつきが原因で床パン1と床支持脚2との間でガタつきが生じるのを容易に防止できるものである。
次いで現場では、床パン1のナット埋込凹所4内に埋め込まれた埋込ナット5のナット部6に対して、床支持脚2の連結用ボルト3を締め付けて螺合し、アジャスターボルト9の回転操作によって床支持脚2の高さを調整することで、床パン1の高さ調整が行なわれる。
ここで、上記床パン1の埋込ナット5と床支持脚2の連結用ボルト3とをねじ結合した状態では、床パン1のナット埋込凹所4内に埋め込まれている埋込ナット5のフランジ部7の上面が上記床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接し且つフランジ部7の下面に床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周面2aが面接触した状態となる。つまり、フランジ部7が床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aと床支持脚2の上端外周面2aとの間で上下から隙間なく挟持されることで、埋込ナット5を構成するフランジ付きナットと床パン1と床支持脚2との3者が互いに一体的に結合された一体結合物となる。これにより、上方からの荷重が図1の矢印イ,ロで示すように、ナット埋込凹所4内面と埋込ナット5との接合面30以外に、床パン1の下端面4aとフランジ部7と床支持脚2の上端外周面2aとの重合面13に分散されるようになる。これにより、接合面30の接合破壊が起こりにくくなり、埋込ナット23の接合位置がずれる虞がなくなる結果、床パン1の支持強度を十分に確保できると共に、床パン1と床支持脚2とを構成する異種材料間による音鳴りを確実に防止できるものである。
図5は本発明の他の実施形態を示している。本例では、埋込ナット5のフランジ部7の上面と床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aとの間に緩衝材8としてパッキンを介在させたものである。ここでは、フランジ部7の上面に所定厚みのパッキンを貼着してある。他の構成は図1〜図3の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付しておく。本例では仮りに埋込ナット5のフランジ部7の上面と床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aとの間に隙間が生じている場合でも、この隙間に図5(b)のように緩衝材8を挿入することで、緩衝効果が得られ、床パン1と床支持脚2間の音鳴り防止により効果的となる。
図6は、本発明のさらに他の実施形態を示しており、図7は埋込ナット5を取り付けた床パン1の説明図であり、図8は連結用ボルト3を備えた床支持脚2の説明図である。埋込ナット5及び床支持脚2の構造以外は、図1〜図5の実施形態と基本的に同一であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。以下、異なる点を説明する。
本例の埋込ナット5は、床パン1のナット埋込凹所4に埋め込まれるナット部6と、ナット部6の下端外周からナット埋込凹所4の外方に向けて突出する金属製の床パン側径大フランジ31とが一体に構成されている。床パン側径大フランジ31はナット部6の下端外周に例えば溶接により固着一体化されている。この床パン側径大フランジ31の外寸Dは、連結用ボルト3の外寸Eよりも径大(D>E)、例えばφ150以上に形成されている。また床パン側径大フランジ31の形状は、例えば図7に示すように、平面視で四角形状(図7の例では正方形状)に形成される。
さらに、床パン1のナット埋込凹所4よりも外周側の位置には、床パン側径大フランジ31の外周縁31aを保持するための筒状の保持突部34が突設されている。この保持突部34は床パン1と同じ樹脂材料で成形されており、その形状は、図7に示すように、床パン側径大フランジ31よりもひと回り大きな平面視正方形をした枠状に形成されている。保持突部34の下端面34aはナット埋込凹所4と略同じ高さまで垂下しており、埋込ナット5から突出する床パン側径大フランジ31の四角形状の外周縁31aを囲むようにして配置されており、これにより保持突部34によって床パン側径大フランジ31が回り止め状態で保持されている。さらに図7(c)に示すように、保持突部34の下端面34aを内周端34bを低く外周端34cを高くした段差形状となっており、この段差形状に沿って床パン側径大フランジ31の四角形状の外周縁31aを嵌め込むことによって、床パン側径大フランジ31の下面31bが保持突部34の下端面34aよりも下方に突出するように保持される。このときの段差Sは例えば、約0.5〜1mm程度とされる。この段差Sによって、連結用ボルト3の締付け時に金属製の床側径大フランジ32が保持突部34の下端面34aには当たらないようにしている。
一方、床支持脚2の連結用ボルト3周囲の上端外周部には、連結用ボルト3とは別体の金属製の床側径大フランジ32が突設されている。床側径大フランジ32は、上記床パン側径大フランジ31と対面するようにして、床支持脚2の上端外周部に例えば溶接により固着一体化されている。この床側径大フランジ32の外寸は例えば上記床パン側径大フランジ31と同じ外寸(例えばφ150以上)とされる。なお床支持脚2の外寸C(図6)は例えばφ34とされる。床側径大フランジ32の形状は図8(a)に示すような平面視で円形状に形成されている。
また本例では、床側径大フランジ32の下面に補強リブ35が放射状に複数個(2個以上)設けられており、床側径大フランジ32の剛性強化が図られている。
さらに本例では、連結用ボルト3の締付け完了後の緩みを防止するための緩み止め手段33を備えている。緩み止め手段33は、図6に示すように、連結用ボルト3の締付け完了状態で床パン側径大フランジ31と床側径大フランジ32とが面接触し且つこの面接触状態で連結用ボルト3を緩み止めするためのものである。本例では、上記床パン側径大フランジ31と床側径大フランジ32にそれぞれ複数(2個以上)のネジ孔33a(図7(b)),33a'(図8(a))を形成し、両径大フランジ31,32を面接触させた状態でネジ33bにて締めつけて回り止めすることにより、連結用ボルト3の締付け完了後の緩みを防止する。
しかして、本例では、図1〜図5の実施形態と同様に、床パン1のナット埋込凹所4内に埋込ナット5のナット部6を埋め込む際に、ナット部6から突設した床パン側径大フランジ31が床パン1のナット埋込凹所4周りの下端面4aに当接することで、埋込ナット5の埋め込み位置を均一にできる効果が得られるものであり、また本例では、埋込ナット5に設けた金属製の床パン側径大フランジ31と床支持脚2に設けた金属製の床側径大フランジ32との面接触、いわゆるメタルタッチによる堅固で安定した締結ができると共に該メタルタッチ部分において応力が分散されて耐荷重性が高められるものであり、そのうえ床パン側径大フランジ31と床側径大フランジ32の外寸Dは連結用ボルト3の外寸Eよりもそれぞれ径大(D>E)となっているので、メタルタッチ面積が増大して応力分散効果をより高めることができると共に、床側径大フランジ32の下面を補強リブ35で補強したので、支持強度が高まり、この結果、埋込ナット5と連結用ボルト3との接合面に応力集中が起こるのを確実に防止でき、床パン1の支持強度を確保できる効果及び音鳴り防止効果をより一層高めることができる。
また本例では、上記床パン側径大フランジ31と床側径大フランジ32を互いにねじ固定するだけで、連結用ボルト3の締付け完了後の緩みを防止するための緩み止め手段33を構成できる。つまり、両径大フランジ31,32の回り止めによって、締付け完了後の連結用ボルト3が逆回り方向に緩むことがないため、地震や長期使用に伴う振動などに起因して連結用ボルト3が緩んでガタつきが生じるのを防止できる。これにより、高い締結精度を長期に亘って持続できる。
また上記連結用ボルト3のねじ込み量が両径大フランジ31,32の面接触によって規制されるので、床パン1に過大な締め付け力がかからず、従って、床パン1にクラックが発生する可能性をなくすことができる。しかも本例では、床パン側径大フランジ31の外周縁31aが床パン1に設けた保持突部34の下端面34aにて安定良く保持されていると共に、床パン側径大フランジ31の下面31bが保持突部34の下端面34aよりも下方に約1mm程度突出するようにして保持されているので、保持突部34の下端面34aと床パン側径大フランジ31の外周縁31aの上面との間に段差Sを確保でき、樹脂製の保持突部34の下端面34aに金属製の床側径大フランジ32が接触するのを防止でき、床パン1のクラック発生をより確実に防止できる構造となる。
さらに本例では、床パン側径大フランジ31の外周縁31aを四角形状として床パン1から突設した四角形状の保持突部34にて保持したことにより、保持突部34を利用して床パン側径大フランジ31の回り止めができ、これにより、連結用ボルト3を締付ける際に埋込ナット5が共回りするのを防止でき、連結用ボルト3の締付け作業を容易に行なえる利点もある。
図9は床パン側径大フランジ31及び保持突部34をそれぞれ平面視で円形状とした場合の一例を示している。本例においても床側径大フランジ32の外寸は床パン側径大フランジ31と同じ外寸(例えばφ150以上)とされ、両径大フランジ31,32間のメタルタッチによる堅固で安定した締結ができると共に応力分散効果が高められる効果が得られるものである。
また、前記各実施形態ではユニットバスルームの床パンの支持構造を例示したが、トイレルームや洗面室等における床パンを床支持脚を用いて一定高さで浮かせた状態で支持する構造にも広く適用可能である。
本発明の一実施形態の床支持脚の連結用ボルトと床パンの埋込ナットとの螺合状態を示す側面断面図である。 同上の床パンを備えた浴室ユニットの側面断面図である。 (a)は同上の埋込ナットの側面図、(b)は埋込ナットをナット埋込凹所に埋設した状態の側面断面図である。 (a)〜(c)は同上の埋込ナットのフランジ部の形状の変形例を説明する図である。 (a)(b)は本発明の他の実施形態の説明図である。 本発明のさらに他の実施形態の説明図である。 (a)は図6の床パンのナット埋込凹所の外周位置に保持突部を設けた場合の側面断面図、(b)は(a)の底面図、(c)は(a)のF部の拡大断面図である。 (a)は図6の連結用ボルト付き床支持脚の平面図、(b)は側面図である。 本発明のさらに他の実施形態の説明図である。 (a)(b)は従来例の説明図である。 (a)(b)(c)は更に他の従来例の説明図である。
符号の説明
1 床パン
2 床支持脚
2a 上端外周面
3 連結用ボルト
4 ナット埋込凹所
4a 下端面
5 埋込ナット
6 ナット部
7 フランジ部
8 緩衝材
31 床パン側径大フランジ
31a 床パン側径大フランジの外周縁
31b 床パン側径大フランジの下面
32 床側径大フランジ
33 緩み止め手段
34 保持突部
34a 保持突部の下端面
D 径大フランジの外寸
E 連結用ボルトの外寸

Claims (4)

  1. 床パンを高さ調整自在に支持する床支持脚の上端部に突設した連結用ボルトを、床パンに設けたナット埋込凹所内に埋め込んだ埋込ナットに螺合させてなる床パンの支持構造において、上記埋込ナットは、床パンのナット埋込凹所に埋め込まれるナット部の下端外周からフランジ部が突設されており、上記床支持脚の連結用ボルトを上記ナット部に螺合させた状態で、上記フランジ部の上面が上記床パンのナット埋込凹所周りの下端面に当接し且つフランジ部の下面に床支持脚の連結用ボルト周囲の上端外周面が面接触してなることを特徴とする床パンの支持構造。
  2. 上記埋込ナットのフランジ部の上面と床パンのナット埋込凹所周りの下端面との間に緩衝材を介在させたことを特徴とする請求項1記載の床パンの支持構造。
  3. 床パンを高さ調整自在に支持する床支持脚の上端部に突設した連結用ボルトを、床パンに設けたナット埋込凹所内に埋め込んだ埋込ナットに螺合させてなる床パンの支持構造において、上記埋込ナットは、床パンのナット埋込凹所に埋め込まれるナット部と、ナット部の下端外周からナット埋込凹所の外方に突出する金属製の床パン側径大フランジとが一体に構成されており、床支持脚における上記床パン側径大フランジと対面する位置に金属製の床側径大フランジが突設されており、上記床パン側径大フランジ及び床側径大フランジの外寸は連結用ボルトの外寸よりもそれぞれ径大に形成されていると共に、連結用ボルトの締付け完了後の緩みを防止するための緩み止め手段を備えており、上記連結用ボルトの締付け完了状態で上記床パン側径大フランジと床側径大フランジが面接触し且つこの面接触状態で上記緩み止め手段にて連結用ボルトを緩み止めしてなることを特徴とする床パンの支持構造。
  4. 上記床パンのナット埋込凹所よりも外周側の位置に上記床パン側径大フランジの外周縁を保持するための保持突部を備え、該保持突部は、床パン側径大フランジの下面を保持突部の下端面よりも下方に突出する位置に保持してなることを特徴とする請求項3記載の床パンの支持構造。
JP2007141084A 2007-01-26 2007-05-28 床パンの支持構造 Expired - Fee Related JP4956279B2 (ja)

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