JP4955855B2 - 中空糸膜モジュールおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体の分離、精製などに用いられる中空糸膜モジュールおよび中空糸膜モジュールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、中空糸膜モジュールは、無菌水、飲料水、高純度水の製造、空気の浄化等の数多くの用途で使用されてきた。これら用途に加えて、近年では下水処理場における2次処理、3次処理や浄化槽における固液分離、産業排水中のSS(懸濁物質)の固液分離など、高汚濁性水の処理用途に用いられるようになっている。
【0003】
高汚濁性水濾過の用途に好適に用いられる中空糸膜モジュールとしては、例えば、特開平5−261253号公報、特開平6−342号公報、特開平6−340号公報等に開示されているような、矩形のハウジング内部にシート状の中空糸膜束の端部を収容し、固定部材を用いて固定してなる中空糸膜モジュールが提案されている。
【0004】
図17は、従来の中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。この中空糸膜モジュール31は、内部に内部路(図示略)が形成されたハウジング33と、この両端に液密に接合されたエンドキャップ35,36と、複数の中空糸膜7がシート状に束ねられた中空糸膜束8とを有して概略構成されるものである。前記中空糸膜束8の端部は、ハウジング33の側壁に形成された開口部(図示略)からハウジング33内に挿入された状態で、かつ中空糸膜7端部の開口状態を保ったまま、開口部の周りに形成された樹脂注入部に注入された固定用樹脂からなる固定部材39によってハウジング33に固定されている。
【0005】
このような中空糸膜モジュール31においては、処理水を集水するためのハウジング33に該ハウジング33の端部を封止するためのエンドキャップ35,36を液密に接合させる必要があった。
エンドキャップ35,36の接合は、通常、固定用樹脂をハウジング33に注入する前に実施される。この接合には、エンドキャップ35,36およびハウジング33の材料が、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂等の場合には、溶剤系の接着剤、あるいは固定部材39と同質の固定用樹脂が用いられる。これら接着剤等を、ハウジング33およびエンドキャップ35,36が互いに接触する部分に塗工した後、ハウジング33とエンドキャップ35,36とが接合される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような中空糸膜モジュールにおいては、ハウジングに外力が加わった時に、詳しくはハウジングに接合されたエンドキャップ部に繰り返し過大な外力が加えられた時に、接着剤を塗工した部分での破壊が見られることがあった。
また、エンドキャップに接着剤を塗工する作業は容易ではなく、生産効率の低下が見られるという問題があった。
【0007】
よって、本発明の目的は、ハウジングとエンドキャップとの接合部分の機械的強度に優れる中空糸膜モジュールおよび、このような中空糸膜モジュールを容易に、かつ生産効率よく製造することができる中空糸膜モジュールの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の中空糸膜モジュールは、中空糸膜からの処理水の通路となる内部路が形成されたハウジングの少なくとも一端にエンドキャップが液密に接合され、かつ該中空糸膜の少なくとも片端部がハウジングに固定用樹脂からなる固定部材で液密に固定された中空糸膜モジュールであって、前記固定部材が、前記中空糸膜をハウジングに固定するとともに、前記エンドキャップをハウジングに固定していることを特徴とする。
【0009】
また、前記エンドキャップが、前記ハウジングの内部路に挿入されて内部路を封止する小蓋部と、ハウジングの端面に接する大蓋部と、小蓋部と大蓋部を連結し、ハウジングの長手方向に直交する断面の断面積が小蓋部よりも小さくされた連結部とを有し、前記固定部材が、エンドキャップの連結部の外周壁と、ハウジングの内周壁との間に形成された樹脂注入空間に充填されている。
【0010】
また、本発明の中空糸膜モジュールの製造方法は、中空糸膜の端部をハウジングの側壁に形成された開口部からハウジング内に収納し、ハウジングの端部にエンドキャップを取り付け、開口部の周りに形成された樹脂注入部に液状の固定用樹脂を注入してハウジングに中空糸膜を固定すると同時に、ハウジングとエンドキャップとの間に形成された樹脂注入空間に固定用樹脂を注入してハウジングにエンドキャップを固定することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す図である。
この中空糸膜モジュール1は、内部に内部路2が形成されたハウジング3と、このハウジング3の一端に接合された、処理水出口4を有するエンドキャップ5と、ハウジング3の他端に接合された、処理水出口のないエンドキャップ6と、複数の中空糸膜7がシート状に束ねられた中空糸膜束8とを有して概略構成されるものである。前記中空糸膜束8の端部は、ハウジング3内に挿入された状態で、かつ中空糸膜7端部の開口状態を保ったまま固定用樹脂からなる固定部材9によってハウジング3に固定されている。また、前記エンドキャップ5,6は、その一部がハウジング3の内部路2に挿入された状態で、固定部材9によってハウジング3に固定されている。
【0012】
前記ハウジング3は、図5に示すように、その内部に形成された中空の内部路2と、ハウジング3の側面に形成されたスリット状の開口部10と、該開口部10を挟むようにハウジング3と一体に形成された堰11と、該堰11に挟まれた断面凹状の樹脂注入部12とを有して構成される部材である。
【0013】
前記開口部10は、中空糸膜束8の端部を内部路2に挿入するための挿入口となるスリット状の孔である。また、固定用樹脂を、ハウジング3の内部路2とこれに挿入されたエンドキャップ5,6との間に形成される後述の樹脂注入用空間に流し込むための流入口となる。
また、前記堰11は、固定用樹脂のタレを防止するためのものである。
【0014】
ハウジング3の材質としては、機械的強度および耐久性を有するものであればよく、例えば、ポリカーボネート、ポリスルフォン、アクリル樹脂、ABS樹脂、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)などを用いることができる。
【0015】
前記エンドキャップ5は、図6および図7に示すように、前記ハウジング3の内部路2に挿入されて内部路2を封止する平板状の小蓋部13と、ハウジング3端面14に接する平板状の大蓋部15と、小蓋部13と大蓋部15を連結し、ハウジングの長手方向に直交する断面の断面積が小蓋部13よりも小さくされた連結部16と、小蓋部13、連結部16および大蓋部15に穿設された連通孔17と、連通孔に接続するように大蓋部15表面に設けられた処理水出口4とを有して構成されるものである。
【0016】
また、前記エンドキャップ6は、図8および図9に示すように、前記ハウジング3の内部路2に挿入されて内部路2を封止する小蓋部13と、ハウジング3の端面14に接する大蓋部15と、小蓋部13と大蓋部15を連結し、ハウジングの長手方向に直交する断面の断面積が小蓋部13よりも小さくされた連結部16とを有して構成されるものである。
【0017】
小蓋部13のタテおよびヨコの寸法は、後述の固定用樹脂がハウジング3の内部路2に流入しない程度のわずかな隙間を有するように、内部路2の開口と同程度の寸法とされている。ハウジング3の内周壁と小蓋部13の周縁との隙間は、固定用樹脂の粘度によって変化するが、通常、1mm未満である。また、小蓋部13の厚さは、固定用樹脂の粘度によって変化するが、通常は0.1mm以上あれよく、より確実に固定用樹脂の内部路2への流入を防ぐためには、1mm以上であることが好ましい。
【0018】
大蓋部15のタテおよびヨコの長さは、ハウジング3の外壁に接した際に、内部路2を封止し、かつ樹脂注入部12を堰き止めるように、ハウジング3の断面のタテおよびヨコの長さと同じとされている。
【0019】
連結部16は、小蓋部13と大蓋部15との間に設けられ、これらと一体とされているものである。連結部16は、ハウジングの長手方向に直交する断面の断面積が小蓋部13よりも小さくされている。これによって、エンドキャップ5,6をハウジング3に取り付けた際には、連結部16の外周壁とハウジング3の内周壁の間に、連結部16、小蓋部13、大蓋部15およびハウジング3の内周壁に囲まれ、かつ連結部16の外周全体にわたって連続した樹脂注入空間18が形成される。また、樹脂注入空間18に連通する開口部10は、樹脂流入口19となる。
【0020】
このように連結部16の断面積を小蓋部13の表面積よりも小さくすることで、連結部16との境界周辺の小蓋部13に段部20が形成される。この段部20が、樹脂注入空間18に充填された固定部材9への引っ掛かりとなることによって、エンドキャップ5,6のハウジング3からの抜けが防止され、エンドキャップ5,6がハウジング3に確実に固定される。
また、連結部の外周壁表面は、固定部材9との接着性が向上することから、サンディング等で微細な粗面に加工されていることが好ましい。
【0021】
エンドキャップ5,6の材質としては、例えば、ポリカーボネート、ポリスルフォン、アクリル樹脂、ABS樹脂、変性PPE樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)などを用いることができる。エンドキャップ5,6は、切削加工、金型による成形などで成形加工できる。
処理水の出口となる処理水出口4を有するエンドキャップ5は、中空糸膜モジュール1に少なくとも1つは備えることが必要である。
【0022】
固定部材9が充填される樹脂注入空間12の寸法、すなわち、連結部16の外周壁とハウジング3の内周壁の間の間隔(以下、厚さと記す)、およびハウジング3の長手方向の奥行き(以下、奥行きと記す)は、使用する固定用樹脂の粘度特性によって異なり、特に限定はされないが、固定用樹脂がエンドキャップ5,6の接続部16の全外周にわたって流れ、固定部材9が連続して形成可能な寸法であればよい。すなわち、使用する固定用樹脂の粘度に合わせ、樹脂注入空間12の寸法を調整すればよい。固定用樹脂の粘度が高い場合は、樹脂注入空間12の寸法を適当な大きさまで拡大し、流体摩擦損失を低減させればよい。
【0023】
例えば、固定用樹脂として、混合初期粘度が1500mPa・sの2液混合型のウレタン樹脂(ポットライフ:50000mPa・s到達時間25分)を用い、エンドキャップ5,6の接続部16の外周長が30mmの場合、樹脂注入空間12の、ハウジング3の長手方向に直交する断面積が0.4mm2 以上(樹脂注入空間12寸法:厚さ0.2mm以上、奥行き2mm以上)であると、固定部材9の連続性が確保され、好ましい。樹脂注入空間12の寸法が、厚さ0.2mm未満、奥行き2mm未満では、樹脂注入空間12が狭くなり、流体摩擦損失が大きくなるため、ウレタン樹脂の流れが悪くなる。ウレタン樹脂は、時間の経過と共に粘度が高くなるので、流体摩擦損失が大きく、ウレタン樹脂の注入に時間がかかりすぎると、流動性を失い欠膠が発生することがある。したがって、樹脂注入空間12の寸法は、可能な範囲で、できるだけ確保することが望ましい。
【0024】
前記中空糸膜7としては、種々のものが使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)系、フッ素樹脂系、ポリスルフォン系等の各種材料からなるものが使用できる。ただし、中空糸膜をシート状に編成して加工する場合には、加工のしやすさなどの点から、ポリエチレン、ポリプロピレン等の強伸度の高い材質のものが好適に用いられる。なお、濾過膜として使用可能なものであれば、中空糸膜の孔径、空孔率、膜厚、外径等には特に制限はない。
【0025】
固定部材9は、ハウジング3の内部に収納された中空糸膜7の端部を開口状態に保ちつつ固定するとともに、この中空糸膜7を濾過膜として機能させるために被処理水と処理水とを液密に仕切る部材として機能する。また、エンドキャップ5,6を液密にハウジング3に固定する部材としても機能する。
【0026】
固定部材9を形成する固定用樹脂としては、通常、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、各種ホットメルト樹脂等を用いることができ、適宜選定することが可能である。
固定用樹脂は、ハウジング3とエンドキャップ5,6との接着性能に関わるものであり、固定用樹脂としては、ハウジング3およびエンドキャップ5,6の材質を考慮し、適切なものを選択することが好ましい。例えば、ハウジング3およびエンドキャップ5,6の材質が共にABS樹脂の場合、固定用樹脂としては接着性能のよいエポキシ樹脂やウレタン樹脂を使用することが好ましい。
【0027】
固化前の固定用樹脂の粘度は、特に限定されないが、500〜5000mPa・sが好ましく、より好ましくは2000〜3000mPa・sの範囲である。固定用樹脂の粘度が500mPa・s未満では、固定用樹脂が中空糸膜7の開口端部まで流動し、該開口端部を閉塞する要因となるおそれがある。固定用樹脂の粘度が5000mPa・sを超えると、複数の中空糸膜7間に含浸させることが困難となるので好ましくない。
【0028】
このような中空糸膜モジュール1にあっては、固定部材9が、中空糸膜束8をハウジング3に固定するとともに、エンドキャップ5,6をハウジング3に固定し、中空糸膜束8をハウジング3に固定する固定部材と、エンドキャップ5,6をハウジング3に固定する固定部材とが一体化しているので、ハウジング3とエンドキャップ5,6との接合部分付近の剛性が増し、ハウジング3とエンドキャップ5,6との接合部分の機械的強度が向上する。
【0029】
また、エンドキャップ5,6が、小蓋部13と連結部16の断面積の差によって生じる段部20を有しているので、この段部20が樹脂注入空間18に充填された固定部材9への引っ掛かりとなり、エンドキャップ5,6のハウジング3からの抜けが防止され、エンドキャップ5,6をハウジング3に確実に固定することができる。
【0030】
なお、本発明の中空糸膜モジュールは、図示例の中空糸膜モジュール1に限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、U字形に折り曲げられた中空糸膜束8の両端部を、1本のハウジング3に固定した中空糸膜モジュール21であってもよい。
また、ハウジングの形状も、図示例の矩形に限定はされず、円筒形のものであっても構わない。この場合、エンドキャップの小蓋部および大蓋部は円板形とされる。
【0031】
次に、中空糸膜モジュール1の製造方法について説明する。
まず、中空糸膜束8を構成している各中空糸膜7の端部をあらかじめカットして開口させておく。
次に、中空糸膜束8の端部を、ハウジング3の開口部10に中空糸膜7の開口端部がハウジング3の内部路2に位置するように挿入する。
【0032】
中空糸膜束4の端部をハウジング3内に収納した後、図11および図12に示すように、エンドキャップ5,6の小蓋部13および連結部16を内部路2に挿入して、エンドキャップ5,6をハウジング3に取り付ける。
次いで、図13および図14に示すように、中空糸膜7の端部の開口状態を保ったまま、液状の固定用樹脂9’をハウジング3の外側から樹脂注入部12および開口部10に充填する。
【0033】
同時に、固定用樹脂9’は自重によって、開口部10の一部である樹脂流入口19を通って、ハウジング3とエンドキャップ5,6と間に形成された樹脂注入空間18へ流れ込む。そして、図15および図16に示すように、固定用樹脂9’は、エンドキャップ5,6の連結部16を囲むように、樹脂注入空間18全体に行き渡る。この固定用樹脂9’を固化させることにより、ハウジング3とエンドキャップ5,6との接合が終了する。
【0034】
中空糸膜束8の端部をハウジング3の内部に収納する作業は、ハウジング3の開口部10を広げた後、行うことが好ましい。容易に開口部10を広げるためには、ハウジング3の両端部のうち少なくとも一端を開口させておく必要がある。そのため、エンドキャップ5,6は、中空糸膜束8のハウジング3への収納後に、後付けする必要がある。
【0035】
中空糸膜モジュール1を製造するに際して、ハウジング3とエンドキャップ5,6との接合には、エンドキャップ5,6への接着剤等の塗工は必要ではなく、エンドキャップ5,6をハウジング3に挿入するだけでよい。そして、ハウジング3へ固定用樹脂9’を注入することにより、固定用樹脂9’は樹脂注入部12、さらには自重によって樹脂注入空間18へ流れ込み、その後、固定用樹脂9’を固化させることによって、中空糸膜束8のハウジング3への固定と、エンドキャップ5,6のハウジング3への固定が同時に終了する。したがって、エンドキャップ5,6のハウジング3への接合作業を効率的に実施することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の中空糸膜モジュールは、中空糸膜からの処理水の通路となる内部路が形成されたハウジングの少なくとも一端にエンドキャップが液密に接合され、かつ該中空糸膜の少なくとも片端部がハウジングに固定用樹脂からなる固定部材で液密に固定された中空糸膜モジュールであって、前記固定部材が、前記中空糸膜をハウジングに固定するとともに、前記エンドキャップをハウジングに固定しているので、ハウジングとエンドキャップとの接合部分の機械的強度に優れる。
また、前記エンドキャップが、前記ハウジングの内部路に挿入される小蓋部と、ハウジングの端面に接する大蓋部と、小蓋部と大蓋部を連結し、ハウジングの長手方向に直交する断面の断面積が小蓋部よりも小さくされた連結部とを有し、前記固定部材が、エンドキャップの連結部の外周壁と、ハウジングの内周壁との間に形成された樹脂注入空間に充填されていれば、エンドキャップのハウジングからの抜けが防止され、エンドキャップがハウジングに確実に固定される。
【0037】
また、本発明の中空糸膜モジュールの製造方法は、中空糸膜の端部をハウジングの側壁に形成された開口部からハウジング内に収納し、ハウジングの端部にエンドキャップを取り付け、開口部の周りに形成された樹脂注入部に液状の固定用樹脂を注入してハウジングに中空糸膜を固定すると同時に、ハウジングとエンドキャップとの間に形成された樹脂注入空間に固定用樹脂を注入してハウジングにエンドキャップを固定する方法であるので、ハウジングとエンドキャップとの接合部分の機械的強度に優れる中空糸膜モジュールを容易に、かつ生産効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。
【図2】 図1の中空糸膜モジュールにおけるハウジングの断面図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 図2のIV−IV断面図である。
【図5】 本発明の中空糸膜モジュールに用いられるハウジングの一例を示す斜視図である。
【図6】 本発明の中空糸膜モジュールに用いられるエンドキャップの一例を示す側面図である。
【図7】 本発明の中空糸膜モジュールに用いられるエンドキャップの一例を示す正面図である。
【図8】 本発明の中空糸膜モジュールに用いられるエンドキャップの他の例を示す側面図である。
【図9】 本発明の中空糸膜モジュールに用いられるエンドキャップの他の例を示す正面図である。
【図10】 本発明の中空糸膜モジュールの他の例を示す斜視図である。
【図11】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法を説明する断面図である。
【図12】 図11のXII−XII断面図である。
【図13】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法を説明する断面図である。
【図14】 図13のXIV−XIV断面図である。
【図15】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法を説明する断面図である。
【図16】 図15のXVI−XVI断面図である。
【図17】 従来の中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 中空糸膜モジュール
2 内部路
3 ハウジング
5 エンドキャップ
6 エンドキャップ
7 中空糸膜
8 中空糸膜束
9 固定部材
9’ 固定用樹脂
10 開口部
12 樹脂注入部
13 小蓋部
15 大蓋部
16 連結部
18 樹脂注入空間
21 中空糸膜モジュール
Claims (2)
- 中空糸膜からの処理水の通路となる内部路が形成されたハウジングの少なくとも一端にエンドキャップが液密に接合され、かつ該中空糸膜の少なくとも片端部がハウジングに固定用樹脂からなる固定部材で液密に固定された中空糸膜モジュールであって、
前記固定部材が、前記中空糸膜をハウジングに固定するとともに、前記エンドキャップをハウジングに固定し、
前記エンドキャップが、前記ハウジングの内部路に挿入されて内部路を封止する小蓋部と、ハウジングの端面に接する大蓋部と、小蓋部と大蓋部を連結し、ハウジングの長手方向に直交する断面の断面積が小蓋部よりも小さくされた連結部とを有し、
前記固定部材が、エンドキャップの連結部の外周壁と、ハウジングの内周壁との間に形成された樹脂注入空間に充填されていることを特徴とする中空糸膜モジュール。 - 請求項1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法であって、
中空糸膜の端部をハウジングの側壁に形成された開口部からハウジング内に収納し、ハウジングの端部にエンドキャップを取り付け、開口部の周りに形成された樹脂注入部に液状の固定用樹脂を注入してハウジングに中空糸膜を固定すると同時に、ハウジングとエンドキャップとの間に形成された樹脂注入空間に固定用樹脂を注入してハウジングにエンドキャップを固定することを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法。
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