JP4954740B2 - 食品製造方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品生地からなる偏平状に形成さた外皮材で、食品生地からなる内材を包み込んだ包被食品を製造する方法及びその装置に関するものであり、より詳細には、パン生地などの発酵生地からなる外皮材を二つに折り畳み、該外皮材の内側にジャムやクリームなどの内材を包み込んだ二つ折り食品を製造する食品製造方法及びその装置に関する。
従来、ジャムパンやクリームパンなどは、例えば、特許文献1に記載されたように偏平状に圧延された外皮材にジャムやクリームなどの内材を載置し、前記外皮材で前記内材を包み込むように前記外皮材を二つに折り畳むことにより製造されている。しかしながら、特許文献1に記載された装置は、2枚1組のプレートを無端状に連設し、間欠的に搬送運動させるため、装置が複雑になるとともに装置全体が大きくなるという問題があった。したがって、ジャムパンやクリームパンなどの菓子パンの製造は、依然として人手に依存しているのが現状である。
また、内材を包み込むよう外皮材を二つに折り畳むことにより製造される食品としてかしわ餅が知られている。その製造装置としては、例えば、特許文献2に記載されたかしわ餅製造装置がある。該かしわ餅製造装置は、対向する回転体に各々設けられた左右の成形プレートを谷折りすることにより外皮材を二つに折り畳み内材を包み込むというものである。
そこで、本出願人は、図8に示された食品製造装置91によりクリームパンなどの菓子パンを製造することを試みた。図8は、前記食品製造装置91を概略的に示した説明図であり、(A)は上面図、(B)は正面図である。前記食品製造装置91は、搬入コンベア3、圧延装置5、移載コンベア7、内材供給装置9、封着装置11、搬出コンベア13を備えている。図8(A)から理解できるように、前記食品製造装置91は、各装置が直線状(直列状)に配置された直線型(直列型)のラインに構成されている。
前記食品製造装置91による包被食品Gの製造工程について説明する。図示されない丸め装置により丸め成形された所要重量の生地玉Dは、搬入コンベア3により後続する圧延装置5に搬送方向Aに沿って搬送され、上下に対向して配置され互いに反対方向に回転する圧延ローラ15及び圧延ローラ17の間を通過することにより偏平で、かつ、略楕円形状の生地シートSに圧延される。
外皮材としての生地シートSは、移載コンベア7で封着装置11の上方まで搬送され、封着装置11の左右に対向して配置された回転体91及び回転体93の上面に移載される。この時、外皮材Sの中央位置C1が対向する回転体91及び回転体93の中間位置C2、つまり、封着装置11の折り畳み位置に一致するよう制御されている。
封着装置11に載置された外皮材Sの中央部分に内材供給装置9からジャムなどの内材Fが供給されると、対向する回転体91及び回転体93が対向する内側に向かって互いに反対方向に回転し、外皮材Sが前記中間位置C2に沿った折り曲げ部位SBから二つに折り畳まれ外皮材Sの周縁部SRが封着されると共に内材Fが外皮材Sに包み込まれ包被食品Gが製造される。
包被食品Gは、回転体91及び回転体93の間から落下し、包被食品Gの折り曲げ部位SB側が搬送方向Aの下流側に位置するよう横倒しされた状態で搬出コンベア13にて次工程に搬送され、ホイロなどにより二次発酵した後、オーブンで焼成されジャムパンなどの最終製品Qとなる。
ところが、図9(A)に示すように、最終製品Qは、外皮材Sが折り畳まれ重ね合わされた合わせ目部分が段差SFとなって側部に現れてしまい、製品形状が悪く商品価値が低下したものとなってしまう場合があった。
特公昭59−4101号公報 特公昭60−13655号公報
本出願人は、最終製品Qの前記形状不良の原因について鋭意研究した結果、圧延装置により生地玉から圧延された外皮材S(生地シート)の圧延方向と、二つに折り畳まれた外皮材S(生地シート)の重ね合わせ方向に関連性があることを見いだした。それは、外皮材Sが先に圧延ローラを通過する下流側の先出生地SDに対し、後から圧延ローラ15,17を通過する上流側の後出生地SUの方が厚く圧延されるという現象に起因することが解った。
そこで、本発明は、直線型のラインに構成された食品製造装置によりジャムパンやクリームパンなどの外皮材が二つに折り畳まれ内材を包み込んだ食品(最終製品)を工業的に製造するに際し、前記外皮材の圧延方向と折り畳まれる外皮材の重ね合わせ方向を所定の方向に揃えることにより前記外皮材の合わせ目部分での段差の発生を防止し、前記食品(最終製品)の形状が整った、商品価値の高い食品(最終製品)を安定して製造することのできる食品製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明は前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、直線型のラインに構成された食品製造装置を用い圧延された外皮材を二つに折り畳み、該外皮材の内側に内材を包み込んだ包被食品を製造する食品製造方法において、所要重量の生地玉を圧延装置に備えられた圧延ローラにて略楕円形状で偏平状の生地シートからなる外皮材に圧延する圧延工程と、圧延された前記外皮材を受け取る方向変換装置にて前記外皮材の圧延された圧延方向をライン全体の搬送方向に対して反対に指向するよう前記外皮材を方向転換した後、さらに、方向変換された前記外皮材を前記反対に指向した状態を維持したまま前記搬送方向に沿って搬送する方向変換工程と、方向変換された前記外皮材を受け取る移載装置にて前記外皮材の圧延方向を前記搬送方向に対して反対に指向した状態を維持して封着装置に移載する移載工程と、封着装置にて前記外皮材を搬送方向に対し直交する幅方向に沿った折り曲げ部位から二つに折り畳み外皮材の内側に内材を包み込むよう前記外皮材の周縁部を封着して包被食品を成形する封着工程と、前記封着装置から排出される前記包被食品を受け取る搬出装置にて前記包被食品を形成する前記外皮材の折り曲げ部位が前記搬送方向の下流側に位置するよう前記包被食品を横倒しした状態で搬送する搬出工程とを有することを特徴とする食品製造方法である。
本発明は前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、請求項2に係る発明は、圧延ローラにより圧延された外皮材を二つに折り畳み、該外皮材の内側に内材を包み込んだ包被食品を製造する直線型のラインに構成された食品製造装置において、所要重量の生地玉を略楕円形状で偏平状の生地シートからなる外皮材に圧延する圧延ローラを備えた圧延装置と、圧延された前記外皮材を受け取り前記外皮材の圧延された圧延方向をライン全体の搬送方向に対して反対に指向するよう前記外皮材を方向転換し、さらに、方向変換された前記外皮材を前記搬送方向に沿って搬送する方向変換装置と、方向変換された前記外皮材を受け取り前記外皮材の圧延方向を前記搬送方向に対して反対に指向した状態を維持して前記外皮材を封着装置に移載する移載装置と、前記外皮材を前記搬送方向に直交する幅方向に沿った折り曲げ部位から二つに折り畳み外皮材の内側に内材を包み込むよう前記外皮材の周縁部を封着して包被食品を成形する封着装置と、前記封着装置から排出される前記包被食品を受け取り前記包被食品を形成する前記外皮材の折り曲げ部位が前記搬送方向の下流側に位置するよう前記包被食品を横倒しした状態で搬送する搬出装置とを備えていることを特徴とする食品製造製造装置である。
本発明の食品製造方法によれば、直線型のラインに構成された食品製造装置にて圧延ローラにより圧延された外皮材を二つに折り畳み、該外皮材の内側に内材を包み込んだ包被食品を製造する際に、生地玉を圧延ローラにて圧延する圧延工程と、前記外皮材を二つに折り畳み外皮材の内側に内材を包み込むよう前記外皮材の周縁部を封着する封着工程との間に、前記外皮材の圧延された圧延方向をライン全体の搬送方向に対して反対の方向に転換する方向変換工程を備えているので、外皮材で内材を包み込んだ包被成形後の包被食品を搬送途中で方向転換(上下反転)するなどの追加処理をすることなく搬送でき、包被食品の変形を防止して前記包被食品を安定して製造することができる。
また、封着工程にて成形された包被食品を次工程に搬送する搬出工程において、比較的に薄く圧延された外皮材(先出外皮材)の上側に比較的に厚く延展された外皮材(後出外皮材)を重ね合わせた状態で前記包被食品を次工程に搬送することができる。
そして、前記包被食品が最終製品に焼成されるに当たり、外皮材の合わせ目が最終製品の側部に現れることが抑制され段差などの形状不良の発生が抑制でき、最終製品の形状が整った、商品価値の高い食品(最終製品)を安定して製造することができる。
また、本発明の食品製造装置によれば、生地玉を偏平状の生地シートに圧延する圧延ローラを備えた圧延装置と、前記外皮材を二つ折りに畳み外皮材の内側に内材を包被成形する封着装置との間に、前記外皮材の圧延された方向をライン全体の搬送方向に対して反対の方向に方向転換する方向転換装置を備えているので、食品製造装置を直線型のラインとして構成することができ、機構を複雑にすることなく簡便な構成で、比較的に薄く圧延された外皮材(先出外皮材)の上方に比較的に厚く延展された外皮材(後出外皮材)を重ね合わせた状態の包被食品を安定して製造できる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置1について図面を用いて説明する。図1は、食品製造装置1を概略的に示した上面説明図である。図2は、食品製造装置1を概略的に示した正面説明図である。図3は、食品製造装置1に構成された方向変換装置23を概略的に示す正面説明図である。また、方向変換装置23の動作を概略的に示す工程説明図であり、(A)乃至(D)図の順に経時的に示している。図4は、食品製造装置1に構成された封着装置11を概略的に示すと共に、封着装置11の動作を概略的に示す工程説明図であり、(A)乃至(D)図の順に経時的に示している。また、(A)乃至(D)図の下側は、正面説明図であり、上側は、各正面説明図の断面矢視(X1−X1乃至X4−X4)による上面説明図である。
図1乃至図4を参照するに、食品製造装置1は、搬入コンベア3、圧延装置5、方向転換装置23、移載装置7、内材供給装置9、封着装置11、搬出コンベア13、制御装置25を備えている。図1から理解できるように、食品製造装置1は、制御装置25を除いた各装置(各成形や搬送を行なう装置)が直線状(直列状)に配置された直線型(直列型)のラインに構成されている。
前記搬入コンベア3は、図示されない丸め装置により丸め成形された所要重量の生地玉Dを搬送方向Aに沿って搬送するベルトコンベアであり、無端状のコンベアベルト27を駆動モータM1に連動連結された駆動プーリ29、先端プーリ31、後端プーリ33及びリターンプーリ35に捲回して設けられている。また、前記搬入コンベア3の下流端の上方には、前記生地玉Dの有無を検出する、例えば、フォトセンサなどの検出装置36を備えている。検出装置36は、外皮材Sを感知することにより検出信号を制御装置25に送信する。
圧延装置5は、前記生地玉Dを外皮材Sとしての略楕円形で偏平状の生地シートに圧延する装置であり、前記搬入コンベア3の先端プーリ31の下流側近傍に配置されている。圧延装置5は、駆動モータM2に連動連結された圧延ローラ15と、前記圧延ローラ15に連動連結された圧延ローラ17を上下方向に沿って離間して備えている。前記圧延ローラ15及び圧延ローラ17は、対向する内側において搬送方向Aに沿って回転するよう互いに反対方向に回転可能に備えられている。また、本実施の形態においては、上側に配置された圧延ローラ17の周速度は、下側に配置された圧延ローラ15の周速度より速く設定されている。さらに、前記圧延ローラ15の周速度は、前記搬入コンベア3の搬送速度より速く設定されている。
また、上側に配置された前記圧延ローラ17は、前記圧延ローラ15に対し接近離反するよう上下動可能に備えられており、圧延する外皮材Sの厚さTを調節することができる。ここでは、説明を理解しやすくするために、略楕円形で偏平状の外皮材Sにおいて圧延ローラ15及び圧延ローラ17の間を先に通過した側の生地の位置を先出生地SD、後から通過した側の生地の位置を後出生地SUとする。また、矢印Eで示す方向を圧延方向とする。
さらに、前記圧延装置5は、前記圧延ローラ15の下流側に搬送コンベア37を備えている。搬送コンベア37は、圧延された外皮材Sを搬送方向Aに沿って搬送するベルトコンベアであり、無端状のコンベアベルト39を駆動モータM3に連動連結された駆動プーリ41、先端プーリ43、後端プーリ45及びリターンプーリ47に捲回して設けている。また、搬送コンベア37の下流端側の上方には、搬送される外皮材Sの有無を検出する、例えば、フォトセンサなどの検出装置49が取り付けられている。検出装置49は、外皮材Sの感知することにより検出信号を制御装置25に送信する。
方向変換装置23は、前記搬送コンベア37の下方に所定の間隔を開けて配置されたベルトコンベアである。方向変換コンベア23は、無端状のコンベアベルト51を駆動モータM4に連動連結された駆動プーリ53及び先端プーリ55に捲回して設けており、前記先端プーリ55が前記圧延装置5に備えられた前記搬送コンベア37の先端プーリ31に対し下流側に位置するよう設けられている。また、方向変換コンベア23は、前記搬送コンベア37の下流端側の上方に設けられた前記検出装置49からの検出信号に基づいて制御装置25より駆動指令を受信しており、前記駆動モータM4の出力軸が正逆回転され前記コンベアベルト51を無端回動することにより、前記方向転換コンベア23に載置された外皮材Sを搬送方向Aに沿って往復移動するよう設けられている。
前記検出装置49が前記搬送コンベア37で搬送される外皮材Sを検出すると、方向変換コンベア23は、食品製造装置全体の搬送方向Aとは反対の移動方向Bに向かって、前記搬送コンベア37の搬送速度と同じ搬送速度にてコンベアベルト51を回動する。そして、外皮材Sは、搬送コンベア37の下流端から垂下して外皮材Sの先出生地SDから方向変換コンベア23に乗り移り、方向Bに向かって搬送され、最終的には、外皮材S全体が方向転換コンベア23に移載される。この時、外皮材Sは、搬送方向Aに沿って反転、言い換えれば、搬送方向Aに直交する水平軸を中心として表裏面(上下面)が反転して移載される。
方向変換コンベア23は、外皮材Sが前記検出装置49の検出位置を通過して検出装置49が外皮材Sを検出しなくなった時点から僅かな所要時間経過後、つまり、外皮材S全体が方向変換コンベア23に載置した後に、移動方向Bへの駆動を一時的に停止する。その後、向変換コンベア23が搬送方向Aに向かって駆動を再開する。そして、外皮材Sを移載装置7に搬出するのに充分な所要時間経過後に停止して次の外皮材Sが搬送されるまで待機している。
前記方向変換コンベア23の下流側には、移載装置7が連設されている。移載装置7は、後述する封着装置11の上面に外皮材Sを搬送して移載するベルトコンベアであり、2つの摺動コンベア57,59が搬送方向Aに沿って連設されている。摺動コンベア57は、無端状のコンベアベルト61を駆動モータM5に連動連結された駆動プーリ63、先端プーリ65、アイドルプーリ67及びリターンプーリ69に捲回され、先端プーリ65及びアイドルプーリ67は、搬送方向Aに沿って往復動可能に設けられている。また、摺動コンベア59は、無端状のコンベアベルト71を駆動モータM6に連動連結された駆動プーリ73、後端プーリ75、アイドルプーリ77及びリターンプーリ79に捲回され、後端プーリ75及びアイドルプーリ77は、搬送方向Aに沿って往復動可能に設けられている。そして、先端ローラ65に捲回されたコンベアベルト61の下流端と後端ローラ75に捲回されたコンベアベルト71の上流端は、接近離反するよう往復移動する。
前記摺動コンベア57の駆動プーリ63の上方には、外皮材Sの有無を検出する検出装置64が取り付けられている。また、前記摺動コンベア57の下流側の上方にも外皮材Sの有無を検出する検出装置81が取り付けられている。また、摺動コンベア57の駆動プーリ63にパルスエンコーダ83が連動連結されており、駆動プーリ63の回転に伴ってパルスエンコーダ83より出力されるパルス信号に基づいてコンベアベルト61の移動距離が算出されるよう設けられている。したがって、搬送方向Aに向かって搬送される外皮材Sを前記検出装置81が検出している間に、前記コンベアベルト61が移動する距離情報に基づいて前記外皮材Sの搬送方向に沿った長さLが算出される。そして、前記外皮材Sの長さLに基づき外皮材Sの中央位置C1が算出され、該中央位置C1が対向する摺動コンベア57の先端プーリ65及び摺動コンベア59の後端プーリ75との中間位置C2に一致する所で外皮材Sの搬送が停止される。
内材供給装置9は、ジャムやクリームなどの内材Fを外皮材Sに供給する押出装置であり、例えば図示されないスクリューポンプ機構などの送り機構に連結されたノズル85を備えた公知の装置である。前記ノズル85は、ノズル85の中心が前記摺動コンベア57,59の中間位置C2に一致するよう前記摺動コンベア57,59の上方に配置されている。
また、前記摺動コンベア57,59の下方には、封着装置11が配設されている。封着装置11は、ベース部材90,92の各々取り付けられた駆動モータM7,M8に連動連結された回転軸87,89を中心として偏心回転する一対の回転体91,93を水平方向に対向するよう備えている。対向する回転体91及び回転体93は、回転体91及び回転体93の中間位置が前記中間位置C2に一致するよう配置されている。本第1の実施の形態においては、回転体91,93を略四角柱形状とし、各角部95A,95Bから曲面状の側面97A,97Bに渡って成形凹部99A,99Bが各々設けられている。
回転体91は、回転軸87の偏心軸101にベアリングなどの軸受け部材を介して回転自在に支持されている。また、ベース部材90に回転軸87を回転自在に支持する外歯車105を取付け、該外歯車105と回転体91の端部に取り付けた内歯車107とを噛合するよう設けている。そして、回転体91は、回転軸87が1回転することにより1/4回転するよう設けられている。また、回転体93は、回転体91と同様に構成されており、符号103は回転軸89の偏心軸、符号109は外歯車、符号111は内歯車を示す。
回転体91及び回転体93は、側部97A及び側部97Bが略水平の状態で待機し、該側部97A,97Bに外皮材Sが供給されると対向する内側に向かって互いに反対方向に1/4回転し、次の側部97A,97Bが略水平となった状態で再び停止する。この時、回転軸87及び回転軸89が1回転することにより偏心軸101及び偏心軸103が偏心回転するため、回転体91及び回転体93は、互いに離反した後、再び接近して上記待機状態に戻ることになる。
また、外皮材Sを載置した側部97A及び側部97Bは、回転体91,93の回転に伴って谷折りするように移動して略鉛直の状態で対向して一時的に停止される。この時、内材Fを載置した外皮材Sは、前記中間位置C2に沿った折り曲げ部位SBから二つに折り畳まれ、外皮材Sの周縁部SRが対向した側部97A及び97Bに挟まれて押圧されることにより封着され、内材Fを内側に包み込んだ包被食品Gが成形される。
さらに、次の外皮材Sが封着装置11に供給されると、回転体91,93が回転し対向した側部97A及び側部97Bが上側を支点として下側から開くように離反していき、対向した側部97A及び側部97Bに挟まれていた包被食品Gは,前記折り曲げ部位SBを下側にした状態で下方へ落下する。
前記封着装置11の下方には、搬出コンベア13が配置されている。搬出コンベア13は、前記封着装置11から排出される包被食品Gを受け取ると共に、前記包被食品Gを搬送方向Aに向かって搬送するベルトコンベアである。搬出コンベア13は、下流側に向かって下方に傾斜するコンベア13Aと、それに連設され包被食品Gを水平に搬送するコンベア13Bを備えている。
前記コンベア13Aは、コンベアベルト113が駆動モータM9に連動連結された駆動プーリ115と後端プーリ117とに捲回されている。また、前記コンベア13Bは、コンベアベルト119が駆動モータM10に連動連結された駆動プーリ121と後端プーリ123とに捲回されている。
封着装置11から排出される包被食品Gは、コンベア13Aの傾斜面に落下し、該傾斜面に沿うように傾斜した状態で搬送され、さらに、コンベア13Bに乗り移ることにより、横向きに倒れた状態で下流側に搬送される。包被食品Gがコンベア13Aへ落下する落下位置は前記封着装置11の下方近傍に設けられているため、コンベア13Bのような水平状のコンベア面に直接落下する場合よりも落下による衝撃が少なくてすみ、落下による包被食品Gの変形や、内材Fの包被食品Gからの漏出を防止することができる。
次に、上記食品製造装置1による食品の製造工程について説明する。ここでは、パン生地からなる生地玉Dから外皮材Sを成形し、前記外皮材Sでクリームからなる内材Fを包み込んだ包被食品Gを製造し、さらには、前記包被食品Gを焼成することにより最終食品Pとしてのクリームパンを製造する場合について説明する。
搬入工程
所要重量の生地玉Dは、搬入コンベア3で搬送され圧延装置5に供給される(図3(C)参照)。なお、生地玉Dは、例えば、混捏され一次発酵したパン生地塊から連続した帯状の生地帯を成形し、該生地帯から所要重量に秤量され分割された矩形状の生地片や、あるいは、前記パン生地塊からピストン−シリンダ機構を備えた分割機により分割され、その後、オーバーヘッドプルファーなどの生地回復装置により生地回復工程を経た分割生地を丸め機により丸め成形されたものである。
圧延工程
前記生地玉Dは、所要の間隔を開けて配置され、互いに反対方向に回転する圧延ロータ15及び圧延ローラ17の間を通過することにより挟圧されて略楕円形で偏平状の生地シート(外皮材)Sに延展される。圧延された生地シート(外皮材)Sは、圧延ローラ15,17を先に通過した側の先出生地SDの厚さに対し、後から通過した側の後出生地SUの厚さが厚くなって成形されている。また、前記圧延方向Eは、搬送方向と同方向である(図1、図2及び図3(D),(A)参照)。
方向変換工程
圧延成形された外皮材Sは、搬送コンベア37により搬送方向Aに沿って搬送され、搬送コンベア37の下流端近傍の上方に配設された検出装置49により感知される。検出装置49が外皮材Sを検出した検出信号に基づき方向変換コンベア23が駆動され、コンベアベルト51の上面(搬送面)が搬送方向Aとは反対の矢印Bで示す方向に無端回動する(図3(A)参照)。
搬送コンベア37で搬送される外皮材Sは、搬送コンベア37の下流端から垂下して外皮材Sの下流側に位置する先出生地SDから方向変換コンベア23に乗り移り、方向Bに向かって搬送され、最終的には、外皮材S全体が方向転換コンベア23に移載される。この時、外皮材Sは、表裏面(上下面)が反転され、外皮材Sの圧延方向Eが搬送方向Aに対し反対の方向に向くよう方向変換される。(図3(B),(C)及び図1の外皮材Sを参照)。
外皮材Sを載置した方向変換コンベア23は、方向Bへの搬送駆動が停止され、直ぐに方向Aへの搬送駆動される。この時、外皮材Sの後出生地SU側が先出生地SD側の下流側に配置されて搬送される(図3(C)参照)。方向変換された外皮材Sは、移載コンベア7により搬送方向Aに沿って搬送され、移載コンベア7の上方に配設された検出装置81により感知される(図3(D)参照)。検出装置81が外皮材Sを検出し、検出信号を制御装置25に送信すると、制御装置25は、一時的に停止していた搬入コンベア3を駆動し、生地玉Dの搬送を再開する。
内材供給工程
方向変換された外皮材Sは、移載コンベア7の摺動コンベア57により搬送方向Aに搬送され、検出装置81が外皮材Sを検出した検出信号と、摺動コンベア57の駆動プーリ63に連動連結されたパルスエンコーダ83より出力されるパルス信号に基づいて、外皮材Sの中央位置C1が算出され(図4(C)参照)、該中央位置C1が対向する摺動コンベア57の先端プーリ65及び摺動コンベア59の後端プーリ75との中間位置C2に一致する所で外皮材Sの搬送が停止される。そして、内材供給装置9のノズル85より所要重量の内材Fが外皮材Sの略中央に供給される(図4(A)参照)。
移載工程
内材供給装置9からの内材Fの供給が終了すると摺動コンベア57の先端ローラ65と摺動コンベア59の後端ローラ75が離間するよう水平方向に移動する。すると、略中央に内材Fを載置した外皮材Sは、移載コンベア7の下方に配設された封着装置11の回転体91及び回転体93の上面、つまり、略水平に待機する側部97A及び側部97Bに落下して移載される(図4(B)参照)。
封着工程
回転軸87及び回転軸89が1回転することにより回転体91及び回転体93が内側に向かって互いに反対方向に1/4回転し、それに伴い側部97A及び側部97Bが谷折りするように移動して略鉛直の状態で対向して一時的に停止する。この時、内材Fを載置した外皮材Sは、前記折り曲げ部位SBから二つに折り畳まれ、外皮材Sの周縁部SRが対向した側部97A及び側部97Bに挟まれて押圧されることにより封着され、内材Fを内側に包み込んだ包被食品Gが成形される(図4(C),(D)参照)。
前記包被食品Gの二つに折り畳まれた外皮材Sは、図4(D)において、比較的に厚さの厚い後出生地SU側が左側、比較的に厚さの薄い先出生地SD側が右側となるよう重ね合わされている。
そして、次の外皮材Sが封着装置11に供給されると、回転体91,93がさらに1/4回転し対向した側部97A及び側部97Bが上側を支点として下側から開くように離反していき、対向した側部97A及び側部97Bに直立した状態で挟まれていた包被食品Gは、前記折り曲げ部位SB側を下側にした状態で下方へ落下する(図4(C)参照)。
搬出工程
封着装置11の下方から排出された包被食品Gは、コンベア13Aの傾斜面に落下し、該傾斜面に沿うように傾斜した状態で搬送され、さらに、コンベア13Bに乗り移って搬送方向Aに搬送される。この時、コンベア13Bに搬送される包被食品Gは、外皮材Sを二つ折りした折り曲げ部位SBを搬送方向Aの下流側に位置させ、また、外皮材Sは、比較的に厚さの厚い後出生地SU側が比較的に厚さの薄い先出生地SD側の上に重なるよう横向きに倒れた状態で搬送される(図4(C),(D)参照)。
二次発酵や焼成などの熱処理工程
封着成形された包被食品Gは、横向きの状態を維持しながら、例えばトンネル式のホイロ及びオーブンで熱処置されることにより二次発酵と焼成がなされ、クリームパンとしての最終製品Pが製造される。
前記食品製造装置1を用いることにより、直線型のラインに構成された食品製造装置による食品製造工程において、封着成形する前に外皮材Sの圧延方向Eを搬送方向Aに対して反対に指向させるように方向変換工程を備えているので、外皮材Sで内材Fを包み込んだ包被成形後の包被食品Gを搬送途中で方向転換(上下反転)するなどの追加処理をすることなく搬送でき、包被食品Gの変形を防止して包被食品Gを安定して製造することができた。
また、前記熱処理工程において、比較的に厚さの薄い先出生地SD側の生地の膨張より比較的に厚さの厚い後出生地SU側の生地の膨張が大きく、後出生地SU側の生地が先出生地SD側の生地を覆うように膨張するため、外皮材Sの合わせ目が最終製品Pの下面に位置することとなり、最終製品Pの表面に従来の製品のような段差SFを発生させることが防止できた(図9参照)。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る食品製造装置1について図面を用いて説明する。図5は、食品製造装置1に構成された方向変換装置125の概略を示すとともに、圧延された外皮材Sの圧延方向Eを搬送方向Aと反対の方向に方向変換する工程を(A)乃至(D)に経時的に示した説明図である。ここでは、上記第1の実施の形態の構成と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
方向変換装置125は、上下に対向する下側コンベア127と上側コンベア128を二点鎖線で示す連結板129で連結して備えている。下側コンベア127は、コンベアベルト131が例えば駆動モータを内蔵した駆動プーリ133と後端プーリ135とに捲回されている。また、下側コンベア127は、圧延装置5の搬送コンベア37と移載コンベア7の摺動コンベア57の間に、搬送面(各コンベアベルトの回動する上面)高さを同じくして配設されている。
上側コンベア128は、コンベアベルト137が例えば駆動モータを内蔵した駆動プーリ139と後端プーリ141に捲回されている。下側コンベア127の搬送面132に対向する上側コンベア128の対向面138(下面)は、下側コンベア127の搬送面132に対し下流側に向かってそれらの間隔が狭くなるよう傾斜して設けられている。また、前記方向変換装置125は、前記連結板129に幅方向に垂設された図示されない軸部材の軸心CRを回転軸として回転可能に設けられている。
次に、外皮材Sが方向変換装置125にて反転される工程について説明する。生地玉Dから圧延された外皮材Sは、搬送コンベア37により搬送方向Aに向かって搬送され、検出装置49により検出される(図5(A)参照)。さらに、外皮材Sは搬送され、外皮材Sの先出生地SD側から方向変換装置125の下側コンベア127及び上側コンベア128の間に搬入される。そして、前記検出装置49が外皮材Sを検出しなくなった後の所要時間経過時に、つまり、外皮材Sが下側コンベア127及び上側コンベア128の間に収容された時点で搬送が一時的に停止される(図5(B)参照)。この時、外皮材Sは、対向する下側コンベア127及び上側コンベア128の間で挟まれており、外皮材Sの先出生地SD側から後出生地SU側に向かって厚みが厚くなるよう若干程度押圧されている。
搬送を停止した方向変換コンベア125は、前記回転軸CRを回転中心として点線で示した矢印Kの方向に約180°回転して、上側コンベア128の対向面138が前記搬送コンベア37及び摺動コンベア57の搬送面とほぼ同一の高さになるよう回転停止されている。従って、外皮材Sの圧延方向Eが搬送方向Aに向くよう反転される。(図5(C)参照)。そして、反転された方向変換装置125は、外皮材Sを搬送方向Aに搬出するよう駆動される。つまり、前記駆動プーリ133及び駆動プーリ139は、前記搬入時とは反対の方向に回転駆動される。(図5(D)参照)。反転された外皮材Sは、後出生地SU側から搬出され、その後、前記検出装置64が外皮材Sを検出しなくなった非検出信号に基づいて方向変換装置125が矢印Kの反対方向に逆転して図5(A)の示す初期状態に復帰する。
前記方向変換装置125を用いることにより、外皮材Sを座屈などの変形が防止でき、安定して外皮材Sの圧延方向Eの向きを搬送方向Aに対して反対に指向することができる。また、下側コンベア127の搬送面132に対向する上側コンベア128の対向面138(下面)の間隔が下側コンベア127の搬送面132に対し下流側に向かって狭くなるよう傾斜して設けられているので、外皮材Sの厚みを先出生地SD側から後出生地SU側に向かって厚くなるよう成形することができ、最終製品Pが安定して成形できる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る食品製造装置1について図面を用いて説明する。図6は、食品製造装置1に構成された圧延装置151の概略を示すとともに、圧延された外皮材Sの圧延方向Eを搬送方向Aと反対の方向に方向変換する工程を(A)乃至(D)に経時的に示した説明図である。ここでは、上記第1の実施の形態の構成と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
圧延装置151は、搬入コンベア3の下流側の下方に配設されている。圧延装置151は、水平方向に対向して配設された上下2対の圧延ローラ(圧延ローラ153A,153B及び圧延ローラ155A,155B)を備えており、圧延ローラ153Aと153Bの対向する間隔に対し圧延ローラ155Aと155Bの対向する間隔を狭く設けると共に、圧延ローラ153A,153Bの周速度に対し圧延ローラ155A,155Bの周速度を速く回転させている。
前記圧延装置151の下方に方向変換コンベア23を配設し、方向変換コンベア23の駆動プーリ53側の上方に検出装置157が備えられている。また、方向変換コンベア23の搬送方向Aに沿った下流側には、移載コンベア7の摺動コンベア57が連設されている。
次に、外皮材Sが圧延装置151で圧延され、方向変換装置23にて方向変換される工程について説明する。先に圧延され、方向変換された外皮材Sが摺動コンベア57にて搬送方向Aに向かって搬送され、検出装置64の検出位置を通過すると、検出装置64の非検出信号に基づいて搬送コンベア3が駆動され、一時的に停止されていた生地玉Dが圧延装置151にその上方から供給される(図6(A)参照)。なお、生地玉Dは、図示されない丸め機から圧延装置151に直接投入されてもよい。
生地玉Dは、対向する圧延ローラ153Aと圧延ローラ153Bの間、及び対向する圧延ローラ155Aと圧延ローラ155Bの間を順次に通過して所要の厚さに圧延される。圧延された先出生地SDは、無端回動するコンベアベルト51の搬送面(上面)に乗り移り搬送方向Aに対し反対の方向Bに向かって搬送される(図6(B)参照)。
前記外皮材Sは、その圧延方向Eが搬送方向Aに対し反対を向くよう方向変換コンベア23の搬送面に載置される。さらに、検出装置157が矢印Bの方向に搬送される前記外皮材Sを検出すると、方向変換コンベア23の駆動が一時的に停止され、今度は、外皮材Sを搬送方向Aに向かって搬送する(図6(C),(D)参照)。
前記圧延装置151のごとく上下に配置された搬送コンベア3と方向変換コンベア23との間に水平方向に対向するよう圧延ローラを設けることにより、食品製造装置1の全長を短くすることが可能となり省スペース化が可能となる。また、前記圧延装置5のごとく搬送コンベア37を備える必要がなく、構成が簡略できる。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る食品製造装置1について図面を用いて説明する。図7は、食品製造装置1に構成された方向変換装置161の概略を示すとともに、圧延された外皮材Sの圧延方向Eを搬送方向Aと反対の方向に方向変換する工程を(A)乃至(D)に経時的に示した説明図である。ここでは、上記第1の実施の形態の構成と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
方向変換装置161は、コンベアベルト163を例えば駆動モータを内蔵した駆動プーリ165と後端プーリ167に捲回したベルトコンベアであり、コンベア部分を昇降可能に備えると共に、鉛直方向に沿った図示されない回動軸の軸心を回転軸CTとして回転可能に備えている。方向変換装置161は、圧延装置5に備えられた搬送コンベア37と移載装置7に備えられた摺動コンベア57との間に配設されている。
次に、外皮材Sが圧延装置5で圧延され、方向変換装置161にて方向変換される工程について説明する。外皮材Sは、搬送装置37から方向変換装置161に搬入され、検出装置49が外皮材Sの通過を検出すると方向変換装置161の搬送駆動が一時的に停止される(図7(A)参照)。
外皮材Sを載置した方向変換装置161は、下方に所要距離だけ降下し、次いで、前記回転軸CTを中心軸として水平面内を180°回転して停止する(図7(B)参照)。さらに、方向変換装置161は、図7(C)に示された初期位置まで上昇する。この時、外皮材Sの圧延方向Eは、搬送方向Aに対して反対の方向に指向されている。そして、方向変換装置161は、外皮材Sを搬送方向Aに搬送して後続する移載装置7に移乗させる(図7(D)参照)。
前記方向変換装置23,125は、外皮材Sを搬送方向に沿って、言い換えれば、搬送方向Aに直交する水平軸を回転中心軸として表裏面(上下面)を反転して外皮材Sの圧延方向Eの向きを方向変換させるよう説明したが、方向変換装置161は、外皮材Sを水平面内で水平回転させることにより外皮材Sの圧延方向Eの向きを搬送方向Aに対して反対に指向することができる。
本発明の実施の形態に係る食品製造装置1は、概ね上記の通りであるが、これに限定されることなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記実施例においては、圧延部材として対向する2本の圧延ローラにより生地玉Dを圧延するよう説明したが、例えば、1本の大径な圧延ローラに複数本の小径な圧延ローラを対向するよう備えてもよい。また、一本の圧延ローラに無端回動するコンベアベルトの搬送面をを対向させてもよい。生地玉Dは、所要の間隔を開けて対向し、対向する内側に向かって互いに反対方向に回転する圧延部材の間を通過して偏平状に圧延されることにより、先出生地SD側の生地の厚さが後出生地SU側の生地の厚さより厚く延展される傾向があるため、本発明による効果を得ることができる。
また、食品製造装置1に構成される移載装置、内材吐出装置、封着装置、及び、搬出装置は、例えば、特許文献2の図9に示されたような装置であってもよい。特許文献2に示された装置の上流側に前記圧延装置5,151及び方向変換装置23,125,161などを連設することにより直線型(直列型)のラインが構成でき、外皮材Sを封着する前に、外皮材Sの圧延方向Eをライン全体の搬送方向Aに対し反対に指向することができる。
また、外皮材Sの内側に内材Fを供給する手段は、平面状の外皮材Sの上面に内材を載置するだけでなく、外皮材Sを二つ折りした後であってもよく、外皮材Sの周縁部SRを封着する以前であれば外皮材Sで内材Fを包み込むことが可能である。このような装置としては、例えば、特開2004−329177号公報に記載された食品整形装置がある。この食品整形装置であっても、包被食品Gを折り曲げ部位SB側を下側にして直立した状態で封着成形でき、封着装置の下方に配設された搬出コンベアにて外皮材Sの折り曲げ部位SBが食品製造ライン全体の搬送方向の下流側に位置するよう、また、比較的に厚さの厚い後出生地SU側が比較的に厚さの薄い先出生地SD側の上に重なるよう包被食品Gを横倒しした状態で搬送することが可能である。
また、圧延された外皮材Sの外形や厚さを整えるために型押し装置(外形整形装置)などを用いてもよい。また、最終製品Pの表面に皺などの変形を防止するために、外皮材Sを圧延方向Eに沿ってひき延ばす引張装置を用いてもよい。それらの装置を用いた場合であっても、圧延ローラで圧延された外皮材Sは、全体的に厚みが均一とはならず、生地内部の残留応力の影響により比較的に薄い部分と比較的に厚い部分とが残存することとなる。従って、本発明に基づく食品製造装置1を用いることにより、従来製品Qに生じた外皮材Sの合わせ目部分での段差SFの発生が防止でき、食品(最終製品P)の形状が整った、商品価値の高い食品を安定して製造することのできる。
また、外皮材Sの折り曲げ部位SBは、搬送方向Aに沿った外皮材Sの長さLを2等分する中央位置C1と一致する所に限らず、前記中央位置C1を封着装置11の中間入りC2に対して下流側に所要量ずらすように移載装置7で位置合わせすることが可能である。先出生地SD側に対し後出生地SU側を長くするよう二つ折りすることにより、外皮材Sを2等分位置で二つ折り成形する場合より食品(最終製品P)に段差SFが発生することが確実に防止される。
本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置を概略的に示した上面説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置を概略的に示した正面説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置に構成された方向変換装置の動作を概略的に示す工程説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る食品製造装置に構成された封着装置の動作を概略的に示す工程説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る食品製造装置に構成された方向変換装置の動作を概略的に示す工程説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る食品製造装置に構成された圧延装置と方向変換装置の動作を概略的に示す工程説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る食品製造装置に構成された方向変換装置の動作を概略的に示す工程説明図である。 本発明に基づかない直線型の食品製造装置の概略を示す説明図である。 従来の食品Qと本発明に基づき製造された食品Pの外観を示す説明図である食品。
符号の説明
1 食品製造装置
3 搬入コンベア
5 圧延装置
7 移載装置
9 内材供給装置
11 封着装置
13 搬出コンベア
23 方向変換装置
25 制御装置
A 搬送方向
B 矢印
D 生地玉
E 圧延方向
F 内材
G 包被食品
P 食品(最終製品)
Q 従来の食品(最終製品)
S 外皮材
SB 折り曲げ部位
SD 先出生地
SF 段差
SR 周縁部
SU 後出生地

Claims (2)

  1. 直線型のラインに構成された食品製造装置を用い圧延された外皮材を二つに折り畳み、該外皮材の内側に内材を包み込んだ包被食品を製造する食品製造方法において、所要重量の生地玉を圧延装置に備えられた圧延ローラにて略楕円形状で偏平状の生地シートからなる外皮材に圧延する圧延工程と、圧延された前記外皮材を受け取る方向変換装置にて前記外皮材の圧延された圧延方向をライン全体の搬送方向に対して反対に指向するよう前記外皮材を方向転換した後、さらに、方向変換された前記外皮材を前記反対に指向した状態を維持したまま前記搬送方向に沿って搬送する方向変換工程と、方向変換された前記外皮材を受け取る移載装置にて前記外皮材の圧延方向を前記搬送方向に対して反対に指向した状態を維持して封着装置に移載する移載工程と、封着装置にて前記外皮材を搬送方向に対し直交する幅方向に沿った折り曲げ部位から二つに折り畳み外皮材の内側に内材を包み込むよう前記外皮材の周縁部を封着して包被食品を成形する封着工程と、前記封着装置から排出される前記包被食品を受け取る搬出装置にて前記包被食品を形成する前記外皮材の折り曲げ部位が前記搬送方向の下流側に位置するよう前記包被食品を横倒しした状態で搬送する搬出工程とを有することを特徴とする食品製造方法。
  2. 圧延ローラにより圧延された外皮材を二つに折り畳み、該外皮材の内側に内材を包み込んだ包被食品を製造する直線型のラインに構成された食品製造装置において、所要重量の生地玉を略楕円形状で偏平状の生地シートからなる外皮材に圧延する圧延ローラを備えた圧延装置と、圧延された前記外皮材を受け取り前記外皮材の圧延された圧延方向をライン全体の搬送方向に対して反対に指向するよう前記外皮材を方向転換し、さらに、方向変換された前記外皮材を前記搬送方向に沿って搬送する方向変換装置と、方向変換された前記外皮材を受け取り前記外皮材の圧延方向を前記搬送方向に対して反対に指向した状態を維持して前記外皮材を封着装置に移載する移載装置と、前記外皮材を前記搬送方向に直交する幅方向に沿った折り曲げ部位から二つに折り畳み外皮材の内側に内材を包み込むよう前記外皮材の周縁部を封着して包被食品を成形する封着装置と、前記封着装置から排出される前記包被食品を受け取り前記包被食品を形成する前記外皮材の折り曲げ部位が前記搬送方向の下流側に位置するよう前記包被食品を横倒しした状態で搬送する搬出装置とを備えていることを特徴とする食品製造製造装置。
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