JP4954417B2 - 放射性白金で標識した化学療法薬の合成法および用途 - Google Patents

放射性白金で標識した化学療法薬の合成法および用途 Download PDF

Info

Publication number
JP4954417B2
JP4954417B2 JP2001568956A JP2001568956A JP4954417B2 JP 4954417 B2 JP4954417 B2 JP 4954417B2 JP 2001568956 A JP2001568956 A JP 2001568956A JP 2001568956 A JP2001568956 A JP 2001568956A JP 4954417 B2 JP4954417 B2 JP 4954417B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
labeled
platinum
radioisotope
cisplatin
chemotherapeutic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001568956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003528108A (ja
Inventor
スミス,スザンヌ,ヴァージニア
Original Assignee
オーストラリアン ニュークリア サイエンス アンド テクノロジー オーガニゼーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーストラリアン ニュークリア サイエンス アンド テクノロジー オーガニゼーション filed Critical オーストラリアン ニュークリア サイエンス アンド テクノロジー オーガニゼーション
Publication of JP2003528108A publication Critical patent/JP2003528108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4954417B2 publication Critical patent/JP4954417B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B59/00Introduction of isotopes of elements into organic compounds ; Labelled organic compounds per se
    • C07B59/004Acyclic, carbocyclic or heterocyclic compounds containing elements other than carbon, hydrogen, halogen, oxygen, nitrogen, sulfur, selenium or tellurium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/0006Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table compounds of the platinum group
    • C07F15/0086Platinum compounds
    • C07F15/0093Platinum compounds without a metal-carbon linkage

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【0001】
【発明の概要】
本発明は、放射性同位体で標識したシスプラチンなど、放射性白金で標識した化学療法薬の合成法に関する。さらに、本発明は、放射性白金で標識した化学療法薬を用いる病気診断法、病気治療法、病気の予後判定法および病気の治療効果評価法にも関する。
【0002】
【発明の背景】
癌治療には、通常1種類以上の有効な治療(例えば、外科手術、放射線治療および化学療法)を最適な順序で行う必要がある。病気が初期段階にある患者の場合、癌を摘出するためにしばしば手術を実施することができる。多くの癌において、ミクロな転移性疾患にはフォローアップアジュバント化学療法が必要とされる。局所進行性疾患や転移性疾患を伴うその他の癌の場合、癌のコントロールは放射線治療および/または化学療法が中心となる。癌治療における病気治療の失敗は、一般に、腫瘍細胞が薬物または放射線治療に対して先天的または後天的に抵抗性を有することに起因している。このような症例においては、治療は無効となり、こうした患者の生存期間は大幅に短縮される可能性がある。従って、既知の化学療法薬の細胞毒性を高める可能性がある癌に対しては、新しいアプローチの開発が重要である。
【0003】
多くの症例で放射線治療と化学療法の併用が、治療に相乗効果を示すことが報告されている。しかし、これら二種類の方式を組み合わせることは、治癒指数を高めるメカニズムを理解することおよび腫瘍細胞と正常細胞の性質の活用可能な違いを理解することに効果的に信頼を置いている。
【0004】
白金をベースとする化学療法薬が癌治療に使用されている。この種の治療薬は、癌細胞のDNAと結合して鎖を切断し、細胞分裂が進行するのを防止して、細胞を死に至らしめることによって細胞毒性を発揮する。化学療法薬に対するin vitroでの抵抗性に対していくつかのメカニズムが明らかにされている。通常、これらのメカニズムは、細胞への薬物輸送の低下、チオールの不活性化、DNA修復の向上、あるいはこれらのメカニズムのいくつかの組み合わせ、またはすべての組み合わせが明らかにされている。白金をベースとする化学療法薬に対するin vivoでの抵抗性の展開をモニターするため、および白金をベースとする化学療法薬の投与を受ける癌などの病気治療における有効性を評価するため、には有効な方法が欠かせない。
【0005】
シスプラチン(cis−ジクロロジアンミン白金(II))とカルボプラチン(cis−ジアンミン(1,1−シクロブタンジカルボキシラート)白金(II))の2つは、現在、最も広く処方されている白金ベース化学療法薬である。シスプラチンの動物体内分布を見積もるために放射性同位体で標識したシスプラチンを使用する研究報告書が文献に現れている。しかしこれまで、放射性同位体で標識した白金ベース治療薬が医学的に使用されたことはない。放射性同位体で標識したシスプラチンを合成するためにこれまでに使用されてきた方法は、いくつかの欠点を有している。これらの方法は、原子炉中で金属白金に、典型的には中性子を照射して放射性白金同位体に富む金属白金を出発点としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
金属白金から出発する放射性同位体で標識したシスプラチンの合成には、時間がかかり、完結するまでに6.5時間程度の時間を必要とする。半減期が数時間の放射性核種の場合、放射性同位体で標識したシスプラチンの調製における数時間の時間の遅れは比放射能の大きな低下につながるおそれがあり、特に調製条件下では、次の週の営業日にやっと患者に届けられる製品の場合、この程度の遅れが生じる可能性がある。このような遅れは、放射性同位体の比放射能の大きな低下の原因となる。こうした事例では、所望量の放射能を患者に投与するために、放射性標識物質の比放射能が低下するのに合わせて、放射性同位体で標識されていないシスプラチンキャリヤの全体用量が増量される。もしそのため、比放射能があまりに低すぎると、所望量の放射能を確保するために十分な量の薬物を投与することができなくなる可能性がでてくる。
【0007】
それに対して、合成時間を大幅に短縮すると、薬物が投与されるその日に製品を配布して比放射能の低下を伴うことなく患者に投与することが可能となる。
【0008】
その上、金属白金からシスプラチンを合成する従来の方法では、収率が比較的低いうえに変動しやすく信頼性に乏しい。場合によっては所望の生成物が得られない可能性もある。(高価な)放射性金属白金から出発する、放射性同位体で標識したシスプラチンや、放射性同位体で標識したその他の化学療法薬の収率が低いことは、コスト高な放射性同位体標識化学療法薬につながり、患者治療に十分な用量が使用できないという可能性をもたらす。また、従来の合成法が信頼性に欠けて、合成が失敗に終わるケースが発生することは、臨床の見地からすると、はなはだ不都合なことである。
【0009】
さらに加えて、シスプラチンのような放射性同位体で標識した化学療法薬の合成に必要な「ホットセル」施設は資金がかかるため、合成時間を短縮することによって、ホットセルでの時間当たり処理量を向上させることによって得られる経済的利便性は大きい。
【0010】
それゆえ、放射性同位体で標識した白金ベース化学療法薬の合成に対して、合成時間が短く信頼性の高い合成法が必要とされる。
【0011】
本発明は、従来法と比べて合成時間が短く、収率に対する信頼性の高い、放射性同位体で標識した白金ベース化学療法薬合成法を提供することであり、それによって診断、治療およびそれに関連する応用範囲を広げることが可能となる。
【0012】
さらに本発明は、画像化が可能で、かつ治療効果をも発揮する放射線を放出する195mPtのような核種を、放射性同位体で標識した白金ベース化学療法薬に組み込む方法を提供し、得られる放射性標識薬物を使って(a)患者に対する化学療法薬の適正量の決定、および/または(b)患者に対する化学療法薬の有効性の決定、および/または(c)薬物抵抗性のモニターとしての使用、および/または(d)相乗的な細胞毒性−放射線照射相互作用の活用による細胞毒性効果の向上を可能にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本明細書全体を通して、文脈中で明確に指示しない限り、「comprise(から成る)」、「comprises(から成る)」、「comprising(から成る)」またはこれらの変形表現は、言明する事柄全体を含むが、他の完全体が明示的に述べられていなくても、これら他の完全体が存在することを排除するものではない。
【0014】
本発明の第1実施例により、
a)金属ハロゲン化物を、放射性同位体がPtの放射性同位体である放射性同位体で標識したハロゲン化白金変換する工程と、
b)放射性同位体で標識したハロゲン化白金から放射性同位体で標識した白金化学療法薬を合成する工程と、から成る放射性同位体で標識した白金ベース化学療法薬の合成法が提供される。
【0015】
本発明の第2実施例により、
a)金属ハロゲン化物を、放射性標識体がPtの放射性同位体である放射性同位体で標識したPtClに変換する工程と、
b)放射性同位体で標識したPtClからシスプラチンまたはカルボプラチンを合成する工程と、から成るシスプラチンまたはカルボプラチンの合成法が提供される。
【0016】
本発明の第3実施例により、本発明の第1実施例または第2実施例に記載の合成法によって調製される放射性同位体で標識した白金化学療法薬が提供される。
【0017】
本発明の第4実施例により、治療が白金化学療法薬を被検者に投与することから成る、例えば癌のような病気に対する治療効果を評価する方法において、前記方法が、本発明の第3実施例に記載の、放射性同位体で標識した白金化学療法薬である、白金化学療法薬を、前記放射性標識同位体の吸収またはクリアランスがモニターできるに十分な量だけ、前記被検者に投与する段階と、前記被検者をモニターする段階とから成る方法が提供される。
【0018】
本発明の第5実施例により、本発明の第3実施例に記載の、放射性同位体で標識した白金化学療法薬を効果量を前記被検者に投与する段階と、前記被検者をモニターすることから成る、被検者の癌などの病気を診断する方法を提供する。
【0019】
本発明の第6実施例により、本発明の第3実施例に記載の、放射性同位体で標識した白金化学療法薬を効果量を前記被検者に投与する段階から成る、被検者の癌などの病気を治療する方法を提供する。
【0020】
本発明の第7実施例により、本発明の第3実施例に記載の、放射性同位体で標識した白金化学療法薬を効果量を前記被検者に投与する段階と、前記被検者をモニターすることから成る、被検者の癌などの病気の予後判定法を提供する。
【0021】
本発明の第8実施例により、癌などの病気の診断、予後判定、治療または病気の治療効果の評価のための薬物の調製に対して、本発明の第3実施例に記載の、放射性同位体で標識した白金化学療法薬の使用を提供する。
【0022】
本発明の第9実施例により、癌などの病気の診断、予後判定、治療または病気の治療効果の評価に使用される場合に、本発明の第3実施例に記載の放射性同位体で標識した白金化学療法薬の使用を提供する。
【0023】
第4実施例から第7実施例までの方法は、典型的には癌に関連して提供されるが、白金をベースとする化学療法薬によって治療が可能な病気であれば、その他の病気に対しても適用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
通常、放射性同位体で標識した白金化学療法薬の合成法において、金属ハロゲン化物を放射性同位体で標識したハロゲン化白金に変換する工程は原子炉またはサイクロトロン内で行われる。典型的に、この変換工程は、原子炉内で中性子を照射することによって行われる。放射性同位体で標識したハロゲン化白金としては、ハロゲン化白金(II)か、またはハロゲン化白金(IV)を使用することができる。さらに典型的には、本発明は、原子炉内におけるハロゲン化白金(II)、とりわけPtClへの中性子照射を含む。別の方法として、金属ハロゲン化物に、サイクロトロン中で陽子、重陽子、アルファ線などを衝突させることによって白金に変換することができる、金やイリジウムなどの金属のハロゲン化物を使用することもできる。典型的な実施例では、放射性同位体で標識したハロゲン化白金として、シスプラチンまたはカルボプラチンに変換されるハロゲン化Pt(II)が使用される。
【0025】
第1実施例または第2実施例の合成法で使用される白金の放射性同位体は、典型的には、195mPt、197mPt、197Pt、191Pt、193mPtおよびそれらの混合物から成る群から選択される。さらに典型的には、放射性同位体として195mPtか、または193mPtが選択される。もっと典型的には放射性同位体として195mPtが選択される。
【0026】
放射性白金同位体は、従来技術として広く知られている方法を使用することができる。例えば、193mPt、195mPtまたは197Ptを含む放射性白金ハロゲン化物は、原子炉中で、それぞれ192Pt、194Ptまたは196Ptのハロゲン化物(II価またはIV価の酸化状態)に中性子を照射して調製することができる。所定の比放射能に達するまでの照射時間は原子炉のフラックスに依存することが正しく認識される。従来技術による場合、ある照射施設のフラックスに対して適切な照射時間を決めることは容易であろう。
【0027】
白金化学療法薬がPt(IV)種の場合、本発明の方法は、通常、金属ハロゲン化物を放射性同位体で標識したハロゲン化Pt(IV)に変換する段階と、前記放射性同位体で標識したハロゲン化Pt(IV)から放射性同位体で標識した白金化学療法薬を合成する段階とを含むことが正しく認識される。
【0028】
典型的には、白金化学療法薬は、細胞毒性を示す白金配位化合物、さらに典型的には癌細胞に対して活性を示す白金配位化合物から選択される。白金配位化合物中の置換基は、NH3、環式アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ハロゲン(特にクロロ)、ヒドロキシ、アルコキシ、カルバマート、カルボン酸エステル、カルボキシラート、スルファート、スルホナート、ホスファート、ホスホナート、ニトラートおよび、ジカルボキシラート、スルファート、ホスファートまたはニトラートなどの二座配位子、から成る群から選択される。
【0029】
これらの白金配位化合物は、白金(II)および白金(IV)配位化合物から選択することができ、置換基がシス配置またはトランス配置の白金(II)および白金(IV)配位化合物が含まれる。
【0030】
さらに典型的には、白金化合物は次の一般式(I)および(II)で表される:
Figure 0004954417
【0031】
式中、各Aは、それぞれ独立に、ハロゲン(特にクロロ)、ヒドロキシ、アルコキシおよびカルボキシラート、または2つのA配位子が共同してジカルボキシラート、スルファート、ニトラートまたはホスファートのような二座配位子から選択される。
【0032】
各Bは同じであってもよいし、異なっていてもよく、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシラート、カルバマートおよび炭酸エステルから選択される。
【0033】
ZおよびXは、それぞれ独立に、NH、環式アミン、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびアラルキルであるか、
または、ZおよびXが共同してHN−Q−NHであり、Qはアルキレン、シクロアルキル、アリールおよびアラルキルから選択される二価の基である。
【0034】
典型的には、配位化合物は式(I)で表される。
ある一つの実施例においては、Zは環式アミンであり、その環には1個または複数個のヘテロ原子が含まれていてもよく、またアミノ窒素原子に隣接する原子がさらに置換されていてもよい。環式アミンは5員または6員の単環式アミン、8員ないし10員の多環式アミン、特に、例えば、そのアミンがピリジン環の窒素原子を通して配位する縮合系を含む二環式アミンであってもよい。このような二環式縮合環系の場合、もう一つの環はフェニレンであってもよく、1個または複数個のヘテロ原子、特に窒素原子または酸素原子を含んでいてもよい。典型的には、環式アミンは不飽和アミン、より典型的にはピリジンである。
【0035】
置換された環式アミンの場合、置換基は炭素原子数が1ないし6個のアルキル基か、または炭素原子数が1ないし4個のアルコキシル基(特にメチル基またはメトキシル基)、ニトロ基、ハロゲン原子(特にクロロまたはブロモ)、アリール基またはアラルキル基(特にベンジル基)であってもよい。置換基自体をハロゲンで置換してもよい。環式アミンは配位窒素原子に隣接して、または環の別の位置に他の置換基を有してもよい。
【0036】
典型的には、式(I)または(II)において、各Aは同じであり、より典型的にはクロロか、またはもしA配位子が2個存在する場合は、それらはシクロブタン−1,1−ジカルボキシラートかスルファートを形成する。式(II)で表されるPt(IV)錯体の場合、典型的には、各Bは同じであり、より典型的にはヒドロキシである。
【0037】
より典型的には、白金配位化合物は、シスプラチン、カルボプラチンおよびその他の白金マロナト配位化合物から選択される。「マロナト化合物」という用語は、それらの構造中に(−OOC)−C<結合を含む白金配位化合物を意味するものと理解される。さらに典型的には、化学療法薬はカルボプラチンまたはシスプラチンであり、さらに典型的にはシスプラチンである。
【0038】
白金化学療法薬の例は、米国特許:第3,904,663号、第4,115,418号、第4,137,248号、第4,140,707号、第4,169,846号、第4,203,912号、第4,225,529号、第4,230,631号、第4,256,652号、第4,271,085号、第4,329,299号、第4,431,666号、第4,466,924号、第4,560,781号、第,4,562,275号、第4,575,550号、第4,578,491号、第4,584,316号、第4,584,392号、第4,599,352号、第4,614,811号、第4,658,047号、第4,661,516号、第4,665,210号、第4,670,458号、第4,675,336号、第4,680,308号、第4,687,780号、第4,720,504号、第4,739,087号、第4,758,588号、第4,760,155号、第4,760,156号、第4,760,157号、第4,845,124号、第4,861,905号、第4,968,826号、第5,011,959号、第5,041,578号、第5,194,645号、第5,244,919号、第5,288,887号、第5,393,909号、第5,434,256号、第5,519,155号、第5,665,771号および第6,008,395号に記載されており、これらの特許には、さらに、ハロゲン化白金(II)またはハロゲン化白金(IV)からの、または良く知られた方法によってこれらから合成することができる物質からの、前記白金化学療法薬の合成も記載されている。上に引用した米国特許の開示は、参照してここに組み込まれる。
【0039】
典型的には、第4、5および7実施例における被検者をモニターする段階は、放射性同位体で標識した白金化学療法薬が被検者によって、典型的には局所に取り込まれる様子をモニターする段階を含む。より典型的には、モニターの段階は画像化手段によって実施される。追加的に、または別の方法として、モニター段階に、放射性同位体で標識した化学療法薬が被検者から排出されるクリアランスをモニターする段階を含めることもできる。
【0040】
より典型的には、第4、5および7実施例における被検者をモニターする段階は、放射性標識体が標的器官と非標的器官に取り込まれる比率をモニターして、被検者における化学療法薬の相対毒性を決定する段階を含む。典型的には、モニター過程の目標は、高い標的対非標的比を得ることである。例えば、患者の泌尿器官(腎臓が正常に機能しない)に問題があるときは、モニターによって被検者に投与する薬量を再検討することができる。従って、化学療法薬に対する標的器官の取り込みが大きいときは、正確な用量を決めるために、非標的器官の取り込みも考慮する必要がある。しかし、化学療法薬が標的領域に吸収されるか否かが、依然として、決定的な要因である。
【0041】
第4実施例の方法の典型的な応用として、ある種の癌の患者は、例えばCT、MRI、X線および生検といった標準的な方法によって診断が行われ、シスプラチンの投与による化学療法が考慮される。患者が適量を受けることが重要であることは言うまでもないが、現行治療法では、医師は、適量を推定して投与しており、それによって重い副作用が現れるか否かは、はっきりしない。本発明の方法によって調製される放射性同位体で標識した生成物を使用する場合、医師は、シスプラチンがその患者の体内にどのように分布するかについて情報を入手することができ、その情報を利用して適量による処方をさらに効果的に行うことが可能となる。追加的に、取り込みのモニターによって、生成物が腎臓から排泄される時間が、所望する時間より長くかかることが指示されるときは、クリアリング剤を投与することもできる。さらに、生成物が標的(癌)によって効果的に取り込まれるか否かの情報は、臨床医が治療に好適な薬物を選択するのを助けてくれる。すなわち、臨床医はシスプラチンが効果を発揮する見込みが高いか、あるいは何か別の化学療法薬が指示されるか、決定することができる。患者に第二の治療が示唆される場合、生成物が依然として有効であるかどうか(すなわち、生成物が依然として標的部位に取り込まれて泌尿器官から効果的に排泄されるかどうか)を決定するために、第4実施例に記載の方法を使用することができる。
【0042】
本発明の第4実施例による病気治療の有効性を評価する方法は、典型的には、その疾患に対する、放射性同位体で標識した化学療法薬の有効性を決定するために、放射性同位体で標識した化学療法薬が、疾患部位である被検者の局所に取り込まれる選択性を、モニターする段階を含む。前記評価法は、組織中に癌細胞が存在するか否かを決定するために、放射性同位体で標識した白金化学療法薬を画像化して、選択する時間間隔で連続モニターすることができる。典型的には、この方法によれば、特定被検者の疾患組織内に局在する白金化学療法薬を、ある時間にわたってモニターすることができる。被検者の、放射性同位体で標識した白金化学療法薬をモニターすることにより、特定の化学療法薬に対する抵抗性の有無、あるいはその化学療法薬が病気に有効かどうかを決定することができる可能性がある。
【0043】
典型的には、前記評価法は、さらに、被検者の癌細胞数が、時間の経過とともに増加しているか減少しているかをモニターすることによって、その被検者の癌細胞の程度を決定する段階を含む。
【0044】
このようにして、前記評価法は、放射性同位体で標識した白金化学療法薬投与後の被検者の薬物抵抗性を評価することができる。時間経過の中で被検者の癌細胞数が減少する傾向が見られない場合や、あるいは、化学療法薬が特定組織中に保持されない場合は、他の化学療法薬の投与および/または外部からの放射線照射など、別の治療法を考える必要があるかもしれない。
【0045】
より典型的には、前記評価法は、さらに、過半量の、放射性同位体で標識していない、すなわち「放射線を放射しない」白金化学療法薬と、放射性同位体で標識した化学療法薬との組成物を被検者に投与する段階を含む。両成分の組成は既知の比率で混合される。典型的には、放射性同位体で標識されていない化学療法薬に対する放射性同位体で標識した化学療法薬の比率は、5ないし8%(放射性同位体で標識されていない化学療法薬100mgに対して放射性同位体で標識した化学療法薬5ないし8mgを混合)である。この組成物を投与することにより、前記被検者の体内、具体的には前記被検者の局所に存在する放射性同位体で標識した白金化学療法薬を検出して、特定の白金化学療法薬の選択的吸収を評価することができる。
【0046】
第5実施例の診断法と、第7実施例の予後判定法は、典型的には、病気の有無、または病気の程度を決定するために、被検者に対して、放射性同位体で標識した化学療法薬の選択的取り込みをモニターする段階を含む。前記診断法または予後判定法は、典型的には、画像化が可能な放射性核種で標識した化学療法薬を投与することから成る。より典型的には、前記放射性同位体で標識した化学療法薬は、画像化手段を使用することによって、被検者体内の白金化学療法薬を検出し、追跡することができる。画像化の段階は、化学療法薬を投与したあとで被検者の癌細胞を確認することにより、被検者の病気の有無または病気の程度を決定する。これは、特定被検者体内の放射性同位体で標識した化学療法薬の所在を調べることで明らかにされる。
【0047】
本発明の第6実施例による治療法は、典型的には、治療レベルの放射能と放射を有する放射性同位体で標識した化学療法薬組成物を投与することから成る。典型的には、この方法において放射性同位体で標識した白金化学療法薬は、癌細胞のDNAを切断するオージェ線またはβ線を放射する。このように、オージェ線またはβ線は放射性同位体で標識した白金化学療法薬の治療効果を増強することができる。
【0048】
診断法、予後判定法、評価法または治療法のそれぞれに対する「有効量」という用語は、各方法の具体的な要求条件によって変化し依存するものであることを理解しなければならない。これら「有効量」は、選択される癌、組織および被検者の具体的な要求条件を含むいくつかの因子に依存して変動することが予想される。本発明の教えるところによれば、本発明の方法を適用する臨床医は、放射性同位体で標識した白金化学療法薬の有効量を決定するに当たって、何ら難しい点はない。
【0049】
第3実施例に記載の化合物の別の応用は、リスク評価、特に白金を含有する新規に開発された化学療法薬候補のリスク評価である。このような応用分野では、第1実施例の方法が放射性同位体を含む化学療法薬を提供し、動物中におけるその分布および取り込みは、対応する非標識物質の分布および取り込みを評価するより、はるかに容易に評価することができる。放射性同位体で標識した物質を使えば動態学的研究を行うことができ、そうした研究によって、物質の薬物速度論を決定するために、より正確な情報が容易に入手できるようになる。
【0050】
【好ましい実施例】
スキーム1は、金属Ptから放射性同位体で標識したシスプラチンを調製するための従来技術による方法の概略である。この方法は、高フラックス原子炉(スキーム中ではHIFARと略記)中で194Ptに富む金属白金を照射することから成る。照射した194Ptは、つづいて王水(HCl/HNO)で処理してHPtClに変換する。つづいてHPtClをNaClで処理し、NaPtClに変換する。次にNaPtClをヒドラジンと反応させてNaPtClとする。NaPtClにKIを反応させてKPtIとし、さらにこれをNHOHと反応させてPt(NHに変換する。Pt(NHをAgNOと反応させてPt(NH(HO)(NOとし、これをHClと反応させてシスプラチンを得る。194Ptの照射を終えてからシスプラチンに変換するまでの合成時間は典型的には約6.5時間である。21回のくり返し実験で得られた収率は0ないし30%の間で変動し、平均収率は8.4%であった。これらのくり返し実験のうち、6回は収率が0であった。
Figure 0004954417
【0051】
スキーム2は、本発明によってシスプラチンを調製するための方法の概略である。Pt−194に富む金属白金を王水(HCl/HNO)で処理してHPtClに変換する。つづいてHPtClを炉で熱分解してPt(II)Clに変換する。さらにPt(II)Clを高フラックス原子炉内で照射し、それからKIと反応させてKPtIとする。以下、上記と同様の処理を行ってシスプラチンに変換する。PtClの照射を終えてからシスプラチンに変換するまでの合成時間は典型的には約1.5時間である。10回のくり返し実験で得られた収率は56.7ないし61.6%の間で変動し、平均収率は60.1%であった。
Figure 0004954417
【0052】
スキーム3は、本発明によってカルボプラチンを調製するための方法の概略である。この方法では、195mPtで標識したPt(II)Cl2をスキーム2に関する記載と同様にして調製され、スキーム2に関する記載に従ってKPtIに変換される。放射性同位体で標識したKPtIから放射性同位体で標識したカルボプラチンへの変換は、KPtIをNHOHで処理してPt(NHに変換する工程と、これをシクロブタンジカルボン酸銀(AgCBCDA)と反応させてカルボプラチンに変換する工程とを含む。PtCl2の照射からカルボプラチンが生成するまでの合成時間は、典型的には約1.75時間である。
Figure 0004954417
【0053】
【実施例】
以下に述べる実施例は、本発明を説明するためのものであり、上に記載した発明の一般性を制限するものではない。
【0054】
(実施例1) PtClの調製
Pt(0)のPt(IV)への変換
溶液の上方に窒素ガスを流しながら、Pt−194で濃縮した白金(>95%; 359mg)を王水〜2ml中、120℃で処理した。溶液をその色が暗橙色に変化するまで加熱した(約20分)。溶液を別のガラス管に移し、ホットプレート上で窒素下で蒸発乾固した。金属Ptを含む最初の試験管に再度王水2mlを加え、金属が完全に溶解するまでこの工程をくり返した。溶液は窒素下で結合され、蒸発乾個した。塩酸約1mlを加えて残留物を窒素下で処理し、それから窒素下で蒸発乾固してHPtClを得た。
熱分解
PtCl(0.40mg)をセラミック製ボートに移し、炉の中で、空気の存在下、20ないし300゜Cの温度で2時間かけて加熱分解し、PtClに変換した。得られたPtClの粉末をX線結晶分析によって確認した。回収されたPtClの金属Ptに対する対理論収率は>90%であった。
【0055】
(実施例2)
195mPt]シスプラチンの合成
PtCl2約60mgを高フラックス原子炉中で少なくとも8日間照射する。照射が終了したら、[195mPt]PtCl(54.88mg)をキンブル管に移し、0.1M HCl溶液100μl中に懸濁させる。この混合物に4M KIを300μl加え、それから濃アンモニア水を100μl加える。黄色の沈殿は[(NHPtI]を形成し、溶液は褐色に成る。混合物を50℃の水浴中で約5分間穏やかに加熱する。次に混合物を6000rpmで3分間遠心分離にかけ、上澄液を別の試験管に移す。沈殿を0.01M KI溶液800μlで洗い、再び6000rpmで3分間遠心分離にかける。最初の上澄液に濃アンモニア水28 μlを加えて(NHPtI全量を沈殿させ、溶液を50℃の浴中で5分間加熱する。得られた混合物を6000rpmで3分間遠心分離にかけ、上澄液を取り去り、0.1M KI溶液400μlを使って沈殿を合わせる。0.1M KI溶液に集められた(NHPtI混合物に0.4M AgNO(1.1ml)をゆっくり加えると(NHPt(HO)(NOが生成する。ここでは淡黄色の沈殿(AgI)が生成し、溶液は透明に成る。混合物を6000rpmで3分間遠心分離にかけ、上澄液を除く。残ったAgIを0.01 M NaNO溶液800μlで洗浄し、上澄液を合わせる。残留するAg+を完全に除くため、上澄液に1.0 M HCl 140μlを加え、遠心分離(3分間/6000rpm)にかけて白色の沈殿を除去する。再度1.0 M HCl 40μlを加えてAg+が残留していないか最終確認を行う。沈殿ができなければ、濃塩酸400μlを加えて溶液を50℃に5分間加熱する。溶液は透明な黄色を呈し、[195mPt]シスプラチンの黄色沈殿が生成する。ろ過して黄色沈殿を集め、冷却したエタノールとアセトン(2mL)で洗浄する。収量43.3mg(70%)。つづいて沈殿を食塩水40mLに溶解する。溶液をUV/Vis分光法によってモニターし、301nmと365nmにおける吸光度の比を計算して(5.4±0.2)生成物の純度を決定する。γ線分光測定による放射性核種の純度は>95%、そして比放射能は4.0MBq/mgであった。
【0056】
(実施例3)
195m Pt]カルボプラチンの合成
195mPt]カルボプラチンは、上記のようにして調製したPtCl262.14mgから出発し、以下に記載する変更点以外は上記と同様にして合成した。キンブル管に(NHPtIと0.1 M KIを入れ、アルミホイルで覆って、光が入るのを防ぐ。次に、シクロブタンジカルボン酸銀45mgを加え、それから水800μlを加える。混合物に光を絶って50℃で20分間超音波を照射し、6000rpmで3分間遠心分離にかける。上澄液を50mLビーカーに移し、冷却したアセトン約30mLを加える。混合物を冷蔵庫中に約5゜Cで一晩、−4゜Cで30分間放置する。生成する[195mPt]カルボプラチンの透明な結晶をろ取し真空乾燥する。収量29.45mg(33.95%)。次に、生成物を食塩水に溶解し、HPLCおよびγ線分光法によって化学的純度および放射性核種純度を確認した。最終生成物の化学的純度および放射性核種純度は>95%である。最終生成物の比放射能は>3MBq/mgである。
【0057】
(実施例4)
パイロット臨床試験
ここに記述する実施例は、放射性同位体で標識されていない白金ベース化学療法薬による応答を予想するために、放射性同位体で標識した白金ベース化学療法薬が有用であることを明らかにし、患者の治療結果に関する予後指標としての、放射性同位体で標識した化学療法薬の役割を明らかにする。
【0058】
癌の予後判定に対する195mPt−シスプラチンおよび195mPt−カルボプラチンの使用を評価するパイロット試験の一部として、2名の患者に実施例2の記載に従って調製した195mPt−シスプラチンを注射した。
【0059】
患者1は食道癌の患者で、縦隔洞部位に大きな病変が1つあり、そして肝臓には大きな転移が見られる。F−18−DG画像診断によって両病変の存在を確認した。患者に195mPt−シスプラチン(100MBq; 比放射能4.2MBq/mgシスプラチン)を注射し、5日間にわたって画像観察した。この患者は、放射性同位体で標識したシスプラチンが両病変にほとんど取り込まれないことが分かった。この患者には、シスプラチンによる通常の化学療法と放射線照射を併用した。2か月後、治療に対して応答の証拠は認められなかった。
【0060】
患者2は食道癌を患っている。CTから縦隔洞に大きな病変が確認された。患者に195mPt−シスプラチン(50MBq; 比放射能3.6MBq/mgシスプラチン)を注射し、3日間にわたって画像観察した。画像観察によると縦隔洞部位に195mPt−シスプラチンの顕著な取り込みが認められた。患者にはシスプラチンによる化学療法を採用し、治療に対する応答をモニターしている。
【0061】
これら2名の患者は、195mPt−シスプラチンの取り込みに顕著な違いが見られる。このことは、シスプラチンによる化学療法に対して応答の可能性が最も高い患者を選択する場合、この195mPt−シスプラチンの潜在的な可能性を示唆している。
【0062】
非標的器官(例えば肝臓および腎臓)への取り込みと、そこからの排泄をモニターするのために、放射性同位体で標識した白金ベース化学療法薬を投与後に得られる画像を使用することもできる。各人に対するシスプラチンの化学療法薬の適量を推定する助けとして、クリアランス速度に関する情報を使用することができる。副作用のタイプと程度とを予測する能力は、化学療法薬の過度な推定が原因で起きる不可逆な損傷を最小限にくい止める役割を果たす。
【0063】
本発明の利点は、合成時間がシスプラチンで約1.5時間、カルボプラチンで1.75時間に短縮され、収率と信頼性が高まり(50%以上)、合成に失敗するリスクが軽減される(約1%未満と推定される)ことにある。
【0064】
当業者にとって明白と思われる変更や改変は、本発明の範囲に入るものと見なされる。本発明は上記の個々の実施例に限定されるものでないことは了解されよう。

Claims (10)

  1. 放射性白金で標識した化学療法薬の合成法において、
    a)金属ハロゲン化物を、放射性標識体がPtの放射性同位体である放射性同位体で標識したハロゲン化白金に変換する工程と、
    b)放射性同位体で標識したハロゲン化白金から放射性白金で標識した化学療法薬を合成する工程とから成る合成法。
  2. 放射性白金で標識した化学療法薬が、式(I)および(II)、
    Figure 0004954417
    (式中、各Aはそれぞれ独立に、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシおよびカルボキシラートから選択されるか、または2個の配位子Aが共同して二座配位子を形成し、各Bは同じであってもよいし、異なっていてもよく、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシラート、カルバマートおよび炭酸エステルから選択され、ZおよびXはそれぞれ独立に、NH、環式アミン、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびアラルキルアミノであるか、ZおよびXが共同してHN−Q−NHであり、Qはアルキレン、シクロアルキル、アリールおよびアラルキルから選択される二価の基である)で表される化合物から選択される請求項1に記載の方法。
  3. 前記の放射性白金で標識した化学療法薬が、式Iで表され、式中のX、ZおよびAは請求項2で定義される配位子である請求項2に記載の方法。
  4. 各Aが同じ配位子であり、かつクロロであるか、2つの配位子Aが共同してシクロブタン−1,1−ジカルボキシラートまたはスルファートを形成する、請求項2に記載の方法。
  5. 前記白金化学療法薬が、シスプラチンまたはカルボプラチンである請求項1に記載の方法。
  6. 前記の放射性同位体で標識したハロゲン化白金が放射性同位体で標識したハロゲン化白金(II)である請求項1に記載の方法。
  7. 前記の放射性同位体で標識したハロゲン化白金(II)が放射性同位体で標識したPtClである請求項6に記載の方法。
  8. 化学療法薬としてのシスプラチンまたはカルボプラチンの合成法において、
    a)金属ハロゲン化物を、放射性標識体がPtの放射性同位体である放射性同位体で標識したPtClに変換する工程と、
    b)放射性同位体で標識したPtClからシスプラチンまたはカルボプラチンを合成する工程と、から成るシスプラチンまたはカルボプラチンの合成法。
  9. 病気の診断、予後判定、治療または治療効果の評価のため薬剤を調製する方法であって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の放射性白金で標識した化学療法薬の合成法の各工程を備えてなることを特徴とする薬剤の調製方法
  10. 前記病気が癌である、請求項9に記載の薬剤の調製方法
JP2001568956A 2000-03-23 2001-03-23 放射性白金で標識した化学療法薬の合成法および用途 Expired - Fee Related JP4954417B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU6411 1989-09-15
AUPQ6411A AUPQ641100A0 (en) 2000-03-23 2000-03-23 Methods of synthesis and use of radiolabelled platinum chemotherapeutic ag ents
AUPQ6411 2000-03-23
PCT/AU2001/000320 WO2001070755A1 (en) 2000-03-23 2001-03-23 Methods of synthesis and use of radiolabelled platinum chemotherapeutic agents

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003528108A JP2003528108A (ja) 2003-09-24
JP4954417B2 true JP4954417B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=3820508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001568956A Expired - Fee Related JP4954417B2 (ja) 2000-03-23 2001-03-23 放射性白金で標識した化学療法薬の合成法および用途

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7108845B2 (ja)
EP (1) EP1282631B1 (ja)
JP (1) JP4954417B2 (ja)
AT (1) ATE406919T1 (ja)
AU (2) AUPQ641100A0 (ja)
DE (1) DE60135646D1 (ja)
ES (1) ES2313949T3 (ja)
WO (1) WO2001070755A1 (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030082102A1 (en) * 2001-06-25 2003-05-01 Court Wayne S. Radioactive platinum complexes for cancer treatment
US6751280B2 (en) 2002-08-12 2004-06-15 Ut-Battelle, Llc Method of preparing high specific activity platinum-195m
CZ296459B6 (cs) * 2004-09-14 2006-03-15 Pliva-Lachema A. S. Perorální farmaceutická kompozice pro cílený transport komplexu platiny do kolorektální oblasti, zpusob její prípravy a tato kompozice pro pouzití jako lécivo
US7526058B2 (en) * 2004-12-03 2009-04-28 General Electric Company Rod assembly for nuclear reactors
US8953731B2 (en) 2004-12-03 2015-02-10 General Electric Company Method of producing isotopes in power nuclear reactors
US9202598B2 (en) * 2007-11-28 2015-12-01 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Fail-free fuel bundle assembly
US9362009B2 (en) * 2007-11-28 2016-06-07 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Cross-section reducing isotope system
US20090135989A1 (en) * 2007-11-28 2009-05-28 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Segmented fuel rod bundle designs using fixed spacer plates
US8842800B2 (en) * 2007-11-28 2014-09-23 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Fuel rod designs using internal spacer element and methods of using the same
US20090135990A1 (en) * 2007-11-28 2009-05-28 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Placement of target rods in BWR bundle
US8437443B2 (en) 2008-02-21 2013-05-07 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Apparatuses and methods for production of radioisotopes in nuclear reactor instrumentation tubes
US8712000B2 (en) 2007-12-13 2014-04-29 Global Nuclear Fuel—Americas, LLC Tranverse in-core probe monitoring and calibration device for nuclear power plants, and method thereof
US8885791B2 (en) 2007-12-18 2014-11-11 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Fuel rods having irradiation target end pieces
US8180014B2 (en) 2007-12-20 2012-05-15 Global Nuclear Fuel-Americas, Llc Tiered tie plates and fuel bundles using the same
US7970095B2 (en) 2008-04-03 2011-06-28 GE - Hitachi Nuclear Energy Americas LLC Radioisotope production structures, fuel assemblies having the same, and methods of using the same
US8050377B2 (en) 2008-05-01 2011-11-01 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Irradiation target retention systems, fuel assemblies having the same, and methods of using the same
US8270555B2 (en) * 2008-05-01 2012-09-18 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Systems and methods for storage and processing of radioisotopes
US7781637B2 (en) * 2008-07-30 2010-08-24 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Segmented waste rods for handling nuclear waste and methods of using and fabricating the same
US8699651B2 (en) 2009-04-15 2014-04-15 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Method and system for simultaneous irradiation and elution capsule
US9165691B2 (en) * 2009-04-17 2015-10-20 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Burnable poison materials and apparatuses for nuclear reactors and methods of using the same
US8366088B2 (en) * 2009-07-10 2013-02-05 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Brachytherapy and radiography target holding device
US9431138B2 (en) * 2009-07-10 2016-08-30 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas, Llc Method of generating specified activities within a target holding device
US8638899B2 (en) * 2009-07-15 2014-01-28 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Methods and apparatuses for producing isotopes in nuclear fuel assembly water rods
US9183959B2 (en) * 2009-08-25 2015-11-10 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Cable driven isotope delivery system
US9773577B2 (en) * 2009-08-25 2017-09-26 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Irradiation targets for isotope delivery systems
US8488733B2 (en) 2009-08-25 2013-07-16 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Irradiation target retention assemblies for isotope delivery systems
US8542789B2 (en) * 2010-03-05 2013-09-24 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Irradiation target positioning devices and methods of using the same
US9899107B2 (en) 2010-09-10 2018-02-20 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Rod assembly for nuclear reactors
CA2986136A1 (en) 2015-05-18 2016-11-24 Syn-Nat Products Enterprise LLC A pharmaceutical co-crystal and use thereof
EP3297636B1 (en) 2015-06-19 2021-02-17 Syn-Nat Products Enterprise LLC Pharmaceutical composition of carboplatin based co-crystals and use thereof
CN108697093A (zh) 2015-06-19 2018-10-23 新纳特产品公司 含卡铂的组合物及其用途
CN116854745A (zh) 2015-06-25 2023-10-10 新纳特产品公司 药物共晶组合物及其用途
EP3386997B1 (en) 2015-12-09 2021-06-30 Medizinische Universität Wien Monomaleimide-functionalized platinum compounds for cancer therapy

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5562925A (en) * 1970-04-20 1996-10-08 Research Corporation Tech. Inc. Anti-tumor method
US4177263A (en) * 1972-02-28 1979-12-04 Research Corporation Anti-animal tumor method
US4339437A (en) * 1976-12-27 1982-07-13 Research Corporation Anti-tumor method
DE2845371A1 (de) * 1977-10-19 1979-04-26 Johnson Matthey Co Ltd Platinkomplexverbindung, pharmazeutische stoffzusammensetzung mit einer solchen verbindung und deren anwendung
US4310515A (en) * 1978-05-30 1982-01-12 Bristol-Myers Company Pharmaceutical compositions of cisplatin
US4302446A (en) * 1979-10-02 1981-11-24 Bristol-Myers Company Pharmaceutical compositions
US4451447A (en) * 1980-03-31 1984-05-29 Bristol-Myers Company Pharmaceutical formulations
CA1162479A (en) 1980-03-31 1984-02-21 Murray A. Kaplan Pharmaceutical formulations containing cisplatin
JPS6087295A (ja) * 1983-10-19 1985-05-16 Nippon Kayaku Co Ltd 新規白金錯体
US4562275A (en) * 1984-03-23 1985-12-31 Bristol-Myers Co. Antitumor platinum complexes
GB8416048D0 (en) * 1984-06-22 1984-07-25 Johnson Matthey Plc Anti-tumour compounds of platinum
ES8801168A1 (es) * 1984-11-02 1987-02-16 Johnson Matthey Plc Procedimiento para la obtencion de un compuesto de platino para utilizar en quimioterapia del cancer.
US4739087A (en) * 1985-01-10 1988-04-19 Bristol-Myers Company Antineoplastic platinum complexes
CA1275922C (en) * 1985-11-28 1990-11-06 Harunobu Amagase Treatment of cancer
ES2036553T3 (es) * 1986-10-07 1993-06-01 Boehringer Mannheim Italia S.P.A. Composiciones farmaceuticas que tienen actividad antineoplastica.
JPH0714865B2 (ja) * 1986-10-28 1995-02-22 武田薬品工業株式会社 リポソ−ム製剤およびその製造法
US4943428A (en) * 1987-07-10 1990-07-24 Wright State University Stimulation of serotonin-1A receptors in mammals to alleviate motion sickness and emesis induced by chemical agents
JPH01156990A (ja) * 1987-09-26 1989-06-20 Ajinomoto Co Inc 新規白金錯体及びその用途
US5072011A (en) * 1988-02-02 1991-12-10 Johnson Matthey, Inc. Pt(IV) complexes
US5244919A (en) * 1988-02-02 1993-09-14 Johnson Matthey, Inc. Pt(IV) complexes as anti-tumor agents
GB8806224D0 (en) * 1988-03-16 1988-04-13 Johnson Matthey Plc Platinum chemotherapeutic product
GB8810173D0 (en) * 1988-04-29 1988-06-02 Norsk Hydro As Pharmaceutical compositions with anti-cancer activity & method for treatment of cancer
DE3827974A1 (de) * 1988-08-18 1990-02-22 Boehringer Mannheim Gmbh Kombinationspraeparate von proteinkinase-c-inhibitoren mit lipiden, lipid-analoga, cytostatica oder inhibitoren von phospholipasen
US5434256A (en) * 1988-11-22 1995-07-18 Board Of Regents, The University Of Texas System Diamine platinum complexes as antitumor agents
US5393909A (en) * 1988-11-22 1995-02-28 Board Of Regents, The University Of Texas System Diamine platinum complexes as antitumor agents
US4946689A (en) * 1988-11-23 1990-08-07 Bristol-Myers Company Concentrated, stabilized cis-diamminedinitratoplatinum solutions for conversion to cisplatin
NL8901433A (nl) * 1989-06-06 1991-01-02 Pharmachemie Bv Carboplatinpreparaat.
US5143713A (en) * 1990-05-30 1992-09-01 Board Of Regents, The University Of Texas System 99m Tc labeled liposomes
US5158760A (en) * 1990-05-30 1992-10-27 Board Of Regents, The University Of Texas System 99m TC labeled liposomes
US5272056A (en) * 1991-01-03 1993-12-21 The Research Foundation Of State University Of New York Modification of DNA and oligonucleotides using metal complexes of polyaza ligands
US5434046A (en) * 1991-03-01 1995-07-18 The Regents Of The University Of California Diagnostic assay based on cis-plain drug resistance gene
GB9105037D0 (en) * 1991-03-09 1991-04-24 Johnson Matthey Plc Improvements in chemical compounds
JPH07501058A (ja) * 1991-11-08 1995-02-02 キュレイターズ オブ ザ ユニヴァーシティー オブ ミズーリー 治療または診断用の放射性薬品の像形成剤の設計における潜在的な使用のための新規な多官能リガンド
US5696131A (en) * 1993-01-22 1997-12-09 Xenova Limited Treatment of cancers
US5455270A (en) * 1993-08-11 1995-10-03 Bristol-Myers Squibb Co. Stabilized solutions of platinum(II) antitumor agents
US5484612A (en) * 1993-09-22 1996-01-16 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Method of treating a mammal having a solid tumor susceptible to treatment with cisplatin
US5635493A (en) * 1993-12-01 1997-06-03 Marine Polymer Technologies, Inc. Methods and compositions for poly-β-1-4-N-acetylglucosamine chemotherapeutics
GB9502799D0 (en) * 1995-02-14 1995-04-05 Johnson Matthey Plc Improvements in platinum complexes
WO1996026949A1 (fr) * 1995-02-28 1996-09-06 Debiopharm Sa Nouveaux complexes de platine (iv), leur procede de production et agents cancerostatiques les contenant
US6074626A (en) * 1998-03-20 2000-06-13 Molecular Radiation Management, Inc. Radioactive cisplatin in the treatment of cancer

Also Published As

Publication number Publication date
ATE406919T1 (de) 2008-09-15
US7108845B2 (en) 2006-09-19
ES2313949T3 (es) 2009-03-16
JP2003528108A (ja) 2003-09-24
EP1282631A1 (en) 2003-02-12
US20030103896A1 (en) 2003-06-05
AU3902401A (en) 2001-10-03
EP1282631A4 (en) 2005-02-09
DE60135646D1 (de) 2008-10-16
EP1282631B1 (en) 2008-09-03
WO2001070755A1 (en) 2001-09-27
AUPQ641100A0 (en) 2000-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4954417B2 (ja) 放射性白金で標識した化学療法薬の合成法および用途
Grubmüller et al. 64Cu-PSMA-617 PET/CT imaging of prostate adenocarcinoma: first in-human studies
CN112851637B (zh) 一种psma抑制剂、化合物及其制备方法与用途
Kabalka et al. The use of positron emission tomography to develop boron neutron capture therapy treatment plans for metastatic malignant melanoma
Das et al. Formulation, preclinical evaluation, and preliminary clinical investigation of an in-house freeze-dried EDTMP kit suitable for the preparation of 177Lu-EDTMP
Petriev et al. 18 F-FDG and Other Labeled Glucose Derivatives for Use in Radionuclide Diagnosis of Oncological Diseases
Hodolic et al. Safety and tolerability of 68 Ga-NT-20.3, a radiopharmaceutical for targeting neurotensin receptors, in patients with pancreatic ductal adenocarcinoma: the first in-human use
KR100691745B1 (ko) 테크네튬-99m이 표지된 유기 게르마늄 화합물나노콜로이드, 이의 제조방법 및 용도
US6503477B1 (en) Radiopharmaceutical compositions
US11167048B2 (en) Dual targeting ligand for cancer diagnosis and treatment
US7427389B2 (en) Diagnostic agents for positron emission imaging using radiolabeled halogenated xanthenes
CN105744960A (zh) 包括铜放射性同位素的抗癌药物
AU2001239024B2 (en) Methods of synthesis and use of radiolabelled platinum chemotherapeutic agents
AU2001239024A1 (en) Methods of synthesis and use of radiolabelled platinum chemotherapeutic agents
O'Brien et al. Managing a high-specific-activity Iobenguane therapy clinic: from operations to reimbursement
EP3747874B1 (en) Sodium saccharin having conjugated ligand, derivatives thereof and process for the preparation thereof
KR102190674B1 (ko) 리간드 화합물이 결합된 사카린 나트륨, 그 유도체 및 그 제조방법
JPH09176179A (ja) グルコースまたはマンノース誘導体、および該誘導体を含有する放射性診断剤
Brown Novel Dissymmetric Copper Bis (thiosemicarbazone) Complexes for Medical Diagnostic Imaging by Positron Emission Tomography.
Areberg et al. Uptake and retention of {sup 191} Pt in patients undergoing therapy with cisplatin
JP2024124308A (ja) 放射性同位体標識診療薬剤
Yang et al. Automated sulfur-[18 F] fluoride exchange radiolabelling of a prostate specific membrane antigen (PSMA) targeted ligand using the GE FASTlab™ cassette-based platform
US4970061A (en) Therapy agents, methods of preparation, and methods of use
AU2021405127A1 (en) Radiolabelled alpha-v beta-3 and/or alpha-v beta-5 integrins antagonist for use as theragnostic agent
CN117120100A (zh) 前列腺癌的诊断方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110803

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4954417

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees