JP4954115B2 - タッチパネル装置 - Google Patents

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本発明は、方形状の平面において、タッチペン等のタッチによりタッチされた点の該平面における座標値を検出するタッチパネル装置に関する。
今日の社会では、パソコン等の多くの電子機器が利用されている。これらの電子機器は一般に、何らかの情報処理を行うことを目的としているものが多い。このような電子機器における情報処理に対しては、情報の入力や表示が不可欠である。そのため、情報を入力するためのキーボード等の入力装置と、入力された情報、或いは、処理された情報を表示する表示装置が、必要不可欠の装置として、これらの電子機器に備えられている。
最近では、この情報の入力を、迅速、且つ、容易に行う目的で、液晶表示装置等の画面上に、タッチパネル装置を装着した表示入力装置が利用されている。この表示入力装置では、タッチパネル装置において、タッチペン等によりタッチされた点の画面上における座標値を検出することにより、タッチペン等のタッチにより描画された線等の画像を認識して、液晶表示装置等の画面上に表示することができる。
このような表示入力装置に用いられるタッチパネル装置の原理は、種々存在するが、光学式タッチパネル装置もその1つである。光学式タッチパネル装置は、一般的には、方形状の平面の横方向及び縦方向の辺に、複数の投光器と受光器とを相互に対面するように配列して構成されている。
この投光器には、一般的に発光ダイオード(LED)が用いられ、受光器には、一般的にフォトトランジスタ(PHT)が用いられる。又、光学式タッチパネル装置では、タッチペン等のタッチにより投光器から受光器へ投光される光の遮光を、受光器が検出することにより、タッチされた点の画面上における座標値を検出する仕組である。
即ち、従来例における光学式タッチパネル装置は、方形状の平面の相対向する2辺のいずれか一方に設けられた複数の投光器、及び、該投光器と対面して上記2辺の他方に設けられた複数の受光器が、方形状の平面の横方向及び縦方向の各辺に沿って等ピッチ間隔で1列に配列されて、形成されている。
そして、投光器から受光器への投光に対するタッチペン等のタッチによる遮光を、受光器が検出する遮光検出が、受光器の配列順に従って連続して行われる遮光検出スキャニングにより、タッチペン等のタッチにより描画された画像の認識が、行われる。
ところで、タッチパネル装置では、一般に、画像認識における分解能の小さいほうが、タッチペン等のタッチにより描画された画像をより正確に認識することができる。この点、光学式タッチパネル装置の場合、上記の分解能は、方形状の平面の横方向及び縦方向に配列された投光器及び受光器の配列ピッチによって定まり、この配列ピッチが短い方が、分解能を小さくすることができる。
しかし、この配列ピッチは、使用される投光器及び受光器のサイズ以下にすることは、通常困難である。そこで、投光器及び受光器の配列を工夫することで、光学式タッチパネル装置の分解能を小さくする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、光学式タッチパネル装置に関するもので、この光学式タッチパネル装置では、投光器及び受光器を、それぞれ、方形状の平面の横方向及び縦方向に沿って等ピッチ間隔で、内側と外側とに2列に配列する。そして、内側の列の配列における個別の配置位置を、外側の列の配列における個別の配置位置から半ピッチずらす構成を採用している。
即ち、この構成では、方形状の平面の横方向及び縦方向において、相対向する一方の辺には、該辺に沿って、投光器の配列が、外側と内側の2本、形成されると共に、相対向する他方の辺には、該辺に沿って、受光器の配列が、外側と内側の2本、形成される。
この場合、一方の辺の外側の列に配置された投光器は、他方の辺の外側の列に配置された受光器と対応し、一方の辺の内側の列に配置された投光器は、他方の辺の内側の列に配置された受光器と対応する。
特許文献1に記載の光学式タッチパネル装置では、上記のような構成を採用することで、内側と外側とに2列に配列された投光器及び受光器を用いることにより、投光器及び受光器の配列ピッチを、投光器及び受光器のサイズの半分になるようにしている。このようにすることで、光学式タッチパネル装置における分解能の向上を図っている。
特開2004−30003号公報
しかし、特許文献1に記載の光学式タッチパネル装置では、上述したように、方形状の平面の横方向及び縦方向において、相対向する一方の辺には、該辺に沿って、投光器の配列が、外側と内側の2本、形成されると共に、相対向する他方の辺には、該辺に沿って、受光器の配列が、外側と内側の2本、形成される。
従って、この光学式タッチパネル装置では、投光器及び受光器を配列するのに、上記の従来例の光学式タッチパネル装置におけるような、投光器及び受光器をそれぞれ1列のみ配列する場合に比べて、平面上に配列するための広いエリアが必要である。そのため、光学式タッチパネル装置の外形寸法が同じであるとすると、タッチペン等によるタッチ可能なエリアが、従来例の光学式タッチパネル装置におけるような1列のみ配列されている場合よりも狭くなるという問題があった。
又、特許文献1に記載の光学式タッチパネル装置では、方形状の平面の横方向及び縦方向において、相対向する一方の辺における2列の投光器の配列のそれぞれの上記平面からの高さは同じであると共に、相対向する他方の辺における2列の受光器の配列のそれぞれの上記平面からの高さも同じである。
そこで、一方の辺の外側の列に配置された投光器から、他方の辺の外側の列に配置された受光器へ投光する動作と、一方の辺の内側の列に配置された投光器から、他方の辺の内側の列に配置された受光器へ対応する投光する動作とを同時に行おうとすると、外側の列に配置された投光器の光が、内側の列に配置された受光器に受光されるおそれがあると共に、内側の列に配置された投光器の光が、外側の列に配置された受光器に受光されるおそれがある。
そのため、一方の辺の外側の列に配置された投光器から、他方の辺の外側の列に配置された受光器へ投光する動作と、一方の辺の内側の列に配置された投光器から、他方の辺の内側の列に配置された受光器へ対応する投光する動作とを同時に行うことはできない。
それ故、上述した遮光検出スキャニングを、外側の列に配置された投光器及び受光器による遮光検出スキャニングと、内側の列に配置された投光器及び受光器による遮光検出スキャニングとに分けて独立させ、これらを並行して行わせることはできない。そのため、タッチパネル装置における遮光検出スキャニング速度の向上を図ることができないという問題があった。
そこで、この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、タッチペン等によるタッチ可能なエリアが、狭くなることを防止できると共に、遮光検出スキャニング速度の向上を図ることが可能なタッチパネル装置を提供しようとするものである。
本発明のタッチパネル装置は、方形状のエリアにおける相対向する2辺の一方の辺に設けられた投光器、及び、該投光器と対面する他方の辺に設けられた受光器を備えている。このタッチパネル装置では、受光器は、投光器から該受光器へ投光される光の遮光の有無を検出する遮光検出を行う。
又、上記のタッチパネル装置では、複数の投光器、及び、複数の受光器は、上記の辺に沿って等ピッチ間隔で配列されており、受光器による遮光検出が受光器毎に連続して行われる遮光検出スキャニングの結果に基づいて、上記のエリアにおける光の遮光位置の座標値が検出される。
上記の遮光は、一般には、タッチペン等のポインティング手段により行われる。このポインティング手段としての上記のタッチペンは、点や、直線、或いは、曲線で構成される図形や文字等を方形状のエリア表面に描画するために、該平面の表面に先端をタッチさせながら、該平面上を移動させて使用される。従って、このポインティング手段としては、上記のタッチペン以外に、一般的な鉛筆やボールペン等も使用可能であり、さらには、人間の指も、上記のポインティング手段に含めることができる。
上記のタッチパネル装置では、複数の投光器、及び、複数の受光器は、下層と上層の2層に重ねて配列され、上層の配列における個別の配置位置は、下層の配列における個別の配置位置から半ピッチずれて配置される。
又、上記のタッチパネル装置は、一方の辺に配列されている受光器が用いられる遮光検出スキャニングと、対向する他方の辺に配列されている受光器が用いられる遮光検出スキャニングとは、同時に並行して行われることを特徴としている。この構成によると、遮光検出スキャニング速度の向上を図ることができる。
上記のタッチパネル装置は、このタッチパネル装置を上方から見た場合、方形状のエリアにおいて、相対向する一方の辺及び他方の辺共に、下層の列と上層の列とが重なっている列が1列のみ形成されている。
そこで、上記のタッチパネル装置における投光器及び受光器を配列するのに必要なエリアは、投光器及び受光器が、それぞれ1列のみしか形成されていない従来例のタッチパネル装置と同じである。
従って、タッチペン等によるタッチ可能なエリアとして、投光器及び受光器が、それぞれ1列のみしか配列されていない従来例のタッチパネル装置と、同じ広さのエリアを確保することができる。
又、方形状のエリアにおいて、下層の列に配置された投光器と上層の列に配置された投光器では、上記エリア表面からの高さが異なっていると共に、下層の列に配置された受光器と上層の列に配置された受光器では、上記エリア表面からの高さが異なっている。
上記のタッチパネル装置において、投光器は、下層または上層のうちいずれか一方の層に配列され、受光器は、下層または上層のうちいずれか他方の層に配列され、一方の辺に配置された受光器は、対向する他方の辺に設けられた投光器と異なる層に配置され、対面する投光器から投光される光の有無を検出して遮光検出を行う。
このようにすることにより、一方の辺に配列されている投光器の投光方向と、対向する他方の辺に配列されている投光器の投光方向とが、反対となるので、一方の辺に配列されている投光器の投光が、該投光器と対面している以外の受光器で受光されたり、或いは、他方の辺に配列されている投光器の投光が、該投光器と対面している以外の受光器で受光されたりするような誤動作を、防止することができる。
本発明によれば、タッチパネル装置は、複数の投光器、及び、複数の受光器が、下層と上層の2層に重ねて配列されると共に、上層の配列における個別の配置位置は、下層の配列における個別の配置位置から半ピッチずれている。そのため、上記のタッチパネル装置を上方から見た場合、方形状のエリアにおいて、相対向する一方の辺及び他方の辺共に、下層の列と上層の列とが重なっている列が1列のみ形成されている。
そこで、上記のタッチパネル装置における投光器及び受光器を配列するのに必要なエリアは、投光器及び受光器が、それぞれ1列のみしか形成されていない従来例のタッチパネル装置と同じである。
従って、タッチペン等によるタッチ可能なエリアとして、投光器及び受光器が、それぞれ1列のみしか配列されていない従来例のタッチパネル装置と、同じ広さのエリアを確保することができる。
記のタッチパネル装置では、一方の辺に配列されている受光器が用いられる遮光検出スキャニングと、他方の辺に配列されている受光器が用いられる遮光検出スキャニングとを、同時に並行して行う。そのため、遮光検出スキャニング速度の向上を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態におけるタッチパネル装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態におけるタッチパネル装置は、一般に、液晶表示装置等と組み合わせて表示入力装置として、用いられる。そこで、このようなタッチパネル装置と液晶表示装置とを組み合わせて構成された表示入力装置を用いて、本実施の形態におけるタッチパネル装置の説明を行う。
図1は、本実施の形態におけるタッチパネル装置1を、液晶表示装置2の表示面2a上に装着して構成された表示入力装置3の外観図である。又、図2は、この表示入力装置3の構成を示したブロック図である。
表示入力装置3を構成するタッチパネル装置1及び液晶表示装置2は、共に、USB回路を備えており、双方が、USBケーブル5を介して外部装置4に接続されて使用される。外部装置4は、パソコン本体等の電子装置であり、タッチパネル装置1から入力された情報は、外部装置4に取り込まれた後、液晶表示装置2へ出力されて表示される。
液晶表示装置2の表示面2aは、図1に示すように、左右方向(X軸方向と称する)が上下方向(Y軸方向と称する)よりも長い長方形状をしており、上述したように、この表示面2a上に、タッチパネル装置1が装着されている。このタッチパネル装置1は、上辺1a、下辺1b、左辺1c、及び、右辺1dで構成された枠状をしており、図2に示すように、投受光基板部10と制御部20とで構成されている。
次に、タッチパネル装置1の投受光基板部10について説明する。図3は、投受光基板部10の外観図、図4は、その部分拡大斜視図、図5は、その断面図、そして、図6はそのブロック図である。
投受光基板部10は、図3に示すように、2枚の細長い基板を上下2層に重ねて構成された細長いブロックを長手方向に並べて、液晶表示装置2の表示面2aの周りを取り囲むように配置して構成され、タッチパネル装置1の上辺1a、下辺1b、左辺1c、及び、右辺1dの内側に組み込まれている。
上記の細長い基板は、16個の発光ダイオード7を、等ピッチ間隔で1列に配列して装着したLED基板と、16個のフォトトランジスタ8を、等ピッチ間隔で1列に配列して装着したPHT基板とである。
これらのLED基板は、具体的には、4枚のX軸1層目LED基板11、4枚のX軸2層目LED基板13、3枚のY軸1層目LED基板15、及び、3枚のY軸2層目LED基板17である。又、PHT基板は、具体的には、4枚のX軸1層目PHT基板12、4枚のX軸2層目PHT基板14、3枚のY軸1層目PHT基板16、及び、3枚のY軸2層目PHT基板18である。
これらの基板が、図3〜図5に示すように、上下2層に積み重ねられて、液晶表示装置2の表示面2aの周りを取り囲むように配置されている。上記の基板の名称に1層目が含まれるものは1層目、即ち、下層に、そして、上記の基板の名称に2層目が含まれるものは2層目、即ち、上層に、それぞれ配置される。
即ち、投受光基板部10の上辺1aには、1層目に、4枚のX軸1層目LED基板11、2層目に、4枚のX軸2層目PHT基板14が配置されている。又、投受光基板部10の下辺1bには、1層目に、4枚のX軸1層目PHT基板12、2層目に、4枚のX軸2層目LED基板13が配置されている。
同様に、投受光基板部10の左辺1cには、1層目に、3枚のY軸1層目LED基板15、2層目に、3枚のY軸2層目PHT基板18が配置されている。又、投受光基板部10の右辺1dには、1層目に、3枚のY軸1層目PHT基板16、2層目に、3枚のY軸2層目LED基板17が配置されている。
又、図4に示すように、2層目に配置される基板の発光ダイオード7、又は、フォトトランジスタ8の位置は、1層目に配置される基板の発光ダイオード7、又は、フォトトランジスタ8の位置から半ピッチずれている。
上記のタッチパネル装置1では、上記の発光ダイオード7とフォトトランジスタ8とは、次のような関係にある。即ち、上記の発光ダイオード7は、液晶表示装置2の長方形状の表示面2aの相対向する2辺のいずれか一方に設けられ、この発光ダイオード7と対面するように、上記のフォトトランジスタ8は、相対向する2辺のいずれか一方に設けられる関係にある。
そこで、図4に示すように、上辺1aのX軸1層目LED基板11に装着された個々の発光ダイオード7は、下辺1bのX軸1層目PHT基板12に装着された個々のフォトトランジスタ8と、1対1で対面すると共に、下辺1bのX軸2層目LED基板13に装着された個々の発光ダイオード7は、上辺1aのX軸2層目PHT基板14に装着された個々のフォトトランジスタ8と、1対1で対面する。
又、同様にして、左辺1cのY軸1層目LED基板15に装着された個々の発光ダイオード7は、右辺1dのY軸1層目PHT基板16に装着された個々のフォトトランジスタ8と、1対1で対面すると共に、右辺1dのY軸2層目LED基板17に装着された個々の発光ダイオード7は、左辺1cのY軸2層目PHT基板18に装着された個々のフォトトランジスタ8と、1対1で対面する。
上記のタッチパネル装置1では、上記のフォトトランジスタ8により、上記の発光ダイオード7からフォトトランジスタ8へ投光される光の投光線上に位置する液晶表示装置2の表示面2a上の点において、タッチペンのタッチによる上記の投光に対する遮光の有無を検出する遮光検出が行われる。
このフォトトランジスタ8による遮光検出は、上記のフォトトランジスタ8の配列の順に従って連続して行われる。これを、遮光検出スキャニングと称する。上記のタッチパネル装置1は、この遮光検出スキャニングの結果に基づいて、タッチペンによりタッチされた液晶表示装置2の表示面2a上における点の座標値を検出する仕組みである。
そこで、投受光基板部10の上述した各基板に装着されている個々の発光ダイオード7及びフォトトランジスタ8には、アドレスが付与されている。この発光ダイオード7とフォトトランジスタ8のアドレスは、1対1で対面する発光ダイオード7のアドレスとフォトトランジスタ8のアドレスとは、同じアドレスとしている。
図7は、投受光基板部10における発光ダイオード7及びフォトトランジスタ8のアドレスを示したものである。このアドレスを、実アドレスと称する。上述したように、1対1で対面する発光ダイオード7のアドレスとフォトトランジスタ8のアドレスとは、同じアドレスであるので、図7には、上辺1a(X軸方向)と左辺1c(Y軸方向)のみが示されており、下辺1bと右辺1dとは省略されている。図7からわかるように、本実施の形態では、X軸方向と軸方向とで、それぞれ、独立したアドレスを用いている。
液晶表示装置2の表示面2aにおけるX軸方向である上辺1a、及び、下辺1bには、それぞれ、16個の発光ダイオード7又はフォトトランジスタ8が装着された基板が4枚づつ、2層に配置されているので、1対1で対面する発光ダイオード7とフォトトランジスタ8のペアが、実アドレス000〜実アドレス127の128個存在する。この実アドレスの付与は、1層目と2層目とに対して、交互になされている。
同様にして、液晶表示装置2の表示面2aにおけるY軸方向である左辺1c、及び、右辺1dには、それぞれ、16個の発光ダイオード7又はフォトトランジスタ8が装着された基板が3枚づつ、2層に配置されているので、1対1で対面する発光ダイオード7とフォトトランジスタ8のペアが、実アドレス000〜実アドレス095の96個存在する。この実アドレスの付与は、1層目と2層目とに対して、交互になされている。
上述した実アドレスに対して、投受光基板部10における発光ダイオード7及びフォトトランジスタ8のハードウエアとしてのアドレスは、実際には、図8のようになっている。
即ち、X軸方向及びY軸方向共に、1層目と2層目とは、同一のアドレスを用いており、このハードウエアとしてのアドレスを、ハードウエアアドレスと称する。上記の実アドレスは、後述するように、ハードウエアアドレスに基づいて、演算で求められる。
次に、タッチパネル装置1の制御部20について説明する。タッチパネル装置1の制御部20は、上記の遮光検出スキャニングを、制御部20におけるハードウエアとソフトウエアにより行う。図9は、制御部20のブロック図である。
制御部20は、CPU21、入力回路22a、入力回路22b、出力回路23a、出力回路23b、X軸アドレスカウンタ24a、Y軸アドレスカウンタ24b、X軸基板選択デコーダ25a、Y軸基板選択デコーダ25b、X軸基板アドレスデコーダ26a、Y軸基板アドレスデコーダ26b、X軸1層目A/D変換回路27a1、X軸2層目A/D変換回路27a2、Y軸1層目A/D変換回路27b1、Y軸2層目A/D変換回路27b2、パルス発生回路28、及び、USB回路29で構成される。
CPU21は、マイクロプロセッサで構成される。このCPU21には、メモリが含まれている。入力回路22a、及び、入力回路22bは、CPU21で処理を行うための入力信号を受ける。出力回路23a、及び、出力回路23bは、CPU21からの指令を出力する。
X軸アドレスカウンタ24aは、上述したX軸方向の発光ダイオード7及びフォトトランジスタ8のハードウエアアドレスを生成するためのカウンタである。又、及び、Y軸アドレスカウンタ24bは、上述したY軸方向の発光ダイオード7及びフォトトランジスタ8のハードウエアアドレスを生成するためのカウンタである。
X軸基板選択デコーダ25aは、X軸アドレスカウンタ24aの出力の上位4ビットから、X軸1層目LED基板11、X軸1層目PHT基板12、X軸2層目LED基板13、及び、X軸2層目PHT基板14に対して、4枚の内のいずれか1枚を選択する信号である上位アドレス信号を生成するデコーダである。
又、X軸基板アドレスデコーダ26aは、X軸アドレスカウンタ24aの出力の下位4ビットから、X軸1層目LED基板11、X軸1層目PHT基板12、X軸2層目LED基板13、及び、X軸2層目PHT基板14のそれぞれに装着されている16個の発光ダイオード7の内、いずれか1つを指定する信号である下位アドレス信号を生成するデコーダである。
同様に、Y軸基板選択デコーダ25bは、Y軸アドレスカウンタ24bの出力の上位4ビットから、Y軸1層目LED基板15、Y軸1層目PHT基板16、Y軸2層目LED基板17、及び、Y軸2層目PHT基板18に対して、4枚の内のいずれか1枚を選択する信号である上位アドレス信号を生成するデコーダである。
又、Y軸基板アドレスデコーダ26bは、Y軸アドレスカウンタ24bの出力の下位4ビットから、Y軸1層目LED基板15、Y軸1層目PHT基板16、Y軸2層目LED基板17、及び、Y軸2層目PHT基板18のそれぞれに装着されている16個の発光ダイオード7の内、いずれか1つを指定する信号である下位アドレス信号を生成するデコーダである。
X軸1層目A/D変換回路27a1は、X軸1層目PHT基板12のフォトトランジスタ8から出力されるアナログ出力を、デジタル出力に変換する回路である。同様に、X軸2層目A/D変換回路27a2、Y軸1層目A/D変換回路27b1、及び、Y軸2層目A/D変換回路27b2は、それぞれ、X軸2層目PHT基板14、Y軸1層目PHT基板16、及び、Y軸2層目PHT基板18のそれぞれのフォトトランジスタ8から出力されるアナログ出力を、デジタル出力に変換する回路である。
パルス発生回路28は、タッチパネル装置1の制御部20で必要なクロックパルス等のパルス信号を発生する回路である。このパルス発生回路28は、クロックパルス(CL)、LEDON信号(LG)、及び、PHTゲート信号(PG)を生成する。又、USB回路29は、外部装置との通信を行う回路である。
上記のパルス発生回路28が生成するクロックパルス(CL)は、X軸アドレスカウンタ24a、Y軸アドレスカウンタ24b、及び、図示されていないその他必要な回路に入力される。又、LEDON信号(LG)は、X軸1層目LED基板11、X軸2層目LED基板13、Y軸1層目LED基板15、及び、Y軸2層目LED基板17に入力される。又、PHTゲート信号(PG)は、X軸1層目PHT基板12、X軸2層目PHT基板14、Y軸1層目PHT基板16、及び、Y軸2層目PHT基板18に入力される。
図10は、上記のLEDON信号(LG)、及び、PHTゲート信号(PG)のタイミング波形を示したものである。LEDON信号(LG)は、上記の基板に装着されている発光ダイオード7を点灯する信号であり、このLEDON信号(LG)が出力されている間のみ、発光ダイオード7が点灯する。又、PHTゲート信号(PG)は、上記の基板に装着されているフォトトランジスタ8の出力を、A/D変換回路に取込むタイミングパルスである。
図10に示すように、LEDON信号(LG)は、X軸基板アドレスデコーダ26a、或いは、Y軸基板アドレスデコーダ26bから出力される下位アドレス信号の中央付近で出力される。又、PHTゲート信号(PG)は、LEDON信号(LG)の中央付近で出力される。
上記の出力回路23aからは、X軸アドレスカウンタ24aに対するリセット信号、及び、スタート信号が出力される。又、出力回路23bからは、Y軸アドレスカウンタ24bに対するリセット信号、及び、スタート信号が出力される。
又、上記の入力回路22aに対しては、X軸アドレスカウンタ24aの出力の上位4ビット及び下位4ビットと、X軸1層目A/D変換回路27a1のデジタル信号出力、及び、X軸2層目A/D変換回路27a2のデジタル信号出力が入力される。
同様に、上記の入力回路22bに対しては、Y軸アドレスカウンタ24bの出力の上位4ビット及び下位4ビットと、Y軸1層目A/D変換回路27b1のデジタル信号出力、及び、Y軸2層目A/D変換回路27b2のデジタル信号出力が入力される。
上述したように、上記のタッチパネル装置1における制御部20の遮光検出スキャニングは、制御部20におけるハードウエアとソフトウエアにより行われる。そこで、次に、このソフトウエアに基づく上記のタッチパネル装置1における制御部20の遮光検出スキャニング動作について説明する。この遮光検出スキャニング動作は、外部装置4からのタッチパネル装置1に対するスキャン開始指示から、スキャン終了指示までの間、継続して行われる。
上記の遮光検出スキャニング動作を9行うために、タッチパネル装置1の制御部20は、データ読取フラグF、及び、ソフトウエアで構成された読取カウンタCrと、1層目データメモリエリア、及び、2層目データメモリエリアとを、CPU21の内部に有するメモリに備えている。
データ読取フラグFは、A/D変換回路のデジタル信号出力を、出力回路23a、又は、出力回路23bを介してCPU21へ取込むことを許可するフラグであり、F=0では取込不許可であり、F=1で取込を許可する。
読取カウンタCrは、液晶表示装置2の表示面2aに対するX軸方向の1回分のスキャニング動作と、このX軸方向のスキャニング動作の後に続けて行われるY軸方向の1回分のスキャニング動作とが終了した時点で、インクリメントされるカウンタである。このインクリメントは、外部装置4からのタッチパネル装置1に対するスキャン開始指示から、スキャン終了指示までの間、行われる。
即ち、X軸方向のスキャニング動作と、Y軸方向のスキャニング動作とは、外部装置4からのタッチパネル装置1に対するスキャン開始指示から、スキャン終了指示までの間、繰返して行われる。
1層目データメモリエリアは、X軸1層目LED基板11、X軸1層目PHT基板12、Y軸1層目LED基板15、及び、Y軸1層目PHT基板16により行われる遮光検出スキャニング動作において、遮光が検出されたX軸、及び、Y軸の座標データを記録するエリアである。
又、2層目データメモリエリアは、X軸2層目LED基板13、X軸2層目PHT基板14、Y軸2層目LED基板17、及び、Y軸2層目PHT基板18により行われる遮光検出スキャニング動作において、遮光が検出されたX軸、及び、Y軸の座標データを記録するエリアである。
上記の1層目データメモリエリア、及び、2層目データメモリエリアは、図17に示すように、読取カウンタCrのカウント値毎に、当該カウント値におけるX軸、及び、Y軸の座標データが記録されるように、構成されている。これらの1層目データメモリエリア、及び、2層目データメモリエリアに記録されるX軸、及び、Y軸の座標データは、1個とは限られず、一方のみ、或いは、双方が複数個の場合もありうる。
図11〜図16は、タッチパネル装置1における制御部20の遮光検出スキャニング動作を示したフローチャートである。この内、図11は、タッチパネル装置1における基本動作を示したフローチャートである。尚、図11のフローチャート中、二重線で挟まれた部分、即ち、スキャン終了処理(S10)とデータ読取処理(S20)とは、同時並行処理が行われるマルチタスク処理される部分である。
図11において、まず、CPU21は、X軸アドレスカウンタ24a、及び、Y軸アドレスカウンタ24bをリセットし(S1)、データ読取フラグFをリセットして、F=0とする(S2)。そして、1層目データメモリエリア、及び、2層目データメモリエリアをクリアすると共に(S3)、読取カウンタCrをリセットして、Cr=0とする。
次に、外部装置4からのタッチパネル装置1に対するスキャン開始指示の有無をチェックし、指示が有ると、データ読取フラグFをセットしてF=1とする。そして、スキャン終了処理(S10)、及び、データ読取処理(S20)へ進む。
スキャン終了処理(S10)、及び、データ読取処理(S20)は、上述したように、マルチタスク処理される。そして、これらのスキャン終了処理(S10)、及び、データ読取処理(S20)が、共に終了した段階で、S8へ進む。
S8では、タッチパネル装置1における制御部20の遮光検出スキャニング動作の結果である1層目データメモリエリアに記録されているデータ、及び、2層目データメモリエリアに記録されているデータを、外部装置4へ送信する。そして、S8が終了すると、S1に戻って、最初から繰返す。
次に、スキャン終了処理(S10)について説明する。図12は、スキャン終了処理(S10)を示したフローチャートである。図12において、CPU21は、外部装置4からのタッチパネル装置1に対するスキャン終了指示の有無をチェックし(S11)、指示が有ると(S12)、データ読取フラグFをセットしてF=1として(S13)、スキャン終了処理(S10)を終了する。このデータ読取フラグFの状態は、データ読取処理(S20)で照会される。
次に、データ読取処理(S20)について説明する。図13、及び、図14は、データ読取処理(S20)を示したフローチャートである。図13、及び、図14において、CPU21は、データ読取フラグFをチェックする(S21)。
S21におけるチェックで、F=1でないと(S22)、即ち、F=0であると、スキャン終了指示がなされているので、データ読取処理(S20)を終了する。
S21におけるチェックで、F=1であると(S22)、次に、読取カウンタCrをインクリメントする(S23)。そして、次に、本来のデータ読取処理を行う。このデータ読取処理は、最初に、X軸に関するデータ読取処理(S24〜S31)を行い、次に、Y軸に関するデータ読取処理(S32〜S39)を行う。
まず、X軸に関するデータ読取処理を行う。最初に、ハードウエアで構成されているX軸アドレスカウンタ24aをスタートさせる(S24)。すると、上述したように、制御部20において、X軸上位アドレス信号、及び、X軸下位アドレス信号が連続して生成され、投受光基板部10に提供されることにより、遮光検出が行われる。
次に、CPU21は、PHTゲート信号(PG)のレベルが1であるか否かをチェックし(S25)、PHTゲート信号(PG)のレベルが1であると(S26)、X軸1層目A/D変換回路27a1、及び、X軸2層目A/D変換回路27a2へ、X軸1層目出力信号、及び、X軸2層目出力信号が、それぞれ取り込まれてアナログ/デジタル変換が行われているので、X軸1層目A/D変換回路27a1、及び、X軸2層目A/D変換回路27a2の出力の読取が可能である。
そこで、次に、遮光検出が行われたX軸のハードウエアアドレスを認識するために、X軸アドレスカウンタ24aの2進数8ビットの出力CXを、読取る(S27)。そして、次に、この2進数CXを、10進数NXに変換する(S28)。そして、X軸データ読取処理(S100)へ進む。
図15は、X軸データ読取処理(S100)を示したフローチャートである。図15において、このX軸データ読取処理(S100)では、最初に、X軸1層目に関する処理(S101〜S105)を行い、次に、X軸2層目に関する処理(S106〜S110)を行う。
まず、最初に、X軸1層目に関する処理を行う。即ち、CPU21は、X軸1層目A/D変換回路27a1の出力DX1を読取る(S101)。このDX1は、デジタル信号であり、制御部20のCPU21内のメモリに予め設定されている基準データと比較して、タッチペンのタッチの存在の有無を判定する(S102)。
このように、フォトトランジスタ8のアナログ出力をデジタル変換してタッチペンのタッチの存在の有無を判定するのは、個々のタッチパネル装置1における装置の大きさや使用される発光ダイオード7の出力の大きさ、フォトトランジスタ8の検知能力、或いは、タッチパネル装置1の使用される環境条件等によって、最適な基準データを設定すると共に、この基準データとの比較を、容易に行うことができるからである。
S102における判定の結果、タッチ無と判定されると(S103)、X軸1層目の処理を終了して、X軸2層目の処理(S106〜S110)に移行する。
S102における判定の結果、タッチ有と判定されると(S103)、遮光検出が行われた実アドレスであるX軸1層目座標値Mx1を演算で求める(S104)。X軸1層目座標値Mx1は、X軸1層目A/D変換回路27a1の出力DX1を2倍することにより求める(Mx1=2DX1)。そして、この実アドレスであるX軸1層目座標値Mx1を、制御部20のCPU21内のメモリに備えられている1層目データメモリエリアにおける読取カウンタCrのカウント値がCrの欄へ記録する(S105)。そして、X軸2層目の処理(S106〜S110)に移行する。
X軸2層目の処理では、上述したX軸1層目の処理と同様の処理を行う。即ち、CPU21は、X軸2層目A/D変換回路27a2の出力 X2 を読取る(S106)。このDX2は、デジタル信号であり、制御部20のCPU21内のメモリに予め設定されている基準データと比較して、タッチペンのタッチの存在の有無を判定する(S107)。
S107における判定の結果、タッチ無と判定されると(S108)、X軸2層目の処理を終了すると共に、X軸データ読取処理(S100)を終了する。
S107における判定の結果、タッチ有と判定されると(S108)、遮光検出が行われた実アドレスであるX軸2層目座標値Mx2を演算で求める(S109)。X軸2層目座標値Mx2は、X軸2層目A/D変換回路27a2の出力DX2を2倍して1プラスすることにより求める(Mx2=2DX2+1)。そして、この実アドレスであるX軸2層目座標値Mx2を、制御部20のCPU21内のメモリに備えられている2層目データメモリエリアにおける読取カウンタCrのカウント値がCrの欄へ記録する。そして、X軸データ読取処理(S100)を終了する。
X軸データ読取処理(S100)が終了すると、図13、及び、図14に示すデータ読取処理(S20)のS29へ進む。S29では、S28で求められたX軸アドレスカウンタ24aのカウント値CXを10進数に変換したNXを、予め設定され、制御部20のCPU21内のメモリに備えられているX軸アドレスカウンタ24aの上限値LXと比較する。
S29における比較で、NX=LXでないと、X軸における全てのフォトトランジスタ8による遮光検出を終了していないので、S25へ戻って、S25以下を繰返す。
S29における比較で、NX=LXであると、X軸における全てのフォトトランジスタ8による遮光検出を終了しているので、X軸アドレスカウンタ24aをリセットして、次に、Y軸に関するデータ読取処理(S32〜S39)を行う。
このY軸に関するデータ読取処理は、X軸に関するデータ読取処理(S24〜S31)と同様に行われる。まず、ハードウエアで構成されているY軸アドレスカウンタ24bをスタートさせる(S32)。すると、上述したように、制御部20において、Y軸上位アドレス信号、及び、Y軸下位アドレス信号が連続して生成され、投受光基板部10に提供されることにより、遮光検出が行われる。
次に、CPU21は、PHTゲート信号(PG)のレベルが1であるか否かをチェックし(S33)、PHTゲート信号(PG)のレベルが1であると(S34)、Y軸1層目A/D変換回路27b1、及び、Y軸2層目A/D変換回路27b2へ、Y軸1層目出力信号、及び、Y軸2層目出力信号が、それぞれ取り込まれてアナログ/デジタル変換が行われているので、Y軸1層目A/D変換回路27b1、及び、Y軸2層目A/D変換回路27b2の出力の読取が可能である。
そこで、次に、遮光検出が行われたX軸のハードウエアアドレスを認識するために、Y軸アドレスカウンタ24bの2進数8ビットの出力Cyを、読取る(S35)。そして、次に、この2進数Cyを、10進数Nyに変換する(S36)。そして、Y軸データ読取処理(S200)へ進む。
図16は、Y軸データ読取処理(S200)を示したフローチャートである。図16において、このY軸データ読取処理(S200)では、最初に、Y軸1層目に関する処理(S201〜S205)を行い、次に、Y軸2層目に関する処理(S206〜S210)を行う。
まず、最初に、Y軸1層目に関する処理を行う。即ち、CPU21は、Y軸1層目A/D変換回路27b1の出力Dy1を読取る(S201)。このDy1は、デジタル信号であり、制御部20のCPU21内のメモリに予め設定されている基準データと比較して、タッチペンのタッチの存在の有無を判定する(S202)。
S202における判定の結果、タッチ無と判定されると(S203)、Y軸1層目の処理を終了して、Y軸2層目の処理(S206〜S210)に移行する。
S202における判定の結果、タッチ有と判定されると(S203)、遮光検出が行われた実アドレスであるY軸1層目座標値My1を演算で求める(S204)。Y軸1層目座標値My1は、Y軸1層目A/D変換回路27b1の出力Dy1を2倍することにより求める(My1=2Dy1)。そして、この実アドレスであるY軸1層目座標値My1を、制御部20のCPU21内のメモリに備えられている1層目データメモリエリアにおける読取カウンタCrのカウント値がCrの欄へ記録する(S205)。そして、Y軸2層目の処理(S206〜S210)に移行する。
Y軸2層目の処理では、上述したY軸1層目の処理と同様の処理を行う。即ち、CPU21は、Y軸2層目A/D変換回路27b2の出力 y2 を読取る(S206)。このDy2は、デジタル信号であり、制御部20のCPU21内のメモリに予め設定されている基準データと比較して、タッチペンのタッチの存在の有無を判定する(S207)。
S207における判定の結果、タッチ無と判定されると(S208)、Y軸2層目の処理を終了すると共に、Y軸データ読取処理(S200)を終了する。
S207における判定の結果、タッチ有と判定されると(S208)、遮光検出が行われた実アドレスであるY軸2層目座標値My2を演算で求める(S209)。Y軸2層目座標値My2は、Y軸2層目A/D変換回路27b2の出力Dy2を2倍して1プラスすることにより求める(My2=2Dy2+1)。そして、この実アドレスであるY軸2層目座標値My2を、制御部20のCPU21内のメモリに備えられている2層目データメモリエリアにおける読取カウンタCrのカウント値がCrの欄へ記録する。そして、Y軸データ読取処理(S200)を終了する。
Y軸データ読取処理(S200)が終了すると、図13、及び、図14に示すデータ読取処理(S20)のS37へ進む。S37では、S35で求められたY軸アドレスカウンタ24bのカウント値Cyを10進数に変換したNyを、予め設定され、制御部20のCPU21内のメモリに備えられているY軸アドレスカウンタ24bの上限値Lyと比較する。
S37における比較で、Ny=Lyでないと、Y軸における全てのフォトトランジスタ8による遮光検出を終了していないので、S33へ戻って、S33以下を繰返す。
S37における比較で、Ny=Lyであると、Y軸における全てのフォトトランジスタ8による遮光検出を終了しているので、Y軸アドレスカウンタ24aをリセットして、s21へ戻り、データ読取処理(S20)を最初から行う。
図18、及び、図19は、上記のタッチパネル装置1におけるタッチペンのタッチによる描画の例を示したものである。図18は、1層目を、そして、図19は、2層目を示したものである。
上記の図18、及び、図19の例の場合、例えば、1層目データメモリエリアには、図20のようなデータが、そして、2層目データメモリエリアには、図21のようなデータが記録される。
この1層目データメモリエリア、及び、2層目データメモリエリアに記録されたデータが、USBにより、外部装置4に送信され、このデータを基にして、外部装置4が、液晶表示装置2の表示面2aに表示する画像データを形成して、液晶表示装置2に送信することにより、この画像データに基づく画像が、液晶表示装置2の表示面2aに表示される。
上記のタッチパネル装置1によれば、複数の発光ダイオード7、及び、複数のフォトトランジスタ8が、1層目と2層目の2層に重ねて配列されると共に、2層目の配列における発光ダイオード7、及び、フォトトランジスタ8の個別の配置位置は、1層目の配列における発光ダイオード7、及び、フォトトランジスタ8の個別の配置位置から半ピッチずれている。そのため、上記のタッチパネル装置1を上方から見た場合、方形状の表示面2aの横方向及び縦方向において、相対向する一方の辺及び他方の辺共に、1層目の列と2層目の列とが重なっている列が1列のみ形成されている。
そこで、上記のタッチパネル装置1における発光ダイオード7、及び、フォトトランジスタ8を配列するのに必要な表示面2a上のエリアは、発光ダイオード、及び、フォトトランジスタが、それぞれ1列のみしか形成されていない従来例のタッチパネル装置と同じである。従って、タッチペン等によるタッチ可能なエリアとして、発光ダイオード、及び、フォトトランジスタが、それぞれ1列のみしか配列されていない従来例のタッチパネル装置と、同じ広さのエリアを確保することができる。
又、方形状の表示面2aの横方向及び縦方向において、1層目の列に配置された発光ダイオード7と2層目の列に配置された発光ダイオード7では、表示面2aからの高さが異なっていると共に、1層目の列に配置されたフォトトランジスタ8と2層目の列に配置されたフォトトランジスタ8では、上記平面からの高さが異なっている。
そのため、1層目の列に配置された発光ダイオード7から、1層目の列に配置されたフォトトランジスタ8へ投光する動作と、2層目の列に配置された発光ダイオード7から、2層目の列に配置されたフォトトランジスタ8へ対応する投光する動作とを同時に行っても、1層目の列に配置された発光ダイオード7の光が、2層目の列に配置されたフォトトランジスタ8に受光されるおそれはなく、又、2層目の列に配置された発光ダイオード7の光が、1層目の列に配置されたフォトトランジスタ8に受光されるおそれもない。
従って、1層目の列に配置されたフォトトランジスタ8による遮光検出スキャニングと、2層目の列に配置されたフォトトランジスタ8による遮光検出スキャニングとを、独立させて、並行して行うことができ、遮光検出スキャニング速度の向上を図ることができる。
上記のタッチパネル装置1では、表示面2aの横方向及び縦方向の双方で、1層目に配列された発光ダイオード7は、1層目に配列されたフォトトランジスタ8と対面し、2層目に配列された発光ダイオード7は、2層目に配列されたフォトトランジスタ8と対面しているが(図5参照)、次のようにしてもよい。
即ち、表示面2aの横方向及び縦方向の双方で、相対向する2辺の双方の1層目に配列された発光ダイオード7は、相対向する反対の辺の2層目に配列されたフォトトランジスタ8と対面するようにするのである。図22は、このような場合を示したタッチパネル装置1の投受光基板部10の断面図である。
図5に示す、上述した本実施の形態におけるタッチパネル装置1の投受光基板部10の断面図のように、1層目に配列された発光ダイオード7は、1層目に配列されたフォトトランジスタ8と対面し、2層目に配列された発光ダイオード7は、2層目に配列されたフォトトランジスタ8と対面している場合、図23(a)に示すような不具合が生じることがある。
即ち、1層目に配列された発光ダイオード7と、2層目に配列された発光ダイオード7の投光軸の表示面2aからの高さが異なることから、図23(a)に示すように、実アドレス上で隣接する2個の発光ダイオード7の投光軸31,31で、傾いているタッチペン6により遮光が検出される範囲は、1個の発光ダイオード7の投光軸31による遮光検出範囲32のみとなる場合がある。この場合、タッチペン6を傾けて描画している場合に、太い線で描画しているつもりが、細い線で描画しているようにしか検知することができないことになる。
しかし、これと同じ状態で、図22に示すような場合は、表示面2aの中央付近のみという限定条件付ではあるが、図23(b)に示すように、実アドレス上で隣接する2個の発光ダイオード7の投光軸31,31で、傾いているタッチペン6により遮光が検出される範囲は、2個の発光ダイオード7の投光軸31,31による遮光検出範囲32,32となるようにすることができる。
即ち、この場合、表示面2aの中央付近では、1層目に配列された発光ダイオード7と、2層目に配列された発光ダイオード7の投光軸の表示面2aからの高さが略同じとなるので、タッチペン6を傾けて描画している場合に、太い線で描画している場合は、太い線で描画していると検知することができる。
本実施の形態におけるタッチパネル装置を用いた表示入力装置の外観図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置を用いた表示入力装置のブロック図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部の外観図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部の部分拡大斜視図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部の断面図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部のブロック図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部における発光ダイオード及びフォトトランジスタの実アドレスの説明図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部における発光ダイオード及びフォトトランジスタのハードウエアアドレスの説明図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の制御部のブロック図である。 アドレス信号、LEDON信号(LG)、及び、PHTゲート信号(PG)のタイミング波形図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の動作を示したフローチャート(その1)である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の動作を示したフローチャート(その2)である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の動作を示したフローチャート(その3)である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の動作を示したフローチャート(その4)である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の動作を示したフローチャート(その5)である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の動作を示したフローチャート(その6)である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の1層目データメモリエリア及び2層目データメモリエリアの説明図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の1層目におけるタッチペンのタッチによる描画の例を示した説明図である。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の2層目におけるタッチペンのタッチによる描画の例を示した説明図である。 図18における1層目データメモリエリアの記録内容を示したテーブルである。 図19における2層目データメモリエリアの記録内容を示したテーブルである。 本実施の形態におけるタッチパネル装置の投受光基板部の他の例の断面図である。 (a)は、図5の場合における描画状態の説明図、(b)は、図22の場合における描画状態の説明図である。
符号の説明
1 タッチパネル装置
1a 上辺
1b 下辺
1c 左辺
1d 右辺
2 液晶表示装置
2a 表示面
3 表示入力装置
4 外部装置
5 USBケーブル
6 タッチペン
7 発光ダイオード
8 フォトトランジスタ
10 投受光基板部
11 X軸1層目LED基板
12 X軸1層目PHT基板
13 X軸2層目LED基板
14 X軸2層目PHT基板
15 Y軸1層目LED基板
16 Y軸1層目PHT基板
17 Y軸2層目LED基板
18 Y軸2層目PHT基板
20 制御部
21 CPU
22a 入力回路
22b 入力回路
23a 出力回路
23b 出力回路
24a X軸アドレスカウンタ
24b Y軸アドレスカウンタ
25a X軸基板選択デコーダ
25b Y軸基板選択デコーダ
26a X軸基板アドレスデコーダ
26b Y軸基板アドレスデコーダ
27a1 X軸1層目A/D変換回路
27a2 X軸2層目A/D変換回路
27b1 Y軸1層目A/D変換回路
27b2 Y軸1層目A/D変換回路
28 パルス発生回路
29 USB回路
31 投光軸
32 遮光検出範囲

Claims (1)

  1. 方形状のエリアの辺に沿って等ピッチ間隔で配列された投光器および受光器を備えるタッチパネル装置であって、
    複数の前記投光器、及び、複数の前記受光器は、下層と上層との2層に重ねて配列され、前記上層の配列における個別の配置位置は、前記下層の配列における個別の配置位置から半ピッチずれて配置されており、
    前記投光器は、前記下層または前記上層のうちいずれか一方の層に配列され、
    前記受光器は、前記下層または前記上層のうちいずれか他方の層に配列され、
    一方の辺に配置された前記受光器は、対向する他方の辺に設けられた前記投光器と異なる層に配置され、対面する前記投光器から投光される光の有無を検出して遮光検出を行い、
    前記受光器による前記遮光検出が前記受光器毎に連続して行われる遮光検出スキャニングの結果に基づいて、前記エリアにおける前記光の遮光位置の座標値が検出されると共に、
    一方の辺に配列されている前記受光器が用いられる前記遮光検出スキャニングと、対向する他方の辺に配列されている前記受光器が用いられる前記遮光検出スキャニングとは、同時に並行して行われ
    前記上層および前記下層における座標値をそれぞれ記録すること
    を特徴とするタッチパネル装置。
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