JP4952945B2 - マイクロバブルによる活性炭の再生方法及びその装置 - Google Patents
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Description
活性炭は、大部分を炭素のほか、酸素、水素、カルシウムなどからなる多孔質の物質であり、その微細な孔に多くの物質を吸着させる性質がある。表面が非極性の性質を持つため、水のような分子量の小さい極性分子は吸着しにくく、粒状の有機物を選択的に吸着しやすい。
従来の活性炭入りフィルタは、円筒状のフィルタ容器の中心に多孔管壁の出液管を挿通し、この出液管とフィルタ容器と間に活性炭を充填した構造で、前記フィルタ容器の外周はろ紙や金網などの濾過シートで構成されており、ドライクリーニング溶剤はフィルタ容器の濾過シートから入り出液管より出て、塵埃は濾過シートにより除去され、更に色(汚れ)が活性炭により濾過される。
そこで、フィルタをモータにより軸回転させ、該フィルタの表面に付着したスラッジを、フィルタの外側に滞留している有機溶剤中に払い落とすものがある(特許文献2を参照)。
こうした従来の方法は、例えば温度環境では数百度など、いずれも大規模な処理装置や動力源を必要とするし、また、薬液による再生方法では、使用した薬液の排水処理等の問題も出てくる。
上記公知技術は、液体中に配置した本体パイプ(9)内に気体供給管(2)を配置し、本体パイプ(9)内を流れる液体の流速によって本体パイプ(9)に発生する負圧を利用し、気体供給管(2)から気体を本体パイプ(9)内に導入し、本体パイプ(9)内で気体と液体を混合し、その後本体パイプ(9)内で下流側に配置したプレート(11)に衝突させてマイクロバブルを発生させるものである。
マイクロバブルによる活性炭再生では、活性炭に極力均一にマイクロバブルをあてる必要がある。マイクロバブル発生装置の数を増やして再生する方法もあるが、本発明のように装置の数を増やさなくても旋回流を使用することで効果的にマイクロバブルをあてることができる。
本発明のマイクロバブルによる活性炭の再生方法は、マイクロバブルを含んだ水に旋回流を与え、活性炭をフィルタ容器に入れたままの状態で洗浄処理するものである。
前記マイクロバブル発生装置は、円筒体の本体パイプと、該本体パイプの円周側壁に連通した気体供給管と、該気体供給管よりも下流側で前記本体パイプの円周側壁に形成したスリット状の開口部と、前記開口部よりもさらに下流側に配置した衝突壁と、前記衝突壁の反対側の前記本体パイプ端面に連通した本体パイプ内に液体を吐出する液体吐出口とを備えているものである。
さらに、前記マイクロバブル発生装置は、前記洗浄処理槽の貯留水に旋回流を与えるように微細気泡の吹き出し方向を前記洗浄処理槽の円周方向に設定するものである。
本発明のマイクロバブルによる活性炭の再生装置は、マイクロバブルを含んだ水流に旋回を与えるため、ハードケース内の活性炭にマイクロバブルを効率よく当てることができる効果がある。
本発明のマイクロバブルによる活性炭の再生装置は、マイクロバブル発生装置に空気を自吸させるだけで、発生したマイクロバブルによる活性炭に吸着している物質の分離・除去を可能にする効果がある。
図1に、本発明のマイクロバブルによる活性炭の再生装置の概念図を示す。
本発明のマイクロバブルによる活性炭の再生装置は、水6を充填して活性炭入りフィルタ容器1を収容する円筒状の洗浄処理槽2と、該洗浄処理槽2中にフィルタ容器1を中空状に支持する支持部材3と、前記洗浄処理槽2中の貯留水6を循環させる循環ポンプ4と、該循環ポンプ4からの循環水とエアーとを混合して微細気泡を発生させるマイクロバブル発生装置5を備える。
前記マイクロバブル発生装置5は、本体パイプ7内を流れる液体の流速によって本体パイプ7に発生する負圧を利用し、気体供給管8から気体を本体パイプ7内に導入し、本体パイプ7内で気体と液体を混合し、その後本体パイプ7内で下流側に配置した衝突壁10に衝突させてマイクロバブルを発生させるものである。
前記マイクロバブル発生装置5は、前記洗浄処理槽2の貯留水6に旋回流を与えるように微細気泡の吹き出し方向を前記洗浄処理槽2の円周方向に設定する。
従来のドライクリーニング装置は、衣類を有機溶剤で洗浄する洗浄槽12と、該洗浄槽12からの有機溶剤を蓄えるベースタンク13と、前記洗浄槽12に前記ベースタンク13から有機溶剤を濾過するフィルタ装置14を備える。
有機溶剤は、ポンプ15により前記ベースタンク13から前記フィルタ装置14に送られ、前記フィルタ装置14で濾過されて前記洗浄槽12へ送られる。
前記フィルタ装置14は、図示しないが円筒状のフィルタ容器の中心に多孔管壁の出液管を挿通し、この出液管とフィルタ容器と間に活性炭を充填した構造で、前記フィルタ容器の外周はろ紙や金網などの濾過シートで構成されており、ドライクリーニング溶剤はフィルタ容器の濾過シートから入り出液管より出て、濾過シートにより有機溶剤中のスラッジ(塵埃その他の汚れ成分)を除去し、活性炭により脂肪の粒子や色素が除去される。
ドライクリーニング装置の使用済みフィルタ装置14からフィルタ容器1を取り出し、図1に示すように、該フィルタ容器1を洗浄処理槽2中に中空状に保持させた状態に保ち、循環ポンプ4を作動させて水6を循環させると共に、マイクロバブル発生装置5を作動させて微細気泡を発生させる。
発生した微細気泡は、フィルタ容器1の外周(濾過シート)から内部(活性炭)へ浸透し内周(出液管側)へ出て、循環しながら濾過シートからスラッジ(塵埃その他の汚れ成分)や活性炭から脂肪の粒子や色素を除去する。
活性炭を再生する場合、一旦取り除かれたカスが活性炭に再付着することを防ぐ必要があり、そのために、カスをマイクロバブル発生装置への循環ポンプが吸わないようにする必要がある。
カスを分離するためには、ポンプ上流側でフィルタの取り付けが一番単純であるが、フィルタの目詰まり・交換等の必要が出てくる可能性がある。
この場合の吸い込みは上部からでも下部からでも良い。もちろん(1)(2)のことは、単独でも効果はあるが、より効果的な方法としては上部の中央付近で循環ポンプの吸い込みを行うのが好ましい、このような配慮をすることにより、カスを吸い込むことはないので、フィルタレスでも問題ない。
図1のマイクロバブルによる活性炭の再生装置を使用して、マイクロバブル発生装置をSF60型、マイクロバブルで処理する時間を60分で行った。
その後、再生後の活性炭を使用し、図4に示す濾過装置を使用して使用済み有機溶剤を濾過させたところ、図5に示すように濾過後の有機溶剤の透明度が増した。
同様に、水のpHを変化させて、マイクロバブル発生装置をSF60型、マイクロバブルで処理する時間を60分で行った。
図6に示すように、ゼータ電位がpH3の場合、ζ=-11.76mV、pH7の場合、ζ=-77.19mV、pH11の場合、ζ=-95.48mVとなる。
また、図7に示す照度測定装置により、無次元照度I=IA/IO(IA:濾過後の溶剤の照度、IO:新品溶剤の照度)がpH3の場合、I=0.123、pH7の場合、I=0.361、pH11の場合、I=0.421となる。なお、活性炭自体のススがろ過後の液には残り、照度を測定する際、ボトルを振り混ぜて測定しているので、照度が低くなっている(新品の活性炭を用いてろ過しても、同様に活性炭自体のススが混ざるので、振り混ぜて測定するとその値Iは約0.5くらいである。)上澄み液のみで測定すれば、Iは0.8くらいまで回復している。
なお、図7における16は溶剤、17はLEDライト、18は照度計である。
次に、マイクロバブル発生装置を変えて、マイクロバブル発生装置をSF30型、SF60型、マイクロバブルで処理する時間を60分で行った。
図8に示すように、SF30型よりSF60型の方が、30、60、90、120分後の透明度が増す。この理由は必ずしも定かではないが、SF30型に比べSF60型の方が電位が高く、平均気泡径も小さいので、このことが再生効果に影響するものと考えられる。
さらに、水道水を新品活性炭、再生活性炭で濾過し、濾過後のpHを測定した。
活性炭でろ過した後の水のpHが変化するのは好ましくない。一方本発生装置でのマイクロバブルには水のpHを中性に近づける効果があることが確認されている。
図9に示すように、新品活性炭でろ過した場合はろ過回数が多くなるにつれて急速にpHが低下するのに対し、このマイクロバブルを使用して再生した再生活性炭でろ過した水のpHはろ過回数が多くなるにつれても変化割合を抑えることが可能となった。
2 洗浄処理槽
3 支持部材
4 循環ポンプ
5 マイクロバブル発生装置
6 水
7 本体パイプ
8 気体供給管
9 開口部
10 衝突壁
11 液体吐出口
12 洗浄槽
13 ベースタンク
14 フィルタ装置
15 ポンプ
16 溶剤
17 LEDライト
18 照度計
Claims (3)
- マイクロバブルを含んだ水に活性炭を浸漬して洗浄処理する活性炭の再生方法において、pH7以上の条件下に洗浄処理を行い、かつ、マイクロバブルの発生装置として、円筒体の本体パイプと、該本体パイプの円周側壁に連通した気体供給管と、該気体供給管よりも下流側で前記本体パイプの円周側壁に形成したスリット状の開口部と、前記開口部よりもさらに下流側に配置した衝突壁と、前記衝突壁の反対側の前記本体パイプ端面に連通した本体パイプ内に液体を吐出する液体吐出口とを備えたマイクロバブル発生装置を使用することを特徴とする、マイクロバブルによる活性炭の再生方法。
- マイクロバブルを含んだ水に旋回流を与え、活性炭を洗浄処理することを特徴とする、請求項1に記載のマイクロバブルによる活性炭の再生方法。
- 活性炭を洗浄処理することによって活性炭の電位を回復させることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブルによる活性炭の再生方法。
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