JP4952668B2 - 2周波共用無指向性アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、2周波共用で無指向性を有し、設置スペースが小さくできる2周波共用無指向性アンテナに関する。
携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)等の移動無線通信において、基地局を中心に同心円状にサービスエリアを構成するために、基地局アンテナに無指向性アンテナが使用される。
一般に、アンテナは、アンテナ自体が比較的細く形成できると、アンテナを設置するための構造物が簡素になるので好ましい。
移動無線通信は、その利用が普及すると共に、通信容量が大容量化し、通信速度が高速化している。このため1つの周波数帯では十分な通信容量・通信速度が得られなくなり、各通信業者とも第2、第3の周波数帯を割り当てられることで、通信容量・通信速度を確保している。
1つの移動無線通信に複数の周波数帯を有する場合、アンテナは周波数帯ごとに別々に構成し、これら複数のアンテナを別々の周波数帯で使用するのが好ましい。しかし、基地局の立地条件等のため複数のアンテナを設置するのが困難なことがある。このため、周波数共用アンテナのニーズが高まっている。
移動無線通信用の基地局アンテナとして以下のようなものが知られている。
複数個の同軸型ダイポール空中線素子を垂直方向に配設し、隣接する同軸型ダイポール空中線素子における外部導体を隣接する同軸型ダイポール空中線素子における内部導体と交互に接続したもの(特許文献1、2)。
複数のダイポールアンテナを縦に一列に並べてなる第1及び第2のダイポールアンテナ列を縦方向の中心線に対称に設け、共通の給電点と各ダイポールアンテナの給電点間を電気長でほぼ等しい長さの給電線で接続したもの(特許文献3)。
円筒状の反射器を挟む一対の第1ダイポールアンテナと第1ダイポールアンテナには重ならず反射器を挟む一対の第2ダイポールアンテナとを備え、第1と第2のダイポールアンテナからの放射波の周波数を異ならせたもの(特許文献4)。
2周波を給電されて低周波数帯の電波を放射するダイポールアンテナとそのダイポールアンテナとの電磁的結合により高周波数帯の電波を放射する無給電素子とでアンテナ素子を構成し、このアンテナ素子を筒状の反射器の周囲に、同一水平面上で同一円周上にn個設置したもの(特許文献5)。
第1の周波数F1に共振する第1のダイポールと第1のダイポールの前方に配置されて第2の周波数F2(F2>F1)に共振する第2のダイポールとにより単位アンテナ素子を構成し、反射板の前に複数の単位アンテナ素子を垂直方向に並べたもの(特許文献6)。
複数のダイポールアンテナを鉛直方向に配列し、共通の給電点と各ダイポールアンテナの給電点間を電気長でほぼ等しい長さの給電線で接続したもの(特許文献7、8)。
特開昭60−216606号公報 特開平6−177641号公報 特開昭62−91005号公報 特開2002−198731号公報 特開2005−117493号公報 特開2006−325255号公報 特開2003−298347号公報 特開2004−266484号公報
周波数共用アンテナのニーズに対し、特許文献1、2の同軸型ダイポール空中線素子からなるコリニアンテナは、単一周波数用のアンテナであって複数の周波数での共振を得ることは困難である。仮に、このコリニアンテナで複数の周波数での共振が可能であっても、このコリニアンテナは各同軸型ダイポール空中線素子に直列給電しているため、複数の周波数において垂直無指向性(主ビーム方向及びサイドローブ)を制御することが難しい。
特許文献4、5、6のアンテナは、反射板又は反射板と同等効果のある構造物の周りに複数のアンテナ素子を並べることで無指向性を実現しているが、特許文献1、2のコリニアンテナのような従来の無指向性アンテナに比べてアンテナの径方向のサイズが極端に大きくなる。
特許文献7、8のアンテナは、特許文献1、2のアンテナと同様に複数の周波数の電波を放射することは困難である。
以上の観点から、2周波共用で無指向性のアンテナを、従来の単一周波数用の無指向性アンテナと同等の大きさで実現することが望まれる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、2周波共用で無指向性を有し、設置スペースが小さくできる2周波共用無指向性アンテナを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、誘電体基板と、該誘電体基板の表面に設けられ、周波数F1と該周波数F1よりも高周波となる周波数F2の信号を給電され、上記周波数F1で共振するダイポールアンテナと、上記誘電体基板の表面にダイポールアンテナ平行に設けられ、該ダイポールアンテナから上記周波数F2の信号が給電され、上記周波数F2で共振する寄生素子と、を備える複数個の2周波共用アンテナ素子と、上記誘電体基板の裏面に設けられ、上記ダイポールアンテナに上記周波数F1とF2の上記信号を給電するための給電線路と、を有する2周波共用無指向性アンテナにおいて、上記複数の2周波共用アンテナ素子それぞれに含まれる上記ダイポールアンテナは、上記誘電体基板の表面に設けられた接地部に接地されると共に、上記2周波共用アンテナ素子は、上下方向に並べて設けられ、各々の隣接する2つの上記2周波共用アンテナ素子は、点対称に設けられ、隣接する2つの上記2周波共用アンテナ素子の上下方向配置間隔は、上記周波数F1における1/2波長よりも大きく、上記周波数F2における1波長未満であるものである。
上記ダイポールアンテナに給電される上記周波数F2は上記周波数F1の2倍未満であってもよい。
上記誘電体基板の裏面には、上下方向に並ぶ上記複数の2周波共用アンテナ素子のそれぞれに対して給電するための共通給電線路が設けられ、上記複数の2周波共用アンテナ素子の中間領域に上記共通給電線路から給電される信号を複数に分配する広帯域分配器が設けられ、該広帯域分配器からそれぞれの上記複数の2周波共用アンテナ素子まで分岐給電線路が配線されてもよい。
上下方向に並ぶ複数の上記2周波共用アンテナ素子に給電する複数の給電線路の少なくとも一つに、給電する上記信号の位相を遅延させる位相遅延部が付加されてもよい。
上下方向に並ぶ上記複数の2周波共用アンテナ素子の偶数番目の上記寄生素子と奇数番目の上記寄生素子との水平方向配置間隔が上記周波数F1における1/4波長未満であってもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)2周波共用で無指向性を有する。
(2)設置スペースが小さくできる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、本発明に係る2周波共用無指向性アンテナ1は、ギャップを隔ててそのギャップの上下に延びた2つの放射素子2a,3aに給電線路9aより周波数F1とF2(2F1>F2>F1)の信号を給電され周波数F1で共振するダイポールアンテナ4aと、ダイポールアンテナ4a全体の長さより短く、1つの放射素子2a(3a)の長さより長く、ダイポールアンテナ4aに近接してダイポールアンテナ4aと平行に設けられ周波数F2で共振する寄生素子5aとにより2周波共用アンテナ素子6aが構成され、このような2周波共用アンテナ素子6a,6bが上下方向に複数個並べて設置され、2周波共用アンテナ素子6a,6bは点対称の位置関係になるように配置されたものである。周波数F1とF2の関係を上記のように定めた理由は後で説明する。
本発明の2周波共用無指向性アンテナ1は、上下に長く延びた誘電体基板7の表裏面にマイクロストリップ線路等の導体線(導体パターン)を配置することで、放射素子、給電線路、寄生素子、接地部等が形成されている。ここで、説明を簡単にするため、誘電体基板7の幅方向の中間を通り上下に延びた基準線Cを仮想的に設ける。また、誘電体基板7の表面を示した図1(a)において基準線Cの左側を前、右側を後とする。誘電体基板7の裏面を示した図1(b)では左側が後、右側が前となる。以下の説明において、基準線Cと直交する方向を水平方向と言い、基準線Cに平行な方向を上下方向と言う。
図示のように、本実施形態では、2周波共用無指向性アンテナ1は、上下方向に並ぶ2個の2周波共用アンテナ素子6a,6bを有する。
下に位置する2周波共用アンテナ素子6aについて説明する。下に位置する2周波共用アンテナ素子6aでは、基準線Cを前端としこの基準線Cから後方に誘電体基板7の表面で上下及び前後に広く面積を占める接地部8が設けられている。この2周波共用アンテナ素子6aのダイポールアンテナ4aを構成する2つの放射素子2a,3aのうち下に位置する放射素子2aは、接地部8の前端である基準線Cから前方に所定長さ延びた水平枝とその水平枝の前端から下方に所定長さ延びた垂直枝とからなり、Γ字状を呈する。その上に位置する放射素子3aは、下の放射素子2aの水平枝から上下方向所定幅のギャップを隔てて基準線Cから前方に所定長さ延びた水平枝とその水平枝の前端から上方に所定長さ延びた垂直枝とからなり、L字状を呈する。
ここで、ダイポールアンテナ4aのアンテナ特性を測定して、所望のアンテナ特性が得られるように、放射素子2a,3aの水平枝の長さ及び放射素子2a,3a間のギャップは適宜調整して求められる。また、放射素子2aの垂直枝の長さと放射素子3aの垂直枝の長さと放射素子2a,3a間のギャップとを合計した長さは、ダイポールアンテナ4aから放射される周波数F1の電波のほぼ1/2波長(ほぼλF1/2)となる。
誘電体基板7の裏面では、ダイポールアンテナ4aの放射素子2a,3aに重なる水平方向位置に給電線路9aが設けられている。この放射素子2a,3aと給電線路9aとは、静電結合により電気的に接続されている。この給電線路9aは、後述する分岐給電線路12aから前方に所定長さ延びて下の放射素子2aの水平枝に重なる水平枝と、その水平枝の後端から上方に所定長さ延びて上の放射素子3aの垂直部に重なる垂直枝とからなり、左右裏返しのL字状を呈する。
寄生素子5aの上下方向の長さは、ダイポールアンテナ4a全体の長さ、つまり放射素子2aの垂直枝の長さと放射素子3aの垂直枝の長さと放射素子2a,3a間のギャップの長さを合計したものより短く、1つの放射素子2a,3aの垂直枝の長さより長く、この寄生素子5aから放射される周波数F2の電波のほぼ1/2波長(ほぼλF2/2)となる。この実施形態では、寄生素子5aの上下の中点がダイポールアンテナ4a全体の上下の中点であるギャップ間に位置する。寄生素子5aは、ダイポールアンテナ4aの前方に、ダイポールアンテナ4aに対しダイポールアンテナ4aとの電磁的結合により少なくとも周波数F2の信号をダイポールアンテナ4aから給電可能な程度に近接し、かつ、ダイポールアンテナ4aと平行に設けられる。
実際に2周波共用無指向性アンテナ1を製作する際には、ダイポールアンテナ4aに対する寄生素子5aの間隔を、広い状態から少しずつ狭くしていき、シミュレーションにより最適な間隔を決めるという、カットアンドトライを行い、ダイポールアンテナ4aに対する寄生素子5aの間隔を決定する。上記近接とは、このようにして決定した間隔のことである。
一方、上に位置する2周波共用アンテナ素子6bでは、下の2周波共用アンテナ素子6aとは反対に、基準線Cを後端とし、この基準線Cから前方に誘電体基板7の表面で上下及び前後に広く面積を占める接地部8が設けられている。この2周波共用アンテナ素子6bのダイポールアンテナ4bを構成する2つの放射素子2b,3bのうち下に位置する放射素子2bは、接地部8の後端である基準線Cから後方に所定長さ延びた水平枝とその水平枝の後端から下方に所定長さ延びた垂直枝とからなり、左右裏返しのΓ字状を呈する。その上に位置する放射素子3bは、下の放射素子2bの水平枝から上下方向所定幅のギャップを隔てて基準線Cから後方に所定長さ延びた水平枝とその水平枝の後端から上方に所定長さ延びた垂直枝とからなり、左右裏返しのL字状を呈する。
ここで、放射素子2b,3bの水平枝の長さ及び放射素子2b,3b間のギャップは、ダイポールアンテナ4bのアンテナ特性を測定して、所望のアンテナ特性が得られるように、適宜調整して求められる。また、放射素子2b及び放射素子3bの垂直枝の長さと放射素子2b,3b間のギャップとを合計した長さは、ダイポールアンテナ4bから放射される周波数F1の電波のほぼ1/2波長(ほぼλF1/2)となる。
誘電体基板7の裏面では、表面のダイポールアンテナ4bの放射素子2b,3bに重なる水平方向位置に給電線路9bが設けられている。この放射素子2b,3bと給電線路9bとは、静電結合により電気的に接続されている。この給電線路9bは、後述する位相遅延部13から前方に所定長さ延びて下の放射素子2bの水平枝に重なる水平枝とその水平枝の前端から上方に所定長さ延びて上の放射素子3bの垂直部に重なる垂直枝とからなり、L字状を呈する。
寄生素子5bの上下方向の長さは、ダイポールアンテナ4b全体の長さ、つまり放射素子2bの垂直枝の長さと放射素子3bの垂直枝の長さと放射素子2b,3b間のギャップの長さを合計したものより短く、1つの放射素子2b,3bの垂直枝の長さより長く、この寄生素子5bから放射される周波数F2の電波のほぼ1/2波長(ほぼλF2/2)となる。
この実施形態では、寄生素子5bの上下の中点がダイポールアンテナ4b全体の上下の中点であるギャップ間に位置する。寄生素子5bは、ダイポールアンテナ4bの後方に、ダイポールアンテナ4bに対しダイポールアンテナ4bとの電磁的結合により少なくとも周波数F2の信号をダイポールアンテナ4bから給電可能な程度に近接し、かつ、ダイポールアンテナ4bと平行に設けられる。
本実施形態では、上に位置する2周波共用アンテナ素子6bにおける寄生素子5bとダイポールアンテナ4bの水平方向間隔は、下の2周波共用アンテナ素子6aにおける寄生素子5aとダイポールアンテナ4aの水平方向間隔と同じである。
また、本実施形態では、寄生素子5bと寄生素子5aの長さは同じであり、ダイポールアンテナ4b全体の長さとダイポールアンテナ4a全体の長さは同じである。
以上のように、本発明に係る2周波共用無指向性アンテナ1は、上に位置する2周波共用アンテナ素子6bにおいて寄生素子5bがダイポールアンテナ4bの後方に位置するのに対し、下の2周波共用アンテナ素子6aにおいて寄生素子5aがダイポールアンテナ4aの前方に位置する。すなわち、上下方向に並ぶ2個(偶数個)の2周波共用アンテナ素子6a,6bは、点対称に配置されている。
図1(a)及び図1(b)に示した上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの上下方向配置間隔D2をダイポールアンテナ4aのギャップ中心点とダイポールアンテナ4bのギャップ中心点間の距離で定義する。上下方向配置間隔D2は、周波数F2における1波長(λF2)未満である。これは周波数F2の垂直指向性においてグレーチングローブを発生させないためである。グレーチングローブが大きいと利得が減少する。よって、上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの上下方向配置間隔D2を周波数F2における1波長未満とすることで、周波数F2の垂直指向性においてグレーチングローブを発生させないようにすることができる。
図1(a)及び図1(b)に示した誘電体基板7の水平方向の幅D1は、周波数F1における1/4波長未満とし、この2周波共用無指向性アンテナ1が内蔵されるレドーム(図示せず)の径が小さくなるようにした。また、誘電体基板7の水平方向の幅D1を上記のように定めたことにより、誘電体基板7上に設けられる上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの水平方向の配置間隔も周波数F1における1/4波長未満となる。このように、2周波共用アンテナ素子6a,6bの水平方向の配置間隔を定めることにより、基準線Cから2周波共用アンテナ素子6a,6bまでの距離を小さくすることができる。基準線Cから2周波共用アンテナ素子6a,6bまでの距離が大きくなりすぎると、2周波共用アンテナ素子6aから前方に放射される電波と2周波共用アンテナ素子6bから前方に放射される電波との間で位相差は大きくなる。また、同様に、2周波共用アンテナ素子6aから後方に放射される電波と2周波共用アンテナ素子6bから後方に放射される電波との間で位相差は大きくなる。このように放射される電波の位相差が大きくなると、周波数F1及びF2における垂直指向性においてサイドローブが大きくなるという問題がある。
よって、上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの水平方向配置間隔を周波数F1における1/4波長未満とすることで、垂直指向性においてサイドローブを大きくさせないようにすることができる。
なお、上記の放射電波の位相差を小さくするために、放射素子2a,2b,3a,3bの水平枝の長さをゼロとし、接地部8と放射素子2a,2b,3a,3bの垂直枝が共に基準線C上に位置してしまうと、放射素子2a,2b,3a,3bがアンテナとして機能しなくなる。従って、放射素子2a,2b,3a,3bの水平枝の長さは、ゼロよりも大きくすると共に、上記サイドローブ抑制のためになるべく小さくなるように設定される。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、本発明に係る2周波共用無指向性アンテナ1は、上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの両方に対して給電するための共通給電線路10が設けられている。この共通給電線路10は、マイクロストリップ線路からなり、誘電体基板7の裏面に配線される。共通給電線路10は、誘電体基板7の下方の図示しない給電点より上方に直線的に延び、上下の2周波共用アンテナ素子6a,6bの中間領域で広帯域二分配器11に接続されている。
2つの2周波共用アンテナ素子の中間領域には、図1(b)中、楕円で囲って示した広帯域二分配器11が設けられている。広帯域二分配器11は、共通給電線路10から給電される信号を二分配するものである。分配の比率は、等分配でもよいし、不等分配にして電力分配比を任意に設定できるようにしてもよい。広帯域二分配器11からそれぞれの2周波共用アンテナ素子6a,6bまでは分岐給電線路12a,12bが配線されている。
図1(a)及び図1(b)に示した上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bに給電する2つの給電線路9a,9bの少なくとも一方に、給電する信号の位相を遅延させる位相遅延部13が付加されてもよい。本実施形態にあっては、広帯域二分配器11から上の2周波共用アンテナ素子6bに至る分岐給電線路12b中に、図1(b)中、楕円で囲って示した位相遅延部13が形成されている。位相遅延部13は、分岐給電線路12bの導体パターンをジクザグ状に形成したものであり、この形状によって分岐給電線路12bの線路長を直線距離よりも長くすることで、給電経路を長く取り、2周波共用アンテナ素子6bから放射される電波の位相を遅らせることができる。
以下、本発明の2周波共用無指向性アンテナの動作を説明する。
誘電体基板7の下方の図示しない給電点に周波数F1とF2(2F1>F2>F1)の信号が給電される。給電された信号は、マイクロストリップ線路からなる共通給電線路10を介して広帯域二分配器11に伝送される。広帯域二分配器11では、不等分配も可能であるが、ここでは等分配が行われるものとする。広帯域二分配器11で等分配された給電信号は、それぞれの分岐給電線路12a,12bを経由して上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bのそれぞれに給電される。このとき、上の2周波共用アンテナ素子6bに至る分岐給電線路12bに位相遅延部13が形成されて給電線路9bに付加されているため、上の2周波共用アンテナ素子6bには給電信号が下の2周波共用アンテナ素子6aよりも遅れて到着する。
2周波共用アンテナ素子6aにおいては、給電線路9aからダイポールアンテナ4aの2つの放射素子2a,3aに信号が給電される。放射素子2a,3aに給電された信号のうち、周波数F1の信号は、これら2つの放射素子2a,3aからなるダイポールアンテナ4aにおいて励振され、ダイポールアンテナ4aから周波数F1の電波が放射される。一方、周波数F2の信号は、放射素子2a,3aから寄生素子5aに二次的に給電される。寄生素子5aに給電された信号は、寄生素子5aにおいて励振され、寄生素子5aから周波数F2の電波が放射される。
2周波共用アンテナ素子6bにおいては、前述した位相遅れの後、2周波共用アンテナ素子6aと同様に、ダイポールアンテナ4bから周波数F1の電波が放射され、寄生素子5bから周波数F2の電波が放射される。
ダイポールアンテナの水平面指向性は、理論上、無指向性である。しかし、2周波共用無指向性アンテナ1のダイポールアンテナ4a,4bでは、誘電体基板に設けられた接地部や寄生素子の影響を受けて、水平面指向性が広角ビームのようになる。
そこで、本発明では、ダイポールアンテナの水平面指向性を無指向性にするため、2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bを点対称になるように同一平面上に配置した。
特に、本発明の2周波共用無指向性アンテナ1は、2個の2周波共用アンテナ素子6a,6bによって、周波数F1及びF2におけるそれぞれの水平面指向性は無指向性となる。従って、従来の筒状の反射器の周囲に同一円周上に90度間隔で4個の2周波共用アンテナ素子を配置した立体的な2周波共用無指向性アンテナと比較して、本発明の2周波共用無指向性アンテナ1は、アンテナ素子数の削減による低コスト化と、平面的に形成されることによる省スペース化に優れている。また、本発明の2周波共用無指向性アンテナ1は、上下方向の配置間隔D2を周波数F2における1波長未満としているので、周波数F2の垂直指向性においてグレーチンローブは発生しない。
図2に、周波数F1(1.9GHz)におけるダイポールアンテナ4a,4b(単体、合成面)の水平面指向性を示す。L1は、ダイポールアンテナ4b単体での水平面指向性であり、L2は、ダイポールアンテナ4a単体での水平面指向性であり、L3は、ダイポールアンテナ4a,4bの水平面指向性の合成面である。
L1は、後方向に強い水平面指向性となる。L2は、前方向に強い水平面指向性となる。L1の水平面指向性とL2の水平面指向性を合成すると無指向性になる。
L3を見ると、周波数F1における水平面指向性がほぼ円形になっている。これより、無指向性が得られていることが分かる。
なお、周波数F2(2.5GHz)における寄生素子5a,5b(単体、合成面)の水平面指向性も図2と同じ傾向となる。
本発明の2周波共用無指向性アンテナ1において、例えば、1.9GHz帯(周波数F1)と2.5GHz帯(周波数F2)の2周波共用を考えた場合、この2周波共用無指向性アンテナ1が内蔵されるレドームの直径は40mm未満となる。この直径は、従来のPHSの基地局アンテナに採用されている無指向性アンテナが内蔵されるレドームの直径と同程度であり、設置スペースの確保が問題となることはない。
また、本発明では、上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの両方に対して給電するための共通給電線路10を設け、2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bの中間領域に共通給電線路10から給電される信号を二分配する広帯域二分配器11を設け、広帯域二分配器11からそれぞれの2周波共用アンテナ素子6a,6bまで分岐給電線路12a,12bを配線すると共に、上下方向に並ぶ2つの2周波共用アンテナ素子6a,6bに給電する2つの給電線路9a,9bの少なくとも一方に、給電する信号の位相を遅延させる位相遅延部13を付加した。これら広帯域二分配器11と位相遅延部13により、各2周波共用アンテナ素子6a,6bへの給電条件(位相、振幅など)を詳細に設定できる。これにより前方向に放射されるビームと後方向に放射されるビームの水平面指向性を調整して、より無指向性となるように調整することができる。
また、本発明では、上下方向に並ぶ複数の2周波共用アンテナ素子6a,6bの上下方向配置間隔D2を周波数F2における1波長未満とした。これにより、周波数2Fの垂直指向性面においてグレーチングローブ発生による利得減少を避けることができる。さらに、一般にダイポールアンテナの上下方向の長さは、放射する電波の波長の1/2波長になるので、2周波共用アンテナ素子の上下方向配置間隔D2は周波数F1における1/2波長より大きいことが好ましい。上下方向の配置間隔D2が周波数F1における1/2波長以下となると、2周波共用アンテナ素子6a,6bの上下方向の中間部分において、誘電体基板7の表面側に設けられる接地部8が存在せずに、誘電体基板7からなる誘電体が露出する状態になる。この場合、誘電体基板7の裏面側に設けられる共通給電線路10に対応するグランドが上記中間部分において無くなってしまうので、共通給電線路10はマイクロストリップ線路にならなくなってしまう。よって、周波数F1における波長をλF1とし周波数F2における波長をλF2とすると、
λF1/2<D2<λF2
となる。
また、上記のようにλF1/2<λF2の関係を満たすためには、F1<2F2の関係を満たす必要がある。そして、周波数F1及びF2の信号が給電されたダイポールアンテナ4a,4bから寄生素子5a,5bに二次的に周波数F2の信号が給電され、この寄生素子5a,5bから周波数F2の信号が放射されるためには、F1<F2の関係を満たす必要がある。以上より、2周波共用アンテナ素子6a,6bに給電される信号の周波数はF1<F2<2F2の関係を満たす必要がある。
本実施形態では、2周波共用アンテナ素子6a,6bのダイポールアンテナ4a,4bは、直流開放型の励振方法をとっているが、誘電体基板7の表面に形成された2周波共用アンテナ素子6a,6bと裏面に形成された給電線路9a.9bとをスルーホールを介して電気的に接続した直流短絡型でもよい。
本発明の2周波共用無指向性アンテナ1は、2周波共用で無指向性を有し、設置スペースが小さくできるので、複数の周波数帯を有する移動無線通信の基地局アンテナに好適である。例えば、第2世代携帯電話(1.5GHz帯)と第3世代携帯電話(2GHz帯)のための2周波共用無指向性アンテナ、第3世代携帯電話(1.7GHz帯)と第3世代携帯電話(2GHz帯)のための2周波共用無指向性アンテナ、PHS(1.9GHz)と次世代PHSまたはWiMAX(2.5GHz帯)のための2周波共用無指向性アンテナ、第3世代携帯電話(2GHz帯)と次世代PHSまたはWiMAX(2.5GHz帯)のための2周波共用無指向性アンテナが考えられる。
本発明の2周波共用無指向性アンテナ1は、2個の2周波共用アンテナ素子6a,6bからなる例で説明したが、3個以上の複数個の2周波共用アンテナ素子を用いる場合でも本発明を適用可能である。具体的には、3個以上の奇数個の2周波共用アンテナ素子が配置される場合も、4個以上の偶数個の2周波共用アンテナ素子が配置される場合も、2個の場合と同様に、2周波共用アンテナ素子が基準線Cの左側、右側に順番に交互に位置するよう形成すればよい。すなわち、2周波共用アンテナ素子は上下方向に並べて設けられると共に、各々の隣接する2つの2周波共用アンテナ素子は点対称に設けられるようにすればよい。また、誘電体基板の裏面に形成される広帯域分配器によって共通給電線路から給電される信号を複数に分配してから、上記複数個の2周波共用アンテナ素子にそれぞれ信号が給電されるようにする。また、このとき、複数の給電線路の少なくとも1つに位相遅延部を形成してもよい。
(a)本発明の一実施形態を示す2周波共用無指向性アンテナの誘電体基板表面から見た立面図、(b)誘電体基板裏面から見た立面図である。 本発明の2周波共用無指向性アンテナの水平面指向性特性図である。
符号の説明
1 2周波共用無指向性アンテナ
2a,3a,2b,3b 放射素子
4a,4b ダイポールアンテナ
5a,5b 寄生素子
6a,6b 2周波共用アンテナ素子
7 誘電体基板
8 接地部
9a,9b 給電線路
10 共通給電線路
11 広帯域二分配器
12a,12b 分岐給電線路
13 位相遅延部

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、
    該誘電体基板の表面に設けられ、周波数F1と該周波数F1よりも高周波となる周波数F2の信号を給電され、上記周波数F1で共振するダイポールアンテナと、上記誘電体基板の表面に上記ダイポールアンテナ平行に設けられ、該ダイポールアンテナから上記周波数F2の信号が給電され、上記周波数F2で共振する寄生素子と、を備える複数個の2周波共用アンテナ素子と、
    上記誘電体基板の裏面に設けられ、上記ダイポールアンテナに上記周波数F1とF2の上記信号を給電するための給電線路と
    有する2周波共用無指向性アンテナにおいて、
    上記複数の2周波共用アンテナ素子それぞれに含まれる上記ダイポールアンテナは、上記誘電体基板の表面に設けられた接地部に接地されると共に、上記2周波共用アンテナ素子は、上下方向に並べて設けられ、
    各々の隣接する2つの上記2周波共用アンテナ素子は、点対称に設けられ
    隣接する2つの上記2周波共用アンテナ素子の上下方向配置間隔は、上記周波数F1における1/2波長よりも大きく、上記周波数F2における1波長未満である
    ことを特徴とする2周波共用無指向性アンテナ。
  2. 上記ダイポールアンテナに給電される上記周波数F2は上記周波数F1の2倍未満であることを特徴とする請求項1記載の2周波共用無指向性アンテナ。
  3. 上記誘電体基板の裏面には、上下方向に並ぶ上記複数の2周波共用アンテナ素子のそれぞれに対して給電するための共通給電線路が設けられ、上記複数の2周波共用アンテナ素子の中間領域に上記共通給電線路から給電される信号を複数に分配する広帯域分配器が設けられ、該広帯域分配器からそれぞれの上記複数の2周波共用アンテナ素子まで分岐給電線路が配線されたことを特徴とする請求項1又は2記載の2周波共用無指向性アンテナ。
  4. 上下方向に並ぶ複数の上記2周波共用アンテナ素子に給電する複数の給電線路の少なくとも一つに、給電する上記信号の位相を遅延させる位相遅延部が付加されたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の2周波共用無指向性アンテナ。
  5. 上下方向に並ぶ上記複数の2周波共用アンテナ素子の偶数番目の上記寄生素子と奇数番目の上記寄生素子との水平方向配置間隔が上記周波数F1における1/4波長未満であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の2周波共用無指向性アンテナ。
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