JP4952456B2 - 固体電解コンデンサの実装基板への接続構造 - Google Patents

固体電解コンデンサの実装基板への接続構造 Download PDF

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Description

本発明は、過渡応答性に優れ、高周波領域までインピーダンスが低い固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの実装基板への接続構造に関する。
電子回路のデジタル化が進み、大電流・低電圧で動作するLSIなどの電源電圧安定化に対応するため、電荷供給が充分な速さでできる、過渡応答性の良いコンデンサが望まれている。
一方で高周波化が進んだLSIからの高周波電流を電源系から遮断するための、高周波低インピーダンス素子が望まれているが、従来の2端子コンデンサでは、回路への接続に金属リード端子等を介在するために配線回路長が長くなるため、ESR・ESLが大きく、過渡応答性が悪く、また、2端子コンデンサを組み合わせてノイズフィルタ回路を構成しても高周波領域までの充分な低インピーダンス化が図れない。
このような問題点を解決するために、特許文献1または特許文献2に示すように、陰極端子部と陽極端子部を、同一面上に陰極と陽極を交互に配置することで、ESRが低くなると共に、ESLが打ち消しあって低減されることで、過渡応答性を低減した固体電解コンデンサが開示されている。しかし、この特許文献1または特許文献2の技術では、従来に比べて高周波領域までの低インピーダンス化が図られるが、一定周波数以上の高周波領域ではインピーダンスが上昇する問題があった。
また、特許文献3に開示されている、分布定数型のノイズフィルタでは、伝送線路構造を用いることで、広帯域で高周波領域までの高周波電流の遮断を可能とすると共に、電極端子を実装面となる下面に配置し、陽陰極端子間を近づけることで、低ESR、低ESLを図って過渡応答性を向上している。
この過渡応答性の向上に関しては、電子回路のさらなる大電流・低電圧化が年々進むことから、特許文献3のノイズフィルタに限らず、コンデンサに対しても更なる過渡応答性の改善が求められているが、従来では、このような要求を満足するコンデンサは提案されていなかった。
特開2002-237431号公報 特開2005-142437号公報 特開2002-164760号公報
本発明は、以上のような従来の技術的課題を背景になされたものであり、その目的は、低ESR、低ESL化による過渡応答性の改善と、高周波領域までの低インピーダンス化による高周波電流の遮断を可能とした固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの実装基板への接続構造を提供することにある。
前記の目的を達成するために、請求項1の発明は、平板状の弁作用金属基体の端部に第1の陽極端子部が形成され、前記弁作用金属基体における前記第1の陽極端子部が形成された領域の残余領域に、誘電体酸化被膜、および、固体電解質と導電性部材からなる陰極電極層が順次設けられて陰極部が形成され、この陰極部をなす領域の一部に、前記弁作用金属基体と接続された第2の陽極端子部が形成された固体電解コンデンサの実装基板への接続構造であって、前記固体電解コンデンサの陽極端子部の少なくとも1つが、電源に接続可能な実装基板の電源ライン導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの電源ライン導体層に接続されていない陽極端子部の少なくとも1つが、負荷回路に接続可能な実装基板の出力電源導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの陰極電極層が、実装基板のグランド導体層に電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、平板状の弁作用金属基体に第1の陽極端子部が形成され、前記弁作用金属基体における実装基板への接続面には、誘電体酸化被膜、固体電解質および導電性部材からなる陰極電極層が順次設けられて陰極部が形成され、この陰極部をなす領域の一部に、前記弁作用金属基体と接続された第2の陽極端子部が形成され、前記弁作用金属基体における実装基板への接続面と反対側の面に、誘電体酸化被膜、固体電解質および導電性部材からなる陰極電極層を順次設けて伝送線路形成用の陰極部が設けられ、これら弁作用金属基体の両面に形成された各部材から複数の伝送線路を有するコンデンサ素子が形成された固体電解コンデンサの実装基板への接続構造であって、前記固体電解コンデンサの陽極端子部の少なくとも1つが、電源に接続可能な実装基板の電源ライン導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの電源ライン導体層に接続されていない陽極端子部の少なくとも1つが、負荷回路に接続可能な実装基板の出力電源導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの陰極電極層が、実装基板のグランド導体層に電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、平板状の弁作用金属基体に陽極端子部が形成され、前記弁作用金属基体の両面に誘電体酸化被膜、および、固体電解質と導電性部材からなる陰極電極層が順次設けられて陰極部とした伝送線路形成用コンデンサ素子が形成され、この伝送線路形成用コンデンサ素子に対して、前記請求項1または請求項2に記載のコンデンサ素子が積層され、これらのコンデンサ素子が電気的に並列に接続された固体電解コンデンサの実装基板への接続構造であって、前記固体電解コンデンサの陽極端子部の少なくとも1つが、電源に接続可能な実装基板の電源ライン導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの電源ライン導体層に接続されていない陽極端子部の少なくとも1つが、負荷回路に接続可能な実装基板の出力電源導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの陰極電極層が、実装基板のグランド導体層に電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項の発明は、前記請求項1〜3に記載の固体電解コンデンサの実装基板の接続構造において、一対の第1の陽極端子部を備え、第1の陽極端子部の一方が実装基板の電源ライン導体層に接続され、他方の第1の陽極端子部および第2の陽極端子部が出力電源導体層に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、陰極部領域に第2の陽極端子部を設けることで、配置回路長を短くすることが可能となりESRが低減すると共に、ESLが互いに打ち消しあって低減される。また、複数の陽極端子部により電荷供給経路が増えることから、過渡応答性が改善され、一方では、伝送線路構造のコンデンサが電源導体層パターンの一部となることで、広帯域で高周波領域までの高周波電流の遮断を可能としている。また、複数のコンデンサ素子を積層構造とした場合には、並列効果に伴う低インピーダンス化が可能となり、大容量化を図れる利点もある。
更に、本発明の固体電解コンデンサの実装基板への接続構造においては、電源ライン導体層と出力電源導体層は、前記固体電解コンデンサの伝送線路構造領域を通して接続されており、高周波ノイズ電流は電源系から遮断される。また、電荷供給経路数を多くした接続構造となるため、過渡応答性が良好である。
(1)第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態を図1および図2を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の固体電解コンデンサの第1実施形態を示す断面図、図2はその実装基板への接続面側から見た平面図である。
図中、符号1は、平板状の弁作用金属基体であって、その両端部には第1の陽極端子部a1,a2が形成されている。この弁作用金属基体1の下面(実装基板への接続面)における第1の陽極端子部a1,a2が形成された領域の残余領域には、誘電体酸化被膜4を形成すると共に、この誘電体酸化被膜4の表面に固体電解質5および導電性部材6からなる陰極電極層を順次設けて、陰極部d1,d2が形成されている。
前記弁作用金属基体1における陰極部d1,d2をなす領域の一部には、弁作用金属基体1と一体に形成され、その表面が陰極電極層と面位置に露出した第2の陽極端子部b1が形成されている。また、陰極部d1,d2の外周部(第2の陽極端子部b1との境界面)には、絶縁部材8が設けられている。この場合、第2の陽極端子部は、弁作用金属基体1本体と電気的に接続されていれば、弁作用金属基体1の一部を突出させて形成しても、別部材を接合して形成しても良い。
一方、前記弁作用金属基体1の上面(実装基板への接続面と反対側の面)における第1の陽極端子部a1,a2が形成された領域の残余領域には、誘電体酸化被膜14を形成すると共に、この誘電体酸化被膜14の表面に固体電解質15および導電性部材16からなる陰極電極層を順次設けて、伝送線路形成用の陰極部20が形成されている。この伝送線路形成用陰極部20の周囲は、絶縁部材18によって絶縁されている。
なお、図1および図2の実施の形態は、第1の陽極端子部a1,a2、陰極部d1,d2および第2の陽極端子部b1を、矩形状をした弁作用金属基体1の長手方向に沿って交互に形成したが、これらの形状や数、配置箇所は、図1および図2に記載のものに限定されるものではない。特に、図1および図2では、その構造を分かり易くするために、陰極部d1,d2を2箇所設けているが、陰極部の数はこれに限るものではなく、多数個設けることも可能である。
例えば、図3および図4に示すように、弁作用金属基体1の実装基板への接続面における第1の陽極端子部a1,a2が形成された領域の残余領域に誘電体酸化被膜4と陰極電極層を設けて、この残余領域内に、複数個の円形をした第2の陽極端子部b1〜bn(図4の例ではn=4)と、これに対応して近接配置された複数の陰極部d1〜dn(図4の例ではn=4)を形成することもできる。
更に、図5に示すように、第2の陽極端子部b1〜bn(図の例ではn=3)の形状を四角形として、第1の陽極端子部a1,a2が形成された領域の残余領域に形成されている誘電体酸化被膜4と陰極電極層部分の一方の縁に、一定の間隔で複数個配置することもできる。
次に、前記のような構成を有する第1実施形態の固体電解コンデンサを実装基板に接続する構成について、図6を参照して説明する。すなわち、図6において、符号51は実装基板であって、その片面に第1実施形態の固体電解コンデンサ52が実装され、反対側の面にICなどの負荷回路部品53が実装されている。
実装基板51には、電源54に接続された電源ライン導体層54a、この電源ライン導体層54aに接続されていない出力電源導体層54b、およびこれら電源ライン導体層54aと出力電源導体層54bに形成されたコンデンサ陽極端子接続部54cと負荷回路部品接続部54dが設けられている。
このコンデンサ陽極端子接続部54cは、第1実施形態の固体電解コンデンサの実装基板接続面に露出している第1の陽極端子部a1,a2と第2の陽極端子部b1〜bnの位置に合わせて設けられた複数の端子を備えている。また、負荷回路部品接続部54dは、負荷回路部品53に設けられた複数の陽極接続端子の位置に合わせて設けられた複数の端子を備えている。
同様に、実装基板51には、グランド(接地側)導体層55aが設けられ、このグランド導体層55aにもコンデンサ陰極部接続部55cと負荷回路部品接続部55dが設けられている。
このコンデンサ陰極端子接続部55cは、第1実施形態の固体電解コンデンサの実装基板接続面に露出している複数の陰極部d1〜dnの位置に合わせて設けられた複数の端子を備えている。また、負荷回路部品接続部55dは、負荷回路部品53に設けられた1つの陰極接続端子の位置に合わせて設けられた1つの端子を備えている。
次に、前記のような構成を有する第1実施形態の作用を前記図1,図6〜図9を参照して説明する。
前記図1の断面図に示すように、第1実施形態の固体電解コンデンサ52は、中心部に配置された弁作用金属基体1の両側にそれぞれ誘電体酸化被膜4と陰極電極層とが形成され、しかも、実装基板への接続面側には、複数組の第2の陽極端子部b1〜bnとこれに対応する陰極部d1〜dnが形成されている。
ここで、図1の丸で囲んだ部分を切り出すと、この部分は陽極端子部が形成されていない領域であり、弁作用金属基体1の両面(2つの主面とも呼ばれる)に対して、両面ともに誘電体酸化被膜4と陰極電極層が形成された構成となっている。この構成を伝送線路と呼び、ここを高周波電流が通るときのインピーダンスは特性インピーダンスと呼ばれる、周波数が変化しても一定値を取る特性を示す。
そのため、この固体電解コンデンサ52を、図6に示すような構成を有する電源ライン並びにグランド導体層を形成した実装基板51を介して負荷回路部品53に接続すると、その電気的な配線は、図7の配線図に示すように、負荷回路部品53に対して、複数個の伝送線路が並列に接続された状態となる。
ここで、伝送線路は、図8に示す等価回路で示され、そのインピーダンスは、低周波数領域では集中定数回路となるのに対して、これが高周波領域では、分布定数回路(伝送線路)となり、Z=(L/C)1/2と一定値を示す(図9参照)。このため、高周波領域でのインピーダンス上昇も無く、非常に良い高周波電流遮断特性を示す。
なお、図8の等価回路は、個々の伝送線路ごとの等価回路を示すものであり、回路を多数組み併設しているのは、a)低周波で流れる場合を、1組の等価回路とみて、b)高周波になったときには、波長が短くなるので相対的に線路が長く見え、多数組の等価回路をいくつも連ねたように見える分布定数回路(特性インピーダンス一定)となるためである。そのため、高周波領域で使われる本実施形態においては、図8の等価回路が各伝送線路ごとに存在することになる。
一方、電荷供給を充分な速さで行うための、過渡応答性の改善には、等価直列インダクタンス(ESL)の低減が重要である。ESL低減のポイントは次のようなことである。
(1) 電流経路(配線長)を短くすること。
(2) 電流経路を流れる電流により形成される磁場を、別の電流経路を流れる電流により形成される磁場で相殺すること。
(3) 電流経路をn個に分割して、実質的にESLを1/nとする。
これに対して、第1実施形態においては、次のような理由から、過渡応答性としては非常に良好な特性が得られる。
(a) 陽極端子部と陰極部が同一面から取り出され(下面:実装基板への接続面)ており、配線経路は短くなし得る。
(b) 陽極と陰極が近傍に交互配置されており、ESLが相殺される構造である。
(c) 電流経路が、任意に増やせる構成であり、ESL低減ができる。
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態を、その断面図である図10を参照して説明する。この第2実施形態は、前記第1実施形態に示した固体電解コンデンサ素子と並列に、別の伝送線路を構成する他の固体電解コンデンサ素子を設けたものである。なお、前記図1と同一の部分については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図10においては、第1実施形態の固体電解コンデンサを第1のコンデンサ素子61とし、この第1のコンデンサ素子61に、第2のコンデンサ素子62が積層され、電気的には並列に接続されている。
この第2のコンデンサ素子62は、中心部の弁作用金属基体63の両端部に外部に露出した陽極端子部63a,63bが設けられていると共に、弁作用金属基体63の両面にそれぞれ誘電体酸化被膜64が形成され、この誘電体酸化被膜64の表面に固体電解質65および導電性部材66からなる陰極電極層が順次設けられている。また、この誘電体酸化被膜64や陰極電極層の周囲は、絶縁部材68によって絶縁されている。
第1と第2のコンデンサ素子61,62の陽極端子は、陽極リード69によって接続されている。また、第1と第2のコンデンサ素子61,62の陰極部は、個別にグランドに落としても良いが、本実施形態では2つの素子の導電性部材16,66間が導電性の接着剤67などで接続されている。
このような構成を有する第2実施形態においては、前記第1実施形態の作用効果に加えて、第1と第2のコンデンサ素子61,62を積層したことにより、並列効果による低インピーダンス化が可能となり、また、大容量化を図れる利点がある。すなわち、第2実施形態では、図7の電気配線図においては、第1の陽極端子部a1と第2の陽極端子部b1の間に表される伝送線路回路と並列に、もう1つ伝送線路が入ることになり、インピーダンスの低い回路が並列に接続されて実質のインピーダンス値が更に下がることから、高周波電流の遮断性が向上する。
(3)他の実施形態
本発明は前記のような実施形態に限定されるものではなく、次のような他の実施形態を包含するものである。
(1) 第1実施形態では、固体電解コンデンサの両端に、それぞれ第1の陽極端子部を形成したが、第1の陽極端子部を必ずしも一対設ける必要はなく、例えば、図11(A)に示すように、第1の陽極端子部a1を固体電解コンデンサの一端のみに設けて、他の陽極端子部はいずれも陰極部に取り囲まれた第2の陽極端子部b1〜bn(図の例ではn=3)としたり、図11(B)に示すように一対の第1の陽極端子部a1,a2の少なくとも一方を弁作用金属基体1の中央部分に形成することも可能である。また、弁作用金属基体1の両端部を陰極部d1〜dnから露出させることなく、陰極部の領域に形成した複数個の第2の陽極端子部b1〜bnの1つまたは2つを第1の陽極端子部として使用し、そこに電源ライン導体層および出力電源導体層を接続することも可能である。
(2) 図12に示すように、実装基板51と、固体電解コンデンサ52および負荷回路部品53との接続構造について、前記図6に示すような出力電源導体層54bを設けないことも可能である。すなわち、出力電源導体が不要である場合や負荷回路部品側や電源側から出力電源導体を引き出す場合には、基板自体に出力電源導体層54bを設ける必要はない。
(3) 図13に示すように、図6の第1実施形態と図12の配線構成を組み合わせたように、一部のコンデンサについてのみ出力電源導体層54bを設けることもできる。
この(2) (3) に記載した変形例の場合、過渡応答性に関しては、コンデンサの電荷供給経路が同等数あることから、いずれも第1実施形態と同等の性能を示す。また、高周波電流の遮断性については、負荷側であるICの電源系が1つの場合は伝送線路部にて遮断されるので、いずれの配線でも第1実施形態と同等の性能が得られる。また、IC電源系が2つ以上(あるいは、IC自体が2つ以上)の場合でも、(2) のように各IC電源系が直接コンデンサと接続している(出力電源導体層で接続されていない)場合には、それぞれに対応するコンデンサの伝送線路部を高周波電流が通るため、より遮断性が向上すると考えられる。
本発明の固体電解コンデンサの第1実施形態の構成を示す断面図。 図1の固体電解コンデンサにおける実装基板接続面側の平面図。 本発明の第1実施形態の変形例を示す断面図。 図3の固体電解コンデンサにおける実装基板接続面側の平面図。 本発明の第1実施形態の他の変形例を示す実装基板接続面側の平面図。 本発明の第1実施形態の固体電解コンデンサの実装基板への接続構造を示す断面図。 図6の実装基板への接続構造における電気配線図。 本発明における伝送線路の等価回路を示す回路図。 伝送線路のインピーダンス特性を示すグラフ。 本発明の固体電解コンデンサの第2実施形態を示す断面図。 本発明の固体電解コンデンサにおける陽極端子部の配置を示す平面図で、(A)は第1の陽極端子部が1つのもの、(B)は第1の陽極端子部の一方が弁作用金属基体の中央部分に設けられているものを示す。 第1実施形態における配線構造の変形例を示す断面図。 第1実施形態における配線構造の他の変形例を示す断面図。
符号の説明
1…弁作用金属基体
a1,a2…第1の陽極端子部
b1〜bn…第2の陽極端子部
d1〜dn…陰極部
4,14,64…誘電体酸化被膜
5,15,65…固体電解質
6,16,66…導電性部材
8,18,68…絶縁部材
20…陰極部
51…実装基板
52…固体電解コンデンサ
53…負荷回路部品
54…電源
54a電源ライン導体層
54b…出力電源層
54c…コンデンサ陽極端子接続部
54d…負荷回路部品接続部
55a…グランド(接地側)導体層
55c…コンデンサ陰極端子接続部
55d…負荷回路部品接続部
61…第1のコンデンサ素子
62…第2のコンデンサ素子

Claims (4)

  1. 平板状の弁作用金属基体の端部に第1の陽極端子部が形成され、
    前記弁作用金属基体における前記第1の陽極端子部が形成された領域の残余領域に、誘電体酸化被膜、および、固体電解質と導電性部材からなる陰極電極層が順次設けられて陰極部が形成され、
    この陰極部をなす領域の一部に、前記弁作用金属基体と接続された第2の陽極端子部が形成された固体電解コンデンサの実装基板への接続構造であって、
    前記固体電解コンデンサの陽極端子部の少なくとも1つが、電源に接続可能な実装基板の電源ライン導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの電源ライン導体層に接続されていない陽極端子部の少なくとも1つが、負荷回路に接続可能な実装基板の出力電源導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの陰極電極層が、実装基板のグランド導体層に電気的に接続されていることを特徴とする固体電解コンデンサの実装基板への接続構造。
  2. 平板状の弁作用金属基体に第1の陽極端子部が形成され、
    前記弁作用金属基体における実装基板への接続面には、誘電体酸化被膜、固体電解質および導電性部材からなる陰極電極層が順次設けられて陰極部が形成され、
    この陰極部をなす領域の一部に、前記弁作用金属基体と接続された第2の陽極端子部が形成され、
    前記弁作用金属基体における実装基板への接続面と反対側の面に、誘電体酸化被膜、固体電解質および導電性部材からなる陰極電極層を順次設けて伝送線路形成用の陰極部が設けられ、
    これら弁作用金属基体の両面に形成された各部材から複数の伝送線路を有するコンデンサ素子が形成された固体電解コンデンサの実装基板への接続構造であって、
    前記固体電解コンデンサの陽極端子部の少なくとも1つが、電源に接続可能な実装基板の電源ライン導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの電源ライン導体層に接続されていない陽極端子部の少なくとも1つが、負荷回路に接続可能な実装基板の出力電源導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの陰極電極層が、実装基板のグランド導体層に電気的に接続されていることを特徴とする固体電解コンデンサの実装基板への接続構造。
  3. 平板状の弁作用金属基体に陽極端子部が形成され、前記弁作用金属基体の両面に誘電体酸化被膜、および、固体電解質と導電性部材からなる陰極電極層が順次設けられて陰極部とした伝送線路形成用コンデンサ素子が形成され、
    この伝送線路形成用コンデンサ素子に対して、前記請求項1または請求項2に記載のコンデンサ素子が積層され、
    これらのコンデンサ素子が電気的に並列に接続された固体電解コンデンサの実装基板への接続構造であって、
    前記固体電解コンデンサの陽極端子部の少なくとも1つが、電源に接続可能な実装基板の電源ライン導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの電源ライン導体層に接続されていない陽極端子部の少なくとも1つが、負荷回路に接続可能な実装基板の出力電源導体層に電気的に接続され、前記固体電解コンデンサの陰極電極層が、実装基板のグランド導体層に電気的に接続されていることを特徴とする固体電解コンデンサの実装基板への接続構造。
  4. 一対の第1の陽極端子部を備え、
    第1の陽極端子部の一方が実装基板の電源ライン導体層に接続され、他方の第1の陽極端子部および第2の陽極端子部が出力電源導体層に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固体電解コンデンサの実装基板への接続構造。
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