JP4952197B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
従来、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を用いたプリンタや複写機等の画像形成装置の現像器において、現像剤を現像領域に搬送する現像ロールの端部からの現像剤漏れを防止するための種々の現像剤漏れ防止手段を搭載した現像器がある。
現像器の第1例として、現像ロールの軸方向両端部において、現像ロールを包囲して現像剤の漏れを防止するサイドシールが設けられた現像器がある(例えば、特許文献1参照)。
第1例の現像器は、内部にマグネットを有する現像ロールの両端部のみに、その周方向に沿って現像ロールとの間に間隙を有して配設され、現像剤もれを防止する磁性板を備えている。
現像器の第2例として、現像ロールの両端部に磁性部材を配置し、現像ロールとの間に密な磁気ブラシを形成して、現像剤の漏れを防止する現像器がある(例えば、特許文献2参照)。
この現像器では、現像ロールの周面に沿って環状磁石が設けられており、環状磁石の内側表面はS極に、外側表面はN極に着磁されている。環状磁石と現像ロール表面との間の空隙部では磁気ブラシが形成され、空隙に進入する現像剤をシールする。
特開平11−44997 第2505883号
本発明は、現像剤を収容した筐体から現像剤が漏れ出すことを防止する現像装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る現像装置は、現像剤を収容する筐体と、前記筐体の中に固定され、周方向に複数の磁極が配置されると共に同極の磁極が隣り合う現像剤剥離領域が設けられたマグネットロールと、前記マグネットロールへ回転自在に外挿され、前記筐体から一部露出して、外周面に吸着した前記現像剤で静電潜像を現像する現像ロールと、前記マグネットロールの端部より外側で且つ前記現像ロールの外周面と所定の隙間を空けて対向し、前記マグネットロールを軸方向から見たとき、前記マグネットロールの磁極と半径方向で対向する位置に同極の磁極が着磁されると共に前記軸方向に沿って同極の磁極が配置され、前記現像剤剥離領域に存在する複数の磁束密度のピークを前記同極の磁極で覆うように着磁されたシール部材と、前記筐体において、前記軸方向に沿って前記マグネットロールの端部又は該端部よりも内側で、且つ前記同極の磁極のうち前記現像ロールの回転方向下流側の磁極と対向する位置に設けられ、前記現像ロールの外周面に沿って前記現像ロールと所定距離離間した磁性板と、を備えたことを特徴としている。
本発明の請求項2に係る現像装置は、前記半径方向において、前記現像ロールの外周面と前記磁性板との間隔が、前記現像ロールの外周面と前記シール部材との間隔よりも狭いことを特徴としている。
本発明の請求項3に係る現像装置は、前記同極の極性がS極であることを特徴としている。
本発明の請求項4に係る現像装置は、前記マグネットロールにおける前記同極の極性の間には空隙部が設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像装置を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明は、マグネットロールの磁極とシール部材の磁極が同極性で互いに反発するので、現像剤の穂立ち方向が現像ロール端部よりも内側に向かう方向となり、現像剤が筐体から漏れ出すことを防止できる。また、現像剤剥離領域におけるマグネットロールの複数の磁束密度のピークを、同極性のシール部材の1つの磁極で覆うので、現像剤の穂立ち方向が現像ロール端部よりも内側に向かう方向となり、現像剤剥離領域に存在する現像剤の漏れを防止できる。さらに、マグネットロールの磁極から出た磁力線が磁性板に集中し、現像ロールと磁性板との間に磁気ブラシを形成するので、輸送中に筐体に振動や衝撃が与えられても現像剤の漏れを防止できる。加えて、現像剤をマグネットロールの軸方向内側にとどめることができるので、現像ロールの端部から外方向への現像剤の漏れを防止できる。
請求項2の発明は、輸送時又は設置時の衝撃によって現像剤が筐体の側壁から外側にこぼれることが抑制される。
請求項3の発明は、現像剤を現像ロールの表面に滞留させることができる。
請求項4の発明は、現像ロール表面の現像剤が現像ロール表面から剥離し易くなる
請求項5の発明は、現像剤の漏れを防止できるので、現像剤過多による画像汚れを防止できる。
本発明の現像装置及び画像形成装置の実施形態を図面に基づき説明する。
図1には、画像形成装置としてのプリンタ10が示されている。
プリンタ10において、筐体12に光走査装置54が固定されており、光走査装置54に隣接する位置に、光走査装置54及びプリンタ各部の動作を制御する制御ユニット50が設けられている。
光走査装置54は、光源から出射された光ビームを回転多面鏡(ポリゴンミラー)で走査し、反射ミラー等の複数の光学部品で反射して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び ブラック(K)の各トナーに対応した光ビーム60Y、60M、60C、60Kを出射するようになっている。
光ビーム60Y、60M、60C、60Kは、それぞれ対応する各感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kに導かれる。
プリンタ10の下方側には、記録用紙Pを収納する用紙トレイ14が設けられている。用紙トレイ14の上方には、記録用紙Pの先端部位置を調整する一対のレジストローラ16が設けられている。
プリンタ10の中央部には、画像形成ユニット18が設けられている。画像形成ユニット18は、前述の4つの感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kを備えており、これらが上下一列に並んでいる。
感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの回転方向上流側には、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの表面を帯電する帯電ローラ22Y、22M、22C、22Kが設けられている。
また、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの回転方向下流側には、Y、M、C、Kの各トナーをそれぞれ感光体20Y、20M、20C、20K上に現像する現像器24Y、24M、24C、24Kが設けられている。
一方、感光体ドラム20Y、20Mには第1中間転写体26が接触し、感光体ドラム20C、20Kには第2中間転写体28が接触している。そして、第1中間転写体26、第2中間転写体28には第3中間転写体30が接触している。
第3中間転写体30と対向する位置には、転写ロール32が設けられている。転写ロール32と第3中間転写体30との間を記録用紙Pが搬送され、第3中間転写体30上のトナー画像を記録用紙Pに転写させる。
記録用紙Pが搬送される用紙搬送路34の下流には、定着装置36が設けられている。定着装置36は、加圧ローラ38と加熱ローラ40を有しており、記録用紙Pを加熱・加圧してトナー画像を記録用紙P上に定着させる。
トナー画像が定着された記録用紙Pは、用紙搬送ローラ42でトレイ44に排出される。
ここで、プリンタ10の画像形成について説明する。
画像形成が開始されると、各感光体ドラム20Y〜20Kの表面が帯電ローラ22Y〜22Kによって一様に帯電される。
光走査装置54から出力画像に対応した光ビーム60Y〜60Kが、帯電後の感光体ドラム20Y〜20Kの表面に照射され、感光体ドラム20Y〜20K上に各色分解画像に応じた静電潜像が形成される。
この静電潜像に対して、現像装置24Y〜24Kが選択的に各色、すなわちY〜Kのトナーを付与し、感光体ドラム20Y〜20K上にY〜K色のトナー画像が形成される。
その後、マゼンタ用の感光体ドラム20Mから第1中間転写体26にマゼンタのトナー画像が一次転写される。また、イエロー用の感光体ドラム20Yから第1中間転写体26にイエローのトナー画像が一次転写され、第1中間転写体26上で前記マゼンタのトナー画像に重ね合わされる。
一方、同様にブラック用の感光体ドラム20Kから第2中間転写体28にブラックのトナー画像が一次転写される。また、シアン用の感光体ドラム20Cから第2中間転写体28にシアンのトナー画像が一次転写され、第2中間転写体28上で前記ブラックのトナー画像に重ね合わされる。
第1中間転写体26へ一次転写されたマゼンタとイエローのトナー画像は、第3中間転写体30へ二次転写される。一方、第2中間転写体28へ一次転写されたブラックとシアンのトナー画像も、第3中間転写体30へ二次転写される。
ここで先に二次転写されているマゼンタ 、イエローのトナー画像と、シアンおよびブラックのトナー画像とが重ね合わされ、カラー(3色)とブラックのフルカラートナー画像が第3中間転写体30上に形成される。
二次転写されたフルカラートナー画像は、第3中間転写体30と転写ロール32との間のニップ部に達する。そのタイミングに同期して、レジストロール16から記録用紙Pが当該ニップ部分に搬送され、記録用紙P上にフルカラートナー画像が三次転写(最終転写)される。
この記録用紙Pは、その後、定着装置36に送られ、加圧ロール38と加熱ロール40とのニップ部分を通過する。その際、加圧ロール38と加熱ロール40とから与えられる熱と圧力との作用により、フルカラートナー画像が記録用紙Pに定着する。定着後、記録用紙Pはトレイ44に排出され、記録用紙Pへのフルカラー画像形成が終了する。
次に、現像装置24Y〜24Kについて説明する。
なお、現像装置24Y、24M、24C、24Kは、同一形状であるので、以後の説明では現像装置24として説明をする。
図2aは、現像装置24の外観の一部を示したものであり、図2bは、図2aの現像ロール70の端部位置におけるハウジング74の内部形状を示したものである。また、図3は、図2bの断面AA’を上から見た平面図である。
図2及び図3に示すように、現像装置24は、ハウジング74と、現像ロール70と、攪拌部材80とを備えている。
ハウジング74は、樹脂製で、ハウジング74の図示しない内部領域にトナー及びキャリアからなる2成分の現像剤が収容されている。
現像ロール70は、中空円筒状でアルミニウム等の非磁性金属製の現像スリーブ96を有し、現像スリーブ96の端部から外側方向に向けて支軸102が突設されている。
支軸102は、中空円筒形状となっており、穴部105が形成されている。また、支軸102には、ボールベアリング等からなる軸受84が外挿され、軸受84がハウジング74の側壁82の外側に接着剤等で固定されることにより、現像ロール70が支軸102を中心として回転可能となっている。なお、支軸102の端部には、図示しないEリングが嵌合されており、現像ロール70が軸方向に移動するのを規制している。
現像スリーブ96の内部には、円筒状で現像スリーブ96の内径よりも小さい外径を有し、且つ軸方向の長さが現像スリーブ96よりも短いマグネットロール100が設けられている。
これにより、現像スリーブ96とマグネットロール100の軸方向端部の間には、中空部104が形成される。
マグネットロール100には、着磁によって、周方向に異なる複数の磁極(N極、S極)が形成されている。
また、マグネットロール100は、中心部にシャフト98が挿通され固定されている。シャフト98は、支軸102の穴部105を貫通しており、軸受84の外側にネジ等により固定された支持プレート106の係合穴107と、シャフト98の端部とが係合することにより、マグネットロール100がハウジング74に対して固定されている。
これにより、現像ロール70が回転しても、マグネットロール100は回転しない。
現像ロール70の表面は、ハウジング74に形成された開口部94から一部が露出するようになっており、これにより、前述の感光体ドラム20に現像剤を供給可能となっている。
また、ハウジング74の上部は、樹脂製のカバー72によって覆われている。
現像ロール70の軸方向両端部の位置で、且つ現像ロール70と周方向で対向するハウジング74の位置には、所定の磁極で着磁されたマグネットシール76が接着により固定されている。
マグネットシール76と、現像ロール70表面との隙間の幅は、長さがG1となるように配置されている。
マグネットシール76に隣接する位置で、且つマグネットロール100の軸方向と略直交する方向に広がるハウジング74の側壁88には、磁性板78が接着により固定されている。
磁性板78は、鉄系の磁性材料で構成されており、磁性板78の端面と、現像ロール70表面との隙間の幅は、長さがG2となるように配置されている。
攪拌部材80は、4方向に板状の羽部を備え、ハウジング74に回転可能に支持されるとともに、図示しない駆動源による駆動回転によって、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を攪拌する。
次に、現像装置24における磁極、磁力線、及び現像剤の分布状態について詳細に説明する。
図4、図5、及び図6に示すように、マグネットロール100は、円周方向に沿ってN1、S2、S3、N2、S4、N3、S1となるように各磁極が配置されており、磁極S2と磁極S3との間には、マグネットの無い空隙部92が設けられている。
図4に示すように、マグネットシール76は、マグネットロール100の磁極と対向して3つの領域A、B、Cに分けて異なる磁極で着磁されている。
領域Aでは、マグネットロール100と対向する内面側がN極となっており、ハウジング74と接する外面側がS極となっている。これにより、領域Aにおける磁力線は、図6aのM1のように分布している。
領域Bでは、マグネットロール100と対向する内面側がS極となっており、ハウジング74と接する外面側がN極となっている。これにより、領域Bにおける磁力線は、図6aのM2のように分布している。
領域Cでは、マグネットロール100と対向する内面側がN極となっており、ハウジング74と接する外面側がS極となっている。これにより、領域Cにおける磁力線は、図6aのM3のように分布している。
ここで、図6bに示すように、マグネットシール76の貼り付け領域全体をLとしたとき、領域A及び領域Cに相当するLA及びLCの範囲では、マグネットロール100表面の磁極は主にN極で、マグネットシール76の磁極はN極となっている。
一方、領域Bに相当するLBの範囲では、マグネットロール100表面の磁極はS極で、マグネットシール76の磁極はS極となっている。
つまり、領域A〜領域Cにおいて対向しているマグネットロール100とマグネットシール76との磁極は、いずれも同極性となっている。
ここで、領域Bは、同極性の磁極S2と磁極S3とが隣り合う領域であり、また、前述の空隙92が存在することにより、現像スリーブ96表面の現像剤Tが現像スリーブ92表面から剥離し易くなっている。このため、領域Bは、現像剤剥離領域となっている。
また、領域Bは、マグネットロール100の磁極S2、磁極S3の磁束密度のピーク(Ps2、Ps3)を、同極性のマグネットシールのS極で覆うように着磁されている。
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。
なお、ここでは、マグネットシール76と磁性板78の作用について、それぞれ個別に説明する。
まず、マグネットシール76の作用について説明する。
図7及び図8は、図5の領域Eの部分を、シャフト98と直交する矢印X方向から見たものである。図7は、本発明の実施形態との比較例として、マグネットロール100の磁極と、マグネットシール76の表面の磁極とが異なる極性の場合を示している。
図7aに示すように、マグネットロール100とマグネットシール76との間には、マグネットロール100の表面のN極からマグネットシール76の表面のS極に向かう磁力線M5と、マグネットシール76の裏面のN極から表面のS極に向かう磁力線M4が存在する。
ここで、現像スリーブ96の表面に現像剤Tが付着しているとき、マグネットロール100の端部位置にある現像剤Tは、前述の磁力線M5によってマグネットシール76の表面S極に引っ張られ、図7bに示すように、マグネットシール76の表面S極に現像剤Tの一部が付着及び堆積する。
このため、現像ロール70が回転を続けると、堆積した現像剤Tがハウジング74の開口部94(図5参照)からこぼれ出すことになる。
現像剤Tが開口部94からこぼれ、例えば、感光体ドラム20Y〜20Kの表面に付着すると、感光体ドラム20Y〜20Kに現像されたトナーの一部が、感光体ドラム20Y〜20K表面に付着した現像剤Tに引かれ、画像の一部にドット抜け等が発生する。
一方、本発明の実施形態では、図8に示すように、マグネットロール100の磁極と、マグネットシール76の表面の磁極は同じ極性となっている。
図8aに示すように、マグネットロール100とマグネットシール76との間には、マグネットロール100の略中央に存在する図示しないN極から、マグネットロール100の表面のS極に向かう磁力線M7と、マグネットシール76の裏面のN極から表面のS極に向かう磁力線M6が存在する。
ここで、現像スリーブ96の表面に現像剤Tが付着しているとき、マグネットロール100の端部位置にある現像剤Tは、前述の磁力線M7及びM6の作用によってマグネットロール100の表面S極に引っ張られ、図8bに示すように、現像スリーブ96の表面に滞留する。
このため、現像ロール70が回転を続けても、マグネットシール76に堆積する現像剤Tはほとんど無いので、ハウジング74の開口部94(図5参照)から現像剤Tがこぼれ出すことはない。
次に、磁性板78の作用について説明する。
図9及び図10は、図5の領域Fの部分を、シャフト98と直交する矢印Y方向から見たものである。図9は、本発明の実施形態との比較例として、磁性板78を用いない場合を示している。
図9aに示すように、マグネットロール100の表面のN極から、端部の側面に向かって磁力線M8が存在する。
ここで、現像スリーブ96の表面に現像剤Tが付着しているとき、マグネットロール100の端部位置にある現像剤Tは、前述の磁力線M8によってマグネットロール100の端部よりも軸方向外側に向かって引かれる。
これにより、図9bに示すように、現像スリーブ96表面で、且つマグネットロール100の端部よりも軸方向外側の位置に、現像剤Tの一部がはみ出し、付着及び堆積する。
このため、現像ロール70が回転を続けると、堆積した現像剤Tは、一部が前述の開口部94(図5参照)からこぼれることになる。
また、例えば、現像装置24の輸送時又は設置時に、現像装置24に衝撃力が加えられたとき、現像スリーブ96表面において軸方向外側に移動する現像剤Tを規制する手段が無いので、ハウジング74の側壁82(図2b参照)から外側に現像剤Tがこぼれることもある。
一方、本発明の実施形態では、図10に示すように、鉄等の金属からなる磁性板78が、マグネットロール100の軸方向において、マグネットロール100の端部と同一の位置、又は内側の位置になるように配置されている。
図10aに示すように、マグネットロール100の表面のN極から端部の側面に向かう磁力線は、磁性板78があるため磁性板78に向かい、磁力線はM9のようになる。
ここで、現像スリーブ96の表面に現像剤Tが付着しているとき、マグネットロール100の端部位置にある現像剤Tは、前述の磁力線M9によってマグネットロール100と磁性板78との間で滞留され、図10bに示すように、マグネットロール100の軸方向外側に向けて広がることがなくなる。
このため、現像剤Tは、ハウジング74の開口部94(図5参照)からこぼれることがなくなり、また、輸送時又は設置時の衝撃によって、ハウジング74の側壁82(図2b参照)から外側にこぼれることがなくなる。
次に、現像剤Tのこぼれ状態について、本発明の実施形態と従来例とを比較した結果について説明する。
図12〜図14は、いずれも従来の現像装置を示している。
図12の現像装置では、現像ロール150は、現像スリーブ153、マグネットロール152、及びシャフト154で構成されている。
ここで、マグネットシール156の表面がN極、S極の規則ピッチで着磁されているので、マグネットロール152の磁極の極性と、マグネットシール156の表面の磁極の極性とが異なる領域において、マグネットシール156表面に現像剤Tが付着し、開口部157から現像剤Tがこぼれる。
また、磁性板160により、現像剤Tの一部は、マグネットロール152のシャフト154の軸方向外側への移動が規制されている。
図13の現像装置では、マグネットシール162の表面がS極のみで着磁されているので、マグネットロール152の磁極の極性と、マグネットシール162の表面の磁極の極性とが異なる領域、特にマグネットシール162の両端部において、マグネットシール162表面に現像剤Tが付着しやすく、開口部159から現像剤Tがこぼれる。
また、磁性板160により、現像剤Tの一部は、マグネットロール152のシャフト154の軸方向外側への移動が規制されている。
図14の現像装置では、マグネットシール164の表面がN極のみで着磁されているので、マグネットロール152の磁極の極性と、マグネットシール164の表面の磁極の極性とが異なる領域、特にマグネットシール164の中央部において、マグネットシール164表面に現像剤Tが付着しやすい。
一方、開口部161では、マグネットロール152の磁極の極性と、マグネットシール164の磁極の極性が同じであるため、現像剤Tがこぼれにくくなっている。
ここで、本発明の実施形態に係る現像装置24と、図12〜図14の従来の現像装置とについて、現像剤Tのこぼれ状態を比較したところ、図11のようなグラフが得られた。
図11のグラフは、横軸が用紙Pの走行枚数(kpv=1000枚が1単位)であり、縦軸が現像装置の開口部から現像剤Tがこぼれる状態を、視覚的に○△×で評価した現像剤こぼれレベルとなっている。
図11に示すように、図12及び図13の従来の現像装置では、100kpvほどで現像剤Tが現像装置外へはみ出してきており、150kpvで現像剤Tが現像装置から落下した。
また、図14の従来の現像装置では、約170kpvほどで現像剤Tがはみ出してきており、約230kpvほどで、現像剤Tが現像装置から落下した。
一方、本発明の実施形態に係る現像装置(図5参照)では、300kpv(30万枚)通紙しても、現像剤Tのこぼれは未発生であった。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
マグネットロール100の磁極の配置は適宜変更でき、マグネットロール100の磁極と、これと対向するマグネットシール76の表面の磁極の極性とが、同一の極性になるように配置すればよい。
また、マグネットロール100は、空隙92が無いものであってもよい。
マグネットシール76は、一方の端部が開口部94を越える長さであってもよい。また、マグネットシール76表面の磁極は、マグネットロール100の磁極と対向する磁極が同一の極性となればよく、N極、S極いずれも選択できる。
マグネットロール100の周方向に沿った磁性板78の幅は、マグネットロール100の磁極の着磁状態に応じて適宜変更可能であり、開口部94を覆わない範囲で図5の幅より長くても短くてもよい。
マグネットシール76及び磁性板78は、基本的に現像ロール70の両端に設けるが、ハウジング74の形状等により、必要に応じて片端のみに設けてもよい。
本発明の実施形態に係るプリンタの断面図である。 (a)本発明の実施形態に係る現像装置の一部の外観を示す斜視図である。(b)本発明の実施形態に係る現像装置の一部の内部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る現像装置における軸方向の断面図である。 本発明の実施形態に係る現像装置における軸方向と直交する方向の断面図である。 本発明の実施形態に係る現像装置における現像剤の分布状態を示す模式図である。 (a)本発明の実施形態に係るマグネットシールにおける磁力線の広がりを示す模式図である。(b)本発明の実施形態に係るマグネットロールの磁力及びマグネットシールの磁力を示したグラフである。 本発明との比較例として、マグネットロールの磁極とマグネットシールの磁極がそれぞれ異なる場合の磁力線の分布、又は現像剤の分布状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るマグネットシールを用いた現像装置における磁力線の分布、又は現像剤の分布状態を示す模式図である。 本発明との比較例として、磁性板が無い場合の磁力線の分布、又は現像剤の分布状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る磁性板を用いた現像装置における磁力線の分布、又は現像剤の分布状態を示す模式図である。 本発明と従来例の現像剤こぼれ状態を比較したグラフである。 マグネットシール表面をN極、S極の規則ピッチで着磁した従来の現像装置の断面図である。 マグネットシール表面をS極のみで着磁した従来の現像装置の断面図である。 マグネットシール表面をN極のみで着磁した従来の現像装置の断面図である。
符号の説明
10 プリンタ(画像形成装置)
24Y 現像装置(現像装置)
24M 現像装置(現像装置)
24C 現像装置(現像装置)
24K 現像装置(現像装置)
70 現像ロール(現像ロール)
74 ハウジング(筐体)
76 マグネットシール(シール部材)
78 磁性板(磁性板)
90 現像剤規制部材
100 マグネットロール(マグネットロール)
B 現像剤剥離領域(現像剤剥離領域)
T 現像剤(現像剤)

Claims (5)

  1. 現像剤を収容する筐体と、
    前記筐体の中に固定され、周方向に複数の磁極が配置されると共に同極の磁極が隣り合う現像剤剥離領域が設けられたマグネットロールと、
    前記マグネットロールへ回転自在に外挿され、前記筐体から一部露出して、外周面に吸着した前記現像剤で静電潜像を現像する現像ロールと、
    前記マグネットロールの端部より外側で且つ前記現像ロールの外周面と所定の隙間を空けて対向し、前記マグネットロールを軸方向から見たとき、前記マグネットロールの磁極と半径方向で対向する位置に同極の磁極が着磁されると共に前記軸方向に沿って同極の磁極が配置され、前記現像剤剥離領域に存在する複数の磁束密度のピークを前記同極の磁極で覆うように着磁されたシール部材と、
    前記筐体において、前記軸方向に沿って前記マグネットロールの端部又は該端部よりも内側で、且つ前記同極の磁極のうち前記現像ロールの回転方向下流側の磁極と対向する位置に設けられ、前記現像ロールの外周面に沿って前記現像ロールと所定距離離間した磁性板と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記半径方向において、前記現像ロールの外周面と前記磁性板との間隔が、前記現像ロールの外周面と前記シール部材との間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記同極の極性がS極であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記マグネットロールにおける前記同極の極性の間には空隙部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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