JP4952139B2 - 携帯型コンテンツ出力装置 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、使用形態の自由度が高い携帯型コンテンツ出力装置を提供することを目的とする。
また、前記外部入力部に対する前記外部装置の接続状態を検出する検出手段を備え、前記切替部は、前記検出された接続状態に応じて前記切り替えを行ってもよい。
また、前記第1映像信号のフレームの先頭と、前記第2映像信号のフレームの先頭とを一致させるために、前記第2映像信号に含まれる同期信号を検出する検出部と、前記検出部による前記検出の結果に基づいて、前記第1映像信号の入力タイミングと前記第2映像信号の入力タイミングとを制御するタイミング制御部とを更に備えてもよい。
また、前記制御部は、前記デバイスの駆動状況に応じて前記制御信号を送出してもよい。
以下、第1実施形態を説明する。本実施形態は、HMDの実施形態である。
先ず、HMDの使用形態を説明する。
図1は、HMDの使用形態を示す外観図である。HMD100は、コンテンツファイルを記憶すると共に、コンテンツファイルを再生する手段を有し、単独で使用することも可能だが、図1に示すように、ケーブル14を介して汎用の携帯型コンテンツデータ再生装置200を接続することも可能である。
HMD100は、ヘッドバンド101Bの両端に設けられた左右のヘッドホン101L,101Rと、左のヘッドホン101Lに連結された支持アーム112aと、支持アーム112aの先端に連結された表示部102とを備える。右のヘッドホン101Rの表面には、ユーザが各種の指示(再生指示、停止指示、音声のボリューム変更指示、映像の明るさ変更指示、モード切替指示など)をHMD100へ入力するための操作スイッチ105が設けられる。操作スイッチ105は、例えばマルチセレクタ(十字釦と決定釦とを組み合わせたもの)である。
なお、表示部102と支持アーム112aとの連結箇所には、スライド部材112bと球面軸受け112cとが設けられており、表示部102の姿勢や位置が微調整可能になっている。また、左のヘッドホン101LにはAV入力端子130が設けられており、このAV入力端子130に対しケーブル14の一方の接続部(プラグ)が差し込まれる。
次に、HMD100の電気的構成を説明する。
記憶部106に格納されたコンテンツファイルは、再生部107により読み出され、並列に送出される音声信号(A)及び映像信号(V)へと変換される。これらの音声信号(A)及び映像信号(V)は、信号切替部120へ入力される。
なお、通常、オーディオ入力端子130Aには、左音声用のオーディオ入力端子と右音声用のオーディオ入力端子との2系統があり、オーディオプラグ14Aには、左音声用のオーディオプラグと右音声用のオーディオプラグとの2系統があるが、ここでは簡単のため、それらを1系統として説明する。
ここで、信号切替部120は、再生部107から入力される映像信号と、ビデオ入力端子130Vから入力される映像信号との一方を選択して表示部102へ送出する。
以下、前者の映像信号を「内部映像信号」と称し、後者の映像信号を「外部映像信号」と称し、内部映像信号によって表示される実際の映像を「内部映像」と称し、外部映像信号によって表示される実際の映像を「外部映像」と称す。
また、信号切替部120は、再生部107から入力される音声信号と、オーディオ入力端子130Aから入力される音声信号との一方を選択して左右のヘッドホンのスピーカ101SL,101SRへ送出する。
したがって、信号切替部120は、スピーカ101SL,101SRの出力対象を、内部音声と外部音声との間で切り替えることができる(図2のスイッチ記号は、この切り替えの機能を可視化したものである。)。
一方、コンテンツデータ再生装置200には、コンテンツファイルを格納する記憶部206、コンテンツファイルを読み出す再生部207、コンピュータなどの外部情報端末とコンテンツファイルを送受するUSBなどのインタフェース209、操作スイッチ205の操作に応じて各部を制御する制御部208が備えられる。
図3は、切替制御に関する制御部108の動作フローチャートである。図3に示すとおり、制御部108は、操作スイッチ105の操作内容によりユーザからの再生指示を認識すると(ステップS11YES)、再生部107を動作させて記憶部206に格納されるコンテンツファイルのコンテンツデータを読み出し、それを再生して内部映像信号及び内部音声信号の生成を開始する(ステップS12)。
したがって、HMD100のユーザは、HMD100に格納されたコンテンツファイルのコンテンツを鑑賞したいときには、HMD100に外部装置を接続せずに、HMD100に対し再生指示を与えればよい。また、HMD100のユーザは、外部装置(コンテンツデータ再生装置200)で再生されるコンテンツを鑑賞したいときには、HMD100に外部装置(コンテンツデータ再生装置200)を接続し、その外部装置(コンテンツデータ再生装置200)に対し再生指示を与えればよい。
さらに、HMD100のユーザは、HMD100で再生されるコンテンツの映像と、外部装置(コンテンツデータ再生装置200)で再生されるコンテンツの音声とを組み合わせて鑑賞したいときには、ビデオ入力端子130Vを空けたままオーディオ入力端子130Aにのみ外部装置(コンテンツデータ再生装置200)を接続し、HMD100と外部装置(コンテンツデータ再生装置200)との双方に対し再生指示を与えればよい。
なお、本実施形態の制御部108は、図3のステップS13〜S15と、ステッS16〜S18とをこの順で実行したが、両者の実行の順序を入れ替えてもよい。
また、本実施形態のHMD100は、ビデオプラグ14Aが抜き差しされた直後に映像の切り替えを行うが、抜き差し後、一定期間変化が無かった場合に限り、その切り替えを行うこととしてもよい。
また、本実施形態のHMD100は、表示部102に表示される外部映像と内部映像とのギャップを無くすために、外部映像信号に対しオートゲインコントロール、オートレベルコントロールを施すことが望ましい。
また、本実施形態のHMD100は、外部音声信号と内部音声信号との切り替え前後に、外部音声信号と内部音声信号とのゲインを時間変化させてフェードイン・フェードアウト効果を得てもよい。或いは、外部音声信号と内部音声信号との切り替え前後にブランク期間を設けてもよい。
また、本実施形態のHMD100は、外部音声信号と内部音声信号との切り替えをオーディオプラグ14Aの抜き差しに応じて行ったが、HMD100の電源のオン/オフに応じて行ってもよい。その場合、電源がオフされているときにスピーカ101SL,101SRから外部音声が出力されるよう、HMD100が構成される。
また、本実施形態のHMD100は、ビデオプラグ14Vの抜き差しにより映像信号の入力の有無を間接的に検出したが、外部映像信号の入力有無を、信号経路における同期信号の有無などから直接的に検出してもよい。
次に、第1実施形態の変形例を述べる。本変形例においては、制御部108は、操作スイッチ105を介した再生指示の有無によらず、ビデオ入力端子130Vやオーディオ入力端子130Aへのプラグ差込状態又は信号入力有無により、ビデオ入力端子130Vやオーディオ入力端子130Aからの信号を表示部102とスピーカ101SL,101SRに出力開始するように信号切替部120を制御する。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態を説明する。本実施形態も、HMDの実施形態である。ここでは、第1実施形態のHMDとの相違点のみ説明する。
信号合成部120’は、内部映像信号と外部映像信号とを加算合成し、合成後の映像信号を表示部102へ送出すると共に、内部音声信号と外部音声信号とを加算合成し、合成後の音声信号をスピーカ101SR,101SLへ送出する。図4の加算記号は、この機能を可視化したものである。なお、外部映像信号と内部映像信号とをそのまま加算合成するとレベルが飽和するので、信号合成部120’には、レベル調節の機能、或いは、リミッタの機能が付与されているものとする。
図5は、信号合成部120’の機能を詳しく説明するブロック図である。図5に示すように、信号合成部120’は、合成前の内部映像信号のゲインを調節するゲインコントロール部121Vと、合成前の内部音声信号のゲインを調節するゲインコントロール部121Aと、合成前の外部映像信号のゲインを調節するゲインコントロール部122Vと、合成前の外部音声信号のゲインを調節するゲインコントロール部122Aとを有する。
このうち、ゲインコントロール部121Vの調節量(ゲイン値)と、ゲインコントロール部122Vの調節量(ゲイン値)との比は、内部映像と外部映像との合成比を決める。この映像の合成比は、非再生時にユーザによって設定される。
以下、ユーザ設定に関する制御部108の動作を説明する。ここでは、非再生時のユーザインタフェースとして、操作スイッチ105と表示部102との双方が用いられるとする。非再生時に表示部102へ表示される各種操作画面の映像信号は、制御部108によって生成され、表示部102へと送出される。
非再生時、制御部108は、図6(A)に示すようなメニュー画面を表示部102へ表示する。
メニュー画面上には、各種の項目が上下に配列されており、その項目の1つが、映像又は音声の合成比を設定するための「ミックス設定」である。この表示中、ユーザが操作スイッチ105を上下方向に操作すると、カーソルの指示先が変化する。カーソルの指示先が「ミックス設定」であるときにユーザが操作スイッチ105の決定釦を押下すると、表示部102の画面は、図6(B−1)に示すような選択画面へと切り替わる。
カーソルの指示先が「音声のミックス設定」であるとき(図6(B−1))にユーザが操作スイッチ105の決定釦を押下すると、表示部102の画面は、図6(C−1)に示すような音声のミックス設定画面に切り替わる。
映像のミックス設定画面(図6(C−2))上には、左右方向に各種の合成比(100%/0%,75%/25%,50%/50%,25%/75%,0%/100%)が配列されると共に、何れか1つの合成比を指し示すカーソルが配置される。この表示中、ユーザが操作スイッチ105の左右釦を操作すると、カーソルの指示先が変化する。その後、ユーザが操作スイッチ105の決定釦を押下すると、制御部108は、その時点におけるカーソルの指示先(図6では25%/75%)認識し、その値(25%/75%)を、映像に関する合成比として前述した不揮発性メモリへ記憶する。これにより、映像に関する合成比の設定が完了する。
したがって、本実施形態のHMD100のユーザは、音声の合成比と映像の合成比とをそれぞれ所望の値に設定することができる。
また、本実施形態の合成方法によると、外部映像及び内部映像の一方の背後に他方を透けて見せるような合成映像が表示されるが、図7,図8,図9に示すように、一方の映像の一部を他方の映像の一部又は全部に置き換えたような合成映像を表示してもよい。因みに、図7に示すような合成映像は「ピクチャ・イン・ピクチャ」と呼ばれる。何れの場合も、画面内における外部映像と内部映像との占有比を、前述した合成比と同様にユーザに設定させればよい。なお、図7,図8,図9に示すような合成映像の生成には、公知の何れの生成方法を適用してもよい。また、その生成にフレームメモリを使用してもよい。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態を説明する。本実施形態も、HMDの実施形態である。ここでは、第2実施形態のHMDとの相違点のみ説明する。本実施形態では、HMDの接続先として、制御入力端子を有したコンテンツデータ再生装置を想定する。
したがって、HMD100の制御部108は、制御出力端子130Cを介してコンテンツデータ再生装置200へと制御信号(C)を送出することができる。但し、コンテンツデータ再生装置200へ送出される制御信号は、コンテンツデータ再生装置200が認識可能な制御信号である必要がある。
その識別用のピンの状態は、HMD100の識別部150によって検知され、制御部108へと与えられる。これによって、制御部108は、コンテンツデータ再生装置200の種類を認識することができる。また、コンテンツデータ再生装置200が認識可能な制御信号を送出することにより、コンテンツデータ再生装置200を間接的に制御する。
また、本実施形態のHMD100には、外部装置の種類を自己検出する機能が搭載されたが、自己検出する機能の代わりに、外部装置の種類をユーザ入力させる機能が搭載されてもよい。以下、ユーザ入力の機能を説明する。
例えば、操作スイッチ105からボリューム変更指示が入力されたときには、内部音声信号のゲインと外部音声信号のゲインとが同程度ずつ調節される(但し、その調節の前後でユーザの設定した合成比は保たれる。)。また、操作スイッチ105から明るさ変更指示が入力されたときには、内部映像信号のゲイン及びレベルと外部映像信号のゲイン及びレベルとが、同程度ずつ調節される(但し、その調節の前後でユーザの設定した合成比は保たれる。)。
また、本実施形態のHMD100は、HMD100及びコンテンツデータ再生装置200の制御内容に表示部102の表示可否を反映させたが、ヘッドホン101L,101Rの出力可否(ユーザが設定したボリュームがゼロであるか否か)を反映させてもよい。なお、HMD100は、ヘッドホン101L,101Rの出力可否を、映像に関する制御内容には反映させなくてもよい。
また、本実施形態のHMD100は、HMD100のモードに応じてコンテンツデータ再生装置200のモードを切り替えてもよい。例えば、HMD100の操作スイッチ105の機能が特定の機能に制限されている期間に、HMD100は、コンテンツデータ再生装置200の操作スイッチ205の機能を同じ特定の機能に制限してもよい。
[その他の実施形態]
なお、上述した各実施形態では、HMD100と外部装置とをケーブルで接続したが、無線通信で接続してもよい。但し、第1実施形態の接続を無線通信で行う場合、プラグの抜き差しは行われないので、HMD100は信号入力の有無を通信状態などから検出することになる。
Claims (6)
- ユーザの頭部へ装着可能な携帯型コンテンツ出力装置であって、
コンテンツファイルを前記装置内に格納する格納部と、
前記格納部に格納されたコンテンツファイルを読み出し第1の信号を生成するコンテンツデータ再生部と、
前記装置に対して接続可能な外部装置から送出される信号であって、前記コンテンツファイルとは別のコンテンツファイルから生成された第2の信号を、入力するための外部入力部と、
前記第1の信号に含まれる映像信号である第1映像信号と、前記第2の信号に含まれる映像信号である第2映像信号とを同時に表示するための合成信号を生成する合成部と、
前記合成部が生成する合成信号を映像化して前記ユーザの観察眼へ拡大投影するデバイスと、
前記合成信号における前記第1映像信号と前記第2映像信号との合成比を前記ユーザに設定させるユーザインタフェースと、
を備えたことを特徴とする携帯型コンテンツ出力装置。 - 請求項1に記載の携帯型コンテンツ出力装置において、
前記デバイスへ与えられる信号を、前記第1の信号と前記第2の信号との間で切り替える切替部を更に備えた
ことを特徴とする携帯型コンテンツ出力装置。 - 請求項2に記載の携帯型コンテンツ出力装置において、
前記外部入力部に対する前記外部装置の接続状態を検出する検出手段を備え、
前記切替部は、
前記検出された接続状態に応じて前記切り替えを行う
ことを特徴とする携帯型コンテンツ出力装置。 - 請求項1に記載の携帯型コンテンツ出力装置において、
前記第1映像信号のフレームの先頭と、前記第2映像信号のフレームの先頭とを一致させるために、前記第2映像信号に含まれる同期信号を検出する検出部と、
前記検出部による前記検出の結果に基づいて、前記第1映像信号の入力タイミングと前記第2映像信号の入力タイミングとを制御するタイミング制御部と
を備えたことを特徴とする携帯型コンテンツ出力装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の携帯型コンテンツ出力装置において、
前記外部装置に対し制御信号を送出する制御部を更に備えた
ことを特徴とする携帯型コンテンツ出力装置。 - 請求項5に記載の携帯型コンテンツ出力装置において、
前記制御部は、
前記デバイスの駆動状況に応じて前記制御信号を送出する
ことを特徴とする携帯型コンテンツ出力装置。
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