JP4951739B2 - 半導体集積回路及び動作条件制御方法 - Google Patents

半導体集積回路及び動作条件制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、外部同期システムより要求される処理性能を保証しつつ、消費電力を低減することができる半導体集積回路及びそのための動作条件制御方法に関する。
従来の半導体集積回路は、外部から供給される一定周期のシステムクロックに同期して動作するように構成されている。つまり、従来の半導体集積回路は、最小のクリティカルパス遅延時間に必要なマージンを加えた時間が、システムクロック周期以下となるように構成されている。
また、消費電力を低減するため、モジュールごとに供給するクロック及び電源電圧を制御するようにした半導体集積回路も存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−187300号公報
従来の半導体集積回路は、最長のクリティカルパス遅延時間が外部から供給されるシステムクロックの周期よりも短くなるように構成されている。このため、最長クリティカルパスよりも短いパスを通る演算処理が行なわれた場合には、次のクロックが入力されるまでの間、待ち時間が発生する。
また、従来の半導体集積回路は、正常な動作を保証するため、製造ばらつき等による特性変動を考慮して、最長のクリティカルパス遅延時間にマージンを加えた時間がクロック周期よりも短くなるように構成されている。したがって、従来の半導体集積回路は、最長クリティカルパスを通る演算処理が行なわれた場合であっても、通常、次のクロックが入力されるまでの間に待ち時間が発生する。
図11は、従来の半導体集積回路における演算処理サイクルと各サイクルにおける処理に要する時間との関係の一例を示すグラフである。
図11において、各サイクルは実線で示すクロック周期に等しい。クロック周期は、破線で示す最大遅延パスにおける処理時間に必要なマージンを加えたものに等しい。各サイクルにおけるグラフ(ハッチ部分)の上方のクロック周期までの時間が、各処理サイクルにおいて発生する待ち時間である。図11から容易に理解されるように、従来の半導体装置における待ち時間の合計は無視できない長さである。従来の半導体集積回路は、この待ち時間の間、無駄に電力を消費しているという問題点がある。
また、特許文献1に記載された半導体集積回路は、各モジュールの前段にFIFOメモリを設け、このFIFOメモリのデータ記憶量に基づいて対応するモジュールの動作周波数と電源電圧とを定めるようにしている。つまり、この半導体集積回路は、モジュールにおいて実際の処理に要する時間に基づいて動作周波数を定めるものではない。それゆえ、設定された動作周期と処理に要する時間との間には必然的に差が生じる。この差は、半導体集積回路が正常に動作するためには、設定された動作周期の方が実際の処理に要する時間よりも長くなければならないために発生する。こうして、この半導体集積回路においても、待ち時間が生じ、無駄な電力消費がなされることになる。
そこで、本発明は、外部同期システムより要求される処理性能を保証しつつ、マージンを含む待ち時間をなくすことで、消費電力をより低減させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、半導体集積回路の消費電力をより低減するための、論理回路の演算処理速度を制御するための動作条件制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の要旨に係る半導体集積回路は、所定の演算を行う論理回路と、該論理回路の出力に基づいて前記所定の演算が終了したことを検知し、終了信号を生成し出力する終了検出回路と、外部から供給されるシステムクロックのクロック速度と前記終了信号の生成速度とを比較する比較器と、該比較器の比較結果に基づいて前記論理回路の演算処理速度を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の要旨に係る半導体集積回路は、第1の要旨に係る半導体集積回路において、前記論理回路の出力に基づいて演算エラーの発生を検知し、エラー信号を生成し出力するエラー検出回路と、前記終了信号と前記エラー信号とのORを求め、OR信号を出力するOR回路と、をさらに備え、前記終了信号に代えて前記OR信号を前記比較器に供給するようにしたことを特徴とする。
本発明の第3の要旨に係る半導体集積回路は、第1又は第2の要旨に係る半導体集積回路において、前記比較器に入力される前記終了信号又は前記OR信号及び前記システムクロックを所定の分周比で夫々分周する一対の分周器を備え、該一対の分周器からの分周された前記終了信号又は前記OR信号及び分周された前記システムクロックを前記比較器において比較するようにしたことを特徴とする。
本発明の第4の要旨に係る半導体集積回路は、第3の要旨に係る半導体集積回路において、前記一対の分周器の分周比を可変としたことを特徴とする。
本発明の第5の要旨に係る半導体集積回路は、第1又は第2の要旨に係る半導体集積回路において、前記比較器が、入力される前記終了信号又は前記OR信号及び前記システムクロックとを夫々カウントする一対のカウンタと、該一対のカウンタの一方が設定値に達したときに前記一対のカウンタのカウント値の差分を求める差分器とを備え、前記制御回路が前記差分に基づいて前記論理回路の演算処理速度を制御するようにしたことを特徴とする。
本発明の第6の要旨に係る半導体集積回路は、第5の要旨に係る半導体集積回路において、前記一対のカウンタの設定値を可変としたことを特徴とする。
本発明の第7の要旨に係る半導体集積回路は、第1乃至第6のいずれかの要旨に係る半導体集積回路において、前記制御回路が前記論理回路の電源電圧を制御することにより前記演算処理速度を制御することを特徴とする。
本発明の第8の要旨に係る半導体集積回路は、第1乃至第6の要旨に係る半導体集積回路において、前記制御回路が前記論理回路の基板電圧を制御することにより前記演算処理速度を制御することを特徴とする。
本発明の第9の要旨に係る動作条件制御方法は、所定の演算を行う論理回路の演算処理速度を制御するための動作条件制御方法である。この動作条件制御方法は、前記論理回路の出力に基づいて前記所定の演算が終了したことを検知して終了信号を生成し、外部から供給されるシステムクロックのクロック速度と前記終了信号の生成速度とを比較し、比較結果に基づいて前記論理回路の演算処理速度を制御することを特徴とする。
本発明の第10の要旨に係る動作条件制御方法は、第9の要旨に係る動作条件制御方法において、前記論理回路の出力に基づいて演算エラーの発生を検知してエラー信号を生成し、前記終了信号と前記エラー信号とのORを求めてOR信号を生成し、前記終了信号に代えて前記OR信号の生成速度を前記システムクロックのクロック速度と比較するようにしたことを特徴とする。
本発明の第11の要旨に係る動作条件制御方法は、第9又は第10の要旨に係る動作条件制御方法において、前記システムクロックの複数周期に1度の割合で、前記終了信号又は前記OR信号の生成速度と前記システムクロックのクロック速度とを比較するようにしたことを特徴とする。
本発明の第12の要旨に係る動作条件制御方法は、第11の要旨に係る動作条件制御方法において、前記終了信号又は前記OR信号と前記システムクロックとを所定の分周比で夫々分周し、分周された前記終了信号又は前記OR信号と分周された前記システムクロックとに基づいて、前記終了信号又は前記OR信号の生成速度と前記システムクロックのクロック速度とを比較するようにしたことを特徴とする。
本発明の第13の要旨に係る動作条件制御方法は、第12の要旨に係る動作条件制御方法において、前記分周比を動作中に変更することを特徴とする。
本発明の第14の要旨に係る動作条件制御方法は、第11の要旨に係る動作条件制御方法において、前記終了信号又は前記OR信号と前記システムクロックとを夫々カウントし、いずれかのカウント値が設定値に達したときに前記終了信号又は前記OR信号をカウントした値と前記外部システムクロックとをカウントした値との差分を求め、該差分を前記比較結果とすることを特徴とする。
本発明の第15の要旨に係る動作条件制御方法は、第14の要旨に係る動作条件制御方法において、前記設定値を動作中に変更することを特徴とする。
本発明の第16の要旨に係る動作条件制御方法は、第9乃至第15の要旨のいずれかに係る動作条件制御方法において、前記論理回路の電源電圧を制御することによって前記演算処理速度を制御することを特徴とする。
本発明の第17の要旨に係る動作条件制御方法は、第9乃至第15の要旨のいずれかに係る動作条件制御方法において、前記論理回路の基板電圧を制御することによって前記演算処理速度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、外部の同期システムから要求される処理性能を満たしつつ、待ち時間のない動作が実現可能であり、回路の消費電力を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明が適用される半導体集積回路について図1および図2を参照して説明する。
図1の半導体集積回路は、論理回路1と、その入力側に設けられたフリップフロップ2と、論理回路1の出力側に設けられた終了検出回路3と、論理回路1の動作条件を制御する動作条件制御回路4とを備えている。
論理回路1は、入力信号を受けて所定の演算処理を実行し、その結果を出力する。
終了検出回路3は、論理回路1の全てのパスについてその出力をモニタし、演算処理が終了したか否か判定する。論理回路1の演算が終了したと判定したならば、終了検出回路3は終了信号を出力する。
終了検出回路3による終了検出を可能にするため、論理回路1として、例えばDCVSL(Differential Cascode Voltage Switch Logic)のような回路方式を用いることができる。DCVSLは、Proceeding of International Solid-State Circuits Conference 1984, pp.16-17に掲載されている論文“Cascode voltage switch logic: A differential CMOS logic family”に示されているように、相補信号出力のロジックである。
DCVSLでは、論理ハイ及びローを夫々“10”及び“01”(もしくは“01”及び“10”)で表現する。そこで、予めDCVSLの出力(相補信号出力)を“11”(もしくは“00”)の状態にしておくことで、処理の終了を検出することが可能になる。つまり、ロジックの出力が“11”のときは未だ処理が終了しておらず、出力が“10”または“01”になれば処理が終了したことになる。出力が“00”(もしくは“11”)のときは、演算エラーが生じたことを示している。
終了検出回路3は、論理回路1の全てのパスの出力が“10”または“01”に変化したことを検出することにより、そのサイクルでの論理回路1での演算処理が終了したことを検知することが可能となる。
フリップフロップ2は、終了検出回路3からの終了検出信号に応じて論理回路1の出力をラッチし、論理回路1へ出力する。これにより、論理回路1は、次の演算を開始する。こうして、論理回路1は、一つの演算処理を終了すると直ちに次の演算処理を開始する。即ち、図1の半導体集積回路は、待ち時間のない演算処理が可能である。
なお、ここでは、論理回路1からの出力をフリップフロップ2がラッチするものとしているが、通常、論理回路1からの出力は後段の論理回路または外部回路へ出力され、フリップフロップ2は前段の論理回路又は外部回路からの出力信号をラッチする。図1の構成の場合、初期状態において外部から入力信号とスタート信号(ラッチ信号)を与える必要がある。
図2に示す半導体集積回路は、図1の構成に加え、エラー検出回路5、エラー処理回路6及びOR回路7を備えている。
エラー検出回路5は、論理回路1の出力をモニターし、論理回路1の演算結果のエラー判定を行なう。例えば、論理回路1が上述したようなDCVSL方式を採用しているのであれば、いずれかのパスの出力が“00”(もしくは“11”)になったこと検出することにより、エラー発生を検出することができる。エラー検出回路5は、エラーを検出するとエラー信号を生成し、エラー処理回路6及びOR回路7へ供給する。OR回路7は、終了検出回路3からの終了信号及びエラー検出回路5からのエラー信号をフリップフロップ2へ出力する。
論理回路1が正常に演算処理を終了するならば、図2の半導体集積回路の動作は図1の半導体集積回路と同様である。論理回路1が誤った演算処理を行い、エラー検出回路5がそれを検出した場合は、エラー検出回路5からのエラー信号が出力される。エラー信号を受けたエラー処理回路6は論理回路1における次の演算処理に関与し、エラー処理を施した結果が論理回路1より出力される。
エラー処理回路6は、例えば、前回の入力データを保存しておき、エラー検出回路5からエラー信号を受けとると、保存しておいた前回の入力を用いて論理回路1に演算をやり直させる。
上記構成により、図2の半導体集積回路は、演算エラーが発生した場合であっても待ち時間のない演算処理が可能である。
図1及び図2の半導体集積回路において、動作条件制御回路4により、論理回路1の動作要件、例えば電源電圧、を変更すると、その演算時間が変化する。その結果、終了検出回路3あるいはエラー検出回路5から出力される終了信号あるいはエラー信号の出力タイミングも変化し、結果として次の演算処理が始まるタイミングも変化する。こうして、図1及び図2の半導体集積回路は、その動作速度を変えることができる。
以上のように、図1や図2に示す半導体集積回路は、論理回路1の演算処理が終了したことを示す終了信号もしくはエラー信号を合図として次の演算処理を始める。つまり、最大クリティカルパス遅延ではなく、実動作パスに応じた動作を行なう。これにより、待ち時間をなくすことができる。また、電源電圧等の動作条件を変更することにより論理回路の動作速度を変更することができるので、製造ばらつき等による動作速度の相違を考慮する必要がない。つまり、正常な動作を保障するためのマージン(時間)を不要とすることができる。
本発明は、以上のような半導体集積回路に適用されるものであって、外部同期回路から要求される処理性能を満たすように、動作条件制御回路4をフィードバック制御するものである。
図3に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す。
図示の半導体集積回路は、図1の半導体集積回路の構成に加え速度比較器8を有している。
速度比較器8は、終了検出回路3からの終了信号の生成速度(生成周期又は生成タイミング)と、外部から供給されるシステムクロックのクロック速度(クロック周期又は入力タイミング)とを比較する。速度比較器8は、終了信号の生成速度とシステムクロックの速度とを比較し、どちらが早いかを動作条件制御回路4へ伝える。
動作条件制御回路4は、終了信号の生成速度がシステムクロックのクロック速度よりも速い場合は論理回路1の動作速度を低めるように論理回路1の動作条件を制御する。逆に、終了信号の生成速度がシステムクロックの速度よりも遅い場合は論理回路1の動作速度を高めるように論理回路1の動作条件を制御する。つまり、動作条件制御回路4は、終了信号の生成速度(または半導体集積回路が1回の処理に要する時間)の平均値がシステムクロックのクロック速度(または周期)に一致するように、論理回路1の動作条件を制御する。
動作条件制御回路4として、例えば、DC−DCコンバータを用いることができる。この場合、動作条件制御回路4は、速度比較器8の出力が終了信号の生成速度の方がシステムクロックのクロック速度よりも早いと判定した場合は論理回路1の電源電圧を下げ、終了信号の生成速度の方がシステムクロックのクロック速度よりも遅いと判定した場合は論理回路1の電源電圧を上げるように制御する。あるいは、動作条件制御回路4は、論理回路1のバックバイアス電圧を制御するものでもよい。即ち、速度比較器8の出力が終了信号の生成速度の方がシステムクロックのクロック速度よりも早いと判定した場合は回路のバックバイアス電圧を下げ、終了信号の生成速度の方がシステムクロックのクロック速度よりも遅いと判定した場合は回路のバックバイアス電圧を上げるように制御する。こうして、電源電圧あるいはバックバイアス電圧を制御して論理回路1の動作速度を適切に制御することにより、マージンを設定する必要性をなくスト共に、待ち時間をなくし消費電力を低減することができる。
ここで、システムクロックのクロック速度(周期)が従来の同期方式のときと同じであるとすると、本実施の形態に係る半導体集積回路では、最長クリティカルパス遅延を考慮する必要性及びマージンを設ける必要性が無い分だけ、従来よりも平均動作速度を遅くすることができる。つまり、論理回路1の電源電圧を低減することができ、外部システムから要求される処理性能を満たしつつ、消費電力を低減することができる。
また、この半導体集積回路の平均処理速度が従来と同じであるとすると、その平均処理速度は図4に示すように、従来のシステムクロックに比べ著しく低くなる。つまり、システムクロックを高速化することができるならば、処理時間を短縮することができる。その結果、消費電力を低減するこことができる。
いずれにしても、図3の半導体集積回路は、長時間での平均で見た場合に、外部システムから要求される処理性能を満たしつつ、待ち時間(マージンを含む)のない動作を実現可能で、消費電力を低減することができる。
図5に、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す。この半導体集積回路は、図2の半導体集積回路に、第1の実施の形態の半導体集積回路と同様、速度比較器8を設けたものである。
速度比較器8は、第1の実施の形態のものと同様に動作する。ただし、本実施の形態では、OR回路7からのOR信号、即ち、終了信号とエラー信号の両方が速度比較器8に供給される。これにより、本実施の形態では、論理回路1においてエラーが生じ、終了信号が得られない場合であっても、動作条件制御回路4による論理回路1の動作速度制御が可能となる。
本実施の形態に係る半導体集積回路においても、終了信号及びエラー信号の生成速度の平均値がシステムクロックのクロック速度に一致するように、論理回路1の動作速度制御が行なわれる。その結果、マージンを必要とせず、待ち時間の無い低消費電力動作が可能になる。
なお、上述した第1または第2の実施の形態に係る半導体集積回路が、システムクロックに同期して動作する外部同期式回路とデータを送受信するように構成されている場合には、半導体集積回路の処理毎の動作速度変化が問題となる。そのような場合には、図6に示すように、半導体集積回路(又はモジュール)15と外部の同期式回路17との間にFIFO(First In First Out)メモリを設け、処理速度差を吸収するようにすればよい。本実施の形態に係る半導体集積回路の平均動作速度は、システムクロックのクロック速度と一致しているので、半導体集積回路の実際の動作速度とシステムクロックのクロック速度との差は比較的小さい。それゆえ、FIFOメモリ16の容量は比較的小さくてよい。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路を図7を参照して説明する。
図7の半導体集積回路は、パイプライン処理を実行するように構成されている。具体的には、図1の構成に加え、フリップフロップ2の前段に設けられた論理回路81及びフリップフロップ回路82と、さらにその前段に設けられた論理回路83と、論理回路81,83の演算終了を夫々検出する終了検出回路84,85と、終了検出回路3,84間および終了検出回路84,85間に夫々設けられるとともに、フリップフロップ2,82に夫々接続されたハンドシェイク回路86,87とを備えている。なお、図示しないが論理回路83の前段にもフリップフロップ等が設けられている。
論理回路1,81,83の各々における待ち時間をなくすためには、全ての論理回路の処理時間が互いに一致していることが望ましい。しかしながら、論理回路1,8,83における実際の処理時間は各々異なる。それゆえ、後段の演算回路(1または81)が演算を終了して次の演算を始められる状態となっても、前段の演算回路が(81または83)が演算を終了しておらず、処理を開始できないということが起こりえる。したがって、これら論理回路1,81,83の間の入出力タイミングを互いに調整する必要がある。ハンドシェイク回路86,87は、論理回路1,81,83の間の入出力タイミングを互いに調整するために設けられている。
詳述すると、ハンドシェイク回路86は、論理回路1,81の演算が共に終了したことを検知する。論理回路、1,81が共に演算を終了したならば、論理回路1が次の演算を開始できる状態になったと判断し、ハンドシェイク回路86は、フリップフロップ2にスタート信号を供給する。これにより、論理回路81の出力が論理回路1に供給され、論理回路1は次の演算を開始する。同様に、ハンドシェイク回路87は、論理回路81,83の演算が共に終了したことを検知し、フリップフロップ82にスタート信号を供給する。これにより、論理回路83の出力が論理回路81に供給され、論理回路81は次の演算を開始する。
図7の半導体集積回路は、回路全体の平均動作速度が外部システムクロックのクロック速度と一致するように、フィードバック制御を行なう。即ち、最終段の論理回路1の演算終了を検出する終了検出回路3からの終了信号の生成速度と外部システムクロックのクロック速度とを速度比較器8にて比較し、その比較結果に基づいて動作条件制御回路4が論理回路1,81,82の演算処理速度を制御すべく動作条件を制御する。
なお、本実施の形態に係る半導体集積回路においても、各論理回路1,81,83の演算エラーを夫々検出するエラー検出回路、各エラー検出回路からのエラー信号に基づいてエラー処理を夫々行なうエラー処理回路、各段の終了検出回路からの終了信号とエラー検出回路からのエラー信号とのORを夫々求めるOR回路とを設けるようにしてもよい。
以上のように、パイプライン処理を行なうよう構成された半導体集積回路においても、外部システムから要求される処理性能を満たしつつ、(マージンを含む)待ち時間のない動作を実現することができ、消費電力を低減することができる。
図8に、本発明の第4の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す。
図示の半導体集積回路は、図3の構成に加え、分周器9及び10を有している。分周器9及び10は、あらかじめ定められた数の終了信号あるいはシステムクロックが入力される毎に、1度だけ終了信号あるいはシステムクロックを速度比較器8へ出力する。例えば、一方の分周器がN分周、他方がM分周するように構成されているとして、N=Mであれば、半導体集積回路の平均動作速度をシステムクロックの速度に一致させることができる。また、N=2Mとすれば、半導体集積回路の平均動作速度をシステムクロックの速度の1/2倍又は2倍に一致させることができる。
速度比較器8は、分周器9,10で分周された終了信号とシステムクロックとを比較し、終了信号の生成速度がシステムクロックのクロック速度より早いか遅いかを判定し、その結果を動作条件制御回路4へ出力する。
動作条件制御回路4は、速度比較器8の出力に基づき、論理回路1の演算処理速度を制御すべく動作条件を制御する。
本実施の形態では、論理回路1の動作条件の制御を、システムクロックの複数周期に一度の割合で行なうようにしたことで(あるいは、演算処理が終了する毎に行なわず、複数回の演算処理を終了する毎に行なうようにしたことで)、動作条件を頻繁に変更する必要がなく、より安定した制御を行なうことができる。こうして、本実施の形態に係る半導体処理装置は、長期的に見て、外部システムクロックと同期しているかのように動作する。
図9に、本発明の第5の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す。図示の半導体集積回路は、図8の構成における動作条件制御回路4と速度比較器8を構成の異なる別の動作条件制御回路104と速度比較器108とに置き換えたものである。
速度比較器108は、分周器9からの終了信号と分周器10からのシステムクロックとを夫々カウントする2つのカウンタと、これら2つのカウンタのカウント値の差分を求める差分器とを備えている。また、速度比較器108は、少なくとも一方のカウンタの最大カウント値を設定する設定器を備える。
速度比較器108は、いずれか一方のカウンタのカウント値が設定器により設定された値に達すると、2つのカウンタのカウント値の差分を求め、動作条件制御回路4へ出力する。
動作条件制御回路104は、速度比較器108からの差分に応じて論理回路1の動作条件を制御する。即ち、差分が大きければ動作条件を大きく変化させ、差分が小さければ動作条件を少しだけ変化させる。こうして、本実施の形態に係る半導体集積回路では、論理回路1の動作速度を目標速度に素早く収束させるとともに、その後安定した動作を実現することができる。
なお、図10に示すように、固定の分周比を持つ分周器9及び10に代えて可変分周比を持つ分周器109,110を設けてもよい。分周器109及び110の分周比を動作中に変更することにより、論理回路1の動作条件を変更制御する周期を動作中に容易に変更することができる。例えば、動作開始直後は比較的分周比を小さくして論理回路1の演算処理速度の目標速度への収束を早め、その後分周比を比較的大きくすることにより安定した動作を実現するこができる。また、速度比較器108の設定数を動作中に変更することによっても、論理回路1の動作条件を変更制御する周期を動作中に容易に変更することができる。
以上本発明について、いくつかの実施の形態に即して説明したが、本発明がこれら実施の形態に限られるものではない。例えば、第4あるいは第5の実施の形態に係る半導体集積回路に、第2の実施の形態と同様にエラー検出回路、OR回路及びエラー処理回路を設けるようにしてもよい。また、第4あるいは第5の実施の形態に係る半導体集積回路、あるいはそれにエラー処理回路等を加えた構成を利用して、第3の実施の形態のようなパイプライン処理を行なう半導体集積回路を構成するようにしてもよい。さらに、第5の実施の形態に係る半導体集積回路において、分周器9及び10が無い構成としてもよい。
本発明が適用され得る半導体集積回路の一構成例を示すブロック図である。 本発明が適用され得る半導体集積回路の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 処理能力が従来と同じとした場合に、演算回路が処理に要する時間の平均を説明するためのグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 図3または図5の半導体集積回路の外部の同期式回路との処理速度の差を吸収するための構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 図9の半導体集積回路の変形例を示すブロック図である。 従来の半導体集積回路における論理回路の処理に要する時間と外部から供給されるシステムクロックの周期との関係を示すグラフである。
符号の説明
1,81,83 論理回路
2,82 フリップフロップ
3,84,85 終了検出回路
4,104 動作条件制御回路
5 エラー検出回路
6 エラー処理回路
7 OR回路
8,108 速度比較器
9,10,109,110 分周器
15 第1又は第2の実施の形態に係る半導体集積回路
16 FIFO
17 外部同期式回路
86,87 ハンドシェイク回路

Claims (17)

  1. 所定の演算を行う論理回路と、
    該論理回路の出力に基づいて前記所定の演算が終了したことを検知し、終了信号を生成し出力する終了検出回路と、
    外部から供給されるシステムクロックのクロック速度と前記終了信号の生成速度とを比較する比較器と、
    該比較器の比較結果に基づいて前記論理回路の演算処理速度を制御する制御回路と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記論理回路の出力に基づいて演算エラーの発生を検知し、エラー信号を生成し出力するエラー検出回路と、
    前記終了信号と前記エラー信号とのORを求め、OR信号を出力するOR回路と、をさらに備え、
    前記終了信号に代えて前記OR信号を前記比較器に供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記比較器に入力される前記終了信号又は前記OR信号及び前記システムクロックを所定の分周比で夫々分周する一対の分周器を備え、
    該一対の分周器からの分周された前記終了信号又は前記OR信号及び分周された前記システムクロックを前記比較器において比較するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記一対の分周器の分周比を可変としたことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記比較器が、入力される前記終了信号又は前記OR信号及び前記システムクロックとを夫々カウントする一対のカウンタと、
    該一対のカウンタの一方が設定値に達したときに前記一対のカウンタのカウント値の差分を求める差分器とを備え、
    前記制御回路が前記差分に基づいて前記論理回路の演算処理速度を制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  6. 前記一対のカウンタの設定値を可変としたことを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記制御回路が前記論理回路の電源電圧を制御することにより前記演算処理速度を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
  8. 前記制御回路が前記論理回路の基板電圧を制御することにより前記演算処理速度を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
  9. 所定の演算を行う論理回路の演算処理速度を制御するための動作条件制御方法において、
    前記論理回路の出力に基づいて前記所定の演算が終了したことを検知して終了信号を生成し、
    外部から供給されるシステムクロックのクロック速度と前記終了信号の生成速度とを比較し、
    比較結果に基づいて前記論理回路の演算処理速度を制御する
    ことを特徴とする動作条件制御方法。
  10. 前記論理回路の出力に基づいて演算エラーの発生を検知してエラー信号を生成し、
    前記終了信号と前記エラー信号とのORを求めてOR信号を生成し、
    前記終了信号に代えて前記OR信号の生成速度を前記システムクロックのクロック速度と比較するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の動作条件制御方法。
  11. 前記システムクロックの複数周期に1度の割合で、前記終了信号又は前記OR信号の生成速度と前記システムクロックのクロック速度とを比較するようにしたことを特徴とする請求項9又は10に記載の動作条件制御方法。
  12. 前記終了信号又は前記OR信号と前記システムクロックとを所定の分周比で夫々分周し、分周された前記終了信号又は前記OR信号と分周された前記システムクロックとに基づいて、前記終了信号又は前記OR信号の生成速度と前記システムクロックのクロック速度とを比較するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の動作条件制御方法。
  13. 前記分周比を動作中に変更することを特徴とする請求項12に記載の動作条件制御方法。
  14. 前記終了信号又は前記OR信号と前記システムクロックとを夫々カウントし、いずれかのカウント値が設定値に達したときに前記終了信号又は前記OR信号をカウントした値と前記外部システムクロックとをカウントした値との差分を求め、該差分を前記比較結果とすることを特徴とする請求項11に記載の動作条件制御方法。
  15. 前記設定値を動作中に変更することを特徴とする請求項14に記載の動作条件制御方法。
  16. 前記論理回路の電源電圧を制御することによって前記演算処理速度を制御することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一つに記載の動作条件制御方法。
  17. 前記論理回路の基板電圧を制御することによって前記演算処理速度を制御することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一つに記載の動作条件制御方法。
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