JP2002007322A - 位相調整制御方法及び情報処理装置 - Google Patents

位相調整制御方法及び情報処理装置

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JP2002007322A
JP2002007322A JP2000192185A JP2000192185A JP2002007322A JP 2002007322 A JP2002007322 A JP 2002007322A JP 2000192185 A JP2000192185 A JP 2000192185A JP 2000192185 A JP2000192185 A JP 2000192185A JP 2002007322 A JP2002007322 A JP 2002007322A
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Yuji Saeki
裕治 佐伯
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/14Channel dividing arrangements, i.e. in which a single bit stream is divided between several baseband channels and reassembled at the receiver
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/04Speed or phase control by synchronisation signals
    • H04L7/048Speed or phase control by synchronisation signals using the properties of error detecting or error correcting codes, e.g. parity as synchronisation signal

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  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数は同じであるが位相は一致しない非同
期のクロックで動作するユニット間で、より高い周波数
で安定してデータ等を送受信できるようにする。 【解決手段】 送信側ユニット100のクロック信号に
同期して送出されたデータを、受信側ユニット200の
クロック信号に同期して正しく取り込まれるように、多
段に遅延時間を制御可能な可変遅延回路203、213
を伝送路中に設ける。更に、送信側ユニットのクロック
信号に同期して送出したテストデータを可変遅延回路2
03のどの遅延時間において正しく受信したかを判定す
る手段400と、そのチェック結果と、伝送路の特性及
び周波数に基いて外部から設定される遅延時間変動情報
及び位相マージン情報の値を用いて、可変遅延回路20
3、213の最適な遅延時間を計算する手段502を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列プロセッサ等
の情報処理装置において、複数のユニットが非同期では
あるが同一の周波数で動作する場合のユニット間の信号
受け渡し技術に関し、特にクロック信号に対するデータ
信号等の位相を調整してデータを正しく取り込むように
する位相調整制御方法及びそれを適用した情報処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】多数のプロセッサを搭載し同時に動作さ
せる情報処理装置において、プロセッサ間でデータを正
しく送受信する方法は、簡単には装置内のクロックの周
波数と位相を全てのプロセッサで等しくしてデータを送
受信することである。しかしながら、クロック周波数を
上げて性能の向上を図る場合、プロセッサに用いられる
LSIの製造ばらつきや、クロック発生器から各プロセ
ッサまでの配線距離のばらつき等に起因するクロック位
相のばらつきが相対的に無視できなくなり、この方法で
はクロック周波数の向上には限界がある。
【0003】互いの周波数は等しいが位相は異なるクロ
ックで動作するプロセッサ間においてデータを送受信す
る方法は、例えば特開平8−329000号公報に記載
されている。この方法では、送信側プロセッサのクロッ
ク信号に同期して送出された複数のビットから成るパラ
レルデータを、受信側クロック信号に同期して正しく取
り込まれるように制御可能な可変遅延回路を伝送路中に
設ける。送信側プロセッサは、単純なパターン、例えば
クロック信号を8分周した信号をテストデータとして該
送信側プロセッサのクロック信号に同期して送出する。
受信側ユニットには、当該テストデータ信号からクロッ
ク信号と受信データとの位相関係を検出し、その結果を
用いて自動的に可変遅延回路を制御する位相比較制御回
路を設ける。
【0004】位相比較制御回路では、テストデータ信号
を所定時間βだけ遅らせた信号を受信側のクロックで取
り込んだ結果と、受信側のクロックを所定時間αだけ遅
らせたクロックに同期してテストデータ信号を取り込ん
だ結果を比較し、受信データが到達する時刻がクロック
に近いか否かを判定する。従って、受信データとクロッ
クが離れていると判定された場合には、受信データはク
ロックに対して−α〜+βの範囲を超えて離れているこ
とになり、αとβの値がデータ伝送の途中で発生するノ
イズ等による遅延時間変動より大きな値になっていれ
ば、正しくデータ送受信を行うことができる。逆に受信
データとクロックが近いと判定された場合には、可変遅
延回路を制御して受信データとクロックが離れていると
判定されるところまで受信データの位相をずらす。可変
遅延回路は多段階に遅延時間を制御できるようにすれ
ば、クロックに対して−α〜+βの範囲を超えて離れて
いるという条件をより容易にみたすことができるため、
結果としてより高い周波数でのデータ伝送が可能とな
る。
【0005】このように、特開平8−329000号公
報に記載の方法では、LSIの製造ばらつきやクロック
位相のばらつき等に起因する送信側ユニットを構成する
LSIと受信側ユニットを構成するLSIとその間を接
続する信号伝送路を合わせた遅延時間のばらつきを、テ
ストデータ信号を使って、例えばリセット時に実際の信
号伝送路を用いてクロック信号に対する位相関係を検出
し、可変遅延回路の遅延時間の初期設定を行うことによ
って補正して、クロックの1サイクル毎に1回の割合で
データを送ることができる。
【0006】この方法でパラレルデータの送受信を行う
場合には、パラレルデータを構成する全てのビットにつ
いてクロック信号に対する位相関係の検出を行った方
が、より精度の高いばらつきの補正が可能となる。この
ためには、テストデータ信号を通せるように送信側ユニ
ットの最終段フリップフロップの前段にセレクタを設
け、受信側ユニットにおいてはすべてのデータビットの
位相比較制御を行えるように回路を構成する必要があ
る。
【0007】このパラレル受信データのクロック信号に
対する位相関係の検出を、パリティチェックにより行う
方法がある(例えば、特願平10−366769号参
照)。この方法では、位相調整を行う時には、送信側ユ
ニットのセレクタを切り替えてテストデータを全ビット
に伝送し、受信側ユニットでは多段階に遅延時間を制御
可能な可変遅延回路を有し、このすべての遅延時間のバ
リエーションについて、パリティチェックによるテスト
データ受信の正当性のチェックを行うことで、受信側ク
ロックが受信データのどの遅延時間に対応する位相と合
致しているかを検出する。この結果をもとに、受信デー
タの遅延時間を受信側クロックに対してなるべく離れた
位相になるように設定することにより、ノイズ等による
遅延時間変動の影響を被ることなく正しくデータを伝送
できる。
【0008】このパリティチェック結果からの遅延時間
の決定は、判定表を引くことによって行う。例えば、8
段階に遅延時間を変えられる可変遅延回路を有する場
合、256パターンのパリティチェック結果がありうる
が、その全てについて、最適な遅延時間、或いは、最適
な遅延時間を決定できない旨のエラーを出力する論理
を、受信側のLSIに判定表として組み込んでおくよう
にする。
【0009】一般にノイズ等による遅延時間変動は遅延
時間の増加する方向と減少する方向について均等にはな
らない。そこで、この変動時間の差に対応する遅延をあ
らかじめ可変遅延回路に組み込んでおき、位相調整を行
う時のみ変動時間の差に対応する遅延を加えてパリティ
チェックを行い、この結果から遅延時間が決定された後
は変動時間の差に対応する遅延は行わないことによっ
て、遅延時間変動の増減方向による差を自動的に補正す
る仕組みとすることもある。
【0010】また、テストデータパターンとして8分周
信号のような実際に送受信されるデータより低いピッチ
の単純な繰り返し信号を用いるのではなく、ノイズ等に
よる遅延時間変動が生じやすいデータパターンを用いる
ことによって、同時切り替えノイズやクロストークノイ
ズの影響を位相調整結果に反映させて、必要とする補正
項目を減らすことでより、正確な遅延時間の決定を行う
ようにすることもできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平8−3
29000号公報に記載の従来技術では、α及びβがL
SI設計時に決まってしまうため、実使用時に想定外の
遅延時間変動が発生した場合には、LSI設計段階まで
戻らなければならず、修正に多大な時間とコストを要し
てしまう。
【0012】また、α及びβの設計値についても、LS
I製造ばらつきを考慮して実際に起こる遅延時間変動量
よりも大きな値で設計しなければならないため、送受信
を行う全てのユニット間におけるデータとクロックの位
相関係を任意とし、かつ選別を行うことなくLSIを任
意に使用できるようにするためには、伝送周波数の向上
が制限される。
【0013】さらに、電源電圧やLSI温度の変動によ
る影響は、可変遅延回路における遅延時間が大きい場合
ほど大きい遅延時間の変動となって現れることになる
が、この影響が考慮されていない。
【0014】一方、伝送周波数を向上させるために多段
階の可変遅延回路を用い、その遅延時間の決定をパラレ
ルデータのパリティチェック結果から判定表に引いて行
う方法においても、判定表をLSI論理に組み込むため
に必要な論理ゲート数が可変遅延回路の段数の累乗で増
加してしまい、伝送周波数の向上が制限される。また、
この場合も、実使用時に想定外の遅延時間変動が発生し
判定表の修正が必要となった場合には、LSI設計段階
まで戻らなければならず、修正に多大な時間とコストを
要する。
【0015】また、ノイズ等による遅延時間変動の遅延
時間の増加する方向と減少する方向についての差を可変
遅延回路に組み込んで補正する方法においても、その変
動時間差に相当する遅延がLSI製造ばらつきに依存す
る問題と、設計値の修正に時間とコストを要する問題が
ある。
【0016】パラレルデータを構成する各ビットの伝送
遅延を一定に設計し、パラレルデータ毎に位相比較制御
回路を持って全ビットに同じ遅延を与えることで位相を
調整する方式では、LSIあたり多くの信号を送出する
場合、設計上同時に出力信号の切り替えが行われること
になり、出力回路に流れる電流変化に伴って発生する同
時切り替えノイズによって、伝送周波数の向上、或い
は、LSIあたりに設けることのできる信号ピン数に制
限が生じる。
【0017】信号ピン数に制限のあるLSIを用いて高
性能のデータ転送制御を実現するためにデータ幅を拡張
し、複数のLSIを組みにしてそれぞれのLSIがデー
タ幅の一部の制御を担当する形でデータの転送経路を構
成する場合に、それぞれのLSIが同期して処理を行う
のが最も簡単な方法である。このような形態のデータの
転送経路において、あるLSI間でのみデータに伴って
送られる制御信号に誤りが生じると、誤りの生じたLS
Iにおける制御だけが他のLSIとは異なる状態になっ
てしまい、障害の回復には複雑な手順が必要となり、重
度障害としてシステムダウンの原因となりうる。このた
め制御信号の伝送に関しては、何らかの障害回避の手段
が設けられていることが望ましい。
【0018】本発明の目的は、周波数が同じであるが位
相は必ずしも一致しないクロックで動作するユニット間
での信号を送受信する伝送路中に設けられる、クロック
信号に対する受信データの位相を多段階に調整可能な可
変遅延回路を正確に制御することによって、より高い伝
送周波数でデータ送受信を可能とする位相調整制御方法
及びそれを適用した情報処理装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、ノイズ等に
よる遅延時間変動を初期設定情報として外部からのソフ
トウェア制御等によって与えられるようにする。そし
て、クロック信号に対する受信データの位相を多段階に
調整する可変遅延回路の遅延時間の決定にあたっては、
すべての遅延時間のバリエーションについて行ったパリ
ティチェック結果等からテストデータを正しく受信でき
ない遅延時間の範囲を特定し、このデータが正しく送受
信できなくなる境界となる遅延時間に対して、外部から
与えられた遅延時間変動及び位相マージンの値を加減算
することによって、ノイズ等による遅延時間変動の影響
を被ることなく安全にデータを受信できる遅延時間を決
定する。
【0020】初期設定情報として外部から与える遅延時
間変動情報は、設計の前段階に行われる伝送路の特性や
ノイズ量の評価結果に基づいて導出され、可変遅延回路
が調整可能な最小の遅延時間を単位にして与えられる。
実使用時に想定外の遅延時間変動が発生した場合には、
通常の場合外部記憶装置に保存されている初期設定情報
の変更だけで修正が可能になる。また、遅延時間の増加
する方向と減少する方向についてそれぞれ別にレジスタ
を設けて遅延時間変動情報を与えられるようにすること
により、方向による変動時間差に対応する遅延をあらか
じめ可変遅延回路に組み込んでおくことなく、容易に修
正可能な形で補正を実現することができる。
【0021】さらに、LSIの製造ばらつきによって可
変遅延回路の遅延時間が変わる分を位相マージンとして
確保しておかなければLSI選別を行うことなく任意に
使用することはできないので、この位相マージンを遅延
時間変動情報として与えることのできるレジスタも、遅
延時間の増加、減少方向それぞれについて別に設ける。
データ伝送周波数が比較的低い場合には、外部から大き
い位相マージンの値を与えることができて、伝送周波数
にバリエーションがあったとしても初期設定情報の変更
だけで位相マージンの最適化を実現することができる。
【0022】具体的には、可変遅延回路の遅延時間の決
定は、パリティチェック結果等から特定したテストデー
タを正しく受信できない遅延時間の範囲の境界となる遅
延時間に対して、遅延時間減少方向の境界から遅延時間
変動と位相マージンの値を減算する方法、或いは、遅延
時間増加方向の境界に遅延時間変動と位相マージンの値
を加算する方法によって行う。また高い伝送周波数の場
合には1周期分遅れたテストデータを正しく受信できな
い遅延時間の範囲が存在し、遅延時間増加方向と減少方
向の境界にはさまれた形のテストデータを正しく受信で
きた遅延時間の範囲から選択する方法があり、この場合
には、増加方向、減少方向のそれぞれの境界からともに
遅延時間変動と位相マージンの値を加算、減算して残っ
た部分から中央値を選択する。これら3通りの遅延時間
の計算を行うことのできる手段を、パリティチェック結
果から特定したテストデータを正しく受信できない遅延
時間の範囲の遅延時間増加、減少両方向の境界を特定す
る手段とともに設ける。
【0023】上記3通りの方法で求められた遅延時間の
うち、可変遅延回路の遅延時間が最小とした時に十分な
マージンをもってテストデータを正しく受信できる場合
に相当する、遅延時間減少方向の境界から遅延時間変動
と位相マージンの値を減算する方法がとれる場合には、
この方法で遅延時間を決定する。この方法がとれない場
合には、1周期分遅れたテストデータを正しく受信でき
ない遅延時間範囲が存在するかどうかによって、残り2
通りの方法によって求められた遅延時間から選択するも
のとする。この順位づけによって、可変遅延回路におけ
る遅延時間が大きい場合ほど大きい変動となって現れる
電源電圧やLSI温度の変動による影響を抑えて、テス
トデータを正しく受信できない遅延時間の範囲が送受信
を行うユニット間におけるデータとクロックの位相関係
に応じて任意にシフトしても位相マージンの確保するこ
とができる。
【0024】このように、任意にデータとクロックの位
相関係を変更できる回路に対しては、送信側LSIの出
力信号数が多く同時切り替えノイズが問題になる場合
に、送信回路においても多段階の可変遅延回路を設ける
ことによって出力データの位相を変更可能とすることに
よってノイズを削減することができる。
【0025】また、このように、判定表を用いずレジス
タと加算器に組み合わせ論理による方法によれば、必要
な論理ゲート数が可変遅延回路の段数の累乗で増加する
ことなく遅延時間の決定が行えるため、調整可能な可変
遅延回路の段階数を増加させて位相の調整をより微細な
単位で正確に行うことを通じて、データ伝送周波数の向
上を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一
実施形態の構成例を示すブロック図である。図1におい
て、100は送信側ユニット、200は受信側ユニッ
ト、300、310及び320は送信側ユニット100
と受信側ユニット200を接続する伝送路である。送信
側ユニット100はテストデータ生成部120、送信デ
ータ制御部150、セレクタ103、113、パリティ
生成部123、フリップフロップ104、114、12
4、出力バッファ105、115、125を具備する。
受信側ユニット200は入力バッファ202、212、
222、可変遅延回路203、213、223、フリッ
プフロップ204、214、224、ANDゲート20
5、215、受信データ制御部250、パリティチェッ
ク部400、チェック結果用ラッチ回路401、セレク
タ403、503、構成情報保持部500、カウンタ部
501、遅延時間計算部502、遅延時間用ラッチ回路
504、デコーダ505を具備する。
【0027】送信側ユニット100はクロック信号10
1に従って動作し、受信側ユニット200はクロック信
号201に従って動作するものとする。但し、図1では
省略したが、クロック信号101及び201は同一のク
ロック発生器から供給され、周波数は一致するが、その
供給経路の遅延時間ばらつき等のため位相は必ずしも一
致しないことを前提とする。
【0028】通常、データ転送は、送信側ユニット10
0内部の送信データ制御部150からのデータ信号10
2をセレクタ113を介し、クロック信号101に同期
してフリップフロップ104、出力バッファ105によ
り送出し、伝送路300を経由して受信側ユニット20
0に伝播し、受信側ユニット200にて、入力バッファ
202、可変遅延回路203を通り、クロック信号20
1に同期してフリップフロップ204に取り込むことに
よって行う。このデータ信号102に伴って、制御信号
112がセレクタ113を介し、クロック信号101に
同期してフリップフロップ114、出力バッファ115
から送出され、伝送路310を経由し、受信側ユニット
200にて、入力バッファ212、可変遅延回路213
を通り、クロック信号201に同期してフリップフロッ
プ214に取り込まれ、ANDゲート215を介して受
信データ制御部250に入力される。同様に、フリップ
フロップ204に取り込まれたデータは、ANDゲート
205を介して受信データ制御部250に入力される。
【0029】可変遅延回路203及び213は、受信側
ユニット100でクロック信号101に同期してフリッ
プフロップ104及び114から送出されるデータ及び
制御信号が、受信側ユニット200で全て同じ時刻のク
ロック信号201に同期して取り込まれるように、入力
バッファ202及び212の出力を遅延してフリップフ
ロップ204及び214の入力へ送出するために設置さ
れる。
【0030】データ及び制御信号の位相は、LSIの製
造ばらつきによる素子の駆動力等の違いや伝送路300
及び310の遅延時間の差等により、フリップフロップ
204及び214の入力する時点ではある時間幅をもっ
てばらつく。クロック信号201の位相がこのばらつき
の時間幅の中に入った場合、一部のデータ或いは制御信
号は、1サイクル後のクロック信号に同期して取り込ま
れる場合、或いは、フリップフロップ204及び214
の出力が不確定状態になる場合が起こりうる。可変遅延
回路203及び213は、全てのデータ及び制御信号を
一斉にある時間だけ遅延させて、このばらつきの時間幅
をクロック信号201の位相からはずす働きをしてい
る。
【0031】可変遅延回路203及び213の遅延時間
は、遅延制御信号510を介して制御される。後述する
ように、遅延制御信号510のもととなる遅延時間は、
遅延時間計算部502が、送信側ユニット100のテス
トデータ生成部120が出力するテストデータ122
を、受信側ユニット200のフリップフロップ204及
び214が正しく受信するように、あらかじめ信号52
0を介し外部から与えられて構成情報保持部500に保
持される遅延時間変動及び位相マージン情報の値を参照
して計算することにより決定される。テストデータ12
2がフリップフロップ204及び214に正しく受信さ
れたかどうかの判定はパリティチェック部400が行
う。
【0032】受信側ユニット100のパリティビット生
成部123からのパリティビットが、クロック信号10
1に同期してフリップフロップ124から送出され、受
信側ユニット200でクロック信号201に同期してフ
リップフロップ224に取り込まれてパリティチェック
部400に至る伝送経路は、データ及び制御信号が送信
側ユニット100のフリップフロップ104及び114
から受信側ユニット200のフリップフロップ204及
び214に至るまでの伝送経路と同じ構成とする。より
具体的には、受信側ユニット100のフリップフロップ
104、114及び124、出力バッファ105、11
5及び125、受信側ユニット200の入力バッファ2
02、212及び222、可変遅延回路203、213
及び223、並びに、フリップフロップ204、214
及び224は同一構成の回路を使用し、各回路間の配線
長や負荷数などをなるべく合わせた設計を行うのが望ま
しい。伝送路300、310及び320は配線長などの
条件が同一の伝送路を使用することが望ましい。
【0033】パリティチェック部400では、可変遅延
回路203、213及び223が生成可能なすべての遅
延時間(遅延段数)についてテストデータを遅延させた
場合のチェックを行い、チェック結果を遅延段数分だけ
設けたラッチ回路401に保持する。この可変遅延回路
203、213及び223の遅延時間を順次変えていく
遅延制御信号510の生成のために、カウンタ部501
が設置される。該カウンタ部501は位相調整制御起動
信号520でカウントを開始し、そのカウント値が遅延
時間データとしてセレクタ503、ラッチ回路504を
介してデコーダ505でデコードされ、順次、遅延制御
信号510が生成される。
【0034】次に、本実施形態の位相調整動作を説明す
る。まず、位相調整動作を開始する前に、システムの立
ち上げ等を制御するソフトウェアによって、外部から信
号520を介して構成情報保持部500に対して遅延時
間変動及び位相マージン情報の値が与えられる。その
後、信号130を介してセレクタ103及び113をテ
ストデータ出力に切り替えて、送信側ユニット100か
らクロック101に同期してテストデータとそのパリテ
ィビットの送出を開始し、受信ユニット200では、信
号530を介してカウンタ部501に対して位相調整制
御の起動をかける。カウンタ部501では、遅延制御信
号510の生成を該カウンタ部501から行うようにセ
レクタ503を切り替え、一定の間隔で遅延時間の小さ
い順に、可変遅延回路203、213及び223の遅延
時間を最小から最大まで変化させていく。この間、パリ
ティチェック部400では、クロック201に同期して
フリップフロップ204、214及び224のテストデ
ータとパリティビットを取り込み、それぞれの遅延時間
に対してパリティチェックを行い、順次、パリティチェ
ック結果をセレクタ403を介してラッチ回路401に
保持していく。すべての遅延時間についてのチェック結
果が揃った時点で、カウンタ部501は遅延時間計算部
502に起動をかけ、セレクタ503を該遅延時間計算
部502の出力に切り替える。遅延時間計算部502
は、ラッチ回路401に保持された最小から最大までの
それぞれの遅延時間に対するパリティチェック結果及び
構成情報保持部500の遅延時間変動や位相マージン情
報の値を参照して最適の遅延時間を決定し、該遅延時間
に対応する遅延制御信号510を生成する。
【0035】以上のようにして可変遅延回路203及び
213の遅延時間が決定されたなら、送信側ユニット1
00では、信号130を介してセレクタ103及び11
3を送信データ制御部150の出力に切り替え、受信側
ユニット200では、ANDゲート205及び215を
開いて、データ及び制御信号の受信データ制御部250
への入力を有効にする。
【0036】以下、図2から図5によって遅延時間計算
部502について詳しく説明する。
【0037】まず、図2を用いて、遅延時間を計算する
にあたって問題となるフリップフロップ204、214
及び224の入力とクロック信号201の位相関係を説
明する。ここで、クロック周期をTとし、可変遅延回路
203、213及び223において最小の遅延時間を選
択した場合に、パリティチェック部400において正し
く受信が行われないと判定される、位相調整時の入力信
号の不確定時間を2×A1、実使用時の入力信号の不確
定時間の位相調整時に対する増分のうち、遅延時間減少
方向への増分をB1、遅延時間増加方向への増分をC1
とする。また、位相調整時の入力信号の不確定時間帯の
中心時刻からクロック信号201の立ち上がり時刻を差
し引いた位相差をD1とする。
【0038】クロック信号に対する入力信号の位相差
は、可変遅延回路203、213及び223による遅延
時間によって増加する。これをD1、D2、・・・Dn
(n=可変遅延回路が調整可能な遅延段数)とする。A
1に算入される同一LSIチップでの製造ばらつきに起
因するビット間遅延時間のばらつき、及び、B1及びC
1に算入される電源電圧やLSI温度の変動による影響
は、可変遅延回路における遅延時間が大きい場合ほど大
きい入力信号不確定時間となって現れるため、位相差D
1、D2、・・・Dnに対応して値が増加する入力信号
不確定時間を、A1、A2、・・・An、B1、B2、
・・・Bn、C1、C2、・・・Cnとしている。ここ
で、クロック信号の立ち上がり時刻において、位相調整
時の入力信号不確定時間帯2×Ajにかかる遅延時間j
についてのチェックは正しく受信が行われないと判定さ
れる。
【0039】次に、図3を用いて、図2に示した一例の
位相関係において、ラッチ回路401に保持されるテス
トデータのパリティチェック結果と、外部から構成情報
保持部500に与えられる遅延時間変動及び位相マージ
ン情報の値から、遅延時間計算部502が算出する遅延
時間との関係について説明する。
【0040】図2に示した例では、パリティチェック結
果から特定したテストデータを正しく受信できない遅延
時間の範囲の境界となる遅延時間は、遅延時間減少方向
の境界が5番目(P0=5)と25番目(P2=25)
に小さい遅延時間であり、遅延時間増加方向の境界は9
番目(P1=9)に小さい遅延時間にあたる。図3で
は、これら3通りの遅延時間で可変遅延回路203、2
13及び223を動作した場合の入力信号不確定時間の
様子を示している。
【0041】第一の境界P0から遅延時間減少方向にテ
ストデータが正しく受信できているが、実使用時には、
電源電圧ノイズ及びLSI温度変動等による遅延時間変
動C5によって、データ伝送が正しく行われなくなる時
間帯がある。同様に、第二、第三の境界P2、P1には
さまれたテストデータが正しく受信できている範囲に
も、C25、B9で示す遅延時間変動の時間帯が存在す
る。これらの遅延時間変動量は、これらの伝送路の特性
から評価できる。即ち、電源電圧ノイズ発生量及び温度
変動量に感度係数をかけてLSIゲート遅延の総計を乗
算して遅延時間減少方向及び増加方向のそれぞれについ
て導出できる。これらの遅延時間増加方向及び減少方向
に対する遅延時間変動情報を、それぞれGt及びHtと
して外部から設定できるように、構成情報保持部500
に対してレジスタを設ける。ここに設定されるGt及び
Htは、可変遅延回路203、213及び223が調整
可能な最小の遅延時間の設計値を単位として端数は切り
上げて与えられ、また実際の遅延時間変動量はLSIゲ
ート遅延の総計に比例するが、Gt及びHtは、LSI
ゲート遅延の総計=可変遅延回路における遅延時間は最
大の場合として求めればよい。
【0042】LSI製造プロセスが遅延時間が大きくな
る方向にばらついた場合には、これらの遅延時間変動量
は可変遅延回路設計値に基づいて導出されたGt及びH
tよりも大きくなる。図3においては、これをE2、E
5、E9、E15、E25、F2、F5、F9、F1
5、F25で示している。この影響をカバーする目的
で、遅延時間増加方向及び増加方向それぞれに対する位
相マージン情報をαG0、αG1及びαHとして、それ
ぞれGt及びHtとは別に外部から設定できるように、
構成情報保持部500に対して同様にレジスタを設け
る。ここで、αG0は第一の境界P0から遅延時間増加
方向への位相マージン、αG1は第二の境界P2から遅
延時間増加方向への位相マージン、αHは第三の境界P
1から遅延時間減少方向への位相マージンを示し、これ
らαG0、αG1及びαHは、可変遅延回路が調整可能
な最小の遅延時間の設計値を単位として与えられる。遅
延時間増加方向に2通りの位相マージン情報の値を設定
可能とするのは、P0とP2とではクロック周期にして
ほぼ1サイクル分だけ遅延時間に差があって、これによ
る遅延時間変動の増大を無視できないからである。
【0043】図4は遅延時間計算部502における遅延
時間算出のアルゴリズムを示したものである。パリティ
チェック結果を遅延時間の小さい方から調べていって、
テストデータを正しく受信できない遅延時間の範囲の境
界となる遅延時間P0、P1、P2を特定する(ステッ
プS1)。そして、まず、第一の境界P0から遅延時間
減少方向のP0−Gt−αG0を計算して(ステップS
2)、それを第一の候補とし、この値が正の場合(ステ
ップS3でYES)、該第一の候補を計算結果として出
力する(ステップS4)。第一の候補が正でない場合は
(ステップS3でNO)、第二の境界P2が検出された
かどうかで計算法が異なる。第二の境界P2が検出され
ない(可変遅延回路の最大遅延時間に対してデータ伝送
周波数が低い)場合には(ステップS5でNO)、第二
の候補としてP1+Ht+αHを計算結果として出力す
る(ステップS7)。第二の境界P2が検出された場合
には(ステップS5でYES)、第二の候補として(P
2−Gt−αG1+P1+Ht+αH)/2を計算結果
として出力する(ステップS6)。
【0044】図5は、図4のアルゴリズムを実現する遅
延時間計算部502の回路構成例を示したものである。
カウンタ部501から通知される、遅延時間を最小から
最大まで変化させてテストデータのパリティチェックを
行うステージが終了したことを示す信号701を契機に
して、該遅延時間計算部502の内部カウンタ710が
可変遅延回路の遅延時間に関するカウントを開始し、ラ
ッチ回路401の出力であるパリティチェック結果70
0からテストデータを正しく受信できない遅延時間の範
囲の境界となる遅延時間P0、P1、P2を特定し、フ
リップフロップ750、751、752に値をセットす
る。ここで、セレクタ720はカウンタ710の示す遅
延時間におけるパリティチェック結果を選択し、セレク
タ721或いは722は+1回路711或いは+2回路
712を介し、カウンタ710の示す遅延時間より1段
階或いは2段階遅い遅延時間におけるパリティチェック
結果を選択する。また、セレクタ723は−1回路71
3を介し、カウンタ710の示す遅延時間より1段階早
い遅延時間におけるパリティチェック結果を選択する。
これらの選択結果の値が変化するポイント、即ち、パリ
ティチェック結果が正から不正に変化するポイントをA
NDゲート730、731、732において判定し、そ
の時のカウンタ710の値をフリップフロップ750、
751、752へセットするセット信号とする。こうし
て、P0、P1、P2がフリップフロップ750、75
1、752にセットされる。但し、第二の境界P2のフ
リップフロップ752に対しては、第一の境界P0がフ
リップフロップ750にセットされた後セットを行うた
め、これを判定する比較器743が設けられる。カウン
タ710は、702で指示される可変遅延回路の最大遅
延段数の値(最大遅延時間)まで到達すると、カウント
を終了とする。最大遅延段数は構成情報保持部500に
あらかじめ保持しておく。
【0045】次に、フリップフロップ750、751、
752の値と、構成情報保持部500の出力である遅延
時間変動情報760、763及び位相マージン情報76
1、762、764から、上述の計算式に従って、77
0〜778の演算回路を用いて3通りの遅延時間を計算
し、セレクタ780が判定回路781、782の大小比
較に従って、3通りの遅延時間から最適の計算値を選択
して790に出力する。ここで、加算回路770はP1
+Ht+αHを出力し、加算回路771はP2−Gt−
αG1を出力し、加算回路772はP1+Ht+αHを
出力する。平均値計算回路778は加算回路771、7
72の出力を入力して、(P2−Gt−αG1+P1+
Ht+αH)/2を出力する。判定回路781は、P0
と(Gt+αG0)の大小関係、即ち、P0−Gt−α
G0>0かどうかを判定する。また、判定回路782
は、P2と可変遅延回路の最大遅延時間の大小関係、即
ち、第二の境界P2が存在するかどうかを判定する。セ
レクタ780は、判定回路781、782の判定結果を
もとに、加算回路770、平均計算回路778あるいは
加算回路772のいずれかの出力を選択する。
【0046】本実施の形態によれば、任意のD1(入力
信号のクロックに対する位相差)及び(動作限界に達す
るまでの)連続したクロック周期Tに関して、同一のア
ルゴリズムを用いることができるため、遅延時間の決定
のために必要な論理ゲート数は可変遅延回路の段数の対
数で増加するにすぎない。また、製造ばらつきをどこま
で許容するかの基準によって、或いは、伝送周波数が比
較的低いためにより大きな位相マージンが期待できるよ
うな場合には、位相マージン情報を適した値に変更して
設定し直すだけで、同一のハードウェアによって計算さ
れる遅延時間を条件に合わせて最適化することができ
る。
【0047】図6は、本発明の他の実施形態の構成例を
示すブロック図である。図6において、図1と同一の部
分には同一の符号が付けられている。図1の構成との主
な相違点は、受信側ユニット200において、クロック
信号201に対するデータ信号102の位相を調整する
可変遅延回路203の遅延時間を制御する遅延制御信号
510に対して、データ信号102に伴って送出される
制御信号112の位相を調整する可変遅延回路213の
遅延時間を制御する遅延制御信号550を分け、該遅延
制御信号550を生成するための加算器551、減算器
552、セレクタ553、遅延時間ラッチ回路554、
デコーダ555を別に設けて、制御信号112を受信す
るフリップフロップ214のクロック信号に受信データ
制御部250で用いるクロック信号251を用いている
点である。
【0048】テストデータのパリティチェックを行うス
テージでは、カウンタ部501の出力をセレクタ50
3、ラッチ回路504を介してセレクタ553で選択
し、ラッチ回路554、デコーダ555でデコードする
ことで、制御信号112に対する可変遅延回路213の
遅延時間を最小から最大まで変化させる。該可変遅延回
路213の最適遅延時間の決定ステージでは、その遅延
制御信号550の生成にあたる加算器551及び減算器
552には、遅延制御信号510の生成のために図1の
構成における場合と同じアルゴリズム(図4、図5)で
算出される遅延時間計算部502からの出力と、構成情
報保持部600を介して図1の構成で説明した情報(遅
延時足変動、位相マージン)520とは別に外部から設
定される所定の値610が入力され、制御信号112に
対する可変遅延回路213の遅延時間を、データ信号1
02に対する可変遅延回路203の遅延時間に対して一
定値だけずらす。セレクタ553は、遅延時間計算部5
02の出力と構成情報保持部600からの所定値610
の大小を比較する比較回路556の比較結果に基づき加
算器551あるいは減算器552のいずれかの出力を選
択する。
【0049】この機能を利用すると、送信データ制御部
150及び受信データ制御部250における送受信デー
タの処理を、ユニット間伝送周波数の半分の周波数で行
っている場合に、送信データ102に伴って送られる制
御信号112は、送信データ制御部150及び受信デー
タ制御部250の処理ピッチに合わせてデータ信号の半
分の周波数で伝送し、制御信号に対する可変遅延回路2
13の遅延時間をデータ伝送サイクルの半分だけ、デー
タ信号の遅延時間に対してずらすことができる。
【0050】図7に本実施形態のタイムチャートを示
す。図7に示すように、制御信号をデータ信号の半分の
周波数で伝送できることにより、制御信号伝送に関して
は、データ信号伝送の位相マージンに対してほぼ2倍の
位相マージン確保することが可能となり、その結果、制
御信号に関する誤りの発生を防止することができる。
【0051】図8は、本発明の更に他の実施形態の構成
を示すブロック図である。図8においても、図1と同一
の部分には同一の符号が付けられている。図1の構成と
主な相違点は、送信側ユニット100においても可変遅
延回路140、141、142を設けてデータ信号10
2、制御信号112、パリティビット113の位相を変
更可能としている点である。可変遅延回路140、14
1、142の遅延制御信号610は、送信側ユニット1
00における構成情報保持部600に信号601を介し
て外部から与えられる遅延時間の値602を設定するこ
とで生成する。
【0052】この機能を利用すると、図8の回路を複数
セット設けてLSIあたり多くの信号を送出する場合
に、それぞれのセットが有する可変遅延回路に対して異
なる出力遅延時間を与えることによって同時に出力信号
の切り替えが行われることがなくなって、出力回路に流
れる電流変化に伴って発生する同時切り替えノイズによ
る伝送周波数の向上、或いは、LSIあたりに設けるこ
とのできる信号ピン数に生じる制限を緩和することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周波数は同じであるが位相は一致しない非同期のクロッ
クで動作するユニット間でデータを送受信する場合に、
必要な論理ゲート数が可変遅延回路の段数の累乗で増加
することなく遅延時間の決定が行えるため、伝送路中に
設けられるクロック信号に対する受信データの位相を多
段階に制御可能な可変遅延回路の段数を増加させて、位
相調整をより微細な単位で正確に行うことが容易に可能
であり、よりデータ伝送周波数の向上を実現することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】受信データとクロック信号の位相関係を示す図
である。
【図3】遅延時間の変動と外部から設定される情報と算
出される遅延時間の関係を示す図である。
【図4】図1の遅延時間計算部の遅延時間計算アルゴリ
ズムを示す図である。
【図5】図4のアルゴリズムを実現する遅延時間計算部
の回路構成例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図7】図6の構成のタイムチャートである。
【図8】本発明の更に他の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 100 送信側ユニット 200 受信側ユニット 201、 251 クロック信号 102 データ信号 112 制御信号 122 テストデータ信号 123 パリティ生成部 203、 213、223、140、141、142
可変遅延回路 300、310、320 信号伝送路 400 パリティチェック部 500、600 構成情報保持部 501 カウンタ部 502 遅延時間計算部 510、550 遅延制御信号 520 遅延時間変動及び位相マージン情報 610 位相調整情報

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数は同じであるが位相は必ずしも一
    致しないクロックで動作するユニット間に、多段階に遅
    延時間を制御可能な可変遅延手段を設け、前記可変遅延
    手段の遅延時間を制御してユニット間の送受信データの
    位相を調整する位相調整制御方法であって、 前記可変遅延手段の遅延時間を順次制御してユニット間
    でテストデータを送受信し、該テストデータが正しく送
    受信できたかチェックし、 前記テストデータのチェック結果と伝送路の特性及び周
    波数に基づいて外部から設定される遅延時間変動情報及
    び位相マージン情報の値とを用いて、前記可変遅延手段
    の遅延時間を最適に設定する、ことを特徴とする位相調
    整制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相調整制御方法におい
    て、可変遅延手段の遅延時間の最適設定には、遅延時間
    の小さい方から、テストデータが正しく受信できるもの
    を優先させることを特徴とする位相調整制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の位相調整制御方法に
    おいて、 送信側ユニット及び受信側ユニット内部における送受信
    データの処理をユニット間のデータ伝送周波数の半分の
    周波数で行っている場合に、送受信データに伴って送ら
    れる制御信号を、送受信ユニットの処理ピッチに合わせ
    てデータの半分の周波数で伝送し、制御信号に対する可
    変遅延手段の遅延時間をデータ伝送サイクルの半分だ
    け、データの遅延時間に対してずらすことを特徴とする
    位相調整制御方法。
  4. 【請求項4】 周波数は同じであるが位相は必ずしも一
    致しないクロックで動作する複数の処理ユニットと、前
    記ユニット間を接続する伝送路とからなる情報処理装置
    において、 前記ユニット間の送受信データの位相を調整するため
    に、多段階に遅延時間を制御可能な可変遅延手段と、 テストデータを送受信する手段と、 前記可変遅延手段の遅延時間を順次制御して、前記テス
    トデータが正しく送受信できるかチェックする手段と、 伝送路の特性及び周波数に基づいて外部から設定される
    遅延時間変動情報及び位相マージン情報の値を保持する
    保持手段と、 前記テストデータのチェック結果と前記保持された遅延
    時間変動情報及び位相マージン情報の値とを用いて、前
    記可変遅延手段の遅延時間を最適に設定する手段と、を
    有することを特徴とする情報処理装置。
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