JP4951542B2 - リニアソレノイドバルブの電流制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、自動二輪車などの車両のクラッチに用いられるリニアソレノイドバルブの電流制御方法に関する。
従来、自動二輪車、四輪車などの車両の中には外部からの供給油圧により接続状態となる油圧式のクラッチを備えたものがある。このような油圧式クラッチはオイルポンプから送給される作動油を油圧機器類を介してクラッチに供給するが、クラッチに対する作動油の供給量を調整するために制御装置からのパルス幅変調(以下、PWM変調という)信号によりリニアソレノイドバルブをオン、オフ制御している。
リニアソレノイドバルブのオン、オフ制御は、リニアソレノイドバルブのI−P特性、つまりリニアソレノイドのコイルに流れる電流と油圧との関係を示す特性に基づいて目標となるクラッチ油圧を確保しており、リニアソレノイドの電流制御としてはPID制御などを用いたフィードバック制御を用いるのが一般的である(特許文献1参照)。
特開昭64−12941号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、リニアソレノイドのコイル電流を制御してクラッチ油圧を確保する際に、リニアソレノイドのコイル抵抗の個体差や、周囲の温度変化による抵抗変化、電源電圧の変化があるため、作動時間が遅れたり、正確でかつ精度の良いコイル電流値を供給することができない場合がある。
そこで、この発明は、リニアソレノイドのコイル抵抗の個体差や、周囲の温度変化によるコイル抵抗変化、電源電圧の変化があったとしても、正確でかつ精度の良い電流制御を行うことができるリニアソレノイドバルブの電流制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、車両(1)の駆動力を断接する油圧式クラッチ(51a,51b)にリニアソレノイドバルブ(91a,91b)を介して作動油を供給するにあたり、前記リニアソレノイドバルブ(91a,91b)のリニアソレノイド(100)のコイル電流をパルス幅変調するリニアソレノイドバルブの電流制御方法において、前記リニアソレノイド(100)のコイル電流をパルス幅変調する際に用いられるデューティー比(lduty)を、目標電流に対する基本デューティー比(ldutyb)と電源電圧の補正係数(VLINREF/vsys)と基本デューティー比補正係数(klduty)との積に、PID演算によるデューティー比(lduty)のゲイン分(plduty、ilduty、dlduty)を加算して設定し、前記基本デューティー比補正係数(klduty)は、前記クラッチ(51a,51b)の目標電流の安定した状態であって、前記リニアソレノイド(100)に流れるコイル電流が一定値(1A)で検出される状態にある際のデューティー比(lduty)のサンプリング値(ldave)を電源電圧のサンプリング値(lvave)を加味して補正し、基本デューティー比テーブル値(ldutyb)で除算した値で設定されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記目標電流に対する前記基本デューティー比(ldutyb)は、予め定められている基準電源電圧(VLINREF)時における前記コイル電流に対するデューティー比(lduty)のテーブル値(ldutyb)で設定されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記電源電圧の補正係数(VLINREF/vsys)は、現在の電源電圧に対する前記基準電源電圧(VLINREF)の比で設定されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記基本デューティー比補正係数(klduty)の設定は前記クラッチ(51a,51b)接続毎に行われることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記油圧式クラッチ(51a,51b)を複数備えていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、リニアソレノイドのコイル抵抗の個体差や周囲の温度変化によるコイル抵抗変化、電源電圧の変化があった場合であっても、これを加味した基本DUTY比補正係数を用いることにより、作動時間の遅れをなくし、正確な電流値を得て正確でかつ精度の良い電流制御を行うことができる効果がある。
また、この基本DUTY比補正係数は、リニアソレノイドの周囲の温度変化によるコイル抵抗変化、電源電圧の変化を加味したものであるため、周囲の温度を検出する温度センサが必要なくなり低コストで製造できる効果がある。
更に、基本デューティー比補正係数を用いることで、リニアソレノイドのコイル抵抗の個体差や周囲の温度変化によるコイル抵抗変化、電源電圧の変化分を加味しつつ、基本デューティー比テーブル値を用いて正確な電流制御を行うことができる効果がある。したがって、温度によるデューティー比の変化分を基本デューティー比補正係数という形で持っているため周囲の温度を検出するための温度センサが必要なくなり低コストで製造できる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、コイル電流に対するデューティー比のテーブル値を用いることにより、制御を簡素化することができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、基準電源電圧を用いることでデューティー比のテーブル値を使用してデューティー比を求めることができ、演算処理にかかる負担を軽減して迅速な処理が可能となる効果がある。
請求項に記載した発明によれば、クラッチ接続毎に最適な電流制御を行うことができるため正確な制御が可能となる効果がある。
請求項に記載した発明によれば、例えばツインクラッチ式変速制御システムに用いた場合には、タイミング良く正確なクラッチ接続制御を行うことができる点で有利である。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2を軸支するフロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。ステアリングステム4(又はフロントフォーク3)の上部には操向ハンドル4aが取り付けられる。ヘッドパイプ6からはメインフレーム7が後方に延びてピボットプレート8に連なる。ピボットプレート8にはスイングアーム9の前端部が上下揺動可能に枢支され、該スイングアーム9の後端部には後輪11が軸支される。スイングアーム9と車体フレーム5との間にはクッションユニット12が介設される。車体フレーム5の内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン13が懸架される。
図2を参照し、エンジン13は、クランクシャフト21の回転中心軸線C1を車幅方向(左右方向)に沿わせた並列四気筒エンジンであり、そのクランクケース14上にはシリンダ15が立設され、該シリンダ15内には各気筒に対応するピストン18が往復動可能に嵌装され、該各ピストン18の往復動がコンロッド19を介してクランクシャフト21の回転動に変換される。シリンダ15の後部にはスロットルボディ16が接続され、シリンダ15の前部には排気管17が接続される。
クランクケース14の後方にはミッションケース22が一体に連なり、該ミッションケース22内にはツインクラッチ式変速機23及びチェンジ機構24が収容される。ミッションケース22の右側部はクラッチケース25とされ、該クラッチケース25内にはツインクラッチ式変速機23のツインクラッチ26が収容される。エンジン13の動力源であるクランクシャフト21の回転動力は、前記ツインクラッチ式変速機23を介してミッションケース22左側に出力された後、例えばチェーン式の動力伝達機構を介して後輪11に伝達される。尚、図中符号C2,C3はツインクラッチ式変速機23のメインシャフト28及びカウンタシャフト29の回転中心軸線をそれぞれ示す。
図3に示すように、自動二輪車1には、エンジン13に連設される前記ツインクラッチ式変速機23と、前記チェンジ機構24に駆動機構39を設けてなるギヤシフト装置41と、前記ツインクラッチ式変速機23及びギヤシフト装置41を作動制御する電子コントロールユニット(ECU)42とを主にツインクラッチ式変速制御システムが構成される。
図4を併せて参照すると、ツインクラッチ式変速機23は、内外シャフト43,44からなる二重構造の前記メインシャフト28と、該メインシャフト28と平行に配置される前記カウンタシャフト29と、メインシャフト28及びカウンタシャフト29に跨って配置される変速ギヤ群45と、メインシャフト28の右端部に同軸配置される前記ツインクラッチ26と、該ツインクラッチ26に作動用油圧を供給する油圧供給装置46とを有してなる。以下、メインシャフト28、カウンタシャフト29及び変速ギヤ群45からなる集合体をトランスミッション47とする。
メインシャフト28は、ミッションケース22の左右に渡る内シャフト43の右側部を外シャフト44内に相対回転可能に挿通してなる。内外シャフト43,44の外周には、変速ギヤ群45における六速分の駆動ギヤ48a〜48fが振り分けて配置される。一方、カウンタシャフト29の外周には、変速ギヤ群45における六速分の従動ギヤ49a〜49fが配置される。各駆動ギヤ48a〜48f及び従動ギヤ49a〜49fは、対応する変速段同士で互いに噛み合い、それぞれ各変速段に対応する変速ギヤ対45a〜45fを構成する。尚、各変速ギヤ対45a〜45fは、一速から六速の順に減速比が小さくなる(高速ギヤとなる)。
内シャフト43の左端部はミッションケース22の左側壁22aに至り、該左側壁22aにボールベアリング73を介して回転可能に支持される。
一方、内シャフト43の右側部は、ミッションケース22の右側壁22bを貫通してクラッチケース25内に臨み、該内シャフト43の左右中間部が、同じく右側壁22bを貫通する外シャフト44の左右中間部及びボールベアリング77を介して、ミッションケース22の右側壁22bに回転可能に支持される。
外シャフト44は内シャフト43よりも短く、その左端部はミッションケース22の左右中間部で終端する。外シャフト44における前記右側壁22bよりも左方に位置する部位には、変速ギヤ群45における偶数変速段(二,四,六速)に対応する駆動ギヤ48b,48d,48fが、左側から四速用、六速用、二速用の順に支持される。一方、内シャフト43における外シャフト44の左端部よりも左方に位置する部位には、変速ギヤ群45における奇数変速段(一,三,五速)に対応する駆動ギヤ48a,48c,48eが、左側から一速用、五速用、三速用の順に支持される。
カウンタシャフト29の左右端部は、ミッションケース22の左右側壁22a,22bにそれぞれボールベアリング82,86を介して回転可能に支持される。カウンタシャフト29の左端部は左側壁22aの左方に突出し、該左端部には前記後輪11への動力伝達機構のドライブスプロケット83が取り付けられる。
カウンタシャフト29におけるミッションケース22の内側に位置する部位には、変速ギヤ群45における各変速段に対応する従動ギヤ49a〜49fが、前記各駆動ギヤ48a〜48fと同様の順に支持される。
メインシャフト28(内シャフト43)及びカウンタシャフト29の内部には、エンジン13内各部へのオイル圧送用のメインオイルポンプ(不図示)からの油圧を供給可能な主供給油路71,72がそれぞれ形成され、該各主供給油路71,72を介して変速ギヤ群45に適宜エンジンオイルが供給される。
ツインクラッチ26は、互いに同軸に隣接配置される油圧式の第一及び第二ディスククラッチ(以下、単にクラッチということがある)51a,51bを有してなり、これら各クラッチ51a,51bに前記内外シャフト43,44がそれぞれ同軸に連結される。各クラッチ51a,51bが共有するクラッチアウタ56には、クランクシャフト21のプライマリドライブギヤ58aに噛み合うプライマリドリブンギヤ58が同軸に設けられ、これら各ギヤ58,58aを介して、クラッチアウタ56にクランクシャフト21からの回転駆動力が入力される。クラッチアウタ56に入力された回転動力は、各クラッチ51a,51bの断続状態に応じて内外シャフト43,44に個別に伝達される。各クラッチ51a,51bの断続状態は、前記油圧供給装置46からの油圧供給の有無により個別に制御される。
そして、前記各クラッチ51a,51bの一方を接続状態とすると共に他方を切断状態とし、内外シャフト43,44の一方に連結された何れかの変速ギヤ対を用いてトランスミッション47内の動力伝達を行うと共に、内外シャフト43,44の他方に連結された変速ギヤ対の中から次に用いるものを予め選定し、この状態から前記各クラッチ51a,51bの一方を切断状態とすると共に他方を接続状態とすることで、トランスミッション47の動力伝達が前記予め選定した変速ギヤ対を用いたものに切り替わり、もってトランスミッション47のシフトアップ又はシフトダウンがなされる。
図3に示すように、油圧供給装置46は、ツインクラッチ26用の油圧発生源であるクラッチ用オイルポンプ32と、該クラッチ用オイルポンプ32の吐出口から延びる送給油路35と、該送給油路35の下流側に接続される第一及び第二リニアソレノイドバルブ91a,91bと、該各リニアソレノイドバルブ91a,91bから各クラッチ51a,51bの接続側油圧室54a,54b(図4参照)に至る第一及び第二供給油路92a,92bとを有してなる。
クラッチ用オイルポンプ32は前記メインオイルポンプとは別個に設けられ、クランクケース14下のオイルパン36内のエンジンオイルを吸入して送給油路35内に吐出する。送給油路35には該油路専用のオイルフィルタ89が設けられる。
尚、図中符号S6,S7は送給油路35内の油圧及び油温を検出する油圧センサ及び油温センサを、符号Rは送給油路35内の油圧の上昇を制御するリリーフバルブを、符号S8,S9は各供給油路92a,92b内の油圧すなわち各クラッチ51a,51bへの供給油圧を検出する油圧センサをそれぞれ示す。
送給油路35と第一及び第二供給油路92a,92bとは、各リニアソレノイドバルブ91a,91bの作動により個別に連通可能であり、送給油路35と第一供給油路92aとが第一リニアソレノイドバルブ91aを介して連通した際には、クラッチ用オイルポンプ32からの比較的高圧の油圧が第一供給油路92aを介して第一クラッチ51aの接続側油圧室54aに供給されて該第一クラッチ51aが接続状態となる。一方、送給油路35と第二供給油路92bとが第二リニアソレノイドバルブ91bを介して連通した際には、クラッチ用オイルポンプ32からの油圧が第二供給油路92bを介して第二クラッチ51bの接続側油圧室54bに供給されて該第二クラッチ51bが接続状態となる。
送給油路35からは油圧逃がしバルブ95を有する油圧逃がし油路96aが分岐する。油圧逃がしバルブ95はバルブアクチュエータ95aにより作動し、油圧逃がし油路96aの開通、遮断を切り替える。バルブアクチュエータ95aは前記電子コントロールユニット42により作動制御され、例えばエンジン始動時には油圧逃がし油路96aを開通してクラッチ用オイルポンプ32からのフィード油圧をオイルパン36に戻し、エンジン始動後には油圧逃がし油路96aを遮断してツインクラッチ26に前記フィード油圧を供給可能とする。
尚、各リニアソレノイドバルブ91a,91bには、送給油路35と第一及び第二供給油路92a,92bとの連通を遮断した際にクラッチ用オイルポンプ32からの油圧をオイルパン内に戻す戻し油路93a,93bがそれぞれ設けられる。
図3、図5に示すように、チェンジ機構24は、各シャフト28,29と平行に配置されたシフトドラム24aの回転により複数(この実施例では四つ)のシフトフォーク24bを軸方向で移動させ、メインシャフト28及びカウンタシャフト29間の動力伝達に用いる変速ギヤ対(変速段)を切り替える。
各シフトフォーク24bは、メインシャフト28側に延びるものとカウンタシャフト29側に延びるものとでそれぞれ対をなし、これらの基端側が一対のシフトフォークロッド24cにそれぞれ軸方向で移動可能に支持される。各シフトフォーク24bの基端側には、シフトドラム24a外周の複数のカム溝24dの何れかに係合する摺動突部24eがそれぞれ設けられる。各シフトフォーク24bは、メインシャフト28側及びカウンタシャフト29側においてその先端部を変速ギヤ群45における後述のスライドギヤに係合させる。そして、シフトドラム24aの回転時には、各カム溝24dのパターンに沿って各シフトフォーク24bを軸方向で移動させ、前記スライドギヤを軸方向で移動させてトランスミッション47の変速段を変化させる。
シフトドラム24aの一端側には前記駆動機構39が設けられる。駆動機構39は、チェンジ機構24のシフトドラム24aに同軸固定されるピンギヤ39aと、該ピンギヤ39aに係合するウォーム状のバレルカム39bと、該バレルカム39bに回転駆動力を付与する電気モータ39cとを有してなり、前記電気モータ39cの駆動によりシフトドラム24aを適宜回転させてトランスミッション47の変速段を変化させる。
尚、図中符号S1はトランスミッション47の変速段検知用に駆動機構39の作動量を検出するセンサを、符号DSはシフトドラム24aの実際の回転角度を検出する回転角度センサを、符号DTはシフトドラム24aの変速段毎の回転角度を規定するディテントをそれぞれ示す。
図4に示すように、トランスミッション47は、各変速段に対応する駆動ギヤ48a〜48fと従動ギヤ49a〜49fとが常に噛み合った常時噛み合い式とされる。各ギヤは、その支持軸(各シャフト28,29)に対して一体回転可能な固定ギヤと、支持軸に対して相対回転可能なフリーギヤと、シャフトに対して一体回転可能かつ軸方向で移動可能なスライドギヤとに大別される。
具体的には、駆動ギヤ48a,48bは固定ギヤとされ、駆動ギヤ48c,48dはスライドギヤとされ、駆動ギヤ48e,48fはフリーギヤとされる。また、従動ギヤ49a〜49dはフリーギヤとされ、従動ギヤ49e,49fはスライドギヤとされる。以下、各ギヤ48c,48d,49e,49fをスライドギヤ、各ギヤ48e,48f,49a〜49dをフリーギヤという。
そして、前記チェンジ機構24により任意のスライドギヤを適宜スライド(軸方向で移動)させることで、何れかの変速段に応じた変速ギヤ対を用いた動力伝達が可能となる。
スライドギヤ48c,48dの一側には、これらと同様に支持軸に対して一体回転可能かつ軸方向で移動可能なスライドリングSc,Sdがそれぞれ一体に設けられる。各スライドリングSc,Sdは、フリーギヤ48e,48fにそれぞれ軸方向で隣接して設けられる。各スライドリングSc,Sdには、それぞれスライド側ドッグ(ダボ)D1c,D1dが設けられ、各フリーギヤ48e,48fには、それぞれ各スライド側ドッグD1c,D1dに対応するフリー側ドッグ(ダボ)D1e,D1fが設けられる。
また、スライドギヤ49e,49fの一側には、これらと同様に支持軸に対して一体回転可能かつ軸方向で移動可能なスライドリングSe,Sfが一体に設けられる。各スライドリングSe,Sfは、フリーギヤ49c,49dにそれぞれ軸方向で隣接して設けられる。各スライドリングSe,Sfには、それぞれスライド側ドッグ(ダボ)D2e,D2fが設けられ、各フリーギヤ49c,49dには、それぞれ各スライド側ドッグD2e,D2fに対応するフリー側ドッグ(ダボ)D2c,D2dが設けられる。
更に、各スライドギヤ49e,49fの他側には、それぞれスライド側ドッグ(ダボ)D3e,D3fが設けられ、これらに軸方向で隣接するフリーギヤ49a,49bには、それぞれ各スライド側ドッグD3e,D3fに対応するフリー側ドッグ(ダボ)D3a,D3bが設けられる。
各スライド側ドッグ及びフリー側ドッグは、対応するスライドギヤ(スライドリング含む)及びフリーギヤ同士が近接した際に互いに相対回転不能に係合し、前記スライドギヤ及びフリーギヤ同士が離間した際に前記係合を解除する。
そして、各ドッグを介して各スライドギヤの何れかと対応するフリーギヤとが相対回転不能に係合することで、メインシャフト28及びカウンタシャフト29間で何れかの変速ギヤ対を選択的に用いた動力伝達が可能となる。
尚、各スライドギヤ及びフリーギヤ間の係合が全て解除された状態(図4に示す状態)では、両シャフト28,29間の動力伝達が不能となり、この状態がトランスミッション47のニュートラル状態となる。
図3に示すように、電子コントロールユニット42は、前記各センサからの情報の他に、スロットルボディ16のスロットルバルブ(スロットル弁)の開度及び開速度を検出するスロットルセンサTS、サイドスタンド(又はセンタスタンド)の格納センサ(スイッチ)SS、及び前輪2の車輪速センサWS、並びに例えば操向ハンドル4aに設けたモードスイッチSW1、ギヤセレクトスイッチSW2、ニュートラル−ドライブ切り替えスイッチSW3等からの情報に基づき、ツインクラッチ式変速機23及びギヤシフト装置41の作動を制御してトランスミッション47の変速段(シフトポジション)を変化させる。
前記モードスイッチSW1により選択される変速モードは、車速(車輪速)及びエンジン回転数等の車両情報に基づきトランスミッション47の変速段を自動で切り替えるフルオートマチックモードと、運転者の意志に基づき前記セレクトスイッチSW2の操作のみでトランスミッション47の変速段を切り替え可能とするセミオートマチックモードとがある。現在の変速モード及び変速段は、例えば操向ハンドル4a近傍に設けたメータ装置Mに表示される。また、前記ニュートラル−ドライブスイッチSW3の操作により、トランスミッション47を所定の変速段で動力伝達が可能な状態とニュートラル状態との間で切り替え可能である。
尚、図中符号S2は車速検知用にメインシャフト28の回転数を検出する(カウンタシャフト29と一体回転する従動ギヤ49eに噛み合う駆動ギヤ48eの回転数を検出する)車速センサを、符号S3はエンジン回転数(クランクシャフト21の回転数)検知用にプライマリドリブンギヤ58の回転数を検出する回転数センサをそれぞれ示す。電子コントロールユニット42は、燃料噴射装置用のECU42aと各センサからの情報を共有する。
図4に示すように、ツインクラッチ26は、奇数変速段用の変速ギヤ対に連結される第一クラッチ51aをクラッチケース25内の右側(車幅方向外側)に、偶数変速段用の変速ギヤ対に連結される第二クラッチ51bをクラッチケース25内の左側(車幅方向内側)にそれぞれ配置してなる。各クラッチ51a,51bは、その軸方向で交互に重なる複数のクラッチ板(各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66b)を有する湿式多板クラッチとされる。
各クラッチ51a,51bは、外部からの供給油圧によりプレッシャプレート52a,52bを軸方向で変位させて所定の係合力を得る油圧式とされ、前記プレッシャプレート52a,52bをクラッチ切断側に付勢する戻しスプリング53a,53bと、プレッシャプレート52a,52bにクラッチ接続側への押圧力を付与する接続側油圧室54a,54bと、プレッシャプレート52a,52bにクラッチ切断側への押圧力を付与してその戻り動作を補助する切断側油圧室55a,55bとをそれぞれ有する。
切断側油圧室55a,55bには、前記メインオイルポンプからの比較的低圧な油圧が常時供給され、接続側油圧室54a,54bには、油圧供給装置46(クラッチ用オイルポンプ32)からの比較的高圧な油圧が選択的かつ個別に供給される。
各クラッチ51a,51bは、単一のクラッチアウタ56を共有して略同一径に構成される。クラッチアウタ56は右方に開放する有底円筒状をなし、その底部中央部が外シャフト44の左右中間部に相対回転可能に支持される。クラッチアウタ56の右内側には第一クラッチ51a用のクラッチセンタ57aが配置され、クラッチアウタ56の左内側には第二クラッチ51b用のクラッチセンタ57bが配置される。クラッチセンタ57aは内シャフト43の右端部に一体回転可能に支持され、クラッチセンタ57bは外シャフト44の右端部に一体回転可能に支持される。
クラッチアウタ56の底部左側には、スプリングダンパー59を介してプライマリドリブンギヤ58が取り付けられ、該プライマリドリブンギヤ58には、前記クランクシャフト21のプライマリドライブギヤ58aが噛み合う。すなわち、クラッチアウタ56には、クランクシャフト21の回転動力がスプリングダンパー59を介して入力される。クラッチアウタ56は、クランクシャフト21の回転に伴いメインシャフト28とは個別に回転する。
クラッチアウタ56におけるプライマリドリブンギヤ58よりも左側には、前記各オイルポンプ駆動用のドライブスプロケット56bが一体回転可能に設けられる。クラッチアウタ56の右内周には第一クラッチ51a用の複数のクラッチプレート61aが一体回転可能に支持され、クラッチアウタ56の左内周には第二クラッチ51b用の複数のクラッチプレート61bが一体回転可能に支持される。
クラッチアウタ56の外周には軸方向に沿う複数の係合溝が形成されると共に、各クラッチプレート61a,61bの外周には前記各係合溝に対応する複数の係合突部が形成され、前記各係合溝に前記各係合突部が相対回転不能に係合することで、各クラッチプレート61a,61bがクラッチアウタ56に一体回転可能に支持される。
第一クラッチ51aのクラッチセンタ57a左側のフランジ部64aには、右方に向けて起立する内壁部65aが設けられ、該内壁部65aの外周には複数のクラッチディスク(フリクションプレート)66aが一体回転可能に支持される。
クラッチセンタ57aの外周には軸方向に沿う複数の係合溝が形成されると共に、各クラッチディスク66aの内周には前記係合溝に対応する複数の係合突部が形成され、前記各係合溝に前記各係合突部が相対回転不能に係合することで、各クラッチディスク66aがクラッチセンタ57aに一体回転可能に支持される。
フランジ部64aの右方には前記プレッシャプレート52aが対向配置され、このプレッシャプレート52aの外周側とフランジ部64aの外周側との間には、前記各クラッチプレート61a及び各クラッチディスク66aが、軸方向で交互に重なった積層状態で配置される。
プレッシャプレート52aの内周側とフランジ部64aの内周側との間には、前記切断側油圧室55aが形成されると共に、プレッシャプレート52aを右方(フランジ部64aから離間する側、クラッチ切断側)に付勢する戻しスプリング53aが配置される。
プレッシャプレート52aの内周側の右方には、クラッチセンタ57a右側の中央筒部62aの外周に設けられたサポートフランジ部67aが対向配置され、このサポートフランジ部67aとプレッシャプレート52aの内周側との間に、前記接続側油圧室54aが形成されると共に戻しスプリング53aが配置される。
一方、第二クラッチ51bのクラッチセンタ57b左側のフランジ部64bには、右方に向けて起立する内壁部65bが設けられ、該内壁部65bの外周には複数のクラッチディスク66bが一体回転可能に支持される。
クラッチセンタ57bの外周には軸方向に沿う複数の係合溝が形成されると共に、各クラッチディスク66bの内周には前記係合溝に対応する複数の係合突部が形成され、前記各係合溝に前記各係合突部が相対回転不能に係合することで、各クラッチディスク66bがクラッチセンタ57bに一体回転可能に支持される。
フランジ部64bの右方には前記プレッシャプレート52bが対向配置され、このプレッシャプレート52bの外周側とフランジ部64bの外周側との間には、前記各クラッチプレート61b及び各クラッチディスク66bが、軸方向で交互に重なった積層状態で配置される。
プレッシャプレート52bの内周側とフランジ部64bの内周側との間には、前記切断側油圧室55bが形成されると共に、プレッシャプレート52bを右方(フランジ部64bから離間する側、クラッチ切断側)に付勢する戻しスプリング53bが配置される。
プレッシャプレート52bの内周側の右方には、クラッチセンタ57b右側の中央筒部62bの外周に設けられたサポートフランジ部67bが対向配置され、このサポートフランジ部67bとプレッシャプレート52bの内周側との間に、前記接続側油圧室54bが形成されると共に戻しスプリング53bが配置される。
前記クラッチケース25の右側を構成するクラッチカバー69には、第一供給油路92a、第二供給油路92b、及びカバー内主供給油路71aがそれぞれ設けられる。また、内シャフト43の右中空部43a内には、前記各油路92a,92b,71aと個別に連通する油路が適宜形成される。
そして、第二供給油路92b等を通じてクラッチ用オイルポンプ32からの油圧が第二クラッチ51bの接続側油圧室54bに供給可能となり、カバー内主供給油路71a等を通じて前記メインオイルポンプからの油圧が第一クラッチ51aの切断側油圧室55aに供給可能となり、第一供給油路92a等を通じてクラッチ用オイルポンプ32からの油圧が第一クラッチ51aの接続側油圧室54aに供給可能となる。尚、第二クラッチ51bの切断側油圧室55bには、主供給油路71等を通じて前記メインオイルポンプからの油圧が供給可能となる。
各クラッチ51a,51bは、エンジン停止状態(前記各オイルポンプの停止状態)では、各戻しスプリング53a,53bの付勢力によりプレッシャプレート52a,52bが右方に変位し、各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66bの摩擦係合が解除されたクラッチ切断状態となる。また、エンジン運転状態であっても油圧供給装置46からの油圧供給が停止した状態では、プレッシャプレート52a,52bに戻しスプリング53a,53bの付勢力及び各切断側油圧室55a,55bの油圧が作用し、前記同様にクラッチ切断状態となる。
一方、第一クラッチ51aにおいて、エンジン運転状態かつ油圧供給装置46から接続側油圧室54aに比較的高圧の油圧が供給される状態では、切断側油圧室55aの油圧及び戻しスプリング53aの付勢力に抗してプレッシャプレート52aが左方(フランジ部64a側、クラッチ接続側)に移動し、各クラッチプレート61a及び各クラッチディスク66aが挟圧されてこれらが摩擦係合することで、クラッチアウタ56とクラッチセンタ57aとの間でのトルク伝達が可能となったクラッチ接続状態となる。
同様に、第二クラッチ51bにおいて、エンジン運転状態かつ油圧供給装置46から接続側油圧室54bに比較的高圧の油圧が供給される状態では、切断側油圧室55bの油圧及び戻しスプリング53bの付勢力に抗してプレッシャプレート52bが左方(フランジ部64b側、クラッチ接続側)に移動し、各クラッチプレート61b及び各クラッチディスク66bが挟圧されてこれらが摩擦係合することで、クラッチアウタ56とクラッチセンタ57bとの間でのトルク伝達が可能となったクラッチ接続状態となる。
尚、各クラッチ51a,51bのクラッチ接続状態から接続側油圧室54a,54bへの油圧供給が停止すると、切断側油圧室55a,55bの油圧及び戻しスプリング53a,53bの付勢力によりプレッシャプレート52a,52bが右方に変位し、各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66bの摩擦係合が解除され、クラッチアウタ56とクラッチセンタ57a,57bとの間のトルク伝達が不能となった前記クラッチ切断状態となる。
各クラッチ51a,51bの切断側油圧室55a,55bに供給されたエンジンオイルは、内壁部65a,65b等に適宜形成された油路を介して油圧室外に導かれ、内壁部65a,65b外周の各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66bに適宜供給される。このように切断側油圧室55a,55b内の作動油を逃がすことで、切断側油圧室55a,55b内の油圧を所定の低圧状態に保ち、かつ切断状態にある各クラッチ51a,51bにおける各クラッチプレート61a,61b及び各クラッチディスク66a,66bの潤滑性及び冷却性を向上させる。
上記ツインクラッチ式変速機23において、自動二輪車1のエンジン始動後であっても、サイドスタンドが起立している等により停車状態であると判断される場合には、各クラッチ51a,51bの両者がクラッチ切断状態に保たれる。そして、例えばサイドスタンドが格納されたり各スイッチSW1,SW2,SW3が操作された場合には、自動二輪車1の発進準備としてトランスミッション47がニュートラル状態から一速ギヤ(発進ギヤ、変速ギヤ対45a)を用いての動力伝達を可能とした一速状態となり、この状態から例えばエンジン回転数が上昇することで、第一クラッチ51aが半クラッチを経てクラッチ接続状態となって自動二輪車1を発進させる。
自動二輪車1の走行時には、各クラッチ51a,51bにおける現在のシフトポジションに対応する一方のみが接続状態となり、他方は切断状態となる。これにより、内外シャフト43,44の一方及び各変速ギヤ対45a〜45fの何れかを介しての動力伝達が行われる。このとき、車両情報に基づき電子コントロールユニット42がツインクラッチ式変速機23の作動を制御し、次のシフトポジションに対応する変速ギヤ対を用いての動力伝達が可能な状態を予め作り出す。
具体的には、現在のシフトポジション(変速段)が例えば奇数段(又は偶数段)であれば、次のシフトポジションは偶数段(又は奇数段)となるので、偶数段(又は奇数段)の変速ギヤ対を用いての動力伝達が可能な状態を予め作り出す。
このとき、第一クラッチ51aは接続状態だが第二クラッチ51b(又は第一クラッチ51a)は切断状態にあり、外シャフト44(又は内シャフト43)及び偶数段(又は奇数段)の変速ギヤ対にはエンジン出力(クランクシャフト21の回転動力)が伝達されない。
その後、電子コントロールユニット42がシフトタイミングに達したと判断した際には、前記第一クラッチ51a(又は第二クラッチ51b)を切断状態とすると共に前記第二クラッチ51b(又は第一クラッチ51a)を接続状態とすることのみで、予め選定した次のシフトポジションに対応する変速ギヤ対を用いた動力伝達に切り替わる。これにより、変速時のタイムラグや動力伝達の途切れを生じさせない迅速かつスムーズな変速が可能となる。
ここで、第一リニアソレノイドバルブ91aと第二リニアソレノイドバルブ91bは各々図6に示すリニアソレノイド100により駆動するものであって、このリニアソレノイド100は電子コントロールユニット42により制御される。
図6に示すように、電子コントロールユニット42によるリニアソレノイド100の制御は、コイル電流をPID制御によるフィードバック制御し、コイル電流をPWM(パルス幅変調)することによりリニアソレノイド100を駆動して要求油圧を確保している。
具体的には、要求油圧を与えるリニアソレノイド100のコイル電流に対応したPWMのDUTY(デューティー)比を演算し、DUTY比は目標電流に対する電源電圧を加味した基本DUTY比にコイル抵抗の個体差、周囲の温度変化によるコイル抵抗の変化、及び電源電圧を考慮した補正係数を乗算した上で、PID制御によるゲイン分に対応するDUTY比を加算して求めている。
電子コントロールユニット42はリニアソレノイド制御部101及び目標電流演算部102を備えている。
目標電流演算部102は第一クラッチ51a又は第二クラッチ51bの要求クラッチ圧を発生させる第一リニアソレノイドバルブ91aあるいは第二リニアソレノイドバルブ91bの各リニアソレノイド100のI−P特性と、要求クラッチ圧とによりリニアソレノイド100の目標電流を演算する。
リニアソレノイド制御部101はリニアソレノイド100の目標電流にリニアソレノイド100のコイル電流が一致するようにPWM信号のDUTY(デューティー)比を演算して駆動信号(PWM信号)をリニアソレノイド駆動回路103を介してリニアソレノイド100に出力する。
リニアソレノイド駆動回路103はリニアソレノイド100のコイル電流を検出しこのデータを電源電圧情報と共にリニアソレノイド制御部101に送信する。
ここで、リニアソレノイド100のI−P特性とはクラッチ油圧を与えるためのリニアソレノイド100のコイル電流値と、クラッチ油圧との関係を示す特性をいう。また、PWMとはパルス(矩形)波のDUTY比を変化させて変調する変調方式をいい、DUTY比とはパルス波の一周期に対するHigh側のパルス幅の割合をいう。
図7はリニアソレノイド100のリニアソレノイド駆動DUTY比lduty算出処理のフローチャートを示している。この処理はリニアソレノイド100が駆動して、第一クラッチ51a又は第二クラッチ51bの接続毎に行われる。尚、リニアソレノイド100は第一リニアソレノイドバルブ91aと第二リニアソレノイドバルブ91bとに各々設けてあるが、一方のリニアソレノイド100のみで説明する。
ステップS01において基本DUTY比補正係数(klduty)算出処理を行う。このステップS01の具体的処理については、図9のフローチャートに基づいて後述する。この基本DUTY比補正係数kldutyはコイル抵抗の個体差、周囲の温度変化によるコイル抵抗の変化、及び電源電圧の状況をリニアソレノイド駆動DUTY比ldutyに反映させるためのものであって、この基本DUTY比補正係数kldutyによる補正を行うことにより、温度センサを廃止することができる。
ステップS02において目標電流が0A(ゼロアンペア)か否かを判定する。目標電流が0Aである場合には、ステップS07において、PID制御におけるゲイン分(ゲインとなるDUTY比)を構成するPID演算P項DUTY比pldutyとPID演算I項DUTY比ildutyとPID演算D項DUTY比dldutyとをリセットし(ゼロを代入し)、更に、ステップS08においてリニアソレノイド駆動DUTY比をリセットし(ゼロを代入)て処理を終了する。
つまり、第一リニアソレノイドバルブ91aあるいは第二リニアソレノイドバルブ91bの一方が停止し、停止している側のリニアソレノイド100の目標電流が設定されていない場合には、ステップS07とステップS08においてPID演算P項DUTY比plduty、PID演算I項DUTY比ilduty、PID演算D項DUTY比dlduty、及びリニアソレノイド駆動DUTY比ldutyはリセットされることとなる。逆に、第一リニアソレノイドバルブ91aあるいは第二リニアソレノイドバルブ91bの内の駆動している側のリニアソレノイド100が停止状態から駆動状態になるたび毎に各DUTY比が求められることとなる。
ステップS02の判定結果が「NO」となり、目標電流が設定された場合、つまり第一クラッチ51a又は第二クラッチ51bを接続するためにリニアソレノイド100の目標電流が0Aでなくなった場合には、ステップS03においてその0Aでなくなった目標電流から目標電流−基本DUTY比テーブルを用いて基本DUTY比テーブル値ldutybが検索される。
図8に示すように、目標電流−基本DUTY比テーブルは横軸を目標電流(A)、縦軸を基本DUTY比テーブル値ldutyb(%)としたものであって、電源電圧の基準値(基準電源電圧)、例えば搭載バッテリが12Vの場合には12V時の特性テーブルとして持っている。尚搭載バッテリが12V以外のときには、対応する電源電圧用のテーブルを用いればよい。
つまり、12Vの電源電圧が確保されている場合に、第一クラッチ51a又は第二クラッチ51bに対する要求油圧を確保するために、各リニアソレノイド100に供給するべき電流値から基本DUTY比テーブル値ldutybを求める。
ここで、目標電流−基本DUTY比テーブルは目標電流の増加に比例して基本DUTY比テーブル値ldutybもリニアに増加する傾向をもっている。
次に、ステップS04において電源電圧補正済みDUTY比ldutyvを算出する。具体的には、以下の(1)式に示すように、ステップS01で求めた基本DUTY比補正係数kldutyに基本DUTY比テーブル値ldutybを乗じた値に、更に電源電圧基準値VLINREF(=12V)を実際の電源電圧vsysで除算した値を乗じて電源電圧補正済みDUTY比ldutyvを算出する。
ldutyv←klduty×ldutyb×VLINREF/vsys (1)
電源電圧基準値VLINREF(=12V)を実際の電源電圧vsysで除算した電源電圧の比を用いるのは電源電圧が高くなればなるほどその分だけDUTY比を低くして、基本DUTY比テーブル値ldutybを求める際の基準となる目標電流−基本DUTY比テーブルの電源電圧基準値VLINREF(12V)にあわせる必要があるからである。
そして、ステップS05において、PID演算を行い、ステップS04において求めた電源電圧補正済みDUTY比ldutyvに加算するゲイン分、つまりPID演算P項DUTY比plduty、PID演算I項DUTY比ilduty、PID演算D項DUTY比dldutyを求める。
ステップS06において、以下の(2)式に示すように、電源電圧補正済みDUTY比ldutyvにPID演算P項DUTY比plduty、PID演算I項DUTY比ilduty、PID演算D項DUTY比dldutyを加算して、求めるべきリニアソレノイドDUTY比を算出して処理を終了する。
lduty←ldutyv+plduty+ilduty+dlduty (2)
次に、図9のフローチャートに基づいて基本DUTY比補正係数(klduty)算出処理について説明する。
ステップS10において目標電流が補正実施電流か否かを判定する。ここで補正実施電流とは、目標電流が安定する電流値であり、例えば、第一クラッチ51a、第二クラッチ51bのクラッチを完全に接続した状態での電流値である1A(アンペア)である。尚、この実施形態では目標電流の安定した状態は1Aであるが、これは一例であって1Aに限られるものではい。
ステップS10の判定結果が「NO」である場合は、DUYT比補正係数演算処理が未完であるため、ステップS20において補正係数演算完了フラグf_kldに「0」をセットし、ステップS21においてDUTY比補正係数演算用バッファカウンタldboffをリセットし(ゼロを代入)この処理を終了する。
ステップS10における判定結果が「YES」である場合には、ステップS11において補正係数演算完了フラグf_kld=0か否かが判定され、補正係数演算完了フラグf_kld=1(完了)である場合には処理を終了する。ステップS11において補正係数演算完了フラグf_kld=0(未完)である場合はステップS12に進む。
ステップS12においてはリニアソレノイド100の目標電流とコイルに実際に流れる実電流との差の絶対値が補正係数演算許可偏差よりも小さいか否かを判定する。補正係数演算許可偏差以上の場合には、何らかの原因で実電流と目標電流とに大きな開きがあると考えられるため、補正件数演算処理を行わない方がよいと考えられるため、ステップS21に進み処理を終了する。
ステップS12における判定の結果、リニアソレノイド100の目標電流とコイルに実際に流れる実電流との差の絶対値が補正係数演算許可偏差よりも小さい場合には、ステップS13に進み、DUTY比補正係数演算用DUTY比バッファldbuff[ldboff]にリニアソレノイド駆動DUTY比ldutyの値を代入し、DUTY比補正係数演算用電源電圧バッファlvbuff[ldboff]に電源電圧vsysの値を代入してステップS14に進む。ここで、「ldboff」はDUTY比補正係数演算用バッファカウンタldboffのカウンタ値を示しているので、この処理では各カウンタ値に対応した複数(この実施形態では以下に示す16個)のリニアソレノイド駆動DUTY比ldutyと電源電圧vsysとが求められることになる。
ステップS14では、DUTY比補正係数演算用バッファカウンタldboffをインクリメントしてステップS15に進み、ステップS15において、DUTY比補正係数演算用バッファカウンタldboffが16以上か否かを判定する。
ステップS15においてDUTY比補正係数演算用バッファカウンタldboffが16より小さい場合にはこの処理を終了する。DUTY比補正係数演算用バッファカウンタldboffが16以上である場合にはステップS16において、DUTY比補正係数演算用DUTY比平均値ldaveとDUTY比補正係数演算用電源電圧平均値lvaveを演算する。
ここで、DUTY比補正係数演算用DUTY比平均値ldaveはΣldbuff[n]/16[n=0〜15]、つまりDUTY比補正係数演算用DUTY比バッファに格納された16個のDUTY比補正係数演算用DUTY比の平均値であり、DUTY比補正係数演算用電源電圧平均値lvaveはΣvbuff[n]/16[n=0〜15]、つまりDUTY比補正係数演算用電源電圧バッファに格納された16個のDUTY比補正係数演算用電源電圧の平均値である。
ステップS17ではDUTY比補正係数演算用DUTY比平均値ldaveに、DUTY比補正係数演算用電源電圧平均値lvaveを電源電圧基準値VLINREF(=12V)で除算したものを掛け合わせてDUTY比補正係数演算用DUTY比電源電圧補正値ldhを演算する。
この処理は、DUTY比補正係数演算用電源電圧平均値lvaveに対応したDUTY比補正係数演算用DUTY比平均値ldaveが、電源電圧が電源電圧基準値VLINREF(=12V)であるとした場合にどのくらいのDUTY比補正係数演算用DUTY比電源電圧補正値ldhとなるかを求めるものである。
ステップS18では、DUTY比補正係数演算用DUTY比電源電圧補正値ldhを基本DUTY比テーブル値ldutybで除算して基本DUTY比補正係数kldutyを求め、ステップS19において補正係数演算完了フラグf_kldに「1」をセット(完了)して処理を終了する。
つまり、この処理ではコイル抵抗の個体差や周囲の温度変化によるコイル抵抗変化、電源電圧の変化があるため、ある目標電流を電源電圧が基準値である場合において得るのに必要なDUTY比とはならない状況を加味し、これをDUTY比補正係数演算用DUTY比電源電圧補正値ldhの基本DUTY比テーブル値ldutybに対する比率である基本DUTY比補正係数kldutyとして求め、この基本DUTY比補正係数kldutyを用い、図7のステップS04の基本DUTY比テーブル値ldutybを、電源電圧基準値VLINREFの電源電圧vsysに対する比率と、基本DUTY比補正係数kldutyを考慮して補正し、電源電圧補正済みDUTY比ldutyvを求めている。
上記実施形態によれば、第一リニアソレノイドバルブ91aと第二リニアソレノイドバルブ91bを駆動するリニアソレノイド100のコイル抵抗の個体差や周囲の温度変化によるコイル抵抗変化、電源電圧の変化があった場合であっても、これを加味した基本DUTY比補正係数kldutyという係数を用いることにより、作動時間の遅れをなくし、正確なコイル電流値を得て正確でかつ精度の良い電流制御を行うことができる。また、この基本DUTY比補正係数kldutyという係数は、周囲の温度変化によるコイル抵抗変化や電源電圧の変化を加味して、第一及び第二リニアソレノイドバルブ91a,91bが駆動するたびに用いられるものであるため、周囲の温度を検出する温度センサが必要なくなり低コストで製造できる。
また、リニアソレノイド100のコイル電流に対するデューティー比のテーブル値、つまり図8に目標電流−基本DUTY比テーブルのテーブル値を用いることにより、制御を簡素化することができる。
電源電圧の補正係数(電源電圧基準値VLINREF/電源電圧vsys)は、現在の電源電圧に対する前記基準電源電圧の比で設定されるため、目標電流−基本DUTY比テーブルのテーブル値を使用してデューティー比を求めることができ、よって演算処理にかかる負担を軽減することにより迅速な処理を行うことができる。
そして、基本デューティー比補正係数kldutyの設定は第一クラッチ51a、第二クラッチ51bの接続毎に行われるので、各クラッチの接続毎に最適な電流制御を行うことができ、正確でかつ精度の良い制御が可能となるので、実施形態で示したような正確で迅速なクラッチ操作が必要となるツインクラッチ式変速機23に好適である。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ツインクラッチ式変速機に限られず、様々な油圧式クラッチに適用することができる。また、周囲の温度を検出するセンサが必要なくなる効果があるが、コイル温度を検出する温度センサも必要なくなる。
この発明の実施例における自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車のエンジンの右側面図である。 自動二輪車のツインクラッチ式変速制御システムの構成図である。 上記自動二輪車のツインクラッチ式変速機の断面図である。 ツインクラッチ式変速機を作動させるチェンジ機構の断面図である。 リニアソレノイドの制御を示すブロック図である。 リニアソレノイド駆動DUTY比算出処理を示すフローチャート図である。 目標電流−基本DUTY比テーブルを示すグラフ図である。 基本DUTY比補正係数算出処理を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
51a、51b 第一及び第二クラッチ(油圧式クラッチ)
91a、91b 第一及び第二リニアソレノイドバルブ
100 リニアソレノイド
lduty リニアソレノイド駆動DUTY比(デューティー比)
ldutyb 基本DUTY比テーブル値(基本デューティー比)
VLINREF 電源電圧基準値
vsys 電源電圧
klduty 基本DUTY比補正係数(基本デューティー比補正係数)
plduty PID演算P項DUTY比
ilduty PID演算I項DUTY比
dlduty PID演算D項DUTY比
ldave DUTY比補正係数演算用DUTY平均値(デューティー比のサンプリング値)
lvave DUTY比補正係数演算用電源電圧平均値(電源電圧のサンプリング値)

Claims (5)

  1. 車両(1)の駆動力を断接する油圧式クラッチ(51a,51b)にリニアソレノイドバルブ(91a,91b)を介して作動油を供給するにあたり、前記リニアソレノイドバルブ(91a,91b)のリニアソレノイド(100)のコイル電流をパルス幅変調するリニアソレノイドバルブの電流制御方法において、前記リニアソレノイド(100)のコイル電流をパルス幅変調する際に用いられるデューティー比(lduty)を、目標電流に対する基本デューティー比(ldutyb)と電源電圧の補正係数(VLINREF/vsys)と基本デューティー比補正係数(klduty)との積に、PID演算によるデューティー比(lduty)のゲイン分(plduty、ilduty、dlduty)を加算して設定し、前記基本デューティー比補正係数(klduty)は、前記クラッチ(51a,51b)の目標電流の安定した状態であって、前記リニアソレノイド(100)に流れるコイル電流が一定値(1A)で検出される状態にある際のデューティー比(lduty)のサンプリング値(ldave)を電源電圧のサンプリング値(lvave)を加味して補正し、基本デューティー比テーブル値(ldutyb)で除算した値で設定されることを特徴とするリニアソレノイドバルブの電流制御方法。
  2. 前記目標電流に対する前記基本デューティー比(ldutyb)は、予め定められている基準電源電圧(VLINREF)時における前記コイル電流に対するデューティー比(lduty)のテーブル値(ldutyb)で設定されることを特徴とする請求項1に記載のリニアソレノイドバルブの電流制御方法。
  3. 前記電源電圧の補正係数(VLINREF/vsys)は、現在の電源電圧に対する前記基準電源電圧(VLINREF)の比で設定されることを特徴とする請求項1記載のリニアソレノイドバルブの電流制御方法。
  4. 前記基本デューティー比補正係数(klduty)の設定は前記クラッチ(51a,51b)接続毎に行われることを特徴とする請求項1記載のリニアソレノイドバルブの電流制御方法。
  5. 前記油圧式クラッチ(51a,51b)を複数備えていることを特徴とする請求項4記載のリニアソレノイドバルブの電流制御方法。
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