JP4951535B2 - 地図画像処理装置 - Google Patents

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本発明は地図画像処理装置、特に地図上の道路、河川等の中心線分及び幅員を抽出するための地図画像処理装置に関する。
従来より、地図上の道路、河川等の画像から中心線及び幅員を求める技術が種々提案されている。これらの技術の多くは、地理情報システム(GIS)等を利用しつつ手動で地図情報上に所定の入力を行う必要があり、膨大な手動作業を要していた。例えば、目視確認等にて紙地図上に中心線を書き込み、デジタイジングにより紙地図から直接ベクトルデータを生成する、あるいはGISの距離計測機能などを利用して道路境界線から手動で中心線を測り、新たなベクトルデータとして作成していた。
そこで、下記特許文献1には、道路、河川等を表す境界線データに基づいてボロノイ多角形を形成することにより境界線間の中心線を自動的に抽出するようにした中心線生成プログラムが開示されている。
特開2003−132353号公報
しかし、上記従来の技術においては、正確な中心線を生成するために、多数のボロノイ母点を生成する必要があるので、処理に時間がかかり、処理が複雑となるという問題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易且つ高速に道路、河川等の中心線及び幅員を抽出する地図画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の地図画像処理装置の発明は、地図上に記載された境界線を折れ線で近似し、折れ線を構成する境界線分を設定する境界線分設定手段と、前記境界線分の端点から、前記境界線分に直交する垂直線分を生成する垂直線分生成手段と、前記垂直線分上に、前記端点からの距離が所定の範囲内となる領域を設定し、前記領域において、前記垂直線分と交差する他の境界線分があるか否かを判定する交差判定手段と、前記垂直線分と前記他の境界線分とが形成する角のうち小さい方の角度が第一の閾値以上の場合に、前記垂直線分の内、前記境界線分と前記他の境界線分との間にある線分を分割線分として設定する分割線分設定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記分割線分設定手段が、前記小さい方の角度が前記第一の閾値より小さい場合に、前記分割線分の設定を行わないことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記分割線分設定手段が、前記分割線分を設定した前記端点で前記境界線分と結ばれた隣接境界線分と前記境界線分の延長線とのなす交差角度が、第二の閾値以下である場合に、前記端点から前記隣接境界線分に直交する分割線分を設定しないことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記分割線分設定手段が、前記交差角度が前記第二の閾値より大きく、前記小さい方の角度が前記第一の閾値以上の場合に、前記端点から前記隣接境界線分に直交する分割線分を設定することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項記載の発明において、前記分割線分設定手段が、前記交差判定手段が前記垂直線分と交差する他の境界線分が無いと判定した場合に、前記分割線分を設定しないことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項記載の発明が、さらに、前記境界線分のそれぞれの長さの最長値を求め、前記分割線分の中点から前記最長値に所定長さを加えた長さを有する補助線分を所定方向に生成する補助線分生成手段と、前記補助線分が最初に交差する他の分割線分の中点と、前記補助線分が生成された分割線分の中点とを結ぶ中心線分を生成する中心線分生成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記補助線分が生成される所定方向が、初回の生成時が前記分割線分に直交する方向であり、その後は前記中心線分の延長方向であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6または請求項7記載の発明において、前記補助線分生成手段が、前記補助線分が前記他の分割線分と交差しない場合に、前記補助線分が生成された分割線分の中点において、前記所定方向に対して所定の角度前記補助線分を折り曲げ、前記所定の角度を増加させながら前記他の分割線分と交差するか否かを探索し、交差する場合に、前記中心線分生成手段が前記中心線分を生成することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項6から請求項8のいずれか一項記載の発明において、前記中心線分生成手段が生成した中心線分が結ぶ二本の分割線分の中点が、それぞれ他の分割線分の中点と中心線分で結ばれている場合に、前記中心線分生成手段が以降の中心線分生成処理を終了することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6から請求項9のいずれか一項記載の発明が、さらに、前記境界線分と前記他の境界線分との距離から境界線分間の幅員を算出する幅員算出手段を備えることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記中心線分生成手段が、前記幅員の広さの順番で中心線分を生成するとともに、前記幅員が狭い境界線分間の中心線分が前記幅員が広い境界線分間の中心線分と交差する場合には、前記交差する領域において前記幅員が狭い境界線分間の中心線分の生成を中止することを特徴とする。
請求項1から請求項5記載の発明によれば、簡易且つ高速に分割線分を設定できる。
請求項6から請求項9記載の発明によれば、簡易且つ高速に中心線分を生成することができる。
請求項10記載の発明によれば、簡易且つ高速に幅員の算出ができる。
請求項11記載の発明によれば、幅員が広い境界線分間に優先的に中心線分を生成できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。なお、以下の実施形態では、主として地図上の道路画像を処理する例を説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば地図上の河川等、互いにほぼ平行に対向・伸長する境界線により記載されるものであれば本発明の適用対象となる。
図1には、本発明にかかる地図画像処理装置を構成するコンピュータのハードウェア構成の例が示される。図1において、地図画像処理装置は、処理手段10、入力手段12、表示手段14及び記憶手段16を含んで構成されている。
処理手段10は、CPU(中央処理装置)18及びメモリ20等を含んで構成され、CPU18の処理動作を制御するプログラムを実行して後述する各機能を実現する。
入力手段12は、キーボード、ポインティングデバイス及び画像取得装置等を含んで構成され、利用者が動作指示等を入力するとともに、道路や河川その他の中心線分、幅員等を抽出する対象となる地図情報を取得するために使用する。ここで、画像取得装置としては、例えばスキャナ等の画像読み取り装置により構成することができる。また、ネットワーク等の通信手段を介して地図情報を取得する構成としてもよい。
表示手段14は、液晶ディスプレイ(LCD)あるいはCRT(Cathode Ray Tube)等により構成され、中心線及び幅員を抽出する対象となる地図情報等を表示する。
記憶手段16は、ハードディスク装置(HDD)等により構成され、上記CPU18の処理動作を制御するプログラムその他の地図画像処理装置の制御に必要な情報等を格納する。
図2には、本発明にかかる地図画像処理装置の一実施形態の機能ブロック図が示される。図2において、地図画像処理装置は、境界線分設定部22、垂直線分生成部24、交差判定部26、分割線分設定部28、補助線分生成部30、中心線分生成部32及び幅員算出部34の各機能を含んで構成されており、これらの機能はCPU18とCPU18の処理動作を制御するプログラムとにより実現される。
境界線分設定部22は、地図上で道路等の境界を表す境界線を折れ線で近似し、折れ線を構成する境界線分を設定する。この境界線分は、折れ線の各折れ点及び境界線の切れ目(不連続点)等を端点とする線分である。
垂直線分生成部24は、境界線分の端点から、境界線分に直交する垂直線分を生成する。なお、上記境界線分の設定方法及び垂直線分の生成方法は図3において詳細を説明する。
交差判定部26は、上記垂直線分上に、境界線分の端点からの距離が所定の範囲内となる領域を設定し、この領域において、垂直線分と交差する他の境界線分があるか否かを判定する。なお、上記領域において垂直線分と交差する他の境界線分が複数ある場合には、最初に交差する(境界線分に最も近い)他の境界線分が選択される。また、交差判定部26の判定処理については、図3において詳細を説明する。
分割線分設定部28は、上記垂直線分とこれと交差する他の境界線分とが形成する角のうち小さい方の角度が第一の閾値以上の場合に、垂直線分の内、境界線分と他の境界線分との間にある線分を分割線分として設定する。上記小さい方の角度が第一の閾値以上の場合とは、境界線分と他の境界線分とが平行に近い場合を意味しており、第一の閾値としては、例えば80度とすることができる。これにより、境界線分と他の境界線分とが平行状態から大きくはずれる場合、例えば道路が直交していない交差点の中等において分割線分の設定を回避でき、その後の処理を簡略化することができる。なお、分割線分の設定処理については、図4(a),(b)、図5、図6及び図7において詳細を説明する。
補助線分生成部30は、境界線分設定部22が設定した全ての境界線分のそれぞれの長さの最長値を求め、上記分割線分の中点からこの最長値に所定長さを加えた長さを有する補助線分を所定方向に生成する。上記最長値に所定長さを加えることにより、上記境界線分の長さに関わらず、上記補助線分が、境界線分の他の端点に設定された分割線分に交差することができる。また、上記所定方向は、補助線分の初回の生成処理時が分割線分に直交する方向であり、その後は当該分割線分に結ばれた中心線の延長方向である。
中心線分生成部32は、上記補助線分が最初に交差する他の分割線分の中点と、補助線分が生成された分割線分の中点とを結ぶ中心線分を生成する。なお、補助線分及び中心線分の生成処理については、図8、図9及び図10において詳細を説明する。
幅員算出部34は、境界線分と他の境界線分との距離から道路等の幅員を算出する。なお、上記幅員の値には、上記垂直線分生成部24が生成した垂直線分の長さを使用することができる。
図3には、境界線分の設定方法、垂直線分の生成方法及び交差判定部26の判定処理の説明図が示される。図3において、道路は地図上で道路以外の領域との境界を示す境界線36により表現されている。また、この境界線36は、境界線分設定部22が折れ線で近似し、折れ線を構成する境界線分40を設定している。この境界線分40は、上述したように、折れ線の各折れ点及び境界線の切れ目(不連続点)等を端点38とする線分である。なお、端点38及び境界線分40は、処理対象である全ての道路について設定される。
また、上記境界線分40の各端点38からは、垂直線分生成部24が境界線分40に直交する垂直線分42を生成している。この垂直線分42には、端点38からの距離が所定の範囲内となる領域Lを交差判定部26が設定している。この領域は、中心線設定の対象となる道路の幅員に応じて設定され、例えば8mの幅員の道路の場合には、7.5m以上8.5m以下のように設定される。交差判定部26は、垂直線分42が境界線分40に対向する他の境界線分41と上記領域Lにおいて交差しているか否かを判定する。領域Lにおいて交差する他の境界線分41が存在する場合は、当該道路が所望の幅員を有することを意味するので、上記抽出した他の境界線分41と境界線分40との間で分割線分設定部28による分割線分の設定処理を行う。
図4(a),(b)には、分割線分の設定方法の説明図が示される。図4(a)において、分割線分設定部28が、垂直線分42とこれと交差する他の境界線分41とが形成する角のうち小さい方の角度αを決定する。この角度αが第一の閾値θ1以上、例えば80度以上の場合に、図4(b)に示されるように、垂直線分42の内、境界線分40と他の境界線分41との間にある線分を分割線分44として設定する。
図5には、分割線分の設定方法の他の説明図が示される。図5は、上記角度αが第一の閾値θ1より小さい場合であり、境界線分40と他の境界線分41とが平行状態から大きくはずれている場合であるので、分割線分設定部28が分割線分44の設定を行わない。
図6には、分割線分の設定方法のさらに他の説明図が示される。図6においては、垂直線分42が上記領域Lで他の境界線分41と交差しないと交差判定部26が判定した場合であり、分割線分設定部28が分割線分44の設定を行わない。
図7には、分割線分の設定方法のさらに他の説明図が示される。図7において、分割線分設定部28は、分割線分44を設定した端点38で、境界線分40と結ばれた隣接境界線分40aと境界線分40の延長線とのなす交差角度βを決定する。次に、分割線分設定部28は、この交差角度βが第二の閾値θ2以下である場合(図7ではβ1で表す)に、上記端点38から隣接境界線分40aに直交する分割線分44を設定しない。これにより、境界線分40と隣接境界線分40aとが平行に近い場合に、これらの間に設定される分割線分44を省略して、処理を簡略化することができる。なお、上記第二の閾値θ2は、境界線分40と隣接境界線分40aとが平行に近いか否かを判定するための閾値であるので、0度に近い値、例えば10度程度に設定すればよい。
一方、上記交差角度βが第二の閾値θ2より大きいである場合(図7ではβ2で表す)には、分割線分設定部28が、上記端点38から境界線分40及び隣接境界線分40aにそれぞれ直交する分割線分44を2本設定する。
図8には、補助線分及び中心線分の生成処理の説明図が示される。図8において、補助線分生成部30は、境界線分設定部22が設定した全ての境界線分40のそれぞれの長さの最長値Dmaxを求める。次に、補助線分生成部30は、分割線分44の中点46からこの最長値Dmaxに所定長さを加えた長さを有する補助線分48を、上述した所定方向に生成する。すなわち、当該中点46に後述する中心線分生成部32が生成した中心線分50が結ばれていない場合(初回処理)には、分割線分44に直交する方向に補助線分48を生成し、当該中点46に既に中心線分50が結ばれている場合には、その中心線分50の延長方向に補助線分48を生成する。また、上記最長値Dmaxは、補助線分生成部30が求める構成ではなく、利用者が入力手段12からDmaxとこれに加える上記所定長さとを処理の初期設定値として入力する構成としてもよい。
また、中心線分生成部32は、上記補助線分48が最初に交差する他の分割線分44の中点46と、補助線分48が生成された元の分割線分44の中点46とを結ぶ中心線分50を生成する。これにより、各分割線分44の中点46を中心線分50で連結することができる。
なお、他の実施形態として、交差判定部26が、上記領域Lで垂直線分42と他の境界線分41とが交差していると判定したときに、補助線分生成部30及び中心線分生成部32の処理により中心線分50を生成し、これらの境界線分40、上記他の境界線分41及び中心線分50を一組の情報として管理してもよい。これにより、ある組と他の組との間で中心線分50を生成する場合に、既に各組毎に中点46と中心線分50とが生成されており、中心線分50の連結処理を簡略化することができる。
図9には、補助線分及び中心線分の生成処理の他の説明図が示される。図9において、補助線分48aが他の分割線分44と交差しない場合に、補助線分生成部30は、図9に破線で示されるように、補助線分48aが生成された分割線分44の中点46において、上述した補助線分48aの方向に対して所定の角度補助線分48aを折り曲げた補助線分48bを設定し、この所定の角度を増加させながら他の分割線分44と交差するか否かを探索する。この場合、上記所定の角度は、例えば左右交互に2度ずつ増加させて行く。補助線分48bが他の分割線分44と交差した場合には、中心線分生成部32が、補助線分48a,48bが生成された分割線分44の中点46と上記他の分割線分44の中点46とを結んで中心線分50を生成する。
図10には、補助線分及び中心線分の生成処理のさらに他の説明図が示される。図10は、ある分割線分44(図の左から2番目)の中点46から補助線分48を生成した場合に、当該分割線分44及び上記補助線分48と交差する他の分割線分44の中点46が、これらの分割線分44とは異なるさらに他の分割線分44の中点46とそれぞれ中心線分50で結ばれている場合である。この場合には、中心線分生成部32が以降の中心線分生成処理を終了する。
以上の図8、図9及び図10で説明した補助線分48を使用して中心線分50を生成することにより、分割線分44の連結を効率的に行うことができる。また、地図上に記載された境界線分40に一部不連続な部分があっても、分割線分44の連結を行うことができる。
図11(a),(b)には、中心線分の生成処理の説明図が示される。図11(a)において、中心線分生成部32は、道路幅員すなわち境界線分間(境界線分40と他の境界線分41との間)の距離が広い道路から狭い道路に順次中心線分50を生成している。この道路幅員は、幅員算出部34が境界線分40と他の境界線分41との距離から算出した数値を使用することができる。また、上記交差判定部26が領域Lを設定する際に使用する端点38からの距離を、大きな値から小さな値に順次変更しながら他の境界線分41を抽出し、抽出された他の境界線分41を端点38からの距離に応じて順次並べれば、道路幅員の順で中心線分50を生成できる。
なお、本実施形態においては、中心線分生成部32が道路幅員の順で中心線分50を生成する際に、図11(b)に示されるように、道路幅員の狭い道路の中心線分50が広い道路の中心線分50と交差する場合、この交差する領域において狭い道路の中心線分50の生成を中止する。ここで、交差する領域とは、道路幅員の狭い道路において、その中心線分50が道路幅員の広い道路の中心線分50と交差する点を挟む2本の分割線分44の間の領域である。これにより、道路幅員の広い道路を優先的に中心線分50で連結することができ、地図上に正しい道路表示を行うことができる。
図12には、本発明にかかる地図画像処理装置の動作例のフローが示される。図12において、処理の開始時に、利用者が入力手段12から初期設定値を入力する(S101)。ここで、初期設定値としては、例えば、交差判定部26が領域Lを設定する際に使用する端点38からの距離、第一の閾値θ1、第二の閾値θ2等がある。
次に、分割線分設定部28が分割線分44の設定を行う(S102)。S102の処理の詳細については、図13で説明する。
次に、中心線分生成部32が、処理対象の地図上の道路を、道路幅員が広い順序で整列する(S103)。中心線分生成部32は、上記道路幅員が広い順序で中心線分50の生成処理を実行する(S104)。ここで、「道路幅員が広い順序で中心線分50の生成処理」を行う際には、図11(a),(b)で説明したように、道路幅員の狭い道路の中心線分50が広い道路の中心線分50と交差しないように、道路幅員の狭い道路の中心線分50の生成が中止される。S104の処理の詳細については、図14で説明する。
中心線分生成部32は、中心線分50の生成処理を実行する毎に、中心線分50が未生成の道路があるか否かを監視し(S105)、中心線分50が未生成の道路がある場合には、S104からのステップを繰り返す。また、S105で中心線分50が未生成の道路が無い場合には、処理を終了する。
なお、以上に述べたフローでは、S103において道路幅員が広い順序で整列する構成となっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、予め複数の幅員を準備しておき、まず最も広い幅員の道路についてS101,S102,S104の処理を行って中心線分50を生成する。その後、次に広い幅員の道路について同様に中心線分を生成する。この際、図11(a),(b)で説明したように、道路幅員の狭い道路の中心線分50が広い道路の中心線分50と交差する場合には、この交差する領域において狭い道路の中心線分50の生成を中止する。以上のようにして、予め準備した道路幅員毎に順次処理を行うことで、中心線分50を生成してもよい。
図13には、本発明にかかる地図画像処理装置の他の動作例のフローが示される。図13は、上記分割線分設定処理(S102)を実行する場合の動作例である。図13において、境界線分設定部22が、処理対象である地図上の全ての道路について境界線分40を設定する(S201)。また、このとき境界線分設定部22は、垂直線分生成部24による垂直線分42の生成処理の対象となる境界線分40を選択し、その端点38を抽出する(S202)。この場合、1本の境界線分40に2つの端点38が抽出されることになる。
次に、垂直線分生成部24は、上記端点38に既に分割線分44が生成されているか否かを確認し(S203)、分割線分44が生成されていない場合には、当該端点38に垂直線分42を生成する(S204)。
交差判定部26は、垂直線分42が境界線分40に対向する他の境界線分41と上述した領域Lにおいて交差しているか否かを判定する(S205)。交差している場合には、分割線分設定部28が、上記端点38に生成した垂直線分42と上記他の境界線分41とが形成する角のうち小さい方の角度αが第一の閾値θ1以上であるか否かを確認し(S206)、角度αが第一の閾値θ1以上である場合に、分割線分44を設定する(S207)。
次に、分割線分設定部28が、S202で抽出された2つの端点38について両方とも分割線分44の設定処理が終了しているか否かを確認し(S208)、終了していない場合には、S202からのステップを繰り返す。
一方、S208において、2つの端点38について両方とも分割線分44の設定処理が終了している場合には、分割線分設定部28が、S201で設定された全ての境界線分40について分割線分44の設定が終了しているか否かを確認する(S209)。終了していない場合には、未処理の境界線分40を選択し(S210)、S202からのステップを繰り返す。
また、S203において、上記端点38に既に垂直線分42が生成されている場合には、分割線分設定部28が、上述した交差角度βが第二の閾値θ2以下であるか否かを確認し(S211)、交差角度βが第二の閾値θ2以下でない場合には、S204のステップに移行し、端点38から隣接境界線分40aに直交する垂直線分42を生成する。
なお、上記S205で垂直線分42が他の境界線分41と領域Lにおいて交差していない場合、S206で上記角度αが第一の閾値θ1より小さい場合、S209で未処理の境界線分40がない場合及びS211で交差角度βが第二の閾値θ2以下の場合には、分割線分設定部28が分割線分44の設定処理を終了する。
図14には、本発明にかかる地図画像処理装置のさらに他の動作例のフローが示される。図14は、上記S104を実行する場合の動作例である。図14において、補助線分生成部30が、図13の動作例により設定された分割線分44の中から、中心線分50が結ばれていない分割線分44を選択する(S301)。補助線分生成部30は、S301で選択した分割線分44に、その中点から補助線分48を生成する(S302)。
次に、中心線分生成部32は、補助線分48が他の分割線分44と交差するか否かを確認し(S303)、交差した場合には、中心線分生成部32が中心線分50を生成する(S304)。次に、中心線分生成部32は、中心線分50が結ばれていない分割線分44があるか否かを確認し(S305)、ある場合にはS301からのステップを繰り返す。また、中心線分50が結ばれていない分割線分44がない場合には中心線分生成処理を終了する。
一方、S303において、補助線分48が他の分割線分44と交差しない場合には、補助線分生成部30が補助線分48を折り曲げる(S306)。このとき、上記折り曲げる角度が90度以内であるか否かを確認し(S307)、90度以内である場合にはS303からのステップを繰り返す。また、S307において、上記折り曲げる角度が90度を超えた場合には中心線分生成処理を終了する。
本発明にかかる地図画像処理装置を構成するコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。 本発明にかかる地図画像処理装置の一実施形態の機能ブロック図である。 境界線分の設定方法、垂直線分の生成方法及び交差判定部の判定処理の説明図である。 分割線分の設定方法の説明図である。 分割線分の設定方法の他の説明図である。 分割線分の設定方法のさらに他の説明図である。 分割線分の設定方法のさらに他の説明図である。 補助線分及び中心線分の生成処理の説明図である。 補助線分及び中心線分の生成処理の他の説明図である。 補助線分及び中心線分の生成処理のさらに他の説明図である。 中心線分の生成処理の説明図である。 本発明にかかる地図画像処理装置の動作例のフロー図である。 本発明にかかる地図画像処理装置の他の動作例のフロー図である。 本発明にかかる地図画像処理装置のさらに他の動作例のフロー図である。
符号の説明
10 処理手段、12 入力手段、14 表示手段、16 記憶手段、18 CPU、20 メモリ、22 境界線分設定部、24 垂直線分生成部、26 交差判定部、28 分割線分設定部、30 補助線分生成部、32 中心線分生成部、34 幅員算出部、36 境界線、38 端点、40 境界線分、40a 隣接境界線分、41 他の境界線分、42 垂直線分、44 分割線分、46 中点、48、48a、48b 補助線分、50 中心線分。

Claims (11)

  1. 地図上に記載された境界線を折れ線で近似し、折れ線を構成する境界線分を設定する境界線分設定手段と、
    前記境界線分の端点から、前記境界線分に直交する垂直線分を生成する垂直線分生成手段と、
    前記垂直線分上に、前記端点からの距離が所定の範囲内となる領域を設定し、前記領域において、前記垂直線分と交差する他の境界線分があるか否かを判定する交差判定手段と、
    前記垂直線分と前記他の境界線分とが形成する角のうち小さい方の角度が第一の閾値以上の場合に、前記垂直線分の内、前記境界線分と前記他の境界線分との間にある線分を分割線分として設定する分割線分設定手段と、
    を備えることを特徴とする地図画像処理装置。
  2. 請求項1記載の地図画像処理装置において、前記分割線分設定手段は、前記小さい方の角度が前記第一の閾値より小さい場合に、前記分割線分の設定を行わないことを特徴とする地図画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の地図画像処理装置において、前記分割線分設定手段は、前記分割線分を設定した前記端点で前記境界線分と結ばれた隣接境界線分と前記境界線分の延長線とのなす交差角度が、第二の閾値以下である場合に、前記端点から前記隣接境界線分に直交する分割線分を設定しないことを特徴とする地図画像処理装置。
  4. 請求項3記載の地図画像処理装置において、前記分割線分設定手段は、前記交差角度が前記第二の閾値より大きく、前記小さい方の角度が前記第一の閾値以上の場合に、前記端点から前記隣接境界線分に直交する分割線分を設定することを特徴とする地図画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項記載の地図画像処理装置において、前記分割線分設定手段は、前記交差判定手段が前記垂直線分と交差する他の境界線分が無いと判定した場合に、前記分割線分を設定しないことを特徴とする地図画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項記載の地図画像処理装置が、さらに、前記境界線分のそれぞれの長さの最長値を求め、前記分割線分の中点から前記最長値に所定長さを加えた長さを有する補助線分を所定方向に生成する補助線分生成手段と、
    前記補助線分が最初に交差する他の分割線分の中点と、前記補助線分が生成された分割線分の中点とを結ぶ中心線分を生成する中心線分生成手段と、
    を備えることを特徴とする地図画像処理装置。
  7. 請求項6記載の地図画像処理装置において、前記補助線分が生成される所定方向は、初回の生成時が前記分割線分に直交する方向であり、その後は前記中心線分の延長方向であることを特徴とする地図画像処理装置。
  8. 請求項6または請求項7記載の地図画像処理装置において、前記補助線分生成手段は、前記補助線分が前記他の分割線分と交差しない場合に、前記補助線分が生成された分割線分の中点において、前記所定方向に対して所定の角度前記補助線分を折り曲げ、前記所定の角度を増加させながら前記他の分割線分と交差するか否かを探索し、交差する場合に、前記中心線分生成手段が前記中心線分を生成することを特徴とする地図画像処理装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか一項記載の地図画像処理装置において、前記中心線分生成手段が生成した中心線分が結ぶ二本の分割線分の中点が、それぞれ他の分割線分の中点と中心線分で結ばれている場合に、前記中心線分生成手段が以降の中心線分生成処理を終了することを特徴とする地図画像処理装置。
  10. 請求項6から請求項9のいずれか一項記載の地図画像処理装置が、さらに、前記境界線分と前記他の境界線分との距離から境界線分間の幅員を算出する幅員算出手段を備えることを特徴とする地図画像処理装置。
  11. 請求項10記載の地図画像処理装置において、前記中心線分生成手段は、前記幅員の広さの順番で中心線分を生成するとともに、前記幅員が狭い境界線分間の中心線分が前記幅員が広い境界線分間の中心線分と交差する場合には、前記交差する領域において前記幅員が狭い境界線分間の中心線分の生成を中止することを特徴とする地図画像処理装置。
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