JP2011070594A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高周波成分の消失が少ない鮮鋭で、かつ、ジャギーが目立たない出力画像が得られる画像処理装置を提供する。
【解決手段】行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部2と、入力画像データに基づいて、各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部3と、補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部4と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関するものである。
従来、画像表示装置においては、入力画像データに基づく画像を、拡大、縮小、回転、変形等の画像処理を施して表示することが広く行われている。このような画像処理を行う際に入力画像データを補間する方法としては、例えば、バイリニア法(共一次内挿法)やバイキュービック法(3次畳み込み内挿法)等が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
バイリニア法は、画素間の輝度値を線形に補間するもので、補間点をx,y、入力画像の輝度値をz、補間値をfとすると、f(x,y)は次式で表される。
また、バイキュービック法は、画素間の輝度値を3次関数によって補間するもので、補間点をx,y、入力画像の輝度値をz、補間値をfとすると、f(x,y)は次式で表される。
財団法人画像情報教育振興協会 技術編CG標準テキストブック
図9(a)〜(c)は、従来の画像処理を説明する入力画像および出力画像の3次元的模式図である。図9(a)は、入力画像を示す。図9(b)は、図9(a)の入力画像をバイリニア法により水平解像度、垂直解像度をともに2倍にした出力画像を示す。図9(c)は、同様に、図9(a)の入力画像をバイキュービック法により水平解像度、垂直解像度をともに2倍にした出力画像を示す。なお、図9(a)〜(c)において、z軸は輝度値を示す。
図9(a)〜(c)から明らかなように、図9(b)のバイリニア法による出力画像は、入力画像の画素間の輝度値が線形に補間されるため、入力画像の高周波成分が消失されて、鮮鋭感が失われやすい。これに対し、図9(c)のバイキュービック法による出力画像は、入力画像の画素間の輝度値が3次関数によって補間されるので、バイリニア法に比べ鮮鋭になる。
また、バイリニア法およびバイキュービック法のいずれも、斜め方向に伸びたエッジに対して適用するとジャギー(エッジのギザギザ)が生じる。図9(b)および(c)に示した太線は、斜め45度方向の補間値を結んだものであるが、ともにz値が上下に振動している。このような振動がジャギーを目立たせる原因となるが、図9(b)のバイリニア法の場合は、出力画像の鮮鋭感が失われることから、ジャギーが比較的目立ちにくい。しかし、図9(c)のバイキュービック法の場合は、出力画像が鮮鋭となり、コントラストが高くなることから、ジャギーが目立ちやすくなる。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、高周波成分の消失が少ない鮮鋭で、かつ、ジャギーが目立たない出力画像が得られる画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る画像処理装置の発明は、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
を備えることを特徴とするものである。
第2の観点に係る発明は、第1の観点に係る画像処理装置において、
前記補間値算出部は、前記補間点を基点として前記補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向に延ばした直線と前記連続関数との交点の値に基づいて前記補間値を算出する、ことを特徴とするものである。
第3の観点に係る発明は、第1または2の観点に係る画像処理装置において、
前記エッジ方向算出部が算出した前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出部をさらに備え、
前記補間値算出部は、前記混合エッジ方向算出部により算出された前記混合エッジ方向に基づいて前記補間値を算出する、ことを特徴とするものである。
第4の観点に係る発明は、第3の観点に係る画像処理装置において、
前記補間値算出部は、次式により前記補間値を算出する、ことを特徴とするものである。
第5の観点に係る発明は、第4の観点に係る画像処理装置において、
前記重み関数Dは、前記補間点と前記行または前記列における前記交点との距離と、前記補間点に対応する前記画素の前記混合エッジ方向と、前記交点に対応する前記画素の前記混合エッジ方向と、に基づいて重みを決定する、ことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する第6の観点に係る発明は、
画像処理装置による画像処理方法であって、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似するステップと、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するステップと、
補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出するステップと、
を含むことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する第7の観点に係る画像処理プログラムの発明は、
画像処理装置として機能するコンピュータを、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
としてさらに機能させることを特徴とするものである。
本発明によれば、入力画像データに基づいて、行毎および列毎に画素値を連続関数により近似するとともに、各画素のエッジの方向を算出し、補間を行う点の補間値を、その近傍における画素のエッジの方向と連続関数とに基づいて算出するので、高周波成分の消失が少ない鮮鋭で、かつ、ジャギーが目立たない出力画像を得ることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した画像処理装置による画像処理の概略動作を示すフローチャートである。 図2に示した関数近似処理を説明するための図である。 図2に示したエッジ方向算出処理を説明するための図である。 図2に示した混合エッジ方向算出処理を説明するための図である。 図2に示した補間値算出処理を説明するための図である。 図1に示した画像処理装置による画像処理を説明する入力画像および出力画像の3次元的模式図である。 図1に示した画像処理装置による画像処理結果と従来のバイキュービック法による画像処理結果とを比較して示す図面代用写真である。 従来の画像処理を説明する入力画像および出力画像の3次元的模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態に係る画像処理装置は、画像入力部1、関数近似部2、エッジ方向算出部3、混合エッジ方向算出部4、および補間値算出部5を有する。画像入力部1は、フレームメモリ等の画像メモリを有し、外部の画像メモリやネットワーク等から写真やイラスト画像等の行列(マトリックス)に配列された複数の画素からなる入力画像データを取得する。
関数近似部2は、画像入力部1が取得した入力画像データに基づいて、行列の行毎および列毎に、すなわち、マトリックスの水平方向ライン毎および垂直方向ライン毎に画素値(輝度値)を連続関数により近似して、その結果を補間値算出部5へ出力する。また、エッジ方向算出部3は、画像入力部1が取得した入力画像データに基づいて、各画素のエッジの方向を算出して、その結果を混合エッジ方向算出部4へ出力する。混合エッジ方向算出部4は、エッジ方向算出部3からの各画素のエッジの方向に基づいて、各画素(注目画素)のエッジの方向と、当該注目画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出して、その結果を補間値算出部5へ出力する。
そして、補間値算出部5は、補間を行う点(補間点)の補間値を、混合エッジ方向算出部4から得られる当該補間点近傍における画素の混合エッジ方向と、関数近似部2から得られる連続関数とに基づいて算出する。例えば、補間点を基点として補間点近傍における画素の混合エッジ方向に延ばした直線(例えば、混合エッジ方向がG(x,y)=(1,2)である場合、基点からG(x,y)=(1,2)の方向および混合エッジ方向を180度回転させた−G(x,y)=(−1,−2)の方向に延ばした直線)と、連続関数との交点の値(輝度値)に基づいて補間値を算出する。その算出結果は、図示しないフレームメモリ等に記憶されて、表示等に供される。
図2は、図1に示した画像処理装置による画像処理の概略動作を示すフローチャートである。先ず、画像処理装置は、画像入力部1において、画像処理すべき画像データを画像メモリに格納する等の画像入力処理を行う(ステップS21)。次に、画像処理装置は、画像入力部1が取得した入力画像データに基づいて、関数近似部2において各水平方向ラインおよび各垂直方向ラインの輝度値を連続関数により近似する関数近似処理を実行するとともに(ステップS22)、エッジ方向算出部3において各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出処理を実行する(ステップS23)。
次に、画像処理装置は、混合エッジ方向算出部4において、ステップS23で算出した各画素のエッジの方向に基づいて、注目画素のエッジの方向と、当該注目画素の周辺画素におけるエッジの方向とを混合して混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出処理を実行する(ステップS24)。その後、画像処理装置は、補間値算出部5において、補間点における輝度値を、ステップS22で近似した連続関数による輝度値と、ステップS24で算出した混合エッジ方向とに基づいて算出する補間値算出処理を実行する(ステップS25)。なお、ステップS22の関数近似処理は、ステップS23のエッジ方向算出処理およびステップS24の混合エッジ方向算出処理と独立しているので、ステップS21とステップS25との間において、任意のタイミングで実行することができる。
次に、上記の関数近似処理、エッジ方向算出処理、混合エッジ方向算出処理、および、補間値算出処理について、さらに詳細に説明する。
(関数近似処理)
図3は、関数近似処理を説明するための図である。関数近似処理では、任意の整数x′について、x′−0.5からx′+0.5までをひとつの区間(区間x′と呼ぶ)とし、各区間を3次関数で近似する。ここでは、区間x′における関数値をVx′として、下式で表す。
また、上記の関数値Vx′における未知のパラメータを決定するため、以下の条件[1]〜[5]を与える。なお、zは画素値(輝度値)とする。
条件[1]
区間x′における右端の値と区間x′+1における左端の値が一致する。
x′(x′+1/2)−Vx′+1(x′+1/2)=0 ・・・(1)
条件[2]
区間x′における関数の平均値が画素x′の値に一致する。
条件[3]
区間x′における右端の接線の傾きと区間x′+1における左端の接線の傾きが一致する。
dVx′(x′+1/2)/dx−dVx′+1(x′+1/2) /dx=0 ・・・(3)
条件[4]
区間x′の中央の接線の傾きが、左右の画素値を結ぶ直線の傾きに一致する。
dVx′(x′) /dx={z(x′+1) −z(x′−1)}/2 ・・・(4)
条件[5]
x′<0のときはz(x′) =z(0)、x′>n(nはx′の最大値)のときはz(x′) =z(n)とする。
式(1)より、
(αx′−αx′+1)+(βx′+βx′+1)/2
+(γx′−γx′+1)/4+(δx′+δx′+1)/8=0 ・・・(5)
となる。また、
なので、式(2)より、
αx′=−γx′/12+z(x′) ・・・(6)
が得られる。
式(6)は、条件[5]より、x′に1を加えても成り立つので、
αx′+1=−γx′+1/12+z(x′+1)
となり、式5の左辺第1項は、
αx′−αx′+1=−(γx′−γx′+1)/12+z(x′)−z(x′+1)
となる。これを式(5)に代入すると、
(βx′+βx′+1)/2+(γx′−γx′+1)/6
+(δx′+δx′+1)/8+z(x′)−z(x′+1)=0 ・・・(7)
となる。また、
dVx′(x)/dx=βx′+2γx′(x−x′)+3δx′(x−x′)
であるので、式(3)から、
(βx′−βx′+1)+(γx′+γx′+1)+3(δx′−δx′+1)/4=0 ・・・(8)
となる。この式(8)を変形して得られる、
γx′−γx′+1=2γx′+(βx′−βx′+1)+3(δx′−δx′+1)/4
を式(7)に代入すると、
γx′=−(2βx′+βx′+1)−3δx′/4
−3{z(x′)−z(x′+1)} ・・・(9)
が得られる。
式(9)は、条件[5]より、x′に1を加えても成り立つので、
γx′+1=−(2βx′+1+βx′+2)−3δx′+1/4
−3{z(x′+1)−z(x′+2)}
γx′+γx′+1=−(2βx′+3βx′+1+βx′+2)−3(δx′+δx′+1)/4
−3{z(x′)−z(x′+2)}
となる。この結果を、式(8)に代入して、x′から1を引くと、
δx′=−2(βx′-1+4βx′+βx′+1)/3−2{z(x′−1)−z(x′+1)}
が得られる。また、このδx′を式(9)に代入すると、
γx′=(βx′-1−βx′+1)/2
+3{z(x′−1)−2z(x′)+z(x′+1)}/2
が得られる。また、式(4)より、
βx′={z(x′+1)−z(x′−1)}/2
が得られる。
以上により、αx′,βx′,γx′,δx′が求められる。本実施の形態に係る画像処理装置においては、関数近似部2により、各水平方向ラインおよび各垂直方向ラインについて上記の計算を行って、関数VX,VYを求める。
(エッジ方向算出処理)
図4は、エッジ方向算出処理を説明するための図である。図4に示すX軸、Y軸、Z軸は、それぞれ画像の水平軸、垂直軸、輝度値に対応している。入力画像データの画素x,yにおける輝度値をz(x,y)としたとき、下記の4点P,P,P,Pを3次元空間にプロットすると、図4に示すような平面となる。
図4において、P,P,P,Pは、同一平面上に存在するものとする。本実施の形態に係る画像処理装置においては、エッジ方向算出部3により、P,P,P,Pの4点を通過する平面と、XY平面に平行な面とが交わる直線の傾きをエッジ方向として算出する。実際には、隣接する4点が同一平面上に存在しない場合もあるので、P,P,P,Pの4点から主成分分析により新たに3つの直交軸を求め、最も寄与率の低い1次元を除いた2次元平面を、これらの4点が作る平面とする。
ここで、4点の分散共分散行列Aは次のようになる。
これにより、3つの固有値を小さい順にλ,λ,λとすると、λ≦1/4,λ=1/4,λ≧1/4であることがわかる。λは寄与率が最も低いため無視し、λ,λに対応する固有ベクトルが作る面を求める。
ここで、λ=λのときの固有ベクトルBは、下式を満たす。
したがって、この場合の固有ベクトルBは、下式のようになる。なお、下式において、nは定数である。
上式において、固有ベクトルBは、z値が0であるXY平面上のベクトルなので、ベクトルBをエッジ方向とみなせる。これにより、画素(x,y)におけるエッジ方向ベクトルG(x,y)は、下式のように表される。
(混合エッジ方向算出処理)
図5(a)および(b)は、混合エッジ方向算出処理を説明するための図である。上述したエッジ方向算出処理により算出されるエッジ方向は、隣接する4画素から決定した局所的なエッジ方向である。このため、エッジ方向がばらつき、そのばらつきにより出力画像にノイズが出る場合がある。そこで、混合エッジ方向算出処理により、局所的にエッジ方向を混合させて、エッジ方向のばらつきを抑制し、出力画像のノイズを軽減する。
図5(a)は、画素(x,y)の周辺9画素における重み付きエッジ方向を示す図である。この重み付きエッジ方向は、下式で表される。
上式において、W(i)は、中央のx,yに近いほど混合比率を高くするために設けられた重み関数である。ここでは次の重み関数を用いる。
以上により求めた重み付きエッジ方向を主成分分析して、図5(b)に示すように、最も寄与率の高い固有ベクトルMを混合エッジ方向として算出する。なお、画素(x,y)と、その周辺画素とにおける重み付きエッジ方向はG′からG′までの9個であるが、エッジ方向に向きは存在せず、180度回転させてもよいので、−G′から−G′を加えた18個のベクトルについて主成分分析を行う。この場合、18個のベクトルの平均値は、(0,0)である。
この場合、分散共分散行列Aは、次のようになる。
また、行列Aの固有値をλとすると、
これにより、固有値を寄与率の低い順にλ,λとすると、λ=SYY+p/18+(p+4q1/2/18である。したがって、λに対応する固有ベクトルMは、下式を満たす。
ただし、固有値の比λ/λが小さくなればなるほど、エッジ方向ベクトルG′からG′までの偏りが少なくばらついていることを意味するため、λ/λが閾値(≧1)以下であれば、
とする。
(補間値算出処理)
補間値算出処理では、上記の混合エッジ方向算出処理で算出された固有ベクトルMが、零ベクトルでない場合、以下のように補間値を算出する。図6は、この場合の補間値算出処理を説明するための図である。
図6において、
は補間する点(補間点)の位置を示す。
補間点aから、
が示す方向に延ばした直線と、Y座標が、
の水平方向ライン、X座標が、
の垂直方向ラインとの交点を、それぞれh,vとする。
そして、h、h、v、vにおけるそれぞれの輝度値を、関数近似処理で取得した関数VX,VYにより求めて、それぞれの値を補間点aからの距離に応じて重み付けして足し合わせた値を、補間点aにおける補間値とする。したがって、補間値 f は、以下のようになる。
上式において、Dは、補間点aと水平方向ライン(行)または垂直方向ライン(列)における交点(h、h、v、v)との距離と、補間点に対応する画素の混合エッジ方向と、上述の交点に対応する画素の混合エッジ方向と、に基づいて重み付けを行う関数である。ここでは次式を用いる。
上記重み付け関数Dにおいて、a′(補間点に対応する画素),b′(交点に対応する画素)はそれぞれa,bのX座標値、Y座標値の小数点以下を切り捨てた点を指す。また、関数Cは、a′,b′における混合エッジ方向が近ければ小さい値(0.3)、そうでなければ大きい値(3)を返す。これにより、a′,b′における混合エッジ方向が近い場合は、信頼性が高いものとして、重み付けを大きくして当該輝度値の寄与率を高くし、a′,b′における混合エッジ方向が遠い場合は、信頼性が低いものとして、重み付けを小さくして当該輝度値の寄与率を低くする。なお、関数Cによる重み付け係数は、0.3および3に限らず、適宜設定することができる。
一方、混合エッジ方向算出処理で算出された固有ベクトルMが零ベクトルの場合は、エッジ方向が特定できない画素であるため、エッジ方向を考慮しない任意の補間方法、例えば水平方向ラインあるいは垂直方向ラインでのバイリニア法により補間値を算出する。
図7(a)および(b)は、本実施の形態に係る画像処理装置による画像処理を説明する入力画像および出力画像の3次元的模式図である。図7(a)は入力画像であり、図7(b)は図7(a)の入力画像を水平解像度、垂直解像度をともに2倍にした出力画像を示す。なお、図7(a)および(b)において、z軸は輝度値を示す。
図7(b)において、太線は、斜め45度方向の補間値を結んだものである。図7(b)から明らかなように、本実施の形態に係る画像処理装置によると、斜め45度におけるZ値が一定となっているので、ジャギーが目立たない。また、3次関数補間を行っているので、エッジもシャープになっている。
図8(a)〜(c)は、本実施の形態に係る画像処理装置による画像処理結果と従来のバイキュービック法による画像処理結果とを比較して示す図面代用写真である。図8(a)は元画像、図8(b)はバイキュービック法により元画像の解像度を水平方向および垂直方向ともに2倍にした画像であり、図8(c)は本実施の形態により元画像の解像度を水平方向および垂直方向ともに2倍にした画像である。
図7および図8から明らかなように、本実施の形態に係る画像処理装置によれば、特に、画像の拡大時において、高周波成分の消失が少ない鮮鋭で、かつ、ジャギーが抑制されて目立たない出力画像が得られることがわかる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、図1に示す構成において混合エッジ方向算出部4を省略し、エッジ方向算出部3により算出された各画素のエッジ方向と、関数近似部2により近似された各水平方向ラインおよび各垂直方向ラインにおける画素値(輝度値)の連続関数とに基づいて、補間値算出部5により補間点における補間値を算出することもできる。この場合、補間値算出部5は、例えば、補間点を基点としてその近傍における画素のエッジの方向と平行に延ばした直線と、連続関数との交点の値を求め、それらの交点の値に基づいて補間値を算出することができる。
また、図1に示した画像処理装置は、コンピュータを含んで構成して、該コンピュータに、上述した画像入力部1、関数近似部2、エッジ方向算出部3、混合エッジ方向算出部4、および、補間値算出部5の機能を、画像処理プログラムによって実現させることもできる。
1 画像入力部
2 関数近似部
3 エッジ方向算出部
4 混合エッジ方向算出部
5 補間値算出部

Claims (7)

  1. 行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
    前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
    補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補間値算出部は、前記補間点を基点として前記補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向に延ばした直線と前記連続関数との交点の値に基づいて前記補間値を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記エッジ方向算出部が算出した前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出部をさらに備え、
    前記補間値算出部は、前記混合エッジ方向算出部により算出された前記混合エッジ方向に基づいて前記補間値を算出する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補間値算出部は、次式により前記補間値を算出する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記重み関数Dは、前記補間点と前記行または前記列における前記交点との距離と、前記補間点に対応する前記画素の前記混合エッジ方向と、前記交点に対応する前記画素の前記混合エッジ方向と、に基づいて重みを決定する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置による画像処理方法であって、
    行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似するステップと、
    前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するステップと、
    補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出するステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  7. 画像処理装置として機能するコンピュータを、
    行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
    前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
    補間を行う点の補間値を、当該補間点近傍における前記画素の前記エッジの方向と前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
    としてさらに機能させるための画像処理プログラム。
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