JP4950827B2 - 落下防止装置及び落下防止方法 - Google Patents

落下防止装置及び落下防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを防止するための落下防止装置及び落下防止方法に関するものである。
従来、下記特許文献1及び2に開示されているように、高速道路等に設置された遮音壁、標識、照明灯等の付帯設備が落下するのを防止するための落下防止装置が知られている。具体的に、この落下防止装置では、図9に示すように、ワイヤロープ等の索体91が用いられており、高欄92に索体91の一端部を定着する第1定着部93が設けられる一方、標識柱の支柱94に索体91の他端部を定着する第2定着部95が設けられている。支柱94が高欄92から上方に向かって延出されることから、支柱側の第2定着部95は高欄側の第1定着部93よりも上方に配置されている。そして、この落下防止装置では、車両の衝突、地震、破壊疲労によって標識柱が落下する際に索体91によって落下を防止するが、長さの異なる複数本の索体91を用いることで、短い索体91から順に破断させるようにすることでエネルギー吸収量を高めるようにしている。
特開2004−278256号公報 特開2007−146626号公報
しかしながら、前記従来の落下防止装置では、支柱側の第2定着部95が高欄側の第1定着部93よりも上方に配置され、しかも各索体91が張られた状態で定着されているわけではないため、標識柱が落下する際には、索体91が緩んだ状態のまま標識柱が落下し、さらに索体91が標識柱を吊り下げる状態になるまで落下することになり、索体91に荷重がかかるまでの落下高さが長くなる。この結果、その分だけ索体91に負荷されるエネルギー量が大きくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、対象物の落下高さを低減させることにより、索体が吸収すべきエネルギー量を低減できるようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体20によって防止する装置であって、前記固定体に固定され、前記索体20の一端部を定着可能な第1定着部31bと、前記対象物に固定され、前記索体20のうち前記第1定着部31bに定着された一端部に連続する第1線状部20dを挿通させる下側第1通過部35bと、前記固定体に固定され、前記索体20のうち前記第1線状部20dに連続する第2線状部20eを挿通させる固定側第1通過部32bと、前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に固定され、前記索体20のうち前記第2線状部20eに連続する第3線状部20fを挿通させる上側第1通過部36bと、前記固定体に固定され、前記索体20のうち前記第3線状部20fに連続する第4線状部20gを挿通させる固定側第2通過部31bと、前記下側第1通過部35bと同じ高さ位置で前記対象物に固定され、前記索体20のうち前記第4線状部20gに連続する第5線状部20hを挿通させる下側第2通過部35bと、前記固定体に固定され、前記第5線状部20hに連続する前記索体20の他端部を定着可能な第2定着部32bと、を備え、前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、前記対象物が落下又は転倒するときに、前記第1線状部20d及び前記第5線状部20hが引っ張られるような位置関係で前記対象物に固定されている落下防止装置である。
本発明では、対象物が固定体から落下する際または対象物が転倒する際に、対象物に固定された下側第1通過部35b及び下側第2通過部35bが索体20を引っ張る。このとき、下側第1通過部35bに挿通されている第1線状部20dが引っ張り力を受け、下側第2通過部35bに挿通されている第5線状部20hが引っ張り力を受けるが、第1線状部20dは第1定着部31bに定着された索体20の一端部に連続する部位であり、第5線状部20hは第2定着部32bに定着された索体20の他端部に連続する部位であるため、これら第1線状部20d及び第5線状部20hは緩むことなく引っ張り力を受ける。また、索体20が固定側通過部31b,32bに挿通されていて、固定側通過部31b,32bには定着されていないので、落下又は転倒時において、第1線状部20dが引っ張られることで第2線状部20e及び第3線状部20fが引っ張られる一方、第5線状部20hが引っ張られることで第4線状部20g及び第3線状部20fが引っ張られる。このため、落下時又は転倒時には、索体20の何れの線状部にも引っ張り力が作用することにより、対象物の落下高さ又は転倒距離を小さくすることができ、これにより、索体20が受ける落下エネルギーを低減でき、索体20として細径のものを使用することが可能となる。さらに、索体20は、下側第1通過部35b、固定側第1通過部32b、上側第1通過部36b、固定側第2通過部31b及び下側第2通過部35bの何れにも挿通されているので、索体全体としての長さが長くなっている。このため、索体全体としての歪み量が低減されることとなり、この点でも索体20として細径のものを使用することが可能となる。さらにまた、対象物が固定体から落下する際または対象物が転倒する際に、対象物は、上側通過部36b及び下側通過部35bという上下の2個所で索体20によって吊持されることになり、しかも対象物が回転しようとするのを索体20が邪魔をすることになるので、落下又は転倒の際に対象物が回転するのを防止することができる。これにより、安全性を向上することができる。
ここで、前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、前記第1定着部31b及び前記第2定着部32bと同等以下の高さ位置になるように前記対象物に固定されているのが好ましい。
この態様では、対象物の落下又は転倒時に索体20の第1線状部20d及び第5線状部20hが緩むことなく、確実に引っ張られることになる。これにより、対象物の落下高さ又は転倒距離を確実に短くすることができ、索体20が受ける落下エネルギーをより低減することができる。
また、前記上側第1通過部36bは、前記第1定着部31b及び前記第2定着部32bよりも高い位置になるように前記対象物に固定されているのが好ましい。
この態様では、配索される索体20の長さをより長くすることができる。
また、前記固定側第1通過部32bと前記固定側第2通過部31bとは、前記対象物に固定された通過部35b,36bを挟んで互いに反対側になるように配置されているのが好ましい。
この態様では、対象物の落下又は転倒時に対象物が回転するのを効果的に阻止することができる。
また、前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、共通の金具に設けられているのが好ましい。
この態様では、部品点数を低減することができるばかりでなく、落下防止装置の施工工数を減らすことができる。
また、前記第1定着部31bと前記固定側第2通過部31bとは、共通の金具31に設けられ、前記第2定着部32bと前記固定側第1通過部32bとは、共通の金具32に設けられているのが好ましい。
この態様では、部品点数を低減することができるばかりでなく、落下防止装置の施工工数を減らすことができる。
本発明は、固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体55,57によって防止する装置であって、前記固定体に固定され、第1索体55の一端部を定着可能な第1定着部31bと、前記対象物に固定され、前記第1索体55のうち前記第1定着部31bに定着された一端部に連続する第1線状部55dを挿通させる下側第1通過部35bと、前記固定体に固定され、前記第1索体55のうち前記第1線状部55dに連続する第2線状部55eを挿通させる固定側第1通過部32bと、前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に固定され、前記第1索体55のうち前記第2線状部55eに連続する他端部を定着可能な上側第1定着部59bと、前記第1定着部31bと略同じ高さ位置で、第2索体57の一端部を定着可能な第2定着部32bと、前記対象物に固定され、前記第2索体57のうち前記第2定着部32bに定着された一端部に連続する第1線状部57dを挿通させる下側第2通過部35bと、前記固定体に固定され、前記第2索体57のうち前記第1線状部57dに連続する第2線状部57eを挿通させる固定側第2通過部31bと、前記下側第2通過部35bよりも上方で前記対象物に固定され、前記第2索体57のうち前記第2線状部57eに連続する他端部を定着可能な上側第2定着部59bと、を備え、前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、前記対象物が落下又は転倒するときに、前記第1索体55の第1線状部55d及び前記第2索体57の第1線状部57dが引っ張られるような位置関係で前記対象物に固定されている落下防止装置である。
本発明では、対象物が固定体から落下する際または対象物が転倒する際に、対象物に固定された下側第1通過部35bが第1索体55を引っ張り、下側第2通過部35bが第2索体57を引っ張る。このとき、下側第1通過部35bに挿通されている第1索体55の第1線状部55dが引っ張り力を受け、下側第2通過部35bに挿通されている第2索体57の第1線状部57dが引っ張り力を受けるが、第1索体55の第1線状部55dは第1定着部31bに定着された第1索体55の一端部に連続する部位であり、第2索体57の第1線状部57dは第2定着部32bに定着された第2索体57の一端部に連続する部位であるため、これら第1線状部55d,57dは緩むことなく引っ張り力を受ける。また、第1索体55及び第2索体57が固定側通過部32b,31bに挿通されていて、固定側通過部32b,31bには定着されていないので、落下又は転倒時において、第1索体55において第1線状部55dが引っ張られることで第2線状部55eが引っ張られる一方、第2索体57において第1線状部57dが引っ張られることで第2線状部57eが引っ張られる。このため、落下時又は転倒時には、各索体の何れの線状部にも引っ張り力が作用することにより、対象物の落下高さ又は転倒距離を小さくすることができ、これにより、各索体が受ける落下エネルギーを低減でき、索体として細径のものを使用することが可能となる。さらに、第1索体55は、下側第1通過部35b及び固定側第1通過部32bに挿通された上で上側第1定着部59bに定着され、第2索体57は、下側第2通過部35b及び固定側第2通過部31bに挿通された上で上側第2定着部59bに定着されているので、索体全体としての長さが長くなっている。このため、索体全体としての歪み量が低減されることとなり、この点でも索体として細径のものを使用することが可能となる。さらにまた、対象物が固定体から落下する際または対象物が転倒する際に、対象物は、上側通過部59b及び下側通過部35bという上下の2個所で索体によって吊持されることになり、しかも対象物が回転しようとするのを索体が邪魔をすることになるので、落下又は転倒の際に対象物が回転するのを防止することができる。これにより、安全性を向上することができる。
本発明は、固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体20によって防止する方法であって、一端部が固定体に定着された索体20を、対象物に固定された下側第1通過部35b、固定体に固定された固定側第1通過部32b、前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に固定された上側第1通過部36b、固定体に固定された固定側第2通過部31b、対象物に固定された下側第2通過部35bに順次挿通し、前記索体20の他端部を前記固定体に定着することにより、前記対象物が落下又は転倒するのを防止する落下防止方法である。
本発明は、固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体55,57によって防止する方法であって、一端部が固定体に定着された第1索体55を、対象物に固定された下側第1通過部35b、固定体に固定された固定側第1通過部32bに順次挿通し、前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に前記第1索体55の他端部を定着するとともに、一端部が固定体に定着された第2索体57を、対象物に固定された下側第2通過部35b、固定体に固定された固定側第2通過部31bに順次挿通し、前記下側第2通過部35bよりも上方で前記対象物に前記第2索体57の他端部を定着することにより、前記対象物が落下又は転倒するのを防止する落下防止方法である。
以上説明したように、本発明によれば、対象物の落下高さを低減させることができ、これにより、索体が吸収すべきエネルギー量を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1及び図2に示すように、本実施形態1に係る落下防止装置10は、固定体の一例としての高欄12(又は道路側壁)に据え付けられた標識柱14が落下又は転倒するのを防止するためのものである。標識柱14は、落下又は転倒を防止する対象物の一例である。
標識柱14は、上下に長い支柱14aを備えており、この支柱14aの上部に図略の標識が固定された構造のものである。高欄12は所定高さを有していて、この高欄12に上下2個所で標識柱14を固定する固定ブラケット16,17が設けられている。
本実施形態1に係る落下防止装置10は、索体の一例としてのワイヤロープ20を有する。ワイヤロープ20は、図3に示すように、ロープ本体20aと、このロープ本体20aの両端部にそれぞれ設けられた端末部20b,20cとを有する。ロープ本体20aは例えばナイロン被覆等が施されている。端末部20b,20cは、ロープ本体20aよりも径が大きい。このため、端末部20b,20cでワイヤロープ20を定着することが可能となっている。なお、端末部20b,20cは、ロープ本体20aよりも拡径することで定着可能にする構成に限られるものではない。
落下防止装置10は、高欄12に固定可能に構成される第1固定体側金具(以下、単に第1金具)31と、高欄12に固定可能に構成される第2固定体側金具(以下、単に第2金具)32と、標識柱14に固定可能に構成される下側金具35と、標識柱14に固定可能に構成される上側金具36と、を有する。
第1金具31は、図4(a)〜(c)に拡大して示すように、断面L字状のアングル材によって構成されており、高欄12における側面に沿って略水平方向に延びる姿勢で配置される縦部31aと、この縦部31aの下端部から側方に延出される横部31bとを有する。縦部31aには、複数の貫通孔38が形成されており、この貫通孔38には、第1金具31と高欄12とを締結するためのボルト39が挿通可能となっている。
横部31bには、挿通孔40と定着用孔42とが形成されている。挿通孔40は、ワイヤロープ20のロープ本体20a及び端末部20b,20cの何れも挿通可能な大きさに形成された貫通孔からなる。定着用孔42は、挿通孔40と同じ大きさに形成された挿通部42aと、ロープ本体20aは挿通可能であるが端末部20b,20cは挿通不可能な定着部42bとからなる。第1金具31にワイヤロープ20を定着する際には、まずワイヤロープ20の一方の端末部20bを挿通部42aに挿通し、ロープ本体20aが挿通部42aに挿通されたところで定着部42bに移動する。そして、挿通部42aには、定着部42bにあるロープ本体20aが挿通部42aに移動しないように閉塞部材44を装着する。閉塞部材44は、本例ではボルトナットによって構成されている。これにより、ワイヤロープ20の一端部20bが第1金具31に定着されることになる。
第2金具32は、縦部32aと横部32bとを有するアングル材からなる点で第1金具31と同様な構成であるが、横部32bにおいて挿通孔と定着用孔の位置が異なる点で第1金具31の構成と異なっている。第1金具31と第2金具32とは図1に示すように、正面から見たときに左右対称となっており、第2金具32には、ワイヤロープ20の他端部20cが定着される。
第1金具31及び第2金具32は、支柱14aを挟んで互いに反対側になるように配置されるとともに、略同じ高さの位置で高欄12に固定されている。
下側金具35は、図5(a)(b)にも示すように、標識柱14の支柱14aに装着可能に構成されるものであり、支柱14aを挟み込むことができるように一対の構成金具によって構成されている。各構成金具は、支柱14aの外径に対応した形状に湾曲した湾曲部35aと、この湾曲部35aの両側に形成されたフランジ部35bとを備えている。フランジ部35bには、締結体としてボルト46を挿通可能なボルト挿通孔35cが形成されていて、このボルト挿通孔35cに挿通されたボルト46にナット47を螺合していくことによって下側金具35を支柱14aに固定できる。
下側金具35のフランジ部35bには、ワイヤロープ20を挿通可能な挿通孔35dが形成されている。挿通孔35dは、湾曲部35aを挟んで両側に1つずつ設けられている。各挿通孔35dはワイヤロープ20の端末部20b,20cをも挿通可能な大きさに形成されるものであり、挿通孔35dの縁部は面取りされている。
上側金具36は、下側金具35と同じように湾曲部36aとフランジ部36bとを有し、フランジ部36bにボルト挿通孔(図示省略)及び挿通孔36dが形成されているが、挿通孔36dが1つのみ形成される点で下側金具35と異なっている。言い換えると、下側金具35は、上側金具36にもう1つ挿通孔を形成したものである。
上側金具36は、高欄12の天端12aよりも上方の位置で支柱14aに固定されている。言い換えると、上側金具36は、第1金具31及び第2金具32よりも上方に配置されている。一方、下側金具35は、高欄12の天端12aよりも下方の位置で支柱14aに固定され、第1金具31及び第2金具32よりも下方に配置されている。
ここで、第1金具31、第2金具32、上側金具36及び下側金具35へのワイヤロープ20の張設方法について説明する。まず、ワイヤロープ20の一端部(一方の端末部)20bを第1金具31に定着する。具体的には、第1金具31の横部31bの定着用孔42における挿通部42aにワイヤロープ20を挿通し、端末部20bを横部31bの上側に位置する状態で定着部42bに係合させる。そして、挿通部42aに閉塞部材44を装着して、端末部20bの抜け止めとする。これにより、ワイヤロープ20の一端部20bが第1金具31の横部31bに定着されることになる。言い換えると、第1金具31の横部31bは第1定着部となっている。
次に、ワイヤロープ20の他端部(もう一方の端末部)20cを下側金具35の挿通孔35dに挿通し、その次に第2金具32の挿通孔に挿通する。ワイヤロープ20のうち、下側金具35の挿通孔35dに挿通された部位を含む部位が第1線状部20dであり、この挿通孔35dを有する下側金具35のフランジ部35bが下側第1通過部となっている。また、ワイヤロープ20のうち、第1線状部20dに連続し、第2金具32の挿通孔に挿通された部位を含む部位が第2線状部20eであり、この挿通孔を有する第2金具32の横部32bが固定側第1通過部となっている。
ワイヤロープ20の他端部20cは、第2金具32の挿通孔に挿通された後、上側金具36の挿通孔36dに挿通され、その次に第1金具31の挿通孔40に挿通される。ワイヤロープ20のうち、第2線状部20eに連続し、上側金具36の挿通孔36dに挿通された部位を含む部位が第3線状部20fであり、この挿通孔36dを有する上側金具36のフランジ部36bが上側第1通過部である。また、ワイヤロープ20のうち、第3線状部20fに連続し、第1金具31の挿通孔40に挿通された部位を含む部位が第4線状部20gであり、この挿通孔40を有する第1金具31の横部31bが固定側第2通過部となっている。すなわち、固定側第2通過部は、第1定着部と共通の金具(第1金具31)に設けられている。
さらに、ワイヤロープ20の他端部20cは、下側金具35のもう一つの挿通孔35dに挿通された後、第2金具32の定着用孔に定着される。ワイヤロープ20のうち、第4線状部20gに連続し、下側金具35の挿通孔35dに挿通された部位を含む部位が第5線状部20hであり、この挿通孔35dを有する下側金具35のフランジ部35bが下側第2通過部となっている。すなわち、下側第1通過部及び下側第2通過部は、共通の金具(下側金具35)に設けられている。
第2金具32において、ワイヤロープ20の他端部20cを定着用孔の挿通部に挿通した後、ロープ本体20aを定着部に移動させて閉塞部材44を装着することによりワイヤロープ20の他端部20cを第2金具32の横部32bに定着させる。言い換えると、第2金具32の横部32bは第2定着部となっており、第2定着部と固定側第1通過部とは、共通の金具(第2金具32)に設けられていることになる。ワイヤロープ20の他端部20cは第5線状部20hに繋がっている。
このようにしてワイヤロープ20が定着された落下防止装置10となるが、このように張設されたワイヤロープ20に要求される強度について簡単に説明する。対象物(標識柱14)の重量をW、その落下距離をsとすると、落下エネルギーはW・sとなる。また、ワイヤロープ20のロープ張力をP、落下高さをh、そのときのロープ伸びをΔLとする。落下エネルギーをワイヤロープ20の歪みで吸収する場合、以下の関係式(1)、(2)
W・s=(1/2)・P・ΔL ・・・ (1)
W・(h+ΔL)=(1/2)・P・ΔL ・・・ (2)
が成立する。
また、ロープ弾性係数をE、ロープ長をL、ロープ断面積をAとすれば、
ΔL=(P・L)/(E・A) ・・・ (3)
なる関係式(3)が成立する。前記式(2)、(3)より、以下の関係式(4)を導出することができる。
Figure 0004950827
この関係式(4)により、ロープ張力Pを算出することができ、このロープ張力Pとワイヤロープ20の破断荷重とから安全率を求めることができる。
本実施形態では、標識柱14が高欄12から落下する際または標識柱14が転倒する際に、標識柱14に固定された下側金具35がワイヤロープ20を引っ張る。このとき、下側金具35のフランジ部35bに挿通されている第1線状部20dが引っ張り力を受け、下側金具35のフランジ部35bに挿通されている第5線状部20hが引っ張り力を受けるが、第1線状部20dは第1金具31に定着されたワイヤロープ20の一端部20bに連続する部位であり、第5線状部20hは第2金具32に定着されたワイヤロープ20の他端部20cに連続する部位であるため、これら第1線状部20d及び第5線状部20hは緩むことなく、引っ張り力を受ける。また、ワイヤロープ20が第1金具31及び第2金具32の挿通孔40に挿通されていて、この挿通孔40には定着されていないので、落下又は転倒時において、第1線状部20dが引っ張られることで第2線状部20e及び第3線状部20fが引っ張られる一方、第5線状部20hが引っ張られることで第4線状部20g及び第3線状部20fが引っ張られる。このため、落下時又は転倒時には、ワイヤロープ20の何れの線状部20d〜20hにも引っ張り力が作用することにより、標識柱14が落下又は転倒する際には、ワイヤロープ20が緩んだ状態で落下することがないため、標識柱14の落下高さ又は転倒距離を小さくすることができ、これにより、ワイヤロープ20が受ける落下エネルギーを低減でき、ワイヤロープ20として細径のものを使用することが可能となる。さらに、ワイヤロープ20は、下側第1通過部、固定側第1通過部、上側第1通過部、固定側第2通過部及び下側第2通過部の何れにも挿通されているので、ワイヤロープ20全体としての長さが長くなっている。このため、ワイヤロープ20全体としての歪み量が低減されることとなり、この点でもワイヤロープ20として細径のものを使用することが可能となる。さらにまた、標識柱14が高欄12から落下する際または標識柱14が転倒する際に、標識柱14は、上側金具36及び下側金具35という上下の2個所でワイヤロープ20によって吊持されることになり、しかも標識柱14が回転しようとするのをワイヤロープ20が邪魔をすることになるので、落下又は転倒の際に標識柱14が回転するのを防止することができる。これにより、安全性を向上することができる。
また、本実施形態1では、下側金具35が第1金具31及び第2金具32よりも下に位置するように配置されているので、標識柱14の落下又は転倒時にワイヤロープ20の第1線状部20d及び第5線状部20hが緩むことなく、確実に引っ張られることになる。これにより、標識柱14の落下高さ又は転倒距離を確実に短くすることができ、ワイヤロープ20が受ける落下エネルギーをより低減することができる。
また、本実施形態1では、上側金具36が第1金具31及び第2金具32よりも上に位置するように配置されているので、配索されるワイヤロープ20の長さをより長くすることができる。
また、本実施形態1では、第1金具31と第2金具32とが支柱14aを挟んで互いに反対側(左右両側)になるように配置されているので、標識柱14の落下又は転倒時に標識柱14が回転するのを効果的に阻止することができる。
また、本実施形態1では、下側第1通過部及び下側第2通過部が共通の金具(下側金具35)に設けられているので、部品点数を低減することができるばかりでなく、落下防止装置10の施工工数を減らすことができる。
また、本実施形態1では、第2定着部と固定側第1通過部とが共通の金具(第2金具32)に設けられているので、部品点数を低減することができるばかりでなく、落下防止装置10の施工工数を減らすことができる。
なお、本実施形態では、ワイヤロープ20の一端部20bを第1金具31に定着するとともに他端部20cを第2金具32に定着させる例を説明したが、ワイヤロープ20の一端部20bを第2金具32に定着して他端部20cを第1金具31に定着させてもよい。
(実施形態2)
図6は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態は、高欄12(又は道路側壁)の天端12aに据え付けられた標識柱14の落下又は転倒を防止するためのものである。以下具体的に説明するが、ここでは実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態2では、下側金具35が用いられておらず、下側第1通過部及び下側第2通過部が、標識柱14の支柱14aを高欄12に固定する支持部50に設けられている。支持部50は、支柱14aの下端部に設けられており、高欄12の天端12aに固定される水平板部50aと、水平板部50aから上方に立ち上がる垂直板部50bとからなる。図7(a)に示すように、垂直板部50bには、2つの挿通孔50cが形成されていて、各挿通孔50cは、支柱14aを挟んだ両側に分かれて配設されている。すなわち、ワイヤロープ20の第1線状部20dを挿通させる下側第1通過部と、ワイヤロープ20の第5線状部20hを通過させる下側第2通過部とが、垂直板部50bによって構成されている。
第1金具31は、図7(b)に示すように、縦部31aに挿通孔40と定着用孔42とを有する。また、第2金具32は第1金具31と同様の構成である。
本実施形態では、第1金具31、第2金具32及び支持部50の何れもが高欄12の天端12aに固定されているため、第1金具31、第2金具32及び支持部50は何れも略同じ高さ位置に配置されている。本実施形態2では、図1に示すようにワイヤロープ20が略四角形状に配索される第1実施形態と異なり、略三角形状に配索される。
本実施形態2でも、実施形態1と同様に、落下時又は転倒時には、ワイヤロープ20の何れの線状部20d〜20hにも引っ張り力が作用することにより、標識柱14の落下高さ又は転倒距離を小さくすることができる。これにより、ワイヤロープ20が受ける落下エネルギーを低減でき、ワイヤロープ20として細径のものを使用することが可能となる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態1と同様である。
(実施形態3)
図8は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態は、2本のワイヤロープ55,57を使用するようにしたものである。以下具体的に説明するが、ここでは実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態では、第1索体としての第1ワイヤロープ55と、第2索体としての第2ワイヤロープ57とが用いられている。これらワイヤロープ55,57は、第1実施形態のワイヤロープ20の略半分の長さとなっている。
支柱14aには、下側金具35と上側定着金具59とが固定される。下側金具35は第1実施形態の下側金具35と同じものである。上側定着金具59は、湾曲部59aと、2つの定着用孔が形成されたフランジ部59bと、を有する。定着用孔は、第1金具31の定着用孔42と同様の構成であり、挿通部と定着部とからなる。
第1ワイヤロープ55は、一端部55aが第1金具31に定着されており、他端部55bが下側金具35及び第2金具32にこの順で挿通された後、上側定着金具59に定着される。すなわち、下側金具35のフランジ部35bによって下側第1通過部が構成され、第2金具32の横部32bによって固定側第1通過部が構成される。また、第1金具31の横部31bによって第1定着部が構成され、上側定着金具59のフランジ部59bによって上側第1定着部が構成される。第1ワイヤロープ55のうち下側金具35に挿通された部位を含む部位が第1線状部55dとなり、第1線状部55dに連続し、第2金具32に挿通された部位を含む部位が第2線状部55eとなる。
第2ワイヤロープ57は、一端部57aが第2金具32に定着されており、他端部57bが下側金具35及び第1金具31にこの順で挿通された後、上側定着金具59に定着される。すなわち、下側金具35のフランジ部35bによって下側第2通過部が構成され、第1金具31の横部31bによって固定側第2通過部が構成される。また、第2金具32の横部32bによって第2定着部が構成され、上側定着金具59のフランジ部59bによって上側第2定着部が構成される。第1ワイヤロープ55のうち下側金具35に挿通された部位を含む部位が第1線状部57dとなり、第1線状部57dに連続し、第1金具31に挿通された部位を含む部位が第2線状部57eとなる。
上側定着金具59への定着箇所は、第1ワイヤロープ55については、支柱14aに対して奥側で、第2ワイヤロープ57については支柱14aに対して手前側となる例を示しているが、その逆でもよい。
本実施形態では、標識柱14が固定体から落下する際または標識柱14が転倒する際に、標識柱14に固定された下側金具35が第1ワイヤロープ55及び第2ワイヤロープ57を引っ張る。このとき、下側金具35に挿通されている第1ワイヤロープ55の第1線状部55d及び第2ワイヤロープ57の第1線状部57dが引っ張り力を受けるが、第1ワイヤロープ55の第1線状部55dは第1金具31に定着された第1ワイヤロープ55の一端部55aに連続する部位であり、第2ワイヤロープ57の第1線状部57dは第2金具32に定着された第2ワイヤロープ57の一端部57aに連続する部位であるため、これら第1線状部55d,57dは緩むことなく、引っ張り力を受け易い。また、ワイヤロープ55,57が第1金具31及び第2金具32の挿通孔40に挿通されていて、この挿通孔40には定着されていないので、落下又は転倒時において、第1線状部55d,57dが引っ張られることで第2線状部55e,57eが引っ張られる。このため、落下時又は転倒時には、ワイヤロープ55,57の何れの線状部にも引っ張り力が作用することにより、標識柱14の落下高さ又は転倒距離を小さくすることができ、これにより、ワイヤロープ55,57が受ける落下エネルギーを低減でき、ワイヤロープ55,57として細径のものを使用することが可能となる。さらに、第1ワイヤロープ55は、下側第1通過部及び固定側第1通過部に挿通された上で上側第1定着部に定着され、第2ワイヤロープ57は、下側第2通過部及び固定側第2通過部に挿通された上で上側第2定着部に定着されているので、ワイヤロープ全体としての長さが長くなっている。このため、ワイヤロープ全体としての歪み量が低減されることとなり、この点でもワイヤロープとして細径のものを使用することが可能となる。さらにまた、標識柱14が高欄12から落下する際または標識柱14が転倒する際に、標識柱14は、上側通過部及び下側通過部という上下の2個所でワイヤロープ55,57によって吊持されることになり、しかも標識柱14が回転しようとするのを両ワイヤロープ55,57が邪魔をすることになるので、落下又は転倒の際に標識柱14が回転するのを防止することができる。これにより、安全性を向上することができる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態1と同様である。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、各実施形態では、対象物として標識柱14を例にしたが、これに限られるものではない。例えば、照明灯、案内板等の道路付帯設備等を対象物とした落下防止装置としてもよい。
前記各実施形態では、ワイヤロープの端末部をロープ本体よりも拡径して第1金具31等に定着する構成としたが、定着の仕方はこれに限られるものではなく、公知の種々の定着法を採用することができる。例えば、端末部をクランプ可能な円環状に形成してもよい。
前記各実施形態では、下側第1通過部を構成する下側金具35のフランジ部35bと、下側第2通過部を構成する下側金具35のフランジ部35bとを共通の金具で構成したが、これに限られるものではなく、別体の金具で構成してもよい。また、第1定着部を構成する第1金具31の横部31bと固定側第2通過部を構成する第1金具31の横部31bとを共用の金具で構成したがこれに限られるものではなく、別体の金具で構成してもよい。また、第2定着部を構成する第2金具32の横部32bと固定側第1通過部を構成する第2金具32の横部32bとを共用の金具で構成したがこれに限られるものではなく、別体の金具で構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る落下防止装置の全体構成を示す正面図である。 前記落下防止装置の側面図である。 前記落下防止装置に用いられるワイヤロープの正面図である。 (a)〜(c)前記落下防止装置に用いられる第1金具の上面図、側面図、正面図である。 (a)(b)前記落下防止装置に用いられる下側金具の正面図、上面図である。 本発明の第2実施形態に係る落下防止装置の全体構成を示す正面図である。 (a)図6のVIIa−VIIa線から見た側面図であり、(b)図6のVIIb−VIIb線から見た側面図である。 本発明の第3実施形態に係る落下防止装置の全体構成を示す正面図である。 従来の落下防止装置を示す図である。
符号の説明
12 高欄
12a 天端
14 標識柱
14a 支柱
20 ワイヤロープ(索体)
20b 一端部
20c 他端部
20d 第1線状部
20e 第2線状部
20f 第3線状部
20g 第4線状部
20h 第5線状部
31 第1金具
31b 横部
32 第2金具
32b 横部
35 下側金具
35b フランジ部
35d 挿通孔
36 上側金具
36b フランジ部
36d 挿通孔
40 挿通孔
42 定着用孔
42a 挿通部
42b 定着部
50 支持部
50b 垂直板部
50c 挿通孔
55 第1ワイヤロープ(第1索体)
55a 一端部
55b 他端部
55d 第1線状部
55e 第2線状部
57 第2ワイヤロープ(第2索体)
57a 一端部
57b 他端部
57d 第1線状部
57e 第2線状部
59 上側定着金具
59a 湾曲部
59b フランジ部

Claims (9)

  1. 固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体20によって防止する装置であって、
    前記固定体に固定され、前記索体20の一端部を定着可能な第1定着部31bと、
    前記対象物に固定され、前記索体20のうち前記第1定着部31bに定着された一端部に連続する第1線状部20dを挿通させる下側第1通過部35bと、
    前記固定体に固定され、前記索体20のうち前記第1線状部20dに連続する第2線状部20eを挿通させる固定側第1通過部32bと、
    前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に固定され、前記索体20のうち前記第2線状部20eに連続する第3線状部20fを挿通させる上側第1通過部36bと、
    前記固定体に固定され、前記索体20のうち前記第3線状部20fに連続する第4線状部20gを挿通させる固定側第2通過部31bと、
    前記下側第1通過部35bと同じ高さ位置で前記対象物に固定され、前記索体20のうち前記第4線状部20gに連続する第5線状部20hを挿通させる下側第2通過部35bと、
    前記固定体に固定され、前記第5線状部20hに連続する前記索体20の他端部を定着可能な第2定着部32bと、を備え、
    前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、前記対象物が落下又は転倒するときに、前記第1線状部20d及び前記第5線状部20hが引っ張られるような位置関係で前記対象物に固定されている落下防止装置。
  2. 前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、前記第1定着部31b及び前記第2定着部32bと同等以下の高さ位置になるように前記対象物に固定されている請求項1に記載の落下防止装置。
  3. 前記上側第1通過部36bは、前記第1定着部31b及び前記第2定着部32bよりも高い位置になるように前記対象物に固定されている請求項1又は2に記載の落下防止装置。
  4. 前記固定側第1通過部32bと前記固定側第2通過部31bとは、前記対象物に固定された通過部35b,36bを挟んで互いに反対側になるように配置されている請求項1から3の何れか1項に記載の落下防止装置。
  5. 前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、共通の金具35に設けられている請求項1から4の何れか1項に記載の落下防止装置。
  6. 前記第1定着部31bと前記固定側第2通過部31bとは、共通の金具31に設けられ、
    前記第2定着部32bと前記固定側第1通過部32bとは、共通の金具32に設けられている請求項1から4の何れか1項に記載の落下防止装置。
  7. 固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体55,57によって防止する装置であって、
    前記固定体に固定され、第1索体55の一端部を定着可能な第1定着部31bと、
    前記対象物に固定され、前記第1索体55のうち前記第1定着部31bに定着された一端部に連続する第1線状部55dを挿通させる下側第1通過部35bと、
    前記固定体に固定され、前記第1索体55のうち前記第1線状部55dに連続する第2線状部55eを挿通させる固定側第1通過部32bと、
    前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に固定され、前記第1索体55のうち前記第2線状部55eに連続する他端部を定着可能な上側第1定着部59bと、
    前記第1定着部31bと略同じ高さ位置で、第2索体57の一端部を定着可能な第2定着部32bと、
    前記対象物に固定され、前記第2索体57のうち前記第2定着部32bに定着された一端部に連続する第1線状部57dを挿通させる下側第2通過部35bと、
    前記固定体に固定され、前記第2索体57のうち前記第1線状部57dに連続する第2線状部57eを挿通させる固定側第2通過部31bと、
    前記下側第2通過部35bよりも上方で前記対象物に固定され、前記第2索体57のうち前記第2線状部57eに連続する他端部を定着可能な上側第2定着部59bと、を備え、
    前記下側第1通過部35b及び前記下側第2通過部35bは、前記対象物が落下又は転倒するときに、前記第1索体55の第1線状部55d及び前記第2索体57の第1線状部57dが引っ張られるような位置関係で前記対象物に固定されている落下防止装置。
  8. 固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体20によって防止する方法であって、
    一端部が固定体に定着された索体20を、対象物に固定された下側第1通過部35b、固定体に固定された固定側第1通過部32b、前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に固定された上側第1通過部36b、固定体に固定された固定側第2通過部31b、対象物に固定された下側第2通過部35bに順次挿通し、前記索体20の他端部を前記固定体に定着することにより、前記対象物が落下又は転倒するのを防止する落下防止方法。
  9. 固定体に据え付けられた対象物が落下又は転倒するのを、索体55,57によって防止する方法であって、
    一端部が固定体に定着された第1索体55を、対象物に固定された下側第1通過部35b、固定体に固定された固定側第1通過部32bに順次挿通し、前記下側第1通過部35bよりも上方で前記対象物に前記第1索体55の他端部を定着するとともに、一端部が固定体に定着された第2索体57を、対象物に固定された下側第2通過部35b、固定体に固定された固定側第2通過部31bに順次挿通し、前記下側第2通過部35bよりも上方で前記対象物に前記第2索体57の他端部を定着することにより、前記対象物が落下又は転倒するのを防止する落下防止方法。
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