JP4950671B2 - パスボックス - Google Patents

パスボックス Download PDF

Info

Publication number
JP4950671B2
JP4950671B2 JP2007000015A JP2007000015A JP4950671B2 JP 4950671 B2 JP4950671 B2 JP 4950671B2 JP 2007000015 A JP2007000015 A JP 2007000015A JP 2007000015 A JP2007000015 A JP 2007000015A JP 4950671 B2 JP4950671 B2 JP 4950671B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleanliness
chamber
pass box
gas
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007000015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008175403A (ja
Inventor
眞治 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Capacitor Ltd
Original Assignee
Nichicon Capacitor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Capacitor Ltd filed Critical Nichicon Capacitor Ltd
Priority to JP2007000015A priority Critical patent/JP4950671B2/ja
Publication of JP2008175403A publication Critical patent/JP2008175403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4950671B2 publication Critical patent/JP4950671B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Description

本発明は、環境が異なる複数の室の間で、物品を受け渡すパスボックスに関する。特に、物品に付着したダストや雰囲気中のダストによる汚染を嫌うクリーンルームに設置されるパスボックスに関する。
室内の清浄度が保たれている室(以下、クリーンルームと呼ぶ。)とクリーンルームより清浄度が低い一般室との間で、物品の受け渡しを行う場合、パスボックスが用いられている。このパスボックスは、一般室の低い清浄度の雰囲気を、クリーンルームヘ導入させないことによって、クリーンルーム内の雰囲気を汚染させることなく、物品のクリーンルームヘの受け渡しを可能としている。なお、ここで、汚染とは、清浄度の低下した状態を意味する。
例えば、特許文献1には、パスボックスおよび搬送システムについて開示されている。特許文献1記載のパスボックスは、複数の領域の境界に配置される箱体で、複数の領域に対応した複数の開口部が形成されたケースと、該ケースの内側の面に密接又は近接して配置され、複数の領域を隔てつつ該ケース内を移動可能とされた可動隔壁とを有してなり、該可動隔壁及びケースで囲まれた搬送物収容部が複数の開口部のうちの一の開口部を介して複数の領域のうちの一の領域に連通可能、且つ、可動隔壁が移動することにより、連通する一の領域が選択可能とされたことを特徴とするパスボックスである。また、搬送物を載置するためのテーブルがケース内に備えられ、且つ、該ターンテーブルは可動隔壁に結合されて、該可動壁と一体で移動することを特徴とするパスボックスである。
特開2005−187141号公報
図7は従来例のパスボックスの上面から見た構造概略図である。
図7に示すパスボックスにおいては、第1の室301、第2の室302の2つの室の境界に配置される構造体で、第1の室301、第2の室302に対応する第1の開口部303、第2の開口部304の2つの開口部が形成されたケース305と、ケース305の内側の面に密接して配置され、ケース305内で第1の室301、第2の室302を隔てつつ、該ケース305内を移動可能とされた可動隔壁310(308+309:308は仕切り部材、309は蓋材)と、受け渡す物品312とを有してなり、可動隔壁310及びケース305で囲まれた搬送物収容部306,307が第1の開口部303、第2の開口部304の内の1つの開口部を介して第1の室301、第2の室302の内の1つの室に連通可能、且つ、可動隔壁310が移動することにより、連通する一の室が選択可能とされたことを特徴とする。
しかしながら、図7におけるパスボックスでは、第1の室301から第2の室302へ物品を移動させる際に、第1の室301中の雰囲気内のダストが多い場合、第2の室302中の雰囲気ヘダストを持ち込んでしまう。または、受け渡す物品に付着しているダストを持ち込んでしまうという課題があった。
本発明の目的は、回転板を有したパスボックスにおいて、清浄度の高い室へのダストの持ち込み量を低減させるパスボックスを提供することである。
(1)
本発明に係るパスボックスは、第1の清浄度を有する室と第2の清浄度を有する室とを遮蔽し、且つ所定の厚さを有する壁の開口部に設けられたパスボックスであって、壁の厚さの中央部において、開口部の上面と下面との間に配設された軸と、軸の一端に固設され、かつ通気性を有する回転板と、軸に対して放射状に配設され、回転板上を複数の領域に仕切るとともに、第1の清浄度を有する室と第2の清浄度を有する室とを遮蔽可能な複数の扉および天板と、壁の開口部において、複数の領域のうちいずれか1つの領域に清浄な気体を送り込むことが可能な気体吐出装置と、壁の開口部において、1つの領域から気体を吸引することが可能な気体吸引装置と、軸を回転させることが可能な駆動装置と、駆動装置による回転、気体吐出装置および気体吸引装置の稼動を制御可能な制御装置とを含み、制御装置は、壁、回転板、扉および天板により、複数の領域のうちいずれか1つ密閉空間が形成された場合に、気体吐出装置および気体吸引装置を稼動させるように制御するものである。
本発明に係るパスボックスにおいては、第1の清浄度を有する室と第2の清浄度を有する室とを遮蔽する壁の開口部に設けられる。壁の開口部において軸が駆動装置により回転させられることにより複数の扉および天板が移動し、壁と、回転板、扉および天板により密閉空間が形成される。そして、密閉空間が形成された場合に、気体吐出装置および気体吸引装置が稼動され、回転板を通して密閉空間の気体の入れ替えが行われる。
このように、密閉空間の気体の入れ替えが行われるので、第1の清浄度を有する室と第2の清浄度を有する室との間において、互いに清浄度を維持しつつ、物の受け渡しを行うことが可能となる。すなわち、物に付着した塵埃を除去することができ、清浄度の低い室から清浄度の高い室に塵埃を持ち込むことを防止することができる。
(2)
制御装置は、タイマーを内蔵し、密閉空間が形成された場合に、駆動装置の回転をタイマーに基づいて、所定時間停止させることが可能なように形成されていてもよい。
この場合、制御装置は、タイマーに基づいて駆動装置による回転を制御することができるので、第1の清浄度の室と第2の清浄度の室との間の壁において、密閉空間が形成された場合に、気体の入れ替えを確実に行うことができる。
(3)
制御装置は、回転板および扉の位置を検出する検出装置をさらに備え、検出装置からの信号に基づいて、気体吐出装置および気体吸引装置を稼動させてもよい。
この場合、検出装置からの信号に基づいて気体吐出装置および気体吸引装置を稼動させることができる。したがって、密閉空間を形成する直前から気体吐出装置および気体吸引装置の少なくとも一方を稼動させることができるので、密閉空間における気体の入れ替えを容易に行うことができる。
(4)
第1の清浄度の室および第2の清浄度の室のうち、清浄度の高い方の室の圧力は、清浄度の低い室の圧力よりも高く設定されることが好ましい。
この場合、清浄度の高い室が、清浄度の低い室よりも高い圧力を有するので、塵埃等が清浄度の高い室に流れ込むことを防止することができる。
(5)
制御装置は、密閉領域における清浄度を計測可能な汚染粒子測定装置をさらに備え、汚染粒子測定装置からの清浄度に基づいて、気体吐出装置および気体吸引装置の稼動を制御
してもよい。
この場合、密閉領域における清浄度に応じて気体吐出装置および気体吸引装置の稼動を制御することができる。例えば、清浄度が高い場合には、気体吐出装置および気体吸引装置の稼動時間を短く設定することができ、清浄度が低い場合には、気体吐出装置および気体吸引装置の稼動時間を長く設定することができる。また、清浄度が高い場合には、気体吐出装置および気体吸引装置を強く稼働させることができ、清浄度が低い場合には、気体吐出装置および気体吸引装置を弱く稼動させることができる。
本発明に係るパスボックスでは、第1の清浄度を有する室と第2の清浄度を有する室との間において密閉空間が形成され、気体吐出装置と気体吸引装置とを稼働させることで、当該密閉空間における気体の入れ替えが行われるので、容易に清浄度の高い室へのダストの持ち込み量を低減させることができるとともに、清浄度を維持しつつ物の受け渡しを行うことができるという効果が得られる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るパスボックスの一例を示す外観概略図である。
図1に示すパスボックス100は、第1の室120および第2の室121の間に設けられた壁112の開口部に形成されており、回転軸110、回転仕切り111、回転板113、清浄雰囲気導入口118および排気口119を含む。
第1の室120は、雰囲気清浄度が低い室であり、例えば、クラス1,000,000程度の一般室である。また、第2の室121は、雰囲気清浄度が高い室であり、例えば、クラス10のクリーンルームである。なお、クラスとは、清浄度を示す指標であり、1立方フィートあたりの空気に、粒径0.5μmの塵埃が、何個含まれているかを示すものである。
図1に示すように、壁112は、所定の厚さW1を有しており、厚さW1の中央部に回転軸110が配設される。また、回転軸110の下端に回転板113が配設される。回転板113は、後述するように、通気性を有する円形の板部材からなる。回転板113上でかつ回転軸110から放射状に回転仕切り111が配設される。図1においては、回転仕切り111が軸周り90度刻みで4枚回転板113上に配設されている。
なお、本実施の形態においては、回転仕切り111を4枚使用することとしているが、厚さW1との関係から他の任意の枚数使用してもよい。すなわち、厚さW1よりも、回転仕切り111の先端部と、該回転仕切り111に隣接する回転仕切り111と先端部との距離W2が小さくなるように、回転仕切り111を設けることが好ましい。
また、壁112の開口部の近傍において下方に清浄雰囲気導入口118および排気口119が並設されている。
ここで、第1の室120側に位置する回転仕切り111と該回転仕切り111に隣接する回転仕切り111とに形成された開口部を第1の開口部114と称する。また、第2の室121側に位置する回転仕切り111と該回転仕切り111に隣接する回転仕切り111とに形成された開口部を第2の開口部115と称する。また、第1の開口部114と第2の開口部115との間に設けられた清浄雰囲気導入口118および排気口119が備えられた回転仕切り111と該回転仕切り111に隣接する回転仕切り111とに形成された領域をエアシャワー領域117と称する。
次に、図2は、図1に示したパスボックス100の一例を示す構造概略図である。
図2に示すように、パスボックス100は、回転軸駆動装置130、制御部140、清浄雰囲気導入装置150、排気装置160、検出装置170および汚染粒子測定装置180を含む。また、制御部140は、タイマー141を内蔵する。
図2の制御部140は、検出装置170、汚染粒子測定装置180および内蔵されたタイマー141から得られる信号に基づいて回転駆動装置130、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160に稼動指示を与える。なお、制御部140は、検出装置170、汚染粒子測定装置180および内蔵されたタイマー141のうち少なくとも一つの装置からの信号に基づいて回転駆動装置130、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160に稼動指示を与えてもよい。
図2の検出装置170は、光電センサー、位置センサー等からなり、回転仕切り111の動きを検出することができる。また、タイマー141は、所定の時間を計測することができる。汚染粒子測定装置180は、エアシャワー領域117から排気装置160により排気される気体の汚染度(清浄度)を測定し、汚染レベルを計測することができる。
次に、図3から図5を用いて図1および図2のパスボックス100の動作について説明する。図3から図5は、パスボックス100において物品116を第1の開口部114に載置し、第1の室120から第2の室121に受け渡す場合を説明するための模式的断面図である。
まず、図3に示すように、物品116が回転板113上に載置される。制御部140は、回転駆動装置130に稼動指示を与え、回転駆動装置130により回転軸110が矢印Rの方向へ回転する。なお、制御部140は、スイッチ(図示せず)の押下操作により回転駆動装置130に稼動指示を与えてもよく、また、物品116の有無を検出する装置を配設して当該装置からの信号に基づいて回転駆動装置130に稼動指示を与えてもよい。
次に、図4に示すように、回転軸110が矢印Rの方向へ回転し、回転板113が回転することにより、物品116がエアシャワー領域117に移動する。ここで、回転板113は、通気性を有する板、例えば、網目状の板部材、多数のコロを有する板部材または他の通気性を有する任意の板部材からなる。
図4に示すように、エアシャワー領域117は、回転板113、回転仕切り111、該回転仕切り111に隣接する回転仕切り111、壁112により密閉空間が形成される。
また、密閉空間を形成するためには、少なくとも回転仕切り111、該回転仕切り111に隣接する回転仕切り111の各先端の距離W2が壁112の厚さW1よりも同じか、または小さいことが必要となる。
制御部140は、図4に示すように密閉空間が形成された場合、回転駆動装置130に稼動停止指示を与え、回転駆動装置130は、回転軸110の回転を停止させる。続いて、制御部140は、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160に稼動指示を与え、清浄雰囲気導入口118から清浄な雰囲気を導入させ、排気口119からエアシャワー領域117の汚染された雰囲気を排出させる。
なお、制御部140は、検出装置170からの信号に応じて密閉領域が形成されたことを判定してもよく、回転駆動装置130の回転角度に応じて密閉領域が形成されたことを判定してもよい。
また、制御部140は、内蔵されたタイマー141により回転駆動装置130に稼動停止指示を与えた時から所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過した場合、回転駆動装置130に稼動指示を与える。それにより、所定時間エアシャワー領域117において雰囲気の清浄度を高めることができる。
また、制御部140は、汚染粒子測定装置180からの信号に基づいて内蔵されたタイマー141により計測される所定の時間を調整してもよく、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160の稼動を強弱調整してもよい。すなわち、制御部140は、汚染粒子測定装置180からの信号に基づいて汚染レベルが高いと判定した場合には、タイマー141の所定の時刻を長くし、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160の稼動を強く調整する。それにより、清浄度の高い雰囲気を形成することができる。
一方、制御部140は、汚染粒子測定装置180からの信号に基づいて汚染レベルが低いと判定した場合には、タイマー141の所定の時刻を短くし、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160の稼動を弱く調整する。それにより、低コストで清浄度の高い雰囲気を形成することができる。
また、本実施の形態においては、密閉空間が形成された場合に、制御部140が、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160に稼動指示を与えることとしたが、これに限定されず、密閉空間が形成される前から、清浄雰囲気導入装置150および排気装置160に稼動指示を与えてもよい。それにより、清浄度の高い雰囲気を短時間で形成することができる。
さらに本実施の形態においては、制御部140が密閉空間が形成された場合、回転駆動装置130に稼動停止指示を与えることとしたが、これに限定されず、回転駆動装置130の稼動を遅くする、または、厚さW1および距離W2の差が大きい場合には、回転駆動装置130に稼動停止指示を与えなくてもよい。
続いて、図5に示すように、回転軸116が矢印Rの方向へ回転することにより、物品116が第2の開口部115に移送される。それにより、物品116を取り出すことが可能になる。
以上のように、本発明に係るパスボックス100は、清浄度が低い第1の室120と第2の室121との間に、回転板113および複数の回転仕切り111により複数の領域に区切られており、第1の開口部114および第2の開口部115に通じていない領域の場合に、清浄化された雰囲気が清浄雰囲気導入装置150により導入され、汚染された雰囲気が排気装置160により排出されるので、物品116とともに所定の領域における汚染された雰囲気、塵埃および物品に付着した塵埃を除去することが可能である。その結果、清浄度の高い第2の室121への塵埃の持ち込み量を低減させることができる。
また、圧力調整装置をさらに設けて、清浄度が低い第1の開口部114側より、清浄度の高い第2の開口部115の圧力を高く設定することによって、回転仕切り111の回転時や回転仕切り111の隙間から、第1の開口部114側の清浄度の低い雰囲気が第2の開口部115側に流れ込むことを防止してもよい。
(実施例)
次に、本発明に係るパスボックス100を用いて効果の確認を行った。
まず、図1に示すパスボックス100を形成した。パスボックス100の大きさは、開口部の縦横が縦100cm×横85cmであり、仕切り板111の縦横が縦98cm×横73cmである。このパスボックス100のエアシャワー領域117に対して清浄雰囲気導入装置150を稼動させて清浄雰囲気導入口118から3L/秒の清浄雰囲気を導入させるとともに、排気装置160を動作させて排気口119から排気を行った。
また、清浄雰囲気導入口118の直径および排気口119の直径は、10cmとした。なお、当該実施例について3回測定を行い、以下、1回目をT1と称し、2回目をT2と称し、3回目をT3と称し、清浄雰囲気の導入を行わない従来例をT9と称する。さらに、清浄雰囲気導入装置150を稼動させて清浄雰囲気導入口118から3L/秒の清浄雰囲気を導入させるとともに、排気装置160を動作させて排気口119から排気を行い、5秒単位に、汚染粒子測定装置180で、ダスト数を計測した。汚染粒子測定装置180は、オムロン株式会社製のエアパーティクルセンサ(ZN−PD03)を用いた。
図6は、パスボックス100における実施例の結果を示すグラフである。図6の縦軸はダスト数(個数)を示し、横軸は時間(秒)を示す。ここで、ダスト数は、直径0.5μm以上の塵埃を対象とする。
また、図6の実線は、T1における効果を示し、点線はT2における効果を示し、破線はT3における効果を示し、細線はエアシャワー領域117で清浄雰囲気の導入を行わないT9の効果について示す。
図6におけるT1からT3の結果から、20秒間、清浄雰囲気導入口118から清浄な雰囲気を導入させるとともに、排気口119から排気を行うことにより、初期状態における平均ダスト数503個を平均ダスト数3個まで低減できることがわかった。また、3回の実施で、20秒排気後のダスト数の差はほとんどなかった。
一方、図6におけるT9の結果から、清浄雰囲気導入口118から清浄な雰囲気を導入させないで、排気口119から排気を行う場合は、雰囲気洗浄度が高い第2の室121から、回転仕切り111と壁112との隙間および回転板113と壁の開口部の下面との隙間から流入する雰囲気があるため徐々には低下するが、初期状態における平均ダスト数503個が平均個数370個までしか低減できないことがわかった。
以上のように、T9とT1からT3の結果を比較することにより、本発明におけるパスボックス100に極めて優れた効果があることが立証された。なお、上記実施の形態においては、物品116の移送について説明したが、これに限定されず、人を移動させる場合についても利用することができる。
上記実施の形態においては、第1の室120が第1の清浄度を有する室に相当し、第2の室121が第2の清浄度を有する室に相当し、壁112が遮蔽する壁に相当し、パスボックス100がパスボックスに相当し、回転軸110が軸に相当し、回転板113が回転板に相当し、回転仕切り111が複数の扉および天板に相当し、清浄雰囲気導入装置150が気体吐出装置に相当し、排気装置160が気体吸引装置に相当し、回転軸駆動装置130が駆動装置に相当し、制御部140が制御装置に相当し、タイマー141がタイマーに相当し、検出装置170が検出装置に相当し、汚染粒子測定装置180が汚染粒子測定装置に相当する。
本発明は、上記の好ましい一実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明の一実施の形態に係るパスボックスの一例を示す外観概略図 図1に示したパスボックスの一例を示す構造概略図 パスボックスにおいて物品を受け渡す場合を説明するための模式的断面図 パスボックスにおいて物品を受け渡す場合を説明するための模式的断面図 パスボックスにおいて物品を受け渡す場合を説明するための模式的断面図 パスボックスにおける実施例の結果を示すグラフ 従来のパスボックスを説明するための模式図である。
符号の説明
100 パスボックス
110 回転軸
111 回転仕切り
112 壁
113 回転板
114 第1の開口部
115 第2の開口部
116 物品
117 エアシャワー領域
118 清浄雰囲気導入口
119 排気口
120 第1の室(一般室)
121 第2の室(クリーンルーム)
130 回転軸駆動装置
140 制御部
141 タイマー
150 清浄雰囲気導入装置
160 排気装置
170 検出装置
180 汚染粒子測定装置

Claims (5)

  1. 第1の清浄度を有する室と第2の清浄度を有する室とを遮蔽し、且つ所定の厚さを有する壁の開口部に設けられたパスボックスであって、
    前記壁の厚さの中央部において、前記開口部の上面と下面との間に配設された軸と、
    前記軸の一端に固設され、かつ通気性を有する回転板と、
    前記軸に対して放射状に配設され、前記回転板上を複数の領域に仕切るとともに、前記第1の清浄度を有する室と前記第2の清浄度を有する室とを遮蔽可能な複数の扉および天板と、
    前記壁の開口部において、前記複数の領域のうちいずれか1つの領域に清浄な気体を送り込むことが可能な気体吐出装置と、
    前記壁の開口部において、前記1つの領域から気体を吸引することが可能な気体吸引装置と、
    前記軸を回転させることが可能な駆動装置と、
    前記駆動装置による回転、前記気体吐出装置および前記気体吸引装置の稼動を制御可能な制御装置とを含み、
    前記制御装置は、
    前記壁、前記回転板、前記扉および天板により、複数の領域のうちいずれか1つに密閉空間が形成された場合に、前記気体吐出装置および前記気体吸引装置を稼動させるように制御することを特徴とするパスボックス。
  2. 前記制御装置は、タイマーを内蔵し、
    前記密閉空間が形成された場合に、前記駆動装置による回転を前記タイマーに基づいて、所定時間停止させることが可能なように形成されたことを特徴とする請求項1記載のパスボックス。
  3. 前記制御装置は、前記回転板および前記扉の位置を検出する検出装置をさらに備え、
    前記検出装置からの信号に基づいて、前記気体吐出装置および前記気体吸引装置を稼動させることを特徴とする請求項1記載のパスボックス。
  4. 前記第1の清浄度の室および前記第2の清浄度の室のうち、清浄度の高い方の室の圧力は、清浄度の低い室の圧力よりも高く設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパスボックス。
  5. 前記制御装置は、前記密閉領域における清浄度を計測可能な汚染粒子測定装置をさらに備え、
    前記汚染粒子測定装置からの清浄度に基づいて、前記気体吐出装置および前記気体吸引装置の稼動を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパスボックス。
JP2007000015A 2006-12-18 2007-01-04 パスボックス Expired - Fee Related JP4950671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007000015A JP4950671B2 (ja) 2006-12-18 2007-01-04 パスボックス

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339641 2006-12-18
JP2006339641 2006-12-18
JP2007000015A JP4950671B2 (ja) 2006-12-18 2007-01-04 パスボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008175403A JP2008175403A (ja) 2008-07-31
JP4950671B2 true JP4950671B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=39702551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007000015A Expired - Fee Related JP4950671B2 (ja) 2006-12-18 2007-01-04 パスボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4950671B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6481932B2 (ja) * 2015-02-04 2019-03-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 換気装置、および換気システム
JP6616721B2 (ja) * 2016-03-29 2019-12-04 テルモ株式会社 包装品搬入システム
WO2017170098A1 (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 テルモ株式会社 物品搬入システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63147079A (ja) * 1986-12-08 1988-06-20 鹿島建設株式会社 クリーンルームの扉構造
JPH0644711B2 (ja) * 1987-09-14 1994-06-08 ティアツク株式会社 アナログ−デイジタル変換装置
JPH10132346A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Aoki Corp クリーンルーム・システム及びその管理方法
JP4350502B2 (ja) * 2003-12-25 2009-10-21 日本メジフィジックス株式会社 パスボックス及び搬送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008175403A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI720731B (zh) 具有基板載具及清洗腔室環境控制的基板處理系統、設備及方法
KR100848527B1 (ko) 박판형 전자부품 클린 이동탑재장치 및 박판형 전자제품제조 시스템
JP5720954B2 (ja) 天井搬送車の清掃装置
JP3788296B2 (ja) クリーンルーム用の物品保管設備
TW201620065A (zh) 裝載埠及裝載埠的氣氛置換方法
JP4950671B2 (ja) パスボックス
JP2003249535A (ja) 被処理体の導入ポート構造
TWI720076B (zh) 基板洗淨裝置
KR101131147B1 (ko) 웨이퍼 저장 장치
JPWO2018207599A1 (ja) 薄板状基板保持フィンガ、及びこのフィンガを備える搬送ロボット
JP6674869B2 (ja) ウェーハ搬送装置
KR101040540B1 (ko) 웨이퍼 저장 장치
JP2012116647A (ja) 局所クリーン化搬送装置
JP2008050141A (ja) 塵埃除去機能付きスタッカークレーン
JP5485056B2 (ja) イオン供給装置及びこれを備えた被処理体の処理システム
JPH11340301A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2023012524A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2006284025A (ja) 清浄度が保持される製造設備
KR102131664B1 (ko) 진공 처리 장치의 운전 방법
JP2006190828A (ja) 基板処理装置
KR100741153B1 (ko) 기판반송장치
JP5253246B2 (ja) 凍結真空乾燥装置
JP6462444B2 (ja) ウェーハ搬送装置
JP6903883B2 (ja) 容器内清浄化装置
TWI408095B (zh) Floating handling device and floating unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4950671

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees