JP4949931B2 - ショック音抑制回路 - Google Patents

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Description

本発明は、BTL(Balanced Transformer Less)方式の音声増幅器に用いられるショック音抑制回路に関し、特に、一の基準電圧によってバイアスがかけられる2つのオペアンプ(演算増幅器)を含む音声増幅器用のショック音抑制回路に関する。
小型ラジオ、ビデオカメラ、ディジタルカメラ等のポータブル型の電子機器では、電源電圧は比較的低く設定される(例えば3V)。このため、スピーカの両端子に互いに逆位相(すなわち反対極性)の音声信号を印加することでダイナミックレンジを拡大するいわゆるBTL方式が採用される場合が多い。
ここで、図3を参照して、従来のBTL方式の音声増幅器を用いた音声出力装置の一例について説明する。図3の音声出力装置2において、音声信号は音声信号源4からコンデンサCINの一方端に印加される。このコンデンサCINは、音声信号中の不要な直流成分の伝播を阻止し、交流成分のみ伝播させるべく設けられた交流結合コンデンサである。
コンデンサCINを通過した音声信号は、抵抗R10を介して第1のオペアンプ10の反転入力端子(−)に入力される。オペアンプ10は反転増幅回路を構成し、入力音声信号に対し位相の反転した音声信号(反転信号)を出力する。オペアンプ10にて増幅された音声信号(反転信号)は、スピーカ12の一方端子14に印加されると共に、抵抗R12を介して第2のオペアンプ16の反転入力端子(−)に入力される。オペアンプ16も反転増幅回路を構成し、入力される反転信号に対して位相の反転した音声信号(正転信号)を出力する。オペアンプ16にて増幅された音声信号は、スピーカ12の他方端子18に印加される。
この構成では、スピーカ12の一方端子14には反転信号が、また他方端子18には正転信号が入力される。このため、例えば第1および第2のオペアンプ10,16の利得がほぼ同じに設定される場合、スピーカ12への入力信号レベルは、正転信号のみが入力される場合に比べて略2倍となり、低電圧駆動でダイナミックレンジの確保が図られる。
第1及び第2のオペアンプ10,16の非反転入力端子(+)には、基準電圧回路20から基準電圧VREFが印加される。VREFとして、電源VCCに基づいて充電される基準電圧用コンデンサCREFの充電電圧が用いられる。
この音声出力装置2の電源投入前においては、コンデンサCIN及びCREFは基本的に放電した状態にある。電源投入によりCREFは充電を開始し、基準電圧VREFは所定の飽和電圧へ向けて上昇する。また、電源投入によりオペアンプ10が動作を開始すれば、非反転入力端子に印加されるVREFと反転入力端子との電位差に応じて生じる帰還電流により、CINが充電される。これにより、オペアンプ10の反転入力端子の直流バイアス電圧は時間と共に上昇し、最終的には、飽和したVREFに基本的に等しい電圧に到達することができる。しかし、この場合、電源投入直後の過渡状態では、オペアンプ10の入力端子間には、音声信号の振幅が0であっても電位差(入力オフセット電圧)が生じ、オペアンプ10は当該電位差を増幅して反転信号として出力し、その結果、オペアンプ16の入力端子間にも電位差が生じ、オペアンプ16は当該電位差を増幅して正転信号として出力する。そのため、スピーカ12からショック音(ポップ音)が発生する。
この問題を解決するために、音声出力装置2は、CINを充電するバッファアンプを備える。バッファアンプはオペアンプ22を用いて構成されたボルテージフォロワであり、その非反転入力端子に印加されるVREFを基本的にそのままの電圧で出力する。さらに、各オペアンプ10,16,22を駆動する電流回路24,26,28は、トランジスタQ7〜Q9によりオン/オフでき、これにより、各オペアンプ10,16,22は、動作を制御可能に構成される。この構成では、電源投入時にはQ9をオンしてオペアンプ22を動作させCINを充電する。このCINの充電を行う間、Q8,Q7をオフしてオペアンプ10,16を共に停止させる。これにより、スピーカ12の端子14,18の電位は、CINの充電電圧に応じた同電位に設定され、ショック音の発生が防止される。
スピーカ12からの音声再生は、Q9をオフしてバッファアンプを停止し、一方、Q8,Q7を同時にオンしてオペアンプ10,16を起動することで開始される。この充電動作から音声再生開始への切り換えを、CINの充電が進んでオペアンプ10の入力端子間の電圧が十分に縮小した段階にて行うことで、当該切り換え時のショック音の抑制が図られる。
なお、CREFの充電速度が緩やかである程、CINの充電電圧がVREFに好適に追従し、それらの電圧差が抑制されるので、動作切り換え時のショック音も好適に抑制され得る。
特開2003−318656号公報
しかし、従来の音声出力装置2では、バッファアンプは出力DCオフセット電圧のばらつきを生じ得る。すなわち、オペアンプ22は、それに入力されるVREFを正確に出力するとは限らず、出力電圧はVREFからずれた値となり得る。そのため、バッファアンプの出力電圧に応じて設定されるオペアンプ10の反転入力端子の電圧と、直接にVREFに基づいて設定される非反転入力端子の電圧との差が設計値より大きくなり、ショック音が十分に抑制されないという問題があった。特に、音声出力装置2を半導体集積回路として構成する場合には、バッファアンプの出力DCオフセット電圧がチップ間で相違し得る。そのようなチップ間でのオフセット電圧のばらつきを調整可能とすることは、回路が複雑になり、また調整作業が必要となり煩雑であるという問題があった。
また、充電から音声再生への動作切り換え時における当該バッファアンプのオフ動作に伴う切換ノイズもショック音となり得るという問題があった。
さらに、従来の音声出力装置2は、オペアンプ22を用いたバッファアンプを設ける分、回路規模が大きくなり、特に当該音声出力装置2を半導体集積回路として構成する場合に、チップサイズが大きくなるという問題があった。
本発明に係るショック音抑制回路は、反転増幅回路を構成し、交流結合コンデンサを介して音声信号を反転入力端子に入力され、出力端子からBTL出力の一方極性の出力信号を出力する第1の演算増幅器と、反転増幅回路を構成し、前記第1の演算増幅器の前記出力信号を反転入力端子に入力され、出力端子から前記BTL出力の他方極性の出力信号を出力する第2の演算増幅器と、前記第1及び第2の演算増幅器それぞれの非反転入力端子に基準電圧を供給する基準電圧回路と、前記基準電圧回路の起動後であって前記第1の演算増幅器だけが動作している準備動作状態に続けて、前記第2の演算増幅器の動作を開始して、前記BTL出力を音声再生に供する再生動作状態とする制御回路と、を有するものである。
本発明によれば、電源投入後、例えば、第2の演算増幅器に先行して第1の演算増幅器が動作を開始する。2つの演算増幅器のうち第1の演算増幅器だけが動作している準備動作状態では、第1の演算増幅器が構成する反転増幅回路の帰還電流によって、交流結合コンデンサCINが充電され、第1の演算増幅器の反転入力端子の電圧が、非反転入力端子に印加される基準電圧VREFに漸近する。この準備動作状態では、第2の演算増幅器は停止しているため、当該第2の演算増幅器の出力端子が接続されるスピーカの片側端子は高インピーダンスに保たれ、よって、スピーカは駆動せず、ショック音の発生が防止される。準備動作状態にて第1の演算増幅器の入力端子間の電位差が縮小した後、第2の演算増幅器の動作を開始して、スピーカから音声が再生可能な再生動作状態とする。この準備動作状態から再生動作状態への切り換えの前後に亘り、第1の演算増幅器は動作を持続しており、切り換えに伴うノイズを発生せず、切り換え時のショック音の発生が抑制される。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態にかかる音声出力装置50の一例の概略の回路図である。当該音声出力装置50は、本発明に係るショック音抑制回路となるBTL方式の音声増幅回路を用いて構成される。なお、図1に示す音声出力装置50において、図3の音声出力装置2と同様の構成要素には、同一の符号を付している。
音声出力装置50は、交流結合コンデンサCIN、第1のオペアンプ10を含む反転増幅回路52、第2のオペアンプ16を含む反転増幅回路54、スピーカ12、基準電圧回路20、比較回路56、スイッチ回路58を含んで構成される。
基準電圧回路20は、基準電圧用コンデンサCREF、充電回路60、充電比較回路62、充電制御回路64を含んで構成される。
音声出力装置50のうち図1において点線で囲む部分は半導体集積素子66として、共通の半導体基板上に構成することができる。この構成では、CINは半導体集積素子66の端子6,8間に接続される外付け部品とされ、CREFは端子32に接続される外付け部品とされ、スピーカ12は端子14,18間に接続される外付け部品とされる。また、音声出力装置50は、半導体集積素子66の端子30に電源VCCの供給を受けて動作する。なお、音声信号源4は、半導体集積素子66と同一の半導体チップ上に構成されるものであってもよいし、別個の装置又は半導体素子として構成されるものであってもよい。
音声信号源4から出力された音声信号は、端子6からコンデンサCINに印加される。コンデンサCINは、その両端間での直流的な結合を阻止する。これにより、端子8側のオペアンプ10,16を用いたBTL方式の音声増幅回路に伝達される音声信号からは、不要な低周波の電圧変動が除去され、基本的に音声帯域の交流成分のみが端子8へ入力される。
端子8には、反転増幅回路52が接続され、反転増幅回路52の出力は、端子14を介してスピーカ12の一方端子に入力されると共に、反転増幅回路54に入力される。
反転増幅回路52は、オペアンプ10、その反転入力端子(−)と端子8との間に接続された抵抗R10、当該反転入力端子とオペアンプ10の出力端子との間に接続された抵抗R11を含んで構成される。オペアンプ10の非反転入力端子(+)には、コンデンサCREFの充電電圧が基準電圧VREFとして印加される。オペアンプ10は電流回路24からの電流供給を受けて動作する。電流回路24は音声出力装置50の電源投入により動作し、オペアンプ10又は反転増幅回路52のオン/オフは、基本的に音声出力装置50のオン/オフに連動する。
反転増幅回路54の構成は基本的に反転増幅回路52と同様であり、オペアンプ16、その反転入力端子(−)と反転増幅回路52の出力端子との間に接続された抵抗R12、当該反転入力端子とオペアンプ16の出力端子との間に接続された抵抗R13を含んで構成される。オペアンプ16の非反転入力端子(+)にも、オペアンプ10と同様、VREFが印加される。オペアンプ16は電流回路26からの電流供給を受けて動作する。電流回路26のオン/オフはスイッチ回路58により制御される。オペアンプ16又は反転増幅回路54は、スイッチ回路58がオンしている期間だけ選択的に動作することができる。具体的には、オペアンプ16は、音声出力装置50の電源投入から所定の期間が経過するまでは停止状態とされ、その後、動作を開始するように制御される。この制御の詳細についてはさらに後述する。
基準電圧回路20は、基準電圧VREFを生成する。充電回路60は、基本的には、電源電圧VCCと接地電位GNDとの間を抵抗分割し、その分割点(基準点P0)を、コンデンサCREFの接続端子32とした構成を有する。コンデンサCREFは当該端子32とGNDとの間に接続される。
電源投入時にはコンデンサCREFは基本的に放電しており、電源投入によりCREFの充電が開始されることにより、P0の電位であるVREFが上昇を開始する。すなわち、基準電圧VREFは、電源電圧VCCに対して所定の時間遅れを伴って変動する。例えば、電源投入時には、電源電圧VCCが0[V]から比較的短期間のうちに所望の定常電圧(上昇して安定した電圧;例えば3[V])に到達するのに対し、基準電圧VREFは、電源電圧VCCの変化に対しては回路定数(コンデンサCREFの容量値や、CREFの充電電流に影響する抵抗R1,R3の抵抗値)によって定まる時定数分だけ遅れて所望の定常電圧VSATに到達することになる。本実施形態では、VCCに比べて緩やかに上昇するVREFのレベルを比較回路で判定することにより、充電動作の制御タイミング及びスイッチ回路58の制御タイミングを定めている。
さらにCREFの充電及びその制御に関係する構成について説明を続ける。充電回路60は、VCCとGNDとの間に直列に接続された抵抗R1,R2を有し、それらの接続点が基準点P0とされる。R1,R2の抵抗値は、所望の定常電圧VSATに対応した下記条件式、
SAT=VCC・R2/(R1+R2)
と共に、CREFの充電時定数をどの程度にするかいう条件に基づいて設定される。
基準点P0とVCCとの間に接続された抵抗R1には並列に抵抗R3が接続される。抵抗R3を介したVCCからP0への電流の導通は、R3に直列に接続されたスイッチ素子で制御される。当該スイッチ素子はpnpトランジスタQ1を用いて構成される。
基準点P0には電圧差(VCC−VREF)に応じた電流ICHGが流れ、この電流に応じてCREFが充電される。Q1がオフの状態では、電流ICHGは、抵抗R1に基づいて定まる低充電電流値iとなり、一方、Q1がオンの状態では、当該電流は、並列接続されたR1及びR3の合成抵抗値に基づいて定まる高充電電流値iとなる。基準点P0の任意の電位(すなわちVREF)に対して、i>iとなる。
充電回路60がCREFを低充電電流及び高充電電流のいずれにより充電するか、つまりQ1のオフ状態とするかオン状態とするかを制御する充電制御回路64は、npnトランジスタQ2及び抵抗R4を用いて構成される。充電制御回路64は、pnpトランジスタQ3,Q4からなる差動対を用いた充電比較回路62の比較結果に基づいて、Q1のオン/オフを制御する。
充電比較回路62は、VCCからGNDへ向けて順番に直列接続された抵抗R6〜R8の抵抗R7と抵抗R8との接続点(充電用参照点)P1の電圧V1と、VREFとを比較する。V1はQ4のベースに入力され、VREFはQ3のベースに入力される。VREF<V1の状態では基本的にQ3がオン、Q4がオフとなり、逆にVREF>V1の状態では基本的にQ3がオフ、Q4がオンとなる。Q3のコレクタとGNDとの間には抵抗R5が接続され、このR5の端子間電圧VCMP1が充電比較回路62の出力として取り出される。端子間電圧VCMP1は、Q3がオフのときには基本的に0[V]となる。一方、VCMP1は、Q3がオンのときにはnpnトランジスタの閾値電圧を超える所定の正電圧Vとなるように設定される。
充電制御回路64は、Q1のベースに一方端を接続された抵抗R4と、その他方端とGNDとの間の断続を制御するトランジスタQ2とを有する。Q2は、ベースにVCMP1を印加される。npnトランジスタであるQ2は、VCMP1が0[V]のときオフ状態となり、Vのときオン状態となる。Q2のオフ状態では、Q3のベース電位は高く設定され、pnpトランジスタであるQ3はオフし、充電回路60は低充電電流を発生する状態となる。一方、Q2のオン状態では、Q3のベース電位はGNDに応じた低い電位に設定され、Q3はオンし、充電回路60は高充電電流を発生する状態となる。
上述の充電回路60、充電比較回路62及び充電制御回路64により、音声出力装置50の電源投入からVREFが上昇しV1に達するまで、すなわちVREF<V1である期間は、充電回路60が高充電電流を発生し、CREFの充電を急速に進め、これによりVREFが速やかに立ち上がる。VREF>V1となると、充電回路60は低充電電流を発生する状態に切り替わり、CREFの充電速度を緩め、VREFを緩やかにVSATへ収束させる。図2は、この基準電圧回路20の動作による電源投入後のVREFの時間変化を示す模式的なグラフである。同図において、時間tは横軸右方向に経過し、縦軸がVREFを表している。
次に、スイッチ回路58の制御に関係する構成について説明する。スイッチ回路58は比較回路56と共に、端子8に入力される音声信号をスピーカ12から再生可能とするか否かを制御する制御回路を構成する。当該制御回路は、音声出力装置50の電源がオンされた当初は、オペアンプ10,16のうちオペアンプ16を停止状態とし、オペアンプ10だけが動作している準備動作状態を実現する。しかる後、当該制御回路は、オペアンプ16の動作を開始し、オペアンプ10,16の両方が動作してスピーカ12からの音声再生が可能である再生動作状態とする。
比較回路56は、pnpトランジスタQ5,Q6からなる差動対を有し、上述した直列接続された抵抗R6〜R8における抵抗R6と抵抗R7との接続点(参照点)P2の電圧V2と、VREFとを比較する。V2はQ6のベースに入力され、VREFはQ5のベースに入力される。VREF<V2の状態では基本的にQ5がオン、Q6がオフとなり、逆にVREF>V2の状態では基本的にQ5がオフ、Q6がオンとなる。Q6のコレクタとGNDとの間には抵抗R9が接続され、このR9の端子間電圧VCMP2が比較回路56の出力として取り出される。端子間電圧VCMP2は、Q6がオフのときには基本的には0[V]となる。一方、VCMP2は、Q6がオンのときには正電圧Vとなるように設定される。
スイッチ回路58は、npnトランジスタQ7で構成することができる。Q7は、ベースにVCMP2を印加される。Q7は、VCMP2が0[V]のときオフ状態となり、Vのときオン状態となる。Q7のオフ状態では、電流回路26がオフ状態となり、オペアンプ16は停止状態とされる。一方、Q7のオン状態では、電流回路26がオン状態となり、オペアンプ16は動作状態とされる。
抵抗R6〜R8の直列接続体において参照点P2は充電用参照点P1よりVCC側に設定され、これに対応してV2>V1となる。すなわち、図2に示すように、電源投入後のVREFの時間変化において、V2は低充電電流による緩やかな変化に移行した後の電圧に設定される。以上説明したように、音声出力装置50は、電源投入からVREFがV2に到達するまでの期間は、BTL方式の音声増幅器を構成する2つのオペアンプ10,16のうちオペアンプ16は停止させ、オペアンプ10だけを動作させ、VREFがV2を超えた時点(図2に示す時刻tON)で、オペアンプ16も動作させる。
一般に、音声出力装置50を速やかに立ち上げる観点からは、CREFが急速に充電されるように回路を構成し、VREFを速やかに平衡状態の電圧VSATに近い状態とすることが望ましい。また、そもそも電源投入当初は、VCCとVREFとの電位差が大きいためCREFの充電電流が大きくなり、同じ回路構成で時間が経った状態よりもVREFの変化速度が大きくなる。しかし、VREFの変化速度が大きいと、オペアンプ10の帰還電流で充電されるCINの充電電圧とVREFとの乖離が大きくなりやすい。すなわち、オペアンプ10の入力端子間の電圧(入力オフセット電圧)が大きくなり、オペアンプ10の出力に大きな電圧信号が発生し得る。上述の音声出力装置50によれば、オペアンプ10が大きな出力電圧を生じる電源投入当初の期間においては、オペアンプ16が停止状態であるので、スピーカ12にショック音が発生することが防止される。
また、音声出力装置50は、電源投入されると、高充電電流iによってCREFを急速に充電し、VREFをV1に速やかに到達させる。V1を音声出力装置50の通常動作が可能な電圧であるV2に近い電圧に設定することで、tONの短縮が図られる。さらにこの構成ではVREFがV1に達した後の充電は低充電電流iで緩やかに行われる。すなわち、V1までは短い充電時定数で充電を行い、その後は、長い充電時定数での充電に切り換える。これにより、電源投入からtONまでを単一の充電時定数で充電してV2に到達させるよりも、tONでのVREFの変化速度を緩やかにすることができる。このようにVREFの変化をできるだけ緩やかにすることにより、CINの充電がVREFの変化に好適に追随可能となり、オペアンプ10の入力端子間の電圧差が抑制される。よって、この状態で、オペアンプ16を動作状態に移行することにより、ショック音がより好適に抑制される。
また、この充電電流値を切り換える構成では、音声出力装置50が立ち上がった再生動作状態では、抵抗R1,R2に流れる電流を低く抑えることができ、消費電力の低減が図られる。
なお、上述の実施形態のBTL方式の音声増幅器は、反転増幅回路52から出力される反転信号を反転増幅回路54に入力する構成としたが、本発明は他のBTL方式の音声増幅器を備える音声出力装置にも適用することができる。例えば、入力される音声信号に基づいて反転信号を生成しスピーカ12の一方端へ出力する第1の増幅回路と、入力される音声信号に基づいて正転信号を生成しスピーカ12の他方端へ出力する第2の増幅回路とを並列にCINに接続する構成とすることができる。この2つの増幅回路を並列に設けた音声出力装置においては、電源投入当初において第1及び第2の増幅回路のいずれを停止状態するかは任意に構成することができる。すなわち、いずれか一方をtONまで停止させ、tON以降、両増幅回路を動作させてスピーカからの再生動作を開始する構成とすることにより、上述の実施形態と同様に、音声出力装置の立ち上がり時のショック音の抑制が図られる。
本発明の実施形態である音声出力装置の概略の回路図である。 基準電圧回路の動作による電源投入後のVREFの時間変化を示す模式的なグラフである。 従来の音声出力装置の概略の回路図である。
符号の説明
4 音声信号源、6,8,14,18 端子、10,16 オペアンプ、12 スピーカ、20 基準電圧回路、24,26 電流回路、50 音声出力装置、52,54 反転増幅回路、56 比較回路、58 スイッチ回路、60 充電回路、62 充電比較回路、64 充電制御回路、66 半導体集積素子。

Claims (2)

  1. 反転増幅回路を構成し、交流結合コンデンサを介して音声信号を反転入力端子に入力され、出力端子からBTL出力の一方極性の出力信号を出力する第1の演算増幅器と、
    反転増幅回路を構成し、前記第1の演算増幅器の前記出力信号を反転入力端子に入力され、出力端子から前記BTL出力の他方極性の出力信号を出力する第2の演算増幅器と、
    電源投入時の電源電圧の変化に対して所定の時間遅れをもって追随する基準電圧を発生し、前記第1及び第2の演算増幅器それぞれの非反転入力端子に当該基準電圧を供給する基準電圧回路と、
    前記基準電圧回路の起動後であって前記第1の演算増幅器だけが動作している準備動作状態に続けて、前記第2の演算増幅器の動作を開始して、前記BTL出力を音声再生に供する再生動作状態とする制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は、
    前記電源電圧に対応して変化する参照点の電圧と、前記基準電圧に対応して変化する基準点の電圧との比較を行う比較回路と、
    前記比較回路の比較結果に基づいて、前記基準点の電圧が前記参照点の電圧より低い場合には、前記第2の演算増幅器を非動作状態とし、前記基準点の電圧が前記参照点の電圧より高い場合には、前記第2の演算増幅器を動作状態とするスイッチ回路と、を備え、
    前記準備動作状態にて前記交流結合コンデンサの充電状態に応じて縮小する前記第1の演算増幅器の入力オフセット電圧が所定値以下に収束した状態で、前記再生動作状態へ切り換えること、
    を特徴とするショック音抑制回路。
  2. 請求項1に記載のショック音抑制回路において、
    前記電源投入と共に前記第1の演算増幅器に駆動電流を供給開始する第1の電流回路と、
    前記スイッチ回路のオン状態の期間だけ選択的に前記第2の演算増幅器に駆動電流を供給する第2の電流回路と、
    を有し、
    前記スイッチ回路は、前記第2の電流回路から接地電位への電流路を断続するトランジスタからなること、
    を特徴とするショック音抑制回路。
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