JP4949686B2 - 基板処理装置および半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents
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Description
従来のマルチチャンバ型連続処理装置は、複数の処理モジュールをそれぞれ制御するサブコントローラをメインコントローラによって統括的に制御するように構成されているとともに、サブコントローラによって検出された処理モジュールの状況がメインコントローラの操作画面に表示されるように構成されている。例えば、特許文献1参照。
そして、例えば、リセットボタンに関しては、誤って押すことも考えられるので、一度押すと、「リセットしますか?」と確認するようになっている。
しかしながら、オペレータの不注意や勘違いでリセットすべきでないにもかかわらず、「はい」と回答してしまう可能性がある。
このような過誤のリセットボタンの操作によって、メインコントローラはエラーが発生していなくても緊急停止作動を実行させてしまうために、生産の損失が発生してしまう。
処理モジュールに基板の処理を実行させるコントローラであって、その操作画面に画面の切替を行う機能を有する切替ボタンと、前記処理モジュールの状態を変更する機能を有するコマンドボタンとが表示されるコントローラを備えている基板処理装置であって、
前記操作画面は前記切替ボタンによって表示内容が切り替わる第一表示部と、前記切替ボタンを押下しても表示内容が変わらず常に同じ内容が表示される第二表示部とを備えており、
前記第二表示部には前記コマンドボタンが表示され、
前記コマンドボタンは作業者毎に操作可否が設定可能に構成されていることを特徴とする基板処理装置。
なお、本実施の形態に係る連続処理装置においてはウエハ搬送用のキャリアとしては、FOUP(front opening unified pod 。以下、ポッドという。)が使用されている。
以下の説明において、前後左右は図1を基準とする。すなわち、ウエハ移載室40側が前側、その反対側すなわちウエハ移載室10側が後側、第一予備室20側が左側、第二予備室30側が右側とする。
負圧移載装置12はウエハWを保持する保持部としての一対のアーム14、15を備えている。上側に位置する第一アーム(以下、上側アームという。)14の先端部には、二股のフォーク形状に形成された上側エンドエフェクタ16が取り付けられており、下側に位置する第二アーム(以下、下側アームという。)15の先端部には、下側エンドエフェクタ17が取り付けられている。
第一予備室20の筐体(以下、第一予備室筐体という。)21および第二予備室30の筐体(以下、第二予備室筐体という。)31はいずれも、平面視が大略四角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されているとともに、負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。
互いに隣接した第二予備室筐体31の側壁および負圧移載室筐体11の側壁には搬入搬出口32、33がそれぞれ開設されており、負圧移載室10側の搬入搬出口33には搬入搬出口32、33を開閉するゲートバルブ34が設置されている。第二予備室30には第二予備室用仮置き台35が設置されている。
正圧移載室40には正圧下でウエハWを移載する第二ウエハ移載装置(以下、正圧移載装置という。)42が設置されており、正圧移載装置42はスカラ形ロボットによって二枚のウエハを同時に搬送し得るように構成されている。
正圧移載装置42は正圧移載室40に設置されたエレベータ43によって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータ44によって左右方向に往復移動されるように構成されている。
互いに隣接した第二予備室筐体31の側壁および正圧移載室筐体41の側壁には搬入搬出口36、37がそれぞれ開設されており、正圧移載室40側の搬入搬出口37には搬入搬出口36、37を開閉するゲートバルブ38が設置されている。
図1に示されているように、正圧移載室40の左側にはノッチ合わせ装置45が設置されている。
また、図2に示されているように、正圧移載室40の上部にはクリーンエアを供給するクリーンユニット46が設置されている。
ポッドオープナ50の載置台51に対してはポッドPが、図示しない工程内搬送装置(RGV)によって供給および排出されるようになっている。したがって、載置台51によってキャリアステージとしてのポッドステージが構成されていることになる。
また、負圧移載室筐体11における六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する二枚の側壁には、第三処理モジュールとしての第一クーリングモジュール63と、第四処理モジュールとしての第二クーリングモジュール64とがそれぞれ連結されており、第一クーリングモジュール63および第二クーリングモジュール64はいずれも、処理済みのウエハWを冷却するように構成されている。
図3に示されているように、制御システム70はパーソナルコンピュータ等から構築されたメインコントローラ71を備えている。メインコントローラ71にはLANシステム72を介して、負圧移載装置12を制御するサブコントローラ73、正圧移載装置42を制御するサブコントローラ74、第一CVDモジュール(第一処理モジュール)61を制御するサブコントローラ75、第二CVDモジュール(第二処理モジュール)62を制御するサブコントローラ76、第一クーリングモジュール(第三処理モジュール)63を制御するサブコントローラ77、第二クーリングモジュール(第四処理モジュール)64を制御するサブコントローラ78等が接続されている。
メインコントローラ71には、キーボードやマウス等によって構成された入力装置81、テレビモニタ等の表示部によって構成された表示装置82、記憶媒体駆動装置等によって構成された記憶装置83等が接続されている。
また、メインコントローラ71はホストコンピュータ84に接続することができるように構成されている。
メインコントローラ71には緊急コマンドボタン使用権限者設定システム(以下、権限者設定システムという。)86がプログラミングされて組み込まれており、権限者設定システム86は緊急コマンドボタンとしてのリセットボタンについての操作の可否を作業者毎に設定することができるように構成されている。すなわち、権限者設定システム86は後述するプログラムフローおよびプロセスフローを実行するように構成されている。
図1および図2に示されているように、搬送されて来たポッドPは第一予備室20におけるポッドオープナ50の載置台51の上に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッドPのキャップがキャップ着脱機構52によって取り外され、ポッドPのウエハ出し入れ口が開放される。
この移載作業中には、負圧移載室10側の搬入搬出口22、23はゲートバルブ24によって閉じられており、負圧移載室10の負圧は維持されている。
第一予備室20が予め設定された圧力値に減圧されると、負圧移載室10側の搬入搬出口22、23がゲートバルブ24によって開かれる。
例えば、負圧移載装置12は処理前のウエハWを第一CVDモジュール61のウエハ搬入搬出口65に搬送して、ウエハ搬入搬出口65から第一CVDモジュール61である枚葉式CVD装置の処理室へ搬入(ウエハローディング)する。
ウエハWは第一クーリングモジュール63において冷却処理される。
続いて、正圧移載室40の正圧移載装置42は第一予備室用仮置き台25からウエハWを搬入搬出口27を通してピックアップして正圧移載室40に搬出し、正圧移載室40のウエハ搬入搬出口47を通してポッドPに収納(チャージング)して行く。
閉じられたポッドPは載置台51の上から次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。
以上の作動が繰り返されることにより、ウエハが一枚ずつ順次に処理されて行く。
図4に示された操作画面87は、切替ボタンによって表示内容が切り替わる第一表示部としてのセンタパネル88と、常に同一の表示内容が表示される第二表示部としてのタイトルパネル89およびナビパネル90と、を備えている。
緊急時に処理モジュールの状態を変更させるリセットボタン89aは、緊急時にいつでも押す必要があるために、タイトルパネル89に常時表示されている。
このリセットボタン89aがオペレータの不注意や勘違いで誤って押されると、エラーが発生していないのにメインコントローラ71は緊急停止作動を実行してしまうために、損失が発生する。
このような過誤のリセットボタン89aの操作による損失の発生を防止するために、本実施の形態においては、タイトルパネル89に常時表示されているリセットボタン89aは権限者設定システム86によって、作業者(オペレータ)毎に操作可否を所望に応じて設定可能に構成されている。
まず、前述した成膜工程のシーケンスを実施すべく、図5に示されているように、制御システム70がパワーオンリセットされると、パワーオンリセット信号がメインコントローラ71に入力される(図示せず)。これにより、メインコントローラ71のプログラムはプログラム0番地からプロセスフローを開始する。
続いて、ログインステップS1において、今から制御システムを取り扱う者(以下、ユーザという。)が、自分のIDを表示装置82の操作画面87(図4参照)に入力することにより、ログインする。
ステップA1において、リセットボタン89aの操作可否を設定すべきユーザのIDが入力される。
ステップA2において、入力されたIDのユーザについてリセットボタン89aを操作することを許可するか拒否するかを設定する。すなわち、入力されたIDのユーザについてリセットボタン89aを使用権限を付与するか否かを設定する。但し、ユーザ自身(オペレータ自身)が判断する。
操作を許可(使用権限を付与)する場合にはステップA3に進み、リセットボタン操作可否フラグを「1」にセットする。
操作を拒否する(使用権限を付与しない)場合にはステップA4に進み、リセットボタン操作可否フラグを「0」にセットする。
以上のルーチンが設定すべきユーザ毎に対して適宜に繰り返される。
必要なユーザ毎にリセットボタン89aの操作可否の初期設定が完了すると、この初期設定がメインコントローラ71の記憶装置83に記憶される。
その後、メインコントローラ71はリセットボタン89aの押し下げの有無を検索する(ステップS4)。
リセットボタン89aの押し下げが「無」の場合には、前述した成膜工程のシーケンスのプロセスフローの最初のステップとしてのポッド搬入ステップS5に進む。
その後は、前述した成膜工程のシーケンスのプロセスフローが順次実施されて行く。
ここで、リセットボタン89aは操作画面87のタイトルパネル89において常時表示されているので、何時、押されるかは未定である。したがって、成膜工程のシーケンスのプロセスフローが順次実施されて行く間、リセットボタン押し下げ有無ステップ(S4)は時々刻々と実行することが望ましい。
リセットステップB1においては、リセットボタン操作可否フラグが「1」か否かが判断される。
リセットボタン操作可否フラグが「1」である場合は、リセットボタン89aの操作を許可されたユーザすなわちリセットボタン89aの使用権限の有るユーザがリセットボタン89aを押し下げた場合に該当するので、メインコントローラ71は運転を緊急停止させる(リセットステップB2)。
そして、復旧作業完了後等において、メインコントローラ71はリセット信号を発生する(リセットステップB3)。これにより、図5に示されているように、メインコントローラ71のプログラムはプログラム0番地からプロセスフローを開始する。
そして、メインコントローラ71はリセットボタン89aの押し下げの取消信号を発生する(リセットステップB5)。
これにより、メインコントローラ71のプログラムは、リセットボタン89aの押し下げの有無を検索するステップ(S4)の後に戻る。
その後は、前述した成膜工程のシーケンスのプロセスフローが順次実施されて行く。
なお、リセットボタン操作可否フラグが「0」である場合、リセットボタン89aを表示しないようにしてもよい。
例えば、連続処理装置の稼働中にポッドPを搬送して来た作業員がリセットボタンを誤って押してしまった場合に、連続処理装置が不慮に緊急停止に至ってしまう事態を回避することができる。
Claims (6)
- 処理モジュールに基板の処理を実行させるコントローラであって、画面の切替を行う機能を有する切替ボタンと、前記処理モジュールの状態を変更する機能を有するコマンドボタンとが表示される操作画面を設けたコントローラを備えている基板処理装置であって、 前記操作画面は、前記切替ボタンによって表示内容が切り替わる第一表示部と、前記切替ボタンを押下しても表示内容が変わらずに常に同じ内容が表示される第二表示部とを備えており、
前記第二表示部には前記コマンドボタンの一つとして、緊急停止作動を実行させるリセットボタンが表示され、
前記リセットボタンは作業者毎に操作可否が設定可能に構成されている、
ことを特徴とする基板処理装置。 - 権限のない前記作業者が前記リセットボタンを押下した場合、エラーメッセージを画面上に表示する請求項1記載の基板処理装置。
- 権限のない前記作業者がログインした場合、前記リセットボタンを画面に表示しない請求項1記載の基板処理装置。
- 前記コントローラは、前記作業者毎にユーザIDの入力を受け付け、前記ユーザID毎に前記リセットボタンを使用する権限の付与を決定する請求項1記載の基板処理装置。
- ユーザIDを入力してログインするステップと、
前記ログインした作業者にリセットボタンを使用する権限の付与を設定するステップと、
前記リセットボタンの押下の有無を判定するステップと、
成膜工程のシーケンスを実施させるステップと、
を有する半導体集積回路装置の製造方法。 - 前記成膜工程のシーケンスを実施させている間、前記リセットボタンの押下の有無を判定するステップが時々刻々と実施される請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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