JP4949456B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、FPC(Flexible Printed Circuit)やFFC(Flexible Flat
Cable)と接続するコネクタに関する。
FPCやFFCの抜け落ち防止機構を有するコネクタとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1のコネクタは、複数の接続部を有し且つ隣接する接続部間に開口部を形成されたFPC/FFCを接続対象物とするものであり、櫛歯状(凹凸構造)のスペーサと、スペーサを収容するスペーサ収容部を有するハウジングと、ハウジングに回動可能に取り付けられたアクチュエータとを備えている。ハウジングにはFPC/FFCが挿入される挿入口とその挿入口から挿入されたFPC/FFCが搭載される搭載面が形成されている。挿入口とスペーサ収容部とは連通している。スペーサ収容部の底面は凹凸面となっており、スペーサの櫛歯(凹凸構造)と対応している。各凸部の上面は搭載面と面一になっており、且つ凸部上には導電体が形成されている。この導電体は搭載面上を通り、コネクタの前面まで延びており、コンタクトとして機能する。即ち、特許文献1におけるコンタクトの接触部(導電体)はハウジング内に固定されている。FPC/FFCが挿入口に挿入され、接続部が導電体(コンタクトの接触部)上に配置された状態で、スペーサをスペーサ収容部に収容し、更にアクチュエータを回動操作して、アクチュエータによってスペーサを押し込むことにより、FPC/FFCの接続部をハウジング内に固定されているコンタクトの接触部に対してスペーサによって押し付けることにより、FPC/FFCの接続部とコンタクトの接触部との接触を図っている。
特開2001−176591号公報の図4乃至図6
特許文献1のコネクタにおいては、上述したように、スペーサによってFPC/FFCの接続部をハウジング内に固定されているコンタクトの接触部に対して押し付けることにより、FPC/FFCの接続部とコンタクトの接触部との接触を図っていることから、スペーサの凹凸構造のサイズのばらつきや導電体の厚みのばらつき等により、良好な接触が得られない可能性がある。
そこで、本発明は、FPC/FFCのような接続対象物の挿入状態を維持しつつ、接続対象物の接続部とコンタクトの接触部との良好な接触を得ることのできるコネクタを提供することを目的とする。
本発明によれば、第1のコネクタとして、
挿入口を有し且つ挿入方向に沿って前記挿入口に対して挿入された複数の接続部を有する接続対象物と接続するコネクタであって、
接触部を有する複数のコンタクトと、
前記接触部を変位可能となるように前記複数のコンタクトを保持するハウジングと、
前記ハウジングに回動可能となるように保持され、且つ、回動操作に応じて前記コンタクトの前記接触部を変位させて前記接続対象物の前記接続部に夫々接触させるアクチュエータとを備えるコネクタにおいて、
前記アクチュエータは、前記接続対象物の前記挿入口に挿入された状態を維持するための複数の突起部を備えており、
前記複数の突起部は、前記接触部を前記接続部に接触させるように回動操作された状態において、夫々上下方向に延びるように前記アクチュエータに設けられており、且つ、上下方向に沿って見ると左右方向において隣接する前記接続部間に位置している
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記接続対象物は、前記隣接する接続部間に形成された開口部を有しており、
前記複数の突起部は、前記回動操作によって前記開口部の夫々に挿入されるように、前記アクチュエータに形成されている
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第3のコネクタとして、第2のコネクタであって、
前記突起部の夫々は、前記回動操作によって対応する前記開口部に挿入された際に隣接する前記接触部間を遮蔽するように構成されている
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第4のコネクタとして、第2又は第3のコネクタであって、
前記アクチュエータは、前記接続対象物を当該コネクタに対して挿入可能とする開位置と閉位置との間で回動可能となるように前記ハウジングに保持されており、
前記アクチュエータは、前記開位置から前記閉位置に回動したときに前記接続対象物に対して直接的又は間接的に当接する当接部を備えており、前記当接部が前記接続対象物に当接したときの反力を利用して、前記接続対象物の前記接続部と前記コンタクトの前記接触部とを接触させるものであり、
前記突起部は、前記接続対象物が当該コネクタに対して挿入された状態において前記アクチュエータが前記閉位置にあるとき前記開口部に挿入されている
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第5のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記複数の突起部は、前記回動操作によって前記接続対象物に押し付けられる
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第6のコネクタとして、第5のコネクタであって、
前記アクチュエータは、前記接続対象物を当該コネクタに対して挿入可能とする開位置と閉位置との間で回動可能となるように前記ハウジングに保持されており、
前記アクチュエータは、前記開位置から前記閉位置に回動したときに前記接続対象物に対して直接的又は間接的に当接する当接部を備えており、前記当接部が前記接続対象物に当接したときの反力を利用して、前記接続対象物の前記接続部と前記コンタクトの前記接触部とを接触させるものであり、
前記突起部は、前記接続対象物が当該コネクタに対して挿入された状態において前記アクチュエータが前記閉位置にあるとき前記接続対象物に押し付けられる
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第7のコネクタとして、第4又は第6のコネクタであって、
前記接続対象物は、前記ハウジングの前端から後端に向けて挿入されるものであり、
前記突起部は、前記アクチュエータが前記閉位置にあるとき、前記ハウジングの前後方向において前記当接部と前記後端との間に位置している
コネクタが得られる。
また、本発明によれば、第8のコネクタとして、第4、第6又は第7のコネクタであって、
前記当接部は、前記アクチュエータが前記開位置と前記閉位置との間で回動する際、前記前後方向と直交する上下方向に沿って移動するように規制されている
コネクタが得られる。
更に、本発明によれば、第9のコネクタとして、第1乃至第8のコネクタのいずれかであって、
前記接続対象物は上面及び下面を有しており、前記接続部は上面に形成された上面側接続部であり、
前記接続対象物の前記下面には下面側接続部が更に形成されており、
前記コンタクトは、前記上面側接続部に接続される前記接触部として上側接触部を有する上側コンタクトであり、
当該コネクタは、前記下面側接続部に接続される下側接触部を有する下側コンタクトであって前記ハウジングに保持された下側コンタクトを更に備えており、
前記接続対象物は、前記上側コンタクトの前記上側接触部と前記下側コンタクトの前記下側接触部との間に挿入される
コネクタが得られる。
本発明によれば、アクチュエータの回動操作によって接続対象物の挿入状態を維持するための複数の突起部をアクチュエータに設けると共に接触部を変位可能となるようにハウジングに対してコンタクトを保持させ、その上で、アクチュエータの操作により、コンタクトの接触部を変位させて接続対象物の接続部に接触させる構成としたため、接続対象物の挿入状態の維持を図ると共に良好な接触特性とを得ることができる。
特に、接続対象物に開口部が形成されている場合に、その形成された開口部に挿入される突起部をアクチュエータに設けると、接続対象物の抜け落ち防止と良好な接触特性とを同時に実現することができる。
本発明の第1の実施の形態によるコネクタを示す背面側斜視図である。 図1のコネクタを示す正面側斜視図である。 図1のコネクタをコンタクトの側面に沿って示す断面図である。ここで、アクチュエータは開位置にある。 図1のコネクタを示す他の断面図である。ここで、アクチュエータは閉位置にあり、アクチュエータの突起部はFPC/FFCの開口部に挿入されている。 図4のコネクタをコンタクトの側面に沿って示す断面図である。 図1のコネクタと接続するFPC/FFCを示す斜視図である。 図6のFPC/FFCの接続部及び開口部とそれらの近傍を拡大して示す拡大斜視図である。 本発明の第2の実施の形態によるコネクタを示す断面図である。ここで、アクチュエータは開位置にある。 図8のコネクタを示す断面図である。ここで、アクチュエータは閉位置にある。 図8のコネクタにおけるアクチュエータの軸部近傍を示す図である。 図8のコネクタにおけるアクチュエータの軸部の動きを示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるコネクタを示す断面図である。ここで、アクチュエータは閉位置にある。
以下、本発明の実施の形態によるコネクタについて図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図5を参照すると、本発明の第1の実施の形態によるコネクタ1は、導電性材料からなる複数のコンタクト10と、コンタクト10を保持する絶縁性のハウジング20と、開位置と閉位置との間で回動可能となるようにハウジング20に保持されたアクチュエータ30と、ハウジング20の側部に取り付けられたホールドダウン40とを備えるものであり、FPC/FFC70を接続対象物とするものである。ここで、本実施の形態によるFPC/FFC70の上面71上には、図6及び図7に示されるように、複数の接続部73とFPC/FFC70をZ方向(上下方向)において貫通する開口部74とがY方向(左右方向)に交互に並ぶように形成されている。即ち、各開口部74は、Y方向において隣接する接続部73間に位置している。また、この開口部74は、FPC/FFC70の挿入前縁までは達していない。即ち、開口部74は、四方を囲まれた孔である。
図3乃至図5に示されるように、コンタクト10は、FPC/FFC70の接続部73に接続する部位である接触部11と、接触部よりも前方(−X方向)に向かって延びる力受部12と、接触部11と力受部12との間を弾性的に支持する支持部13と、支持部13に接続されると共にハウジング20に固定される被固定部14とを備えている。接触部11と力受部12とは、支持部13によって弾性的に支持されていることから、X方向(前後方向)とZ方向(上下方向)とで規定されるXZ平面内において変位・変形可能となっている。特に、本実施の形態においては、力受部12を上方へ持ち上げることにより変位・変形させると接触部11を下方に変位・変形させることができる。従って、コネクタ1に対してFPC/FFC70を挿入し且つ接触部11の下側に接続部73を位置させた状態で、力受部12を上方へ持ち上げると、接触部11を接続部73に電気的に接続させることができる。
図1乃至図5から理解されるように、ハウジング20は、X方向において前端21及び後端22を有しており、FPC/FFC70はハウジング20の前端21から後端22に向けて挿入される。即ち、+X方向は、FPC/FFC70の挿入方向である。本実施の形態によるハウジング20の両端部分には、Y方向に沿ってハウジング20の内側から外側に向かって凹み且つZ方向に沿って延びる軸受溝部23が形成されている。また、ハウジング20のコンタクト10の上方に位置する上壁には、受容孔24が形成されている。この受容孔24は、Y方向においては隣接するコンタクト10の接触部11間に対応する位置に位置している。また、ハウジング20の底壁には、受容孔24と対応するようにして形成された凹部25が設けられている。
図1乃至図5に示されるように、アクチュエータ30は、軸部31、カム部32、突起部35及びスリット36を備えている。軸部31は、アクチュエータ30のY方向両端に位置しており、ハウジング20の軸受溝部23内において位置している。この軸部31は、XZ平面において円形の断面を有しており、その直径は軸受溝部23のX方向におけるサイズと略同一である。かかる軸部31が軸受溝部23内に配置されていることにより、アクチュエータ30は、軸部31を中心として回動可能となるように且つ軸部31をZ方向に移動可能とするように、ハウジング20に保持される。アクチュエータ30が図3に示される開位置にあるとき、アクチュエータ30とハウジング20の底面との間には、FPC/FFC70を挿入可能な挿入口2が形成される。なお、スリット36は、コンタクト10の力受部12を少なくとも部分的に受容することにより、力受部12の変位等を許容するためのものである。
カム部32は、アクチュエータ30の前方下縁に形成されており、スリット36内においては、競技用トラック形状又は略楕円形状を有している。このカム部32は、スリット36内において、コンタクト10の力受部12の下側に位置している。詳しくは、カム部32には、当接部33と、当接部33と対向する持上げ部34とが設けられている。当接部33は、アクチュエータ30が図4及び図5に示される閉位置にあるとき、FPC/FFC70に対して上方から当接する部位である。このカム部32は、FPC/FFC70の当接部33との当接面からの反力として上方へ向かう力を受ける。このカム部32がFPC/FFC70から受けた力は、持上げ部34を介してコンタクト10の力受部12に伝達される。このようにして、コンタクト10の力受部12は、持上げ部34により持ち上げられ、それによって、前述したように、接触部11は接続部73に対して押し付けられる。
本実施の形態においては、軸部31の回動中心は、カム部32の中心からズレている。詳しくは、当接部33を構成する面は、軸部31の回動中心を中心とする軸部31より小径の同心円上に位置している。前述のように、軸部31と軸受溝部23とのサイズ的関係から軸部31はX方向における動きを規制されているので、当接部33も回動可能であると共に実質的にZ方向のみに移動可能となっている。一方、持上げ部34は軸部31の周上に近い位置に位置している。そのため、持上げ部34は、アクチュエータ30の回動操作により大きな軌跡を描くようにして移動する。従って、本実施の形態においては、FPC/FFC70に対して当該FPC/FFC70を前方に押し出したり後方に引き込んだりするような応力を加えることなく、FPC/FFC70の主面に対して実質的に直交する方向からの力のみを加えることができる一方で、コンタクト10の力受部12を大きく変位させることができ、接触部11の接続部73に対する高い接触圧を得ることができる。なお、かかる軸部31及びカム部32の動作については、後述する第2の実施の形態に関連して図10及び図11を用いて詳細に説明する。
突起部35は、図4に示されるように、アクチュエータ30が閉位置にあるときを基準とすると、下側に突出している。詳しくは、図4に示される状態において、突起部35は、ハウジング20の上壁に形成された受容孔24及びFPC/FFC70に形成された開口部74に挿入されており、突起部35の先端は凹部25内に達している。即ち、FPC/FFC70をコネクタ1内に挿入し、アクチュエータ30を閉位置まで回動操作して、コンタクト10の接触部11とFPC/FFC70の接続部73との電気的接続を図った状態において、各突起部35は、Y方向において隣接する接続部73間を遮蔽するように、且つ、Y方向において隣接する接触部11間を遮蔽するように、位置している。これにより、例えば、接続部73に錫メッキ等がなされており、隣接する接続部73間にウィスカが生じてしまったとしても、突起部35が遮蔽壁として機能することから接続部73同士が短絡してしまうことを避けることができる。なお、図4のX方向における突起部35の幅を、接続部73の幅A(図7参照)と同じか、それより広くすると、接続部73間を確実に遮蔽することができる。加えて、突起部35がFPC/FFC70の開口部74内に挿入されていることから、FPC/FFC70を無理に抜こうとしても突起部35に開口部74の内縁が当たることとなり、抜け落ちが防止される。なお、本実施の形態においては、アクチュエータ30の回転方向との関係により、アクチュエータ30が閉位置にあるとき、X方向において、ハウジング20の後端22とアクチュエータ30の当接部33との間に位置するように、突起部35が設けられている。しかしながら、アクチュエータ30の回転方向を逆にして、突起部35をハウジング20の前端21とアクチュエータ30の当接部33との間に設けることとしてもよい。
(第2の実施の形態)
図8乃至図11を参照すると、本発明の第2の実施の形態によるコネクタ1aは、上述した第1の実施の形態によるコネクタ1の変形例である。従って、本実施の形態によるコネクタ1aの構成要素のうち第1の実施の形態によるコネクタ1の構成要素と同様のものについては、図1乃至図5において用いていた参照符号に類する参照符号を図8乃至図11において付すこととし、詳細な説明を省略することとする。
図8から理解されるように、本実施の形態によるコネクタ1aは、上面71aに形成された上面側接続部73aのみならず下面72aに形成された下面側接続部75aをも有するFPC/FFC70aを接続対象物とするものである。なお、図8には示されていないが、FPC/FFC70aのY方向において隣接する上面側接続部73a間には、第1の実施の形態によるFPC/FFC70の場合と同様に、開口部が形成されている。
図8及び図9から理解されるように、本実施の形態によるコネクタ1aは、上側接触部11aを有する上側コンタクト10aに加えて、下側接触部52を有する下側コンタクト50を備えるものである。下側コンタクト50は、ハウジング20aの前端21aから挿入され、ハウジング20a内に保持されている。詳しくは、下側コンタクト50がハウジング20aに保持された状態において下側接触部52は挿入口2a内に若干突出するように位置している。図9から理解されるように、アクチュエータ30aが閉位置にあるとき、下側接触部52の位置はX方向において当接部33aの位置と実質的に対応している。従って、アクチュエータ30aを開位置から閉位置まで回動させると、当接部33aがFPC/FFC70aを下側接触部52に向けて押圧することになるので、下側接触部52は、FPC/FFC70aの下面側接続部75aに対して適切な接触圧をもって接触することができる。この際、第1の実施の形態の場合と同様に、アクチュエータ30aの突起部35aはFPC/FFC70aの開口部内に挿入されており、且つ、上側接触部11aはFPC/FFC70aの上面側接続部73aに接触させられる。このようにして、FPC/FFC70aの上下面において適切な電気的接続が図られている。なお、この記載から理解されるように、本実施の形態においては、FPC/FFC70aは、上側接触部11aと下側接触部52との間に挿入されている。
図10及び図11に示されるように、本実施の形態においてもアクチュエータ30aの軸部31aは、XZ平面内において円形形状を有しており、その直径はハウジング20aの軸受溝部23のX方向における幅(サイズ)と実質的に等しい。従って、軸部31aは、回動可能であると共に、Z方向への移動は可能であるが、X方向における移動は規制されている。この軸部31aの中心Cはアクチュエータ30aの回動中心となる点であるが、カム部32aの中心(重心)とは異なる位置に位置している。詳しくは、本実施の形態において当接部33aは略半円形状を有しており、その半円の中心が軸部31aの中心Cと一致するように構成されている。即ち、当接部33aは、軸部31aの同心円であって軸部31aよりも径の小さい同心円の一部を構成している。従って、アクチュエータ30aが開位置から閉位置まで回動した場合であっても、中心Cから当接部33aの面上までのZ方向における距離は実質的に変化しない。アクチュエータ30aを開位置から閉位置まで回動させると、持上げ部34aが力受部12aに押されて軸部31aがZ方向で、かつ下側接触部52側に向かって移動する。即ち、当接部33aのFPC/FFC70aと当接し得る面は実質的にZ方向のみに移動することとなる。従って、FPC/FFC70aが当接部33aからFPC/FFC70aを前後させるような力を受けることはない。
一方、持上げ部34aは、上述したように偏心したカム部32aの当接部33aと対向する面上に位置している。従って、軸部31aの回動によって最も大きな軌跡を描くように移動する。そのため、アクチュエータ30aが開位置にあるときの持上げ部34aから中心CまでのZ方向における距離と、アクチュエータ30aが閉位置にあるときの持上げ部34aから中心CまでのZ方向における距離とは、大きくことなっており、そのため、アクチュエータ30aが開位置にあるとき、持上げ部34aは上側コンタクト10aの力受部12aに何らの力も与えないが、アクチュエータ30aが閉位置にあるとき、持上げ部34aは力受部12aを大きく上方へ持ち上げることとなるため、コンタクト10aの上側接触部11aとFPC/FFC70aの上面側接続部73aとの間で十分な接触圧を得ることができる。
このように、本実施の形態においては、当接部33aを軸部31aの回動中心Cと共に移動させることとした上で、軸受溝部23によって軸部31aのX方向における移動を制限したことから、FPC/FFC70aをX方向に移動させることなく、上側接触部11aと上面側接続部73aとの間の良好な接触を図ることができる。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態においては開口部74の形成されたFPC/FFC70,70aを接続対象物としていたが、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、図12を参照すると、本発明の第3の実施の形態によるコネクタ1bは、開口部を有しないFPC/FFC70bを接続対象物とするものである。即ち、本実施の形態においては、汎用されているFPC/FFC70bを使用することができる。
図12に示されたコネクタ1bは、上述した第1の実施の形態のコネクタ1とほぼ同様の構成を備えている。従って、図12において、第1の実施の形態のコネクタと同様な構成については図3及び図4において用いられていた参照符号と同一の参照符号を用いることとし、説明を省略することとする。なお、図12は、コネクタ1bにおいてアクチュエータ30bが閉位置にある状態を示しており、アクチュエータ30bが開位置にあるときは図3に示される状態と殆ど同じ状態になる(図では、突起部の長さが異なるだけである)。また、アクチュエータ30bが閉位置にあるときのコンタクト10に沿った断面は、本実施の形態においても図5に示されるような状態となる。
図12を参照すると、本実施の形態においては、上述したように、FPC/FFC70bに開口部(74)が設けられておらず、そのため、ハウジング20bにも凹部(25)が形成されていない。また、突起部35bは若干短くなっている。詳しくは、突起部35bは、アクチュエータ30bが閉位置にあるとき、Z方向に沿って延びるように設けられており、且つ、FPC/FFC70bの上面71に強く押し付けられる程度の長さを有している。突起部35bのY方向における配置は第1の実施の形態と同じであるので、アクチュエータ30bが閉位置にあるとき、各突起部35bは、Y方向において隣接する接続部73間においてFPC/FFC70bの上面71に強く押し付けられる。この押し付け動作とコンタクト10の接触部と接続部73との接続・接触動作とは別個であるので、押し付け動作によって接続動作の信頼性が損なわれるようなことはない。また、上述したように、各突起部35bがFPC/FFC70bの上面71に押し付けられると、FPC/FFC70bの意図しない引き抜きなどを抑制することができる。このようにして、アクチュエータ30bが閉位置にあるとき、FPC/FFC70bの挿入状態が維持される。
1,1a コネクタ
2,2a 挿入口
10 コンタクト
10a 上側コンタクト
11 接触部
11a 上側接触部
12,12a 力受部
13,13a 支持部
14,14a 被固定部
20,20a ハウジング
21,21a 前端
22,22a 後端
23 軸受溝部
24 受容孔
25 凹部
30,30a アクチュエータ
31,31a 軸部
32,32a カム部
33,33a 当接部
34,34a 持上げ部
35,35a 突起部
36,36a スリット
40 ホールドダウン
50 下側コンタクト
52 下側接触部
70,70a FPC/FFC
71,71a 上面
72,72a 下面
73 接続部
73a 上面側接続部
74 開口部
75a 下面側接続部

Claims (9)

  1. 挿入口を有し且つ挿入方向に沿って前記挿入口に対して挿入された複数の接続部を有する接続対象物と接続するコネクタであって、
    接触部を有する複数のコンタクトと、
    前記接触部を変位可能となるように前記複数のコンタクトを保持するハウジングと、
    前記ハウジングに回動可能となるように保持され、且つ、回動操作に応じて前記コンタクトの前記接触部を変位させて前記接続対象物の前記接続部に夫々接触させるアクチュエータとを備えるコネクタにおいて、
    前記アクチュエータは、前記接続対象物の前記挿入口に挿入された状態を維持するための複数の突起部を備えており、
    前記複数の突起部は、前記接触部を前記接続部に接触させるように回動操作された状態において、夫々上下方向に延びるように前記アクチュエータに設けられており、且つ、上下方向に沿って見ると左右方向において隣接する前記接続部間の少なくとも一部を遮蔽するように位置している
    コネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記接続対象物は、前記隣接する接続部間に形成された開口部を有しており、
    前記複数の突起部は、前記回動操作によって前記開口部の夫々に挿入されるように、前記アクチュエータに形成されている
    コネクタ。
  3. 請求項2記載のコネクタであって、
    前記突起部の夫々は、前記回動操作によって対応する前記開口部に挿入された際に隣接する前記接触部間を遮蔽するように構成されている
    コネクタ。
  4. 請求項2又は請求項3記載のコネクタであって、
    前記アクチュエータは、前記接続対象物を当該コネクタに対して挿入可能とする開位置と閉位置との間で回動可能となるように前記ハウジングに保持されており、
    前記アクチュエータは、前記開位置から前記閉位置に回動したときに前記接続対象物に対して直接的又は間接的に当接する当接部を備えており、前記当接部が前記接続対象物に当接したときの反力を利用して、前記接続対象物の前記接続部と前記コンタクトの前記接触部とを接触させるものであり、
    前記突起部は、前記接続対象物が当該コネクタに対して挿入された状態において前記アクチュエータが前記閉位置にあるとき前記開口部に挿入されている
    コネクタ。
  5. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記複数の突起部は、前記回動操作によって前記接続対象物に押し付けられる
    コネクタ。
  6. 請求項5記載のコネクタであって、
    前記アクチュエータは、前記接続対象物を当該コネクタに対して挿入可能とする開位置と閉位置との間で回動可能となるように前記ハウジングに保持されており、
    前記アクチュエータは、前記開位置から前記閉位置に回動したときに前記接続対象物に対して直接的又は間接的に当接する当接部を備えており、前記当接部が前記接続対象物に当接したときの反力を利用して、前記接続対象物の前記接続部と前記コンタクトの前記接触部とを接触させるものであり、
    前記突起部は、前記接続対象物が当該コネクタに対して挿入された状態において前記アクチュエータが前記閉位置にあるとき前記接続対象物に押し付けられる
    コネクタ。
  7. 請求項4又は請求項6記載のコネクタであって、
    前記接続対象物は、前記ハウジングの前端から後端に向けて挿入されるものであり、
    前記突起部は、前記アクチュエータが前記閉位置にあるとき、前記ハウジングの前後方向において前記当接部と前記後端との間に位置している
    コネクタ。
  8. 請求項4、請求項6又は請求項7記載のコネクタであって、
    前記当接部は、前記アクチュエータが前記開位置と前記閉位置との間で回動する際、前記前後方向と直交する上下方向に沿って移動するように規制されている
    コネクタ。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のコネクタであって、
    前記接続対象物は上面及び下面を有しており、前記接続部は上面に形成された上面側接続部であり、
    前記接続対象物の前記下面には下面側接続部が更に形成されており、
    前記コンタクトは、前記上面側接続部に接続される前記接触部として上側接触部を有する上側コンタクトであり、
    当該コネクタは、前記下面側接続部に接続される下側接触部を有する下側コンタクトであって前記ハウジングに保持された下側コンタクトを更に備えており、
    前記接続対象物は、前記上側コンタクトの前記上側接触部と前記下側コンタクトの前記下側接触部との間に挿入される
    コネクタ。
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