JP4949047B2 - 分析装置 - Google Patents
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Description
このような従来の分析装置は、液状試料を収納する多数のウェルを有するマイクロプレートが載置されるプレート台と、ウェルに酵素複合体試薬を分注する分注ユニットと、この分注ユニットおよびマイクロプレートをX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動させる移動機構と、マイクロプレートのウェルを洗浄する洗浄エリアと、液状試料と酵素複合体試薬とを反応させる反応エリアと、分注エリアと、吸光度を測定する測定エリアおよびこれらを支持する装置本体部と、マイクロプレートの移動、分注、洗浄および反応などの各工程を制御するPC(Personal Computer)とにより構成されている。
以上の構成により、従来の分析装置においては、食品などの検体からなる液状試料がマイクロプレートのウェルに分注されて準備が完了すると、所定の分析項目が設定された制御プログラムが起動し、移動機構によるマイクロプレートのプレート台を基点とするX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向への移動、分注エリア、反応エリア、洗浄エリアおよび測定エリアからなる各エリアにおける作業や化学反応が終了し、分析が完了するまで自動的にマイクロプレートの移動や液状試料の化学反応が進められる。
このような従来の分析装置における測定エリアにおいては、マイクロプレートに標準溶液と液状試料とを分注し、標準溶液と液状試料の吸光度を測定し、測定した標準溶液の吸光度から検量線を作成し、この検量線を用いて測定した液状試料の吸光度から、液状試料に含まれている特定物質の濃度を決定している。この検量線は、液状試料の特定物質の濃度を決定する基準となるものであるため、できるだけ高精度であることが望ましい。高精度の検量線を得るため、測定するマイクロプレート毎に標準溶液を収容し、同一の測定条件の下で標準溶液と液状試料の吸光度を測定し、その都度測定した標準溶液の吸光度から検量線を作成している(例えば、特許文献1参照)。
また、所定の分析プロトコルに従い、分析条件が毎回同一となるように各部位の制御を実行するようになっている。その結果、従来の分析よりも再現性の高い分析結果を得ることができる。また、検量線を引く回数の低減を実現することができる。
以上の構成により、本発明に係る分析装置においては、制御部により、所定の分析プロトコルに従い、液状試料の反応時間が、標準溶液の反応時間と略同一となるように液状試料の反応時間が制御されると、液状試料の測定データを標準溶液の測定データに近似させることができる。
以上の構成により、本発明に係る分析装置においては、制御部が、所定の分析プロトコルに従い、液状試料を化学反応させる時の試薬および液状試料の分注量が、標準溶液を化学反応させる時の試薬および標準溶液の分注量とそれぞれ略同一となるように、液状試料を化学反応させる時の試薬および液状試料の分注量を制御すると、液状試料の測定データを標準溶液の測定データに近似させることができる。
以上の構成により、本発明に係る分析装置においては、制御部が、洗浄部で各化学反応の終了後に各容器内の液体を吸引し、洗浄液を各容器内に注入して各容器を洗浄する毎に、各容器内の液体の吸引量と洗浄液の注入量とがそれぞれ同じ量になるよう制御すると、各化学反応の終了の都度、各容器内を充分な洗浄液により洗浄することができ、常に一定の化学反応が起こり、液状試料の測定データを標準溶液の測定データに近似させることができる。
図1〜図16は、本発明に係る分析装置の実施の形態の一例を示している。
また、所定の分析プロトコルに従い、液状試料Sの反応時間が、標準溶液Hの反応時間と略同一となるように液状試料Sの反応時間が制御される。この制御は、反応部空間に温度センサを取り付け、その空間が常に所定の分析プロトコルで定められた一定の温度になるようにリアルタイムでフィードバック制御を実施することが好ましい。リアルタイムでフィードバック制御を実施することにより、所定の分析プロトコルと同様の条件の下で液状試料Sの分析を行うことができる。
さらに、反応部空間に温度センサを取り付け、標準溶液Hを反応させた際の単位時間毎の温度変化を、例えば、検量線データ記憶部152などの記憶媒体に記憶しておき、液状試料Sの反応の際にその温度変化をたどるよう、すなわち、記憶された温度変化と同様の温度変化になるよう制御してもよい。
洗浄ヘッドユニット41は、ウェル20aに収容された液体試料Sを吸引する吸引ノズル41aと、洗浄液を吐出する吐出ノズル41bと、吸引ノズル41aおよび吐出ノズル41bを昇降させるための昇降機構41eと、吸引ノズル41aにより吸引された液体試料Sを廃液ボトル23に排出するための液体試料排出用配管41cと、吐出ノズル41bから吐出される洗浄液を洗浄液ボトル24、25から供給する洗浄液供給用配管41dとにより構成されている。
光学測定ユニット55は、例えば、一例として吸光度を測定する場合は、図7に示すように、ハロゲンランプ55aと、分光用フィルタ55bと、光ファイバ55cと、ウェル20aに収納された液状試料Sおよび標準溶液Hに光を通すための集光レンズ55d、集光レンズ55dを支持するレンズ基板55eと、液状試料Sおよび標準溶液Hを通過した光を集光する集光レンズ55fと、集光レンズ55fを支持するレンズ基板55gと、受光部55hとにより構成され、プレート収納筐体53の内部に配置されている。集光レンズ55dおよび集光レンズ55fは各々マイクロプレート20を挟んで対向する位置に配置されている。マイクロプレート20には横一列に1〜16までの16個のウェル20aが設けられており、集光レンズ55dおよび集光レンズ55fは、各ウェル20aに各1個設けられ、合計16組設けられている。なお、各ウェル20aの使い方によって、集光レンズ55fの個数を少なくしてもよい。例えば、横一列の1〜15まで使用し16個目のウェル20aを使用しない場合、集光レンズ55fは、横一列の1〜15に対応して、合計15組であってもよい。
蛍光強度とは、物質に可視、紫外領域の光を照射すると、物質の種類によっては、照射した光の波長λとは異なった波長λの光を放射する性質、すなわち、蛍光を放射する性質があり、この放射した蛍光の強度をいう。例えば、微生物にピーク波長が366nmの励起光を照射すると、この微生物から波長430nm〜490nmの蛍光が発せられる。
この蛍光強度は、以下のように測定することができる。まず、測定対象となる抗体に蛍光色素を標識しておき、励起波長λを照射する。照射により蛍光色素から蛍光が放射される。この蛍光を光学測定ユニット55における蛍光強度を測定するよう構成されている蛍光測定モジュールで測定する。蛍光測定モジュールにおいては、蛍光波長選択部を通過した特定の波長λのみ検出され、検出された特定の波長λを電気信号に変換することにより、測定および算出することができる。蛍光強度は、蛍光物質の濃度に比例するので、予め蛍光強度と蛍光物質の濃度との関係を定量化しておき、蛍光強度を求めることにより、その蛍光物質の濃度を求めることができる。
以上説明したように本実施の形態においては、装置本体部2と光学特性算出部52との接続を無線LAN(Local Area Network)などを利用した無線接続で構成する場合について説明したが、USBケーブルまたはRS−232ケーブルなどによるケーブル接続で構成してもよい。
右側ガイドレール81は、左側ガイドレール82と対向する側面の長手方向に所定の幅および所定深さの溝が設けられ、溝の一側面に右側ラックギヤ81aが形成されている。
左側ガイドレール82は、右側ガイドレール81と対向する側面の長手方向に所定の幅および所定深さの溝が設けられ、溝の一側面に右側ラックギヤ81aと同様の左側ラックギヤが形成されている。
また、マイクロプレート20がプレート静置部3から洗浄部4に移動し停止すると、洗浄部4によりウェル20aの洗浄が開始し、洗浄が完了するまで所定時間静止するようになっている。さらに、マイクロプレート20が洗浄部4から測定部5に移動し停止すると、光学測定ユニット55が動作し受光部55hで透過光を受光し信号を出力するまで所定時間静止するようになっている。
プレート移動機構部100は、左側ガイドレール101と、右側ガイドレール102と、マイクロプレート支持部103と、ベルト駆動部104と、連結部105とにより構成される。
左側ガイドレール101は、左側ステー107に設けた左側ガイドピン107aおよび107bと係合しマイクロプレート支持部103を案内するためのガイド溝101aを有し、右側ガイドレール102と対向する位置になるようプレート収納筐体53の左側内側面に固定されている。
右側ガイドレール102は、右側ステー108に設けた右側ガイドピン108aおよび108bと係合してマイクロプレート支持部103を案内するためのガイド溝102aを有し、左側ガイドレール101と対向する位置になるようプレート収納筐体53の右側内側面に固定されている。
まず、駆動モータ116が制御部9の指令に基づいて、右方向(矢印C方向)に回転すると、駆動プーリ113が右回転し、タイミングベルト115が右廻りに回動し、従動プーリ114も右回転する。その回動に伴ってベルト側固定板121が矢印A方向に移動し、連結板123を介してステー側固定板122が矢印A方向に移動する。その移動に伴って、右側ステー108が矢印A方向に移動し、支持プレート106が水平移動し、支持プレートに載置されたマイクロプレート20が矢印A方向に水平移動する。
次いで、駆動モータ116が制御部9の指令に基づいて矢印C反対の左方向に回転すると、駆動プーリ113が左回転し、タイミングベルト115が左廻りに回動し、従動プーリ114も左回転する。その回動に伴ってベルト側固定板121が矢印B方向に移動し、連結板123を介してステー側固定板122が矢印B方向に移動する。その移動に伴って、右側ステー108が矢印B方向に移動し、支持プレート106が水平移動し、支持プレートに載置されたマイクロプレート20が矢印B方向に水平移動する。
以上説明したように本実施の形態においては、装置本体部2と制御部9との接続を無線LANなどを利用した無線接続で構成する場合について説明したが、USBケーブルまたはRS−232ケーブルなどによるケーブル接続で構成してもよい。
この制御部9においては、所定の分析プロトコルに従い、分析条件が毎回同一となるように各部位の制御を実行するようになっている。その結果、従来の分析よりも再現性の高い分析結果を得ることができる。また、検量線を引く回数の低減を実現することができる。
以上の構成により、検量線データ作成部151で作成された検量線データの記憶がされるようになっている。
以上の構成により、操作部13から同時に検査する全ての液状試料Sの名称の入力、液状試料S毎に1つまたは複数の実施する測定項目の設定、液状試料Sの数、マイクロプレート20のウェルに収容する液状試料Sおよび標準溶液Hの配置情報その他の設定など、所定の情報を入力することができる。操作部13から所定の情報を入力し、分析条件が決定され、設定操作をすると、制御部9における制御プログラムにより、入力された情報に基づいて最速な工程が自動的に決定され、決定されたタイムチャートが表示部12に表示されるようになっている。
この判定部14を設けた分析装置1の構成においては、制御プログラムによる液状試料Sの分析および標準溶液Hによる検量線データの作成記憶を、前述した本実施の形態と同一の方法および条件で実行し、以下に説明するように、分析結果に対する判定部14による判定を実行する点が前述した本実施の形態と異なっている。
判定部14においては、例えば、食品に含まれている小麦、そば、卵、乳及び落花生の5品目からなる特定原材料のそれぞれの所定の濃度基準値(μg/ml)または含有基準値(μg/g)をROMまたはRAMに記憶させておき、制御プログラムを実行して、濃度基準値(μg/ml)または含有基準値(μg/g)に基づいて判定するようにしてもよい。具体的には、液状試料Sについて光学測定ユニット55から出力された信号が光学特性算出部52に入力されると、光学特性算出部52により、吸光度が求められ、この吸光度と、検量線データ記憶部152から読み出され検量線データテーブルとに基づいて、液状試料Sに含まれている所定物質の濃度が算出される。算出された所定物質の濃度は判定部14に出力され、判定部14が所定物質の濃度を受領すると、RAMなどに記憶されている所定の濃度基準値が読み出され、所定物質の濃度と読み出された濃度基準値とが比較される。所定物質の濃度が、濃度基準値の範囲内にあるか否かが判定され、判定結果が濃度基準値を超えているとき、液状試料Sに濃度基準値を超えている所定物質があると判定される。次いで、この所定物質の名称やこの所定物質の濃度などからなる判定結果を、表示部12に表示するようにしてもよい。
事前準備が完了すると、オペレータはカバー26を閉めた状態で装置を起動し、分析しようとする特定原材料の種類と液状試料Sの種類を操作部から入力し、制御部9の制御プログラムを実行させる。制御プログラムの実行により、まず、検量線データが検量線データ記憶部に記憶されているか否かが判断される(ステップS5)。検量線データが検量線データ記憶部に記憶されている場合には、(C)以降の各ステップに進む。検量線データが検量線データ記憶部152に記憶されていれば、液状試料Sの濃度を分析する際に、検量線データを用いて分析することができるので、マイクロプレート20のウェル20aに標準溶液Hを分注する必要がないからである。この場合には、図10に示すように、マイクロプレート20の全てのウェル20cに液状試料Sを分注することができ、ウェル20aを有効に活用することができる。検量線データが検量線データ記憶部に記憶されていない場合には、表示部12の表示画面に表示された内容(例えば、カバーの開放、本実施の形態に係る分析装置1にセットすべき標準溶液H、の種類などの情報)に従って、カバー26を開け、図2に示すように、標準溶液H、試薬D類を分析装置1にセットする(ステップS10)。次いで、マイクロプレート20をプレート移動機構部8にセットして、カバー26を閉める(ステップS11)。
これ以降の各ステップは制御部9の制御プログラムが実行され、各分析行程が完了し分析結果が表示部12に表示されカバー26が開かれるまで、全て自動的に分析行程が進行する。
酵素基質溶液が分注されると、プレート静置部3が所定の温度、例えば25℃で維持されるよう制御部9の指令に基づいてペルチェモジュール31によりコントロールされ、恒温下で酵素基質溶液と抗体磁気ビーズBを含む液状試料Sおよび標準溶液Hとの化学反応が促進される(ステップS29)。所定の時間の経過により、分注ユニット部6が分注ユニット移動機構部7により試薬ラック16に移動し反応停止液を吸引した後、プレート静置部3に水平移動され停止し、反応停止液が分注ユニット部6のノズル62からマイクロプレート20のウェル20aに分注される(ステップS30)。反応停止液がウェル20aに分注されると、酵素基質溶液と、抗体磁気ビーズBを含む液状試料Sおよび標準溶液Hとの化学反応が停止、終了する。
次いで、洗浄液、使用済みチップの廃棄、残試薬Dの保存がなされる(ステップS36)。最後に、特定原材料の分析処理を続行するか否かが判断され(ステップS37)、続行しない場合は、特定原材料の分析処理を終了する。続行する場合は、図14および図13に示す(B)に進み、順次繰り返し行われる。
続いて、分注ユニット部6が分注ユニット移動機構部7により液状試料および標準溶液ラック17に移動してから抗体が結合した抗体磁気ビーズBを含む液状試料Sを吸引し、図10に示すように、分注ユニット部6から抗体が結合した抗体磁気ビーズBを含む液状試料Sがマイクロプレート20の1列〜12列のウェル20cに分注される(ステップS44)。
液状試料Sが分注されると、プレート静置部3が所定の温度、例えば25℃で維持されるよう制御部9の指令に基づいてペルチェモジュール31によりコントロールされる。
さらに、分注ユニット部6が分注ユニット移動機構部7により試薬ラック16に移動し、試薬Dを吸引した後、分注ユニット部6から試薬Dがマイクロプレート20の所定のウェル20aに分注される(ステップS44)。次いで、恒温下で試薬Dと液状試料Sの化学反応が促進される(ステップS45)。
酵素基質溶液が分注されると、プレート静置部3が所定の温度、例えば25℃で維持されるよう制御部9の指令に基づいてペルチェモジュール31によりコントロールされ、恒温下で酵素基質溶液と抗体磁気ビーズBを含む液状試料Sとの化学反応が促進される(ステップS59)。所定の時間の経過により、分注ユニット部6が分注ユニット移動機構部7により試薬ラック16に移動し反応停止液を吸引した後、プレート静置部3に水平移動され停止し、反応停止液が分注ユニット部6のノズル62からマイクロプレート20のウェル20aに分注される(ステップS60)。反応停止液がウェル20aに分注されると、酵素基質溶液と、抗体磁気ビーズBを含む液状試料Sの化学反応が停止し、終了する。
2 装置本体部
2a 収納筐体
2b カバー取付ボス
3 プレート静置部
4 洗浄部
5 測定部
6 分注ユニット部
7 分注ユニット移動機構部
8 プレート移動機構部
9 制御部
10 データ処理部
11 送受信部
12 表示部
13 操作部
14 判定部
15 チップラック
16 試薬ラック
17 液状試料および標準溶液ラック
18 廃棄エリア
20 マイクロプレート
20a、20b、20c ウェル
21 電源ユニット
22 廃チップ容器
23 廃液ボトル
24、25 洗浄液ボトル
26 カバー
26a カバー取付穴
31 ペルチェモジュール(温度制御ユニット)
32 筐体
41 洗浄ヘッドユニット
41a 吸引ノズル
41b 吐出ノズル
41c 液状試料排出用配管
41d 洗浄液供給用配管
41e 昇降機構
42 磁石
43 磁石移動機構
44 筐体
51 検出部
52 光学特性算出部
53 プレート収納筐体
53a 出入口
54 シャッタ
54a、54b ヒンジ
55 光学測定ユニット
55a ハロゲンランプ
55b 分光用フィルタ
55c 光ファイバ
55d、55f 集光レンズ
55e、55g レンズ基板
55h 受光部
61 筐体
62 ノズル
71 X軸移動レール
72 Y軸移動レール
73 Z軸移動レール
81 右側ガイドレール
81a 右側ラックギヤ
82 左側ガイドレール
83 支持ユニット
83a プレート部
84 支持ユニット
85 右側クランプ部
86 左側クランプ部
87 右側支持部材
88 左側支持部材
89 サーボモータ
90 ハスバ歯車機構部
91 右側シャフト
92 左側シャフト
100 プレート移動機構部
101 左側ガイドレール
101a ガイド溝
102 右側ガイドレール
102a ガイド溝
103 マイクロプレート支持部
104 ベルト駆動部
105 連結部
106 支持プレート
107 左側ステー
107a、107b 左側ガイドピン
108 右側ステー
108a、108b 右側ガイドピン
109 横ステー
113 駆動プーリ
114 従動プーリ
115 タイミングベルト
116 駆動モータ
117 プーリ支持部
121 ベルト側固定板
122 ステー側固定板
123 連結板
151 検量線データ作成部
152 検量線データ記憶部
153 濃度算出部
B 抗体磁気ビーズ
D 試薬
H 標準溶液
S 液状試料
Claims (4)
- 所定の分析プロトコルに従い、複数個設けられた容器に試薬および液状試料をそれぞれ分注し、前記容器に分注された前記液状試料が前記試薬によって化学反応を起こした後の前記液状試料の光学特性を測定する測定部と、
前記所定の分析プロトコルに従い、予め濃度が既知である所定物質の標準溶液が前記試薬によって化学反応を起こした後の前記標準溶液の光学特性を測定し、前記測定部で測定した前記標準溶液の光学特性と濃度との関係を表す検量線のデータを作成する検量線データ作成部とを有し、
前記検量線データ作成部で作成された検量線データと前記測定部で測定した前記液状試料の光学特性とに基づいて前記液状試料に含まれる所定物質の濃度を分析する分析装置において、
前記検量線データを記憶する検量線データ記憶部と、
前記液状試料の反応温度を制御する温度制御ユニットと、
予め濃度が既知である前記所定物質の標準溶液の反応温度と略同一の反応温度になるように前記温度制御ユニットを制御する制御部と、
前記検量線データ記憶部に記憶された前記検量線データと前記温度制御ユニットで制御された前記反応温度の下で化学反応を起こした前記液状試料を前記測定部で測定した光学特性とに基づいて前記液状試料の前記所定物質の濃度を算出する濃度算出部と、
予め設定された濃度基準値と前記濃度算出部で算出された前記液状試料の前記所定物質の濃度とを比較して前記液状試料に前記所定物質が含まれているか否かを判定する判定部と、を有することを特徴とする分析装置。 - 前記制御部は、前記所定の分析プロトコルに従い、前記液状試料の反応時間が、前記標準溶液の反応時間と略同一となるように前記液状試料の反応時間を制御することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
- 前記制御部は、前記所定の分析プロトコルに従い、前記液状試料を化学反応させる時の前記試薬および前記液状試料の分注量が、前記標準溶液を化学反応させる時の前記試薬および前記標準溶液の分注量とそれぞれ略同一となるように、前記液状試料を化学反応させる時の前記試薬および前記液状試料の分注量を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の分析装置。
- 前記各化学反応の終了後に前記各容器内の液体を吸引し、洗浄液を前記各容器内に注入して前記各容器を洗浄する洗浄部を有し、前記制御部が、前記洗浄部によって前記各容器の洗浄を行う毎に、前記洗浄部における前記各容器内の液体の吸引量と前記洗浄液の注入量とがそれぞれ同じ量になるよう制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分析装置。
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