JP4948339B2 - 流体伝動装置用の温度推定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、動力源から第1の回転部材に伝達された動力を、作動油の運動エネルギにより第2の回転部材に伝達するように構成された流体伝動装置に用いられる温度推定装置に関するものである。
従来、動力源の動力で被駆動部材を駆動する場合に、動力源から被駆動部材に至る動力伝達経路に流体伝動装置を配置することが知られている。この流体伝動装置として、トルク増幅機能を有するトルクコンバータを用いることが可能であり、そのトルクコンバータの一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1においては、エンジンのトルクがトルクコンバータおよび変速機を経由して車輪に伝達されるように構成されている。また、トルクコンバータから導出された作動油は、インプットシャフト、オイルポンプカバー、コントロールバルブ配設部およびカバーに形成された流路から、クーラーパイプを通してオイルクーラーに導かれて、そのオイルクーラーにて冷却される構成を有している。冷却された作動油は、パイプを通して変速機に戻される構成を有している。また、トルクコンバータからの作動油の導出口近傍に温度センサが備えられている。さらに、トルクコンバータはポンプインペラとタービンランナとを有しており、ポンプインペラとタービンランナとを締結させるロックアップクラッチ機構が設けられている。そして、温度センサの検出温度の単位時間あたりの上昇量を演算し、演算された温度上昇量が所定の基準上昇量以上となった時に、エンジン回転数を低下、またはエンジンを停止させる制御が実行される。具体的には、ロックアップクラッチ機構を締結させて強制的にエンジン回転数を低下、またはエンジンを停止させる制御がおこなわれる。これにより、トルクコンバータの滑りが防止されて、温度上昇を抑制でき、作動油やシール部の劣化を確実に防止できるとされている。
特許第3670420号公報
ところで、特許文献1に記載されている車両用変速機の作動監視装置において、トルクコンバータの内部の作動油がクーラーパイプに排出された場合、その作動油の熱が、トルクコンバータに供給される経路の作動油に伝達される可能性がある。この場合、トルクコンバータ内部の温度が上昇しやすくなる。しかしながら、特許文献1においては、作動油の導出口近傍に温度センサが設けられているため、その温度センサで検出された温度に基づいてトルクコンバータの内部の温度を推定すると、トルクコンバータの内部の実際の温度と、推定される温度との誤差が大きくなる問題があった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであり、作動油室の温度を推定する精度を向上させることの可能な、流体伝動装置用の温度推定装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、ハウジングの内部に設けられ、かつ、作動油が供給される作動油室と、この作動油室に供給される作動油の運動エネルギにより動力伝達をおこなうことの可能な第1の回転部材および第2の回転部材と、前記作動油室に接続され、かつ、この作動油室に供給される前の作動油が通る第1油路と、前記作動油室から排出された作動油が通る第2油路とを有し、前記作動油室の温度を推定する制御をおこなう、流体伝動装置用の温度推定装置において、前記作動油室における発熱量を算出する第1算出手段と、前記第1油路の温度および第2油路の温度および前記作動油室に供給される作動油の流量に基づいて、前記作動油室における熱量の上昇分のうち、この作動油室から排出される作動油の熱量を算出する第2算出手段と、前記作動油室から前記ハウジングを経由してそのハウジングの外部に放熱される熱量を算出する第3算出手段と、前記第1算出手段により算出される発熱量から、前記第2算出手段により算出される熱量、および前記第3算出手段により算出される熱量を減算することにより、前記作動油室の温度を推定する第4算出手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記第4算出手段は、前記第1算出手段により算出される発熱量から、前記第2算出手段により算出される熱量、および前記第3算出手段により算出される熱量を減じた値を求め、この値を前記ハウジングおよび作動油室の熱容量で除算することにより、前記作動油室の温度を推定する手段を含むことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記作動油室には、前記作動油の油圧により動作して係合・解放が制御されて、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で摩擦力により動力伝達をおこなわせるロックアップクラッチが設けられており、前記第4算出手段により推定された前記作動油室の温度が、予め定められた温度未満である場合は、前記ロックアップクラッチの係合を禁止する制御をおこなう一方、前記第4算出手段により推定された前記作動油室の温度が、予め定められた温度以上である場合は、前記ロックアップクラッチの係合を許可する制御をおこなうロックアップクラッチ制御手段を有していることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成に加えて、前記第1算出手段は、前記第1の回転部材の回転数およびトルクと、前記第2の回転部材の回転数およびトルクとをパラメータとして用い、前記作動油室における発熱量を算出する手段を含むことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、第1油路を経由して作動油室に作動油が供給され、この作動油室の作動油が第2油路に排出される。また、作動油室に供給される作動油の運動エネルギにより、第1の回転部材と第2の回転部材との間で動力伝達がおこなわれる。さらに、第1の回転部材と第2の回転部材とに滑りが生じると、摩擦により作動油の温度が上昇する。そして、前記作動油室における発熱量が算出される。また、前記第1油路の温度および第2油路の温度および前記作動油室に供給される作動油の流量に基づいて、作動油室の熱量のうち、作動油室から排出される作動油における第1の熱量を算出する。また、前記作動油室から前記ハウジングを経由してそのハウジングの外部に放熱される第2の熱量を算出する。さらに、作動油室の発熱量から、第1の熱量および第2の熱量を減算することにより、前記作動油室の温度を推定する。したがって、作動油室の温度の推定精度が向上する。
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、作動油室の発熱量から、第1の熱量および第2の熱量を減じた値を求め、この値をハウジングおよび作動油室の熱容量で除算することにより、作動油室の温度を推定する。したがって、作動油室の温度を推定する精度が一層向上する。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得られる他に、作動油の油圧によりロックアップクラッチの係合・解放が制御される。そして、推定された作動油室の温度が、予め定められた温度未満である場合は、ロックアップクラッチの係合を禁止する制御をおこなう一方、推定された作動油室の温度が、予め定められた温度以上である場合は、ロックアップクラッチの係合を許可する制御をおこなう。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかの発明と同様の効果を得られる他に、第1の回転部材の回転数およびトルクと、第2の回転部材の回転数およびトルクとをパラメータとして用い、作動油室における発熱量を算出することができる。したがって、作動油の温度を推定する精度が一層向上する。
つぎに、この発明の実施の形態を説明する。この発明の流体伝動装置は、動力源から被駆動部材に至る動力伝達経路に配置される。この発明の流体伝動装置は、車両、工作機械などに用いることが可能である。この発明を車両に用いる場合は車輪が被駆動部材であり、動力源から車輪に至る動力伝達経路に流体伝動装置が配置される。この場合、車輪は回転運動する。この発明を工作機械に用いる場合は、工作物または工具が被駆動部材であり、動力源から、工作物または工具に至る動力伝達経路に流体伝動装置が配置される。この場合、工作物または工具は、回転運動または往復運動する。この発明の流体伝動装置を、車両または工作機械のいずれに用いる場合も、動力源の動力が、第1の回転部材および第2の回転部材を経由して被駆動部材に伝達される。前記動力源としては、エンジン、電動モータ、油圧モータ、フライホイールなどが含まれる。さらに、流体伝動装置は、第1の回転部材と第2の回転部材との間で伝達されるトルクを増幅する機能を有するトルクコンバータ、またはトルクを増幅する機能を備えていないフルードカップリングのいずれでもよい。
この発明におけるハウジングは、作動油室を取り囲むように設けられる隔壁であり、このハウジングにより、作動油室が流体密に区画される。このハウジングは、主として金属材料により構成される。この作動油室に第1の回転部材および第2の回転部材が配置される。この発明において、第1油路および第2の油路は、作動油が通る流路であり、油圧回路、部品に設けた貫通孔、部品同士の隙間、通路の開口部(ポート)、バルブに設けられた油路などが、第1の油路および第2の油路に含まれる。また、第1油路と第2油路とが、隔壁を用いて液体密に仕切られている。そして、第2油路を通る作動油の熱が、隔壁を経由して第1油路を通る作動油に伝達される。このような熱伝達は不可避的に生じるものである。この隔壁には、熱伝導性を有する金属材料で構成された円筒部材、回転部材などが含まれる。この隔壁は、動力を伝達する回転部材、または回転部材を指示する部品で構成される。
つぎに、この発明の流体伝動装置を有する車両のパワートレーン、およびその車両の制御系統を図2に示す。ここに示す車両1のパワートレーンにおいては、駆動力源2の出力側に流体伝動装置の一種であるトルクコンバータ3が設けられている。またこのトルクコンバータ3から出力されたトルクが、変速機4および終減速機5を経由して車輪6に伝達されるように構成されている。前記駆動力源2としては、エンジンまたは電動モータのうちの少なくとも一方を用いることができる。このエンジンは燃料を燃焼させてその熱エネルギを運動エネルギに変換する動力装置であり、エンジンとしては内燃機関、具体的には、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどを用いることができる。また、前記電動モータは、電気エネルギを運動エネルギに変換する回転装置であり、交流モータまたは直流モータのいずれでもよい。さらに、電動モータに代えて、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼備したモータ・ジェネレータを用いることも可能である。以下、この実施例では、駆動力源2としてガソリンエンジンを用いる場合について説明し、便宜上、駆動力源2を“エンジン2”と記す。
このエンジン2とトルクコンバータ3とが動力伝達可能に接続されている。以下、トルクコンバータの構成を、図3に基づいて説明する。エンジン2にはケーシング7が固定されており、ケーシング7の内部には収納室H1が形成されている。この収納室H1にトルクコンバータ3が配置されている。トルクコンバータ3は、中空のハウジング8を有している。このハウジング8はフロントカバー9およびリヤカバー10を接合して構成されている。このフロントカバー9は、円板形状に構成されており、このフロントカバー9は、エンジン2のクランクシャフトに動力伝達可能に連結されている。リヤカバー10は環状に構成された部品であり、フロントカバー9の外周縁とリヤカバー10の外周縁とが接合されている。このフロントカバー9およびリヤカバー10は、共に熱伝導性を有する金属材料、例えば圧延鋼鈑により構成されている。このように構成されたハウジング8内に作動油室A1が形成されている。この作動油室A1内にはポンプインペラ11およびタービンランナ12が設けられている。このポンプインペラ11はリヤカバー10と一体回転するように取り付けられている。また、タービンランナ12はハブ13を介してインプットシャフト13と一体回転するように取り付けられている。さらに、インプットシャフト13の軸線B1に沿った方向で、フロントカバー9とポンプインペラ11との間に、タービンランナ12が配置されている。
また、ハブ13の外周には、軸線B1に沿った方向に動作可能なピストン15が取り付けられている。このピストン15は、軸線B1に沿った方向でフロントカバー9とタービンランナ12との間に配置されている。このピストン15には、摩擦材により構成されたロックアップクラッチ16が設けられている。この摩擦材は、ピストン15の円周方向に沿って取り付けられている。また、ピストン15とハブ13とがダンパ機構17により動力伝達可能に連結されている。このダンパ機構17はトルク変動を吸収する機構であり、ピストン15とハブ13とが、ダンパ機構17により、一定の角度範囲内で相対回転が可能に連結されている。そして、作動油室A1の油圧によりピストン15が軸線B1に沿った方向に動作すると、ロックアップクラッチ16が前記フロントカバー9に接触したり、フロントカバー9から離れたりする。ロックアップクラッチ16がフロントカバー9に接触した状態が、ロックアップクラッチ16の係合であり、ロックアップクラッチ16がフロントカバー9から離れた状態がロックアップクラッチ16の解放である。
一方、作動油室A1におけるポンプインペラ11およびタービンランナ12の内周側には、ステータ18が設けられている。また、ステータ18は一方向クラッチ19を介在させて固定軸20に取り付けられている。固定軸20は円筒形状に構成されており、この固定軸20は前記ケーシング7に対して回転不可能に取り付けられている。この固定軸20およびインプットシャフト14は、熱伝導性を有する金属材料、例えば、炭素鋼、クロム鋼により構成されている。さらに、インプットシャフト14は固定軸20内に相対回転可能に配置されている。さらに、ケーシング7の内部にはオイルポンプ21が設けられている。このオイルポンプ21はボデー22およびロータ23を有しており、ボデー22がケーシング7に対してボルト24により回転不可能に固定されている。ロータ23はスリーブ25に連結されており、このスリーブ25にはハウジング8が一体回転するように連結されている。このスリーブ25は円筒形状に構成されており、スリーブ25内に固定軸20が配置されている。このようにして、インプットシャフト14および固定軸20およびスリーブ25が同軸上に配置されている。
つぎに、前記作動油室A1に接続された油路の構成を、図3および図4に基づいて説明する。前記固定軸20の外周側、つまり、固定軸20とスリーブ25との間には排出油路26が形成されている。この排出油路26は軸線B1を中心として環状に構成されている。また、排出油路26は、ステータと18、スリーブ25の外向きフランジ27との空間C1を経由して、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間の空間D1に通じている。この空間D1は、タービンランナ12の外周側の空間、およびピストン15の外周側の空間を経由して、フロントカバー9とピストン15との間の解放室E1に通じている。さらに、前記インプットシャフト14には、その軸端から軸線B1に沿った方向に延ばされた内側油路28が形成されている。この内側油路28は前記解放室E1に通じている。さらに、前記固定軸20の内周側、つまり、固定軸20とインプットシャフト14との間には、外側油路29が設けられている。つまり、外側油路29と排出油路26とが、固定軸20を隔てて液密に区画されている。この外側油路29はインプットシャフト14の外周側に環状に配置されている。そして、前記インプットシャフト14には、軸線B1を中心とする半径方向に延ばされた油路31が設けられている。この油路31は内側油路28と外側油路29とを接続している。
つぎに、前記オイルポンプ21の吐出口から、外側油路29および排出油路26に至る油路の構成を、図4に基づいて説明する。前記オイルポンプ21の吸入口39には、油路40を介してオイルパン41が接続されている。オイルパン41は、ケーシング7の内部またはケーシング7の外部に配置されている。また、オイルポンプ21の吐出口42には油路43が接続されており、その油路43に吐出された圧油が圧油必要部44に供給される。この圧油必要部44としては、変速機4の摩擦係合装置を係合・解放させ油圧室が挙げられる。作動油は、鉱物油を主成分として、各種の添加剤が加えられたものである。この油路43の油圧を制御する圧力制御弁45が設けられている。圧力制御弁45は、入力ポート46からドレーンポート47に排出されるオイル量を制御することにより、油路43の油圧を制御する。この入力ポート46には油路43が接続され、ドレーンポート47には油路48が接続されている。その油路48の油圧を制御する圧力制御弁49が設けられている。圧力制御弁49は、油路49から油路50に排出されるオイル量を制御することにより、油路48の油圧を制御する。
また、油路48にはロックアップクラッチコントロールバルブ51が接続されている。このロックアップクラッチコントロールバルブ51は、直線状に動作するスプール52と、スプール52に一方向の力を与えるばね53と、2つの入力ポート54,55と、第1出力ポート56および第2出力ポート57および第3出力ポート58と、信号圧ポート59とを有している。入力ポート54,55が共に油路48に接続され、第1出力ポート56が油路75と接続され、第3出力ポート58が油路74と接続され、第2出力ポート57が潤滑系統60に接続されている。前記油路74が排出油路26に接続され、油路75が外側油路29に接続されている。このロックアップクラッチコントロールバルブ51は、各油路同士の接続・遮断を制御する方向切替弁である。さらに、潤滑系統60は、変速機4の構成する回転要素に潤滑油を供給する油路である。
また、信号圧ポート59に入力される信号圧を発生するソレノイドバルブ61が設けられている。このソレノイドバルブ61は、入力ポート62および出力ポート63を有している。この出力ポート63が信号圧ポート59に接続されている。ソレノイドバルブ61は、コイルへの供給電流が制御されて、出力ポート63から出力される信号圧がリニアに制御される。さらに、前記油路43はソレノイドモジュレータバルブ64の入力ポート65に接続され、ソレノイドモジュレータバルブ64の出力ポート66が油路67を介して、ソレノイドバルブ61の入力ポート62に接続されている。さらに、この実施例では、油路43の温度を検知する油温センサ68が設けられている。この油温センサ68により、作動油室A1に供給される前の作動油の温度を検知可能である。さらに、前記油路69の油温を検知する油温センサ69が設けられている。この油温センサ69により、油圧室A1から排出された作動油の温度を検知することが可能である。なお、図4に示された各種の油路および圧力制御弁およびバルブおよび油温センサは、油圧制御装置73を構成するバルブボデー(図示せず)に設けられている。このバルブボデーは、ケーシング7の下部に取り付けられている。
前記インプットシャフト14には変速機4の入力部材70が動力伝達可能に接続されており、変速機4は入力部材70と出力部材71との間の変速比を変更可能に構成されている。変速機4としては、有段変速機または無段変速機を用いることが可能であり、ここでは、有段変速機を用いている場合について説明する。有段変速機として遊星歯車機構式の有段変速機が用いられており、遊星歯車機構の回転要素同士を接続するクラッチ、遊星歯車機構を構成する回転要素の回転・停止を制御するブレーキなどの摩擦係合装置が設けられている。この摩擦係合装置の係合・解放を制御する油圧室(図示せず)が設けられている。この油圧室が、前記圧油必要部44に含まれる。さらに変速機4の出力部材71が終減速機5に動力伝達可能に接続されている。
つぎに、車両1の全体を制御する制御系統を図2に基づいて説明すると、まず、電子制御装置72が設けられており、この電子制御装置72には各種のセンサおよびスイッチの信号が入力されており、電子制御装置72では、エンジン回転数およびエンジントルク、インプットシャフト14の回転数およびトルク、変速機4の出力回転数、車速、加速要求、減速要求、シフトポジション、油路26,43の油温などが検知される。この電子制御装置72からは、エンジン2の出力を制御する信号、油圧制御装置73のソレノイドバルブを制御する信号などが出力される。この油圧制御装置73は、図4に示された各種の油路および圧力制御弁45およびロックアップクラッチコントロールバルブ51およびソレノイドバルブ61などを含むコントローラである。また、前記ソレノイドバルブ61から出力される信号圧を高圧・低圧に制御するために、電子制御装置72は、ロックアップクラッチ制御用のマップが記憶されている。また、電子制御装置72には変速機4の変速比を制御する変速機用のマップが記憶されており、摩擦係合装置の係合・解放を制御することにより、変速機4の変速比が制御される。
上記のように構成された車両1において、前記エンジン2から出力されたトルクは、前記トルクコンバータ3および変速機4および終減速機5を経由して車輪6に伝達され、駆動力が発生する。前記ロックアップクラッチ16の制御について説明すると、前記エンジントルクが、トルクコンバータ3のハウジング8に伝達されると、そのトルクがスリーブ25を経由してロータ23に伝達されて、オイルポンプ21が駆動される。オイルポンプ21が駆動されると、オイルパン41のオイルがオイルポンプ21により吸入され、かつ、油路43に吐出される。油路43の圧油の一部が圧力制御弁45により油路48に排出されて、油路43の油圧が制御される。また、圧力制御弁49により油路48の油圧が制御される。この油路48の油圧は、油路43の油圧以下に制御される。
つぎに、ロックアップクラッチ16の係合・解放制御を説明する。この具体例では、ロックアップクラッチ16の係合・解放を制御する条件が、予め定められており、その条件に基づいてロックアップクラッチ16の係合・解放が制御される。便宜上、ロックアップクラッチ16の係合・解放の「制御自体」を先に説明し、ロックアップクラッチ16を係合・解放する制御の「条件」については後述する。
(1)ロックアップクラッチの解放制御
ロックアップクラッチ16を解放する条件が成立した場合は、前記ソレノイドバルブ61から出力される信号圧が低圧に制御される。すると、ロックアップクラッチコントロールバルブ51のスプール52の動作により、入力ポート55と外側油路29が接続され、かつ、排出油路26が潤滑系統60と接続される。すると、作動油室A1内の作動油が、空間D1および空間C1を経由して排出油路26に排出され、その排出油路26のオイルが、油路74を経由して潤滑系統60に供給される。一方、油路48の圧油が、油路75および外側油路29および内側油路28を経由して、解放室E1に供給される。このような作用により、解放室E1の油圧の方が係合室F1の油圧よりも高くなると、ピストン15が図3で左側に向けて動作し、ロックアップクラッチ16がフロントカバー9から離れる。つまり、ロックアップクラッチ16が解放される。
そして、ロックアップクラッチ16が解放されると、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間で、作動油の運動エネルギにより動力伝達がおこなわれる。また、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間の速度比が、所定値未満である場合(トルクコンバータレンジ)は、ステータ18の働きによりトルク増幅がおこなわれる。一方、ロックアップクラッチ16が解放された場合、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間に滑りが生じ、作動油と、ポンプインペラ11およびタービンランナ12との接触部分での摩擦抵抗により、作動油室A1内の温度が上昇する。なお、作動油室A1から排出油路26に作動油が排出されると、排出油路26を通る作動油の熱が、固定軸20を経由して外側油路29を通る作動油に伝達される現象が、不可避的に発生する。
(2)ロックアップクラッチの係合制御
前記ロックアップクラッチ16を係合する条件が成立した場合は、前記ソレノイドバルブ61から出力される信号圧が高圧に制御される。すると、ロックアップクラッチコントロールバルブ51のスプール52の動作により、排出油路26と油路48とが接続され、かつ、外側油路29が潤滑系統60に接続される。すると、前記解放室E1に存在する作動油が、内側油路28および外側油路29および油路75を経由して、潤滑系統60に供給される。一方、油路48の圧油が、油路74および排出油路26および空間C1および空間D1を経由して、係合室F1に供給される。なお、ソレノイドバルブ61の信号圧について「高圧」、「低圧」は、相対的な圧力の高低関係を意味するものであり、具体的な圧力の値を意味するものではない。
このような作用により、係合室F1の油圧の方が解放室E1の油圧よりも高くなると、ピストン15が図3で右側に向けて動作し、ロックアップクラッチ16がフロントカバー9に接触させられる。つまり、ロックアップクラッチ16が係合される。このようにして、ロックアップクラッチ16が係合されると、フロントカバー9とインプットシャフト14との間で摩擦力により動力伝達がおこなわれる。このように、ロックアップクラッチ16が係合された場合、ロックアップクラッチ16が解放された場合に比べて、動力伝達効率が向上し、エンジン2の燃費が良好となる。また、ロックアップクラッチ16が係合された場合、ポンプインペラ11とタービンランナ12とが一体回転するため、作動油室A1内の温度上昇が抑制される。
つぎに、ロックアップクラッチ16の係合・解放を制御する条件について説明する。前記電子制御装置72には、ロックアップクラッチ16の係合・解放を制御するマップが記憶されている。このマップは、車速およびアクセル開度をパラメータとして、ロックアップクラッチ16を係合する領域と、ロックアップクラッチ16を解放する領域とを定めたものである。また、この具体例では、ロックアップクラッチ16を係合・解放する他の条件として、作動油室A1の温度、つまり、作動油の温度が、電子制御装置72に記憶されている。具体的には、作動油の温度が、予め定められた所定温度以上である場合は、ロックアップクラッチ16の係合を許可し、作動油の温度が、所定温度未満である場合は、ロックアップクラッチ16の係合を禁止する制御をおこなう。
したがって、ロックアップクラッチ16が解放されている状態で、
(a)車速およびアクセル開度が、ロックアップクラッチ制御用のマップでロックアップクラッチ16を係合させる領域になったこと、
かつ、
(b)作動油の温度が所定温度以上であること、
の2つの事項が共に検知された場合に、ロックアップクラッチ16を係合させる条件が最終的に成立する。
このように、作動油の温度が所定温度以上である場合に、ロックアップクラッチ16の係合が許可される理由は以下の通りである。作動油は温度により摩擦係数が変化する特性を有しており、所定温度未満では、作動油の摩擦係数が不安定であり、ロックアップクラッチ16を係合させる制御を円滑におこなえない。すなわち、ロックアップクラッチ16の係合によりショックが生じる可能性がある。これに対して、作動油の温度が所定温度以上では、作動油の摩擦係数が安定し、ロックアップクラッチ16を係合させる場合にショックが生じることを回避できるからである。なお、この具体例において、係合されているロックアップクラッチ16を解放する場合も、前記マップおよび作動油の温度に基づいて、ロックアップクラッチ16を解放する制御が実行される。なお、ロックアップクラッチ16を解放する場合に、制御のパラメータとして用いる作動油の温度は、トルクコンバータ3内の作動油の温度ではない。
つぎに、車両1が走行し、かつ、ロックアップクラッチ16が解放されている場合に実行される制御の一例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。ここで、「ロックアップクラッチ16が解放されている」には、ロックアップクラッチ16が完全解放されていること、およびロックアップクラッチ16がスリップしていることが含まれる。この図1のフローチャートは、作動油室A1の油温を推定するとともに、その推定結果を、ロックアップクラッチ16の係合・解放を制御する条件として用いるものである。まず、前記作動油室A1内の作動油の温度Ttcを推定する(ステップS1)。このステップS1では数式1を用いる。
Ttc=(Tho+Wtc−(CoρQ(Thon−Tho))−Wloss )/Ctc ・・・(1)
上記数式1を、図5のモデル図に基づいて説明する。数式1において、Thoは、油路43の作動油の温度であり、Thonは、作動油室A1から油路74に排出された作動油の温度であり、Wtcは作動油室A1内の発熱量であり、Coは作動油の比熱であり、ρは作動油の密度であり、Qは作動油室A1に供給される作動油の流量であり、Wlossは、作動油室A1からハウジング8を経由して収納室H1に放散される放熱量(放熱ロス)であり、Ctcはトルクコンバータ3の熱容量である。また、発熱量Wtcは、エンジン回転数Ne、エンジントルクTe、インプットシャフト14の回転数Nin、インプットシャフト14のトルクTinなどのパラメータを用いて求めることが可能である。具体的には、発熱量Wtcは数式2により求められる。
Wtc=Ne(Te−Top)Nin・Tin ・・・(2)
この数式2において、「Top」は、オイルポンプ21を駆動する場合に必要なトルクを意味し、「Te−Top」は、ポンプインペラ10からインプットシャフト14に伝達されるトルクを意味する。さらに、前記熱量Wlossは、ハウジング8を構成する金属材料の熱伝導率、ハウジング8を構成する金属材料の厚さ、ハウジング8の放熱面積などのパラメータを用いて、実験またはシミュレーションにより予め求められている。そして、この熱量Wlossと油路43の作動油温Thoとエンジン回転数Neとの関係がマップ化されており、そのマップが電子制御装置72に記憶されている。さらに、トルクコンバータ3の熱容量Ctcは、ハウジング8、およびハウジング8内に配置される部品を構成する金属材料の金属物性に依存するパラメータであり、数式3により求めることが可能である。
Ctc=Co・V+MCo・Mm ・・・(3)
この数式3において、「V」はハウジング8内の作動油の体積を意味し、「MCo」はハウジング8内に配置された部品(金属材料)の比熱を意味し、「Mm」は、ハウジング8内に配置された部品の体積を意味する。なお、ハウジング8内に配置される部品は、アルミニウム、鉄などの金属材料により構成されている。さらに、数式1において、「CoρQ(Thon−Tho)」の部分では、作動油室A1から油路74に排出された作動油の温度から、作動油室A1に供給される以前の作動油の温度を除算している。つまり、数式1は、作動油室A1の発熱量から、作動油室A1からハウジング8を経由して収納室H1に放熱される熱量と、作動油室A1から油路74に排出される作動油の熱量とを除算し、残った熱量をトルクコンバータ8の熱容量で除算することにより、作動油室A1の温度Ttcを推定しているのである。
上記のステップS1についで、作動油の温度Ttcが、所定温度Tlu未満であるか否かが判断される(ステップS2)。この所定温度Tluは電子制御装置72に予め記憶されており、作動油の摩擦係数と温度との関係から実験的に求められた値である。すなわち、解放されているロックアップクラッチ16を係合させる制御をおこなう場合を想定した場合、ロックアップクラッチ16の係合によりショックが生じるか否かを判断する基準が、所定温度Tluである。具体的には、所定温度Tlu以上である場合の摩擦係数は、所定温度Tlu未満である場合の摩擦係数よりも小さく、ピストン15の作動が安定する。このため、作動油のため、ロックアップクラッチ16の係合によるショックは生じない。これに対して、作動油の温度が所定温度Tlu未満である場合は、ロックアップクラッチ16の係合によりショックが生じる可能性がある。
そこで、ステップS2で肯定的に判断された場合は、ロックアップクラッチ(L/U)16の係合を禁止するフラグを出力する(ステップS3)。すなわち、電子制御装置72に記憶されているマップにより、ロックアップクラッチ16を係合させる領域になった場合でも、ロックアップクラッチ16の係合が禁止される。また、ロックアップクラッチコントロールバルブ51の制御により、係合室F1の油圧Ponの方が、解放室E1の油圧Poffよりも低く制御される(ステップS4)。このステップS4の制御により、ロックアップクラッチ16の解放が維持され(ステップS5)、この制御ルーチンを終了する。このように、ステップS2で肯定的に判断された場合は、ロックアップクラッチ16が解放された状態に維持される。一方、前記ステップS2で否定的に判断された場合は、ロックアップクラッチ16の係合を許可するフラグを出力し(ステップS6)、この制御ルーチンを終了する。このため、車速およびアクセル開度が、マップ上でロックアップクラッチ16を係合させる領域になれば、ロックアップクラッチ16が係合される。
このように、図1のステップS1では、作動油室A1における発熱量から、「作動油室A1から油路74に排出される作動油の熱量」および「ハウジング8を経由して収納室H1に放熱される熱量」を減算して、作動油室A1の温度Wtcを求めている。したがって、「作動油室A1の実際の温度」と、「推定される作動油の温度」との誤差を小さくすることができ、作動油の温度を推定する精度が向上する。また、ステップS2で肯定的に判断されてステップS3,S4,S5に進んだ場合は、ロックアップクラッチ16の解放状態が維持されて、動力伝達効率の低下を抑制でき、エンジンの燃費の向上を図ることができる。さらに、ロックアップクラッチ16の解放が維持された場合は、エンジントルクの変動が、トルクコンバータ8で吸収されるため、駆動力の変化によるショックを回避でき、ドライバビリティが向上する。
さらに、ロックアップクラッチ16の解放が維持されると、作動油室A1における作動油の温度上昇が促進される。したがって、トルクコンバータ8の暖機が促進される。さらに、ステップS2で肯定的に判断された場合に限り、ロックアップクラッチ16の係合が許可されるため、そのロックアップクラッチ16を係合する場合に、ショックが生じることを回避できる。また、作動油室A1内にはセンサを取り付けていないため、システムの大型化を抑制できる。なお、この具体例では、ステップS1の処理について、予め各種のパラメータを用いてショックが生じるか否かを判断する基準となる所定温度を実験的に求め、その実験結果をマップ化して電子制御装置72に記憶してある。したがって、図1の制御を実際におこなう場合、ステップS1,S2の処理ではマップを用いればよい。また、上記の具体例では、ソレノイドバルブ61の信号圧が高圧である場合に、ロックアップクラッチ16が係合される一方、ソレノイドバルブ61の信号圧が低圧である場合に、ロックアップクラッチ61が解放されるように、ロックアップクラッチコントロールバルブ51が構成されているが、ソレノイドバルブ61の信号圧が高圧である場合に、ロックアップクラッチ16が解放される一方、ソレノイドバルブ61の信号圧が低圧である場合に、ロックアップクラッチ61が係合されるように、ロックアップクラッチコントロールバルブを構成することも可能である。
ここで、図1および図5に基づいて説明した機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS1が、この発明における第1算出手段および第2算出手段および第3算出手段および第4算出手段に相当する。具体的に説明すると、数式2が第1算出手段に相当し、数式1における「CoρQ(Thon−Tho)」の処理が、この発明の第2算出手段に相当し、数式3が、この発明の第3算出手段に相当し、数式1が、この発明の第4算出手段に相当する。さらに、図1のステップS2,S3,S4,S5,S6が、この発明のロックアップクラッチ制御手段に相当する。
また、この具体例で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、ハウジング8が、この発明のハウジングに相当し、作動油室A1が、この発明の作動油室に相当し、ハウジング8およびポンプインペラ11が、この発明の第1の回転部材に相当し、インプットシャフト14およびタービンランナ12およびハブ13およびピストン15が、この発明の第2の回転部材に相当し、外側油路29および油路31,28,75が、この発明の第1油路に相当し、排出油路26および油路74が、この発明における第2油路に相当し、トルクコンバータ3が、この発明における流体伝動装置に相当し、収納室H1が、この発明における「ハウジングの外部」に相当し、ロックアップクラッチ16が、この発明のロックアップクラッチに相当する。
この発明の温度推定装置で実行される制御例を示すフローチャートである。 この発明の流体伝動装置を車両に用いた場合の概念図である。 この発明の流体伝動装置の構成例を示す断面図である。 図3の流体伝動装置に接続される油圧回路図である。 図1の処理の一部を概念化したモデル図である。
符号の説明
3…トルクコンバータ、 8…ハウジング、 11…ポンプインペラ、 12…タービンランナ、 13…ハブ、 14…インプットシャフト、 15…ピストン、 16…ロックアップクラッチ、26…排出油路、29…外側油路、31,28,74,75…油路、A1…作動油室、H1…収納室。

Claims (4)

  1. ハウジングの内部に設けられ、かつ、作動油が供給される作動油室と、この作動油室に供給される作動油の運動エネルギにより動力伝達をおこなうことの可能な第1の回転部材および第2の回転部材と、前記作動油室に接続され、かつ、この作動油室に供給される前の作動油が通る第1油路と、前記作動油室から排出された作動油が通る第2油路とを有し、前記作動油室の温度を推定する制御をおこなう、流体伝動装置用の温度推定装置において、
    前記作動油室における発熱量を算出する第1算出手段と、
    前記第1油路の温度および第2油路の温度および前記作動油室に供給される作動油の流量に基づいて、前記作動油室における熱量の上昇分のうち、この作動油室から排出される作動油の熱量を算出する第2算出手段と、
    前記作動油室から前記ハウジングを経由してそのハウジングの外部に放熱される熱量を算出する第3算出手段と、
    前記第1算出手段により算出される発熱量から、前記第2算出手段により算出される熱量、および前記第3算出手段により算出される熱量を減算することにより、前記作動油室の温度を推定する第4算出手段と
    を備えていることを特徴とする流体伝動装置用の温度推定装置。
  2. 前記第4算出手段は、前記第1算出手段により算出される発熱量から、前記第2算出手段により算出される熱量、および前記第3算出手段により算出される熱量を減じた値を求め、この値を前記ハウジングおよび作動油室の熱容量で除算することにより、前記作動油室の温度を推定する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置用の温度推定装置。
  3. 前記作動油室には、前記作動油の油圧により動作して係合・解放が制御されて、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で摩擦力により動力伝達をおこなわせるロックアップクラッチが設けられており、
    前記第4算出手段により推定された前記作動油室の温度が、予め定められた温度未満である場合は、前記ロックアップクラッチの係合を禁止する制御をおこなう一方、前記第4算出手段により推定された前記作動油室の温度が、予め定められた温度以上である場合は、前記ロックアップクラッチの係合を許可する制御をおこなうロックアップクラッチ制御手段を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の流体伝動装置用の温度推定装置。
  4. 前記第1算出手段は、前記第1の回転部材の回転数およびトルクと、前記第2の回転部材の回転数およびトルクとをパラメータとして用い、前記作動油室における発熱量を算出する手段を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体伝動装置用の温度推定装置。
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