JP4980827B2 - 流体伝動装置用の温度調整装置 - Google Patents
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Description
第1の回転部材と第2の回転部材との間で作動油の運動エネルギにより動力伝達がおこなわれる。また、作動油室の作動油が撹拌されて温度上昇し、その作動油が第2油路に排出される。そして、第2油路を通る作動油の熱が、第1油路を通る作動油に伝達される。さらに、第2油路を通る作動油の熱が、熱交換機構を介して、第1油路を通る作動油に伝達される場合の熱交換効率を変更することができる。したがって、作動油室内における作動油の温度を任意に調節することができる。また、第1の回転部材から第2の回転部材に伝達される動力を変動させる制御をおこなわずに済み、第2の回転部材の動力が変動することを抑制できる。
(a)車速およびアクセル開度が、ロックアップクラッチ制御用のマップでロックアップクラッチ16を係合させる領域にあること、
かつ、
(b)作動油温が所定温度以上であること、
の2つの事項が共に検知された場合に、ロックアップクラッチ16を係合させる条件が最終的に成立する。なお、作動油の温度は排出油路26の温度を検知するセンサの信号により求められる。このように、油温が予め定められた所定温度以上である場合に、ロックアップクラッチ16の係合が許可される理由は以下の通りである。圧油は温度により摩擦係数が変化する特性を有しており、所定温度未満では、摩擦係数が不安定であり、ロックアップクラッチ16を係合させる制御を円滑におこなえない。これに対して、作動油の温度が所定温度以上では、摩擦係数が安定し、ロックアップクラッチ16を係合させる制御を円滑におこなえるからである。さらに、前記弁体34の変態温度は、ロックアップクラッチ16の係合を許可する場合に用いる「所定温度」と同じに設定されている。なお、2つの事項が共に検知されていない場合、またはいずれか一方の事項のみが検知された場合は、ロックアップクラッチ16を解放させる条件が成立したと判断される。
まず、ロックアップクラッチ16を解放する条件が成立した場合は、前記ソレノイドバルブ57から出力される信号圧が低圧に制御される。すると、ロックアップクラッチコントロールバルブ49のスプール50の動作により、入力ポート52と第2出力ポート54が接続され、かつ、ドレーンポート55と第1出力ポート53とが接続される。すると、作動油室A1内の作動油が、空間D1および空間C1を経由して排出油路26に排出され、その排出油路26のオイルがドレーンポート55に排出される。一方、油路48の圧油が入力ポート52および第2出力ポート54を経由して外側油路29に供給される。外側油路29の圧油は、方向切替弁33の動作により内部油路28に供給される。方向切替弁33の動作については後述する。この内部油路28に供給された作動油は、フロントカバー9とピストン15との間の空間E1に供給される。そして、空間E1の油圧の方が、ピストン15とタービンランナ12との間の空間F1の油圧よりも高くなると、ピストン15が図1および図3で左側に向けて動作し、ロックアップクラッチ16がフロントカバー9から離れる。つまり、ロックアップクラッチ16が解放される。このようにして、ロックアップクラッチ16が解放されると、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間で、作動油の運動エネルギにより動力伝達がおこなわれる。また、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間の速度比が、所定値未満である場合(トルクコンバータレンジ)は、ステータ18の働きによりトルク増幅がおこなわれる。
一方、前記ロックアップクラッチ16を係合する条件が成立した場合は、前記ソレノイドバルブ57から出力される信号圧が高圧に制御される。すると、ロックアップクラッチコントロールバルブ49のスプール50の動作により、入力ポート52と第1出力ポート53とが接続され、かつ、ドレーンポート55と第2出力ポート54とが接続される。すると、ピストン15とフロントカバー9と間の空間E1に存在する作動油が、内部油路28に排出される。内部油路28の圧油は、方向切替弁33の動作により外側油路29に排出される。方向切替弁33の動作については後述する。この外側油路29に排出された作動油は、ドレーンポート55から排出される。また、油路48の圧油が、第1出力ポート53を経由して排出油路26に供給され、排出油路26の圧油が、空間C1および空間D1を経由して、空間F1に供給される。そして、空間F1の油圧の方が空間E1の油圧よりも高くなると、ピストン15が図1および図3で右側に向けて動作し、ロックアップクラッチ16がフロントカバー9に接触させられる。つまり、ロックアップクラッチ16が係合される。このようにして、ロックアップクラッチ16が係合されると、フロントカバー9とインプットシャフト14との間で摩擦力により動力伝達がおこなわれる。
つぎに、トルクコンバータ3の温度調整について説明する。まず、前記排出油路26の作動油の温度が所定温度未満である場合は、ロックアップクラッチ16が解放されている。このように、排出油路26の作動油の温度が所定温度未満である場合は、その作動油の熱が、固定軸20を経由して外側油路29に伝達されても、前記圧縮コイルばね38の変態は発生しない。つまり、図4に示すように、圧縮コイルばね38は伸張した形状にあり、その圧縮コイルばね38の押圧力で弁体34が押圧されて、第1の副油路30が閉じられ、かつ、第2の副油路31が開放されている。このため、外側油路29の作動油は、第2の副油路31を通過して内部油路28に供給される。ここで、外側油路29の作動油が弁体34の外周側を、軸線B1に沿った方向に移動し、第2の副油路31に至るまでの間、排出油路26の作動油の熱が固定軸20を透過して外側油路29の作動油に伝達され、その作動油の温度が上昇する。言い換えれば、弁体34の外周側を前記軸線B1に沿った方向に作動油が流れる間、作動油が温められる。そして、内部油路28に供給された作動油は、前述のようにして作動油室A1に供給される。このようにして、ハウジング8内の暖機が促進されて、作動油室A1の作動油温が上昇すると、ロックアップクラッチ16の係合が許可される温度になる。
Claims (4)
- 作動油が供給される作動油室と、この作動油室に供給される作動油の運動エネルギにより動力伝達をおこなうことの可能な第1の回転部材および第2の回転部材と、前記作動油室に接続され、かつ、この作動油室に供給される作動油が通る第1油路と、前記作動油室から排出された作動油が通る第2油路とを有し、前記第1の回転部材の動力が、作動油の運動エネルギにより前記第2の回転部材に伝達されるように構成された、流体伝動装置用の温度調整装置において、
前記第2油路を通る作動油の熱を前記第1油路を通る作動油に伝達する熱交換機構と、
前記第2油路を通る作動油と前記第1油路を通る作動油との間における熱交換効率を変更する変更機構と
を備え、
前記変更機構は、前記第1油路と前記第2油路との距離を変更することにより、前記熱交換効率を変更する構成を有していることを特徴とする流体伝動装置用の温度調整装置。 - 前記第1油路または第2油路は、相互に並列に配置された第1の副油路および第2の副油路を有しており、
前記変更機構は、前記作動油が通る油路として第1の副油路と第2の副油路とを選択的に切り替えることにより、前記第1油路と前記第2油路との距離を変更する構成を有していることを特徴とする請求項1に記載の流体伝動装置用の温度調整装置。 - 前記第2の回転部材に取り付けられ、かつ、前記第1の回転部材に係合されることにより、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間で摩擦力により動力伝達をおこなわせるロックアップクラッチが設けられており、
前記作動油が前記第2油路を経由して前記作動油室に供給され、かつ、この作動油室の作動油が前記第1油路に排出される場合に、前記ロックアップクラッチが第1の回転部材に係合される一方、前記作動油が前記第1油路を経由して前記作動油室に供給され、かつ、前記作動油室の作動油が前記第2油路に排出される場合に、前記ロックアップクラッチが前記第1の回転部材から解放されるように、前記作動油室における作動油の流通経路が構成されているとともに、
前記変更機構は、前記第1油路から作動油が前記作動油室に供給され、かつ、前記作動油室の作動油が前記第2油路に排出される場合に、前記熱交換効率を変更する構成を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の流体伝動装置用の温度調整装置。 - 回転不可能に構成され、かつ、筒形状に構成された固定軸を有し、この固定軸の内周側に前記第1油路が配置され、かつ、前記固定軸の外周側に前記第2油路が配置されており、前記熱交換機構には前記固定軸が含まれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体伝動装置用の温度調整装置。
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