JP4948227B2 - スノープラウカバー開閉装置 - Google Patents

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Description

東北地方などの寒冷地を走行する新幹線(登録商標)などの高速鉄道車両において先頭車両の車体底部前端寄りに設けられる排雪用スノープラウの両側面を排雪時を除いてカバーで覆うとともに、排雪時にはカバーを開放してスノープラウの両側面を露呈させられるスノープラウカバー開閉装置に関する。
例えば寒冷地を走行する新幹線(登録商標)には、先頭車両の連結器後方で車体台枠の下方であって排障装置の前側に、鋼やアルミ合金やFRPなどで形成される排雪機能を有するスノープラウが取り付けられている。しかし、高速走行する鉄道車両では、スノープラウが露呈した状態では、走行時に騒音が発生したり、走行時の空気抵抗走行抵抗)が増大したりし、また外観上も体裁が悪いものである。
そこで、車体のスノープラウを覆う部分を、側構体と分離した可動式カバーとして構成し、この可動式カバーはリンク部材を介して側構体に対し昇降可能に連結し、アクチュエータの作動によって、スノープラウを覆う下降位置と、スノープラウが露出する上昇位置とのいずれか一方の位置を選択的に採るように構成したスノープラウカバー開閉装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−212740号公報(段落0012〜0015、0017〜0019、0036および図3)
しかしながら、上記特許文献1に記載のスノープラウカバー開閉装置では、スノープラウを覆うカバーが側構体とは分離された可動式カバーであるが、側構体に対しリンク部材を介して昇降可能に連結されていることと、アクチュエータによってスノープラウを覆う下降位置とスノープラウを露出させる上昇位置とのいずれか一方の位置を選択的に採るように構成されていることしか説明されておらず、具体的な構造は一切開示されていないから、実施するのは困難である。
また、スノープラウ周辺にスノープラウカバーを上下方向や車両の外殻内方へスライドさせて収納するスペースがあれば、スライド方式にすることが可能であるが、この方式は機構が複雑で取付スペースが大きくスペースに余裕がない場合には採用できない。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、1)騒音原因になるスノープラウ両側面の凹凸の大きい箇所を覆って騒音の低減を図ること、2)最小限の駆動装置によりカバーを開閉する機構を採用し、部品点数の低減と動作の簡潔化を図ること、3)開閉式カバーやその駆動装置をスノープラウおよびその支持装置に一体的に組み込み省スペース化を図り、取付作業および車体との寸法調整作業などの簡略化を図ること、4)スノープラウを覆ったり露出させたりするカバーの構造やカバーを開閉させる駆動装置の構造などを具体化して実施することが可能な、スノープラウカバー開閉装置を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために本発明にかかるスノープラウカバー開閉装置は、先頭車両の車体底部前端寄りに支持装置を介して固設された略V字形スノープラウの両側面を覆う一対の開閉式カバーを備え、前記各カバーは前記スノープラウの各側面と平行に延びた略板状体から形成し、同各カバーの上端縁部を前記スノープラウの各上面外縁部に沿って複
数のヒンジ部材を介して下向き閉鎖状態と横向き開放状態との間で展開可能に取り付け、前記支持装置上の車両幅方向中央部に、シリンダ装置を前向きのピストンロッドが前後方向に進退するように設置し、前記スノープラウの各上面又は上面上に固設された支持板材の前端部上に、「く」の字状リンクアームの屈折部をそれぞれ水平回転可能に軸支し、前記ピストンロッドの前端部に前記各リンクアームの一端を枢支連結するとともに、前記スノープラウの各側辺の長手方向のほぼ中間位置で前記スノープラウの各側面に対し直交する方向にそれぞれスライドブラケットをスライド可能に配設し、各スライドブラケットの先端を連結部材を介してスライドブラケットの進退により前記各カバーが上下方向に展開するように各カバーに連結し、前記各リンクアームの他端を前記各スライドブラケットに枢支連結したことを特徴とする。
上記の構成を有するスノープラウカバー開閉装置によれば、スノープラウの両側面を覆うカバーをヒンジ部材でスノープラウの各側面に開閉可能に取り付け、支持装置上に設けたシリンダ装置で両側のカバーを一斉に開閉するので、部品点数が少なく、最小限(一台)のシリンダ装置で済み、構造が簡略化される。
またスノープラウの開放状態露出時)において両側の各カバーは、スノープラウの両
側外方にほぼ水平に保持されるので、スノープラウ周辺にカバーを収納するスペースが不要で省スペース化が図れる。さらに両側の各カバー、ヒンジ部材を始めとしカバーの開閉駆動用のシリンダ装置および関連部品であるリンクアーム、スライドブラケットなど全構成部材がスノープラウその支持装置を含む)に設けられるので、車体や側構体(車両外
殻)との寸法調整が不要で、車体とは別個の取付作業や調整作業を行え、作業の簡略化が図れる。
請求項2に記載のように、前記各開閉式カバーとは別に一対の補助カバーを、前記スノープラウの各上面の後端部にヒンジ部材を介して前記各カバーの後端部上側に一部を重ね合わせ下向き閉鎖状態と前記スノープラウの各側面をほぼ水平に覆う開放状態との間で展開可能に取り付け、前記各補助カバーを展開させるシリンダ装置の基端部を、それぞれ車体台枠から垂設した支持部材に上下方向に回転可能に連結し、そのピストンロッド先端部を側方上向きに傾斜させ、前記各補助カバー内面の上下方向のほぼ中間位置に枢支連結することを特徴とする。
断面略L形の一対の補助カバーを、前記スノープラウの各側辺上面の後端部にヒンジ部材を介して前記各開閉式カバーの後端部上側に一部を重ね合わせ下向き閉鎖状態と前記スノープラウの各側辺上面をほぼ水平に覆う開放状態との間で展開可能に取り付け、前記各補助カバーを展開させるシリンダ装置基端部を、それぞれ車体台枠から垂設した支持部材に上下方向に回転可能に連結し、そのピストンロッド先端部を側方上向きに傾斜させ、前記各補助カバー内側の上下方向のほぼ中間位置に枢支連結することができる。
このように構成すれば、スノープラウの両側辺が直線状でなく、例えば上方より見て一部で湾曲している場合に、その湾曲箇所を含めてカバーすることが可能になる。
請求項3に記載のように、前記各スライドブラケットの一側面に一対のロックピン受けを前後に間隔をあけて一体的に進退可能に設け、前記ロックピン受けに対し前記開閉式カバーの閉鎖状態と開放状態とでそれぞれ選択的に挿入可能なロックピンを先端に備えたロック用シリンダ装置を、相対向して前記スノープラウ上面又は上面に固設した支持板材上に設けることが好ましい。
このように構成すれば、前記両側の開閉式カバーを閉鎖状態と開放状態とのいずれの場合にもロック用シリンダ装置によりロックピンをロックピン受けに挿入し、確実に固定す
ることができるので、カバーが不用意に閉じたり開いたりすることがない。
本発明にかかるスノープラウカバー開閉装置は上記の構成からなるから、次のような優れた効果がある。
すなわち、スノープラウが不要な非排雪時である通常走行時には、高速走行により発生する騒音を低減するとともに、走行抵抗を低減することが可能になる。また、カバー開閉装置を構成する全ての部材をスノープラウその支持装置を含む)上に設置することがで
きるので、車体やその外殻としての側構体などとの寸法調整が不要で、取付作業や寸法調整などの作業の簡略化が図れ、また装置全体の省スペース化が図れる。さらに、スノプラウカバーをスノープラウ上にヒンジ部材で開閉可能に支持し、最小限一台のシリンダ装置により開閉する機構を採用したので、部品点数の削減と動作の簡潔化が図られ、またカバーの開放状態でスノープラウの両側辺外方へほぼ水平に展開した姿勢を採るようにしているので、車体(側構体)内にカバーを収納して開放する方式に比べて占有スペースが少なくて済み、とくにスノープラウ周辺のスペースに余裕がない場合でも、適用できる。
以下、本発明にかかるスノープラウカバー開閉装置について実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置を備えた先頭車両の先端部分を示す側面図、図2・図3は本実施例のスノープラウカバー開閉装置を示す斜視図で、図2はカバーの閉鎖状態を表し、図3はカバーの開放状態を表す。図4は本実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置を示す平面図で、右半分を省略している。図5(a)は図4のA−A断面図、(b)は図4のB−B断面図、(c)は図4のC−C断面図、(d)は図4のD−D断面図、図6(e)は図4のE−E断面図、(f)は図4のF−F断面図、(g)は図4のL−L断面図、(h)は図4のM−M断面図である。図7(a)は図4のG−G断面図、(b)は図4のH−H断面図、(c)は図4のJ−J断面図、(d)は図4のK−K断面図である。図8は本実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置の空気圧回路図、図9・図10はスノープラウカバー開閉装置の制御フロー図で、図9はカバー開放時を表し、図10はカバー閉鎖時を表している。
図1に示すように、本実施例では、新幹線(登録商標)など高速鉄道車両用の先頭車両1の車体底部前端寄りに、降雪時に排雪し、かつ障害物と衝突した際に車体への損傷を防止するための平面視略V字形のスノープラウ51が支持装置52を介して取り付けられている。支持装置52は車体台枠1aから複数の支持部材53により支持されている。スノープラウカバー開閉装置10は、図2・図3に示すように左右に主カバー2と補助カバー3とをそれぞれ備えており、主カバー2はスノープラウ51の両側面51aの前方から後部を、補助カバー3はスノープラウ51の両側面51aの後部をそれぞれ開閉可能に覆う構成とされている。図1中の符号1bは車両の外殻、1cは合併カバー、55は車輪、56はレール(軌道)を示す。
図4〜図7に示すように、各主カバー2はスノープラウ51の各側面51aと平行に延びた略板状体から形成し、主カバー2の上端部が、スノープラウ上面51bの外縁部に沿って複数(6つ)のヒンジ部材4を介して下向き(鉛直方向)閉鎖状態(図2参照)と横向き(水平方向)開放状態(図3参照)との間で上下方向に展開可能に取り付けられている。主カバー2の断面形状は図5(c)(d)・図6(f)(g)(h)に示すように略板状体で、上端部が外側に凸状に湾曲し、長手方向に連続して内側に突出する2つのリブ2a・2bを備えており、ヒンジ部材4の本体4a側がスノープラウ上面51bの長手方
向に沿って一定間隔で取り付けられ、他方のヒンジ部4bが主カバー内面2bの上端部に取り付けられ、ヒンジピン4cを中心に展開するように構成されている。
左右の支持装置52の連結板54(図4・図5(a)参照)上に、左右の主カバー2を同時に開閉するためのエアシリンダ装置5がピストンロッド5aを前方に向けて設置されており、ピストンロッド5aの先端部にY字継手5bの基端部がピン5cで連結されている。また、スノープラウ上面51bの長さ方向のほぼ中間位置で直交する方向にLMガイド6が設置され、LMガイド6上にスライドブラケット7がスライド可能に配設されている。スライドブラケット7には連結部材としての連結棒8の基端部がピン8aで軸着され、主カバー内面2bの上端部に取り付けられたヒンジステー9の上端部にピン9aで連結棒8の先端部が連結されている。この構成により、図6(e)に示すようにスライドブラケット7がLMガイド6に沿って後退することで、主カバー2は鉛直姿勢の閉鎖状態から上方へ展開し、水平姿勢の開放状態になる。一方、開放状態からスライドブラケット7が前進すると、元の鉛直姿勢の閉鎖状態に戻る。図4・図5(b)に示すように、スノープラウ上面51bの内縁部上にリンクブラケット11が取り付けられている。各リンクブラケット11には、「く」の字形のリンクアーム12の屈曲部がピン12aで水平回転可能に支持され、図5(a)のようにピストンロッド5a先端のY字継手5bの左右の各先端にリンクアーム12の一端がピン12bで連結されている。各リンクアーム12の他端部は、図6(e)のようにピン12cでスライドブラケット7に連結されている。
このように構成されることにより、エアシリンダ装置5のピストンロッド5aが伸長されて前進すると、左右のリンクアーム12がピン12aを中心に時計方向(または反時計方向)に回転し、左右のスライドブラケット7が後退して図3に示すように主カバー2が同時に開放される。この開放状態から、エアシリンダ装置5のピストンロッド5aが収縮されて後退すると、左右のリンクアーム12がピン12aを中心に反時計方向(または時計方向)に回転し、左右のスライドブラケット7が前進して図2に示すように主カバー2が同時に閉鎖される。
図4・図7(c)(d)に示すように、各スライドブラケット7と一体にスライド可能に前後に一対のロックピン受け13・14が取り付けられている。そして、図4に示すスライドブラケット7の前進位置、すなわち主カバー2の閉鎖状態で後ろ側に位置するロックピン受け14に相対向してロック用エアシリンダ装置15が進退自在にスノープラウ上面51bの内縁部上に設けられている。エアシリンダ装置15のピストンロッド15a先端にはロックピン16が一体に装着されており、ピストンロッド15aが前進すると、ロックピン16が一方のロックピン受け14・13に挿入され、主カバー2を開放状態又は閉鎖状態にそれぞれ保持する。主カバー2の開放状態又は閉鎖状態を解除するには、ピストンロッド15aを後退させて、一方のロックピン受け14・13からロックピン16を抜き出す必要がある。
次に、補助カバー3は、図7(b)に示すように外側に凸状に湾曲した断面形状を有し、スノープラウ上面51bの後端部上に支持板材としてのベース21を固定し、このベース21上に複数(4つ)のヒンジ部材22を介して鉛直姿勢(閉鎖状態)と水平姿勢(開放状態)とで展開自在に取り付けられている。補助カバー3は図7(a)のように一部の断面形状は略L形に大きく湾曲しており、図7(b)のようにヒンジ部材22のヒンジステー22a側がベース21上に取り付けられ、他方のヒンジ部22b側が補助カバー3の内面で上下方向のほぼ中間位置に取り付けられ、ヒンジピン22cを中心に展開するように構成されている。
車体台枠1aから吊りフレーム23が垂設され、この吊りフレーム23の下端部にクレビスブラケット24を介してエアシリンダ装置25の基端部が上下方向に回転可能に枢着
されている。エアシリンダ装置25はピストンロッド25a側を上向きに傾斜させ、図7(a)のようにピン26cで回転可能に連結された一方のリンク26bが補助カバー内面3bの上下方向中間位置に取り付けられ、他方の「く」の字形リンク26aの一端部にピストンロッド25aの先端金具27がピン27aで連結されている。この構成により、ピストンロッド25aが収縮すると、補助カバー3は鉛直姿勢の閉鎖状態となり、ピストンロッド25aが伸長して補助カバー3がヒンジピン22cを中心に展開し、水平姿勢の開放状態になる。
補助カバー3は、主カバー2上に一部重なった状態で開閉される。このため、主カバー2が開放された状態では補助カバー3は主カバー2上に位置し、主カバー2が閉鎖されない限り閉鎖されるおそれがない。一方、主カバー2の閉鎖状態では、補助カバー3は閉鎖状態でも不用意に開放される可能性がある。そこで、エアシリンダ装置25のピストンロッド25aが収縮した状態では、図7(a)のようにエアシリンダ装置25の基端面がクレビスブラケット24に係合し、一種のロック状態になるように構成されている。
図8に示すように、本実施例では、左右の主カバー2開閉用のエアシリンダ装置5、主カバー2の開放状態と閉鎖状態保持用の一対のロックエアシリンダ装置15・15および左右の補助カバー3開閉用の一対のエアシリンダ装置25の合計5台のエアシリンダ装置が使用されている。5台の各エアシリンダ装置には、伸長時と収縮時とを規制するリミットスイッチLSが内蔵されており、5台のエアシリンダ装置5・15・15・25・25に共通の空気圧源図示せずから加圧空気供給管31が主手動弁34、副手動弁35を経由し、電磁弁37を介して給排気管31a・31bに分けられエアシリンダ装置5の給排気口に接続されている。副手動弁35の下流側で空気供給管31が分岐され、分岐された空気供給管32が電磁弁38を介して給排気管32a・32bに分けられ一対の補助カバー3開閉用エアシリンダ装置25・25の給排気口に接続されている。さらに、空気供給管31が主手動弁34の下流側で分岐された空気供給管33がロック用手動弁36を経由し、電磁弁39を介して給排気管33a・33bに分けられ一対のロックエアシリンダ装置15・15の給排気口に接続されている。
上記のようにして本実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置10が構成されるが、ここで、主カバー2および補助カバー3の開閉動作について説明する。
図2に示すように、主カバー2と補助カバー3の閉鎖状態では、スノープラウ51の両側面51aのうち上部側の凹凸の大きな箇所が主カバー2と補助カバー3によって覆われている。このとき両カバー2・3はそれぞれ鉛直姿勢になっている。この状態で、エアシリンダ装置5のピストンロッド5aは引っ込んでおり、収縮状態にある。LMガイド6上でスライドブラケット7が最前位置へ前進しており、主カバー2は複数のヒンジピンを中心に鉛直方向の閉鎖状態になっている。このとき、図4に示すようにロックエアシリンダ装置15のロックピン16が後ろ側のロック受け14に挿入され、主カバー2が浮き上がらないように保持ロック)されている。また、補助カバー3のエアシリンダ装置25のピストンロッド25aは引き込まれ、収縮状態にある。エアシリンダ装置25の基端面はクレビスブラケット24に係合し、補助カバー3も浮き上がらないように保持ロック)されている。
この閉鎖状態から補助カバー3が開放され、続いて主カバー2が開放されて図3に示す開放状態になる。補助カバー3・主カバー2の開放動作は、図9に示すように、開放指令が出されると、スノープラウ51のカバー2・3が開放されているか否かが確認され、NOであると、続いて車速が5km/h以下であるか否かが確認され、YESであると、補助カバー3の開放が指令されて保持され、10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認される。なお、スノープラウ51のカバー2・3が開放されているか否かが確認され,YESの場合および車速が5km/h以上の場合には、最初のステップに戻される。次に、タイムアップがNOであると、補助カバー3の開放が終了したか否かが確認され、タイマーがリセットされる。補助カバー3の開放指令が解除され、主カバー2のロック解除指令が保持される。10秒間タイマーがセットされ、タイムアップがNOであると、主カバー2のロック解除が終了したか否かが確認され、タイマーがリセットされる。主カバー2のロック解除指令が解除され、主カバー2の開放が指令されて保持される。10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認される。タイムアップがNOであると、主カバー2の開放が終了したか否かが確認され、YESであると、タイマーがリセットされる。主カバー2の開放指令が解除され、主カバー2のロック挿入指令が出され保持される。10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認される。タイムアップがNOであると、主カバー2のロックが挿入されたか否かが確認される。YESであると、タイマーがリセットされ、主カバー2のロック挿入指令が解除され、開動作完了となる。
一方、スノープラウ51のカバー2・3の開放状態から閉鎖動作への制御は、図10に示すように、閉鎖開始ステップに続いて、スノープラウ51のカバー2・3が閉鎖されているか否かが確認され、NOであると、車速が5km/h以下であるか否かが確認され、YESであると、主カバー2のロック解除が指令されて保持され、10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認される。なお、スノープラウ51のカバー2・3が閉鎖されているか否かが確認され,YESの場合および車速が5km/h以下でない場合には、最初のステップに戻される。次に、タイムアップになっていない場合、主カバー2のロックが解除されたか否かが確認され、YESであると、タイマーがリセットされ、主カバー2のロック解除指令が解除され、続いて主カバー2の閉鎖が指令され保持される。10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認され、NOの場合、主カバー2が閉鎖されたか否かが確認され、閉鎖された状態であると、タイマーがリセットされ、主カバー2の閉鎖指令が解除され、さらに主カバー2のロック挿入が指令され、保持される。10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認されNOであると、主カバー2のロックが挿入されたか否かが確認され、挿入されていると、タイマーがリセットされ、主カバー2のロック挿入指令が解除され、続いて補助カバー3の閉鎖が指令され保持される。10秒間のタイマーがセットされ、タイムアップか否かが確認され、NOの場合、補助カバー3が閉鎖されたか否かが確認され、閉鎖された状態であると、タイマーがリセットされ、補助カバー3の閉鎖指令が解除され、閉鎖完了となる。
このようにして、主カバー2と補助カバー3の開閉動作がそれぞれ制御フローによってコンピュータあるいはシーケンスにて制御される。
以上に本発明にかかるスノープラウカバー開閉装置10の一実施例について説明したが、次のように実施することもできる。
・スノープラウの両側面が上方より見て直線状に近い場合、言い換えれば湾曲度合いが小さい場合には、主カバー2だけで構成することができ、また逆に湾曲度合いが大きい場合には、補助カバー3を一面に2箇所用いることもできる。
・駆動用アクチュエータとしてエアシリンダ装置を用いているが、油圧シリンダ装置を使用することができる。
・スノープラウ上面51bに、例えばリンクブラケット11やロック用エアシリンダ装置15の設置スペースが十分にない場合には、ベース21などの支持板材を取り付けてその上に設置できる。
本発明の実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置を備えた先頭車両の先端部分を示す側面図である。 本発明の実施例のスノープラウカバー開閉装置を示す斜視図で、カバーの閉鎖状態を表している。 本発明の実施例のスノープラウカバー開閉装置を示す図2と同様の斜視図で、カバーの開放状態を表す。 本発明の実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置を示す平面図で、右半分を省略している。 (a)は図4のA−A断面図、(b)は図4のB−B断面図、(c)は図4のC−C断面図、(d)は図4のD−D断面図である。 (e)は図4のE−E断面図、(f)は図4のF−F断面図、(g)は図4のL−L断面図、(h)は図4のM−M断面図である。 (a)は図4のG−G断面図、(b)は図4のH−H断面図、(c)は図4のJ−J断面図、(d)は図4のK−K断面図である。 本発明の実施例にかかるスノープラウカバー開閉装置の空気圧回路図である。 スノープラウカバー開閉装置の制御フロー図で、カバー開放時を表している。 スノープラウカバー開閉装置の制御フロー図で、カバー閉鎖時を表している。
符号の説明
1 先頭車両
1a車体台枠
1b外殻
1c合併カバー
2 主カバー
3 補助カバー
5 エアシリンダ装置
5aピストンロッド
5bY字継手
6 LMガイド
7 スライドブラケット
8 連結棒
9 ヒンジステー
10 スノープラウカバー開閉装置
11 リンクブラケット
12 リンクアーム
13・14 ロックピン受け
15 ロック用エアシリンダ装置
16 ロックピン
21 ベース(支持板材)
22 ヒンジ部材
23 吊りフレーム
24 クレビスブラケット
25 エアシリンダ装置
27 先端金具
51 スノープラウ

Claims (3)

  1. 先頭車両の車体底部前端寄りに支持装置を介して固設された略V字形スノープラウの両側面を覆う一対の開閉式カバーを備え、
    前記各カバーは前記スノープラウの各側面と平行に延びた略板状体から形成し、同各カバーの上端縁部を前記スノープラウの各上面外縁部に沿って複数のヒンジ部材を介して下向き閉鎖状態と横向き開放状態との間で展開可能に取り付け、
    前記支持装置上の車両幅方向中央部に、シリンダ装置を前向きのピストンロッドが前後方向に進退するように設置し、前記スノープラウの各上面又は上面上に固設された支持板材の前端部上に、「く」の字状リンクアームの屈折部をそれぞれ水平回転可能に軸支し、前記ピストンロッドの前端部に前記各リンクアームの一端を枢支連結するとともに、
    前記スノープラウの各側辺の長手方向のほぼ中間位置で前記スノープラウの各側面に対し直交する方向にそれぞれスライドブラケットをスライド可能に配設し、各スライドブラケットの先端を連結部材を介してスライドブラケットの進退により前記各カバーが上下方向に展開するように各カバーに連結し、
    前記各リンクアームの他端を前記各スライドブラケットに枢支連結したことを特徴とするスノープラウカバー開閉装置。
  2. 前記各開閉式カバーとは別に一対の補助カバーを、前記スノープラウの各上面の後端部にヒンジ部材を介して前記各カバーの後端部上側に一部を重ね合わせ下向き閉鎖状態と前記スノープラウの各側面をほぼ水平に覆う開放状態との間で展開可能に取り付け、
    前記各補助カバーを展開させるシリンダ装置の基端部を、それぞれ車体台枠から垂設した支持部材に上下方向に回転可能に連結し、そのピストンロッド先端部を側方上向きに傾斜させ、前記各補助カバー内面の上下方向のほぼ中間位置に枢支連結することを特徴とする請求項1記載のスノープラウカバー開閉装置。
  3. 前記各スライドブラケットの一側面に一対のロックピン受けを前後に間隔をあけて一体的に進退可能に設け、前記ロックピン受けに対し前記開閉式カバーの閉鎖状態と開放状態とでそれぞれ選択的に挿入可能なロックピンを先端に備えたロック用シリンダ装置を、相対向して前記スノープラウ上面又は上面に固設した支持板材上に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のスノープラウカバー開閉装置。
JP2007086397A 2007-03-29 2007-03-29 スノープラウカバー開閉装置 Expired - Fee Related JP4948227B2 (ja)

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