JP4947946B2 - 撮影装置 - Google Patents

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本発明は、焦点距離可変な撮影光学系を備えその撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を撮像素子で捉えて画像信号を生成する撮影装置に関する。
撮影装置の一つであるデジタルカメラには、撮影素子として、CCD(Charge Coupled Device)が広く用いられている。CCDには、所定の間隔(画素ピッチと称する)で二次元的に配列された多数の光電変換素子、およびそれら多数の光電変換素子上に配備されたカラーフィルタアレイが備えられている。カラーフィルタアレイの色の配列方式としては、ベイヤ配列方式、Gストライプ配列方式、R/G市松配列方式、GRBストライプ配列方式等が知られている。CCDは、撮影レンズを経由して入射されてきた被写体光を、上記光電変換素子および上記カラーフィルタで離散的にサンプリングすることによりカラーの画像信号を得ている。
ここで、CCDに備えられた光電変換素子の画素ピッチやカラーフィルタアレイの配列方式に応じて定まる色配列ピッチ以上の高周波成分を有する被写体光が入射されると、折り返し歪みが生じる。被写体を撮影して得られた画像に、この折り返し歪みの成分が混入すると、撮影された画像の色や輝度が周期的に変動する縞状の模様(モアレ)等が発生する。詳細には、画素ピッチや色配列ピッチにより定まる空間サンプリング周波数を有するCCDを備えた撮影装置において、被写体を撮影するにあたり、その被写体に空間サンプリング周波数の1/2の周波数(ナイキスト周波数と称する)以上の成分が含まれていると、そのナイキスト周波数で折り返されて、折り返し歪みが発生し、その折り返し歪みが偽信号として画像信号に重畳され、これによりモアレ等が発生して、撮影画像の画質が低下するという問題がある。この問題を解決するために、撮影レンズとCCDとの間に光学的ローパスフィルタを配置し、この光学的ローパスフィルタで被写体光の高周波成分を除去するということが行なわれている。
例えば、偏向分離機能を有する2枚の水晶複屈折板と、これら2枚の複屈折板の間に配備され液晶を用いた旋光子を備えた光学的ローパスフィルタとで、CCDを構成する隣り合う光電変換素子に同じ光線を分離して得られた同じ強度を持つ常光と異常光を入射し、これにより画素ピッチよりも細かい空間周波数を有する被写体像を鈍らせて、モアレを低減する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、2枚の水晶複屈折板と位相差板を備えた光学的ローパスフィルタからの常光と異常光との光線強度の差を低減するために、撮影レンズと光学的ローパスフィルタの間に、偏向板と液晶素子を有する調光装置を設けた技術が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、一方の面をローパスフィルタ効果を付与する回折格子構造とし、他方の面を収差補正効果を付与する非球面形状とした光学式ローパスフィルタが提案されている(特許文献3参照)。
また、変倍機能を有するズームレンズ群の後段に、液晶を用いた光学式ローパスフィルタを配置し、液晶への電圧を変化させることにより光学式ローパスフィルタの特性を可変して、レンズ背面から見た絞り像である射出瞳が変倍により変化することに起因してローパスフィルタの特性が変化することを防止する技術が提案されている(特許文献4参照)。
特開2003−287620号公報 特開2003−330046号公報 特開平4−309912号公報 特開2000−89114号公報
焦点距離可変なズームレンズを有する撮影光学系を備えた撮影装置においては、ワイド端では高い解像度が得られるのに比較して、テレ端においては十分な解像度が得られない場合がある。そのため、ワイド端では解像感の高いシャープな画像が得られるが、テレ端では鈍ったボケた感じの画像となってしまうことがある。ここで、光学式ローパスフィルタは、画素ピッチよりも細かい空間周波数を有する被写体像を鈍らせるものであるため、テレ端においては、光学式ローパスフィルタの機能に起因する解像度の劣化とレンズに起因する解像度の劣化とが重なり、さらにボケた画像が得られてしまうこととなる。従って、撮影画像の画質が低下するという問題がある。そこで、上述した特許文献1,2,3,4に提案された技術を採用して撮影画像の画質の低下を防止するということが考えられる。
しかし、特許文献1に提案された光学的ローパスフィルタは、それぞれが固有の屈折率を有する2枚の水晶複屈折板と、液晶分子のねじれの角度が45度に固定された旋光子とを備えたものであるため、その光学的ローパスフィルタの特性をズームレンズの変倍に応じて可変することは困難であり、従って焦点距離可変な撮影光学系を備えた撮影装置において、撮影画像の画質の低下を小さく抑える点に欠けるという問題がある。
また、特許文献2に提案された、光学的ローパスフィルタを構成する2枚の複屈折板はそれぞれ固有の屈折率を有するとともに調光装置を構成する偏向板の偏向軸および液晶素子の液晶分子配向方位は、光学的ローパスフィルタからの光線分離方位に対して45度の角度をなすものである。このため、光学的ローパスフィルタおよび調光装置の特性をズームレンズの変倍に応じて可変することは困難であり、従って焦点距離可変な撮影光学系を備えた撮影装置において、撮影画像の画質の低下を小さく抑える点に欠けるという問題がある。
さらに、特許文献3に提案された、回折格子および非球面処理が施された光学式ローパスフィルタでは、レンズ構成は簡素化されるものの、この光学式ローパスフィルタの特性を可変することは困難である。従って、焦点距離可変な撮影光学系を備えた撮影装置において、やはり撮影画像の画質の低下を小さく抑える点に欠けるという問題がある。
また、特許文献4に提案された、ズームレンズ群の後段に液晶を用いた光学式ローパスフィルタを配置する技術は、射出瞳が変倍により変化することに起因してローパスフィルタの特性が変化することを防止する技術であり、撮影画像の画質の低下を小さく抑えるための、ズーム倍率の変化に伴う解像度の変化に対する対応については記載されていない。
本発明は、上記事情に鑑み、撮影画像の画質の低下が小さく抑えられた撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影装置は、焦点距離可変な撮影光学系を備えその撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を撮像素子で捉えて画像信号を生成する撮影装置において、
液晶を用い、印加電圧に応じて複屈折の分離幅が変化するローパスフィルタと、
上記撮影光学系の焦点距離に応じて上記ローパスフィルタの複屈折の分離幅を調整するフィルタ調整部とを備えたことを特徴とする。
撮影レンズのMTF(Modulation Transfer Function:各周波数帯域毎の画像信号の解像度の大きさ(鮮鋭度)を表わす指標)特性は、その撮影レンズのズーム位置に応じて変化する。例えば、撮影レンズのズーム位置がワイド端にある場合、ナイキスト周波数におけるMTF値は比較的高く、従ってモアレ等の発生を抑えるために高周波を除去する必要性がでてくる。一方、撮影レンズのズーム位置がテレ端にある場合、ナイキスト周波数におけるMTF値はほぼ0となることがあり、この場合高周波を除去する必要性はなくなる。このように、撮影レンズのMTF特性は、撮影レンズのズーム位置に応じて変化する。
本発明の撮影装置は、撮影光学系の焦点距離に応じて、印加電圧に応じて複屈折の分離幅が変化する液晶を用いたローパスフィルタの複屈折の分離幅を調整するものである。即ち、撮影レンズのMTF特性に合わせて、ローパスフィルタに用いられる液晶の液晶分子の配列の方向を、印加電圧に応じて変化させることにより、そのローパスフィルタの複屈折の分離幅を調整するものである。このため、ワイド端にある場合は、ローパスフィルタの分離幅を大きくすることによりモアレ等の発生を抑え、またテレ端にある場合は、ローパスフィルタの分離幅を小さくすることにより画像のボケを改善することができる。従って、撮影画像の画質の低下が小さく抑えられた撮影装置を提供することができる。
ここで、上記ローパスフィルタが、液晶を用い電圧の印加を受けてその電圧に応じて複屈折の分離幅を変化させる複数枚の液晶光学素子であって、各1枚の液晶光学素子それぞれで複屈折の分離が行なわれるように配置された複数枚の液晶光学素子からなるものであることが好ましい。
このように、ローパスフィルタが複数枚の液晶光学素子からなるものであると、ローパスフィルタの分離幅を自在に調整することができる。
また、上記ローパスフィルタが、液晶を用い電圧の印加を受けてその電圧に応じて複屈折の分離幅を変化させる複数枚の液晶光学素子と、隣接する液晶光学素子の間に配置され、入射した画像の偏光の向きを、後段側に配置された液晶光学素子で複屈折の分離が行なわれるように回転させる旋光制御素子とを備えたものであることも好ましい態様である。
このようにすると、例えば、前段の液晶光学素子で垂直方向に分離された常光と異常光の偏光の向きが旋光制御素子で典型的には45度に回転され、さらに後段の液晶光学素子で水平方向に2つの常光と2つの異常光とに分離して出射されるため、1つの光線が4つの光線に分離されることとなり、このローパスフィルタでは、正方形、長方形、または菱形の特性を持つ分離幅を調整することができる。従って、ローパスフィルタの複屈折の分離幅をさらに自在に調整することができる。
さらに、上記旋光制御素子が、液晶を用いて旋光を生じさせる液晶旋光制御素子であることも好ましい。
旋光制御素子が、液晶を用いて旋光を生じさせるものであると、その液晶の液晶分子の配列の方向を印加電圧に応じて変化させることにより、入射した画像の偏光の向きを自在に回転させることができ、従ってローパスフィルタの複屈折の分離幅をより一層自在に調整することができる。
本発明によれば、撮影画像の画質の低下が小さく抑えられた撮影装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の撮影装置の一実施形態であるカメラの外観図である。
図1(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図、(d)は背面図である。
図1(a)〜(c)に示すカメラ100は、焦点距離可変な撮影光学系を備えその撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を撮像素子で捉えて画像信号を生成するデジタルカメラである。
図1(d)に示すように、本実施形態のカメラ100の背面にはユーザがこのカメラ100を使用するときに種々の操作を行なうための操作部120が設けられている。
この操作部120には、カメラ100を作動させるための電源投入用の電源スイッチ121、撮影と再生とを自在に切り替える撮影・再生切替レバー122、オート撮影やマニュアル撮影等を選択するための撮影モードダイヤル123、各種のメニューの設定や選択あるいはズームを行なうための十字スイッチ124、閃光発光用のスイッチ125、および十字スイッチ124で選択されたメニューの実行やキャンセル等を行なうための実行/キャンセルスイッチ126が備えられている。図1(b)には、電源スイッチ121が押下されて撮影レンズ101が繰出された状態にあるレンズ鏡胴10が示されている。ここで、十字スイッチ124の操作によりレンズ鏡胴10に備えられた撮影レンズ101が、ワイド(広角)端とテレ(望遠)端との間で光軸に沿って移動することにより焦点距離が変化する。詳細については後述する。
また、カメラ100の背面には、撮影画像や再生画像等を表示するための画像表示LCD102と、操作の手助けを行なうための操作表示LCD103が備えられている。
さらに、図1(b)に示すように、このカメラ100の上面にはレリーズ釦104が配備されている。このレリーズ釦104によって撮影の開始指示がカメラ100の内部に備えられた、後述するメインCPUへと伝えられる。このカメラ100では撮影・再生切替レバー122によって撮影と再生との切り替えが自在になっていて、撮影を行なうときにはユーザによって撮影・再生切替レバー122が撮影側122aに切り替えられ、再生を行なうときには撮影・再生切替レバー122が再生側122bに切り替えられる。また、図1(a)に示すように、カメラ100の上面には、閃光を発光する閃光発光管105aを有する閃光発光装置105が配備されている。
さらに、図1(c)に示すように、カメラ100の側面には、このカメラ100により撮影された被写体の画像信号をテレビやプロジェクタ等に出力するためのケーブルが接続される映像出力端子106と、このカメラ100により撮影された被写体の画像信号をUniversal Serial Bus(USB)端子が備えられたパーソナルコンピュータ等に出力し、およびこのようなパーソナルコンピュータ等からカメラ100に画像信号を入力するためのケーブルが接続されるUSB端子107と、ACアダプタからの直流電圧が入力される直流電圧入力端子108とが備えられている。
図2は、図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。
このカメラ100には、撮影光学系1が備えられている。この撮影光学系1は、撮影レンズ101と、絞りユニット2と、液晶光学ローパスフィルタ3(本発明にいうローパスフィルタの一例に相当)とから構成されている。撮影レンズ101は、ズーム群101_1とフォーカス群101_2から構成されている。
液晶光学ローパスフィルタ3は、液晶を用い、印加電圧に応じて複屈折の分離幅が変化するローパスフィルタである。
また、このカメラ100には、撮影光学系1の焦点距離に応じて液晶光学ローパスフィルタ3の複屈折の分離幅を調整する液晶光学LPF調整部4(本発明にいうフィルタ調整部の一例に相当)が備えられている。
さらに、このカメラ100には、ズーム群101_1を駆動するズーム駆動部5と、フォーカス群101_2を駆動するフォーカス駆動部6と、絞りユニット2を駆動する絞り駆動部7と、ズーム群101_1の位置を検出するズーム位置検出部8とが備えられている。
また、このカメラ100には、撮影光学系1を経由して入射してきた被写体光を結像させてアナログの画像信号に変換する撮像素子であるCCD132が備えられている。
さらに、このカメラ100には、CCD132からのアナログ画像信号をディジタルの画像データにA/D変換するA/D部133と、A/D部133からのデジタルの画像データが表わす被写体像のホワイトバランスを合わせるとともにその被写体像の階調特性における直線の傾き(γ)を調整し、さらにデジタルの画像信号を増幅する白バランス・γ処理部134が備えられている。
また、カメラ100には、白バランス・γ処理部134からの画像データを格納するバッファメモリ135が備えられている。
さらに、カメラ100には、CG(クロックジェネレータ)部136と、測光・測距用CPU137と、充電・発光制御部138と、通信制御部139と、YC処理部140と、電源141とが備えられている。
CG部136は、CCD132を駆動するための駆動信号、A/D部133,白バランス・γ処理部134を制御する制御信号、および通信制御部139を制御する制御信号を出力する。また、このCG部136には、後述するメインCPU145からのシャッタ制御信号、および測光・測距用CPU137からの制御信号が入力される。
測光・測距用CPU137は、撮影レンズ101,絞りユニット2を、ズーム駆動部5,フォーカス駆動部6,絞り駆動部7で駆動するとともにズーム位置検出部8で検出することにより測光や測距を行ない、CG部136および充電・発光制御部138を制御する。さらに、この測光・測距用CPU137は、後述するメインCPUとの間でデータ通信を行なう。
充電・発光制御部138は,閃光発光管105aを発光させるために電源141からの電力の供給を受けて図示しない閃光発光用のコンデンサを充電したり、その閃光発光管105aの発光を制御する。
通信制御部139には、図1(c)に示すUSB端子107が備えられており、この通信制御部139は、カメラ100により撮影された被写体の画像信号をUSB端子が備えられたパーソナルコンピュータ等の外部装置に出力し、およびこのような外部装置からカメラ100に画像信号を入力することにより、その外部装置との間のデータ通信を担うものである。
また、このカメラ100には、図1(c)に示す映像出力端子106が備えられており、YC処理部140は、バッファメモリ135に格納された画像データをバスライン142を介して読み出し、輝度信号(Y)と色信号(C)に分離されたカラー映像信号YCを生成する。生成されたカラー映像信号YCは、上記映像出力端子106から出力される。
電源141は、このカメラ100の各部に電力を供給する。
さらに、カメラ100には、圧縮・伸長&ID抽出部143と、I/F部144が備えられている。圧縮・伸長&ID抽出部143は、バッファメモリ135に格納された画像データを、バスライン142を介して読み出して圧縮し、I/F部144を経由してメモリカード200に格納する。また、圧縮・伸長&ID抽出部143は、メモリカード200に格納された画像データの読み出しにあたり、メモリカード200固有の識別番号(ID)を抽出し、そのメモリカード200に格納された画像データを読み出して伸長し、バッファメモリ135に格納する。
また、カメラ100には、メインCPU145と、EEPROM146と、YC/RGB変換部147と、表示用のドライバ148とが備えられている。
メインCPU145は、このカメラ100全体の制御を行なう。
EEPROM146には、このカメラ100固有の固体データ等が格納されている。
YC/RGB変換部147は、YC処理部140で生成されたカラー映像信号YCを3色のRGB信号に変換して表示用のドライバ148を経由して画像表示LCD102に出力する。
図3は、図2に示す液晶光学ローパスフィルタの断面図である。
図3に示す液晶光学ローパスフィルタ3には、スペーサ31と、スペーサ31を介して互いに対向して配置された平板状の透明基板32,33と、透明基板32,33の内面に配備された透明電極34,35と、透明電極34,35の内面に配備された配光膜36,37と、スペーサ31および配光膜36,37からなる空間に封入された液晶38とが備えられている。液晶38は液晶分子38aを有する。また、透明電極34,35には、液晶分子38aの配列の方向を調整する電圧Vが印加される。
透明基板32,33は、入射される光の波長帯域に対して高い透過率を有する材料で形成され、ガラスや高分子フイルム等を用いることができる。
透明電極34,35は、電圧Vが印加される電極パターンを有する。電極パターンの構造については後述するが、この電極パターンの構造およびこの電極パターンに印加される電圧Vの大きさに応じて、液晶分子38aの配列の方向を自在に調整することができる。
配光膜36,37は、透明電極34,35に電圧Vが印加されていないときに液晶分子38aを所定の配列の方向にさせておくためのものである。
図4は、図3に示す液晶光学ローパスフィルタの液晶分子の配列の方向を調整する様子を説明するための図である。
図4には、液晶光学ローパスフィルタ3を構成する透明電極34,35と、配光膜36,37と、液晶分子38aを有する液晶38とが示されている。液晶分子38aは、長軸方向に光学軸を有する。透明電極34,35には、液晶分子38aの配列の方向を調整する電圧Vが印加されており、これにより液晶分子38aの配列の方向は、光学軸に対して角度(チルト角)βだけ変更されている。
図5は、図4に示す液晶分子の、印加電圧に応じて変化する複屈折の分離幅を示す図である。
液晶分子38aの配列の方向は、光学軸Pに対してチルト角βだけ変更されている。このような状態における液晶分子38aは、光路長Lを有する。このような光路長Lを有する液晶分子217aに入射光Aが入射される。この入射光Aは、液晶分子38aで複屈折されて常光A1と異常光A2とに分離されて出射される。これら常光A1と異常光A2の分離幅dは、チルト角βnに応じて定まる。このように、入射光Aを液晶分子38aで複屈折して常光A1と異常光A2とに分離して、CCD132を構成する隣り合う光電変換素子に同じ光線を入射し、これにより画素ピッチよりも細かい空間周波数を有する被写体像を鈍らせて、モアレ等を低減する。
通常の液晶分子の屈折率を想定した場合、10μmまでの分離幅なら変えることは可能である。
ここで、液晶光学ローパスフィルタ3の実施例について説明する。本実施例では、ガラス基板上に透明電極34,35としてインジウムスズオキサイド(ITO)をスパッタにより付けた。その上に、配光膜36,37としてポリイミド膜(日産化学製)を塗布、焼成したのち、ラビング処理した。40μmのスペーサ31(積水化学製)でサンドイッチ状に挟んだ素子中に液晶ZLI−1132(メルク製)を注入し封止した。
電圧Vを印加しない状態でのチルト角は30度であり、液晶光学ローパスフィルタ3の分離幅を偏光顕微鏡で観測したところ7μmであった。この素子(液晶光学ローパスフィルタ3)に電圧Vを印加させてチルト角を45度とした場合、分離幅は5μmとなり、また、この素子に電圧Vを印加させてチルト角を60度とした場合、分離幅は4μmとなった。即ち、電圧Vnにより液晶光学ローパスフィルタ3の分離幅を可逆的に変化させることが可能であった。
図6は、液晶光学ローパスフィルタの、分離幅dにおける空間周波数レスポンスを示す図である。
図6の横軸は空間周波数を示し、縦軸はMTFを示す。液晶光学ローパスフィルタの、分離幅d(mm)における、グラフAで示す空間周波数レスポンスは、分離幅dの逆数の半分1/(2d)cs/mmでゼロとなる。
図7は、種々のレンズの空間周波数レスポンスを示す図である。
レンズの、空間周波数に対するMTF特性には、いろいろな傾向があり、グラフB,Cに示すように高周波まで伸びて高解像度を有する特性のもの、グラフDに示すように低周波で高コントラストを有する特性のもの等、多様である。ズームレンズにおいても、空間周波数に対するMTF特性は、ズーム全域にわたって一様ではなく、多くのものは、ワイド端では高周波まで伸び、テレ端では開放F値の落ち込みと相俟って中間の周波数帯からMTF値が低くなる。従来では、それにもかかわらず、ローパスフィルタの分離幅は、撮像素子の並びのピッチから求めたナイキスト周波数のみを考慮しているのが実情である。
本実施形態のカメラ100は、撮影光学系1の焦点距離に応じて、印加電圧に応じて複屈折の分離幅が変化する液晶光学ローパスフィルタ3の複屈折の分離幅を調整するものである。即ち、撮影レンズ101のMTF特性に合わせて、液晶光学ローパスフィルタ3に用いられる液晶の液晶分子の配列の方向を、印加電圧に応じて変化させることにより、その液晶光学ローパスフィルタ3の複屈折の分離幅を調整するものである。このため、ワイド端にある場合は、液晶光学ローパスフィルタ3の分離幅を大きくすることによりモアレ等の発生を抑え、またテレ端にある場合は、液晶光学ローパスフィルタ3の分離幅を小さくすることにより画像のボケを改善することができる。従って、撮影画像の画質の低下を小さく抑えることができる。また、焦点距離の変化によるMTFの変化だけではなく、絞り値によるMTFの変化にも対応可能である。
図8は、本実施形態のカメラにおける液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。
図8には、本実施形態のカメラ100における液晶光学ローパスフィルタ3を構成する配光膜36,37と、それら配光膜36,37の外面に配備された透明電極34,35が示されている。透明電極34は、水平方向に形成されたストライプ状の電極パターン34aを有する。また、透明電極35も、透明電極34と同様に、やはり水平方向に形成されたストライプ状の電極パターン35aを有する。この液晶光学ローパスフィルタ3は、透明電極34,35の電極パターン34a,35aが対称的であるため、例えば電極パターン34a,35aの上部から下部にかけて共に値が徐々に小さく(もしくは大きく)なるような電圧Vを印加することにより、液晶分子38aの配列の方向を徐々に小さく(もしくは大きく)なるように調整することができる。このようにすることにより、液晶光学ローパスフィルタ3の上下方向に対する複屈折の分離幅を調整することができる。また、例えば電極パターン34a,35aそれぞれの各部分ごとに任意の大きさの電圧Vを印加することにより、液晶分子38aの配列の方向を自在に調整することもできる。このようにすることにより、液晶光学ローパスフィルタ3の複屈折の分離幅を自在に調整することができる。
図9は、図8に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。
図9に示す液晶光学ローパスフィルタ3_1は、図8に示す液晶光学ローパスフィルタ3と比較し、水平方向に形成されたストライプ状の電極パターン35aを有する透明電極35に代えて、垂直方向に形成されたストライプ状の電極パターン3_11aを有する透明電極3_11が配備されている点が異なっている。ここで、例えば電極パターン34aで液晶光学ローパスフィルタ3_1の上下の複屈折の分離幅を調整するとともに、電極パターン3_11aで液晶光学ローパスフィルタ3_1の左右の複屈折の分離幅を調整することにより、液晶光学ローパスフィルタ3_1の上下方向および左右方向に対する複屈折の分離幅を調整することができる。また、例えば電極パターン34a,3_11aそれぞれの各部分ごとに任意の大きさの電圧Vを印加することにより、液晶光学ローパスフィルタ3_1の複屈折の分離幅を自在に調整することができる。
図10は、図8,図9に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。
図10に示す液晶光学ローパスフィルタ3_2は、図8に示す液晶光学ローパスフィルタ3と比較し、水平方向に形成されたストライプ状の電極パターン35aを有する透明電極35に代えて、複数の同心円状の電極パターン3_21aを有する透明電極3_21が配置されている点が異なっている。ここで、同心円状の電極パターン3_21aの周辺部から中央部にかけて値が徐々に小さく(もしくは大きく)なるような電圧Vを印加することにより、液晶光学ローパスフィルタ3_2の周辺部から中央部にかけて複屈折の分離幅を調整することができる。
図11は、図8,図9,図10に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。
図11に示す液晶光学ローパスフィルタ3_3は、図8に示す液晶光学ローパスフィルタ3と比較し、水平方向に形成されたストライプ状の電極パターン35aを有する透明電極35に代えて、マトリックス状の電極パターン3_31aを有する透明電極3_31が配置されている点が異なっている。ここで、マトリックス状の電極パターン3_31aそれぞれに異なる値の電圧Vを印加することにより、液晶光学ローパスフィルタ3_3の任意の位置に対する複屈折の分離幅を調整することができる。
図12は、本実施形態のカメラの、沈胴状態にあるレンズ鏡胴を光軸に沿って切断した断面図、図13は、本実施形態のカメラの、撮影レンズがワイド状態にあるレンズ鏡胴を光軸に沿って切断した断面図、図14は、本実施形態のカメラの、撮影レンズがテレ状態にあるレンズ鏡胴を光軸に沿って切断した断面図である。
レンズ鏡胴10の内部空間には、前方から順に、ズーム群101_1を構成する前群レンズ(第1レンズ群)101_1aと後群レンズ(第2レンズ群)101_1b、およびフォーカス群(第3レンズ群)101_2の3群が光軸を揃えて並べられてなる撮影レンズ101が収容されている。撮影レンズ101は、後群レンズ101_1bが図13に示すワイド端と図14に示すテレ端との間で光軸に沿って移動することにより焦点距離が変化し、フォーカス群101_2が光軸に沿って移動することによりピント調節が行なわれる構成となっている。前群レンズ101_1aと後群レンズ101_1bとの間には、被写体光の光量を調整する絞りユニット2が配置され、撮影レンズ101の後方には、前述した液晶光学ローパスフィルタ3と被写体光を読み取るCCD132とが配置されている。
絞りユニット2には、図13および図14に示すように、撮影レンズ101の光軸を取り囲む孔が穿たれた開口板2_1と、開口板2_1の孔を絞るように塞いで開口量を調整する絞り羽2_2とが備えられている。また、絞りユニット2には、その背面から後方に突出するガイドロット2_3と、ガイドロット2_3の後端を塞ぐストッパ2_4も設けられており、ガイドロット2_3は、後群レンズ101_1bを保持している後群レンズ保持枠25を、光軸方向にスライド可能に貫通している。さらに、絞りユニット2と後群レンズ保持枠25との間にはコイルばね26が縮装されており、絞りユニット2は、後群レンズ101_1bと後群レンズ保持枠25とで構成された後群レンズユニット27に対し、前方へばね付勢された態様で光軸に沿って移動可能に保持されている。レンズ鏡胴10の沈胴時には、図13および図14に示す絞り羽2_2が開放され、絞りユニット2がコイルばね26を圧縮しながら後群レンズユニット27側に移動することによって、開口板2_1の孔に後群レンズユニット27が入り込む。これにより、カメラ100の薄型化が図られている。
また、レンズ鏡胴10には、カメラボディに固定された固定筒50と、その固定筒50に対し回転自在な駆動筒52が備えられている。この駆動筒52は、固定筒50の外周面に周方向に形成された突条50aが、駆動筒52の内周面に設けられた溝に係入していることにより、固定筒50に対して光軸方向の移動が規制されている。駆動筒52の外周面にはギア51が設けられており、このギア51にモータ(図示しない)からの回転駆動力が伝達されて、駆動筒52が回転する。
駆動筒52には、さらに、光軸方向に延びるキー溝52aが設けられており、このキー溝52aには、回転移動筒53に固設されたピン状のカムフォロワ54が、固定筒50に設けられた螺旋状のカム溝を貫通して係入している。従って、駆動筒52が回転すると、回転移動筒53は、回転しながら上記カム溝に沿って光軸方向に移動する。
回転移動筒53の内側には、直進移動枠55が設けられている。この直進移動枠55は、回転移動筒53に対し相対的回転が自在に係合しているとともに、固定筒50のキー溝50bに係入することにより回転が規制されている。したがって、駆動筒52の回転に伴って回転移動筒53が回転しながら光軸方向に移動すると、直進移動枠55は回転移動筒53の移動に伴って光軸方向に直線的に移動する。
上述した後群レンズ101_1bを保持している後群レンズ保持枠25には、ピン状のカムフォロワ63が固設されている。このカムフォロワ63は、回転移動筒53のカム溝に係入しているとともに、直進移動枠55の光軸方向に延びるキー溝55aにも係入していることにより、駆動筒52の回転に伴って回転移動筒53が回転しながら光軸方向に移動すると、後群レンズユニット27が回転移動筒53のカム溝の形状に沿って、光軸方向に直進移動する。
また、上述したように、絞りユニット2は、コイルばね26により前方に付勢された態様でレンズユニット27に取り付けられているため、その絞りユニット2が後群レンズユニット27とともに光軸方向に移動する。
さらに、このレンズ鏡胴10には、前群レンズ101_1aを保持する直進移動筒56が備えられている。この直進移動筒56は、それに固設されたカムフォロワ57が回転移動筒53のカム溝に係入しているとともに、直進移動枠55の、光軸方向に延びるキー溝55aにも係入している。従って、駆動筒52の回転に伴って回転移動筒53が回転しながら光軸方向に移動すると、直進移動筒56は、カムフォロワ57が係入している回転移動筒53のカム溝の形状に沿って、光軸方向に直進移動する。
このようにしてレンズ鏡胴10の繰り出しが行なわれ、また、駆動筒52が逆方向に回転することによりレンズ鏡胴10の沈胴が行われる。
また、回転移動筒53は、レンズ鏡胴10の繰出しが完了した後も、前群レンズ101_1aの位置を保持したままさらに回転することができ、このとき、後群レンズユニット27は、回転移動筒53のカム溝に沿って光軸方向に移動し、これにより撮影画角(すなわち、焦点距離)の調整が行なわれる。
また、撮影レンズ101のうちのフォーカス群101_2は、フォーカス駆動部6によって光軸方向に動かされ、これによりピント調整が行なわれる。ここで、このピント調整は、CCD132で読み取った被写体像のコントラストがピークを示すようにフォーカス群101_2を動かすことによって行なわれる。
図15は、本実施形態のカメラにおける、ズームレンズの位置に応じて液晶光学ローパスフィルタの複屈折の分離幅を調整する分離幅調整方法のフローを示す図である。
先ず、ステップS11において、ズームレンズの位置データを取得する。次いで、ステップS12において、液晶光学ローパスフィルタ(LPF)の複屈折の分離幅の量を決定する。さらに、ステップS13において、決定した分離幅の量に応じた電圧を液晶光学ローパスフィルタに印加することにより液晶光学ローパスフィルタを調整する。
次いで、ステップS14に進み、ズームレンズの位置データを取得する。さらに、ステップS15において、ズーム位置が変動したか否かを判定する。ズーム位置が変動していないと判定された場合はステップS14に戻る。一方、ズーム位置が変動したと判定された場合はステップS11に戻る。
図16は、図3に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面図である。
図16に示す液晶光学ローパスフィルタ300は、液晶を用い電圧の印加を受けてその電圧に応じて複屈折の分離幅を変化させる複数枚(ここでは2枚)の液晶光学素子である液晶光学ローパスフィルタ3であって、各1枚の液晶光学ローパスフィルタ3それぞれで複屈折の分離が行なわれるように配置された2枚の液晶光学ローパスフィルタ3からなるものである。具体的には、液晶光学ローパスフィルタ300は、図3を参照して説明した液晶光学ローパスフィルタ3が2枚組み合わされて構成されたものである。このようにすると、液晶光学ローパスフィルタ300の分離幅を自在に調整することができる。尚、図16に示す液晶光学ローパスフィルタ300に代えて、液晶光学ローパスフィルタ3と、固有の複屈折の分離幅を有する水晶素子とから構成されてなる液晶光学ローパスフィルタであってもよい。
図17は、図3,図16に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面図、図18は、図17に示す液晶光学ローパスフィルタの分解斜視図である。
図17に示す液晶光学ローパスフィルタ310は、2枚の液晶光学ローパスフィルタ3と、隣接する液晶光学ローパスフィルタ3の間に配置され後段側(図17の右側)に配置された液晶光学ローパスフィルタ3で複屈折の分離が行なわれるように入射した画像の偏光の向きを回転させる旋光制御素子311とを備えたものである。ここで、旋光制御素子311は、液晶を用いて旋光を生じさせる液晶旋光制御素子であり、具体的には液晶光学ローパスフィルタ3が用いられる。
この液晶光学ローパスフィルタ310では、図18に示すように、この液晶光学ローパスフィルタ310に入射された光線Aは、前段の液晶光学ローパスフィルタ3で垂直方向に常光A1と異常光A2とに分離される。分離された常光A1と異常光A2は、旋光制御素子311に入射される。この旋光制御素子311では、常光A1と異常光A2との偏光の向きを、例えば45度に回転して後段の液晶光学ローパスフィルタ3に向けて出射する。後段の液晶光学ローパスフィルタ3では、垂直方向に2つの常光A11,A12と2つの異常光A21,A22とに分離して出射する。ここで、旋光制御素子311は、液晶を用いて旋光を生じさせるものであるため、液晶の液晶分子の配列の方向を印加電圧に応じて上述した45度以外の角度(旋光量)にも変化させることができる。従って、この液晶光学ローパスフィルタ310では、1つの光線Aが4つの光線A11,A12,A21,A22に分離されることとなり、正方形、長方形、または菱形の特性を持つ分離幅を調整することができる。従って、複屈折の分離幅をさらに自在に調整することができる。
図19は、図17,図18に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面図である。
図19に示す液晶光学ローパスフィルタ320は、図17,18に示す液晶光学ローパスフィルタ310と比較し、旋光制御素子311が、固有の複屈折の分離幅を有する水晶板321に置き換えられている点が異なっている。この液晶光学ローパスフィルタ320では、平行四辺形の特性を持つ分離幅を調整することができる。
図20は、図17に示す液晶光学ローパスフィルタを光路上に複数配置した例を示す図である。
図20には、入射された光線Aが伝播する光路上に、3つの液晶光学ローパスフィルタ310が配置されている。このように、3つの液晶光学ローパスフィルタ310を光路上に配置するとともに、これら3つの液晶光学ローパスフィルタ310に、焦点距離に応じた電圧を印加することにより、より柔軟なローパスフィルタの特性を得ることができる。
本発明の撮影装置の一実施形態であるカメラの外観図である。 図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。 図2に示す液晶光学ローパスフィルタの断面図である。 図3に示す液晶光学ローパスフィルタの液晶分子の配列の方向を調整する様子を説明するための図である。 図4に示す液晶分子の、印加電圧に応じて変化する複屈折の分離幅を示す図である。 液晶光学ローパスフィルタの、分離幅dにおける空間周波数レスポンスを示す図である。 種々のレンズの空間周波数レスポンスを示す図である。 本実施形態のカメラにおける液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。 図8に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。 図8,図9に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。 図8,図9,図10に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面形状を、電極の構造とともに示す図である。 本実施形態のカメラの、沈胴状態にあるレンズ鏡胴を光軸に沿って切断した断面図である。 本実施形態のカメラの、撮影レンズがワイド状態にあるレンズ鏡胴を光軸に沿って切断した断面図である。 本実施形態のカメラの、撮影レンズがテレ状態にあるレンズ鏡胴を光軸に沿って切断した断面図である。 本実施形態のカメラにおける、ズームレンズの位置に応じて液晶光学ローパスフィルタの複屈折の分離幅を調整する分離幅調整方法のフローを示す図である。 図3に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面図である。 図3,図16に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面図である。 図17に示す液晶光学ローパスフィルタの分解斜視図である。 図17,図18に示す液晶光学ローパスフィルタとは異なる液晶光学ローパスフィルタの断面図である。 図17に示す液晶光学ローパスフィルタを光路上に複数配置した例を示す図である。
符号の説明
1 撮影光学系
2 絞りユニット
2_1 開口板
2_2 絞り羽
2_3 ガイドロット
2_4 ストッパ
3,3_1,3_2,3_3,300,310,320 液晶光学ローパスフィルタ
3_11,3_21,3_31,34,35 透明電極
4 液晶光学LPF調整部
5 ズーム駆動部
6 フォーカス駆動部
7 絞り駆動部
8 ズーム位置検出部
10 レンズ鏡胴
25 後群レンズ保持枠
26 コイルばね
27 後群レンズユニット
31 スペーサ
32,33 透明基板
34a,35a,3_11a,3_21a,3_31a 電極パターン
36,37 配光膜
38 液晶
38a 液晶分子
50 固定筒
50a 突条
50b キー溝
51 ギア
52 駆動筒
52a キー溝
53 回転移動筒
54 カムフォロワ
55 直進移動枠
56 直進移動筒
57 カムフォロワ
100 カメラ
101 撮影レンズ
101_1 ズーム群
101_1a 前群レンズ
101_1b 後群レンズ
101_2 フォーカス群
102 画像表示LCD
103 操作表示LCD
104 レリーズ釦
105 閃光発光装置
105a 閃光発光管
106 映像出力端子
107 USB端子
108 直流電圧入力端子
120 操作部
121 電源スイッチ
122 撮影・再生切替レバー
123 撮影モードダイヤル
124 十字スイッチ
125 閃光発光用スイッチ
126 実行/キャンセルスイッチ
132 CCD
133 A/D部
134 白バランス・γ処理部
135 バッファメモリ
136 CG部
137 測光・測距用CPU
138 充電・発光制御部
139 通信制御部
140 YC処理部
141 電源
142 バスライン
143 圧縮・伸長&ID抽出部
144 I/F部
145 メインCPU
146 EEPROM
147 YC/RGB変換部
148 ドライバ
200 メモリカード
311 旋光制御素子
321 水晶板

Claims (6)

  1. 焦点距離可変な撮影光学系を備え該撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を撮像素子で捉えて画像信号を生成する撮影装置において、
    液晶を用い、印加電圧に応じて複屈折の分離幅が変化するローパスフィルタと、
    前記撮影光学系の焦点距離に応じて前記ローパスフィルタの複屈折の分離幅を調整するフィルタ調整部とを備え
    前記ローパスフィルタが、前記液晶を間に挟んで該液晶に電圧を印加する、各々が複数の電極パターンの配列からなる複数の電極を有するものであることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記複数の電極は、互いに、前記電極パターンの配列方向が異なっていることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記複数の電極は、互いに、前記電極パターンの形状が異なっていることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  4. 前記ローパスフィルタが、液晶を用い電圧の印加を受けて該電圧に応じて複屈折の分離幅を変化させる複数枚の液晶光学素子であって、各1枚の液晶光学素子それぞれで複屈折の分離が行なわれるように配置された複数枚の液晶光学素子からなるものであることを特徴とする請求項記載の撮影装置。
  5. 前記ローパスフィルタが、液晶を用い電圧の印加を受けて該電圧に応じて複屈折の分離幅を変化させる複数枚の液晶光学素子と、隣接する液晶光学素子の間に配置され、入射した画像の偏光の向きを、後段側に配置された液晶光学素子で複屈折の分離が行なわれるように回転させる旋光制御素子とを備えたことを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  6. 前記旋光制御素子が、液晶を用いて旋光を生じさせる液晶旋光制御素子であることを特徴とする請求項5記載の撮影装置。
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