JP4946320B2 - 空調室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、ファンの回転によって室内熱交換器で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機に関する。
従来、空調室内機では、ファンを回転させるファンモータユニットを支持する手段として、ファンモータユニットの外周の大半を、予め空調室内機の支持枠に設けられた溝あるいは穴に埋没させており、結果的にファンモータユニットをその外周全体で位置決めする構造となっている。(例えば、特許文献1参照)。
実公平6−40952号公報
ところが、特許文献1に記載のファンモータユニットは、ファンの回転軸とモータの回転軸とが連結された状態で、ファンモータユニットの外周が支持枠に位置決めされるので、ファンとの軸芯合わせが難しい上に作業性も悪く製造コスト高騰の要因となっていた。
本発明の課題は、ファンモータユニットの位置決めが容易で、ファンとファンモータユニットとの軸芯合わせの精度が向上する空調室内機を提供することにある。
第1発明に係る空調室内機は、ファンの回転によって室内熱交換器で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機であって、支持枠と、ファンモータユニットとを備えている。支持枠は、ファンの背面側および下方を囲む。ファンモータユニットは、ファンを回転させる。そして、ファンモータユニットは、外周に3つの位置決め部を有し、支持枠は、3つの位置決め部がそれぞれ差し込まれる3つの差込部を有する。また、3つの位置決め部のうち、少なくとも1つの位置決め部は、ファンモータユニットの外周の接線方向に貫通する穴を有する穴付位置決め部である。また、支持枠の3つの差込部のうち、少なくとも1つの差込部は、穴付位置決め部が差し込まれる柱状差込部である。そして、穴付位置決め部を除く2つの位置決め部が、柱状差込部を除く2つの差込部に差込まれた後に、穴付位置決め部が柱状差込部に差し込まれる。
この空調室内機では、ファンモータユニットが支持枠に3点で位置決めされる構造となっているので、ファンモータユニットの姿勢を歪める要因がなく、ファンの回転軸方向、水平軸方向および鉛直軸方向の位置ずれが抑制される。このため、ファンとファンモータユニットとの同軸度の精度が上がり、作業性も向上する。また、3つの位置決め部のうち穴付位置決め部を除く他の2つの位置決め部が、対応する他の2つの差込部に正確に差込まれなければ、穴付位置決め部が柱状差込部に差し込まれない。このため、穴付位置決め部が柱状差込部に差込まれるまで全ての位置決めが完成しないので、組立不良に起因するファンとファンモータユニットとの軸ズレが防止される。
第2発明に係る空調室内機は、ファンの回転によって室内熱交換器で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機であって、支持枠と、ファンモータユニットとを備えている。支持枠は、ファンの背面側および下方を囲む。ファンモータユニットは、ファンを回転させる。また、ファンモータユニットは、回転子と、固定子と、固定子ハウジングとを有している。回転子は、ファンの回転軸に固定され磁力の作用で回転する。固定子は、回転軸を支持し回転子に磁力を作用させる。固定子ハウシングは、内側は固定子を収納し外側は支持枠に支持される。また、固定子ハウジングは、固定子ケースと固定子カバーとから成る。固定子ケースは、両端が開口した筒状を成し内側に固定子を収納する。固定カバーは、固定子ケースに収納された固定子の一端を覆う。また、固定子ケースは、固定子カバーで覆われる側の端部の外周面上に爪穴を有している。固定子カバーは、固定子ケースの軸とほぼ並行に延びる片持ち梁状の連結爪を有している。固定子カバーを固定子ケースに軸方向に沿って挿入したとき、爪穴と連結爪とが互いに引っ掛かり合う。固定子ケースの外周には、3つの位置決め部が設けられている。支持枠は、3つの位置決め部がそれぞれ差し込まれる3つの差込部を有している。
この空調室内機では、固定子と固定子カバーとを固定子ケースから軸方向に挿入又は分離することができる。このため、工具を使用することなく固定子カバーを外すことができるので、組立作業、メンテナンス作業が容易になる。
第3発明に係る空調室内機は、ファンの回転によって室内熱交換器で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機であって、支持枠と、ファンモータユニットと、外周保持板とを備えている。支持枠は、ファンの背面側および下方を囲む。ファンモータユニットは、ファンを回転させる。外周保持板は、ファンモータユニットの外周面を支持枠とで挟むよう保持する。また、ファンモータユニットは、回転子と、固定子と、固定子ハウジングとを有している。回転子は、ファンの回転軸に固定され磁力の作用で回転する。固定子は、回転軸を支持し回転子に磁力を作用させる。固定子ハウジングは、内側は固定子を収納し外側は支持枠に支持される。また、固定子ハウジングは、固定子ケースと、固定子カバーとから成る。固定子ケースは、両端が開口した筒状を成し内側に固定子を収納する。固定子カバーは、固定子ケースに収納された固定子の一端を覆う。固定子ケースの外周には、3つの位置決め部が設けられている。支持枠は、3つの位置決め部がそれぞれ差し込まれる3つの差込部を有している。外周保持板は、固定子ケースの外周面を支持枠とで挟むよう保持する。固定子ケースの外周面には、外周面から所定高さだけ隆起した凸壁が外周面に沿って設けられている。凸壁が、固定子ケースと支持枠との間の隙間、および固定子ケースと外周保持板との隙間を塞いでいる。
この空調室内機では、ファン回転時に発生する空気流が、固定子ケースと支持枠との間の隙間、および固定子ケースと外周保持板との隙間を通らない。このため、空気流の通過音が発生しない。
発明に係る空調室内機は、第1発明に係る空調室内機であって、3つの位置決め部の内の1つの位置決め部が、3つの差込部の内の1つの差込部にネジ止めされる。
この空調室内機では、1つの位置決め部がネジ止めされても、他の2つの位置決め部が固定されていないので、ネジ止め時に発生する応力が緩和され易い。このため、応力による変形、位置ずれが抑制される。
発明に係る空調室内機は、第1発明に係る空調室内機であり、ファンモータユニットが、回転子と、固定子と、固定子ハウジングとを有している。回転子は、ファンの回転軸に固定され磁力の作用で回転する。固定子は、回転軸を支持し回転子に磁力を作用させる。固定子ハウジングは、内側に固定子を収納し、外側が支持枠に支持される。3つの位置決め部は、固定子ハウジングの外周に設けられている。
この空調室内機では、ファンを磁力で回転させる構造であるので、ファンの回転軸とファンモータユニットとを機械的に連結する必要がない。このため、組立が簡単になる。
発明に係る空調室内機は、第発明に係る空調室内機であり、固定子ハウジングが、固定子ケースと固定子カバーから成る。固定子ケースは、両端が開口した筒状を成し内側に固定子を収納する。固定子カバーは、固定子ケースに収納された固定子の一端を覆う。そして、3つの位置決め部が、固定子ケース上に配置されている。
この空調室内機では、3つの位置決め部が固定子ケースに集積されているので、固定子ケースを支持枠に取付けるだけの単純作業で位置決めが完成する。このため、作業性が良くなる。
発明に係る空調室内機は、第発明に係る空調室内機であって、固定子と固定子カバーとが、固定子ケースに対して軸方向に着脱される。
この空調室内機では、固定子ケースが支持枠に支持されたままの状態で、固定子と固定子カバーが固定子ケースから着脱されることが可能となる。このため、固定子が故障したときのメンテナンス作業が容易になる。
第1発明に係る空調室内機では、ファンモータユニットの姿勢を歪める要因がなく、ファンの回転軸方向、水平軸方向および鉛直軸方向の位置ずれが抑制される。このため、ファンとファンモータユニットとの同軸度の精度が上がり、作業性も向上する。また、3つの位置決め部のうち穴付位置決め部を除く他の2つの位置決め部が、対応する他の2つの差込部に正確に差込まれなければ、穴付位置決め部が柱状差込部に差し込まれない。このため、穴付位置決め部が柱状差込部に差込まれるまで全ての位置決めが完成しないので、組立不良に起因するファンとファンモータユニットとの軸ズレが防止される。
第2発明に係る空調室内機では、固定子と固定子カバーとを固定子ケースから軸方向に挿入又は分離することができる。このため、工具を使用することなく固定子カバーを外すことができるので、組立作業、メンテナンス作業が容易になる。
第3発明に係る空調室内機では、ファン回転時に発生する空気流が、固定子ケースと支持枠との間の隙間、および固定子ケースと外周保持板との隙間を通らない。このため、空気流の通過音が発生しない。
発明に係る空調室内機では、1つの位置決め部がネジ止めされても、他の2つの位置決め部が固定されていないので、ネジ止め時に発生する応力が緩和され易い。このため、応力による変形、位置ずれが抑制される。
発明に係る空調室内機では、ファンを磁力で回転させる構造であるので、ファンの回転軸とファンモータユニットとを機械的に連結する必要がない。このため、組立が簡単になる。
発明に係る空調室内機では、3つの位置決め部を固定子ケースに集積しているので、固定子ケースを支持枠に取付けるだけの単純作業で位置決めが完成する。このため、作業性が良くなる。
発明に係る空調室内機では、固定子ケースが支持枠に支持されたままの状態で、固定子と固定子カバーが固定子ケースから着脱されることが可能となる。このため、固定子が故障したときのメンテナンス作業が容易になる。
<空気調和装置の全体構成>
図1は、空気調和装置の外観図である。空気調和装置1は、調和された空気を室内に供給するための装置であり、室内の壁面などに取付けられる空調室内機2(これ以降、室内機2とよぶ)と、室外に設置される空調室外機3(これ以降、室外機3とよぶ)とを備えている。室内機2と室外機3とは、冷媒配管4によって結ばれており冷媒の流通が可能である。
<空気調和装置の冷媒回路の概略構成>
図2は、空気調和装置の冷媒回路の構成図である。冷媒回路は、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30、電動膨張弁34および室内熱交換器50で形成されている。
室内熱交換器50は、室内機2内に配置されており、室内空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、ファン71と室内ファンモータユニット72とが設けられている。ファン71は、室内空気を吸い込み室内熱交換器50で熱交換された空気を室内に排出する。室内ファンモータユニット72は、ファン71を回転させる。
アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34は室外機3内に配置されている。アキュムレータ31は、圧縮機32の吸入側に接続され、四路切換弁33は、圧縮機32の吐出側に接続されている。
また、室外機3には、プロペラファン38と室外ファンモータユニット39とが設けられている。プロペラファン38は、室外熱交換器30で熱交換された空気を外部に排出する。室外ファンモータユニット39は、プロペラファン38を回転させる。
<室内機の構成>
図3は、空気調和装置の室内機の右側面断面図である。
(上部ケーシング)
上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。この上部ケーシング6には、吸込口60,61が設けられている。室内熱交換器50は、ファン71の円周面に対向して配置されており、ファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取付けられている。室内熱交換器50では、ファン71を回転させることで、吸込口60,61から吸い込まれた空気と、冷媒との間で熱交換が行われている。
(下部ケーシング)
下部ケーシング70は、外面部79、支持枠78等によって構成されている。外面部79は、正面視において室内機2の外面として視野に現れる部分である。また、外面部79には、室内機2の長手方向に沿う開口からなる吹出口741が設けられている。図3に示すように、吹出口741は、ファン71が収納された内部空間に連通している。この吹出口741から、ファン71によって生成された空気流が室内へと吹き出される。また、吹出口741には、吹き出される空気流を案内する水平フラップ742が設けられている。水平フラップ742は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。この水平フラップ742は、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動され、吹出口741を開閉することができる。
(送風ユニット)
図4は、送風ユニットの概略平面図である。送風ユニット8は、ファン71と、ファン71を回転させるための室内ファンモータユニット72とを有している。ファン71は、AS樹脂などの樹脂材料で、長細い円筒形状に形成されており、長軸が水平になるように配置される。
(ファン)
図5は、支持枠に組立てられたファン及び室内ファンモータユニットの断面図である。また、ファン71は、エンドプレート710,711と、第1シャフト712と、第2シャフト713と、羽部714とを有している。エンドプレート710,711は、羽部714の両側に設けられている。エンドプレート710は、ファン71と後述の回転子719とを連結するために、回転子719と一体に形成されている。第1シャフト712はエンドプレート710の回転軸線上に配置され、エンドプレート710に連結されている。第2シャフト713はエンドプレート711の回転軸線上に配置され、エンドプレート711に連結されている。これら第1シャフト712と第2シャフト713とは、ファン71が回転する際の回転軸となる。
(室内ファンモータユニット)
室内ファンモータユニット72は、アウターロータ型のモータであり、回転子719と固定子組立体720とを有している。
回転子719は、微小な磁石粒を含む樹脂材料により形成されており、固定子組立体720の固定子721から発生する磁力により回転する。なお、回転子719は、固定子721の径方向外側に配置されている。
図6は、固定子組立体の分解斜視図である。図6に示すように、固定子組立体720は、固定子721と、固定子ハウジング731と、防振ゴム77と、固定子軸受75とから成る。固定子721は、軸方向に突出する円柱部722と、円柱部722の径方向外側に突出した突出部723とを有する。
円柱部722は、磁界を発生させるための鉄心(図示せず)やコイル(図示せず)などを収納しており、回転子719の内周面と一定の隙間を保って配置される(図5参照)。突出部723には、防振ゴム77が装着される。固定子721は、中央に軸方向に貫通する軸受穴724を有している。
図6に示すように、固定子ハウジング731は、固定子ケース732と固定子カバー739とから成る。固定子ケース732は、円筒部733と円筒部734とを有する。また、図5で示すように、円筒部733内には、固定子721の円柱部722が配置されており、その円柱部722の外周面と円筒部733の内周面との間には所定の空間733aが確保されている。この空間733aには、回転子719が差し込まれるが、回転子719の外周面と円筒部733の内周面とは一定の隙間が確保されている。
固定子カバー739は、中央に確認穴739aを有する。確認穴739aは、固定子721の軸受穴724よりも内径が大きい。このため、固定子軸受75が、固定子721の軸受穴724へ挿入されたとき、固定子軸受75が、軸受穴724に正確に嵌合しているか否かが、外側から確認される。
(軸受)
図5に示すように、固定子軸受75は、ファン71の第1シャフト712を支持する部材であり、軸受部751と軸受保持部752とから成る。
軸受部751は、合成樹脂で形成されており、固定子721のほぼ中央部に配置される。この軸受部751は、ファン71が回転軸方向に移動できるように第1シャフト712を軸支している。軸受保持部752は、ゴム材料で円筒形状に形成されており、ファン71の回転による軸受部751の微小振動を抑制するため軸受部751を包み込むように支持している。
ファン軸受76は、ファン71の第2シャフト713を支持する軸受であり、軸受部761と軸受保持部762とから成る。
軸受部761は、合成樹脂で形成されており、ファン71のエンドプレート711と対向する支持枠78の一部に設けられる。この軸受部761は、ファン71が回転軸方向に移動できるように第2シャフト713を軸支している。軸受保持部762は、ゴム材料で円筒形状に形成されており、ファン71の回転による軸受部761の微小振動を抑制するために軸受部761を包み込むように支持している。
<固定子組立体の組立>
ここでは、図6を参照しながら固定子組立体720の組立方法を説明する。先ず、作業者は、固定子721の3つの突出部723に、防振ゴム77の振動吸収体771,772,773を装着する。
次に、作業者は、固定子721を固定子ケース732内の円筒部734側から円筒部733側に向かって挿入する。このとき、振動吸収体771,772,773は、円筒部734の仕切734aに沿うように位置決めされ、振動吸収体771,772,773が、固定子ケース732の段差735に当るまで挿入される。
次に、作業者は、固定子カバー739を固定子ケース732の円筒部734側から固定子ケース732の内部に向かって挿入する。このとき、固定子カバー739の連結爪739d,739eは、固定子ケース732の爪穴732d,732eに嵌るところまで挿入される。
次に、作業者は、固定子軸受75を固定子721の円柱部722側から軸受穴724内部に向かって挿入する。なお、固定子軸受75が軸受穴724に確実に挿入されたか否かを確認するため、作業者は、固定子カバー739の確認穴739aから、軸受穴724に固定子軸受75が正確に嵌合していることを目視する。
<固定子組立体の支持枠への位置決め>
図7は、室内ファンモータユニットおよびファンの一部分の斜視図であり、図8は、送風ユニットが支持枠に組立てられる状態を示す斜視図である。固定子組立体720は、固定子ケース732によって支持枠78の外周保持部788へ位置決めされる。そのため、固定子ケース732は、外周面上に位置決め部としての、リング736、爪737および突起738を有する。(図7参照)
リング736は、穴付位置決め部であり、固定子ケース732の円筒部734の径方向外側へ突出し、円筒部734の接線方向に貫通する穴を有している。爪737は、爪付位置決め部であり、略C字形状を成し、円筒部734の外周面から径方向外側へ突出している。突起738は、凸状位置決め部であり、円筒部734の外周面から径方向外側へ突出している。
支持枠78の外周保持部788は、前述のリング736、爪737および突起738が差し込まれる差込部として、円柱状突起782、スリット783および穴784を有する。(図8参照)
円柱状突起782は、柱状差込部であり前述のリング736が差し込まれる。スリット783は、スリット状差込部であり前述の爪737が差し込まれる。穴784は、前述の突起738が差し込まれる。なお、位置決めの方法として、作業者は、爪737および突起738をスリット783および穴784に位置決めした後、固定子ケース732を円周方向にわずかに回転させ、リング736を円柱状突起782に差し込む。
支持枠78は、ファン71の羽部714の背面側を覆う背面板786と、ファン71の羽部714の下方を覆う下方板787とが略L字状に連結された構造体である。前述の外周保持部788は、支持枠78のコーナーに形成されており、固定子ケース732外周のほぼ半分を保持する。
固定子ケース732が、リング736、爪737および突起738によって外周保持部788に位置決めされた後、外周保持板81が、露出している固定子ケース732外周を覆うように支持枠78へ取付けられる。取付けられた外周保持板81は、ネジ811で支持枠78に固定されるが、そのネジ811は、リング736が差し込まれた円柱状突起782に締結される。
固定子ケース732の外周面には、所定高さだけ隆起した凸壁732aが、ほぼ全周にわたって設けられている。凸壁732aは、固定子ケース732が外周保持部788と外周保持板81とで囲まれることによって形成された隙間を塞ぐという役割があり、これによって、ファン71の回転時に発生する空気流が、その隙間を通過できなくなる。その結果、空気流の通過音が抑制される。
<室内ファンモータユニットの取り外し>
故障等によって、作業者が、室内ファンモータユニット72を交換しなければならない場合、先ず、固定子ケース732から固定子カバー739を外し、次に、固定子721を軸方向に抜き取る。このように、外周保持板81を付けたままの状態で、固定子721を外すことができるので、作業性が良い。
<特徴>
(1)
この室内機2では、室内ファンモータユニット72の3つの位置決め部736,737,738がそれぞれ支持枠78の3つの差込部782,783,784に差し込まれることによって位置決めされるので、室内ファンモータユニット72の姿勢を歪める要因がなく、ファン71の回転軸方向、水平軸方向および鉛直軸方向の位置ずれが抑制される。このため、ファンとファンモータユニットとの同軸度の精度が上がり、作業性も向上する。
(2)
この室内機2では、3つの位置決め部736,737,738の内の1つであるリング736が、3つの差込部782,783,784の内の1つである円柱状突起782にネジ止めされる。このため、リング736がネジ止めされても、他の2つの位置決め部737,738が固定されていないので、ネジ止め時に発生する応力が緩和され、応力による変形、位置ずれが抑制される。
また、リング736を除く2つの位置決め部が、円柱状突起782を除く2つの差込部に差込まれた後に、リング736が円柱状突起782に差し込まれる。このため、リング736が円柱状突起782に差込まれるまで全ての位置決めが完成しないので、組立不良に起因するファン、ファンモータユニットの軸ズレが防止される。
(3)
この室内機2では、ファン71を磁力で回転させる構造であるので、ファン71の第1シャフト712と室内ファンモータユニット72とを機械的に連結する必要がなく、組立が簡単になる。また、3つの位置決め部736,737,738が室内ファンモータユニット72の固定子ケース732に集積されているので、固定子ケース732を支持枠78に取付けるだけの単純作業で位置決めが完成し、作業性が良い。
(4)
この室内機2では、固定子721と固定子カバー739とを固定子ケース732から軸方向に挿入又は分離することができる。このため、工具を使用することなく固定子カバー739、固定子721を外すことができるので、組立作業、メンテナンス作業が容易になる。
(5)
この室内機2では、固定子ケース732の凸壁732aが、固定子ケース732と支持枠78との間の隙間、および固定子ケース732と外周保持板81との隙間を塞いでいるので、ファン71の回転時に発生する空気流が、固定子ケース732と支持枠78との間の隙間、および固定子ケース732と外周保持板81との隙間を通らない。このため、空気流の通過音が発生しない。
以上のように、本発明は、室内ファンモータユニットの位置決めが容易で、ファンとの軸芯合わせの精度が高く、ファンと室内ファンモータユニットとをひとつの支持枠に支持させるタイプの室内機に有用である。
空気調和装置の外観図 空気調和装置の冷媒回路の構成図 空気調和装置の室内機の右側面断面図 送風ユニットの概略平面図 支持枠に組立てられたファン及び室内ファンモータユニットの断面図 固定子組立体の分解斜視図 室内ファンモータユニットおよびファンの一部分の斜視図 送風ユニットが支持枠に組立てられる状態を示す斜視図
2 室内機(空調室内機)
50 室内熱交換器
71 ファン
72 室内ファンモータユニット
78 支持枠
81 外周保持板
712 第1シャフト
719 回転子
721 固定子
731 固定子ハウジング
732 固定子ケース
732a 凸壁
732d,732e 爪穴
739 固定子カバー
739d,739e 連結爪
736 リング(穴付位置決め部)
737 爪(位置決め部)
738 突起(位置決め部)
782 円柱状突起(柱状差込部)
783 スリット(差込部)
784 穴(差込部)

Claims (7)

  1. ファン(71)の回転によって室内熱交換器(50)で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機であって、
    前記ファン(71)の背面側および下方を囲む支持枠(78)と、
    前記ファン(71)を回転させるファンモータユニット(72)と、
    を備え、
    前記ファンモータユニット(72)は、外周に3つの位置決め部(736,737,738)を有し、
    前記支持枠(78)は、3つの前記位置決め部(736,737,738)がそれぞれ差し込まれる3つの差込部(782,783,784)を有し、
    前記ファンモータユニット(72)の3つの前記位置決め部(736,737,738)のうち、少なくとも1つの前記位置決め部は、前記ファンモータユニット(72)の外周の接線方向に貫通する穴を有する穴付位置決め部(736)であり、
    前記支持枠(78)の3つの前記差込部(782,783,784)のうち、少なくとも1つの前記差込部は、前記穴付位置決め部(736)が差し込まれる柱状差込部(782)であり、
    前記穴付位置決め部(736)を除く2つの位置決め部(737,738)が、前記柱状差込部(782)を除く2つの差込部(783,784)に差込まれた後に、前記穴付位置決め部(736)が前記柱状差込部(782)に差込まれる、
    空調室内機(2)。
  2. ファン(71)の回転によって室内熱交換器(50)で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機であって、
    前記ファン(71)の背面側および下方を囲む支持枠(78)と、
    前記ファン(71)を回転させるファンモータユニット(72)と、
    を備え、
    前記ファンモータユニット(72)は、
    前記ファン(71)の回転軸(712)に固定され磁力の作用で回転する回転子(719)と、
    前記回転軸(712)を支持し前記回転子(719)に磁力を作用させる固定子(721)と、
    内側は前記固定子(721)を収納し外側は前記支持枠(78)に支持される固定子ハウジング(731)と、
    を有し、
    前記固定子ハウジング(731)は、
    両端が開口した筒状を成し内側に前記固定子(721)を収納する固定子ケース(732)と、
    前記固定子ケース(732)に収納された前記固定子(721)の一端を覆う固定子カバー(739)とから成り、
    前記固定子ケース(732)は、前記固定子カバー(739)で覆われる側の端部の外周面上に爪穴(732d,732e)を有し、
    前記固定子カバー(739)は、前記固定子ケース(732)の軸とほぼ並行に延びる片持ち梁状の連結爪(739d,739e)を有し、
    前記固定子カバー(739)を前記固定子ケース(732)に前記軸方向に沿って挿入したとき、前記爪穴(732d,732e)と前記連結爪(739d,739e)とが互いに引っ掛かり合い、
    前記固定子ケース(732)の外周には、3つの位置決め部(736,737,738)が設けられており、
    前記支持枠(78)は、3つの前記位置決め部(736,737,738)がそれぞれ差し込まれる3つの差込部(782,783,784)を有する、
    空調室内機(2)。
  3. ファン(71)の回転によって室内熱交換器(50)で熱交換された空気が室内へ吹き出される空調室内機であって、
    前記ファン(71)の背面側および下方を囲む支持枠(78)と、
    前記ファン(71)を回転させるファンモータユニット(72)と、
    前記ファンモータユニットの外周面を、前記支持枠(78)とで挟むよう保持する外周保持板(81)と、
    を備え、
    前記ファンモータユニット(72)は、
    前記ファン(71)の回転軸(712)に固定され磁力の作用で回転する回転子(719)と、
    前記回転軸(712)を支持し前記回転子(719)に磁力を作用させる固定子(721)と、
    内側は前記固定子(721)を収納し外側は前記支持枠(78)に支持される固定子ハウジング(731)と、
    を有し、
    前記固定子ハウジング(731)は、
    両端が開口した筒状を成し内側に前記固定子(721)を収納する固定子ケース(732)と、
    前記固定子ケース(732)に収納された前記固定子(721)の一端を覆う固定子カバー(739)とから成り、
    前記固定子ケース(732)の外周には、3つの位置決め部(736,737,738)が設けられており、
    前記支持枠(78)は、3つの前記位置決め部(736,737,738)がそれぞれ差し込まれる3つの差込部(782,783,784)を有し、
    外周保持板(81)は、前記固定子ケース(732)の外周面を前記支持枠(78)とで挟むよう保持し、
    前記固定子ケース(732)の外周面には、前記外周面から所定高さだけ隆起した凸壁(732a)が前記外周面に沿って設けられており、
    前記凸壁(732a)が、前記固定子ケース(732)と前記支持枠(78)との間の隙間、および前記固定子ケース(732)と外周保持板(81)との隙間を塞いでいる、
    空調室内機(2)。
  4. 3つの前記位置決め部(736,737,738)の内の1つの前記位置決め部(736)が、3つの前記差込部(782,783,784)の内の1つの前記差込部(782)にネジ止めされる、
    請求項1に記載の空調室内機(2)。
  5. 前記ファンモータユニット(72)は、前記ファン(71)の回転軸(712)に固定され磁力の作用で回転する回転子(719)と、前記回転軸(712)を支持し前記回転子(719)に磁力を作用させる固定子(721)と、内側は前記固定子(721)を収納し外側は前記支持枠(78)に支持される固定子ハウジング(731)とを有し、
    前記3つの位置決め部(736,737,738)は、前記固定子ハウジング(731)の外周に設けられている、
    請求項1に記載の空調室内機(2)。
  6. 前記固定子ハウジング(731)は、両端が開口した筒状を成し内側に前記固定子(721)を収納する固定子ケース(732)と、前記固定子ケース(732)に収納された前記固定子(721)の一端を覆う固定子カバー(739)とから成り、
    3つの前記位置決め部(736,737,738)が、前記固定子ケース(732)上に配置されている、
    請求項に記載の空調室内機(2)。
  7. 前記固定子(721)と前記固定子カバー(739)とは、前記固定子ケース(732)に対して軸方向に着脱される、
    請求項に記載の空調室内機(2)。
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