JP2016205666A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、フラップの取り付け構造として、フラップの回動中心をなす軸に周方向に延在する凹溝を設けるとともに、筐体側に凹溝と嵌合するU字形状の係合溝を有し、前面パネルを外さない限りフラップを取り外すことができない構造が記載されている。
空気調和機1は、室内に設けられる室内機であって、空気Aを吸い込んで温度、湿度の調整を行った後に吹き出し口4より空気Aを吐出し、室内の空調を行う装置である。
ここで、以下では、据付時に水平方向となる方向を左右方向とし、据付時に上下方向となる方向を単に上下方向とし、これら左右方向及び上下方向に直交する方向を前後方向とする。なお、据付時に手前側となるのが前後方向の前側である。
筐体2は、前面パネル10を前方から覆う吸込みパネル13を有している。
空気Aは上面開口部OP2から筐体2の空間Sに取り込まれるようになっている。
空気調和機1は、二つのフラップ8を有している。二つのフラップ8は、図2に示すように、吹き出し口4を塞ぐような配置とすることができる。二つのフラップ8は、送風ファン6によって吐出される空気Aの流れに沿うように軸線O回りに回動させることができる。
以下、二つのフラップ8のうち、後方に配置されたフラップ8の取り付け構造について説明する。二つのフラップ8のうち、前方に配置されたフラップ8の取り付け構造は、後方に配置されたフラップ8の取り付け構造と略同一であるため説明を省略する。
図4及び図5は、本実施形態の第一取り付け部17aの斜視図である。図6は、第一取り付け部17aの断面図である。図4及び図5においては、前方に配置されたフラップ8の図示を省略し、前方のフラップ8を取り付けるためのブラケット22のみを示している。
シャフト21は、第二ブラケット20に形成されているシャフト挿通孔24に挿通される円柱形状のシャフト本体25と、シャフト21とフラップ8の第一ブラケット19との固定に用いる第一爪部26と、を有している。
第一取り付け部17aは、第二ブラケット20のシャフト挿通孔24に挿通させたシャフト21を、フラップ8に形成された第一ブラケット19に取り付けることによって、フラップ8を筐体2に取り付ける。
シャフト取付孔23は、シャフト21を貫通させることができない大きさとされている。図6に示すように、シャフト取付孔23は、少なくとも一対の辺同士の距離寸法L(図6参照)が、シャフト本体25の直径Dよりも短くなるように形成されている。
第二ブラケット20は、板状をなし、吹き出し口4から吹き出される空気Aの流れを阻害しないように、左右方向の厚さが薄くなるように形成されている。換言すれば、板状をなす第二ブラケット20本体は、主面が左右方向に直交するように形成されている。
シャフト挿通孔24は、軸線O方向に貫通する円形の孔である。
シャフト21のうち、少なくとも第一爪部26は、可撓性を有する材料(弾性変形可能な材料)から形成されている。可撓性を有する材料としては、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)等のエンジニアリングプラスチックを採用することができる。
第一梁部28は、断面矩形状の長尺状の部材であり、第一梁部28の基端側がシャフト本体25の他端の端面25aに接続されている。一対の第一梁部28は、第一梁部28の主面が互いに平行に、かつ、対向するようにシャフト本体25の端面25aから延在している。換言すれば、一対の第一梁部28は、軸線O回りに周方向に等間隔に設けられている。
第一鍔部29は、第一梁部28の基端側を向く第一係合面30を有している。第一係合面30は、シャフト本体25の端面25aと略平行をなしている。第一係合面30は、第一係合面30とシャフト本体25の端面25aとの距離が、シャフト取付孔23が形成されている第一ブラケット19の軸線O方向の厚さより僅かに大きくなるように形成されている。
図7に示すように、第二取り付け部17bは、フラップ8と一体に設けられた第二爪部35と、筐体2に固定される取り付け孔ユニット31に設けられている取り付け孔39と、を有している。
第二梁部36は、断面矩形状の長尺状の部材であり、第二梁部36の基端側がベース部49に接続されている。一対の第二梁部36は、第二梁部36の主面が互いに平行に、かつ、対向するようにベース部49から延在している。換言すれば、一対の第二梁部36は、軸線O回りに周方向に等間隔に設けられている。
一対の第二梁部36は、互いに対向する面とは反対側の面が取り付け孔39の内周面に接するように形成されている。換言すれば、一対の第二梁部36は、第二梁部36における軸線Oとは反対側を向く一対の面が取り付け孔39の内面に接触するように形成されている。
第二鍔部37は、第二梁部36の基端側を向く第二係合面50を有している。第二係合面50は、ベース部49のベース部端面49aと略平行をなしている。第二係合面50は、第二係合面50とベース部端面49aとの距離が、円筒部材本体40の取り付け孔39の長さより僅かに大きくなるように形成されている。
フラップ駆動用モータ46には、爪部を操作する際に用いるアクセス孔52が形成されている。アクセス孔52は、フラップ駆動用モータ46を筐体2に固定した際に、円筒部材32の固定部42が嵌る部分に形成されている。
取り付け孔39の内周面に当接する。
これにより、フラップ8に固定されている第二爪部35が筐体2に固定される。
第一取り付け部17aを用いてフラップ8を筐体2に固定する際は、シャフト21を第二ブラケット20のシャフト挿通孔24に挿入する。次いで、第一爪部26の第一梁部28を撓ませながら、第一爪部26を第一ブラケット19のシャフト取付孔23に取り付ける。第一爪部26をシャフト取付孔23に挿入する際は、弾性変形している第一爪部26の第一鍔部29がシャフト取付孔23の内周面に当接する。
次いで、第一鍔部29が第一ブラケット19を乗り越えるまで第一爪部26を挿入する。第一鍔部29が第一ブラケット19を乗り越えることにより、第一鍔部29の第一係合面30が第一ブラケット19の第一当接面38に当接する。一対の第一梁部28は、それぞれの主面がシャフト取付孔23の一対の内面に面接触する。
これにより、フラップ8がシャフト21を介して筐体2に固定される。
上記実施形態によれば、容易にフラップ8を空気調和機1の筐体2に取り付けることができる。また、筐体2側に固定されている円形のシャフト挿通孔24に対してフラップ8に固定されるシャフト21が挿入される構成とすることによって、フラップ8が筐体2から離脱するのを防止することができる。
次に、上記実施形態の第一変形例について説明する。第一変形例は、上記実施形態の第二取り付け部17bの第二爪部35の変形例である。
図10に示すように、第一変形例の第二爪部35Bの第二梁部36は、円筒部材32の固定部42の端部より突出するように形成されている。即ち、軸線Oに直交する方向から見て第二爪部35が目視できるように形成されている。
上記第一変形例によれば、第二爪部35の先端が円筒部材32より突出されるため、第二爪部35の先端を一対の第二梁部36が接近するようにつまむことによって、容易に第二爪部35を円筒部材32から取り外すことができる。
次に、上記実施形態の第二変形例について説明する。第二変形例は、上記実施形態の第二取り付け部17bの第二爪部35の変形例である。
図11に示すように、第一変形例の第二爪部35Cは、四本の第二梁部36を有している(図11には三本の第二梁部36のみ示す)。四本の第二梁部36は、軸線O回りに周方向に等間隔に設けられている。第二鍔部37は、第二梁部36の先端から軸線Oに対して径方向外側に突出するように形成されている。
第二変形例に示すように、第一爪部26、及び第二爪部35を構成する梁部の数は、二つに限ることはない。
例えば、梁部28,36を形成する可撓性を有する材料として樹脂を挙げたがこれに限ることはなく、ばね鋼のような金属材料を採用してもよい。
2 筐体(本体部)
3 空調機器
4 吹き出し口
5 熱交換器
6 送風ファン
8 フラップ(フラップ部)
10 前面パネル
11 上面パネル
12 筐体本体
13 吸込みパネル
14 側面パネル
17 取り付け部
17a 第一取り付け部
17b 第二取り付け部
18 フラップ本体
19 第一ブラケット
20 第二ブラケット
21 シャフト
22 ブラケット
23 シャフト取付孔(取り付け孔)
24 シャフト挿通孔
25 シャフト本体
25a 端面
26 第一爪部(爪部)
27 張り出し部
28 第一梁部(梁部)
29 第一鍔部(鍔部)
30 第一係合面(面)
31 取り付け孔ユニット
32 円筒部材
33 プレート
34 側壁部
35,35B,35C 第二爪部(爪部)
36 第二梁部(梁部)
37 第二鍔部(鍔部)
38 第一当接面(当接面)
39 取り付け孔
40 円筒部材本体
41 フランジ部
42 固定部
45 貫通孔
46 フラップ駆動用モータ
47 嵌合部
49 ベース部
49a ベース部端面
50 第二係合面(面)
51 第二当接面(当接面)
52 アクセス孔
A 空気
O 軸線
Claims (4)
- 前面に吹き出し口が形成された本体部と、
前記吹き出し口に設けられて軸線回りに回転することで前記吹き出し口からの空気の向きを変更するフラップ部と、
前記フラップ部を前記軸線回りに回転可能に前記本体部に取り付ける取り付け部と、を備え、
前記取り付け部は、
可撓性を有する材料から形成されて、前記フラップ部から前記軸線方向に突出するとともに、前記軸線回りに周方向に等間隔に設けられた複数の梁部と、前記梁部の先端から前記軸線に対して径方向外側に突出するように形成された鍔部と、を有する爪部と、
前記本体部に設けられ、挿通された前記爪部の前記鍔部における基端側を向く面が当接する当接面を有する取り付け孔と、を有する空気調和機。 - 前記爪部は、互いに平行に配置された一対の板状の梁部を有している請求項1に記載の空気調和機。
- 前面に吹き出し口が形成された本体部と、
前記吹き出し口に設けられて軸線回りに回転することで前記吹き出し口からの空気の向きを変更するフラップ部と、
前記フラップ部を前記軸線回りに回転可能に前記本体部に取り付ける取り付け部と、を備え、
前記取り付け部は、
前記本体部に設けられた円形のシャフト挿通孔と、
前記シャフト挿通孔に挿通される円柱形状のシャフトと、
可撓性を有する材料から形成されて、前記シャフトから前記軸線方向に突出するとともに、前記軸線回りに周方向に等間隔に設けられた複数の梁部と、前記梁部の先端から前記軸線に対して径方向外側に突出するように形成された鍔部と、を有する爪部と、
前記フラップ部に設けられ、挿通された前記爪部の前記鍔部における基端側を向く面が当接する当接面を有する取り付け孔と、を有する空気調和機。 - 前記取り付け孔は、矩形状をなし、
前記爪部は、互いに平行に配置された一対の板状の梁部を有し、
前記一対の梁部における前記軸線とは反対側を向く一対の面が前記取り付け孔の内面に接触する請求項3に記載の空気調和機。
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